JPH0612991Y2 - 移動農機の差動装置 - Google Patents

移動農機の差動装置

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JPH0612991Y2
JPH0612991Y2 JP1987080307U JP8030787U JPH0612991Y2 JP H0612991 Y2 JPH0612991 Y2 JP H0612991Y2 JP 1987080307 U JP1987080307 U JP 1987080307U JP 8030787 U JP8030787 U JP 8030787U JP H0612991 Y2 JPH0612991 Y2 JP H0612991Y2
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JP
Japan
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differential
shaft
pinion
differential gear
gear case
Prior art date
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JP1987080307U
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JPS63189725U (ja
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敏 藤本
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、左右幅を極力小さく構成できるようにした移
動農機の差動装置に係り、詳しくはデファレンシャルギ
ヤケースとピニオンギヤ等を備えた移動農機の差動装置
に関する。
〔従来の技術〕
例えば歩行型耕耘機や田植機で代表される移動農機にあ
っては、路上操向時の旋回性や軟弱地面を走行する際の
車輪のスリップなどを考慮して、例えば実公昭58-49854
号公報や実開昭61-122081号公報に開示されているよう
に、左右の走行車輪をデフロック機構付きの差動装置を
介して駆動させるように構成したものが提案されてい
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、上記各構成によれば車輪の駆動を差動装置を
介して行えるため、機体旋回が円滑に行える利点がある
が、前記差動装置においてはそのデファレンシャルギヤ
ケースを、ピニオンギヤ及び差動軸を内装できる程度の
大型のもので構成する必要があることから、差動装置の
横幅が大きくなっており、従ってこの差動装置が内装さ
れるミッションケース下部の横幅が大きいものとなり、
機体が大重量化するのみならず、左右の車輪間の幅が広
くなるために、例えば畝間に車輪を走行させながら管理
作業を行う場合に不都合であるとともに、この左右の車
軸にロータリを取付けて作業を行う場合には、ミッショ
ンケースの下部に広幅の残耕が生じる欠点があった。
本考案は上記の実情に着目してなされたものであって、
差動装置の横幅を小さく構成することにより、機体重量
を軽量化し、且つ小型化することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本考案に係る移動農機の差動装置の特徴構成
は、プレート状のデファレンシャルギヤケースを支軸に
外嵌し、該デファレンシャルギヤケースに左右に貫通す
る開口部を形成するとともに、この開口部に前記支軸の
軸芯と直交する方向の軸芯周りで回転駆動するピニオン
ギヤを挿入配置し、該ピニオンギヤを軸支するピニオン
軸を前記デファレンシャルギヤケースの外周より挿通さ
せるとともに、このデファレンシャルギヤケースに外嵌
した入力用の伝動部材で前記ピニオン軸を外側より抜け
止め支持してある点にあり、その作用及び効果は次の通
りである。
〔作用〕
プレート状のデファレンシャルギヤケースに左右に貫通
する開口部を形成して、この開口部にピニオンギヤを挿
入配置したので、デファレンシャルギヤケースとして
は、従来のようにピニオンギヤ全体及び差動軸を内装す
る程度のケースで構成する必要はなく、比較的横幅の狭
いプレートで構成することができる。また、このピニオ
ンギヤを軸支するピニオン軸をデファレンシャルギヤケ
ースの外周より挿通させて、該ケースに外嵌した入力用
の伝動部材でピニオン軸を外側より抜け止め支持したの
で、伝動部材をピニオンギヤの軸心上に配置することが
できて、伝動部材を差動装置の軸心方向左右中央位置に
配置でき、差動装置の軸心方向の長さを動力伝達を考慮
して長く形成する必要はないものであり、また伝動部材
の組付けが同時にピニオン軸を止着することになる。
〔考案の効果〕
その結果、差動装置を備えて旋回性及び走行性に優れた
移動農機において、該差動装置の横幅を小さく構成して
ミッションケースの横幅を小さく構成することが可能と
なり、機体重量を軽量化し、且つ小型化することができ
るようになった。しかも、ピニオン軸を止着する工程を
不要として差動装置の組付け性を向上できるようにもな
った。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第4図には移動農機の一例としての歩行型耕耘機の全体
側面が示されている。この歩行型耕耘機は、縦向き姿勢
のミッションケース(39)の下部に左右一対の車輪(2),
(2)を支持した車軸(3),(3)を支承するとともに、該ミ
ッションケース(39)の上部に変速装置(4)を内装し、ミ
ッションケース(39)の上部から前方へ向けて延出したフ
レーム(5)にエンジン(6)を搭載し、該エンジン(6)の横
向き出力軸(38)と、前記変速装置(4)の入力軸(7)とを連
動連結し、ミッションケース(39)の後部に設けられたヒ
ッチ(40)にロータリ耕耘装置(10)を連設するとともに、
ミッションケース(39)上部から後方に向けて操縦ハンド
ル(9)を延出して構成されている。
前記エンジン(6)の両側部に設けられた固定部(41)が前
記フレーム(5)前端に穿設した長孔(37)に挿通されてい
るとともに、前記エンジン(6)の出力軸(38)が前記変速
装置(4)の筒状入力軸(7)にスプライン内嵌されていて、
エンジン(6)をフレーム(5)に沿って機体前後方向へスラ
イド移動することができるように構成されている。上記
構成によれば、エンジン(6)を後方へ移動させることに
より機体前後方向の全長を小さく構成することができ、
納屋などへの収納時にスペースをとらず、また機体重心
を前後に調節できて、操縦ハンドル(9)を持ち上げる際
にも比較的軽く操作することが可能となり、さらに機体
の前傾角を大きくとることができるので旋回が楽に行え
る等の利点がある。
前記左右の車軸(3),(3)の間には差動装置(11)を支持す
る支軸(19)が同芯状に配置され、車軸(3)の端部に形成
したボス(18)に支軸(19)の両側部がニードルベアリング
(42)を介して遊転自在に内嵌されている。そして、差動
装置(11)と左右のボス(18)との間で操向クラッチ(8)が
それぞれ設けられている。
前記差動装置(11)について説明すると、第1図乃至第3
図に示すように、該差動装置(11)は、前記支軸(19)の左
右中央部に遊嵌されたリングプレート状のデファレンシ
ャルギヤケース(13)と、このデファレンシャルギヤケー
ス(13)の側面に貫通された一対の開口部(17)に前記支軸
(19)の軸芯と直交する方向の軸芯周りで回動自在に内装
されたピニオンギヤ(16)と、このピニオンギヤ(16)を軸
支するためにデファレンシャルギヤケース(13)の外周部
から挿通されたピニオン軸(15)と、支軸(19)と同軸芯で
回動可能に前記ボス(18)に外嵌された前記ピニオンギヤ
(16)と咬合している差動軸としてのサイドギヤ(14)とを
備えて構成されている。前記デファレンシャルギヤケー
ス(13)に挿通したピニオン軸(15)は該ケース(13)に外嵌
した入力用伝動部材としての受動スプロケット(25)によ
って外側から抜け止め支持され、また止め輪(1)で受動
スプロケット(25)の抜け止めがなされている。そして、
前記デファレンシャルギヤケース(13)の一方側の外周面
と、前記サイドギヤ(14)の外周面とに亘ってスリーブ(2
3)が左右摺動自在にスプライン外嵌され、このスリーブ
(23)に係合するシフトフォーク(34)を操作することでデ
フロック作動状態と、デフロック解除状態とに切り換え
可能なデフロック機構(12)が構成されている。
前記操向クラッチ(8)は、左右のサイドギヤ(14)のボス
部に形成されたボール孔(27)に半径方向内外へ移動自在
に挿入配置されたボール(26)と、前記ボス(18)の外周部
に形成されてボール(26)が係入可能な係合溝(28)と、前
記ボール(26)を押圧して前記係合溝(28)からの脱出を阻
止するスリーブ(29)と、このスリーブ(29)をボール脱出
阻止位置、つまりクラッチ入り側へ付勢するスプリング
(30)とを備えて構成され、前記スリーブ(29)をシフトフ
ォーク(31)によって操作するようになっている。そし
て、前記操縦ハンドル(9)の左右のクラッチレバー(32)
を握り操作することにより、レリーズワイヤ(33)を介し
て前記シフトフォーク(31)を操作することで、前記スリ
ーブ(29)をスプリング(30)に抗してボール脱出可能位置
までシフトして操向クラッチ(8)を切り操作できるよう
になっている。また、前記変速装置(7)と前記デファレ
ンシャルギヤケース(13)に外嵌された受動スプロケット
(25)との間にはチェーン(36)が巻回され、動力が伝達さ
れるようになっている。
尚、図示しないが、前記デフロック機構(12)が操向クラ
ッチ(8)の切り操作に連動してデフロック作動状態にな
るように、前記シフトフォーく(34),(31)は機械式に連
係されている。
〔別実施例〕
前記伝動部材(25)として、ミッションケース(39)に内装
された伝動軸とベベルギヤ連結されるベベルギヤで構成
し、このベベルギヤをデファレンシャルギヤケース(13)
の外周に外嵌固設して、前記ピニオン軸(15)を抜け止め
支持しても良い。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付図
面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る移動農機の差動装置の実施例を示
し、第1図はミッションケース下部の断面図、第2図は
右側の操向クラッチを入り操作した状態の要部断面図、
第3図は差動装置部分の分解斜視図、第4図は歩行型耕
耘機の全体側面図、第5図は要部破断平面図である。 (3)……車軸、(13)……デファレンシャルギヤケース、
(15)……ピニオン軸、(16)……ピニオンギヤ、(17)……
開口部、(19)……支軸、(25)……伝動部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】プレート状のデファレンシャルギヤケース
    (13)を支軸(19)に外嵌し、該デファレンシャルギヤケー
    ス(13)に左右に貫通する開口部(17)を形成するととも
    に、この開口部(17)に前記支軸(19)の軸芯と直交する方
    向の軸芯周りで回転駆動するピニオンギヤ(16)を挿入配
    置し、該ピニオンギヤ(16)を軸支するピニオン軸(15)を
    前記デファレンシャルギヤケース(13)の外周より挿通さ
    せるとともに、このデファレンシャルギヤケース(13)に
    外嵌した入力用の伝動部材(25)で前記ピニオン軸(16)を
    外側より抜け止め支持してある移動農機の差動装置。
JP1987080307U 1987-05-27 1987-05-27 移動農機の差動装置 Expired - Lifetime JPH0612991Y2 (ja)

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JPS63189725U JPS63189725U (ja) 1988-12-06
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