JPH0613068A - バッテリー - Google Patents
バッテリーInfo
- Publication number
- JPH0613068A JPH0613068A JP5039914A JP3991493A JPH0613068A JP H0613068 A JPH0613068 A JP H0613068A JP 5039914 A JP5039914 A JP 5039914A JP 3991493 A JP3991493 A JP 3991493A JP H0613068 A JPH0613068 A JP H0613068A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- battery
- ptc
- current
- temperature
- electrical device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02J—CIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
- H02J7/00—Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries
- H02J7/02—Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries for charging batteries from ac mains by converters
- H02J7/04—Regulation of charging current or voltage
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/42—Methods or arrangements for servicing or maintenance of secondary cells or secondary half-cells
- H01M10/48—Accumulators combined with arrangements for measuring, testing or indicating the condition of cells, e.g. the level or density of the electrolyte
- H01M10/486—Accumulators combined with arrangements for measuring, testing or indicating the condition of cells, e.g. the level or density of the electrolyte for measuring temperature
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/42—Methods or arrangements for servicing or maintenance of secondary cells or secondary half-cells
- H01M10/44—Methods for charging or discharging
- H01M10/443—Methods for charging or discharging in response to temperature
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M2200/00—Safety devices for primary or secondary batteries
- H01M2200/10—Temperature sensitive devices
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
- Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
- Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明は超過電流や超過温度に対してセル
を安全に保護できる安価なバッテリー装置を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 この発明は、1つの態様として、1個または
それ以上の電池と、少なくとも1個の電池と熱的に接触
する少なくとも1つのPTC電気装置とを備えたバッテ
リーにおいて、前記PTC電気装置が、(i)バッテリー
の充電および/または放電時に該PTC電気装置の一部
を形成するPTC素子を電流が流れるように、電池と直
列に接続され、かつ、(ii)電気的な電力/温度関係を有
していて、電池の定常作動温度時は低抵抗に、電池の極
端な高温時は比較的高抵抗になるような割合で熱を放散
できるバッテリーにある。
を安全に保護できる安価なバッテリー装置を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 この発明は、1つの態様として、1個または
それ以上の電池と、少なくとも1個の電池と熱的に接触
する少なくとも1つのPTC電気装置とを備えたバッテ
リーにおいて、前記PTC電気装置が、(i)バッテリー
の充電および/または放電時に該PTC電気装置の一部
を形成するPTC素子を電流が流れるように、電池と直
列に接続され、かつ、(ii)電気的な電力/温度関係を有
していて、電池の定常作動温度時は低抵抗に、電池の極
端な高温時は比較的高抵抗になるような割合で熱を放散
できるバッテリーにある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、充電または放電時に
発生する過剰温度による損傷からのバッテリーの保護お
よび真に安全なバッテリーに関するものである。
発生する過剰温度による損傷からのバッテリーの保護お
よび真に安全なバッテリーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】バッテリーが充電されるとき、および二
次バッテリーの場合には再充電されバッテリーが充分な
充電状態に接近するとき、バッテリーから熱が発生す
る。バッテリーからの放電電流が高くなるかまたは充電
電流が高くなると、発熱量も多くなり、それだけ、バッ
テリーの1つまたはそれ以上の部品が損傷される危険性
も大きくなる。バッテリーは過剰電流が放電されるのを
避けるために熱ヒューズまたはサーモスタットを設けて
いることはよく知られている。また、二次バッテリーが
急速な充電期間、次いで緩やかな充電期間再充電される
とき、バッテリーがPTC抵抗器(すなわち、抵抗が温
度と共に上昇する抵抗器)を組み込んでおり、該PTC
抵抗器は、電池に電気的には接続されていないが熱的に
は接合されていて、バッテリー充電時に、電子開閉装置
を含む分離した制御回路の一部を形成し、該抵抗器の抵
抗が(バッテリー温度が増大した結果として)特定値を越
えて増大するとき、充電回路の電流はこの制御回路によ
って急速な充電レベルから緩やかな充電レベルへ減少す
ることが知られている。この種の充電手順は、例えば、
米国特許第3,667,026号明細書に開示されてい
る。
次バッテリーの場合には再充電されバッテリーが充分な
充電状態に接近するとき、バッテリーから熱が発生す
る。バッテリーからの放電電流が高くなるかまたは充電
電流が高くなると、発熱量も多くなり、それだけ、バッ
テリーの1つまたはそれ以上の部品が損傷される危険性
も大きくなる。バッテリーは過剰電流が放電されるのを
避けるために熱ヒューズまたはサーモスタットを設けて
いることはよく知られている。また、二次バッテリーが
急速な充電期間、次いで緩やかな充電期間再充電される
とき、バッテリーがPTC抵抗器(すなわち、抵抗が温
度と共に上昇する抵抗器)を組み込んでおり、該PTC
抵抗器は、電池に電気的には接続されていないが熱的に
は接合されていて、バッテリー充電時に、電子開閉装置
を含む分離した制御回路の一部を形成し、該抵抗器の抵
抗が(バッテリー温度が増大した結果として)特定値を越
えて増大するとき、充電回路の電流はこの制御回路によ
って急速な充電レベルから緩やかな充電レベルへ減少す
ることが知られている。この種の充電手順は、例えば、
米国特許第3,667,026号明細書に開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなバッテリー
充電過程における一般的手順は満足できる制御が得られ
るが、あまりにも複雑で高価な電子開閉装置を使用して
いる。本発明者は、電池と直列に接続されたPTC電気
装置を使用するバッテリー充電および/または放電制御
方法を発見し、本発明を完成させた。PTC電気装置は
バッテリーの常設部であるのが好ましく、バッテリーを
充電したりバッテリーから電流を取り出すためにバッテ
リー端子を接続する時、PTC電気装置は、過剰なバッ
テリー温度および/または電流に対して自動的に保護作
用をする。そのPTC電気装置の電気的および熱的特性
は、バッテリーの種類と操作および充電を要求される方
法に応じて選定される。したがってこの発明の目的は超
過電流や超過温度に対してセルを安全に保護できる安価
なバッテリー装置を提供することを目的とする。
充電過程における一般的手順は満足できる制御が得られ
るが、あまりにも複雑で高価な電子開閉装置を使用して
いる。本発明者は、電池と直列に接続されたPTC電気
装置を使用するバッテリー充電および/または放電制御
方法を発見し、本発明を完成させた。PTC電気装置は
バッテリーの常設部であるのが好ましく、バッテリーを
充電したりバッテリーから電流を取り出すためにバッテ
リー端子を接続する時、PTC電気装置は、過剰なバッ
テリー温度および/または電流に対して自動的に保護作
用をする。そのPTC電気装置の電気的および熱的特性
は、バッテリーの種類と操作および充電を要求される方
法に応じて選定される。したがってこの発明の目的は超
過電流や超過温度に対してセルを安全に保護できる安価
なバッテリー装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、1つの態様
として、1個またはそれ以上の電池と、少なくとも1個
の電池と熱的に接触する少なくとも1つのPTC電気装
置とを備えたバッテリーにおいて、前記PTC電気装置
が、(i)バッテリーの充電および/または放電時に該P
TC電気装置の一部を形成するPTC素子を電流が流れ
るように、電池と直列に接続され、かつ、(ii)電気的な
電力/温度関係を有していて、電池の定常作動温度時は
低抵抗に、電池の極端な高温時は比較的高抵抗になるよ
うな割合で熱を放散できるバッテリーを提供するもの
で、1つまたは1つ以上のセルからなるバッテリーであ
って、該セルと直列に接続された少なくとも1つのPT
C装置を備え、バッテリーから電流が取り出されつつあ
るときはそのPTC装置を構成するPTC要素を通して
電流が流れるようになっており、該バッテリーにおい
て、上記PTC装置が(1)2つの薄板電極と1つの薄
板PTC素子とからなり、そのPTC素子が(a)上記電
極間で、電流の流れる面積の等価直径dと電流の流れる
平均行程長さ(厚み)tとの比d/tが少なくとも2で
あるように電流が流れるように存在し、かつ(b)(i)
20℃における抵抗率が10オーム-cm以下であり、(ii)
結晶性有機ポリマーと該ポリマー中に分散された導電性
充填粒子とからなるPTC導電性ポリマー組成物の溶融
成形により製造され、(2)上記PTC装置が20℃で
の抵抗が0.2オーム以下であり、(3)上記PTC装
置がバッテリーの永久構成部分をなし、バッテリーの端
子間でバッテリーの各セルと直列に接続され、(4)バ
ッテリーの端子が不意に直接互いに接続したとき、上記
PTC装置の温度および抵抗が迅速に上昇し、バッテリ
ーの各セルの温度がバッテリーに損傷を与えるレベルに
増加する前に0.5Cアンペア(Cはアンペア時におけ
るバッテリー容量)以下にバッテリーからの電流を減少
させる速度で上記PTC装置を通る電流がそのPTC装
置に内部I2R加熱により発熱を行わせる速度で上記導
電性ポリマーの抵抗率は温度とともに増加し、(5)上
記バッテリーおよびPTC装置は、バッテリーおよびP
TC装置が静止空気中にあり、上記バッテリーとPTC
装置とバッテリーの端子と直列に接続される選択された
抵抗値の抵抗とからなる試験回路の一部をなすとき、上
記抵抗値が静止空気が25℃で上記試験回路が臨界作動
状態にあり、(a)上記試験回路は上記空気が0℃であ
るときは通常作動状態を有し、(b)上記空気が0℃か
らゆっくりと加熱されるとき、上記PTC装置の温度は
上記回路が上記空気が25℃の温度である時に臨界作動
状態に達するまでゆっくりと増加し、(c)上記空気が
ちょうど25℃を越えるまで加熱されたとき、上記回路
が高温安定作動状態に達し、(d)上記通常作動状態の
回路内電力と上記高温安定作動状態の回路内電力との
比、即ちスイッチング比が少なくとも8であるように構
成されることを特徴とする。
として、1個またはそれ以上の電池と、少なくとも1個
の電池と熱的に接触する少なくとも1つのPTC電気装
置とを備えたバッテリーにおいて、前記PTC電気装置
が、(i)バッテリーの充電および/または放電時に該P
TC電気装置の一部を形成するPTC素子を電流が流れ
るように、電池と直列に接続され、かつ、(ii)電気的な
電力/温度関係を有していて、電池の定常作動温度時は
低抵抗に、電池の極端な高温時は比較的高抵抗になるよ
うな割合で熱を放散できるバッテリーを提供するもの
で、1つまたは1つ以上のセルからなるバッテリーであ
って、該セルと直列に接続された少なくとも1つのPT
C装置を備え、バッテリーから電流が取り出されつつあ
るときはそのPTC装置を構成するPTC要素を通して
電流が流れるようになっており、該バッテリーにおい
て、上記PTC装置が(1)2つの薄板電極と1つの薄
板PTC素子とからなり、そのPTC素子が(a)上記電
極間で、電流の流れる面積の等価直径dと電流の流れる
平均行程長さ(厚み)tとの比d/tが少なくとも2で
あるように電流が流れるように存在し、かつ(b)(i)
20℃における抵抗率が10オーム-cm以下であり、(ii)
結晶性有機ポリマーと該ポリマー中に分散された導電性
充填粒子とからなるPTC導電性ポリマー組成物の溶融
成形により製造され、(2)上記PTC装置が20℃で
の抵抗が0.2オーム以下であり、(3)上記PTC装
置がバッテリーの永久構成部分をなし、バッテリーの端
子間でバッテリーの各セルと直列に接続され、(4)バ
ッテリーの端子が不意に直接互いに接続したとき、上記
PTC装置の温度および抵抗が迅速に上昇し、バッテリ
ーの各セルの温度がバッテリーに損傷を与えるレベルに
増加する前に0.5Cアンペア(Cはアンペア時におけ
るバッテリー容量)以下にバッテリーからの電流を減少
させる速度で上記PTC装置を通る電流がそのPTC装
置に内部I2R加熱により発熱を行わせる速度で上記導
電性ポリマーの抵抗率は温度とともに増加し、(5)上
記バッテリーおよびPTC装置は、バッテリーおよびP
TC装置が静止空気中にあり、上記バッテリーとPTC
装置とバッテリーの端子と直列に接続される選択された
抵抗値の抵抗とからなる試験回路の一部をなすとき、上
記抵抗値が静止空気が25℃で上記試験回路が臨界作動
状態にあり、(a)上記試験回路は上記空気が0℃であ
るときは通常作動状態を有し、(b)上記空気が0℃か
らゆっくりと加熱されるとき、上記PTC装置の温度は
上記回路が上記空気が25℃の温度である時に臨界作動
状態に達するまでゆっくりと増加し、(c)上記空気が
ちょうど25℃を越えるまで加熱されたとき、上記回路
が高温安定作動状態に達し、(d)上記通常作動状態の
回路内電力と上記高温安定作動状態の回路内電力との
比、即ちスイッチング比が少なくとも8であるように構
成されることを特徴とする。
【0005】この発明のバッテリーの一つの実施態様と
して、電池が二次電池であり、PTC電気装置が、(i)
バッテリー充電時に電池と直列に接続され、(ii)電気的
な電力/温度関係を有し、放電後にバッテリーが充電回
路で再充電される割合で散逸加熱することができるもの
であって、前記充電回路は初期には、(a)急速な充電電
流iRが電池に流れかつ(b)PTC電気装置が低抵抗で低
温となり、該電気装置がI2R加熱による熱量を発生す
る割合と該電気装置から熱量が失なわれる割合との間に
安定した平衡状態が存在する急速な充電状態であって、
その後、電池がある種の充電状態に到達し、電池および
電気装置が高温に到達した後、電気装置がI2R加熱に
よる熱量を発生する割合が、電気装置から熱量が散逸し
て電気装置の温度および抵抗を急速に上昇させる割合を
越え、その結果、その後、前記充電回路は、(a)比較的
低い緩やかな充電電流iTが電池に流れかつ(b)該電気装
置がI2R加熱による熱量を発生する割合と該電気装置
から熱量が散逸する割合との間に安定した平衡状態が存
在する緩やかな充電状態に到達するバッテリーを挙げる
ことができる。PTC電気装置の電力/温度関係および
熱散逸力があるのが好ましく、バッテリーは、20℃の
静止空気中に設置され、0.25〜4Cアンペア、好ま
しくは約1Cアンペア(ここでCはバッテリーの電気容
量をアンペア時で示したものである。)の急速な充電電
流iRと、0.5×iR以下であって、0.03C〜0.
2C、好ましくは0.05C〜0.2Cアンペアの緩や
かな充電電流iTとで再充電されるのが好ましい。
して、電池が二次電池であり、PTC電気装置が、(i)
バッテリー充電時に電池と直列に接続され、(ii)電気的
な電力/温度関係を有し、放電後にバッテリーが充電回
路で再充電される割合で散逸加熱することができるもの
であって、前記充電回路は初期には、(a)急速な充電電
流iRが電池に流れかつ(b)PTC電気装置が低抵抗で低
温となり、該電気装置がI2R加熱による熱量を発生す
る割合と該電気装置から熱量が失なわれる割合との間に
安定した平衡状態が存在する急速な充電状態であって、
その後、電池がある種の充電状態に到達し、電池および
電気装置が高温に到達した後、電気装置がI2R加熱に
よる熱量を発生する割合が、電気装置から熱量が散逸し
て電気装置の温度および抵抗を急速に上昇させる割合を
越え、その結果、その後、前記充電回路は、(a)比較的
低い緩やかな充電電流iTが電池に流れかつ(b)該電気装
置がI2R加熱による熱量を発生する割合と該電気装置
から熱量が散逸する割合との間に安定した平衡状態が存
在する緩やかな充電状態に到達するバッテリーを挙げる
ことができる。PTC電気装置の電力/温度関係および
熱散逸力があるのが好ましく、バッテリーは、20℃の
静止空気中に設置され、0.25〜4Cアンペア、好ま
しくは約1Cアンペア(ここでCはバッテリーの電気容
量をアンペア時で示したものである。)の急速な充電電
流iRと、0.5×iR以下であって、0.03C〜0.
2C、好ましくは0.05C〜0.2Cアンペアの緩や
かな充電電流iTとで再充電されるのが好ましい。
【0006】この発明のバッテリーの他の実施態様とし
て、PTC電気装置が、(i)バッテリー放電時に電池と
直列に接続され、(ii)電気的な電力/温度関係を有する
とともにある割合で熱放散することができ、バッテリー
が20℃の静止空気中に設置され電源として使用される
と、臨界電流icritが存在してバッテリーからの放電電
流はicrit以下となり、I2R加熱により電気装置が発熱
する割合と電気装置から熱が散逸する割合との間に安定
した平衡状態が存在し、バッテリーからの放電電流が臨
界電流icritを越えると、I2R加熱により電気装置が発
熱する割合は電気装置から熱が散逸する割合を越え、電
気装置の温度および抵抗が急速に上昇して、電気装置
は、(a)I2R加熱により電気装置が発熱する割合が電気
装置から熱が散逸する割合と等しくなり、(b)バッテリ
ーからの放電電流が0.5Cアンペア以下(ここでCは
アンペア時のバッテリー電気容量である。)となる高温
の安定した平衡状態に達するバッテリーを挙げることが
できる。臨界電流icritの値は通常1C〜10Cアンペ
ア、多くのバッテリーでは1.5C〜2.5Cアンペ
ア、例えば1.8C〜2.2Cアンペアである。
て、PTC電気装置が、(i)バッテリー放電時に電池と
直列に接続され、(ii)電気的な電力/温度関係を有する
とともにある割合で熱放散することができ、バッテリー
が20℃の静止空気中に設置され電源として使用される
と、臨界電流icritが存在してバッテリーからの放電電
流はicrit以下となり、I2R加熱により電気装置が発熱
する割合と電気装置から熱が散逸する割合との間に安定
した平衡状態が存在し、バッテリーからの放電電流が臨
界電流icritを越えると、I2R加熱により電気装置が発
熱する割合は電気装置から熱が散逸する割合を越え、電
気装置の温度および抵抗が急速に上昇して、電気装置
は、(a)I2R加熱により電気装置が発熱する割合が電気
装置から熱が散逸する割合と等しくなり、(b)バッテリ
ーからの放電電流が0.5Cアンペア以下(ここでCは
アンペア時のバッテリー電気容量である。)となる高温
の安定した平衡状態に達するバッテリーを挙げることが
できる。臨界電流icritの値は通常1C〜10Cアンペ
ア、多くのバッテリーでは1.5C〜2.5Cアンペ
ア、例えば1.8C〜2.2Cアンペアである。
【0007】この発明は、他の態様として、1つまたは
それ以上の二次電池を備えCアンペア時の容量を有する
バッテリーを通して、該電池がある充電状態に達するま
で比較的急速な充電電流を流し、PTC電気装置によっ
て少なくとも1つの電池の温度を熱接触で感知すること
によって該充電状態を検査し、電気装置の抵抗が増大す
ることを利用してバッテリーを通る電流を比較的低い緩
やかな充電電流に減少させるバッテリー再充電方法にお
いて、少なくとも0.25Cアンペアの急速な充電電流
をバッテリーおよびPTC電気装置を通して流すことで
あって、前記電気装置は、バッテリーの電池と直列に接
続されるとともに電池と熱接触し、電気的な電力/温度
関係を有するとともにある割合で熱放散することがで
き、前記割合は、(A)初期に、急速な充電電流がバッテ
リーを流れるとき、I2R加熱により電気装置が発熱す
る割合と電気装置から熱が散逸する割合との間に安定し
た平衡状態が存在し、(B)急速な充電電流が電池をある
種の充電状態に再充電し電気装置が高温度に達したと
き、I2R加熱により電気装置が発熱する割合が電気装
置から熱が散逸する割合を越え、電気装置の温度および
抵抗が急速に増大し、その後、電気回路は、(a)電池を
通り0.5iR以下で0.03C〜0.2Cアンペアの
緩やかな充電電流iTが存在し、(b)I2R加熱により電
気装置が発熱する割合が電気装置から熱が散逸する割合
に等しくなる緩やかな充電状態に到達し、該緩やかな充
電状態は電流が該電気回路を流れ続ける限り保持される
バッテリー再充電方法を提供するものである。
それ以上の二次電池を備えCアンペア時の容量を有する
バッテリーを通して、該電池がある充電状態に達するま
で比較的急速な充電電流を流し、PTC電気装置によっ
て少なくとも1つの電池の温度を熱接触で感知すること
によって該充電状態を検査し、電気装置の抵抗が増大す
ることを利用してバッテリーを通る電流を比較的低い緩
やかな充電電流に減少させるバッテリー再充電方法にお
いて、少なくとも0.25Cアンペアの急速な充電電流
をバッテリーおよびPTC電気装置を通して流すことで
あって、前記電気装置は、バッテリーの電池と直列に接
続されるとともに電池と熱接触し、電気的な電力/温度
関係を有するとともにある割合で熱放散することがで
き、前記割合は、(A)初期に、急速な充電電流がバッテ
リーを流れるとき、I2R加熱により電気装置が発熱す
る割合と電気装置から熱が散逸する割合との間に安定し
た平衡状態が存在し、(B)急速な充電電流が電池をある
種の充電状態に再充電し電気装置が高温度に達したと
き、I2R加熱により電気装置が発熱する割合が電気装
置から熱が散逸する割合を越え、電気装置の温度および
抵抗が急速に増大し、その後、電気回路は、(a)電池を
通り0.5iR以下で0.03C〜0.2Cアンペアの
緩やかな充電電流iTが存在し、(b)I2R加熱により電
気装置が発熱する割合が電気装置から熱が散逸する割合
に等しくなる緩やかな充電状態に到達し、該緩やかな充
電状態は電流が該電気回路を流れ続ける限り保持される
バッテリー再充電方法を提供するものである。
【0008】この発明に使用されるPTC素子を含む電
気装置は、1979年11月30日に出願された米国特
許出願第965,344号およびそのCIP出願明細書
に記載されたタイプの装置が好ましく、さらに1979
年11月30日に出願された米国特許出願第965,3
45号およびそのCIP出願明細書に記載された酸素防
壁層を備えているものが好ましく、該PTC素子は、米
国特許出願第965,343号明細書に記載されたPT
C組成物を含むのが好ましい。
気装置は、1979年11月30日に出願された米国特
許出願第965,344号およびそのCIP出願明細書
に記載されたタイプの装置が好ましく、さらに1979
年11月30日に出願された米国特許出願第965,3
45号およびそのCIP出願明細書に記載された酸素防
壁層を備えているものが好ましく、該PTC素子は、米
国特許出願第965,343号明細書に記載されたPT
C組成物を含むのが好ましい。
【0009】尚、上記米国特許出願第965,344号
及びそのCIP出願に対応する特願昭54−15628
8号には、電力源と、PTC素子を含む回路保護器と、
上記PTC素子に直列に接続されかつインピーダンスR
Lオームを有する他の回路素子とを備えた電気回路であ
って、該電気回路は通常の動作状態と、故障発生時には
高温安定動作状態を有し、(イ)PTC素子は有機ポリマ
ー材料に導電性カーボンブラックを分散させたPTC導
電性ポリマーからなり、かつ25℃にて10オーム・cm
以下の抵抗率を有し、(ロ)PTC素子を流れる電流の範
囲の等価直径をd、平均長さをtとするとき、d/tが少な
くとも2である範囲内で電流が流れるようになってお
り、(ハ)回路保護基は25℃で抵抗値が1オーム以下
で、かつ0.5×RLオーム以下であり、(ニ)電気回路
における高温安定動作状態下の電力に対する通常動作状
態下での電力の比、即ちスイッチング比は少なくとも8
であること等を特徴とする電気回路について開示され、
さらに上記電気回路についてPTC組成物は25℃で7
オーム・cm以下の抵抗率を有し、かつ保護器は25℃で
0.2オーム以下、かつ0.01RLオーム以下の抵抗
値を有することが開示されている。
及びそのCIP出願に対応する特願昭54−15628
8号には、電力源と、PTC素子を含む回路保護器と、
上記PTC素子に直列に接続されかつインピーダンスR
Lオームを有する他の回路素子とを備えた電気回路であ
って、該電気回路は通常の動作状態と、故障発生時には
高温安定動作状態を有し、(イ)PTC素子は有機ポリマ
ー材料に導電性カーボンブラックを分散させたPTC導
電性ポリマーからなり、かつ25℃にて10オーム・cm
以下の抵抗率を有し、(ロ)PTC素子を流れる電流の範
囲の等価直径をd、平均長さをtとするとき、d/tが少な
くとも2である範囲内で電流が流れるようになってお
り、(ハ)回路保護基は25℃で抵抗値が1オーム以下
で、かつ0.5×RLオーム以下であり、(ニ)電気回路
における高温安定動作状態下の電力に対する通常動作状
態下での電力の比、即ちスイッチング比は少なくとも8
であること等を特徴とする電気回路について開示され、
さらに上記電気回路についてPTC組成物は25℃で7
オーム・cm以下の抵抗率を有し、かつ保護器は25℃で
0.2オーム以下、かつ0.01RLオーム以下の抵抗
値を有することが開示されている。
【0010】又、特願昭54−156289号には、
(1)(a)20ccよりも小さい体積を有し、(b)スイッチン
グ温度Tsを伴うPTC挙動を示す組成物からなり、及
び(c)ポリマー及び該ポリマーに分散された導電性粒子
からなるPTC素子、及び(2)電源に接続することがで
き、接続された場合にはPTC素子に電流を流す少なく
とも2つの電極、を有する電気回路の制御装置であっ
て、(3)(a)10-9cc(標準状態)/cm2/mm/秒/cmHg
よりも小さい酸素透過率を有する金属、セラミックまた
は有機ポリマーからなり、(b)PTC素子の周囲を密封
し、(c)該装置を標準状態の空気中に置いた場合、PT
C素子の酸素吸収率が10-6cc/秒/gよりも小さくな
るようにPTC素子への空気の接近を制限する酸素バリ
ヤーを有すること等を特徴とする電気回路の制御装置に
ついて開示されている。
(1)(a)20ccよりも小さい体積を有し、(b)スイッチン
グ温度Tsを伴うPTC挙動を示す組成物からなり、及
び(c)ポリマー及び該ポリマーに分散された導電性粒子
からなるPTC素子、及び(2)電源に接続することがで
き、接続された場合にはPTC素子に電流を流す少なく
とも2つの電極、を有する電気回路の制御装置であっ
て、(3)(a)10-9cc(標準状態)/cm2/mm/秒/cmHg
よりも小さい酸素透過率を有する金属、セラミックまた
は有機ポリマーからなり、(b)PTC素子の周囲を密封
し、(c)該装置を標準状態の空気中に置いた場合、PT
C素子の酸素吸収率が10-6cc/秒/gよりも小さくな
るようにPTC素子への空気の接近を制限する酸素バリ
ヤーを有すること等を特徴とする電気回路の制御装置に
ついて開示されている。
【0011】又、特願昭54−156287号には、P
TC素子及び該PTC素子に電流を通じさせるように電
源に接続できる少なくとも2つの電極を有してなる電気
回路保護装置であって、該PTC素子は、(1)結晶化度
が少なくとも10%であるポリマー成分、及び(2)該ポ
リマー成分に分散されており、20ないし150ミリミ
クロンの粒径Dならびに表面積S(m2/g)とDの比S/
Dが10を越えないような表面積Sを有するカーボンブ
ラックからなる粒状充填材成分、を含んで成る溶融加工
PTC導電性ポリマー組成物から成り、該充填材成分の
量は、組成物が7オーム・cmよりも低い20℃比抵抗及
び少なくとも1000オーム・cmのピーク比抵抗を有
し、(S/D)×(充填材成分体積/ポリマー成分体積)の
値が1よりも小さくなるような量であること等を特徴と
する電気回路装置等について開示されている。
TC素子及び該PTC素子に電流を通じさせるように電
源に接続できる少なくとも2つの電極を有してなる電気
回路保護装置であって、該PTC素子は、(1)結晶化度
が少なくとも10%であるポリマー成分、及び(2)該ポ
リマー成分に分散されており、20ないし150ミリミ
クロンの粒径Dならびに表面積S(m2/g)とDの比S/
Dが10を越えないような表面積Sを有するカーボンブ
ラックからなる粒状充填材成分、を含んで成る溶融加工
PTC導電性ポリマー組成物から成り、該充填材成分の
量は、組成物が7オーム・cmよりも低い20℃比抵抗及
び少なくとも1000オーム・cmのピーク比抵抗を有
し、(S/D)×(充填材成分体積/ポリマー成分体積)の
値が1よりも小さくなるような量であること等を特徴と
する電気回路装置等について開示されている。
【0012】この発明は、バッテリーが複数の一次電池
を有し、電気装置がそれらの電池の間に、好ましくは3
つまたはそれ以上の電池の間の空所に配置され、バッテ
リー端子間で電池と直列に接続されるように常設的に接
続されているバッテリーに特に有用なものである。この
明細書では主としてこれらのバッテリーに関して説明し
ているが、この発明は、単一電池のバッテリーや充電方
法に関しても適用できるものであって、そこでは電気装
置はバッテリーと一体にはなっていないが、充電中、電
池と熱的接合するように配置される。
を有し、電気装置がそれらの電池の間に、好ましくは3
つまたはそれ以上の電池の間の空所に配置され、バッテ
リー端子間で電池と直列に接続されるように常設的に接
続されているバッテリーに特に有用なものである。この
明細書では主としてこれらのバッテリーに関して説明し
ているが、この発明は、単一電池のバッテリーや充電方
法に関しても適用できるものであって、そこでは電気装
置はバッテリーと一体にはなっていないが、充電中、電
池と熱的接合するように配置される。
【0013】この明細書では、充電制御および/または
放電制御が単一のPTC電気装置によって行なわれる方
法およびバッテリーに関して主として説明するが、本発
明は、並列または直列に接続され互いに所望の制御がで
きる2つまたはそれ以上のPTC電気装置によって充電
制御および/または放電制御が行なわれる方法およびバ
ッテリーを含むものである。例えば、同一サイズで同一
タイプであるが異なる数の電池を有していて同一電圧で
あるが異なる容量のバッテリー列であれば、単一の電気
装置によって最も小さいバッテリーの充電制御を行なう
ことができ、並列に接続された適当数の同一電気装置に
よってより大きいバッテリーの充電制御を行なうことが
できる。
放電制御が単一のPTC電気装置によって行なわれる方
法およびバッテリーに関して主として説明するが、本発
明は、並列または直列に接続され互いに所望の制御がで
きる2つまたはそれ以上のPTC電気装置によって充電
制御および/または放電制御が行なわれる方法およびバ
ッテリーを含むものである。例えば、同一サイズで同一
タイプであるが異なる数の電池を有していて同一電圧で
あるが異なる容量のバッテリー列であれば、単一の電気
装置によって最も小さいバッテリーの充電制御を行なう
ことができ、並列に接続された適当数の同一電気装置に
よってより大きいバッテリーの充電制御を行なうことが
できる。
【0014】さらに、電気装置は、電流がバッテリーを
通りまたはそこから放電されて電池が過熱されるのを防
止する能力を有するだけでなく、電池の過熱損傷が生じ
る前に他の予見される故障状態によって電気装置が高抵
抗状態に変わるように設計されていてもよい。したがっ
て、電気装置の高抵抗状態への変化は、電気装置内で発
生した熱が放散される割合を減少させるか、または電気
装置に流入する電流を増大させ、またはこれら2つを組
み合わせて行なうことができる。充電中のバッテリーを
保護するように電気装置が使用されるとき、高抵抗状態
への変化は、ほぼ電池温度の上昇のみによって行なわ
れ、電気装置から熱が放散する割合は減少する。電気装
置が放電中のバッテリーを保護するように使用されると
き、高抵抗状態への変化は一般に、電流増加によって生
じた電池温度の上昇の結果として電気装置が外部から加
熱されることによって、または、電流増加によって生じ
た電気装置の増大した内部加熱と前記外部加熱との結合
によって生じる。しかしながら、電気装置の温度は、他
の外部熱源、例えば、電気装置と熱的に接触するととも
に電気装置と直列に接続する抵抗器によっても上昇する
ことができる。このような抵抗器からの外部加熱は、電
池による電気装置の加熱を補うことができ、または何ら
かの環境下で、電池による電気装置の加熱を、電気装置
の変換の結果、高抵抗状態に基本的に置き換えることが
できる。電気装置はまた、例えばバッテリー端子間が直
接ショートした結果、バッテリーから流れるきわめて高
い電流に対して、電池温度が実質的に増大する前に、バ
ッテリーを保護するのにも役立つ。即ちPTC電気装置
は電池温度が上昇する以前に発熱するものである。さら
に、その電気装置は、バッテリーが外部的に非常な高温
に加熱されたとき、バッテリーから流れる電流を実質的
に制止することができる。
通りまたはそこから放電されて電池が過熱されるのを防
止する能力を有するだけでなく、電池の過熱損傷が生じ
る前に他の予見される故障状態によって電気装置が高抵
抗状態に変わるように設計されていてもよい。したがっ
て、電気装置の高抵抗状態への変化は、電気装置内で発
生した熱が放散される割合を減少させるか、または電気
装置に流入する電流を増大させ、またはこれら2つを組
み合わせて行なうことができる。充電中のバッテリーを
保護するように電気装置が使用されるとき、高抵抗状態
への変化は、ほぼ電池温度の上昇のみによって行なわ
れ、電気装置から熱が放散する割合は減少する。電気装
置が放電中のバッテリーを保護するように使用されると
き、高抵抗状態への変化は一般に、電流増加によって生
じた電池温度の上昇の結果として電気装置が外部から加
熱されることによって、または、電流増加によって生じ
た電気装置の増大した内部加熱と前記外部加熱との結合
によって生じる。しかしながら、電気装置の温度は、他
の外部熱源、例えば、電気装置と熱的に接触するととも
に電気装置と直列に接続する抵抗器によっても上昇する
ことができる。このような抵抗器からの外部加熱は、電
池による電気装置の加熱を補うことができ、または何ら
かの環境下で、電池による電気装置の加熱を、電気装置
の変換の結果、高抵抗状態に基本的に置き換えることが
できる。電気装置はまた、例えばバッテリー端子間が直
接ショートした結果、バッテリーから流れるきわめて高
い電流に対して、電池温度が実質的に増大する前に、バ
ッテリーを保護するのにも役立つ。即ちPTC電気装置
は電池温度が上昇する以前に発熱するものである。さら
に、その電気装置は、バッテリーが外部的に非常な高温
に加熱されたとき、バッテリーから流れる電流を実質的
に制止することができる。
【0015】電気装置を高抵抗状態に変換できるこれら
の方法は、真に安全なバッテリーの設計に特に有益なこ
とである。ここで、「真に安全」という用語は、例えば、
バッテリーから大電流が流れることのできる最大時間を
指定することによってバッテリーに接続された他の電気
部品への損傷を避けることおよび/または例えば、バッ
テリー近傍で爆発性ガスに引火する危険性を避けるため
に、いかなるバッテリー部分も到達できる最大温度を指
定することによって危険状態が発生するのを避けるとい
う要求に合致するバッテリーを記述するのに用いてい
る。これらの要求は異なる環境では異なったものとなる
ので、電気装置の特性は調節することができる。したが
って、電気装置は、バッテリーから異常な高電流が流れ
るとき指定された時間内で電流を低レベルに減少させる
ように作用して、バッテリーに接続された電流に感応す
る電気部品への損傷を避けることができる。これは電気
装置を高抵抗状態で低電流に変化するように求めてもよ
いし、またはバッテリー自体の損傷を避けるために要す
る以上に急速な電流減少を求めてもよい。同様に、バッ
テリーの何らかの部分が火災または爆発を起こす温度に
到達したことを示す温度になると、たとえ電池温度が電
池を損傷しないレベルであったとしても、高抵抗状態に
変化するように電気装置を設計するのが望ましいかもし
れない。電気装置は、バッテリーから流れる電流がある
レベルを越えるとき、たとえその電流レベルが「真に安
全」という要求に合致せずまたは電池を損傷する温度と
ならなくとも、バッテリーの放電率を減少するように作
用するように設計することもできる。例えば、電気回路
が指定電流、例えば0.1Cで作動するように設計され
ていると、電気装置は、故障状態で電流が指定電流を2
回越えると高抵抗状態に変化し、バッテリー放電率をき
わめて減少させるように設計することができる。ラッチ
(後述)でないように電気装置が設計されていると、故障
が直ると低抵抗状態に戻る。
の方法は、真に安全なバッテリーの設計に特に有益なこ
とである。ここで、「真に安全」という用語は、例えば、
バッテリーから大電流が流れることのできる最大時間を
指定することによってバッテリーに接続された他の電気
部品への損傷を避けることおよび/または例えば、バッ
テリー近傍で爆発性ガスに引火する危険性を避けるため
に、いかなるバッテリー部分も到達できる最大温度を指
定することによって危険状態が発生するのを避けるとい
う要求に合致するバッテリーを記述するのに用いてい
る。これらの要求は異なる環境では異なったものとなる
ので、電気装置の特性は調節することができる。したが
って、電気装置は、バッテリーから異常な高電流が流れ
るとき指定された時間内で電流を低レベルに減少させる
ように作用して、バッテリーに接続された電流に感応す
る電気部品への損傷を避けることができる。これは電気
装置を高抵抗状態で低電流に変化するように求めてもよ
いし、またはバッテリー自体の損傷を避けるために要す
る以上に急速な電流減少を求めてもよい。同様に、バッ
テリーの何らかの部分が火災または爆発を起こす温度に
到達したことを示す温度になると、たとえ電池温度が電
池を損傷しないレベルであったとしても、高抵抗状態に
変化するように電気装置を設計するのが望ましいかもし
れない。電気装置は、バッテリーから流れる電流がある
レベルを越えるとき、たとえその電流レベルが「真に安
全」という要求に合致せずまたは電池を損傷する温度と
ならなくとも、バッテリーの放電率を減少するように作
用するように設計することもできる。例えば、電気回路
が指定電流、例えば0.1Cで作動するように設計され
ていると、電気装置は、故障状態で電流が指定電流を2
回越えると高抵抗状態に変化し、バッテリー放電率をき
わめて減少させるように設計することができる。ラッチ
(後述)でないように電気装置が設計されていると、故障
が直ると低抵抗状態に戻る。
【0016】上記の情況で、icritの値は、1C〜10
Cアンペアの範囲の内側または外側にあり、バッテリー
自体が損傷するのを防止するように設計された電気装置
に通常適用される。
Cアンペアの範囲の内側または外側にあり、バッテリー
自体が損傷するのを防止するように設計された電気装置
に通常適用される。
【0017】上記した如く、電気装置の電気的および熱
的特性は、バッテリーの種類と操作および/または再充
電を必要とする方法とに応じて選定されるべきである。
したがって、再充電できない一次バッテリーを用いる
と、電気装置は、バッテリーが放電されるときの保護装
置としてのみ作用することになる。二次バッテリーを用
いると、電気装置は、バッテリー充電時とバッテリー放
電時の両方(この場合、バッテリーは一般に2つの端子
のみ設けている。)またはバッテリー充電時のみまたは
バッテリー放電時のみ(この場合、バッテリーは3つの
端子を備えていて、一対はバッテリー充電用に使用さ
れ、他の一対はバッテリー放電時に使用される。)、電
池と直列になるように接続することができる。二次バッ
テリーは、2つの保護装置を備えることができ、その1
つはバッテリー充電時に電池と直列に接続され、他の1
つはバッテリー放電時に電池と直列に接続される。
的特性は、バッテリーの種類と操作および/または再充
電を必要とする方法とに応じて選定されるべきである。
したがって、再充電できない一次バッテリーを用いる
と、電気装置は、バッテリーが放電されるときの保護装
置としてのみ作用することになる。二次バッテリーを用
いると、電気装置は、バッテリー充電時とバッテリー放
電時の両方(この場合、バッテリーは一般に2つの端子
のみ設けている。)またはバッテリー充電時のみまたは
バッテリー放電時のみ(この場合、バッテリーは3つの
端子を備えていて、一対はバッテリー充電用に使用さ
れ、他の一対はバッテリー放電時に使用される。)、電
池と直列になるように接続することができる。二次バッ
テリーは、2つの保護装置を備えることができ、その1
つはバッテリー充電時に電池と直列に接続され、他の1
つはバッテリー放電時に電池と直列に接続される。
【0018】電気装置が充電中のバッテリーを保護する
ように作用するとき、電気装置は低抵抗状態(したがっ
て急速な充電電流が流れる。)でなければならず、バッ
テリーは低抵抗状態であるが、電池を過熱させる急速な
充電電流が流れる充電レベルにバッテリーが達したとき
には急速な充電電流を緩やかな充電電流に減少させねば
ならない。電池を再充電するのに使用される急速な充電
電流は、充電過程での化学反応と電池を構成する物質と
に依存するだけでなく、短い充電サイクルと長い放電期
間の間の中間期間にも依存する。したがって、同一バッ
テリーは、約1時間またはそれ以上の充電時間が許容さ
れ長い放電期間が望まれている時、1Cアンペアまたは
それ以下(ここで、Cはアンペア時でのバッテリー容量
である。)の急速な充電電流で充電され、より短い充電
時間の有益性が、再充電される毎のより大きいバッテリ
ー品質低下(その結果、バッテリー使用期間が短くな
る。)よりも価値があると考えられる時、事実上より大
きい急速な充電電流、例えば2Cアンペアまたはそれ以
上の充電電流で充電することができる。実際に使用され
る急速な充電電流は通常は少なくとも0.25C、ほと
んど10C以下である。大部分の場合、急速な充電電流
は少なくとも0.5Cアンペア、典型的には0.75C
〜4Cアンペア、好ましくは1C〜3Cアンペアであ
る。
ように作用するとき、電気装置は低抵抗状態(したがっ
て急速な充電電流が流れる。)でなければならず、バッ
テリーは低抵抗状態であるが、電池を過熱させる急速な
充電電流が流れる充電レベルにバッテリーが達したとき
には急速な充電電流を緩やかな充電電流に減少させねば
ならない。電池を再充電するのに使用される急速な充電
電流は、充電過程での化学反応と電池を構成する物質と
に依存するだけでなく、短い充電サイクルと長い放電期
間の間の中間期間にも依存する。したがって、同一バッ
テリーは、約1時間またはそれ以上の充電時間が許容さ
れ長い放電期間が望まれている時、1Cアンペアまたは
それ以下(ここで、Cはアンペア時でのバッテリー容量
である。)の急速な充電電流で充電され、より短い充電
時間の有益性が、再充電される毎のより大きいバッテリ
ー品質低下(その結果、バッテリー使用期間が短くな
る。)よりも価値があると考えられる時、事実上より大
きい急速な充電電流、例えば2Cアンペアまたはそれ以
上の充電電流で充電することができる。実際に使用され
る急速な充電電流は通常は少なくとも0.25C、ほと
んど10C以下である。大部分の場合、急速な充電電流
は少なくとも0.5Cアンペア、典型的には0.75C
〜4Cアンペア、好ましくは1C〜3Cアンペアであ
る。
【0019】二次バッテリーの電極、隔離板等に一般に
使用されている物質を使用すると、電気装置の電気的お
よび熱的特性は、電池温度および電気装置の温度(Tcri
t)が40〜75℃の範囲、一般には40〜50℃である
時、急速な充電電流が緩やかな充電電流に減少するよう
になっている。しかしながら、使用材質の改良された特
性のために、バッテリーに実質的に損傷を与えることな
く高い電池温度に達することが期待できる。
使用されている物質を使用すると、電気装置の電気的お
よび熱的特性は、電池温度および電気装置の温度(Tcri
t)が40〜75℃の範囲、一般には40〜50℃である
時、急速な充電電流が緩やかな充電電流に減少するよう
になっている。しかしながら、使用材質の改良された特
性のために、バッテリーに実質的に損傷を与えることな
く高い電池温度に達することが期待できる。
【0020】電池温度の増大によってI2R加熱による
電気装置の発熱率が電気装置からの熱消失率を越える
時、電気装置の温度および抵抗は急速に上昇し、充電回
路の電流は急速に減少する。その後、電池は冷却し始
め、電気装置の温度と抵抗はゆっくり下降し、I2R加
熱による電気装置の発熱割合が電気装置から熱が散逸す
る割合に等しくなる新しい平衡状態が確立される。電気
装置が低抵抗状態から高抵抗状態へ変化する時にバッテ
リー充電は完全ではないので、緩やかな充電電流が好ま
しくは0.03C〜0.2Cアンペア、特に0.05C
〜0.2Cアンペア、とりわけ0.05C〜0.1Cア
ンペアあるのが好ましい。緩やかな充電状態では、電池
の温度は急速な充電期間の終了時のものより実質的に低
く、したがって、周辺温度は低抵抗状態から高抵抗状態
に変化する時の温度よりも低いけれども、電気回路を電
流が流れ続ける限り、電気装置は高抵抗状態のままであ
る。すなわち、電気装置は米国特許出願第965,34
4号明細書に詳述されているように保持固定されている
ことが重要である。
電気装置の発熱率が電気装置からの熱消失率を越える
時、電気装置の温度および抵抗は急速に上昇し、充電回
路の電流は急速に減少する。その後、電池は冷却し始
め、電気装置の温度と抵抗はゆっくり下降し、I2R加
熱による電気装置の発熱割合が電気装置から熱が散逸す
る割合に等しくなる新しい平衡状態が確立される。電気
装置が低抵抗状態から高抵抗状態へ変化する時にバッテ
リー充電は完全ではないので、緩やかな充電電流が好ま
しくは0.03C〜0.2Cアンペア、特に0.05C
〜0.2Cアンペア、とりわけ0.05C〜0.1Cア
ンペアあるのが好ましい。緩やかな充電状態では、電池
の温度は急速な充電期間の終了時のものより実質的に低
く、したがって、周辺温度は低抵抗状態から高抵抗状態
に変化する時の温度よりも低いけれども、電気回路を電
流が流れ続ける限り、電気装置は高抵抗状態のままであ
る。すなわち、電気装置は米国特許出願第965,34
4号明細書に詳述されているように保持固定されている
ことが重要である。
【0021】電気装置が放電中および充電中のバッテリ
ーを保護するように作用するとき、バッテリーから流れ
る電流が一般に0.25C〜2Cアンペアの範囲である
急速な充電電流よりも少ないときの低抵抗状態が保持さ
れる。電気装置が放電中のバッテリーを単に保護するこ
とだけに機能するとき、バッテリーから流れる電流が予
め設定された値icritを越える時の高抵抗状態に変化す
るように電気装置は設計されているicritの値は通常1
C〜10Cアンペア、多くのバッテリーでは1.5C〜
2.5Cアンペア、例えば1.8C〜2.2Cアンペア
である。一般に電気装置は、一度高抵抗状態に変化すれ
ば、電気回路に電流が流れ続ける限り高抵抗状態に保持
されるように設計されている。バッテリーから流れる電
流の減少分は0.4C以下であるのが好ましい。icrit
は変動しない状態で測定されるように注意することが重
要である。icritよりも実質的に大きい電流が限定され
た時間だけバッテリーから流れることができ、これは真
に安全なバッテリーの製作に関連して重要なことであ
る。
ーを保護するように作用するとき、バッテリーから流れ
る電流が一般に0.25C〜2Cアンペアの範囲である
急速な充電電流よりも少ないときの低抵抗状態が保持さ
れる。電気装置が放電中のバッテリーを単に保護するこ
とだけに機能するとき、バッテリーから流れる電流が予
め設定された値icritを越える時の高抵抗状態に変化す
るように電気装置は設計されているicritの値は通常1
C〜10Cアンペア、多くのバッテリーでは1.5C〜
2.5Cアンペア、例えば1.8C〜2.2Cアンペア
である。一般に電気装置は、一度高抵抗状態に変化すれ
ば、電気回路に電流が流れ続ける限り高抵抗状態に保持
されるように設計されている。バッテリーから流れる電
流の減少分は0.4C以下であるのが好ましい。icrit
は変動しない状態で測定されるように注意することが重
要である。icritよりも実質的に大きい電流が限定され
た時間だけバッテリーから流れることができ、これは真
に安全なバッテリーの製作に関連して重要なことであ
る。
【0022】本発明バッテリーの電気装置の電気的な電
力/温度関係の定義については、20℃の静止空気中に
配置されたバッテリーに関して前記したとおりである。
しかしながら、これは単に定義するためのものであっ
て、電気装置の熱的特性が一部にはバッテリー周囲の環
境に依存するので、バッテリーは適当な環境中で使用し
および/または再充電することができる。
力/温度関係の定義については、20℃の静止空気中に
配置されたバッテリーに関して前記したとおりである。
しかしながら、これは単に定義するためのものであっ
て、電気装置の熱的特性が一部にはバッテリー周囲の環
境に依存するので、バッテリーは適当な環境中で使用し
および/または再充電することができる。
【0023】前記の如く、本発明に使用される電気装置
は、一般的に米国特許出願第965,344号明細書に
記載された装置であるのが好ましい。しかしながら、本
発明で使用する電気装置は、上記米国特許出願明細書で
定義された標準的な電気回路および標準的な熱的環境に
配置されたとき通常スイッチング率が少なくとも10に
上昇するので、本発明方法に従ってバッテリーが再充電
される電気回路のスイッチング率は、このスイッチング
率が所望のものよりも低い緩やかな充電電流となっても
よいので、必ずしも少なくとも10なくてもよい。例え
ば、急速な充電電流が比較的低い、例えば1Cアンペア
の如く1.5Cアンペア以下であるとき、充電回路のス
イッチング率は通常10以下、例えば4〜9である。
は、一般的に米国特許出願第965,344号明細書に
記載された装置であるのが好ましい。しかしながら、本
発明で使用する電気装置は、上記米国特許出願明細書で
定義された標準的な電気回路および標準的な熱的環境に
配置されたとき通常スイッチング率が少なくとも10に
上昇するので、本発明方法に従ってバッテリーが再充電
される電気回路のスイッチング率は、このスイッチング
率が所望のものよりも低い緩やかな充電電流となっても
よいので、必ずしも少なくとも10なくてもよい。例え
ば、急速な充電電流が比較的低い、例えば1Cアンペア
の如く1.5Cアンペア以下であるとき、充電回路のス
イッチング率は通常10以下、例えば4〜9である。
【0024】高抵抗状態での電気装置の抵抗が余り高す
ぎると、低抵抗状態での電気装置の抵抗よりも大きいが
高抵抗状態での電気装置の抵抗よりも小さい抵抗を有す
る抵抗器を、電気装置と並列に設けることができる。こ
のような抵抗器を用いると、電気装置が低抵抗状態にあ
る間は電流の値を決定する有効な部分は通常ないが、電
気装置が高抵抗状態にある時は電流の値を有効に決定す
ることができる。
ぎると、低抵抗状態での電気装置の抵抗よりも大きいが
高抵抗状態での電気装置の抵抗よりも小さい抵抗を有す
る抵抗器を、電気装置と並列に設けることができる。こ
のような抵抗器を用いると、電気装置が低抵抗状態にあ
る間は電流の値を決定する有効な部分は通常ないが、電
気装置が高抵抗状態にある時は電流の値を有効に決定す
ることができる。
【0025】本発明に使用する電気装置のPTC素子
は、一般に、20℃でおよび/または(電気装置が充電
中のバッテリーを保護するとき)バッテリーが急速な充
電状態で再充電されるとき、10オーム・cm以下、好ま
しくは4オーム・cm以下の固有抵抗を有するPTC導電
性ポリマー組成物を含んでいる。このポリマー組成物の
固有抵抗は、一般に、電気装置が高抵抗状態にある時、
例えば、バッテリーが再充電され、電気回路が緩やかな
充電状態にある時に、少なくとも104オーム・cmで
ある。ポリマー組成物は一般に架橋されている。一般
に、電気装置は電池が40〜60℃以上の温度に加熱さ
れるのを防止するように機能し、したがって、PTC組
成物は一般に40〜75℃の範囲の温度で回路を開閉す
る。このPTC組成物は40〜75℃範囲の融点を有す
る結晶性ポリマーをベースにすることができ、ポリマー
としてポリカプロラクトンを使用すると優れた効果が得
られる。PTC素子の形状およびそれへの電気的接続
は、一般に、等価直径d、平均行程長さtとして比d/t
が少なくとも2、好ましくは少なくとも10となるPT
C素子領域を電流が流れるようにされる。20℃、およ
び/または充電中のバッテリーを電気装置が保護しバッ
テリーが急速な充電状態で再充電されるときの電気装置
の温度での電気装置の抵抗は、一般に1オーム以下であ
って、電気装置が充電中のバッテリーを保護するときは
0.1×RL以下である。(ここでRLは電気装置と直列
接続された回路抵抗あるいは負荷抵抗である。)
は、一般に、20℃でおよび/または(電気装置が充電
中のバッテリーを保護するとき)バッテリーが急速な充
電状態で再充電されるとき、10オーム・cm以下、好ま
しくは4オーム・cm以下の固有抵抗を有するPTC導電
性ポリマー組成物を含んでいる。このポリマー組成物の
固有抵抗は、一般に、電気装置が高抵抗状態にある時、
例えば、バッテリーが再充電され、電気回路が緩やかな
充電状態にある時に、少なくとも104オーム・cmで
ある。ポリマー組成物は一般に架橋されている。一般
に、電気装置は電池が40〜60℃以上の温度に加熱さ
れるのを防止するように機能し、したがって、PTC組
成物は一般に40〜75℃の範囲の温度で回路を開閉す
る。このPTC組成物は40〜75℃範囲の融点を有す
る結晶性ポリマーをベースにすることができ、ポリマー
としてポリカプロラクトンを使用すると優れた効果が得
られる。PTC素子の形状およびそれへの電気的接続
は、一般に、等価直径d、平均行程長さtとして比d/t
が少なくとも2、好ましくは少なくとも10となるPT
C素子領域を電流が流れるようにされる。20℃、およ
び/または充電中のバッテリーを電気装置が保護しバッ
テリーが急速な充電状態で再充電されるときの電気装置
の温度での電気装置の抵抗は、一般に1オーム以下であ
って、電気装置が充電中のバッテリーを保護するときは
0.1×RL以下である。(ここでRLは電気装置と直列
接続された回路抵抗あるいは負荷抵抗である。)
【0026】電気装置が充電中のバッテリーを保護する
ように使用されているとき、電気装置は、低抵抗状態か
ら高抵抗状態に変化する期間中、電気回路が緩やかな充
電状態にあるときの電気装置の温度Td latchよりも高
い温度に加熱される。Td latchとはI2R熱による装置
からの熱の発生比率と該装置からの熱の消失比率とが等
しくなる高温平衡点のことである。この温度における抵
抗がRd latchである。Td latchでの電気装置の抵抗
は、Td latchと(Td latch+10)℃間の全ての温度で
の電気装置の抵抗よりも小さく、好ましくはTd latch
と(Td latch+50)℃間の全ての温度での電気装置の
抵抗よりも小さいのが望ましい。
ように使用されているとき、電気装置は、低抵抗状態か
ら高抵抗状態に変化する期間中、電気回路が緩やかな充
電状態にあるときの電気装置の温度Td latchよりも高
い温度に加熱される。Td latchとはI2R熱による装置
からの熱の発生比率と該装置からの熱の消失比率とが等
しくなる高温平衡点のことである。この温度における抵
抗がRd latchである。Td latchでの電気装置の抵抗
は、Td latchと(Td latch+10)℃間の全ての温度で
の電気装置の抵抗よりも小さく、好ましくはTd latch
と(Td latch+50)℃間の全ての温度での電気装置の
抵抗よりも小さいのが望ましい。
【0027】電気装置が充電中のバッテリーを保護する
ように使用されるときには特に、電気装置の電気的安定
性は、バッテリーの有効寿命中を通して所望の保護効果
が得られ続けるものがよい。
ように使用されるときには特に、電気装置の電気的安定
性は、バッテリーの有効寿命中を通して所望の保護効果
が得られ続けるものがよい。
【0028】アンペア時でのバッテリー容量は、バッテ
リーから流れる電流の割合と周囲温度とに依存する。こ
の明細書でのバッテリー容量は、25℃の周囲温度で1
時間測定したものである。
リーから流れる電流の割合と周囲温度とに依存する。こ
の明細書でのバッテリー容量は、25℃の周囲温度で1
時間測定したものである。
【0029】図1はバッテリーケース1と、電池2と、
それらの電池間に配置されたPTC電気装置3とを備え
たバッテリーを概略的に示したものである。PTC電気
装置は図2に詳細に示されている。PTC電気装置は、
リード線34、35を取り付けている拡がった金属電極
32、33によってサンドイッチ状にはさまれたPTC
素子31を設けている。PTC素子、電極、リード線両
端部を包囲するように絶縁層36が設けられている。
それらの電池間に配置されたPTC電気装置3とを備え
たバッテリーを概略的に示したものである。PTC電気
装置は図2に詳細に示されている。PTC電気装置は、
リード線34、35を取り付けている拡がった金属電極
32、33によってサンドイッチ状にはさまれたPTC
素子31を設けている。PTC素子、電極、リード線両
端部を包囲するように絶縁層36が設けられている。
【0030】PTC電気装置は図2と図3に示したよう
に製造されている。PTC素子は、ポリカプロラクトン
(ユニオンカーバイド社製PCL700)56重量部と、
カーボンブラック(フルネックス社製N765)42重量
部と、酸化防止剤[米国特許第3,986,981号明細
書に記載されているように4,4'−チオビス(3−メチ
ル−6−t−ブチルフェノール)を3−4重合したオリゴ
マー]2重量部とを有している。ポリマー組成物の固有
抵抗は25℃で約2.5オーム・cmである。金属電極と
リード線はニッケル被覆された銅であり、絶縁層はエポ
キシ樹脂で作られている。PTC電気装置は20メガラ
ド照射されたものである。図3に示した寸法は、a=
2.8cm、b=2.5cm、c=1.2cm、d=1.0cm、e
=0.35cm、f=0.17cmである。PTC電気装置
は25℃で約0.1オームの抵抗を有している。
に製造されている。PTC素子は、ポリカプロラクトン
(ユニオンカーバイド社製PCL700)56重量部と、
カーボンブラック(フルネックス社製N765)42重量
部と、酸化防止剤[米国特許第3,986,981号明細
書に記載されているように4,4'−チオビス(3−メチ
ル−6−t−ブチルフェノール)を3−4重合したオリゴ
マー]2重量部とを有している。ポリマー組成物の固有
抵抗は25℃で約2.5オーム・cmである。金属電極と
リード線はニッケル被覆された銅であり、絶縁層はエポ
キシ樹脂で作られている。PTC電気装置は20メガラ
ド照射されたものである。図3に示した寸法は、a=
2.8cm、b=2.5cm、c=1.2cm、d=1.0cm、e
=0.35cm、f=0.17cmである。PTC電気装置
は25℃で約0.1オームの抵抗を有している。
【0031】このPTC電気装置は、図1に示すよう
に、12個のニッケル−カドミウム(1.3V)電池2と
3つの端子(図示せず)とからなるバッテリーの電池の間
に配置され、1つの電池2に対して直列に接続される。
そのバッテリーは0.45アンペア時の電気容量を有し
ている。電気装置はバッテリー充電時のみ電池と直列に
なるように接続されている。
に、12個のニッケル−カドミウム(1.3V)電池2と
3つの端子(図示せず)とからなるバッテリーの電池の間
に配置され、1つの電池2に対して直列に接続される。
そのバッテリーは0.45アンペア時の電気容量を有し
ている。電気装置はバッテリー充電時のみ電池と直列に
なるように接続されている。
【0032】最初の60分間、急速な充電電流は約0.
44アンペアであり、電気装置の抵抗は低い(0.3オ
ーム以下)状態が保持される。その時、電池温度と電気
装置の温度とは約45℃に上昇し、電気装置はI2R加
熱により発生した熱量をもはや散逸することができなく
なる。その結果、電気装置の抵抗は約350オームにき
わめて急速に上昇し、電流は約26ミリアンペアに減少
する。その後、電気装置と電池の温度は下降し、電流が
43ミリアンペアで電気装置の抵抗が177オームであ
る平衡的な緩やかな充電状態が確立される。
44アンペアであり、電気装置の抵抗は低い(0.3オ
ーム以下)状態が保持される。その時、電池温度と電気
装置の温度とは約45℃に上昇し、電気装置はI2R加
熱により発生した熱量をもはや散逸することができなく
なる。その結果、電気装置の抵抗は約350オームにき
わめて急速に上昇し、電流は約26ミリアンペアに減少
する。その後、電気装置と電池の温度は下降し、電流が
43ミリアンペアで電気装置の抵抗が177オームであ
る平衡的な緩やかな充電状態が確立される。
【0033】以上詳述したように、この発明によれば電
流がバッテリーから流れ出るとき、PTC装置を通過す
るように接続され、超過電流又は超過温度に対する安全
かつ安価な保護装置を備えたバッテリーを提供すること
ができる。
流がバッテリーから流れ出るとき、PTC装置を通過す
るように接続され、超過電流又は超過温度に対する安全
かつ安価な保護装置を備えたバッテリーを提供すること
ができる。
【0034】なお、上記発明の開示に対応する実施態様
は次の通りである。 (1)1つまたは1つ以上のセルと少なくとも1つの上記
セルと熱的に接触する少なくとも1つのPTC電気装置
とを有しているバッテリーにおいて、上記PTC装置が
(i)1つ又は複数の電池と直列に接続されており、電流
がバッテリーから流出するとき、電流は、PTC電気装
置の一部分を形成するとともに、有機ポリマーを含み上
記ポリマー内に分散された微粒子にてなる導電性充填材
を有する導電性ポリマーを有しているPTC素子を介し
て流れ、(ii)バッテリーが20℃の静止空気中に設置さ
れ電源として使用されるという条件のもとで、バッテリ
ーからの流出電流が帰界電流icrit以下のとき、I2R加
熱によりPTC電気装置が発生する熱の比率はPTC電
気装置から分散する熱の比率以上のときは該PTC電気
装置の温度及び抵抗は急速に上昇して、該PTC電気装
置が、(a)I2R加熱により該装置が発生する熱の比率
が、該装置から分散する熱の比率に等しくなり、(b)バ
ッテリーからの流出電流が0.5Cアンペア以下(アン
ペア時で表したバッテリーの容量)となるところの高温
の安定した平衡状態に達する電気的な電力/温度関係を
有して、ある割合で熱を分散させることができることを
特徴とするバッテリー。 (2)臨界電流icritが1.5Cと2.5Cアンペアの間で
ある(1)記載のバッテリー。 (3)PTC電気装置が、(a)PTC素子を備え、該PTC
素子は、20℃で10オーム・cm以下の固有抵抗を有す
るPTC導電性ポリマー組成物を含み、該PTC素子の
等価直径d、平均行程長さtとして比d/tが少なくとも2
となる領域を電流が流れ、(b)20℃で1オーム以下の
抵抗を有する(1)記載のバッテリー。 (4)PTC導電性ポリマー組成物が、20℃で4オーム
・cm以下の固有抵抗を有し、高温平衡状態時に少なくと
も104オーム・cmの固有抵抗を有する(3)記載のバッテ
リー。 (5)高温平衡状態における電気装置の温度がTd latchで
あり、Td latchでの電気装置の抵抗が、Td latchと
(Td latch+50)℃間の全ての温度での電気装置の抵
抗よりも小さい(1)〜(4)のいずれかに記載のバッテリ
ー。 (6)上記導電性ポリマー組成物が、(i)0℃以上の温度T
sで切替機能を有するPTCの動作を示す、(ii)溶融押
出され、(iii)20℃で10オーム・cm以下の固有抵抗
を有し、(iv)少なくとも10%の結晶性を有するポリ
マー成分と、 上記ポリマー成分中に分散し、粒子の大きさDが20
〜150ミリミクロンであり、その表面積Sは、S/D
の値が10(m2/グラム)より大きくないようなカーボン
ブラックを有している粒子状充填成分であり、その充填
成分の量を、
は次の通りである。 (1)1つまたは1つ以上のセルと少なくとも1つの上記
セルと熱的に接触する少なくとも1つのPTC電気装置
とを有しているバッテリーにおいて、上記PTC装置が
(i)1つ又は複数の電池と直列に接続されており、電流
がバッテリーから流出するとき、電流は、PTC電気装
置の一部分を形成するとともに、有機ポリマーを含み上
記ポリマー内に分散された微粒子にてなる導電性充填材
を有する導電性ポリマーを有しているPTC素子を介し
て流れ、(ii)バッテリーが20℃の静止空気中に設置さ
れ電源として使用されるという条件のもとで、バッテリ
ーからの流出電流が帰界電流icrit以下のとき、I2R加
熱によりPTC電気装置が発生する熱の比率はPTC電
気装置から分散する熱の比率以上のときは該PTC電気
装置の温度及び抵抗は急速に上昇して、該PTC電気装
置が、(a)I2R加熱により該装置が発生する熱の比率
が、該装置から分散する熱の比率に等しくなり、(b)バ
ッテリーからの流出電流が0.5Cアンペア以下(アン
ペア時で表したバッテリーの容量)となるところの高温
の安定した平衡状態に達する電気的な電力/温度関係を
有して、ある割合で熱を分散させることができることを
特徴とするバッテリー。 (2)臨界電流icritが1.5Cと2.5Cアンペアの間で
ある(1)記載のバッテリー。 (3)PTC電気装置が、(a)PTC素子を備え、該PTC
素子は、20℃で10オーム・cm以下の固有抵抗を有す
るPTC導電性ポリマー組成物を含み、該PTC素子の
等価直径d、平均行程長さtとして比d/tが少なくとも2
となる領域を電流が流れ、(b)20℃で1オーム以下の
抵抗を有する(1)記載のバッテリー。 (4)PTC導電性ポリマー組成物が、20℃で4オーム
・cm以下の固有抵抗を有し、高温平衡状態時に少なくと
も104オーム・cmの固有抵抗を有する(3)記載のバッテ
リー。 (5)高温平衡状態における電気装置の温度がTd latchで
あり、Td latchでの電気装置の抵抗が、Td latchと
(Td latch+50)℃間の全ての温度での電気装置の抵
抗よりも小さい(1)〜(4)のいずれかに記載のバッテリ
ー。 (6)上記導電性ポリマー組成物が、(i)0℃以上の温度T
sで切替機能を有するPTCの動作を示す、(ii)溶融押
出され、(iii)20℃で10オーム・cm以下の固有抵抗
を有し、(iv)少なくとも10%の結晶性を有するポリ
マー成分と、 上記ポリマー成分中に分散し、粒子の大きさDが20
〜150ミリミクロンであり、その表面積Sは、S/D
の値が10(m2/グラム)より大きくないようなカーボン
ブラックを有している粒子状充填成分であり、その充填
成分の量を、
【数1】 の値が1以下であるような成分、を有する(1)〜(5)のい
ずれかに記載のバッテリー。 (7)粒子の大きさDが30〜70ミリミクロンである(6)
記載のバッテリー。
ずれかに記載のバッテリー。 (7)粒子の大きさDが30〜70ミリミクロンである(6)
記載のバッテリー。
【図1】 バッテリーの概略的な斜視図。
【図2】 PTC電気装置の概略斜視図。
【図3】 図2図示のPTC電気装置の断面図である。
1…バッテリー、2…電池、3…PTC電気装置、31
…PTC素子、32,33…電極、34,35…リード
線。
…PTC素子、32,33…電極、34,35…リード
線。
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 バッテリー
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、バッテリー端子が偶
発的に短絡したとき、発生する過剰電流による損傷から
バッテリーを保護することに関するものである。
発的に短絡したとき、発生する過剰電流による損傷から
バッテリーを保護することに関するものである。
【0002】
【従来の技術】バッテリーが充電されるとき、バッテリ
ーから熱が発生する。バッテリーからの放電電流が高く
なると、発熱量も多くなり、それだけ、バッテリーの1
つまたはそれ以上の部品が損傷される危険性も大きくな
る。常識ではないが、バッテリーは過剰電流が放電され
るのを避けるために熱ヒューズまたはサーモスタットを
設け、過剰に熱せられるとバッテリーから電流が流れ出
すの防止したり、ヒューズに過剰の電流が流れるのを防
止することは知られている。
ーから熱が発生する。バッテリーからの放電電流が高く
なると、発熱量も多くなり、それだけ、バッテリーの1
つまたはそれ以上の部品が損傷される危険性も大きくな
る。常識ではないが、バッテリーは過剰電流が放電され
るのを避けるために熱ヒューズまたはサーモスタットを
設け、過剰に熱せられるとバッテリーから電流が流れ出
すの防止したり、ヒューズに過剰の電流が流れるのを防
止することは知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、バッテ
リーのセルと直列に接続され、バッテリーの永久部分を
なすPTC電気装置を使用すると、バッテリー端子が偶
発的に短絡したとき、PTC電気装置は、過剰なバッテ
リー温度および/または電流に対して自動的に保護作用
を与えることを見い出した。そのPTC電気装置の電気
的および熱的特性は、バッテリーの種類と操作および充
電に要求される方法に応じて選定される。したがってこ
の発明の目的は過剰電流および過剰温度に対してセルを
安全に保護できる安価なバッテリー装置を提供すること
を目的とする。
リーのセルと直列に接続され、バッテリーの永久部分を
なすPTC電気装置を使用すると、バッテリー端子が偶
発的に短絡したとき、PTC電気装置は、過剰なバッテ
リー温度および/または電流に対して自動的に保護作用
を与えることを見い出した。そのPTC電気装置の電気
的および熱的特性は、バッテリーの種類と操作および充
電に要求される方法に応じて選定される。したがってこ
の発明の目的は過剰電流および過剰温度に対してセルを
安全に保護できる安価なバッテリー装置を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、1つの
態様として、1つまたは1つ以上のセルからなるバッテ
リーであって、該セルと直列に接続された少なくとも1
つのPTC装置を備え、バッテリーから電流が取り出さ
れるときはそのPTC装置を構成するPTC素子を通し
て電流が流れるようになっており、該バッテリーにおい
て、上記PTC装置が(1)2つの薄板電極と1つの薄
板PTC素子とからなり、そのPTC素子が(a)上記電
極間で、電流の流れる面積の等価直径dと電流の流れる
平均行程長さ(厚み)tとの比d/tが少なくとも2で
あるように電流が流れるように存在し、かつ(b)(i)
20℃における抵抗率が10オーム-cm以下であり、(ii)
結晶性有機ポリマーと該ポリマー中に分散された導電性
充填粒子とからなるPTC導電性ポリマー組成物の溶融
成形により製造され、(2)上記PTC装置が20℃で
の抵抗が0.2オーム以下であり、(3)上記PTC装
置がバッテリーの永久構成部分をなし、バッテリーの端
子間でバッテリーの各セルと直列に接続され、(4)バ
ッテリーの端子が不意に直接互いに接続したとき、上記
PTC装置の温度および抵抗が迅速に上昇し、バッテリ
ーの各セルの温度がバッテリーに損傷を与えるレベルに
増加する前に0.5Cアンペア(Cはアンペア時におけ
るバッテリー容量)以下にバッテリーからの電流を減少
させる速度で上記PTC装置を通る電流がそのPTC装
置に内部I2R加熱により発熱を行わせるという速度で
上記導電性ポリマーの抵抗率は温度とともに増加し、
(5)上記バッテリーおよびPTC装置は、バッテリー
およびPTC装置が静止空気中にあり、上記バッテリー
とPTC装置とバッテリーの端子と直列に接続される選
択された抵抗値の抵抗とからなる試験回路の一部をなす
とき、上記抵抗値が静止空気が25℃で上記試験回路が
臨界作動状態にあり、(a)上記試験回路は上記空気が
0℃であるときは通常作動状態を有し、(b)上記空気
が0℃からゆっくりと加熱されるとき、上記PTC装置
の温度は上記回路が上記空気が25℃の温度である時に
臨界作動状態に達するまでゆっくりと増加し、(c)上
記空気がちょうど25℃を越えるまで加熱されたとき、
上記回路が高温安定作動状態に達し、(d)上記通常作
動状態の回路内電力と上記高温安定作動状態の回路内電
力との比、即ちスイッチング比が少なくとも8であるよ
うに構成されることを特徴とするバッテリーが提供され
る。
態様として、1つまたは1つ以上のセルからなるバッテ
リーであって、該セルと直列に接続された少なくとも1
つのPTC装置を備え、バッテリーから電流が取り出さ
れるときはそのPTC装置を構成するPTC素子を通し
て電流が流れるようになっており、該バッテリーにおい
て、上記PTC装置が(1)2つの薄板電極と1つの薄
板PTC素子とからなり、そのPTC素子が(a)上記電
極間で、電流の流れる面積の等価直径dと電流の流れる
平均行程長さ(厚み)tとの比d/tが少なくとも2で
あるように電流が流れるように存在し、かつ(b)(i)
20℃における抵抗率が10オーム-cm以下であり、(ii)
結晶性有機ポリマーと該ポリマー中に分散された導電性
充填粒子とからなるPTC導電性ポリマー組成物の溶融
成形により製造され、(2)上記PTC装置が20℃で
の抵抗が0.2オーム以下であり、(3)上記PTC装
置がバッテリーの永久構成部分をなし、バッテリーの端
子間でバッテリーの各セルと直列に接続され、(4)バ
ッテリーの端子が不意に直接互いに接続したとき、上記
PTC装置の温度および抵抗が迅速に上昇し、バッテリ
ーの各セルの温度がバッテリーに損傷を与えるレベルに
増加する前に0.5Cアンペア(Cはアンペア時におけ
るバッテリー容量)以下にバッテリーからの電流を減少
させる速度で上記PTC装置を通る電流がそのPTC装
置に内部I2R加熱により発熱を行わせるという速度で
上記導電性ポリマーの抵抗率は温度とともに増加し、
(5)上記バッテリーおよびPTC装置は、バッテリー
およびPTC装置が静止空気中にあり、上記バッテリー
とPTC装置とバッテリーの端子と直列に接続される選
択された抵抗値の抵抗とからなる試験回路の一部をなす
とき、上記抵抗値が静止空気が25℃で上記試験回路が
臨界作動状態にあり、(a)上記試験回路は上記空気が
0℃であるときは通常作動状態を有し、(b)上記空気
が0℃からゆっくりと加熱されるとき、上記PTC装置
の温度は上記回路が上記空気が25℃の温度である時に
臨界作動状態に達するまでゆっくりと増加し、(c)上
記空気がちょうど25℃を越えるまで加熱されたとき、
上記回路が高温安定作動状態に達し、(d)上記通常作
動状態の回路内電力と上記高温安定作動状態の回路内電
力との比、即ちスイッチング比が少なくとも8であるよ
うに構成されることを特徴とするバッテリーが提供され
る。
【0005】この発明に使用されるPTC素子を含む電
気装置は、1979年11月30日に出願された米国特
許出願第965,344号およびそのCIP出願明細書
に記載されたタイプの装置が好ましく、さらに1979
年11月30日に出願された米国特許出願第965,3
45号およびそのCIPに対応する日本特許出願第15
6289号/79明細書に記載された酸素防壁層を備え
ているものが好ましく、該PTC素子は、米国特許出願
第965,343号に対応する日本特許出願第1562
87号/79明細書に記載されたPTC組成物を含むの
が好ましい。
気装置は、1979年11月30日に出願された米国特
許出願第965,344号およびそのCIP出願明細書
に記載されたタイプの装置が好ましく、さらに1979
年11月30日に出願された米国特許出願第965,3
45号およびそのCIPに対応する日本特許出願第15
6289号/79明細書に記載された酸素防壁層を備え
ているものが好ましく、該PTC素子は、米国特許出願
第965,343号に対応する日本特許出願第1562
87号/79明細書に記載されたPTC組成物を含むの
が好ましい。
【0006】尚、上記米国特許出願第965,344号
及びそのCIP出願に対応する特願昭54−15628
8号には、電力源と、PTC素子を含む回路保護器と、
上記PTC素子に直列に接続されかつインピーダンスR
Lオームを有する他の回路素子とを備えた電気回路であ
って、該電気回路は通常の動作状態と、故障発生時には
高温安定動作状態を有し、(イ)PTC素子は有機ポリマ
ー材料に導電性カーボンブラックを分散させたPTC導
電性ポリマーからなり、かつ25℃にて10オーム・cm
以下の抵抗率を有し、(ロ)PTC素子を流れる電流の範
囲の等価直径をd、平均長さをtとするとき、d/tが少な
くとも2である範囲内で電流が流れるようになってお
り、(ハ)回路保護基は25℃で抵抗値が1オーム以下
で、かつ0.5×RLオーム以下であり、(ニ)電気回路
における高温安定動作状態下の電力に対する通常動作状
態下での電力の比、即ちスイッチング比は少なくとも8
であること等を特徴とする電気回路について開示され、
さらに上記電気回路についてPTC組成物は25℃で7
オーム・cm以下の抵抗率を有し、かつ保護器は25℃で
0.2オーム以下、かつ0.01RLオーム以下の抵抗
値を有することが開示されている。
及びそのCIP出願に対応する特願昭54−15628
8号には、電力源と、PTC素子を含む回路保護器と、
上記PTC素子に直列に接続されかつインピーダンスR
Lオームを有する他の回路素子とを備えた電気回路であ
って、該電気回路は通常の動作状態と、故障発生時には
高温安定動作状態を有し、(イ)PTC素子は有機ポリマ
ー材料に導電性カーボンブラックを分散させたPTC導
電性ポリマーからなり、かつ25℃にて10オーム・cm
以下の抵抗率を有し、(ロ)PTC素子を流れる電流の範
囲の等価直径をd、平均長さをtとするとき、d/tが少な
くとも2である範囲内で電流が流れるようになってお
り、(ハ)回路保護基は25℃で抵抗値が1オーム以下
で、かつ0.5×RLオーム以下であり、(ニ)電気回路
における高温安定動作状態下の電力に対する通常動作状
態下での電力の比、即ちスイッチング比は少なくとも8
であること等を特徴とする電気回路について開示され、
さらに上記電気回路についてPTC組成物は25℃で7
オーム・cm以下の抵抗率を有し、かつ保護器は25℃で
0.2オーム以下、かつ0.01RLオーム以下の抵抗
値を有することが開示されている。
【0007】又、特願昭54−156289号には、
(1)(a)20ccよりも小さい体積を有し、(b)スイッチン
グ温度Tsを伴うPTC挙動を示す組成物からなり、及
び(c)ポリマー及び該ポリマーに分散された導電性粒子
からなるPTC素子、及び(2)電源に接続することがで
き、接続された場合にはPTC素子に電流を流す少なく
とも2つの電極、を有する電気回路の制御装置であっ
て、(3)(a)10-9cc(標準状態)/cm2/mm/秒/cmHg
よりも小さい酸素透過率を有する金属、セラミックまた
は有機ポリマーからなり、(b)PTC素子の周囲を密封
し、(c)該装置を標準状態の空気中に置いた場合、PT
C素子の酸素吸収率が10-6cc/秒/gよりも小さくな
るようにPTC素子への空気の接近を制限する酸素バリ
ヤーを有すること等を特徴とする電気回路の制御装置に
ついて開示されている。
(1)(a)20ccよりも小さい体積を有し、(b)スイッチン
グ温度Tsを伴うPTC挙動を示す組成物からなり、及
び(c)ポリマー及び該ポリマーに分散された導電性粒子
からなるPTC素子、及び(2)電源に接続することがで
き、接続された場合にはPTC素子に電流を流す少なく
とも2つの電極、を有する電気回路の制御装置であっ
て、(3)(a)10-9cc(標準状態)/cm2/mm/秒/cmHg
よりも小さい酸素透過率を有する金属、セラミックまた
は有機ポリマーからなり、(b)PTC素子の周囲を密封
し、(c)該装置を標準状態の空気中に置いた場合、PT
C素子の酸素吸収率が10-6cc/秒/gよりも小さくな
るようにPTC素子への空気の接近を制限する酸素バリ
ヤーを有すること等を特徴とする電気回路の制御装置に
ついて開示されている。
【0008】又、特願昭54−156287号には、P
TC素子及び該PTC素子に電流を通じさせるように電
源に接続できる少なくとも2つの電極を有してなる電気
回路保護装置であって、該PTC素子は、(1)結晶化度
が少なくとも10%であるポリマー成分、及び(2)該ポ
リマー成分に分散されており、20ないし150ミリミ
クロンの粒径Dならびに表面積S(m2/g)とDの比S/
Dが10を越えないような表面積Sを有するカーボンブ
ラックからなる粒状充填材成分、を含んで成る溶融加工
PTC導電性ポリマー組成物から成り、該充填材成分の
量は、組成物が7オーム・cmよりも低い20℃比抵抗及
び少なくとも1000オーム・cmのピーク比抵抗を有
し、(S/D)×(充填材成分体積/ポリマー成分体積)の
値が1よりも小さくなるような量であること等を特徴と
する電気回路装置等について開示されている。
TC素子及び該PTC素子に電流を通じさせるように電
源に接続できる少なくとも2つの電極を有してなる電気
回路保護装置であって、該PTC素子は、(1)結晶化度
が少なくとも10%であるポリマー成分、及び(2)該ポ
リマー成分に分散されており、20ないし150ミリミ
クロンの粒径Dならびに表面積S(m2/g)とDの比S/
Dが10を越えないような表面積Sを有するカーボンブ
ラックからなる粒状充填材成分、を含んで成る溶融加工
PTC導電性ポリマー組成物から成り、該充填材成分の
量は、組成物が7オーム・cmよりも低い20℃比抵抗及
び少なくとも1000オーム・cmのピーク比抵抗を有
し、(S/D)×(充填材成分体積/ポリマー成分体積)の
値が1よりも小さくなるような量であること等を特徴と
する電気回路装置等について開示されている。
【0009】
【作用および発明の効果】この発明は、バッテリーが複
数のセルを有し、電気装置がそれらのセル間に、好まし
くは3つまたはそれ以上のセル間の空所に配置され、バ
ッテリー端子間で電池と直列に接続されるように常設的
に接続されているバッテリーに特に有用なもので、過剰
電流および過剰温度に対してセルを安全に保護できる安
価なバッテリー装置を提供する。この明細書では主とし
て複数のセルからなるバッテリーに関して説明している
が、この発明は、単一セルのバッテリーにも適用できる
ものである。
数のセルを有し、電気装置がそれらのセル間に、好まし
くは3つまたはそれ以上のセル間の空所に配置され、バ
ッテリー端子間で電池と直列に接続されるように常設的
に接続されているバッテリーに特に有用なもので、過剰
電流および過剰温度に対してセルを安全に保護できる安
価なバッテリー装置を提供する。この明細書では主とし
て複数のセルからなるバッテリーに関して説明している
が、この発明は、単一セルのバッテリーにも適用できる
ものである。
【0010】この明細書では、放電制御が単一のPTC
電気装置によって行なわれるバッテリーに関して主とし
て説明するが、本発明は、並列または直列に接続され互
いに所望の制御ができる2つまたはそれ以上のPTC電
気装置によって放電制御が行なわれるバッテリーに適用
され、同等の作用効果を奏するものである。
電気装置によって行なわれるバッテリーに関して主とし
て説明するが、本発明は、並列または直列に接続され互
いに所望の制御ができる2つまたはそれ以上のPTC電
気装置によって放電制御が行なわれるバッテリーに適用
され、同等の作用効果を奏するものである。
【0011】さらに、電気装置は、偶発的にに端子が直
接接続されると、電流がバッテリーから放電されてセル
が過熱されるのを防止する能力を有するだけでなく、セ
ルの過熱損傷が生じる前に他の予見される故障状態によ
って電気装置が高抵抗状態に変わるように設計されてい
てもよい。したがって、電気装置の高抵抗状態への変化
は、電気装置内で発生した熱が放散される割合を減少さ
せるか、または電気装置に流入する電流を増大させ、ま
たはこれら2つを組み合わせて行なうことができる。高
抵抗状態への変化は一般に、電流増加によって生じた装
置内部の加熱または、電流増加によって生じた電気装置
の増大した内部加熱と外部加熱、例えば装置と熱接触
し、装置と直列になっている抵抗からの加熱、との結合
によって生じる。このような抵抗器からの外部加熱は、
電池による電気装置の加熱を補うことができ、または何
らかの環境下で、電池による電気装置の加熱を、電気装
置の変換の結果、高抵抗状態に基本的に置き換えること
ができる。電気装置はまた、例えばバッテリー端子間が
直接ショートした結果、バッテリーから流れるきわめて
高い電流に対して、電池温度が実質的に増大する前に、
バッテリーを保護するのにも役立つ。即ちPTC電気装
置はセル温度が上昇する以前に発熱するものである。さ
らに、その電気装置は、バッテリーが外部的に非常な高
温に加熱されたとき、バッテリーから流れる電流を実質
的に制止することができる。
接接続されると、電流がバッテリーから放電されてセル
が過熱されるのを防止する能力を有するだけでなく、セ
ルの過熱損傷が生じる前に他の予見される故障状態によ
って電気装置が高抵抗状態に変わるように設計されてい
てもよい。したがって、電気装置の高抵抗状態への変化
は、電気装置内で発生した熱が放散される割合を減少さ
せるか、または電気装置に流入する電流を増大させ、ま
たはこれら2つを組み合わせて行なうことができる。高
抵抗状態への変化は一般に、電流増加によって生じた装
置内部の加熱または、電流増加によって生じた電気装置
の増大した内部加熱と外部加熱、例えば装置と熱接触
し、装置と直列になっている抵抗からの加熱、との結合
によって生じる。このような抵抗器からの外部加熱は、
電池による電気装置の加熱を補うことができ、または何
らかの環境下で、電池による電気装置の加熱を、電気装
置の変換の結果、高抵抗状態に基本的に置き換えること
ができる。電気装置はまた、例えばバッテリー端子間が
直接ショートした結果、バッテリーから流れるきわめて
高い電流に対して、電池温度が実質的に増大する前に、
バッテリーを保護するのにも役立つ。即ちPTC電気装
置はセル温度が上昇する以前に発熱するものである。さ
らに、その電気装置は、バッテリーが外部的に非常な高
温に加熱されたとき、バッテリーから流れる電流を実質
的に制止することができる。
【0012】電気装置を高抵抗状態に変換できるこれら
の方法は、真に安全なバッテリーの設計に特に有益なこ
とである。ここで、「真に安全」という用語は、例えば、
バッテリーから大電流が流れることのできる最大時間を
指定することによってバッテリーに接続された他の電気
部品への損傷を避けることおよび/または例えば、バッ
テリー近傍で爆発性ガスに引火する危険性を避けるため
に、いかなるバッテリー部分も到達できる最大温度を指
定することによって危険状態が発生するのを避けるとい
う要求に合致するバッテリーを記述するのに用いてい
る。これらの要求は異なる環境では異なったものとなる
ので、電気装置の特性は調節することができる。したが
って、電気装置は、バッテリーから異常な高電流が流れ
るとき指定された時間内で電流を低レベルに減少させる
ように作用して、バッテリーに接続された電流に感応す
る電気部品への損傷を避けることができる。これは電気
装置を高抵抗状態で低電流に変化するように求めてもよ
いし、またはバッテリー自体の損傷を避けるために要す
る以上に急速な電流減少を求めてもよい。同様に、バッ
テリーの何らかの部分が火災または爆発を起こす温度に
到達したことを示す温度になると、たとえセル温度が電
池を損傷しないレベルであったとしても、高抵抗状態に
変化するように電気装置を設計するのが望ましい場合も
ある。電気装置は、バッテリーから流れる電流があるレ
ベルを越えるとき、たとえその電流レベルが「真に安全」
という要求に合致せずまたはセルを損傷する温度となら
なくとも、バッテリーの放電率を減少するように作用さ
せるように設計することもできる。例えば、電気回路が
指定電流、例えば0.1Cで作動するように設計されて
いると、電気装置は、故障状態で電流が指定電流を2回
越えると高抵抗状態に変化し、バッテリー放電率をきわ
めて減少させるように設計することができる。ラッチ
(後述)でないように電気装置が設計されていると、故障
が直ると低抵抗状態に戻る。
の方法は、真に安全なバッテリーの設計に特に有益なこ
とである。ここで、「真に安全」という用語は、例えば、
バッテリーから大電流が流れることのできる最大時間を
指定することによってバッテリーに接続された他の電気
部品への損傷を避けることおよび/または例えば、バッ
テリー近傍で爆発性ガスに引火する危険性を避けるため
に、いかなるバッテリー部分も到達できる最大温度を指
定することによって危険状態が発生するのを避けるとい
う要求に合致するバッテリーを記述するのに用いてい
る。これらの要求は異なる環境では異なったものとなる
ので、電気装置の特性は調節することができる。したが
って、電気装置は、バッテリーから異常な高電流が流れ
るとき指定された時間内で電流を低レベルに減少させる
ように作用して、バッテリーに接続された電流に感応す
る電気部品への損傷を避けることができる。これは電気
装置を高抵抗状態で低電流に変化するように求めてもよ
いし、またはバッテリー自体の損傷を避けるために要す
る以上に急速な電流減少を求めてもよい。同様に、バッ
テリーの何らかの部分が火災または爆発を起こす温度に
到達したことを示す温度になると、たとえセル温度が電
池を損傷しないレベルであったとしても、高抵抗状態に
変化するように電気装置を設計するのが望ましい場合も
ある。電気装置は、バッテリーから流れる電流があるレ
ベルを越えるとき、たとえその電流レベルが「真に安全」
という要求に合致せずまたはセルを損傷する温度となら
なくとも、バッテリーの放電率を減少するように作用さ
せるように設計することもできる。例えば、電気回路が
指定電流、例えば0.1Cで作動するように設計されて
いると、電気装置は、故障状態で電流が指定電流を2回
越えると高抵抗状態に変化し、バッテリー放電率をきわ
めて減少させるように設計することができる。ラッチ
(後述)でないように電気装置が設計されていると、故障
が直ると低抵抗状態に戻る。
【0013】上記した如く、電気装置の電気的および熱
的特性は、バッテリーの種類と操作される方法に応じて
選定されるべきである。したがって、再充電できない一
次バッテリーを用いると、電気装置は、バッテリーが放
電されるときの保護装置としてのみ作用することにな
る。二次バッテリーを用いると、電気装置は、バッテリ
ー充電時とバッテリー放電時の両方(この場合、バッテ
リーは一般に2つの端子のみ設けている。)またはバッ
テリー充電時のみまたはバッテリー放電時のみ(この場
合、バッテリーは3つの端子を備える場合があり、一対
はバッテリー充電用に使用され、他の一対はバッテリー
放電時に使用される。)、電池と直列になるように接続
することができる。二次バッテリーは、2つの保護装置
を備えることができ、その1つはバッテリー充電時に電
池と直列に接続され、他の1つはバッテリー放電時に電
池と直列に接続される。
的特性は、バッテリーの種類と操作される方法に応じて
選定されるべきである。したがって、再充電できない一
次バッテリーを用いると、電気装置は、バッテリーが放
電されるときの保護装置としてのみ作用することにな
る。二次バッテリーを用いると、電気装置は、バッテリ
ー充電時とバッテリー放電時の両方(この場合、バッテ
リーは一般に2つの端子のみ設けている。)またはバッ
テリー充電時のみまたはバッテリー放電時のみ(この場
合、バッテリーは3つの端子を備える場合があり、一対
はバッテリー充電用に使用され、他の一対はバッテリー
放電時に使用される。)、電池と直列になるように接続
することができる。二次バッテリーは、2つの保護装置
を備えることができ、その1つはバッテリー充電時に電
池と直列に接続され、他の1つはバッテリー放電時に電
池と直列に接続される。
【0014】電気装置が放電中のバッテリーを単に保護
することだけに機能するとき、バッテリーから流れる電
流が予め設定された値icritを越える時の高抵抗状態に
変化するように電気装置は設計されている。icritの値
は通常1C〜10Cアンペア、多くのバッテリーでは
1.5C〜2.5Cアンペア、例えば1.8C〜2.2
Cアンペアである。一般に電気装置は、一度高抵抗状態
に変化すれば、電気回路に電流が流れ続ける限り高抵抗
状態に保持されるように設計されている。即ち、電気装
置は米国特許第965,344号に対応する日本特許第
156,288/79号に詳細に説明されるように、ラ
ッチされることになる。バッテリーから流れる電流の減
少分は0.4C以下であるのが好ましい。icritは変動
しない状態で測定されるように注意することが重要であ
る。icritよりも実質的に大きい電流が限定された時間
だけバッテリーから流れることができ、これは真に安全
なバッテリーの製作に関連して重要なことである。
することだけに機能するとき、バッテリーから流れる電
流が予め設定された値icritを越える時の高抵抗状態に
変化するように電気装置は設計されている。icritの値
は通常1C〜10Cアンペア、多くのバッテリーでは
1.5C〜2.5Cアンペア、例えば1.8C〜2.2
Cアンペアである。一般に電気装置は、一度高抵抗状態
に変化すれば、電気回路に電流が流れ続ける限り高抵抗
状態に保持されるように設計されている。即ち、電気装
置は米国特許第965,344号に対応する日本特許第
156,288/79号に詳細に説明されるように、ラ
ッチされることになる。バッテリーから流れる電流の減
少分は0.4C以下であるのが好ましい。icritは変動
しない状態で測定されるように注意することが重要であ
る。icritよりも実質的に大きい電流が限定された時間
だけバッテリーから流れることができ、これは真に安全
なバッテリーの製作に関連して重要なことである。
【0015】本発明バッテリーの電気装置の電気的な電
力/温度関係の定義については、静止空気中に配置され
たバッテリーに関して前記したとおりである。しかしな
がら、これは電気装置の熱的特性が一部にはバッテリー
周囲の環境に依存するものであるから、単に定義するた
めのものであって、バッテリーは適当な環境中で使用し
および/または再充電することができるものと理解すべ
きである。
力/温度関係の定義については、静止空気中に配置され
たバッテリーに関して前記したとおりである。しかしな
がら、これは電気装置の熱的特性が一部にはバッテリー
周囲の環境に依存するものであるから、単に定義するた
めのものであって、バッテリーは適当な環境中で使用し
および/または再充電することができるものと理解すべ
きである。
【0016】高抵抗状態での電気装置の抵抗が余り高す
ぎると、低抵抗状態での電気装置の抵抗よりも大きいが
高抵抗状態での電気装置の抵抗よりも小さい抵抗を有す
る抵抗器を、電気装置と並列に設けることができる。こ
のような抵抗器を用いると、電気装置が低抵抗状態にあ
る間は電流の値を決定する有効な部分は通常ないが、電
気装置が高抵抗状態にある時は電流の値を有効に決定す
ることができることになる。
ぎると、低抵抗状態での電気装置の抵抗よりも大きいが
高抵抗状態での電気装置の抵抗よりも小さい抵抗を有す
る抵抗器を、電気装置と並列に設けることができる。こ
のような抵抗器を用いると、電気装置が低抵抗状態にあ
る間は電流の値を決定する有効な部分は通常ないが、電
気装置が高抵抗状態にある時は電流の値を有効に決定す
ることができることになる。
【0017】本発明に使用する電気装置のPTC素子
は、一般に、20℃で、10オーム・cm以下、好ましく
は4オーム・cm以下の固有抵抗率を有するPTC導電性
ポリマー組成物からなる。このポリマー組成物の固有抵
抗率は、一般に、電気装置が高抵抗状態にある時、少な
くとも104オーム・cmである。ポリマー組成物は一般
に架橋されている。一般に、電気装置は電池が40〜6
0℃以上の温度に加熱されるのを防止するように機能
し、したがって、PTC組成物は一般に40〜75℃の
範囲にスイッチング温度を有している。このPTC組成
物は40〜75℃範囲の融点を有する結晶性ポリマーを
ベースにすることができ、ポリマーとしてポリカプロラ
クトンを使用すると優れた効果が得られる。PTC素子
の形状およびそれへの電気的接続によって、一般に、等
価直径d、平均行程長さtとして比d/tが少なくとも2、
好ましくは少なくとも10となる領域にわたりPTC素
子を通して電流が流れるようにされる。20℃における
電気装置の抵抗は、一般に0.2オーム以下である。電
気装置の電気的安定性は、バッテリーの有効寿命中を通
して所望の保護効果が得られ続けるものがよい。
は、一般に、20℃で、10オーム・cm以下、好ましく
は4オーム・cm以下の固有抵抗率を有するPTC導電性
ポリマー組成物からなる。このポリマー組成物の固有抵
抗率は、一般に、電気装置が高抵抗状態にある時、少な
くとも104オーム・cmである。ポリマー組成物は一般
に架橋されている。一般に、電気装置は電池が40〜6
0℃以上の温度に加熱されるのを防止するように機能
し、したがって、PTC組成物は一般に40〜75℃の
範囲にスイッチング温度を有している。このPTC組成
物は40〜75℃範囲の融点を有する結晶性ポリマーを
ベースにすることができ、ポリマーとしてポリカプロラ
クトンを使用すると優れた効果が得られる。PTC素子
の形状およびそれへの電気的接続によって、一般に、等
価直径d、平均行程長さtとして比d/tが少なくとも2、
好ましくは少なくとも10となる領域にわたりPTC素
子を通して電流が流れるようにされる。20℃における
電気装置の抵抗は、一般に0.2オーム以下である。電
気装置の電気的安定性は、バッテリーの有効寿命中を通
して所望の保護効果が得られ続けるものがよい。
【0018】アンペア時でのバッテリー容量は、バッテ
リーから取り出される電流の割合と周囲温度とに依存す
る。この明細書でのバッテリー容量は、25℃の周囲温
度で1時間測定したものである。
リーから取り出される電流の割合と周囲温度とに依存す
る。この明細書でのバッテリー容量は、25℃の周囲温
度で1時間測定したものである。
【0019】
【実施例】図1はバッテリーケース1と、電池2と、そ
れらの電池間に配置されたPTC電気装置3とを備えた
バッテリーを概略的に示したものである。PTC電気装
置は図2に詳細に示されている。PTC電気装置は、リ
ード線34、35を取り付けている拡がった金属電極3
2、33によってサンドイッチ状にはさまれたPTC素
子31を設けている。PTC素子、電極、リード線両端
部を包囲するように絶縁層36が設けられている。
れらの電池間に配置されたPTC電気装置3とを備えた
バッテリーを概略的に示したものである。PTC電気装
置は図2に詳細に示されている。PTC電気装置は、リ
ード線34、35を取り付けている拡がった金属電極3
2、33によってサンドイッチ状にはさまれたPTC素
子31を設けている。PTC素子、電極、リード線両端
部を包囲するように絶縁層36が設けられている。
【0020】
【製造例】PTC電気装置は図2および図3に示したよ
うに製造されている。PTC素子は、ポリカプロラクト
ン(ユニオンカーバイド社製PCL700)56重量部
と、カーボンブラック(フルネックス社製N765)42
重量部と、酸化防止剤[米国特許第3,986,981号
明細書に記載されているように4,4'−チオビス(3−
メチル−6−t−ブチルフェノール)を3−4重合したオ
リゴマー]2重量部とを有している。ポリマー組成物の
固有抵抗は25℃で約2.5オーム・cmである。金属電
極とリード線はニッケル被覆された銅であり、絶縁層は
エポキシ樹脂で作られている。PTC電気装置は20メ
ガラド照射されたものである。図3に示した寸法は、a
=2.8cm、b=2.5cm、c=1.2cm、d=1.0c
m、e=0.35cm、f=0.17cmである。PTC電気
装置は25℃で約0.1オームの抵抗を有している。
うに製造されている。PTC素子は、ポリカプロラクト
ン(ユニオンカーバイド社製PCL700)56重量部
と、カーボンブラック(フルネックス社製N765)42
重量部と、酸化防止剤[米国特許第3,986,981号
明細書に記載されているように4,4'−チオビス(3−
メチル−6−t−ブチルフェノール)を3−4重合したオ
リゴマー]2重量部とを有している。ポリマー組成物の
固有抵抗は25℃で約2.5オーム・cmである。金属電
極とリード線はニッケル被覆された銅であり、絶縁層は
エポキシ樹脂で作られている。PTC電気装置は20メ
ガラド照射されたものである。図3に示した寸法は、a
=2.8cm、b=2.5cm、c=1.2cm、d=1.0c
m、e=0.35cm、f=0.17cmである。PTC電気
装置は25℃で約0.1オームの抵抗を有している。
【0021】このPTC電気装置は、図1に示すよう
に、12個のニッケル−カドミウム(1.3V)電池2と
3つの端子(図示せず)とからなるバッテリーの電池の間
に配置され、1つの電池2に対して直列に接続される。
そのバッテリーは0.45アンペア時の電気容量を有し
ている。
に、12個のニッケル−カドミウム(1.3V)電池2と
3つの端子(図示せず)とからなるバッテリーの電池の間
に配置され、1つの電池2に対して直列に接続される。
そのバッテリーは0.45アンペア時の電気容量を有し
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 バッテリーの概略的な斜視図。
【図2】 PTC電気装置の概略斜視図。
【図3】 図2図示のPTC電気装置の断面図である。
【符号の説明】 1…バッテリー、 2…セル、 3…PTC電気装置、 31…PTC素子、 32,33…電極、 34,35…リード線
Claims (1)
- 【請求項1】 1つまたは1つ以上のセルからなるバッ
テリーであって、該セルと直列に接続された少なくとも
1つのPTC装置を備え、バッテリーから電流が取り出
されるときはそのPTC装置を構成するPTC要素を通
して電流が流れるようになっており、該バッテリーにお
いて、 上記PTC装置が(1)2つの薄板電極と1つの薄板P
TC素子とからなり、そのPTC素子が(a)上記電極間
で、電流の流れる面積の等価直径dと電流の流れる平均
行程長さ(厚み)tとの比d/tが少なくとも2である
ように電流が流れるように存在し、かつ(b)(i)20
℃における抵抗率が10オーム-cm以下であり、(ii)結晶
性有機ポリマーと該ポリマー中に分散された導電性充填
粒子とからなるPTC導電性ポリマー組成物の溶融成形
により製造され、 (2)上記PTC装置が20℃での抵抗が0.2オーム
以下であり、 (3)上記PTC装置がバッテリーの永久構成部分をな
し、バッテリーの端子間でバッテリーの各セルと直列に
接続され、 (4)バッテリーの端子が不意に直接互いに接続したと
き、上記PTC装置の温度および抵抗が迅速に上昇し、
バッテリーの各セルの温度がバッテリーに損傷を与える
レベルに増加する前に0.5Cアンペア(Cはアンペア
時におけるバッテリー容量)以下にバッテリーからの電
流を減少させる速度で上記PTC装置を通る電流がその
PTC装置に内部I2R加熱により発熱を行わせるとい
う速度で上記導電性ポリマーの抵抗率は温度とともに増
加し、 (5)上記バッテリーおよびPTC装置は、バッテリー
およびPTC装置が静止空気中にあり、上記バッテリー
とPTC装置とバッテリーの端子と直列に接続される選
択された抵抗値の抵抗とからなる試験回路の一部をなす
とき、上記抵抗値が静止空気が25℃で上記試験回路が
臨界作動状態にあり、 (a)上記試験回路は上記空気が0℃であるときは通常
作動状態を有し、(b)上記空気が0℃からゆっくりと
加熱されるとき、上記PTC装置の温度は上記回路が上
記空気が25℃の温度である時に臨界作動状態に達する
までゆっくりと増加し、(c)上記空気がちょうど25
℃を越えるまで加熱されたとき、上記回路が高温安定作
動状態に達し、(d)上記通常作動状態の回路内電力と
上記高温安定作動状態の回路内電力との比、即ちスイッ
チング比が少なくとも8であるように構成されることを
特徴とするバッテリー。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US06/006,773 US4255698A (en) | 1979-01-26 | 1979-01-26 | Protection of batteries |
US006773 | 1979-01-26 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP822080A Division JPS55105980A (en) | 1979-01-26 | 1980-01-25 | Battery and method of recharging battery |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8214592A Division JP2777354B2 (ja) | 1979-01-26 | 1996-08-14 | バッテリー再充電方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0613068A true JPH0613068A (ja) | 1994-01-21 |
JP2574979B2 JP2574979B2 (ja) | 1997-01-22 |
Family
ID=21722502
Family Applications (3)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP822080A Pending JPS55105980A (en) | 1979-01-26 | 1980-01-25 | Battery and method of recharging battery |
JP5039914A Expired - Lifetime JP2574979B2 (ja) | 1979-01-26 | 1993-03-01 | バッテリー |
JP8214592A Expired - Lifetime JP2777354B2 (ja) | 1979-01-26 | 1996-08-14 | バッテリー再充電方法 |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP822080A Pending JPS55105980A (en) | 1979-01-26 | 1980-01-25 | Battery and method of recharging battery |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8214592A Expired - Lifetime JP2777354B2 (ja) | 1979-01-26 | 1996-08-14 | バッテリー再充電方法 |
Country Status (9)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4255698A (ja) |
JP (3) | JPS55105980A (ja) |
KR (1) | KR830001602B1 (ja) |
CA (1) | CA1150769A (ja) |
DE (1) | DE3002721C2 (ja) |
FR (1) | FR2447618A1 (ja) |
GB (1) | GB2042789B (ja) |
HK (1) | HK82489A (ja) |
IL (1) | IL59223A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002528874A (ja) * | 1998-10-28 | 2002-09-03 | タイコ・エレクトロニクス・コーポレイション | 分散式センサー |
JP2007501500A (ja) * | 2003-08-06 | 2007-01-25 | ゼネラル・モーターズ・コーポレーション | 金属製バイポーラプレート用接着剤結合部 |
Families Citing this family (84)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4475138A (en) * | 1980-04-21 | 1984-10-02 | Raychem Corporation | Circuit protection devices comprising PTC element |
US4413301A (en) | 1980-04-21 | 1983-11-01 | Raychem Corporation | Circuit protection devices comprising PTC element |
US4330704A (en) * | 1980-08-08 | 1982-05-18 | Raychem Corporation | Electrical devices comprising conductive polymers |
JPS5786265U (ja) * | 1980-11-14 | 1982-05-27 | ||
US4385269A (en) * | 1981-01-09 | 1983-05-24 | Redifon Telecommunications Limited | Battery charger |
US4433294A (en) * | 1981-06-05 | 1984-02-21 | Firing Circuits, Inc. | Method and apparatus for testing a battery |
US4396880A (en) * | 1981-06-05 | 1983-08-02 | Firing Circuits Inc. | Method and apparatus for charging a battery |
US4542365A (en) * | 1982-02-17 | 1985-09-17 | Raychem Corporation | PTC Circuit protection device |
US4550301A (en) * | 1982-02-17 | 1985-10-29 | Raychem Corporation | PTC Circuit protection device |
US4481498A (en) * | 1982-02-17 | 1984-11-06 | Raychem Corporation | PTC Circuit protection device |
US4549161A (en) * | 1982-02-17 | 1985-10-22 | Raychem Corporation | PTC Circuit protection device |
DE3214745C1 (de) * | 1982-04-21 | 1983-07-07 | Licentia Patent-Verwaltungs-Gmbh, 6000 Frankfurt | Verfahren zur Durchführung eines automatischen Ladevorganges von in geschlossenen Räumen angeordneten gasdichten Nickel-Cadmium-Akkumulatoren |
US4467310A (en) * | 1983-10-03 | 1984-08-21 | Northern Telecom Limited | Telephone subscriber line battery feed resistor arrangements |
JPS6076872U (ja) * | 1983-11-01 | 1985-05-29 | ミノルタ株式会社 | 電池の過放電過熱防止装置 |
GB8416924D0 (en) * | 1984-07-03 | 1984-08-08 | Lucas Ind Plc | Electric storage battery |
JPS6174257A (ja) * | 1984-09-20 | 1986-04-16 | Fuji Elelctrochem Co Ltd | 電池 |
US4774024A (en) * | 1985-03-14 | 1988-09-27 | Raychem Corporation | Conductive polymer compositions |
US4647894A (en) * | 1985-03-14 | 1987-03-03 | Raychem Corporation | Novel designs for packaging circuit protection devices |
US4884163A (en) * | 1985-03-14 | 1989-11-28 | Raychem Corporation | Conductive polymer devices |
DK87287A (da) | 1986-02-20 | 1987-08-21 | Raychem Corp | Fremgangsmaade og apparat for anvendelse af ionbyttemateriale |
JPS6358759A (ja) * | 1986-08-28 | 1988-03-14 | Nippon Mektron Ltd | 熱履歴判別可能な電池 |
JP2563808Y2 (ja) * | 1988-11-15 | 1998-02-25 | 三洋電機株式会社 | 過電流及び過熱保護素子 |
US5150033A (en) * | 1988-12-09 | 1992-09-22 | Norand Corporation | Flat plate sealed lead-acid battery charging system and method |
JPH0834098B2 (ja) * | 1989-02-07 | 1996-03-29 | 日立マクセル株式会社 | Ptc素子付き円筒形有機電解液電池 |
US4973936A (en) * | 1989-04-27 | 1990-11-27 | The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Adminstration | Thermal switch disc for short circuit protection of batteries |
DE3937158A1 (de) * | 1989-11-08 | 1991-05-16 | Bosch Gmbh Robert | Kontrolleinrichtung fuer batteriegeraet |
US5174924A (en) * | 1990-06-04 | 1992-12-29 | Fujikura Ltd. | Ptc conductive polymer composition containing carbon black having large particle size and high dbp absorption |
US5034720A (en) * | 1990-07-20 | 1991-07-23 | Bell Howard F | Current control apparatus for insertion into battery powered devices |
US5436609A (en) * | 1990-09-28 | 1995-07-25 | Raychem Corporation | Electrical device |
US5089801A (en) * | 1990-09-28 | 1992-02-18 | Raychem Corporation | Self-regulating ptc devices having shaped laminar conductive terminals |
GB9113888D0 (en) * | 1991-06-27 | 1991-08-14 | Raychem Sa Nv | Circuit protection devices |
WO1993011595A1 (en) * | 1991-11-29 | 1993-06-10 | Motorola, Inc. | Battery with protection circuit |
US5303115A (en) * | 1992-01-27 | 1994-04-12 | Raychem Corporation | PTC circuit protection device comprising mechanical stress riser |
US5245268A (en) * | 1992-04-15 | 1993-09-14 | Jason Wang | Battery charger with current stabilizer |
US5378407A (en) * | 1992-06-05 | 1995-01-03 | Raychem Corporation | Conductive polymer composition |
US5852397A (en) * | 1992-07-09 | 1998-12-22 | Raychem Corporation | Electrical devices |
US5394094A (en) * | 1993-05-13 | 1995-02-28 | Industrial Scientific Corporation | Portable gas sensor utilizing fault protective battery cap |
US5451919A (en) * | 1993-06-29 | 1995-09-19 | Raychem Corporation | Electrical device comprising a conductive polymer composition |
DE69414712T2 (de) | 1993-08-23 | 1999-07-29 | Raychem Corp., Menlo Park, Calif. | Verwendung von kaltleiteranordnungen in kabelbäumen |
DE4403468C2 (de) * | 1994-02-04 | 1998-07-09 | Daimler Benz Ag | Entnahmestromüberwachungssystem für Traktionsbatterien in Elektro- und Hybridfahrzeugen |
CN1054941C (zh) | 1994-05-16 | 2000-07-26 | 雷伊化学公司 | 有聚合物正温度系数电阻元件的电路保护器件 |
US5652501A (en) * | 1994-12-12 | 1997-07-29 | Unitrode Corporation | Voltage sensor for detecting cell voltages |
US5581170A (en) * | 1994-12-12 | 1996-12-03 | Unitrode Corporation | Battery protector |
US5689173A (en) * | 1995-02-07 | 1997-11-18 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Battery pack |
EP0844622B1 (en) * | 1995-08-07 | 2004-06-09 | Tyco Electronics Raychem K.K. | Ptc device and battery pack using the same |
TW309619B (ja) * | 1995-08-15 | 1997-07-01 | Mourns Multifuse Hong Kong Ltd | |
EP0845148B1 (en) * | 1995-08-15 | 2000-01-19 | Bourns Multifuse (Hong Kong), Ltd. | Surface mount conductive polymer devices and method for manufacturing such devices |
US5801612A (en) * | 1995-08-24 | 1998-09-01 | Raychem Corporation | Electrical device |
US5637978A (en) * | 1995-11-06 | 1997-06-10 | Kendrick Products Corporation | Battery booster |
SE506757C2 (sv) * | 1996-07-02 | 1998-02-09 | Ericsson Telefon Ab L M | Säkringsanordning för en portabel batteridriven elektrisk apparat |
US5856773A (en) * | 1996-11-04 | 1999-01-05 | Raychem Corporation | Circuit protection device |
US6020808A (en) | 1997-09-03 | 2000-02-01 | Bourns Multifuse (Hong Kong) Ltd. | Multilayer conductive polymer positive temperature coefficent device |
US5993990A (en) * | 1998-05-15 | 1999-11-30 | Moltech Corporation | PTC current limiting header assembly |
GB9820132D0 (en) | 1998-09-16 | 1998-11-11 | Raychem Ltd | Battery over-discharge protection |
WO2000019455A1 (en) | 1998-09-25 | 2000-04-06 | Bourns, Inc. | Two-step process for preparing positive temperature coefficient polymer materials |
US6362721B1 (en) | 1999-08-31 | 2002-03-26 | Tyco Electronics Corporation | Electrical device and assembly |
US6854176B2 (en) * | 1999-09-14 | 2005-02-15 | Tyco Electronics Corporation | Process for manufacturing a composite polymeric circuit protection device |
US6640420B1 (en) * | 1999-09-14 | 2003-11-04 | Tyco Electronics Corporation | Process for manufacturing a composite polymeric circuit protection device |
US6340878B1 (en) * | 1999-10-22 | 2002-01-22 | Motorola, Inc. | Silicon equivalent PTC circuit |
US6597551B2 (en) | 2000-12-13 | 2003-07-22 | Huladyne Corporation | Polymer current limiting device and method of manufacture |
US20030026053A1 (en) * | 2001-08-06 | 2003-02-06 | James Toth | Circuit protection device |
DE10223672A1 (de) * | 2002-05-28 | 2003-12-11 | Daimler Chrysler Ag | Verfahren zum Betreiben eines elektrisch angetriebenen Kraftfahrzeugs und Vorrichtung hierzu |
JP4107881B2 (ja) * | 2002-05-30 | 2008-06-25 | 三洋電機株式会社 | パック電池 |
US6771051B2 (en) * | 2002-06-29 | 2004-08-03 | Motorola, Inc. | Thermally limited battery protection and charging circuit |
KR20050058521A (ko) * | 2002-08-30 | 2005-06-16 | 타이코 일렉트로닉스 레이켐 케이. 케이. | 통전 단자 및 통전 단자용 어댑터 |
US7742270B2 (en) * | 2004-06-10 | 2010-06-22 | Invensys Systems, Inc. | System and method for limiting energy in an industrial control system |
US8579176B2 (en) | 2005-07-26 | 2013-11-12 | Ethicon Endo-Surgery, Inc. | Surgical stapling and cutting device and method for using the device |
US8573462B2 (en) | 2006-05-19 | 2013-11-05 | Ethicon Endo-Surgery, Inc. | Electrical surgical instrument with optimized power supply and drive |
US7479608B2 (en) | 2006-05-19 | 2009-01-20 | Ethicon Endo-Surgery, Inc. | Force switch |
US7959050B2 (en) * | 2005-07-26 | 2011-06-14 | Ethicon Endo-Surgery, Inc | Electrically self-powered surgical instrument with manual release |
US9662116B2 (en) | 2006-05-19 | 2017-05-30 | Ethicon, Llc | Electrically self-powered surgical instrument with cryptographic identification of interchangeable part |
US9554803B2 (en) | 2005-07-26 | 2017-01-31 | Ethicon Endo-Surgery, Llc | Electrically self-powered surgical instrument with manual release |
US11751873B2 (en) | 2005-07-26 | 2023-09-12 | Cilag Gmbh International | Electrically powered surgical instrument with manual release |
US10314583B2 (en) | 2005-07-26 | 2019-06-11 | Ethicon Llc | Electrically self-powered surgical instrument with manual release |
US8627993B2 (en) * | 2007-02-12 | 2014-01-14 | Ethicon Endo-Surgery, Inc. | Active braking electrical surgical instrument and method for braking such an instrument |
US8627995B2 (en) | 2006-05-19 | 2014-01-14 | Ethicon Endo-Sugery, Inc. | Electrically self-powered surgical instrument with cryptographic identification of interchangeable part |
CN101454855B (zh) * | 2006-05-19 | 2012-05-30 | 爱惜康内镜外科公司 | 力控开关 |
EP2529671B1 (en) * | 2006-05-19 | 2016-08-31 | Ethicon Endo-Surgery, Inc. | Surgical instrument |
DE102007031558A1 (de) * | 2007-07-06 | 2009-01-08 | Robert Bosch Gmbh | Akkumulator und Akkupack |
US8641273B2 (en) * | 2010-11-02 | 2014-02-04 | Sinoelectric Powertrain Corporation | Thermal interlock for battery pack, device, system and method |
US9806515B2 (en) | 2013-12-24 | 2017-10-31 | Nokia Technologies Oy | Protection of cables and connectors |
US10236544B2 (en) | 2014-04-10 | 2019-03-19 | Illinois Tool Works Inc. | Heater for electric vehicle batteries |
JP2016107923A (ja) * | 2014-12-10 | 2016-06-20 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 充電制御回路 |
US10272758B2 (en) * | 2016-11-02 | 2019-04-30 | Proterra Inc. | Battery system of an electric vehicle |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3243753A (en) * | 1962-11-13 | 1966-03-29 | Kohler Fred | Resistance element |
US3351882A (en) * | 1964-10-09 | 1967-11-07 | Polyelectric Corp | Plastic resistance elements and methods for making same |
GB1167551A (en) * | 1965-12-01 | 1969-10-15 | Texas Instruments Inc | Heaters and Methods of Making Same |
JPS498422A (ja) * | 1972-05-24 | 1974-01-25 | ||
US3793716A (en) * | 1972-09-08 | 1974-02-26 | Raychem Corp | Method of making self limiting heat elements |
JPS4982736A (ja) * | 1972-12-13 | 1974-08-09 | ||
JPS5099424U (ja) * | 1974-01-18 | 1975-08-18 | ||
JPS52100893A (en) * | 1976-02-18 | 1977-08-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Doppler radar |
JPS5386496A (en) * | 1976-10-15 | 1978-07-29 | Raychem Corp | Electroconductive polymer composition |
JPS53102356A (en) * | 1976-12-16 | 1978-09-06 | Raychem Corp | Electric conductive polymer composition |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2157139A (en) * | 1936-05-22 | 1939-05-09 | Carlos B Mirick | Battery charging system |
DE1144802B (de) * | 1956-11-28 | 1963-03-07 | Svenska Ackumulator Ab | Vorrichtung zur Konstanthaltung der Spannung in einem elektrischen Stromkreis |
US3171076A (en) * | 1961-09-13 | 1965-02-23 | Fox Prod Co | Battery charger with output voltage automatically matching battery rating |
US3518524A (en) * | 1967-01-03 | 1970-06-30 | Sunbeam Corp | Cordless electric appliance |
US3667026A (en) * | 1970-12-02 | 1972-05-30 | Motorola Inc | Automatic temperature responsive battery charging circuit |
US4091267A (en) * | 1976-07-19 | 1978-05-23 | Texas Instruments Incorporated | Self-regulating electric heater |
SE436528B (sv) * | 1978-12-01 | 1984-12-17 | Raychem Corp | Elektrisk anordning innefattande ett ptc-element sammansatt av en komposition, som uppvisar ptc-beteende |
US4238812A (en) * | 1978-12-01 | 1980-12-09 | Raychem Corporation | Circuit protection devices comprising PTC elements |
US4237441A (en) * | 1978-12-01 | 1980-12-02 | Raychem Corporation | Low resistivity PTC compositions |
-
1979
- 1979-01-26 US US06/006,773 patent/US4255698A/en not_active Expired - Lifetime
-
1980
- 1980-01-24 KR KR1019800000252A patent/KR830001602B1/ko active
- 1980-01-25 IL IL59223A patent/IL59223A/xx unknown
- 1980-01-25 JP JP822080A patent/JPS55105980A/ja active Pending
- 1980-01-25 FR FR8001614A patent/FR2447618A1/fr active Granted
- 1980-01-25 GB GB8002625A patent/GB2042789B/en not_active Expired
- 1980-01-25 CA CA000344439A patent/CA1150769A/en not_active Expired
- 1980-01-25 DE DE3002721A patent/DE3002721C2/de not_active Expired - Lifetime
-
1989
- 1989-10-19 HK HK824/89A patent/HK82489A/xx not_active IP Right Cessation
-
1993
- 1993-03-01 JP JP5039914A patent/JP2574979B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1996
- 1996-08-14 JP JP8214592A patent/JP2777354B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3243753A (en) * | 1962-11-13 | 1966-03-29 | Kohler Fred | Resistance element |
US3351882A (en) * | 1964-10-09 | 1967-11-07 | Polyelectric Corp | Plastic resistance elements and methods for making same |
GB1167551A (en) * | 1965-12-01 | 1969-10-15 | Texas Instruments Inc | Heaters and Methods of Making Same |
JPS498422A (ja) * | 1972-05-24 | 1974-01-25 | ||
US3793716A (en) * | 1972-09-08 | 1974-02-26 | Raychem Corp | Method of making self limiting heat elements |
JPS4982736A (ja) * | 1972-12-13 | 1974-08-09 | ||
JPS5099424U (ja) * | 1974-01-18 | 1975-08-18 | ||
JPS52100893A (en) * | 1976-02-18 | 1977-08-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Doppler radar |
JPS5386496A (en) * | 1976-10-15 | 1978-07-29 | Raychem Corp | Electroconductive polymer composition |
JPS53102356A (en) * | 1976-12-16 | 1978-09-06 | Raychem Corp | Electric conductive polymer composition |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002528874A (ja) * | 1998-10-28 | 2002-09-03 | タイコ・エレクトロニクス・コーポレイション | 分散式センサー |
JP2007501500A (ja) * | 2003-08-06 | 2007-01-25 | ゼネラル・モーターズ・コーポレーション | 金属製バイポーラプレート用接着剤結合部 |
JP4800942B2 (ja) * | 2003-08-06 | 2011-10-26 | ゼネラル・モーターズ・コーポレーション | 金属製バイポーラプレート用接着剤結合部 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CA1150769A (en) | 1983-07-26 |
DE3002721C2 (de) | 1997-02-20 |
KR830002405A (ko) | 1983-05-28 |
GB2042789A (en) | 1980-09-24 |
IL59223A0 (en) | 1980-05-30 |
US4255698A (en) | 1981-03-10 |
FR2447618B1 (ja) | 1983-11-18 |
JP2574979B2 (ja) | 1997-01-22 |
JPS55105980A (en) | 1980-08-14 |
GB2042789B (en) | 1983-07-27 |
FR2447618A1 (fr) | 1980-08-22 |
JP2777354B2 (ja) | 1998-07-16 |
HK82489A (en) | 1989-10-27 |
DE3002721A1 (de) | 1980-08-07 |
KR830001602B1 (ko) | 1983-08-16 |
IL59223A (en) | 1982-08-31 |
JPH09115503A (ja) | 1997-05-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0613068A (ja) | バッテリー | |
US9614254B2 (en) | Safety device for preventing overcharge and secondary battery therewith | |
Doljack | PolySwitch PTC devices-a new low-resistance conductive polymer-based PTC device for overcurrent protection | |
EP0429489B1 (en) | Assemblies of ptc circuit protection devices | |
KR100786937B1 (ko) | 이차전지 보호장치 | |
KR100899425B1 (ko) | 배터리 팩의 보호회로 및 이를 구비한 배터리 팩 | |
JPH0461578B2 (ja) | ||
EP0988685A1 (en) | Supplemental battery overcharge protection device | |
EP1091366A1 (en) | Electrical device and assembly | |
JP2008507248A5 (ja) | ||
US6862164B2 (en) | Circuit protection arrangement | |
KR100745354B1 (ko) | 이차전지의 과충전 방지를 위한 안전 소자 및 그 안전소자가 결합된 이차전지 | |
KR100996773B1 (ko) | 온도 보호 소자 | |
JP5073204B2 (ja) | ポリマーptc素子 | |
WO2020189225A1 (ja) | バッテリパック、保護回路 | |
US3907588A (en) | Electrochemical cell and safety resistor therefor | |
CN209994088U (zh) | 一种自恢复保险丝模组 | |
JP4368039B2 (ja) | 自己発熱素子を有する温度ヒューズとこの温度ヒューズを内蔵するパック電池 | |
CN116345082A (zh) | 一种电池模组、动力电池以及车辆 |