JPH061319A - シャツ類を包装するための連続包装装置及びその装置を使用したシャツ類の連続包装方法 - Google Patents

シャツ類を包装するための連続包装装置及びその装置を使用したシャツ類の連続包装方法

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JPH061319A
JPH061319A JP15701692A JP15701692A JPH061319A JP H061319 A JPH061319 A JP H061319A JP 15701692 A JP15701692 A JP 15701692A JP 15701692 A JP15701692 A JP 15701692A JP H061319 A JPH061319 A JP H061319A
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JP
Japan
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hanger
shirts
packaging
wrapping
locking body
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP15701692A
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English (en)
Inventor
Keisaku Hagiwara
敬作 萩原
Yutaka Suzuki
裕 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HAKKO SHOKAI KK
Nippon Steel Corp
Original Assignee
HAKKO SHOKAI KK
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動的にシャツ類の包装することが可能なシ
ャツ類の連続包装装置及びその装置を使用した連続包装
方法を提供することを目的とする。 【構成】 シャツ類を着せたハンガーを係止するハンガ
ー係止体と、複数の前記ハンガー係止体を所定間隔をあ
けて垂設し、かつそれらハンガー係止体を所定の搬送方
向へ搬送する搬送軌道と、ハンガーを係止したハンガー
係止体が搬送されてくるとハンガー全体に包装袋を被せ
る包装部と、包装袋を被せたハンガーがハンガー係止体
とともに搬送されてくるとハンガー係止体からハンガー
を離脱させるハンガー離脱部とを具備したシャツ類を包
装するための連続包装装置である。また、この連続包装
装置を使用して、作業者がハンガー係止体に対してハン
ガーを係止部に係合させ、かつシャツ類を胴板の裏側に
折り畳むだけで、ハンガー全体に包装袋を被せる動作、
次工程へ包装品を移送する動作が自動的に行われる方法
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は洗濯業者などにおいて利
用されるものであり、ワイシャツやブラウスなどのシャ
ツ類の洗濯物等を連続して包装するための連続包装装置
及びその装置を使用した連続包装方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、洗濯業者などにおいてシャツ類の
洗濯物を包装する方法に、洗濯物を作業台や床の上に広
げ、それを作業者が折り畳んでビニール袋で包装する方
法がある。この方法は、製品(包装の終了した洗濯物)
をコンパクトにできる利点があるが、作業台や床の上に
拡げられた洗濯物をしわにならないように注意しながら
手でいちいち折り畳まなければならず、熟練性を要し、
大変面倒な作業を伴うものである。
【0003】一方、現在の家庭においては、クロゼット
等の収納部に洋服をハンガーに吊りさげて収納しておく
ケースが増えてきている。そのため、近年の洗濯業界に
おいては、前述したビニール袋に洗濯物を折り畳む包装
方法より、ハンガーに洗濯物を着せ、その襟元を止めて
洗濯物を懸吊し、それを包装袋で被覆する方法(立体包
装)が多く取り入れられてきている。
【0004】本出願人は、先に、立体包装に有効なシャ
ツ類を包装するためのハンガー及び該ハンガーを利用し
たシャツ類の包装方法と簡易包装装置の技術について提
案した(特願平4ー85971号公報)。この技術に示
すように、図8に示すハンガー1は、水平方向に左右に
延設された肩部2の中央上方に懸吊部3が形成され、肩
部2の左右両端にはそれぞれガイド部4が垂設された形
状となっている。また、左右のガイド部4の下端を部材
5で連結してハンガー1が容易に変形しないように構成
してある。
【0005】そして、シャツ類5は、このハンガー1に
襟元を止めて懸吊され、左右の袖部分6と側方部分7を
ハンガー1のガイド部4に合わせて裏側に折り畳むこと
により、長細い形状とされ、その上方から筒状の包装袋
を被せることによりシャツ類5の包装が終了する。この
技術によれば、シャツ類を畳むのが非常に容易になり、
小人数の簡単な作業でコンパクトな包装品が得られ、特
に、ハンガーの肩部を水平に形成するとシャツ類の両肩
を上に持ち上げるようにして懸吊できるので、シャツ類
の下方部分にしわを生じさせないで包装が円滑にできて
便利である。また、この技術による簡易包装装置によ
り、上記包装を極めて簡単に実施できるという利点があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、先に本出願
人が提案した技術は、作業の大部分が人的作業により行
われており、大量の洗濯物を扱う洗濯工場では包装作業
の速度が遅いので採用されにくい。そこで、ほとんどの
包装動作を機械的に行い、連続してシャツ類の包装作業
を行うことが可能な自動化されたシャツ類の包装装置が
望まれていた。
【0007】また、現在の洗濯業界においては、例え
ば、特開平3ー83713号公報で示した技術、すなわ
ち、洗濯後の洗濯物を所定の営業所に配送するための洗
濯物分配装置が使用されている。この洗濯物分配装置
は、分配先を示すコードを付けたハンガーが洗濯物(シ
ャツ類)を着せて移送され、その移送方向に沿って複数
設けられている分岐レールのいずれかに、コードによる
情報に基づいて高速度に分配されるようにした画期的な
装置である。
【0008】ここで、この洗濯物分配装置において分配
前ハンガー受け棒には、分配前の洗濯物(ハンガー付
き)が複数吊り下げられるようになっている。しかし、
分配前の洗濯物に包装袋を被せる方法は手作業で行われ
ているのが現状であり、上述した自動化されたシャツ類
の包装装置との一連的な動作が望まれていた。
【0009】本発明は以上の技術的課題を解決し、自動
的にシャツ類の包装することが可能なシャツ類の連続包
装装置及びその装置を使用した連続包装方法を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的達成のため、
シャツ類を着せたハンガーを係止するハンガー係止体
と、複数の前記ハンガー係止体を所定間隔をあけて垂設
し、かつそれらハンガー係止体を所定の搬送方向へ搬送
する搬送軌道と、ハンガーを係止した前記ハンガー係止
体が搬送されてくるとハンガー全体に包装袋を被せる包
装部と、包装袋を被せたハンガーがハンガー係止体とと
もに搬送されてくるとハンガー係止体からハンガーを離
脱させるハンガー離脱部とを具備してなり、ハンガー
に、肩部の両端にシャツ類の側方を折り曲げ、かつ縦に
長細い折り畳み状態のシャツ類を得るためのガイド部が
形成され、ハンガー係止体に、ハンガーの懸吊部と係合
する係止部とシャツ類の胴部を保持する胴板と胴板の裏
側に折り畳まれたシャツ類の側方を保持するストッパー
とを備え、包装部に、搬送されてきたハンガー係止体の
上部を保持する係止体固定機構と上方から供給される前
記包装袋の下端部を挟持しながら引き下げてハンガー毎
シャツ類に包装袋を被せる挟持部とを備え、ハンガー離
脱部に、正逆方向への回転により前記ハンガーの懸吊部
と係合若しくは係合を解除するフックとフックを上昇さ
せてハンガー係止体からハンガーを離脱させる機構とを
備えたシャツ類を包装するための連続包装装置を発明し
た。
【0011】そして、搬送軌道は、無限軌道に形成され
ているシャツ類を包装するための連続包装装置を発明し
た。また、ハンガー離脱部には、ハンガーの懸吊部とフ
ックとの位置合わせを行う位置合わせ片がフックと連続
して形成されているシャツ類を包装するための連続包装
装置を発明した。
【0012】そして、ハンガー係止体の胴板の水平方向
の幅が、ハンガーのガイド部間の幅と同一に設定されて
いるシャツ類を包装するための連続包装装置を発明し
た。また、ハンガー係止体のストッパーは、胴板側へ付
勢力を与える付勢部材と、前記付勢部材が中央部で固定
された押圧板とで構成され、しかも、押圧板は、上端縁
が中央部から端部に向かうに従い下り傾斜となるように
形成され、かつ側端は胴板から離間する方向に折曲され
ているシャツ類を包装するための連続包装装置を発明し
た。
【0013】また、シャツ類を包装するための連続包装
装置を使用して、搬送軌道に沿うハンガー係止位置にお
いて、搬送されてきたハンガー係止体にシャツ類を着せ
たハンガーを係止し、前記シャツ類を縦に長細い折り畳
み状態に保持する第1の工程と、包装部に搬送されてき
た前記ハンガー係止体に対して、上方から供給される包
装袋の下端部を挟持した挟持部でハンガー毎シャツ類に
包装袋を被せていく第2の工程と、ハンガー移送位置に
搬送されてきた前記ハンガー係止体に対して、フックを
ハンガーの懸吊部に係合させ、かつフックの上昇により
ハンガー係止体からハンガーを離脱させるとともに、前
記フックと前記ハンガーの懸吊部との係合解除により前
記ハンガーを他所に移送させる第3の工程とを備え、前
記第1の工程から第3の工程までの工程を繰り返し行う
ことを特徴とするシャツ類の連続包装方法を発明した。
【0014】
【作用】本発明の装置によれば、作業者がハンガー係止
位置に立ち、連続的に移動してくるハンガー係止体に対
して、シャツ類を着せたハンガーの懸吊部を係止部に係
合させ、シャツ類を胴板の裏側に折り畳んで縦に長細い
折り畳み状態に保持させるという単純動作を行うだけ
で、その後の工程すなわちハンガー全体に包装袋を被せ
る動作、次工程に包装品(シャツ類を着せたハンガーへ
の包装が終了したもの)を移送する動作が、包装装置及
びハンガー離脱装置により行われる。また、包装部によ
り、上方から供給される包装袋の下端部を挟持部が挟持
して引き下げることにより、ハンガー係止体の全体へ包
装袋が被せられた状態で包装品を得る完全自動の動作が
行われる。また、ハンガー離脱部により、フックがハン
ガーの懸吊部と係合若しくは係合を解除し、フックの上
昇によりハンガー係止体から包装品が離脱していく全自
動の動作が行われる。また、ハンガー離脱部の位置合わ
せ片は、ハンガー係止体の係止部に係合しているハンガ
ーの懸吊部の位置調整を行うので、フックは確実に懸吊
部と係合する。また、作業者がシャツ類の側方を胴板の
裏側に折り畳んで保持する際には、ハンガー係止体の胴
板の水平幅が、ハンガーのガイド部の幅と同一長さに設
定されているので、折り畳み作業が簡単となる。また、
ストッパーの押圧板は、その上端が中央から端部に向か
うに従い下り傾斜となるように形成され、かつ側端は胴
板から離間する方向に折曲されているので、作業者は側
方部分のしわを付けず、かつ折り畳み状態を崩さずに容
易に挟み込むことができる。さらに、本発明の連続包装
装置を洗濯物分配装置の前段に設けて、ハンガー離脱装
置から移送された包装品を、洗濯物分配装置の分配前ハ
ンガー受け棒に受け継がせることにより、大量の洗濯物
の包装作業と分配作業の一連動作が連続して効率的に行
われる。
【0015】
【実施例】以下本発明のシャツ類を包装するための連続
包装装置の一実施例を図面により説明する。なお、図8
に示したものと同一構成の部分は、同一符号を付して説
明を省略する。
【0016】本装置は、図1から図3に示すように、シ
ャツ類5を懸吊したハンガー1が係止されるハンガー係
止体10と、複数のハンガー係止体10…を所定間隔を
あけて垂設し、かつそれらハンガー係止体10…を搬送
方向へ向けて間欠的に移動させる搬送軌道11と、搬送
されてきたハンガー係止体10に、上方から自動的に引
き下げてきた包装袋Fをシャツ類5及びハンガー1毎被
せる包装部12と、包装部12から移動してきたハンガ
ー係止体10より包装済みのシャツ類5をハンガー1毎
離脱させるハンガー離脱部13とで概略構成されてい
る。
【0017】そして、図1に示すように、○印S1の位
置においてハンガー係止体10へハンガー1(シャツ類
はすでに懸吊されている)を係止する作業が行われ(S
1をハンガー係止作業位置という。)、○印S2の位置に
おいてハンガー係止体10からハンガー付きの製品(包
装の終了したシャツ類)が取り外され、分配装置の分配
前ハンガー受け棒37に移送されるようになっている
(S2をハンガー移送位置という)。
【0018】ハンガー係止体10は、図4(正面図)、
図5(側面図)及び図6(背面図)に示す構造となって
いる。このハンガー係止体10は、支柱14と、支柱1
4の上端中央からさらに延びる垂直棒15と、垂直棒1
5に形成されたハンガー1の懸吊部3が係止する係止部
16と、支柱14に固定された矩形状の胴板17と、胴
板17の裏面側に配設されたストッパー18とで構成さ
れている。
【0019】そして、ストッパー18は、図6に示すよ
うに、上端部が胴板17に固定されて胴板17側へ付勢
力を与える板状スプリング18aと、板状スプリング1
8aの下端側に固定された押圧板18bとで構成されて
いる。また、押圧板18aは、その上端18cが中央か
ら端部に向かうに従い下り傾斜となるように形成され、
かつ側端18dが胴板17から離間する方向に折曲され
ている。
【0020】また、胴板17の幅H1は、ハンガー1の
ガイド部4、4の幅H2と同一長さに設定されている。
そして、シャツ類5を懸吊したハンガー1は、懸吊部3
が係止部16に係止されるとともに、シャツ類5の左右
の袖部分6と側方部分7が胴板17の裏側に折り返され
て、押圧板18bに押さえ付けられるようになってい
る。
【0021】搬送軌道11は、図1に示すように、搬送
路11aを平面視ロ字状に設計して床面に設置された無
限軌道であり、搬送路11a上には複数のハンガー係止
体10…が所定間隔をあけて垂設されている。そして、
図示していないが、搬送軌道11内部には駆動モータに
より間欠的に移動する無端状の搬送チェーンが配設され
おり、この搬送チェーンの所定位置にハンガー係止体1
0…の下端部が一体に連結している。これにより、ハン
ガー挟持体10…は、搬送路上を矢印Aで示す搬送方向
に間欠的に移動していく。
【0022】ここで、搬送軌道11に垂設されたハンガ
ー係止体10…には、支柱14の軸回りに90°間隔で
回転する回転機構(図示せず)が備えられている。この
回転機構を備えたハンガー係止体10は、ハンガー係止
体10…の最下部に設けられた回転プレート10aが、
正回転機構19、逆回転機構20と接触することにより
平面視において右方向に90°に回転、もしくは左方向
に90°に回転するようになっている。
【0023】正回転機構19は、包装部12より前方側
の搬送軌道11上に配設され、一端側19aが回転自在
に支持され、かつ他端側19bがスプリングにより回転
プレート10a側に付勢されており、移動してきた回転
プレート10aの側面と接触することにより、ハンガー
係止体10を右方向に90°回転させるようになってい
る。
【0024】また、逆回転機構20も正回転機構19と
配設されている位置が逆で構造は同一であり、移動して
きた回転プレート10aの側面と接触することにより、
ハンガー係止体10を左方向に90°回転させるように
なっている。
【0025】包装部12は、図2から図3に示すよう
に、搬送路11aを挟んで床面上に架設された架台22
と、架台22の上部に配設された包装袋供給機構23
と、架台22に上下方向に移動自在に配設され、かつ包
装袋Fの下端部を挟持して下方に引き下げていく一対の
挟持部24、24と、包装部12の直下まで移動してき
たハンガー係止体10の上端部を包装袋Fが下げられる
位置の直下に位置合わせする係止体固定機構25とで概
略構成されている。
【0026】包装袋供給機構23は、図3に示すよう
に、架台22の上部に配設されたビニル製の包装袋をロ
ール状に収容するロール状包装袋26と、ロール状包装
袋26から引き出された包装袋Fを筒状に開く開口機構
27と、包装袋Fの下端部がハンガー係止体10の下部
まで移動したときに包装袋Fの上部をヒートシールし、
かつその上部を切断する袋切断機構28とを備えてい
る。
【0027】挟持部24は、図2に示すように、全体が
駆動装置(図示せず)の作動により架台22に沿って昇
降するとともに、対向配置された一対の爪24a、24
bのうち爪24aが、爪24bに接触もしくは離間可能
に移動する構造となっている。そして、一対の爪24
a、24bを離間させて上昇する挟持部24は、可動す
る爪24aを爪24bとの接触方向へ移動させることに
より包装袋Fの端部を挟持する。そして、挟持部24が
下降していくことにより、包装袋Fがシャツ類5、ハン
ガー1とともにハンガー係止体10全体に被さるように
なっている。なお、下降する挟持部24は、図2で示す
K点位置で一旦停止する。この位置において、袋切断機
構28により包装袋Fの上端部が閉塞されて切断され
る。そして、さらに挟持部24、24が下降していくこ
とにより、包装袋Fは引き下げられながら上端部が垂直
棒15で突き破られている。そして、ハンガー係止体1
0全体に被さっていく。
【0028】係止体固定機構25は、図3に示すよう
に、一対のシリンダ部29、29から垂直棒15に向け
て伸長する伸縮アーム29a、29aと、伸縮アームの
先端に回転自在に連結されたローラー30、30とで構
成されている。この係止体固定機構25は、ハンガー係
止体10が包装部12の直下に移動してきたときに伸縮
アーム29a、29aが伸長するようになっている。そ
して、前記挟持部24により包装袋Fが引き下げられる
際には、包装袋Fとの接触によりローラー30、30が
回転しながら垂直棒15を支持して包装部12の直下に
位置合わせがなされるようになっている。
【0029】ハンガー離脱部13は、図1に示すよう
に、ハンガー移送位置S2において搬送路11a上を移
動してくるハンガー係止体10の上方に配設され、この
ハンガー離脱部13に近接して洗濯物分配装置の分配前
ハンガー受け棒37が配置されている。このハンガー離
脱部13は、図7に示すように、鉛直配置された本体部
31のスライド棒32と係合し、ガイド棒33に摺動自
在に支持されて上下方向に移動する駆動部34と、駆動
部34の回転軸35に固定されたフック部36とで構成
されている。スライド棒32は外周におねじが切られて
いる。そして、駆動部34のめねじ機構部(図示せず)
と螺合してめねじ機構部が正逆方向に回転することによ
り、駆動部34は上下方向に移動するようになってい
る。
【0030】また、フック部36は、ハンガー1の懸吊
部3と係合する一対のフック36a、36aと、フック
36aと連続して形成され、かつフック36aと懸吊部
3とが確実に係合するように懸吊部3の位置合わせを行
う位置合わせ片36b、36bとで構成されている。そ
して、位置合わせ片36b、36b間の幅は、先端側に
向かうにフック36a、36a間の幅より広げられた形
状とされている。
【0031】そして、ハンガー係止体10がハンガー離
脱部13の直下に移動してくると、回転軸35の正方向
(矢印B方向)の回転により先に位置合わせ片36b、
36bが移動し、次にフック36a。36aが移動して
懸吊部3と係合する。この際、ハンガー係止体10の係
止部16に係合している懸吊部3と位置合わせ片36
b、36bの内面が接触して懸吊部3の位置調整がなさ
れ、垂直棒15を挟んで移動してきたフック26a、3
6aは確実に懸吊部3に係合する。
【0032】そして、駆動部34が上方へ移動すること
により、ハンガー1(シャツ類5に包装袋Fが被さって
いる)も上昇していく。そして、回転軸35の逆方向
(矢印C方向)の回転により、フック36a、36aと
ハンガー1の係合状態が解除されるとともに、ハンガー
1の懸吊部3が分配前ハンガー受け棒37に係合してい
く。
【0033】次に、本実施例の連続包装装置を使用して
シャツ類の洗濯物等を連続して包装する方法について説
明する、なお、搬送路11a上を矢印A方向に移動して
いるハンガー係止体10…のうち、1つのハンガー係止
体10の動作についてを示していく。
【0034】先ず、作業者は、ハンガー1の係止作業を
行うためにハンガー係止位置S1に立つ。間欠的に移動
しているハンガー係止体10は、胴板17の表裏面を搬
送方向Aに向けて搬送路11a上をハンガー係止位置S
21まで移動すると停止する。そして、作業者は、ハンガ
ー係止体10の係止部16に、シャツ類5が懸吊された
ハンガー1の懸吊部3を係合される。そして、シャツ類
5の左右の袖部分6と側方部分7を、ハンガー1のガイ
ド部4に合わせながら胴板17の裏側に折り畳み、押圧
板18bと胴板17間に挟み込むことにより、挟んだ部
分を押圧板18bで押さえ付ける。これにより、シャツ
類5は縦に長細い形状の折り畳み状態に保持される。
【0035】ここで、胴板17の幅H1はハンガー1の
両肩部2、2の幅H2と同一長さに設定されているの
で、シャツ類5の左右の袖部分6と側方部分7を、裏側
に簡単に折り畳むことができる。また、押圧板18bの
上端18cは端部に向かうに従い下り傾斜となるように
形成され、かつ側端18dは胴板17から離間する方向
に折曲されているので、左右の袖部分6と側方部分7を
簡単に挟み込むことができる。
【0036】次に、ハンガー1を係合して搬送路11a
を移動するハンガー係止体10は、正回転機構19との
接触により右方向に90°回転して包装部12の直下ま
で移動して停止する。
【0037】次に、係止体固定機構25の伸縮アーム2
9a、29aが伸長して垂直棒15の位置合わせを行
う。同時に、包装部12の挟持部24、24が上昇して
いき、包装袋Fの下端まで移動して、爪24a、24a
の可動により包装袋Fの下端部を挟持する。そして、一
旦挟持部24、24は、図Bで示すK点位置まで下降し
て停止する。その時点で、袋切断機構28により包装袋
Fの上端部が閉塞されて切断される。
【0038】さらに、挟持部24の下降により包装袋F
は引き下げられ、閉塞された包装袋Fの上端部は垂直棒
15により突き破られ、さらにハンガー1の懸吊部3も
包装袋F内から露出する。これにより、包装袋Fは、ハ
ンガー係止体10の全体に被さる。
【0039】次に、包装部12から搬送方向Aに移動す
るハンガー係止体10は、逆回転機構20との接触によ
り左方向に90°回転して胴板17の表裏面が搬送方向
Aに向けられ、ハンガー移送位置S2まで移動して停止
する。
【0040】次に、ハンガー離脱装置15の回転軸35
が正方向(矢印B方向)に回転することにより、フック
部36の位置合わせ片36b、36bが先に回転し、次
にフック36a、36aが回転していく。これにより、
フック36a、36aが、ハンガー係止体10に係合し
ているハンガー1の懸吊部3と係合する。この際、懸吊
部3と位置合わせ片36b、36bの内面が接触して懸
吊部3の位置調整がなされ、回転してきたフック26
a、36aは確実に懸吊部3に係合する。
【0041】最後に、駆動部34の上方移動により、ハ
ンガー係止体10からハンガー1(シャツ類5に包装袋
Fが被さっている)が離脱して上昇していく。そして、
回転軸35の逆方向(矢印C方向)の回転により、フッ
ク36a、36aとハンガー1の係合状態が解除される
とともに、ハンガー1の懸吊部3が、分配前ハンガー受
け棒37に係合する。そして、ハンガー1が離脱したハ
ンガー係止体10は、さらに搬送方向Aに移動し、ハン
ガー係止位置S1にて作業者により別のハンガー1が係
止されていく。
【0042】以下の動作を他のハンガー係止体10も連
続して行うことにより、自動化されたシャツ類6の連続
包装作業が行われ、さらに包装済みのシャツ類5が連続
して洗濯物分配装置側に移送される。
【0043】以上、詳細に説明したことから容易に理解
できるように、本実施例の連続包装装置は、作業者がハ
ンガー係止位置S1に立ち、連続的に移動してくるハン
ガー係止体10…に対して、シャツ類5を着せたハンガ
ー1の懸吊部3を係止部16に係合させ、シャツ類5を
胴板17の裏側に折り畳んで縦に長細い折り畳み状態に
保持させるという単純動作を行うだけで、その後の工程
すなわちハンガー1全体に包装袋Fを被せる動作、次工
程包装品(シャツ類5を着せたハンガー1への包装が終
了したもの)を移送する動作が、包装部12及びハンガ
ー離脱部13により行われるので、大量の洗濯物を扱う
洗濯工場等において包装作業の包装作業の能率を大幅に
向上させることができ、さらには人的労力の省力化を図
ることができる。
【0044】また、包装部12において、係止体固定機
構25によりハンガー係止体10の上部が保持されなが
ら、包装袋供給機構23から供給される包装袋Fの下端
部を一対の挟持部24、24が挟持して引き下げること
により、ハンガー係止体10の全体へ包装袋Fが被せら
れた状態で包装品を得る動作が行われるので、包装動作
の完全自動化を図ることができる。
【0045】また、ハンガー離脱部13において、回転
軸35の正逆方向への回転によりフック36a、36a
がハンガー1の懸吊部3と係合若しくは係合を解除し、
駆動部34の上昇によりハンガー係止体10から包装品
が離脱していく動作が行われるので、他の工程への包装
品の移送動作の完全自動化を図ることができる。
【0046】また、ハンガー離脱部13の位置合わせ片
36b、36bは、ハンガー係止体10の係止部に係合
しているハンガー1の懸吊部3の位置調整を行うので、
フック26a、36aは確実と懸吊部3と係合すること
ができる。
【0047】また、作業者がシャツ類5の左右の袖部分
6と側方部分7を胴板17の裏側に折り畳んで保持する
際には、ハンガー1のガイド部4に左右の袖部分6と側
方部分7を合わせて容易に折り畳めるのは勿論のこと、
ハンガー係止体10の胴板17の幅H1も、ハンガー1
のガイド部4、4の幅H2と同一長さに設定されている
ので、折り畳み作業をさらに簡単な作業とすることがで
き、作業者の熟練を必要としない。
【0048】また、ストッパー18の押圧板18bは、
その上端が中央から端部に向かうに従い下り傾斜となる
ように形成され、かつ側端は胴板17から離間する方向
に折曲されているので、作業者は左右の袖部分6と側方
部分7を、しわを付けずかつ折り畳み状態を崩さずに容
易に挟み込むことができ、折り畳み作業時間の短縮化を
図ることができる。
【0049】また、本実施例の連続包装装置を洗濯物分
配装置の前段に設けて、ハンガー離脱部13から移送さ
れた包装品を、洗濯物分配装置のハンガー受け棒に受け
継がせることにより、大量の洗濯物の包装作業と分配作
業の一連動作を連続して効率的に行うことができるの
で、高能率の洗濯作業システムを提供することができ
る。
【0050】なお、本実施例の胴板17は平板で形成し
ているが、この胴板17をマネキン人形の胴部のように
膨らみを有するもので形成すると、背広等の洗濯物はハ
ンガー係止体10に吊り下がった状態でアイロン掛け作
業を行うことができる。また、本実施例では、搬送路を
ロ字状(工場内の設置面積が小さくてすむ)の無限軌道
に形成したがこれに限るものではなく、長い搬送路に設
計しても上述した作用効果と同様のものを得ることがで
きる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシャツ類
を包装するための連続包装装置及びその装置を使用した
シャツ類を包装するための連続包装方法は、大量の洗濯
物を扱う洗濯工場等において包装作業の包装作業の能率
を大幅に向上させることができ、さらには人的労力の省
力化を図ることができる。また、シャツ類を着せたハン
ガーへの包装動作と、他の工程への包装品(シャツ類を
着せたハンガーへの包装が終了したもの)の移送動作の
完全自動化を図ることができる。
【0052】また、作業者がシャツ類の側方を胴板の裏
側に折り畳んで保持する際には、作業の簡便化が図ら
れ、作業者の熟練を必要としない。また、本発明の連続
包装装置を洗濯物分配装置の前段に設けて、ハンガー離
脱装置から移送された包装品を洗濯物分配装置のハンガ
ー受け棒に受け継がせることにより、大量の洗濯物の包
装作業と分配作業の一連動作を連続して効率的に行うこ
とができ、高能率の洗濯作業システムを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る連続包装装置を示す一部省略平面
視図である。
【図2】連続包装装置を示す一部省略側面図である。
【図3】連続包装装置の包装部の上部を示す側面図であ
る。
【図4】本発明に使用されるハンガー係止体を示す正面
図である。
【図5】ハンガー係止体の側面図である。
【図6】ハンガー係止体の背面図である。
【図7】連続包装装置のハンガー離脱部を示す斜視図で
ある。
【図8】本発明に使用されるハンガーを示す正面図であ
【符号の説明】
1 ハンガー 2 ハンガーの肩部 3 ハンガーの懸吊部 4 ハンガーのガイド部 5 シャツ類 6 シャツ類の袖部分 7 シャツ類の側方部分 10 ハンガー係止体 11 搬送軌道 11a 搬送路 12 包装部 13 ハンガー離脱部 16 係止部 17 胴板 18 ストッパー 18b 押圧板 18c 押圧板の上端 18d 押圧板の側端 23 包装袋供給機構 24 挟持部 25 係止体固定機構 34 駆動部 35 回転軸 36 フック部 36a フック 36b 位置合わせ片 37 分配前ハンガー受け棒 F 包装袋

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャツ類を着せたハンガーを係止するハ
    ンガー係止体と、複数の前記ハンガー係止体を所定間隔
    をあけて垂設し、かつそれらハンガー係止体を所定の搬
    送方向へ搬送する搬送軌道と、前記ハンガーを係止した
    前記ハンガー係止体が搬送されてくるとハンガー全体に
    包装袋を被せる包装部と、前記包装袋を被せたハンガー
    が前記ハンガー係止体とともに搬送されてくると前記ハ
    ンガー係止体からハンガーを離脱させるハンガー離脱部
    とを具備してなり、 前記ハンガーは、肩部の両端にシャツ類の側方を折り曲
    げ、かつ縦に長細い折り畳み状態のシャツ類を得るため
    のガイド部が形成され、 前記ハンガー係止体は、前記ハンガーの懸吊部と係合す
    る係止部と、シャツ類の胴部を保持する胴板と、前記胴
    板の裏側に折り畳まれたシャツ類の側方を保持するスト
    ッパーとを備え、 前記包装部は、搬送されてきた前記ハンガー係止体の上
    部を保持する係止体固定機構と、上方から供給される前
    記包装袋の下端部を挟持しながら引き下げてハンガー毎
    シャツ類に包装袋を被せる挟持部とを備え、 前記ハンガー離脱部は、正逆方向への回転により前記ハ
    ンガーの懸吊部と係合若しくは係合を解除するフック
    と、前記フックを上昇させて前記ハンガー係止体からハ
    ンガーを離脱させる機構とを備えていることを特徴とす
    るシャツ類を包装するための連続包装装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシャツ類を包装するため
    の連続包装装置において、 搬送軌道は無限軌道に形成されていることを特徴とする
    シャツ類を包装するための連続包装装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のシャツ類を包装するため
    の連続包装装置において、 ハンガー離脱部には、ハンガーの懸吊部とフックとの位
    置合わせを行う位置合わせ片がフックと連続して形成さ
    れていることを特徴とするシャツ類を包装するための連
    続包装装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のシャツ類を包装するため
    の連続包装装置において、ハンガー係止体の胴板の水平
    方向の幅が、ハンガーのガイド部間の幅と同一に設定さ
    れていることを特徴とするシャツ類を包装するための連
    続包装装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のシャツ類を包装するため
    の連続包装装置において、 ハンガー係止体のストッパーは、胴板側へ付勢力を与え
    る付勢部材と、前記付勢部材が中央部で固定された押圧
    板とで構成され、しかも、押圧板は、上端縁が中央部か
    ら端部に向かうに従い下り傾斜となるように形成され、
    かつ側端は胴板から離間する方向に折曲されていること
    を特徴とするシャツ類を包装するための連続包装装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のシャツ類を包装するため
    の連続包装装置において、 分配先を示すコードを付けたハンガーがシャツ類を着せ
    て移送され、その移送方向に沿って複数設けられている
    分岐レールのいずれかに、コードによる情報に基づいて
    分配されるようにした洗濯物分配装置の分配前ハンガー
    受け棒を、ハンガー離脱部の近傍に配設しておき、 ハンガー離脱部のフックから係合を解除した包装済みの
    ハンガーが、前記分配前ハンガー受け棒に移送されるこ
    とを特徴とするシャツ類を包装するための連続包装装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のシャツ類を包装するため
    の連続包装装置を使用したシャツ類の連続包装方法であ
    って、 搬送軌道に沿うハンガー係止位置において、搬送されて
    きたハンガー係止体にシャツ類を着せたハンガーを係止
    し、前記シャツ類を縦に長細い折り畳み状態に保持する
    第1の工程と、 包装部に搬送されてきた前記ハンガー係止体に対して、
    上方から供給される包装袋の下端部を挟持した挟持部で
    ハンガー毎シャツ類に包装袋を被せていく第2の工程
    と、 ハンガー移送位置に搬送されてきた前記ハンガー係止体
    に対して、フックをハンガーの懸吊部に係合させ、かつ
    フックの上昇によりハンガー係止体からハンガーを離脱
    させるとともに、前記フックと前記ハンガーの懸吊部と
    の係合解除により前記ハンガーを他所に移送させる第3
    の工程とを備え、 前記第1の工程から第3の工程までの工程を繰り返し行
    うことを特徴とするシャツ類を包装するための連続包装
    装置を使用したシャツ類の連続包装方法。
JP15701692A 1992-06-16 1992-06-16 シャツ類を包装するための連続包装装置及びその装置を使用したシャツ類の連続包装方法 Withdrawn JPH061319A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102619639A (zh) * 2012-04-18 2012-08-01 中国北方发动机研究所 可调涡流的进气道装置
KR20190108313A (ko) * 2018-03-14 2019-09-24 주식회사 크린토피아 세탁물 자동 분류장치 및 이를 이용한 세탁물 자동 분류방법
EP4434918A1 (de) * 2023-03-23 2024-09-25 Herbert Kannegiesser GmbH Vorrichtung zum drehen von an transportbügeln hängenden textilen gegenständen, insbesondere bekleidungsstücken

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