JPH0612997A - 電子放出素子及びその製造方法並びに該電子放出素子を用いた画像形成装置 - Google Patents
電子放出素子及びその製造方法並びに該電子放出素子を用いた画像形成装置Info
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Abstract
導形電子放出素子及びこれを用いた画像形成装置を提供
する。 【構成】 絶縁性基板1上に電極3,4を形成し、さら
に一部膜厚の異なる段差部2を設けた微粒子膜5を形成
した電子放出素子。 【効果】 上記微粒子膜5に通電処理を施すと、段差部
2に沿って電子放出部6が直線状に形成される。このた
め段差部2の形状を任意に設計することで、電子放出量
や電子放出効率等を制御でき、画像形成装置に用いた場
合には蛍光体の輝度形状、明るさの均一な画像表示を得
ることができる。
Description
れる電子放出素子、詳しくは冷陰極型素子の一つである
表面伝導形放出素子及びその製造方法並びに該素子を用
いた画像形成装置に関する。
る素子としては、例えばエム アイエリンソン(M.
I.Elinson)等によって発表された冷陰極素子
が知られている。[ラジオ エンジニアリング エレク
トロン フィジックス(Radio Eng.Elec
tron Phys.)第10巻,1290〜1296
頁,1965年]これは、基板上に形成された小面積の
薄膜に、膜内に平行に電流を流すことにより、電子放出
が生ずる現象を利用するもので、一般には表面伝導形電
子放出素子と呼ばれている。
記エリンソン等により開発されたSnO2 (Sb)薄膜
によるもの[ジー・ディトマー ”スイン ソリド フ
ィルムス”(G.Dittmer:”Thin Sol
id Films”),9巻317頁,(1972
年)]、ITO薄膜によるもの[エム ハートウェルア
ンド ジーシーフォンスタッド ”アイイーイーイート
ランス”イーディーコンファレンス(M.Hartwe
ll and C.G.Fonstad;”IEEE
Trans.ED Conf.”)519頁,(197
5年)]、カーボン薄膜によるもの[荒木久他:”真
空”第26巻,第1号,22頁,(1983年)]など
が報告されている。
な素子構成を図23に示す。同図において231および
232は電気的接続を得るための電極、233は電子放
出材料で形成される薄膜、234は基板、235は電子
放出部を示す。
おいては、電子放出を行う前に予めフォーミングと呼ば
れる通電加熱処理によって電子放出部を形成する。即
ち、前記電極231と電極232の間に電圧を印加する
事により、薄膜233に通電し、これにより発生するジ
ュール熱で薄膜233を局所的に破壊、変形もしくは変
質せしめ、電気的に高抵抗な状態にした電子放出部23
5を形成することにより電子放出機能を得ている。
3の一部に、0.5〜5μmの亀裂を有し、かつ亀裂内
が所謂島構造を有する不連続状態膜をいう。島構造とは
一般に数十Åから数μm径の微粒子が基板234にあ
り、各微粒子は空間的に不連続で電気的に連続な膜をい
う。
抗不連続膜に電極231,232により電圧を印加し、
素子表面に電流を流すことにより、上述微粒子より電子
放出せしめるものである。
によるフォーミング素子には次のような問題点があっ
た。 1)フォーミング工程の際に生じるジュール熱が大きい
為、基盤が破壊しやすくマルチ化が難しい。 2)電子放出部となる島構造の設計が不可能なため、素
子の改良が難しく、素子間のバラツキも生じやすい。 3)島の材料が金、銀、SnO2 、ITO等に限定さ
れ、仕事関数の小さい材料が使えないため、大電流を得
ることができない。
形電子放出素子は、素子構造が簡単であるという利点が
あるにもかかわらず、産業上積極的に応用されるには至
っていなかった。
結果、特願昭63−17570号,特願昭63−110
480号に於いて電極間に微粒子膜を配置しこれに通電
処理を施すことにより電子放出部を設ける新規な表面伝
導形電子放出素子を提案した。この新規な電子放出素子
の構成図を図24に示す。
243は微粒子膜、245は電子放出部、244は基板
である。
なことが挙げられる。 1)微粒子膜243に非常に少ない電流を流すことで電
子放出部245を形成できるので素子劣化のない素子が
作成でき、さらに電極の形状を任意に設計できる。 2)微粒子膜を形成する微粒子自身が電子放出の構成材
となる為、微粒子の材料や形状等の設計が可能となり、
電子放出特性を変えることができる。 3)素子の構成材である基板244や電極の材料の選択
性が広がる。
子放出素子とこの電子放出素子から放出された電子線の
照射を各々受ける蛍光体ターゲットとを各々相対向させ
た薄形の画像表示装置が存在する。これら電子線ディス
プレイ装置は、基本的に次のような構造からなる。
示すものである。251は基板、252は支持体、25
3は素子配線電極、254は電子放出部、255は電子
通過孔、256は変調電極、257はガラス板、258
は画像形成部材で、例えば蛍光体、レジスト材等電子が
衝突することにより発光,変色,帯電,変質等する部材
から成る。259は蛍光体の輝点である。
り形成され、ガラス基板251とは接触することがない
中空構造を成すものである。素子配線電極253は電子
放出部材と同一の材料を用いて形成しても、別材料を用
いても良く、一般に融点が高く電気抵抗の小さいものが
用いられる。支持体252は絶縁体材料もしくは導電体
材料で形成されている。
電極253に電圧を印加せしめ中空構造をなす電子放出
部より電子を放出させ、これら電子流を情報信号に応じ
て変調する変調電極256に電圧を印加することにより
電子を取り出し、取り出した電子を加速させ蛍光体25
8に衝突させるものである。また、素子配線電極253
と変調電極256でXYマトリックスを形成せしめ、画
像形成部材たる蛍光体258上に画像表示を行うもので
ある。
発明者等が先に提案した表面伝導形電子放出素子におい
ては、図24に示す如く、電極間の微粒子膜243内に
電子放出部245が形成され、該電子放出部245が電
子の放出位置になっているが、実際には、電子放出部2
45は0.01μm〜0.5μmの微細な範囲から形成
されており、その位置は、微粒子膜の形成条件や通電処
理の条件等によってばらつきが生じ、電極間の所定の位
置に正確に配置することが困難であった。
かれているが、実際には電極241及び242の間でか
なり蛇行しており、通電条件によりその形態はかなり変
化し、電子放出部の実効的な長さが設計できなかった。
0.5μm〜50μmであるが、電極間が広くなる程電
子放出部の位置を制御することが難しかった。
は、電子放出素子として応用する場合、電子放出量にば
らつきを生じ、特にこれらの素子を複数配置した面状電
子源として応用する場合には、場所によって電子放出量
が変わるという問題があった。
6−23445号公報にあるような、面状に展開した複
数の電子源と、この電子源から電子ビームの照射を各々
受ける蛍光体ターゲットとを、各々相対向させた薄形の
画像形成装置があるが、この画像形成装置の電子源とし
て上記表面伝導形電子放出素子を応用すると、各素子の
電子放出量が異なる為場所によって蛍光体の蛍光輝度が
異なり表示ムラを生じていた。
放出素子においては、通電加熱に要するパワーが大きい
為電子放出部や基板の劣化が著しく、電子放出特性や電
子放出部の位置を制御することは不可能であった。
や通電加熱による熱電子源を電気的に直列に配置した場
合には、以下のような問題点があった。 1)直列接続された複数の電子放出部のうちの1ケ所の
みから電子放出させることはできない。 2)直列接続によって各電子放出部で分圧されるため、
駆動電圧が高くなり、消費電力が増加する。 3)電子放出部の電圧降下のため、素子に印加される電
圧にバラツキが生じ、電子放出量が均一にならない。
のような問題点を解消し得る電子放出素子及びその製造
方法並びに該素子を用いた画像形成装置を提供すること
にある。
ち、電子放出部の形状及び位置を制御する為に本発明第
1で講じられた手段は、基板上に一対の電極と該一対の
電極を電気的に接続する微粒子膜とを有する電子放出素
子において、該微粒子膜は膜厚の異なる段差部を有し、
かつ該段差部近傍に電子放出部を形成している電子放出
素子であり、或いはまた、前記電極の一部が対向する電
極側に突出した電極であり、かつ少なくとも該突出した
電極と対向する電極との間に電子放出部を形成している
電子放出素子とするものである。
直列接続した際の課題を解決する為に本発明第2で講じ
られた手段は、基板上に少なくとも一対の電極と該一対
の電極を電気的に接続する微粒子膜とを有する電子放出
素子において、該微粒子膜は電気的に直列接続された複
数の電子放出部を形成し、該複数の電子放出部が異なる
電気特性、具体的には例えば異なる電子放出量を有する
電子放出素子とするものであり、更にはまた上記電子放
出素子の複数の電子放出部を、外部から電圧印加可能な
電極により直列接続したものである。
際の通電加熱に要するパワーの低減の為に本発明第3で
講じられた手段は、基板上に少なくとも一対の電極と該
一対の電極を電気的に接続する微粒子膜とを有する電子
放出素子の製造方法において、該微粒子膜に通電処理を
施して電子放出部を形成する際に該通電処理を還元雰囲
気下で行うものである。
詳述する。
十数Åから数μmの導電性微粒子の膜、あるいはこれら
導電性微粒子が分散されたカーボン薄膜等が挙げられ
る。その材料はPd,Ag,Au,Ti等の金属、Pd
O,SnO2 等の酸化物導電体等導電性材料であればど
れを用いても構わない。そしてこれらの膜はガスデポジ
ション法や分散塗布法等により電極間に形成される。
構成図である。同図において、1は絶縁性基板、2は膜
厚の異なる段差部、3と4は電極、5は微粒子膜であ
る。
部は、他の微粒子膜との差が微粒子1個分以上あれば良
く、200Å〜1μmが実用的で望ましい。また段差部
の位置や幅等は電子放出部を形成する電極間に位置すれ
ば、特に限定されない。
間に有した微粒子膜に通電処理を施すと、図1に示すよ
うに膜厚の異なる部分に沿って電子放出部6が直線状に
形成され、上述従来例のような電子放出部が蛇行するこ
とはない。かかる電子放出部は通電の方向や微粒子材料
の種類、微粒子膜の厚さ、形状等によって膜厚の異なる
部分の上側か下側あるいは右側か左側等、膜厚の異なる
段差部近傍に形成される。
子構成図である。
Gが放出幅W全域にわたって一定であるが、本実施例で
は、電子放出部を形成する電極間にさらに電界集中を起
こしやすい部分を予め設けておくことで、形状の定まっ
た不連続な電子放出部が形成される。電極3と4の間隔
は、通常の電子放出素子の場合は、0.1μm〜100
μmが望ましく、一般には0.5μm〜20μmが実用
的であるが、上記の様にして電界集中部位を設ければ1
0μm〜100μmの範囲が実用的となる。
は、図10に示されるように相対向する電極3,4の一
部に、電極間隔をさらに狭めるような突起部(突出した
電極)101を予め作り込むことが最も容易である。こ
の電界集中部に沿って電子放出部が形成されるため、本
発明第1に於いて突起部101間の距離gと突起部10
1の幅wの関係はg≦wが望ましく、具体的にはgは
0.5μm〜5μmが実用的である。
につき、最低1ケ所設けておくことで、ほぼ電子放出部
を規定できるが、突起部101のピッチPと電極3,4
の間隔Gとの関係はP<Gが望ましい。
うな電極の突起を設けることで電子放出部が直線状に形
成され、上述従来例のような電子放出部が蛇行すること
はなくなる。
よりその一部を高抵抗化して電子放出部を形成するもの
や、微粒子膜に通電することによりその一部を低抵抗化
して電子放出部を形成するものがあるがいずれを用いて
も構わない。
り、上述したような不連続な電子放出部が形成される。
本発明第1に於いて実際、膜厚の異なる段差部2或いは
突起部101がこの構造変化にどのような役割を果たし
ているかは不明であるが、本発明者等は膜厚の異なる段
差部2或いは突起部101で温度分布或いは電界分布が
不連続となり、それが原因で段差部或いは突起部に沿っ
て電子放出部が形成されるものと推測している。よっ
て、上述した様な段差部或いは突起部を設ける以外に
も、温度と電界が不連続となる部材を設ければ同等な効
果が得られるものと期待できる。
異なる段差部或いは突出した電極の形状によって電子放
出部の形態が変化し、例えば図1或いは図10に示した
ように、段差部或いは突起部の形状を直線状にすれば、
電子放出部も直線状に形成され、電子放出部の位置と形
状を制御した電子放出素子が容易に実現できる。
った電子放出部と電子放出部を挟み電気的に接続された
微粒子膜と該電子放出部と該微粒子膜に電流を通電する
為の電極を設けるという素子構成であり、従来例と比較
すれば電子放出素子の形状と位置が正確に設計できるの
で、電子放出特性の制御が可能であるばかりでなく素子
の再現性が得られるようになる。
成図である。
ットも示している。
明電極152、蛍光体153からなる蛍光体ターゲッ
ト、155は電子照射領域(発光部)である。
15では2個)の電子放出部を電気的に直列に接続して
構成され、1つの電子照射領域(発光部)155に対応
する。
は、0.1μmから100μmが望ましく、一般には
0.5μmから20μmが実用的である。さらに、隣接
する電子放出部6の間隔Sは、0.5μmから2mmが
望ましく、一般には1μmから1000μmが実用的で
ある。
れた、電子放出材料からなる微粒子膜5の通電処理の方
法は、微粒子膜5を通電加熱により、その一部を高抵抗
化して電子放出を形成するものや、微粒子膜5に通電す
ることによりその一部を低抵抗化して電子放出部を形成
するものがあるがいずれを用いても構わず、少なくとも
電子放出部の複数個分の回数以上前記処理を施すことに
より、全ての電子放出材料からなる微粒子膜の構造が変
わり、上述したような不連続な電子放出部が形成され
る。
子放出素子に図16に示されるような電極161により
駆動用の電圧を印加して、複数個の電子放出部のうち、
1ケ所のみから電子を放出させることが可能である。実
際どのようにして、1ケ所のみからの電子放出を可能に
しているのかは不明であるが、本発明者等は、先に提案
した図24に示したような表面伝導形電子放出素子固有
の特性であるものと推測している。
に、本発明第2の表面伝導形電子放出素子による電子照
射領域(発光部)155は、その特性上L>Wとなった
楕円形に近い形状となる。
説明する。同図において、1は絶縁性基板、3,4及び
161は電極、5は電子放出材料から成る微粒子膜、6
a,6bは電子放出部である。
直列接続されて電子放出素子を構成しており、さらに2
つの電子放出部間の電極161に外部から電圧印加が可
能である。上述のように、電極161を電位不定として
電極3,4に通電処理することで電子放出部が形成され
る。このとき、直列接続された2つの電子放出部のうち
のどちらか一方(例えば電子放出部6b)に電界集中が
生じ、電子放出がはじまる。
り、放出部としてではなく、導体として働くことにな
る。
場合には、電子放出部6bは導体としてのみ機能する。
と電極161をショートさせておき、その上で電極4を
アース電位、電極3を駆動電圧として電子放出させる
と、電子放出部6aからのみ電子放出が生じる。この状
態で電極4と電極161をオープン状態としても電子放
出部は6a側に規定されたままとなり、電子放出が維持
され続ける。
ショートさせて同様の駆動を行った場合には6b側が電
子放出部として規定される。
な電圧を印加して駆動することで、直列接続された放出
部を選択的に駆動することが可能となる。
ころの、直列接続された電子放出部について述べる。
部を各々独立に駆動できる。この特性を生かして、複数
直列接続された電子放出部の電気特性を予め変えてお
き、必要に応じた放出部を駆動することによって、1素
子当りの電子放出量の制御をも可能にするものである。
しては、各放出部の幅を電極幅で変える、或いは微粒子
から成る不連続膜の幅で変える等の手法を用いれば良
い。
法を説明する。
含む薄膜導電体を設け、この薄膜導電体に通電処理を施
す際に、還元雰囲気下で行うことにより、薄膜導電体を
還元せしめ、電子放出部を形成するものである。
加熱によりその一部を高抵抗化して電子放出を形成する
ものや、薄膜導電体に通電することによりその一部を低
抵抗化して電子放出部を形成するものがあるがいずれを
用いても構わない。
処理することにより、薄膜導電体の一部が還元され、還
元部に実質的に電圧が印加され、亀裂が発生する。従っ
て、従来通電処理時に消費された消費電力に比べ、低パ
ワー、または短時間での通電処理が可能となる。従っ
て、本方法の他になんらかの方法で薄膜導電体の還元を
促すことができれば、同等な効果が得られるものと期待
できる。本発明第3でいう還元雰囲気とはH2 、酸化窒
素、酸化炭素等のガス、或いは、これらのガスとN2 等
の不活性ガスを混合させたガスのことをいう。
複数配置した画像形成装置の概略構成例を図8に示す。
83は電極、84は微粒子膜、85は電子放出部であ
り、これらにより面状電子源86が形成されている。
発明第1の電子放出素子を複数配置したもので、特に電
極82と電極83の間に電子放出素子を並列に配置した
線電子源を数本基板に規則正しく設けたものである。
過孔、89はガラス基板、90は画像形成部材であると
ころの蛍光体、91はアルミニウム材からなるメタルバ
ック、92はフェースプレート、93は蛍光体の輝点で
ある。
9の上に蛍光体90が一様に塗布され、さらにその上に
メタルバック91を設けたものである。
数のライン電極群からなり、面状電子源86の電極群と
直角方向に配置される。電子通過孔88は電子放出部8
5のほぼ鉛直上に設けられ、グリッド電極87を信号電
極、線電子源群を走査電極として、XYマトリックス駆
動を行い画像を形成するものである。
明してきたが、電子ビーム応用装置としては他にも記録
装置,記憶装置,電子ビーム猫画装置等の様々な装置が
あり、本発明の電子放出素子はこれら装置へも好適に利
用することができる。
材は、電子放出素子から放出された電子線の照射によっ
て発光,変色,帯電,変質或いは変形等を起こす材料よ
り形成されたものであれば、いかなるものであっても良
いが、その一例として蛍光体,レジスト材料等が挙げら
れる。とりわけ、画像形成部材として蛍光体が用いられ
る場合には、形成される画像は発光(蛍光)画像であ
る。
る。
方法を示した説明図である。
説明する。
通常良く用いられる蒸着技術、ホトリソ・エッチング技
術を用いて電極3及び4を形成する。電極の材料として
は導電性を有するものであればどのようなものであって
も構わないが、本実施例ではNi金属を用いて形成し
た。この電極間隔は実用的には0.5μm〜20μmに
形成されることが望ましく、本実施例では10μmギャ
ップに形成した。
分散塗布する。有機パラジウムは奥野製薬(株)CCP
−4230を用いた。微粒子を分散したくないというと
ころにはテープ又はレジスト膜を設け、その後ディッピ
ング法又はスピナー法で有機パラジウムを塗布する。次
に300℃で1時間焼成し有機パラジウムを分散し、パ
ラジウムと酸化パラジウムの混合した微粒子膜を形成す
る。次にテープ又はレジスト膜を剥離することにより所
定の位置に膜厚のほぼ均一な微粒子膜5を形成した。微
粒子膜の幅はどのような値のものでも構わないが本実施
例では1mmとした。このとき、パラジウムと酸化パラ
ジウムの微粒子の径は共に10Å〜150Åであった。
記方法と同様な方法で上記微粒子膜の上の膜厚を厚くし
たいところのみに微粒子膜が形成されるようにパラジウ
ム膜を形成した。この場合、膜厚の厚い部分は電極間の
ほぼ中央部で幅は約2μmとなるようにした。
ス側となるように電源に接続し、微粒子膜5に通電処理
を行った。その結果、図に示すように膜厚の厚い部分2
に沿って電子放出部6が形成された。
流れる向きを電極4から電極3側にしたが、電流の流れ
る向きに関係なく、再現性良く上述した位置に電子放出
部を形成できた。
の一定である従来の電子放出素子と比較したところ、電
子放出効率に於いてほぼ同等の値が得られた。つぎに電
子放出部の形状を比較すると従来の素子は1mmの幅に
わたって大きく蛇行しているにもかかわらず、本実施例
の電子放出素子は膜厚の異なる部分によって形成されて
いる段差に沿ってほぼ直線的に電子放出部が形成でき
た。電子放出部の位置が正確に設定できることは、応用
を考えると非常に重要な意味がある。例えば、素子から
放出された電子の偏向及び変調する際に、その制御を正
確に行うことが可能となる。
る。
と同様な方法で微粒子膜の上の膜厚を厚くしたいところ
のみに微粒子膜が形成されるようにパラジウム膜を形成
した。この、膜厚の厚い部分は電極間のほぼ中央に幅
(W)2μm,長さ(L)2μm,間隔(S)2μm,
厚さ(H)200Åの段差部にした。
Åから200Åが実用的であるがこれに限るものではな
い。尚、このときの微粒子膜のシート抵抗は103 〜1
010Ω/□程度である。
ス側となるように電源に接続し、微粒子膜5に通電処理
を行った。その結果、図3に示すように膜厚の厚い部分
2からなる段差の部分を含んで電子放出部6がほぼ直線
状に形成された。
をした結果、同等な効果があった。
る。
法で微粒子膜の上の膜厚を厚くしたいところのみに微粒
子膜が形成されるようにパラジウム膜を形成した。この
場合、膜厚の厚い部分は電極間隔の1/3程度となるよ
うにした。
ス側となるように電源に接続し、微粒子膜に通電処理を
行った。その結果、図4に示すように膜厚の厚い部分2
からなる段差部沿って電子放出部6が形成された。
をした結果、同等な効果があった。
る。
と同様な方法で微粒子膜の上の膜厚を薄くしたいところ
のみに微粒子膜が形成されないようにパラジウム膜を形
成した。この場合、膜厚の薄い部分51は電極間のほぼ
中央ラインに幅(W)2μmに形成されるようにした。
ス側となるように電源に接続し、微粒子膜5に通電処理
を行った。その結果、図5に示すように膜厚の薄い部分
からなる溝のなかでほぼ直線状に電子放出部6が形成さ
れた。
をした結果、同等な効果があった。
る。
と同様な方法で微粒子膜の上の膜厚を薄くしたいところ
のみに微粒子膜が形成されないようにパラジウム膜を形
成した。この場合、膜厚の薄い部分51は電極間のほぼ
中央に幅(W)2μm,長さ(L)2μm,間隔(S)
2μm,厚さ(H)200Åの段差部とした。
ス側となるように電源に接続し、微粒子膜5に通電処理
を行った。その結果、図6に示すように膜厚の薄い部分
からなる溝のなかでほぼ直線状に電子放出部6が形成さ
れた。
をした結果、同等な効果があった。
法で作成したもので、微粒子膜のない部分71の幅でほ
ぼ直線状に電子放出部6が形成されている。
る。
に金属マスクを、電極間に配置し、微粒子膜をガスデポ
ジション法で幅(W)2μm,長さ(L)2μm,間隔
(S)2μmで微粒子膜のない段差部を有する微粒子膜
5を作成した。その材質は、Au,Ag,Sn,Pd等
の金属またはその他のどのような導電性微粒子を用いて
も構わないが、本実施例ではPdを用いた。また、その
粒径は50Å〜150Åであった。次に電極3をマイ
ナス側、電極4をプラス側となるように電源に接続し、
微粒子膜5に通電処理を行った。その結果、図7に示す
ように微粒子膜のない部分71の幅のなかで電子放出部
6が形成された。
をした結果、同等な効果が得られた。また、微粒子膜の
ない部分71の大きさを変える、すなわち直線的に形成
される電子放出部の大きさを制御する事によって電子放
出量を制御することができた。
素子を複数個配置して、図8に示したような画像形成装
置を作製した。
2と電極83に14Vの電圧を印加することにより各電
子放出部85から電子を放出させ、グリッド電極87に
適当な電圧を印加することにより電子を引きだし画像形
成部材であるところの蛍光体90に電子を衝突させると
共に、蛍光体500〜5000Vの電圧を印加した。本
画像形成装置は、当然ながら真空度1×10-5Torr
〜1×10-7Torrの真空容器内に形成されている。
ある同様な画像形成装置と比較したところ次のような結
果を得た。1.本実施例は各電子放出部から放出される
電子量が等しいので明るさが均一な表示画面が得られ
た。2.本実施例は各電子放出部の位置が正確に定まっ
ているので蛍光体の輝点93もほぼ同一な形状で規則正
しい配列であった。
のない従来の装置は、輝点の形状と輝点のピッチが場所
によって異なっていた。
精細画像を得るのに好適である。
ような電子放出素子を作製した。尚、図11は素子の部
分拡大図であり、全体図は図9と同様である。
通常のフォトリソグラフィ技術を用いてリフトオフ用レ
ジストを形成した後、真空蒸着によって電極3,4を形
成した。用いた電極材料はTi〜50Å,Ni〜950
Åであり、同図に示したように、電極幅は300μm、
電極3,4間の距離は10μmである。また電極3,4
に付加された突起部101間の距離を2μm,突起部1
01の幅を5μm,突起部101のピッチを10μmと
して形成した。
にわたってCr薄膜〜1000Åを真空蒸着により形成
した後、微粒子膜5を設ける部分のCr薄膜のみをエッ
チング除去した。
機パラジウム化合物を含む有機溶媒(奥野製薬工業製
キャタペーストccp)を回転塗布した後、大気中30
0℃,10分間の焼成を行い、電極3,4間にPd微粒
子から成る膜厚のほぼ均一な微粒子膜5を形成した。
ッチング除去して電子放出素子を完成した。
極3をプラス側、電極4をアース側となるように電源を
接続し、微粒子膜5に通電処理を行った。その結果、図
11に示したように、電極3,4に付加した突起部10
1間に直線状に電子放出部6が形成された。
Åから200Åが実用的であるがこれに限るものではな
い。尚、このときの微粒子膜のシート抵抗は103 〜1
08Ω/□程度である。
れる向きを電極3側から電極4側にしたが、本実施例に
於いては電流の流れる向きに関係なく、再現性良く上述
した位置に電子放出部を形成できた。
作製した。尚、図12は素子の部分拡大図であり、全体
図は図9と同様である。本比較例では、電極3,4の幅
は実施例8と同様に300μmであるが、突起部101
を設けないため、電極間隔が10μmで一定である。
側、電極4をアース側として通電処理を行ったところ、
図12に模式的に示しているように、10μmの電極間
で大幅に蛇行した電子放出部が形成された。
様にして通電処理を行っても電子放出部の形状に再現性
は無く、各素子間の電子放出量にばらつきが生じた。
した。尚、図13は素子の部分拡大図であり、全体図は
図9と同様である。
4に突起部101を対向するように設けた構成である
が、電極3,4の間隔を100μmまで拡大した構成と
なっている。また、突起部101のピッチを50μm〜
1mmまで種々変化させた(図13はそのうちの1つを
示している)。
説明する。
通常のフォトリソグラフィ技術を用いてリフトオフ用レ
ジストを形成した後、真空蒸着によって電極3,4を形
成した。用いた電極材料はTi〜50Å,Ni〜950
Åであり、同図に示したように、電極幅は300μm、
電極3,4間の距離は100μmである。また電極3,
4に付加された突起部101間の距離を2μm,突起部
101の幅を5μm,突起部101のピッチを50μm
〜1mmとして形成した。
粒子膜5を形成するために、金属マスクを電極3,4上
に配置し、ガスデポジション法で微粒子膜5を作製し
た。材質はAu,Ag,Ti,Sn,Pd等の金属ある
いはその他の導電性材料を用いることも可能であるが、
実施例8と同様Pdを用いた。
通電処理を行い、電子放出部6の形態を観察したとこ
ろ、突起部101のピッチが200μm程度までは、ほ
ぼ直線状の電子放出部が得られるが、200μmを超え
ると図13に示したように突起間で、やや蛇行がみられ
た。また、蛇行と同時に、放出幅の増大も現れた。
く、電極3,4の間隔が100μmまでは応用可能であ
ることが判った。
出素子を複数個配置して、面状電子源を形成した以外は
実施例7と同様の画像形成装置を作製した。
4に示す。
例7と同様に駆動実験を行ったところ、実施例7と同様
の結果が得られた。
ような本発明第2の電子放出素子を作製した。尚、図1
7では基板を省略している。
通常のフォトリソグラフィ技術を用いてリフトオフ用レ
ジストを形成した後、真空蒸着によって電極3,4及び
171,172,173を形成した。各電極の幅(W)
は全て300μm、電極3と171,電極171と17
2,電極172と173,電極173と4の間隔は全て
2μmである。また、電極3,4間に並列接続される全
ての電極(171,172,173)は外部から独立に
電圧印加可能とした。
子膜5を形成する部分のみを残して全面にCr薄膜〜1
000Åを真空蒸着により形成した。これは微粒子膜5
を形成するためのマスクとして用いるものであり、最終
的には除去されるものである。
ジウム化合物を含む有機溶媒(奥野製薬工業製 キャタ
ペーストccp)を回転塗布した後、大気中300℃,
10分間の焼成を行い、電極3,4間にPd微粒子から
成る島状構造を有する不連続膜による微粒子膜5を形成
した。
本実施例では電子放出材料からなる微粒子膜5の幅を変
えており、電子放出部6a幅は280μm,6bは21
0μm,6cは140μm,6dは70μmである。
ッチングにより除去して電子放出素子を完成した。
10-6Torr程度の真空容器に入れ、電子放出部の鉛
直上方5mmの位置に蛍光体基板を設け、以下の測定を
行った。
+14Vの電圧を印加したところ、1回目の電圧印加で
電子放出部6aから電子放出が確認された。
度、前回と同一方向に電圧を印加して測定したところ、
前回とは異なり、蛍光板の発光輝点によって、電子放出
部6cに対応した発光のみ確認され、電子放出部6cか
らのみ電子放出されていることがわかった。
同様の変化が生じ、直列接続された4ケ所の電子放出部
のうちの1ケ所から電子放出が生じ、複数放出部のどこ
か1ケ所がランダムに選択されていることが明らかにな
った。
発生している電圧降下を測定したところ、印加電圧のほ
とんどが1ケ所の電子放出部にのみかかっており、残る
他の電子放出部は単なる導体として機能していることが
確認された。
極3,171,172を+14Vとして電圧印加したと
ころ、電子放出部6cから電子放出が確認された。その
上で電極171,172,173の接続を切って、電位
不定としたが、電子放出の状態には変化なく、電子放出
部6cからの電子放出が続いた。
電子放出部に対して行ったところ、各電子放出部を任意
に選んで駆動することが可能であった。また、各放出部
を駆動したときの電子放出量は、電子放出部6aが〜5
00nA,電子放出部6bが〜350n,電子放出部6
cが〜200nA,電子放出部6dが〜100nAであ
り、ほぼ放出材料幅の比率に対応した放出電流が得られ
ることが確認できた。
部から印加する電圧が一定のままで任意の電子放出部を
選択的に駆動し、放出部幅に対応した階調変化をつけら
れることが示された。
8に示されるような本発明第2の電子放出素子を作製し
た。尚、図18では基板を省略している。
であり、5はPd微粒子から成る電子放出材料、6a〜
6eは直列接続された電子放出部、181〜184は電
子放出部を直列接続している外部から電圧印加可能な電
極である。
施例11と同様である。しかし、本実施例では、各放出
部の特性を各々変えるために、各放出部に対応する電極
幅を電子放出部6aについては300μm,6bは24
0μm,6cは180μm,6dは120μm,6eは
60μmとしている。また、電子放出部を形成する各電
極間隔は全て2μmと一定である。
1×10-6Torrの真空容器に入れ、電極4をアース
電位、電極3を0〜14V、電極181〜184を電位
不定として電子放出素子に通電を行った。すでに実施例
11でも示したように、5ケ所の放出部が直列接続され
ているため、少なくとも5回以上の電圧印加を行うこと
で、直列5ケ所の放出部全てが電子放出機能を持つよう
になる。
子放出部の両側の電極と電極3,4に0V及び14Vを
印加して電子放出を行った。例えば、電子放出部6cか
ら電子放出させるために、電極4及び183をアース電
位、電極3及び182を+14Vとして駆動を開始した
後、電極182,183の接続を切れば、電極3,4間
に電圧を印加している間は電子放出部6cからのみ電子
放出が得られる。
果、任意の放出部を選択的に駆動することが可能であっ
た。
14V、電極4がアース電位)での電子放出量は、電子
放出部6aが〜600nA,電子放出部6bが〜450
nA,電子放出部6cが〜350nA,電子放出部6d
が〜220nA,電子放出部6eが〜100nAであっ
た。これは各電子放出部に対応する電極幅にほぼ比例し
ており、1素子中の任意の電子放出部を選択的に駆動す
ることで、放出量を段階的に変化させることが可能であ
った。
出素子を複数個配置して面状電子源を形成し、図19に
示されるような画像形成装置を作製した。
が、1つの蛍光体の輝点に対応する電子放出素子は、4
ケ所の直列接続された電子放出部から構成されており、
さらに各電子放出部間の電極は、実施例11と同様、外
部から独立に電圧印加できるように配線した。
を変化させ、使用する電子放出部によって、放出される
電流量が変化する構成とした。従って、必要な電流量を
放出する電子放出部を選択的に駆動することによって、
輝点93の階調表現が可能となった。
り図20に示されるような構成の電子放出素子を作製し
た。
図21を用いて概略的ではあるが説明する。
通常良く用いられる蒸着技術ホトリソ・エッチング技術
を用いて電極3及び4を形成する。電極の材料としては
導電性を有するものであればどのようなものであっても
構わないが、本実施例ではNi金属を用いて形成した。
この電極間隔(W)は実用的には0.5μm〜20μm
に形成されることが望ましく、本実験例では5μmギャ
ップに形成した。
極3と4の間に蒸着した。ITO膜を蒸着したくないと
ころにはテープ又はレジスト膜を設け、その後ITO膜
を蒸着した。ITO膜の幅はどのような値のものでも構
わないが本実施例では1mmとした。
ス側となるように電源に接続し、微粒子膜5に通電処理
を行った。この時の雰囲気はArガス中にH2 ガスの濃
度を5%混合し行った。従来、大気中もしくは真空中で
のフォーミングに10Jのジュール熱を発していたが、
本方法ではその40%の4Jであった。この通電処理に
より電子放出部6が形成された。
膜を用いたが金、銀、SnO2 等の材料からなる金属微
粒子薄膜でもよく、これに限るものでない。また、本実
施例では微粒子膜の成膜方法にガスデポジションを用い
たがスパッタ、EB法等でもよく、これに限るものでは
ない。
真空中で通電処理する従来の電子放出素子と比較したと
ころ、電子放出効率に於いてはほぼ同等の値が得られ
た。また、本実施例の電子放出素子は従来の素子にみら
れたような基板割れはなくなっており、さらには電極間
中央部にほぼ直線的に電子放出部が形成できた。
素子の再現性向上につながっている。
状を成すものであるが、導電性薄膜にSnO2 を用いて
作製したものである。
する。
為に金属マスクを電極の上に配置し、ガスデポジション
法でSnO2 膜を形成した。またこの薄膜の松圧は30
0〜500Åであった。
極をプラス側となるように電源に接続し薄膜導電体に通
電処理を行った。この時の雰囲気は真空中でH2 ガスを
5SCCM流して行った。
ていたもので5Jでのフォーミングが可能となった。こ
れにより電子放出部が形成された。
討をした結果、同等な効果があった。
等の形状を成すものであるが、導電性薄膜にパラジウム
と酸化パラジウムの混合した微粒子膜を用いて作成した
ものである。
常良く用いられる蒸着技術ホトリソ・エッチング技術を
用いて電極を形成する。本実施例では電極の材料にNi
金属を用いて形成し、電極間隔は5μmギャップに形成
した。
する。有機パラジウムは奥野製薬(株)CCP−423
0を用いた。微粒子を分散したくないところにはテープ
又はレジスト膜を設けその後デッピング法またはスピナ
ー法で有機パラジウムを塗布する。次に300℃で1時
間焼成し、有機パラジウムを分散し、パラジウムと酸化
パラジウムの混合した微粒子膜を形成する。次にテープ
又はレジスト膜を剥離することにより所定の位置に微粒
子膜を1mm幅で形成した。このとき、パラジウムと酸
化パラジウムの微粒子の径は共に10〜150Åであっ
た。
Åから200Åが実用的であるがこれに限るものではな
い。尚、このときの微粒子膜のシート抵抗は103 〜1
010Ω/□程度である。又、微粒子膜の膜厚は電極間で
ほぼ均一であると考えられる。
電極をプラス側となるように電源に接続し微粒子膜に通
電処理を行った。この時の雰囲気は真空中でH2 ガスを
2SCCM流して行った。その結果従来、通電処理に1
secの時間を要したのに比べ、本方法では100ms
ecの短時間で通電処理可能であった。これにより電子
放出部が形成された。
中央部に電子放出部が再現性よく形成された。
実施例はこの素子に対して通電処理を行ったものであ
る。
る薄膜は酸化鉛と鉛の混合物である。
膜233に通電加熱を行った。この時の雰囲気はN2 ガ
ス中にH2 ガスの濃度を1%混合し行った。
で通電処理した場合には膜がはがれたり、電子放出の位
置が制御できないため、電気特性の良い素子を作製でき
なかったのに対し、本方法によると電子放出位置が電極
間のほぼ中央に、ほぼ直線状に一定の幅で形成され、電
気特性の良い素子を作製する事が可能であった。
子に対して通電処理を行ったものである。
る薄膜はSnO2 である。
ラス側となるように電源に接続し、SnO2 薄膜233
に通電加熱を行った。この時の雰囲気は真空中にH2 ガ
スの濃度を1%混合し行った。
ュール熱のため、基板割れなどが起きていたが、本方法
によればそのようなことなく、再現性良く素子を形成す
ることが可能となった。
して面状電子源を形成し、実施例7と同様の画像形成装
置を作製した。
2に示す。
2と電極83に14Vの電圧を印加することにより各電
子放出部85から電子を放出させ、グリッド電極87に
適当な電圧を印加することにより電子を引きだし画像形
成部材であるところの蛍光体90に電子を衝突させると
共に、蛍光体に500〜5000Vの電圧を印加した。
実施例16で述べたような還元雰囲気で行うが、フォー
ミング後は当然ながら真空度1×10-5Torr〜1×
10-7Torrの環境下に置かれている。
来行われていたように大気中もしくは真空中で通電処理
を行った場合、高フォーミング電圧が必要となり、その
ために多くの熱が発生し基板の割れが発生するなど再現
性のよい素子を多く作製することはできず、輝点の形状
と輝点の明るさが場所によって異なっていた。本方法に
よる画像形成装置は、従来法による画像形成装置と比較
して次のような効果を得た。 1.本実施例は各電子放出部から放出される電子量が等
しいので明るさが均一な表示画面が得られた。 2.本実施例は各電子放出部の位置がほぼ正確に定まっ
ているので蛍光体上の輝点もほぼ同一な形状で規則正し
い配列であった。
精細画像を得るのに好適である。
ば形状が定まった電子放出部を形成することができ、電
子放出素子あるいは画像形成装置として次のような効果
がある。
性が制御でき、さらに素子間で特性のバラツキの少ない
素子製造が可能となる。
画像表示が得られる。
で、画像形成装置として蛍光体の輝点形状が均一な画像
表示が得られる。
で、画像形成装置として変調電極の形状設計や制御系が
簡易になる。
出部を直列接続した電極を、外部から電圧印加可能と
し、さらに直列接続された各電子放出部の特性を予め変
えておくことで以下のような効果がある。
放出部のみの駆動が可能である。
ケ所を選択的に駆動できる。
で、段階的に電子放出量を変化できる。
あるいはこれを用いた画像形成装置は次のような効果が
ある。
基板の破壊のない電子放出素子及びマルチな電子源の製
造が可能となった。
のない電子放出素子及びマルチな電子源の製造が可能と
なった。
部に形成でき、画像形成装置として蛍光体の輝度形状、
明るさの均一な画像表示が得られる。
成図である。
の図である。
成図である。
成図である。
成図である。
成図である。
成図である。
像形成装置の概略構成図である。
めの全体構成図である。
ための電子放出部の構成図である。
部構成図である。
図である。
部構成図である。
た画像形成装置の概略構成図である。
ための図である。
ための図である。
部構成図である。
部構成図である。
た画像形成装置の概略構成図である。
出素子の一例を示す概略構成図である。
ための図である。
概略構成図である。
素子の構成図である。
を通電処理することにより作製された電子放出素子の構
成図である。
成図である。
の図である。
成図である。
成図である。
成図である。
成図である。
成図である。
像形成装置の概略構成図である。
めの全体構成図である。
ための電子放出部の構成図である。
部構成図である。
図である。
部構成図である。
た画像形成措置の概略構成図である。
ための図である。
ための図である。
部構成図である。
部構成図である。
た画像形成装置の概略構成図である。
出素子の一例を示す概略構成図である。
ための図である。
概略構成図である。
素子の構成図である。
通電処理することにより作製された電子放出素子の構成
図である。
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 基板上に一対の電極と該一対の電極を電
気的に接続する微粒子膜とを有する電子放出素子におい
て、該微粒子膜は膜厚の異なる段差部を有し、かつ該段
差部近傍に電子放出部を形成していることを特徴とする
電子放出素子。 - 【請求項2】 基板上に一対の電極と該一対の電極を電
気的に接続する微粒子膜とを有する電子放出素子におい
て、前記電極の一部が対向する電極側に突出した電極で
あり、かつ少なくとも該突出した電極と対向する電極と
の間に電子放出部を形成していることを特徴とする電子
放出素子。 - 【請求項3】 基板上に一対の電極と該一対の電極を電
気的に接続する微粒子膜を有する電子放出素子におい
て、該微粒子膜は電気的に直列接続された複数の電子放
出部を形成し、該複数の電子放出部が異なる電気特性を
有することを特徴とする電子放出素子。 - 【請求項4】 電子放出量に於いて異なる電気特性を有
することを特徴とする請求項3記載の電子放出素子。 - 【請求項5】 外部から電圧印加可能な電極により、複
数の電子放出部が直列接続されていることを特徴とする
請求項3又は4記載の電子放出素子。 - 【請求項6】 基板上に一対の電極と該一対の電極を電
気的に接続する微粒子膜を有する電子放出素子の製造方
法において、該微粒子膜に通電処理を施して電子放出部
を形成する際に、該通電処理を還元雰囲気下で行うこと
を特徴とする電子放出素子の製造方法。 - 【請求項7】 少なくとも請求項1〜5のいずれかに記
載の電子放出素子を複数配置した電子源と、該電子源か
ら放出された電子の照射により画像を形成する画像形成
部材とを具備することを特徴とする画像形成装置。
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