JP2592366Y2 - 転炉等のスラグカット装置 - Google Patents
転炉等のスラグカット装置Info
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- JP2592366Y2 JP2592366Y2 JP1993056657U JP5665793U JP2592366Y2 JP 2592366 Y2 JP2592366 Y2 JP 2592366Y2 JP 1993056657 U JP1993056657 U JP 1993056657U JP 5665793 U JP5665793 U JP 5665793U JP 2592366 Y2 JP2592366 Y2 JP 2592366Y2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば転炉の出鋼末期
に、出鋼口に閉塞器を挿入し、既に出鋼口から排出され
た溶鋼中にスラグを流入させないようにするための装置
に関するものである。
に、出鋼口に閉塞器を挿入し、既に出鋼口から排出され
た溶鋼中にスラグを流入させないようにするための装置
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】この種の形式のスラグカット装置におけ
る従来の構造は、特開昭５７−１９３１５号公報にみら
れるスラグ閉塞器を揺動自在に吊り下した伸縮アームを
転炉に隣設した構成のものや、この特開昭５７−１９３
１５号公報に開示されたスラグカット装置を移動台車に
搭載し、転炉周辺の作業スペースを確保したもの（特開
昭５９−５３６１４号公報）、あるいは、着脱可能な伸
縮アームによってスラグ閉塞器を保持し、このスラグ閉
塞器を出鋼口内に挿入可能な構成のもの（特公平２−９
６４２号公報）等である。また、先端部にスラグボール
吊持具を備え、複数段で構成したアームを台車上で伸
縮、傾動、旋回自在に載置した装置（実公平２−４８４
１６号公報）がある。
る従来の構造は、特開昭５７−１９３１５号公報にみら
れるスラグ閉塞器を揺動自在に吊り下した伸縮アームを
転炉に隣設した構成のものや、この特開昭５７−１９３
１５号公報に開示されたスラグカット装置を移動台車に
搭載し、転炉周辺の作業スペースを確保したもの（特開
昭５９−５３６１４号公報）、あるいは、着脱可能な伸
縮アームによってスラグ閉塞器を保持し、このスラグ閉
塞器を出鋼口内に挿入可能な構成のもの（特公平２−９
６４２号公報）等である。また、先端部にスラグボール
吊持具を備え、複数段で構成したアームを台車上で伸
縮、傾動、旋回自在に載置した装置（実公平２−４８４
１６号公報）がある。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】ところで、転炉からの
溶鋼の出鋼後、確実にスラグの排出を防止するために
は、転炉の出鋼口内にスラグ閉塞器を確実かつ迅速に挿
入する必要があるが、特開昭５７−１９３１５号公報、
特開昭５９−５３６１４号公報にみられる、スラグ閉塞
器の出鋼口内への挿入を出鋼口付近の溶鋼やスラグの流
れにある程度依存している構成の装置では、出鋼口に向
かって流れている溶鋼やスラグのなかで、スラグ閉塞器
を確実に出鋼口に位置合わせすることは確実性に劣ると
いう問題を有する。
溶鋼の出鋼後、確実にスラグの排出を防止するために
は、転炉の出鋼口内にスラグ閉塞器を確実かつ迅速に挿
入する必要があるが、特開昭５７−１９３１５号公報、
特開昭５９−５３６１４号公報にみられる、スラグ閉塞
器の出鋼口内への挿入を出鋼口付近の溶鋼やスラグの流
れにある程度依存している構成の装置では、出鋼口に向
かって流れている溶鋼やスラグのなかで、スラグ閉塞器
を確実に出鋼口に位置合わせすることは確実性に劣ると
いう問題を有する。
【０００４】また、特公平２−９６４２号公報で提案さ
れている装置では、スラグ閉塞器を出鋼口に位置合わせ
する点においては理論的に優れているが、スラグ閉塞器
を出鋼口内に挿入する際には、出鋼口の上方に溶鋼やス
ラグがあるので作業者が溶鋼やスラグの下方にある出鋼
口を狙って本装置を作動させなければならず、実際上
は、確実な位置決めや、スラグ閉塞器の挿入ができな
い。
れている装置では、スラグ閉塞器を出鋼口に位置合わせ
する点においては理論的に優れているが、スラグ閉塞器
を出鋼口内に挿入する際には、出鋼口の上方に溶鋼やス
ラグがあるので作業者が溶鋼やスラグの下方にある出鋼
口を狙って本装置を作動させなければならず、実際上
は、確実な位置決めや、スラグ閉塞器の挿入ができな
い。
【０００５】さらに、これら特開昭５７−１９３１５号
公報、特開昭５９−５３６１４号公報、特公平２−９６
４２号公報等で提案されている装置は、転炉１炉に対し
てスラグカット装置１基を設置することが必要であり、
設備費が高くなる。また、これらの装置は転炉に隣接し
て設けられるので、炉床前の作業の妨げとなる。
公報、特開昭５９−５３６１４号公報、特公平２−９６
４２号公報等で提案されている装置は、転炉１炉に対し
てスラグカット装置１基を設置することが必要であり、
設備費が高くなる。また、これらの装置は転炉に隣接し
て設けられるので、炉床前の作業の妨げとなる。
【０００６】実公平２−４８４１６号公報で提案されて
いる装置は、１基で複数の転炉に対応が可能であるが、
スラグボールを使用しているので、特開昭５７−１９３
１５号公報、特開昭５９−５３６１４号公報、特公平２
−９６４２号公報で提案されている装置と比べて、出鋼
口内への挿入精度が低く、出鋼口内へ迅速に挿入できな
いという問題を有する。
いる装置は、１基で複数の転炉に対応が可能であるが、
スラグボールを使用しているので、特開昭５７−１９３
１５号公報、特開昭５９−５３６１４号公報、特公平２
−９６４２号公報で提案されている装置と比べて、出鋼
口内への挿入精度が低く、出鋼口内へ迅速に挿入できな
いという問題を有する。
【０００７】本考案は、上記した問題点に鑑みてなされ
たものであり、確実かつ迅速にスラグ閉塞器を出鋼口に
挿入可能で、１基で複数の転炉に対応可能である転炉等
に用いるスラグカット装置を提供することを目的として
いる。
たものであり、確実かつ迅速にスラグ閉塞器を出鋼口に
挿入可能で、１基で複数の転炉に対応可能である転炉等
に用いるスラグカット装置を提供することを目的として
いる。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本考案の転炉等のスラグカット装置は、転炉等
に隣接して配置され、必要時に転炉等の出鋼口にスラグ
閉塞器を挿入してスラグの流出を遮断するスラグカット
装置において、先端が上下揺動自在と成るように後端側
を軸支した俯仰アーム及びこの俯仰アームの上下揺動機
構と、前記俯仰アームに案内されて転炉等に対して接離
移動自在な台車及びこの台車の接離移動機構と、前記台
車に固定されて台車と一体的に移動するアームと、この
アームの先端に設けられたスラグ閉塞器を着脱自在に保
持する着脱機構を具備した投入機本体を、転炉の傾動軸
と平行に敷設したガイドレールに沿って移動可能に構成
したのである。
ために、本考案の転炉等のスラグカット装置は、転炉等
に隣接して配置され、必要時に転炉等の出鋼口にスラグ
閉塞器を挿入してスラグの流出を遮断するスラグカット
装置において、先端が上下揺動自在と成るように後端側
を軸支した俯仰アーム及びこの俯仰アームの上下揺動機
構と、前記俯仰アームに案内されて転炉等に対して接離
移動自在な台車及びこの台車の接離移動機構と、前記台
車に固定されて台車と一体的に移動するアームと、この
アームの先端に設けられたスラグ閉塞器を着脱自在に保
持する着脱機構を具備した投入機本体を、転炉の傾動軸
と平行に敷設したガイドレールに沿って移動可能に構成
したのである。
【０００９】
【作用】本考案の転炉等のスラグカット装置は、投入機
本体に、先端が上下揺動自在と成るように後端側を軸支
した俯仰アーム及びこの俯仰アームの上下揺動機構と、
前記俯仰アームに案内されて転炉等に対して接離移動自
在な台車及びこの台車の接離移動機構と、前記台車に固
定されて台車と一体的に移動するアームと、このアーム
の先端に設けられたスラグ閉塞器を着脱自在に保持する
着脱機構を具備しているので、俯仰アームの上下揺動角
度と台車の接離移動量を、予めスラグ閉塞器を挿入する
転炉等に合わせて設定しておけば、その設定値に俯仰ア
ーム及び台車を揺動及び移動させた後スラグ閉塞器の保
持を解除すれば、確実に出鋼口内にスラグ閉塞器を挿入
できる。
本体に、先端が上下揺動自在と成るように後端側を軸支
した俯仰アーム及びこの俯仰アームの上下揺動機構と、
前記俯仰アームに案内されて転炉等に対して接離移動自
在な台車及びこの台車の接離移動機構と、前記台車に固
定されて台車と一体的に移動するアームと、このアーム
の先端に設けられたスラグ閉塞器を着脱自在に保持する
着脱機構を具備しているので、俯仰アームの上下揺動角
度と台車の接離移動量を、予めスラグ閉塞器を挿入する
転炉等に合わせて設定しておけば、その設定値に俯仰ア
ーム及び台車を揺動及び移動させた後スラグ閉塞器の保
持を解除すれば、確実に出鋼口内にスラグ閉塞器を挿入
できる。
【００１０】また、本考案の転炉等のスラグカット装置
は、投入機本体を転炉の傾動軸と平行に敷設したガイド
レールに沿って移動可能に構成したので、投入機が移動
して複数の転炉に対してスラグ閉塞器を挿入できる。
は、投入機本体を転炉の傾動軸と平行に敷設したガイド
レールに沿って移動可能に構成したので、投入機が移動
して複数の転炉に対してスラグ閉塞器を挿入できる。
【００１１】
【実施例】以下、本考案の一実施例を添付した図面に基
づいて説明する。図１は本考案スラグカット装置の全体
概略正面図、図２は図１の平面図、図３は投入機本体の
平面図、図４は投入機本体の部分側面図、図５はアーム
とスラグ閉塞器の着脱機構の概略説明図、図６は俯仰ア
ームの上下揺動時のガイド部分及び俯仰アームとアーム
の先端部分の詳細図、図７は図６の平面図、図８は俯仰
アームの後端部と台車・アームの位置関係の詳細図、図
９は図８の平面図である。
づいて説明する。図１は本考案スラグカット装置の全体
概略正面図、図２は図１の平面図、図３は投入機本体の
平面図、図４は投入機本体の部分側面図、図５はアーム
とスラグ閉塞器の着脱機構の概略説明図、図６は俯仰ア
ームの上下揺動時のガイド部分及び俯仰アームとアーム
の先端部分の詳細図、図７は図６の平面図、図８は俯仰
アームの後端部と台車・アームの位置関係の詳細図、図
９は図８の平面図である。
【００１２】図面において、１は転炉、２は転炉１の炉
裏作業床、３は炉裏防熱扉であり、本考案のスラグカッ
ト装置は、例えばこのようにレイアウトされた炉裏作業
床２に建設された転炉建屋に設置される。
裏作業床、３は炉裏防熱扉であり、本考案のスラグカッ
ト装置は、例えばこのようにレイアウトされた炉裏作業
床２に建設された転炉建屋に設置される。
【００１３】すなわち、転炉建屋内に例えば３炉並列配
置した転炉１の傾動軸と平行にガイドレール６を敷設
し、このガイドレール６上を例えば天井より支持するフ
レーム６ａに設置された移動機構７によって投入機本体
５（以下、単に「本体」という）が移動できるように構
成するのである。本実施例では、前記本体５とガイドレ
ール６との摩擦抵抗を低減して、本体５の転炉１間の移
動を滑らかにするように、前記本体５はガイドレール６
との間にスライダ５ａを配置したものを示している。
置した転炉１の傾動軸と平行にガイドレール６を敷設
し、このガイドレール６上を例えば天井より支持するフ
レーム６ａに設置された移動機構７によって投入機本体
５（以下、単に「本体」という）が移動できるように構
成するのである。本実施例では、前記本体５とガイドレ
ール６との摩擦抵抗を低減して、本体５の転炉１間の移
動を滑らかにするように、前記本体５はガイドレール６
との間にスライダ５ａを配置したものを示している。
【００１４】ところで、前記移動機構７は本体５が転炉
１間の所定距離だけ移動できるものであればその構成は
限定されないが、本実施例では、ガイドレール６を支持
するフレーム６ａにＡＣサーボモータ７ａを配設し、そ
の出力軸に取り付けたチェーン駆動シーブ７ｂを正逆回
転させることでこれに噛合するチェーン７ｃを介して方
向転換シーブ７ｄ及びこれと同軸に配置された索引チェ
ーン駆動シーブ７ｅを正逆回転させ、この索引チェーン
駆動シーブ７ｅに噛合する索引チェーン７ｆの一端を前
記本体５の図２の紙面上方の所要位置に、また他端は索
引チェーン駆動シーブ７ｅと反対側に設置された方向転
換シーブ７ｇを介して、前記本体５の前記一端を取り付
けた位置よりも図２の紙面下方の所要位置に取り付けて
いる。
１間の所定距離だけ移動できるものであればその構成は
限定されないが、本実施例では、ガイドレール６を支持
するフレーム６ａにＡＣサーボモータ７ａを配設し、そ
の出力軸に取り付けたチェーン駆動シーブ７ｂを正逆回
転させることでこれに噛合するチェーン７ｃを介して方
向転換シーブ７ｄ及びこれと同軸に配置された索引チェ
ーン駆動シーブ７ｅを正逆回転させ、この索引チェーン
駆動シーブ７ｅに噛合する索引チェーン７ｆの一端を前
記本体５の図２の紙面上方の所要位置に、また他端は索
引チェーン駆動シーブ７ｅと反対側に設置された方向転
換シーブ７ｇを介して、前記本体５の前記一端を取り付
けた位置よりも図２の紙面下方の所要位置に取り付けて
いる。
【００１５】８は俯仰アームであり、本体５に設置した
軸受け９に回転が自在なように支持された枢軸９ａに後
端側を軸支され、前記本体５の上部フレーム５ｂに設置
された上下揺動機構１０によって前記枢軸９ａを支点と
して上下方向の揺動が行えるようになされている。
軸受け９に回転が自在なように支持された枢軸９ａに後
端側を軸支され、前記本体５の上部フレーム５ｂに設置
された上下揺動機構１０によって前記枢軸９ａを支点と
して上下方向の揺動が行えるようになされている。
【００１６】ところで、前記上下揺動機構１０は俯仰ア
ーム８の先端を上下方向に所要の角度だけ揺動できるも
のであればその構成は限定されないが、本実施例では、
上部フレーム５ｂに設置したウインチ１０ａの巻き胴に
巻回したワイヤロープ１０ｂの巻き下げ、巻き上げによ
って上下揺動を行うものを示している。そして、本実施
例では、俯仰アーム８の上下揺動時における横揺れを防
止するために、図６・７に示すように、上部フレーム５
ｂから吊り下げた構造物５ｃにガイドプレート１１を立
設するとともに、俯仰アーム８の前記ガイドプレート１
１と相対する位置にガイドローラ１２を枢支している。
なお、１０ｃは前記ワイヤロープ１０ｂの方向転換用ワ
イヤシーブ、１０ｄは最終のワイヤロープ１０ｂの移動
量〔俯仰アーム８の揺動角度〕を検出する回転数検出器
を示している。
ーム８の先端を上下方向に所要の角度だけ揺動できるも
のであればその構成は限定されないが、本実施例では、
上部フレーム５ｂに設置したウインチ１０ａの巻き胴に
巻回したワイヤロープ１０ｂの巻き下げ、巻き上げによ
って上下揺動を行うものを示している。そして、本実施
例では、俯仰アーム８の上下揺動時における横揺れを防
止するために、図６・７に示すように、上部フレーム５
ｂから吊り下げた構造物５ｃにガイドプレート１１を立
設するとともに、俯仰アーム８の前記ガイドプレート１
１と相対する位置にガイドローラ１２を枢支している。
なお、１０ｃは前記ワイヤロープ１０ｂの方向転換用ワ
イヤシーブ、１０ｄは最終のワイヤロープ１０ｂの移動
量〔俯仰アーム８の揺動角度〕を検出する回転数検出器
を示している。
【００１７】１３は前記俯仰アーム８に敷設したレール
に案内されて転炉１に対して接離移動する台車であり、
この接離移動が円滑にかつ高精度に行えるよう本実施例
では台車１３にＬＭガイド１３ａを設置している。そし
て、この台車１３の接離移動機構１４として、本実施例
では、図７・８に示すように、俯仰アーム８の後端側に
ＡＣサーボモータ１４ａを配設し、その出力軸に取り付
けたチェーン駆動シーブ１４ｂを正逆回転させることで
これに噛合する駆動チェーン１４ｃによって方向転換シ
ーブ１４ｄを介して従動シーブ１４ｅ及びこれと同軸に
配置された索引チェーン駆動シーブ１４ｆを正逆回転さ
せ、この索引チェーン駆動シーブ１４ｆに噛合する索引
チェーン１４ｇの一端を前記台車１３の所要位置に、ま
た他端は、図７に示すように、俯仰アーム８の先端側に
設置された方向転換シーブ１４ｈを介して、台車１３の
前記一端を取り付けた位置よりも前方の位置に取り付け
たものを示している。
に案内されて転炉１に対して接離移動する台車であり、
この接離移動が円滑にかつ高精度に行えるよう本実施例
では台車１３にＬＭガイド１３ａを設置している。そし
て、この台車１３の接離移動機構１４として、本実施例
では、図７・８に示すように、俯仰アーム８の後端側に
ＡＣサーボモータ１４ａを配設し、その出力軸に取り付
けたチェーン駆動シーブ１４ｂを正逆回転させることで
これに噛合する駆動チェーン１４ｃによって方向転換シ
ーブ１４ｄを介して従動シーブ１４ｅ及びこれと同軸に
配置された索引チェーン駆動シーブ１４ｆを正逆回転さ
せ、この索引チェーン駆動シーブ１４ｆに噛合する索引
チェーン１４ｇの一端を前記台車１３の所要位置に、ま
た他端は、図７に示すように、俯仰アーム８の先端側に
設置された方向転換シーブ１４ｈを介して、台車１３の
前記一端を取り付けた位置よりも前方の位置に取り付け
たものを示している。
【００１８】１５は前記台車１３にこれと一体となるよ
うに固定されたアームであり、その先端には転炉１の出
鋼口１ａ内に挿入されて出鋼口１ａを閉塞するスラグ閉
塞器１６が取り付けられる。ところで、本考案のスラグ
カット装置では、このスラグ閉塞器１６をアーム１５の
先端から着脱できるようにするため、アーム１５にスラ
グ閉塞器１６の着脱機構１７を取り付けている。
うに固定されたアームであり、その先端には転炉１の出
鋼口１ａ内に挿入されて出鋼口１ａを閉塞するスラグ閉
塞器１６が取り付けられる。ところで、本考案のスラグ
カット装置では、このスラグ閉塞器１６をアーム１５の
先端から着脱できるようにするため、アーム１５にスラ
グ閉塞器１６の着脱機構１７を取り付けている。
【００１９】この着脱機構１７は、アーム１５の先端か
らスラグ閉塞器１６を容易かつ簡単に着脱できるもので
あればその構成は問わないが、本実施例では図５に示す
ように、アーム１５の後端内部にエアーシリンダ１７ａ
を内装し、このエアーシリンダ１７ａのロッドに管１７
ｂを取り付け、エアーシリンダ１７ａのロッドの出退動
によって管１７ｂをアーム１５に対して相対移動させる
ことでスラグ閉塞器１６を着脱する。
らスラグ閉塞器１６を容易かつ簡単に着脱できるもので
あればその構成は問わないが、本実施例では図５に示す
ように、アーム１５の後端内部にエアーシリンダ１７ａ
を内装し、このエアーシリンダ１７ａのロッドに管１７
ｂを取り付け、エアーシリンダ１７ａのロッドの出退動
によって管１７ｂをアーム１５に対して相対移動させる
ことでスラグ閉塞器１６を着脱する。
【００２０】すなわち、スラグ閉塞器１６の芯棒１６ａ
の挿入用長孔１８ａを備えた保持棒１８を、管１７ｂの
先端に取り付けるとともに、アーム１５の先端にこの保
持棒１８の貫通孔１５ｂを開設した遮蔽板１５ａを設置
し、エアーシリンダ１７ａのロッドの出退動によって管
１７ｂを介して保持棒１８をアーム１５に対して相対移
動させることで、保持棒１８の長孔１８ａの先端側壁面
と遮蔽板１５ａとで長孔１８ａに貫入したスラグ閉塞器
１６の芯棒１６ａを挟持状に取り付けたり、また取り外
したりするのである。なお、前記管１７ｂは例えば軸方
向に分割しておけば先端側が焼損等した場合に、取り替
えに要する部品コストが低減できるとともに取り替えが
容易である。
の挿入用長孔１８ａを備えた保持棒１８を、管１７ｂの
先端に取り付けるとともに、アーム１５の先端にこの保
持棒１８の貫通孔１５ｂを開設した遮蔽板１５ａを設置
し、エアーシリンダ１７ａのロッドの出退動によって管
１７ｂを介して保持棒１８をアーム１５に対して相対移
動させることで、保持棒１８の長孔１８ａの先端側壁面
と遮蔽板１５ａとで長孔１８ａに貫入したスラグ閉塞器
１６の芯棒１６ａを挟持状に取り付けたり、また取り外
したりするのである。なお、前記管１７ｂは例えば軸方
向に分割しておけば先端側が焼損等した場合に、取り替
えに要する部品コストが低減できるとともに取り替えが
容易である。
【００２１】本考案のスラグカット装置は上記したよう
な構成であり、次に動作について説明する。通常、転炉
１の出鋼口１ａは溶損状況に応じて補修される。また、
転炉１の内張り煉瓦も溶損によって徐々に厚みが減少し
てくる。つまり、転炉１の出鋼口１ａの位置は時々刻々
変化している。
な構成であり、次に動作について説明する。通常、転炉
１の出鋼口１ａは溶損状況に応じて補修される。また、
転炉１の内張り煉瓦も溶損によって徐々に厚みが減少し
てくる。つまり、転炉１の出鋼口１ａの位置は時々刻々
変化している。
【００２２】本考案スラグカット装置の停止位置精度範
囲から求まる出鋼口１ａとの位置ずれ寸法許容値を越え
るチャージ数以内の回数で、予め出鋼口１ａと本考案ス
ラグカット装置との位置合わせ、すなわち、溶鋼やスラ
グのない空の転炉１を傾動させて本考案装置を用いてス
ラグ閉塞器１６を出鋼口１ａに挿入セットする。
囲から求まる出鋼口１ａとの位置ずれ寸法許容値を越え
るチャージ数以内の回数で、予め出鋼口１ａと本考案ス
ラグカット装置との位置合わせ、すなわち、溶鋼やスラ
グのない空の転炉１を傾動させて本考案装置を用いてス
ラグ閉塞器１６を出鋼口１ａに挿入セットする。
【００２３】そして、その際の俯仰アーム８の揺動位置
を回転数検出器１０ｄから読み取り、また、台車１３の
移動距離をＡＣサーボモータ１４ａに内蔵しているパル
スデータから読み取り、これらの値をシーケンサＣＰＵ
に入力しておく。なお、その他の、スラグ閉塞器１６の
着脱位置・常時待機位置・炉裏防熱扉３の通過位置等の
データは不変であるので、これらのデータは初期に予め
シーケンサＣＰＵに入力してある。
を回転数検出器１０ｄから読み取り、また、台車１３の
移動距離をＡＣサーボモータ１４ａに内蔵しているパル
スデータから読み取り、これらの値をシーケンサＣＰＵ
に入力しておく。なお、その他の、スラグ閉塞器１６の
着脱位置・常時待機位置・炉裏防熱扉３の通過位置等の
データは不変であるので、これらのデータは初期に予め
シーケンサＣＰＵに入力してある。
【００２４】以上の準備を本体５を移動させて転炉１毎
に行い、完了すれば、作業者はエアーシリンダ１７ａの
ロッドを出動作させて保持棒１８の長孔１８ａ内にスラ
グ閉塞器１６の芯棒１６ａを貫入させた後、エアーシリ
ンダ１７ａのロッドを退動作させて長孔１８ａの先端側
壁面とアーム１５の遮蔽板１５ａとでスラグ閉塞器１６
の芯棒１６ａを挟持状に保持し、その後通常の転炉出鋼
作業に従事する。なお、各転炉１に対する本体５の移動
距離をＡＣサーボモータ７ａに内蔵しているパルスデー
タから読み取り、これらの値をシーケンサＣＰＵに予め
入力しておく。
に行い、完了すれば、作業者はエアーシリンダ１７ａの
ロッドを出動作させて保持棒１８の長孔１８ａ内にスラ
グ閉塞器１６の芯棒１６ａを貫入させた後、エアーシリ
ンダ１７ａのロッドを退動作させて長孔１８ａの先端側
壁面とアーム１５の遮蔽板１５ａとでスラグ閉塞器１６
の芯棒１６ａを挟持状に保持し、その後通常の転炉出鋼
作業に従事する。なお、各転炉１に対する本体５の移動
距離をＡＣサーボモータ７ａに内蔵しているパルスデー
タから読み取り、これらの値をシーケンサＣＰＵに予め
入力しておく。
【００２５】そして、出鋼末期にある転炉１へ本体５を
移動し、スラグカットのタイミングになると、先にシー
ケンサＣＰＵに入力してあるデータに基づいてアーム１
５を移動させるとともに、俯仰アーム８を降下揺動させ
てスラグ閉塞器１６を出鋼口１ａに挿入し、その後、エ
アーシリンダ１７ａのロッドを出動作させてスラグ閉塞
器１６を取り外し、俯仰アーム８及びアーム１５を元の
位置まで復帰させて待機する。
移動し、スラグカットのタイミングになると、先にシー
ケンサＣＰＵに入力してあるデータに基づいてアーム１
５を移動させるとともに、俯仰アーム８を降下揺動させ
てスラグ閉塞器１６を出鋼口１ａに挿入し、その後、エ
アーシリンダ１７ａのロッドを出動作させてスラグ閉塞
器１６を取り外し、俯仰アーム８及びアーム１５を元の
位置まで復帰させて待機する。
【００２６】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のスラグカ
ット装置によれば、高い位置決め精度でスラグ閉塞器を
転炉等の出鋼口に短時間で挿入でき、かつ挿入後そのス
ラグ閉塞器を遠隔操作によって簡単に取り外すことがで
きる。また、投入機本体が移動できるので、複数の転炉
に対して１基の投入機でスラグ閉塞器を挿入でき、設備
費を低く抑えられる。さらに、炉床前の作業が容易とな
る。
ット装置によれば、高い位置決め精度でスラグ閉塞器を
転炉等の出鋼口に短時間で挿入でき、かつ挿入後そのス
ラグ閉塞器を遠隔操作によって簡単に取り外すことがで
きる。また、投入機本体が移動できるので、複数の転炉
に対して１基の投入機でスラグ閉塞器を挿入でき、設備
費を低く抑えられる。さらに、炉床前の作業が容易とな
る。
【図１】本考案スラグカット装置の全体概略正面図であ
る。
る。
【図２】図１の平面図である。
【図３】投入機本体の平面図である。
【図４】投入機本体の部分側面図である。
【図５】アームとスラグ閉塞器の着脱機構の概略説明図
である。
である。
【図６】俯仰アームの上下揺動時のガイド部分及び俯仰
アームとアームの先端部分の詳細図である。
アームとアームの先端部分の詳細図である。
【図７】図６の平面図である。
【図８】俯仰アームの後端部と台車・アームの位置関係
の詳細図である。
の詳細図である。
【図９】図８の平面図である。
１ 転炉 １ａ 出鋼口 ５ 投入機本体 ６ ガイドレール ７ 移動機構 ８ 俯仰アーム １０ 上下揺動機構 １３ 台車 １４ 接離移動機構 １５ アーム １６ スラグ閉塞器 １７ 着脱機構
Claims (1)
- 【請求項１】 転炉等に隣接して配置され、必要時に転
炉等の出鋼口にスラグ閉塞器を挿入してスラグの流出を
遮断するスラグカット装置において、先端が上下揺動自
在と成るように後端側を軸支した俯仰アーム及びこの俯
仰アームの上下揺動機構と、前記俯仰アームに案内され
て転炉等に対して接離移動自在な台車及びこの台車の接
離移動機構と、前記台車に固定されて台車と一体的に移
動するアームと、このアームの先端に設けられたスラグ
閉塞器を着脱自在に保持する着脱機構を具備した投入機
本体を、転炉の傾動軸と平行に敷設したガイドレールに
沿って移動可能に構成したことを特徴とする転炉等のス
ラグカット装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993056657U JP2592366Y2 (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | 転炉等のスラグカット装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993056657U JP2592366Y2 (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | 転炉等のスラグカット装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0724960U JPH0724960U (ja) | 1995-05-12 |
| JP2592366Y2 true JP2592366Y2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=13033463
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993056657U Expired - Lifetime JP2592366Y2 (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | 転炉等のスラグカット装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2592366Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102355253B1 (ko) * | 2021-04-26 | 2022-02-09 | 주식회사 유한정밀 | 전로 내 다트 투입기의 비상 인출장치 및 방법 |
-
1993
- 1993-10-20 JP JP1993056657U patent/JP2592366Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0724960U (ja) | 1995-05-12 |
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Legal Events
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