JP2560429Y2 - 転炉等のスラグカット装置 - Google Patents
転炉等のスラグカット装置Info
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- JP2560429Y2 JP2560429Y2 JP4423393U JP4423393U JP2560429Y2 JP 2560429 Y2 JP2560429 Y2 JP 2560429Y2 JP 4423393 U JP4423393 U JP 4423393U JP 4423393 U JP4423393 U JP 4423393U JP 2560429 Y2 JP2560429 Y2 JP 2560429Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば転炉の出鋼末期
に、出鋼口に閉塞器を挿入し、既に出鋼口から排出され
た溶鋼中にスラグを流入させないようにするための装置
に関するものである。
に、出鋼口に閉塞器を挿入し、既に出鋼口から排出され
た溶鋼中にスラグを流入させないようにするための装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の形式のスラグカット装置におけ
る従来の構造は、特開昭57−19315号公報にみら
れるスラグ閉塞器を揺動自在に吊り下した伸縮アームを
転炉に隣設した構成のものや、この特開昭57−193
15号公報に開示されたスラグカット装置を移動台車に
搭載し、転炉周辺の作業スペースを確保したもの(特開
昭59−53614号公報)、あるいは、着脱可能な伸
縮アームによってスラグ閉塞器を保持し、このスラグ閉
塞器を出鋼口内に挿入可能な構成のもの(特公平2−9
642号公報)等である。
る従来の構造は、特開昭57−19315号公報にみら
れるスラグ閉塞器を揺動自在に吊り下した伸縮アームを
転炉に隣設した構成のものや、この特開昭57−193
15号公報に開示されたスラグカット装置を移動台車に
搭載し、転炉周辺の作業スペースを確保したもの(特開
昭59−53614号公報)、あるいは、着脱可能な伸
縮アームによってスラグ閉塞器を保持し、このスラグ閉
塞器を出鋼口内に挿入可能な構成のもの(特公平2−9
642号公報)等である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、転炉からの
溶鋼の出鋼後、確実にスラグの排出を防止するために
は、転炉の出鋼口内にスラグ閉塞器を確実かつ迅速に挿
入する必要があるが、特開昭57−19315号公報や
特開昭59−53614号公報にみられる、スラグ閉塞
器の出鋼口内への挿入を出鋼口付近の溶鋼やスラグの流
れにある程度依存している構成の装置では、出鋼口に向
かって流れている溶鋼やスラグのなかで、スラグ閉塞器
を確実に出鋼口に位置合わせすることは確実性に劣ると
いう問題を有する。
溶鋼の出鋼後、確実にスラグの排出を防止するために
は、転炉の出鋼口内にスラグ閉塞器を確実かつ迅速に挿
入する必要があるが、特開昭57−19315号公報や
特開昭59−53614号公報にみられる、スラグ閉塞
器の出鋼口内への挿入を出鋼口付近の溶鋼やスラグの流
れにある程度依存している構成の装置では、出鋼口に向
かって流れている溶鋼やスラグのなかで、スラグ閉塞器
を確実に出鋼口に位置合わせすることは確実性に劣ると
いう問題を有する。
【0004】また、特公平2−9642号公報で提案さ
れている装置では、スラグ閉塞器を出鋼口に位置合わせ
する点においては理論的に優れているが、スラグ閉塞器
を出鋼口内に挿入する際には、出鋼口の上方に溶鋼やス
ラグがあるので、作業者が溶鋼やスラグの下方にある出
鋼口を狙って本装置を作動させなければならず、実際上
は、確実な位置決めやスラグ閉塞器の挿入ができない。
れている装置では、スラグ閉塞器を出鋼口に位置合わせ
する点においては理論的に優れているが、スラグ閉塞器
を出鋼口内に挿入する際には、出鋼口の上方に溶鋼やス
ラグがあるので、作業者が溶鋼やスラグの下方にある出
鋼口を狙って本装置を作動させなければならず、実際上
は、確実な位置決めやスラグ閉塞器の挿入ができない。
【0005】またさらに、出鋼口内のスリーブは熱の影
響で溶損するので、スリーブの交換が必要となるが、こ
のスリーブの交換作業というのは、ドリルで孔を空け直
してスリーブを差し込み、周囲に耐火物を流し込むとい
うものである。このため、出鋼口の位置は必ずしも定ま
った位置にあるとは限らない。
響で溶損するので、スリーブの交換が必要となるが、こ
のスリーブの交換作業というのは、ドリルで孔を空け直
してスリーブを差し込み、周囲に耐火物を流し込むとい
うものである。このため、出鋼口の位置は必ずしも定ま
った位置にあるとは限らない。
【0006】本考案は、上記した問題点に鑑みてなされ
たものであり、出鋼口の位置がずれた場合にも確実かつ
迅速にスラグ閉塞器を出鋼口に挿入可能な転炉等に用い
るスラグカット装置を提供することを目的としている。
たものであり、出鋼口の位置がずれた場合にも確実かつ
迅速にスラグ閉塞器を出鋼口に挿入可能な転炉等に用い
るスラグカット装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本考案の転炉等のスラグカット装置は、転炉等
に隣接して配置され、必要時に転炉等の出鋼口にスラグ
閉塞器を挿入してスラグの流出を遮断するスラグカット
装置において、先端が上下揺動自在と成るように後端側
を軸支した俯仰アーム及びこの俯仰アームの上下揺動機
構と、前記俯仰アームに案内されて転炉等に対して接離
移動自在な台車及びこの台車の接離移動機構と、前記台
車に固定されて台車と一体的に移動するアームと、この
アームの先端に設けられた固定プレートと、前記アーム
内に設けられ、前記固定プレートに対向配置される可動
プレートを固定プレートに対して接離移動してスラグ閉
塞器を着脱自在に保持する着脱機構を具備し、前記固定
プレート及び可動プレートの相対する面の少なくともど
ちらか一方に転炉の傾動軸に平行でかつ出鋼口に垂直な
複数の溝を形成するのである。
ために、本考案の転炉等のスラグカット装置は、転炉等
に隣接して配置され、必要時に転炉等の出鋼口にスラグ
閉塞器を挿入してスラグの流出を遮断するスラグカット
装置において、先端が上下揺動自在と成るように後端側
を軸支した俯仰アーム及びこの俯仰アームの上下揺動機
構と、前記俯仰アームに案内されて転炉等に対して接離
移動自在な台車及びこの台車の接離移動機構と、前記台
車に固定されて台車と一体的に移動するアームと、この
アームの先端に設けられた固定プレートと、前記アーム
内に設けられ、前記固定プレートに対向配置される可動
プレートを固定プレートに対して接離移動してスラグ閉
塞器を着脱自在に保持する着脱機構を具備し、前記固定
プレート及び可動プレートの相対する面の少なくともど
ちらか一方に転炉の傾動軸に平行でかつ出鋼口に垂直な
複数の溝を形成するのである。
【0008】
【作用】本考案の転炉等のスラグカット装置は、先端が
上下揺動可能と成るように後端側を軸支した俯仰アーム
に案内されて転炉に対して接離移動自在な台車にアーム
を一体的に固定し、このアームの先端に設けられた固定
プレートと、固定プレートに対向配置される可動プレー
トを接離移動してスラグ閉塞器を着脱自在に保持する着
脱機構をアーム内に具備させているので、俯仰アームの
上下揺動角度と台車の接離移動量を、予めスラグ閉塞器
を挿入する転炉等に合わせて設定しておけば、その設定
値に俯仰アーム及び台車を揺動及び移動させた後スラグ
閉塞器の保持を解除すれば、確実に出鋼口内にスラグ閉
塞器を挿入できる。固定及び可動プレートを配設し、前
記アーム内に着脱機構を具備し、この着脱機構によって
前記可動プレートを作動してスラグ閉塞器を着脱自在に
保持しているので、転炉の傾動軸方向に出鋼口がずれた
場合にも、固定及び可動プレートはそのずれ量に応じて
保持する位置を変更して、確実にスラグ閉塞器を出鋼口
内に挿入できる。
上下揺動可能と成るように後端側を軸支した俯仰アーム
に案内されて転炉に対して接離移動自在な台車にアーム
を一体的に固定し、このアームの先端に設けられた固定
プレートと、固定プレートに対向配置される可動プレー
トを接離移動してスラグ閉塞器を着脱自在に保持する着
脱機構をアーム内に具備させているので、俯仰アームの
上下揺動角度と台車の接離移動量を、予めスラグ閉塞器
を挿入する転炉等に合わせて設定しておけば、その設定
値に俯仰アーム及び台車を揺動及び移動させた後スラグ
閉塞器の保持を解除すれば、確実に出鋼口内にスラグ閉
塞器を挿入できる。固定及び可動プレートを配設し、前
記アーム内に着脱機構を具備し、この着脱機構によって
前記可動プレートを作動してスラグ閉塞器を着脱自在に
保持しているので、転炉の傾動軸方向に出鋼口がずれた
場合にも、固定及び可動プレートはそのずれ量に応じて
保持する位置を変更して、確実にスラグ閉塞器を出鋼口
内に挿入できる。
【0009】また、固定プレート及び可動プレートの相
対する面の少なくともどちらか一方には、転炉の傾動軸
に平行な垂直な複数の溝を形成しているので、転炉の傾
動軸方向に出鋼口がずれた場合にも、固定及び可動プレ
ートはそのずれ量に応じて保持する位置を変更してスラ
グ閉塞器を保持できる。さらに、これらの複数の溝は出
鋼口に垂直なように形成しているので、この溝に沿って
スラグ閉塞器を保持し、スラグ閉塞器を搬送中に姿勢を
変えることがない。
対する面の少なくともどちらか一方には、転炉の傾動軸
に平行な垂直な複数の溝を形成しているので、転炉の傾
動軸方向に出鋼口がずれた場合にも、固定及び可動プレ
ートはそのずれ量に応じて保持する位置を変更してスラ
グ閉塞器を保持できる。さらに、これらの複数の溝は出
鋼口に垂直なように形成しているので、この溝に沿って
スラグ閉塞器を保持し、スラグ閉塞器を搬送中に姿勢を
変えることがない。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を添付した図面に基
づいて説明する。図1は本考案スラグカット装置の全体
概略正面図、図2は図1の平面図、図3は図1の部分側
面図、図4はアームとスラグ閉塞器の着脱機構の概略説
明図、図5は俯仰アームの上下揺動時のガイド部分及び
俯仰アームとアームの先端部分の詳細図、図6は図5の
平面図、図7は俯仰アームの後端部と台車・アームの位
置関係の詳細図、図8は図7の平面図、図9は本考案ス
ラグカット装置におけるスラグ閉塞器の着脱部の詳細図
である。
づいて説明する。図1は本考案スラグカット装置の全体
概略正面図、図2は図1の平面図、図3は図1の部分側
面図、図4はアームとスラグ閉塞器の着脱機構の概略説
明図、図5は俯仰アームの上下揺動時のガイド部分及び
俯仰アームとアームの先端部分の詳細図、図6は図5の
平面図、図7は俯仰アームの後端部と台車・アームの位
置関係の詳細図、図8は図7の平面図、図9は本考案ス
ラグカット装置におけるスラグ閉塞器の着脱部の詳細図
である。
【0011】図面において、1は転炉、2は転炉1の炉
裏作業床、3は炉裏防熱扉であり、本考案のスラグカッ
ト装置は、例えばこのようにレイアウトされた炉裏作業
床2に建設された転炉建屋に設置される。
裏作業床、3は炉裏防熱扉であり、本考案のスラグカッ
ト装置は、例えばこのようにレイアウトされた炉裏作業
床2に建設された転炉建屋に設置される。
【0012】4は俯仰アームであり、転炉建屋に設置し
た軸受け5に回転が自在なように支持された枢軸5aに
後端側を軸支され、転炉建屋の上部床6に設置された上
下揺動機構7によって前記枢軸5aを支点として上下方
向の揺動が行えるようになされている。
た軸受け5に回転が自在なように支持された枢軸5aに
後端側を軸支され、転炉建屋の上部床6に設置された上
下揺動機構7によって前記枢軸5aを支点として上下方
向の揺動が行えるようになされている。
【0013】ところで、前記上下揺動機構7は俯仰アー
ム4の先端を上下方向に所要の角度だけ揺動できるもの
であればその構成は限定されないが、本実施例では、上
部床6に設置したウインチ7aの巻き胴に巻回したワイ
ヤロープ7bの巻き下げ、巻き上げによって上下揺動を
行うものを示している。そして、本実施例では、俯仰ア
ーム4の上下揺動時における横揺れを防止するために、
図5・6に示すように、上部床6から吊り下げた構造物
6aにガイドプレート8を立設するとともに、俯仰アー
ム4の前記ガイドプレート8と相対する位置にガイドロ
ーラ9を枢支している。なお、7cは前記ワイヤロープ
7bの方向転換用ワイヤシーブ、7dは最終のワイヤロ
ープ7bの移動量〔俯仰アーム4の揺動角度〕を検出す
る回転数検出器を示している。
ム4の先端を上下方向に所要の角度だけ揺動できるもの
であればその構成は限定されないが、本実施例では、上
部床6に設置したウインチ7aの巻き胴に巻回したワイ
ヤロープ7bの巻き下げ、巻き上げによって上下揺動を
行うものを示している。そして、本実施例では、俯仰ア
ーム4の上下揺動時における横揺れを防止するために、
図5・6に示すように、上部床6から吊り下げた構造物
6aにガイドプレート8を立設するとともに、俯仰アー
ム4の前記ガイドプレート8と相対する位置にガイドロ
ーラ9を枢支している。なお、7cは前記ワイヤロープ
7bの方向転換用ワイヤシーブ、7dは最終のワイヤロ
ープ7bの移動量〔俯仰アーム4の揺動角度〕を検出す
る回転数検出器を示している。
【0014】10は前記俯仰アーム4に敷設したレール
に案内されて転炉1に対して接離移動する台車であり、
この接離移動が円滑にかつ高精度に行えるよう本実施例
では台車10にLMガイド10aを設置している。そし
て、この台車10の接離移動機構11として、本実施例
では、図6・7に示すように、俯仰アーム4の後端側に
ACサーボモータ11aを配設し、その出力軸に取り付
けたチェーン駆動シーブ11bを正逆回転させることで
これに噛合する駆動チェーン11cによって方向転換シ
ーブ11dを介して従動シーブ11e及びこれと同軸に
配置された索引チェーン駆動シーブ11fを正逆回転さ
せ、この索引チェーン駆動シーブ11fに噛合する索引
チェーン11gの一端を前記台車10の所要位置に、ま
た他端は、図5に示すように、俯仰アーム4の先端側に
設置された方向転換シーブ11hを介して、台車10の
前記一端を取り付けた位置よりも前方の位置に取り付け
たものを示している。
に案内されて転炉1に対して接離移動する台車であり、
この接離移動が円滑にかつ高精度に行えるよう本実施例
では台車10にLMガイド10aを設置している。そし
て、この台車10の接離移動機構11として、本実施例
では、図6・7に示すように、俯仰アーム4の後端側に
ACサーボモータ11aを配設し、その出力軸に取り付
けたチェーン駆動シーブ11bを正逆回転させることで
これに噛合する駆動チェーン11cによって方向転換シ
ーブ11dを介して従動シーブ11e及びこれと同軸に
配置された索引チェーン駆動シーブ11fを正逆回転さ
せ、この索引チェーン駆動シーブ11fに噛合する索引
チェーン11gの一端を前記台車10の所要位置に、ま
た他端は、図5に示すように、俯仰アーム4の先端側に
設置された方向転換シーブ11hを介して、台車10の
前記一端を取り付けた位置よりも前方の位置に取り付け
たものを示している。
【0015】12は前記台車10にこれと一体となるよ
うに固定されたアームであり、その先端には転炉1の出
鋼口1a内に挿入されて出鋼口1aを閉塞するスラグ閉
塞器13が取り付けられる。ところで、本考案のスラグ
カット装置では、このスラグ閉塞器13をアーム12の
先端から着脱できるようにするため、アーム12にスラ
グ閉塞器13の着脱機構14を取り付けている。
うに固定されたアームであり、その先端には転炉1の出
鋼口1a内に挿入されて出鋼口1aを閉塞するスラグ閉
塞器13が取り付けられる。ところで、本考案のスラグ
カット装置では、このスラグ閉塞器13をアーム12の
先端から着脱できるようにするため、アーム12にスラ
グ閉塞器13の着脱機構14を取り付けている。
【0016】この着脱機構14は、図6に示すように、
アーム12の後端内部にエアーシリンダ14aを内装
し、このエアーシリンダ14aのロッドに管14bを取
り付け、エアーシリンダ14aのロッドの出退動によっ
て管14bをアーム12に対して相対移動させることで
スラグ閉塞器13を着脱する。
アーム12の後端内部にエアーシリンダ14aを内装
し、このエアーシリンダ14aのロッドに管14bを取
り付け、エアーシリンダ14aのロッドの出退動によっ
て管14bをアーム12に対して相対移動させることで
スラグ閉塞器13を着脱する。
【0017】アーム12先端に設けたスラグ閉塞器13
の着脱部は、アーム12先端に固着されている固定プレ
ート15と、管14b先端に取り付けられた可動プレー
ト16とで構成し、これら固定及び可動プレート15・
16は、着脱する面に転炉1の傾動軸に平行でかつ出鋼
口1aに垂直な半円形状の溝15a・16aを例えば相
対するように7本形成している。また、管14bと可動
プレート16を連結する連結板17には、スラグ閉塞器
13の芯棒13aが挿入可能な長孔17aを固定及び可
動プレート15・16の中央に位置する溝15a・16
aと同位置に設けており、固定プレート15には前記連
結板17を貫入させる貫通孔15bが設けられている。
の着脱部は、アーム12先端に固着されている固定プレ
ート15と、管14b先端に取り付けられた可動プレー
ト16とで構成し、これら固定及び可動プレート15・
16は、着脱する面に転炉1の傾動軸に平行でかつ出鋼
口1aに垂直な半円形状の溝15a・16aを例えば相
対するように7本形成している。また、管14bと可動
プレート16を連結する連結板17には、スラグ閉塞器
13の芯棒13aが挿入可能な長孔17aを固定及び可
動プレート15・16の中央に位置する溝15a・16
aと同位置に設けており、固定プレート15には前記連
結板17を貫入させる貫通孔15bが設けられている。
【0018】すなわち、エアーシリンダ14aのロッド
の出退動によって管14bを介して可動プレート16を
アーム12に対して相対移動させて、固定プレート15
と可動プレート16に設けられた溝15a・16aとで
スラグ閉塞器13の芯棒13aを挟持状に保持したり、
また取り外したりする。
の出退動によって管14bを介して可動プレート16を
アーム12に対して相対移動させて、固定プレート15
と可動プレート16に設けられた溝15a・16aとで
スラグ閉塞器13の芯棒13aを挟持状に保持したり、
また取り外したりする。
【0019】また、前記固定及び可動プレート15・1
6によりスラグ閉塞器13の芯棒13aを挟持するの
に、アーム12及び管14bの中心から離れた位置にあ
る溝15a・16aでスラグ閉塞器13の芯棒13aを
挟持した場合は、図10に示すように可動プレート16
が固定プレート15に対して傾き、スラグ閉塞器13の
芯棒13aを挟持する力が弱くなる。この場合には、図
11に示すように、アーム12及び管14bの中心に対
して対称な位置にある溝15a・16aにスラグ閉塞器
13の芯棒13aと同径のダミー芯棒18を一緒に挟持
させると、芯棒13aを挟持するのに可動プレート16
の傾きが補正されて、固定プレート15と可動プレート
16は確実にスラグ閉塞器13の芯棒13aを挟持でき
る。
6によりスラグ閉塞器13の芯棒13aを挟持するの
に、アーム12及び管14bの中心から離れた位置にあ
る溝15a・16aでスラグ閉塞器13の芯棒13aを
挟持した場合は、図10に示すように可動プレート16
が固定プレート15に対して傾き、スラグ閉塞器13の
芯棒13aを挟持する力が弱くなる。この場合には、図
11に示すように、アーム12及び管14bの中心に対
して対称な位置にある溝15a・16aにスラグ閉塞器
13の芯棒13aと同径のダミー芯棒18を一緒に挟持
させると、芯棒13aを挟持するのに可動プレート16
の傾きが補正されて、固定プレート15と可動プレート
16は確実にスラグ閉塞器13の芯棒13aを挟持でき
る。
【0020】本考案のスラグカット装置は上記したよう
な構成であり、次に転炉1の出鋼口1aを閉塞する順序
を説明する。通常、転炉1の出鋼口1aは溶損状況に応
じて補修される。また、転炉1の内張り煉瓦も溶損によ
って徐々に厚みが減少してくる。つまり、転炉1の出鋼
口1aの位置は時々刻々変化している。
な構成であり、次に転炉1の出鋼口1aを閉塞する順序
を説明する。通常、転炉1の出鋼口1aは溶損状況に応
じて補修される。また、転炉1の内張り煉瓦も溶損によ
って徐々に厚みが減少してくる。つまり、転炉1の出鋼
口1aの位置は時々刻々変化している。
【0021】本考案スラグカット装置の停止位置精度範
囲から求まる出鋼口1aとの位置ずれ寸法許容値を越え
るチャージ数以内の回数で、予め出鋼口1aと本考案ス
ラグカット装置との位置合わせ、すなわち、溶鋼やスラ
グのない空の転炉1を傾動させて本考案装置を用いてス
ラグ閉塞器13を出鋼口1aに挿入セットする。
囲から求まる出鋼口1aとの位置ずれ寸法許容値を越え
るチャージ数以内の回数で、予め出鋼口1aと本考案ス
ラグカット装置との位置合わせ、すなわち、溶鋼やスラ
グのない空の転炉1を傾動させて本考案装置を用いてス
ラグ閉塞器13を出鋼口1aに挿入セットする。
【0022】そして、その際の本考案装置の位置、すな
わち、俯仰アーム4の揺動位置を回転数検出器7dから
読み取り、また、台車10の移動距離をACサーボモー
タ11aに内蔵しているパルスデータから読み取り、こ
れらの値をシーケンサCPUに入力しておく。なお、そ
の他の、スラグ閉塞器13の着脱位置・常時待機位置・
炉裏防熱扉3の通過位置等のデータは不変であるので、
これらのデータは初期に予めシーケンサCPUに入力し
てある。
わち、俯仰アーム4の揺動位置を回転数検出器7dから
読み取り、また、台車10の移動距離をACサーボモー
タ11aに内蔵しているパルスデータから読み取り、こ
れらの値をシーケンサCPUに入力しておく。なお、そ
の他の、スラグ閉塞器13の着脱位置・常時待機位置・
炉裏防熱扉3の通過位置等のデータは不変であるので、
これらのデータは初期に予めシーケンサCPUに入力し
てある。
【0023】以上の準備が完了すれば、作業者はエアー
シリンダ14aのロッドを出動作させて固定及び可動プ
レート15・16の間に配置した後、エアーシリンダ1
4aのロッドを退動作させてスラグ閉塞器13の芯棒1
3aを挟持状に保持し、その後通常の転炉出鋼作業に従
事する。
シリンダ14aのロッドを出動作させて固定及び可動プ
レート15・16の間に配置した後、エアーシリンダ1
4aのロッドを退動作させてスラグ閉塞器13の芯棒1
3aを挟持状に保持し、その後通常の転炉出鋼作業に従
事する。
【0024】そして、出鋼末期になってスラグカットの
タイミングになると、先にシーケンサCPUに入力して
あるデータに基づいてアーム12を移動させるととも
に、俯仰アーム4を降下揺動させてスラグ閉塞器13を
出鋼口1aに挿入し、その後、エアーシリンダ14aの
ロッドを出動作させてスラグ閉塞器13を取り外し、俯
仰アーム4及びアーム12を元の位置まで復帰させて待
機する。
タイミングになると、先にシーケンサCPUに入力して
あるデータに基づいてアーム12を移動させるととも
に、俯仰アーム4を降下揺動させてスラグ閉塞器13を
出鋼口1aに挿入し、その後、エアーシリンダ14aの
ロッドを出動作させてスラグ閉塞器13を取り外し、俯
仰アーム4及びアーム12を元の位置まで復帰させて待
機する。
【0025】固定及び可動プレート15・16上でスラ
グ閉塞器13を保持する位置がアーム12の中心より離
れている場合には、出鋼口1aの耐火物補修時に、目視
等で出鋼口1aのずれ量を予め測定してダミー芯棒18
を固定プレート15に取り付けた後に装置を上記作動さ
せる。
グ閉塞器13を保持する位置がアーム12の中心より離
れている場合には、出鋼口1aの耐火物補修時に、目視
等で出鋼口1aのずれ量を予め測定してダミー芯棒18
を固定プレート15に取り付けた後に装置を上記作動さ
せる。
【0026】本考案装置を使用した場合とスラグ閉塞器
13を一点で支持する比較装置を使用した場合における
出鋼口1aにスラグ閉塞器13を挿入する成功率を図1
2に示す。この図12より、出鋼口1aにスラグ閉塞器
13を挿入する成功率は、比較装置を使用した場合には
約40%であったのが、本考案装置を使用した場合には
約95%となり、挿入成功率が大幅に向上している。
13を一点で支持する比較装置を使用した場合における
出鋼口1aにスラグ閉塞器13を挿入する成功率を図1
2に示す。この図12より、出鋼口1aにスラグ閉塞器
13を挿入する成功率は、比較装置を使用した場合には
約40%であったのが、本考案装置を使用した場合には
約95%となり、挿入成功率が大幅に向上している。
【0027】本実施例では、固定及び可動プレート15
・16に半円形状の溝15a・16aを形成したが、台
形状でも鋸歯形状の溝でもよい。また、本実施例では、
固定及び可動プレート15・16の両方に溝15a・1
6aを形成したが、固定プレート15又は可動プレート
16のどちらか一方のプレートのみに溝を形成した構成
でもよい。
・16に半円形状の溝15a・16aを形成したが、台
形状でも鋸歯形状の溝でもよい。また、本実施例では、
固定及び可動プレート15・16の両方に溝15a・1
6aを形成したが、固定プレート15又は可動プレート
16のどちらか一方のプレートのみに溝を形成した構成
でもよい。
【0028】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のスラグカ
ット装置によれば、出鋼口の移動に対応してスラグ閉塞
器を保持でき、また、炉内にスラグ閉塞器を搬送中の場
合にも、振動等の影響を受けても姿勢を変えることがな
いので、確実かつ迅速にスラグ閉塞器のみを出鋼口に挿
入できる。
ット装置によれば、出鋼口の移動に対応してスラグ閉塞
器を保持でき、また、炉内にスラグ閉塞器を搬送中の場
合にも、振動等の影響を受けても姿勢を変えることがな
いので、確実かつ迅速にスラグ閉塞器のみを出鋼口に挿
入できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案スラグカット装置の全体概略正面図であ
る。
る。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の部分側面図である。
【図4】アームとスラグ閉塞器の着脱機構の概略説明図
である。
である。
【図5】俯仰アームの上下揺動時のガイド部分及び俯仰
アームとアームの先端部分の詳細図である。
アームとアームの先端部分の詳細図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】俯仰アームの後端部と台車・アームの位置関係
の詳細図である。
の詳細図である。
【図8】図7の平面図である。
【図9】本考案スラグカット装置におけるスラグ閉塞器
の着脱部の詳細図である。
の着脱部の詳細図である。
【図10】アームの中心より離れた位置でスラグ閉塞器
の芯棒を保持した状態を示した図である。
の芯棒を保持した状態を示した図である。
【図11】ダミー芯棒を取り付けてスラグ閉塞器の芯棒
を保持した状態を示した図であり、(a)は平面図、
(b)は正面図である。
を保持した状態を示した図であり、(a)は平面図、
(b)は正面図である。
【図12】本考案装置を使用した場合とスラグ閉塞器を
一点で支持する比較装置を使用した場合における出鋼口
にスラグ閉塞器を挿入する成功率を示した図である。
一点で支持する比較装置を使用した場合における出鋼口
にスラグ閉塞器を挿入する成功率を示した図である。
1 転炉 1a 出鋼口 4 俯仰アーム 7 上下揺動機構 10 台車 11 接離移動機構 12 アーム 13 スラグ閉塞器 14 着脱機構 15 固定プレート 16 可動プレート 18 ダミー芯棒
Claims (1)
- 【請求項1】 転炉等に隣接して配置され、必要時に転
炉等の出鋼口にスラグ閉塞器を挿入してスラグの流出を
遮断するスラグカット装置において、先端が上下揺動自
在と成るように後端側を軸支した俯仰アーム及びこの俯
仰アームの上下揺動機構と、前記俯仰アームに案内され
て転炉等に対して接離移動自在な台車及びこの台車の接
離移動機構と、前記台車に固定されて台車と一体的に移
動するアームと、このアームの先端に設けられた固定プ
レートと、前記アーム内に設けられ、前記固定プレート
に対向配置される可動プレートを固定プレートに対して
接離移動してスラグ閉塞器を着脱自在に保持する着脱機
構を具備し、前記固定プレート及び可動プレートの相対
する面の少なくともどちらか一方に転炉の傾動軸に平行
でかつ出鋼口に垂直な複数の溝を形成したことを特徴と
する転炉等のスラグカット装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4423393U JP2560429Y2 (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | 転炉等のスラグカット装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4423393U JP2560429Y2 (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | 転炉等のスラグカット装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0715759U JPH0715759U (ja) | 1995-03-17 |
JP2560429Y2 true JP2560429Y2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=12685822
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4423393U Expired - Fee Related JP2560429Y2 (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | 転炉等のスラグカット装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2560429Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52117731A (en) * | 1976-03-23 | 1977-10-03 | Nagoya Kiko Kk | Transfering device |
KR102135762B1 (ko) * | 2018-11-29 | 2020-07-20 | 주식회사 포스코 | 출구 폐쇄기 투입 장치 및 투입 방법 |
-
1993
- 1993-08-12 JP JP4423393U patent/JP2560429Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0715759U (ja) | 1995-03-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |