JPH06129545A - グランドパッキンおよびステムの封止構造 - Google Patents
グランドパッキンおよびステムの封止構造Info
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- JPH06129545A JPH06129545A JP4280345A JP28034592A JPH06129545A JP H06129545 A JPH06129545 A JP H06129545A JP 4280345 A JP4280345 A JP 4280345A JP 28034592 A JP28034592 A JP 28034592A JP H06129545 A JPH06129545 A JP H06129545A
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- gland packing
- expanded graphite
- braid
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 補強材が外周に設けられた編糸１と、補強材
が内部に設けられた編糸２とが、角形編組体に編組され
てなり、編糸１が角形編組体の一方の対向する角部を通
過し、編糸２が角形編組体の他方の対向する角部を通過
するように構成したグランドパッキン。グランドパッキ
ンをステム22に装着するに際し、一方の端部のグランド
パッキン10ａを、高強度編糸５が通過する内径側角部11
が、スタフィングボックス底部24側に位置するように装
着すると共に、他方の端部のグランドパッキン10ｃを、
編糸５が通過する内径側角部11が、パッキン押え23側に
位置するように装着するステムの封止構造。 【効果】 耐熱性およびシール性に優れ、しかも高締め
付け時にグランドパッキンの角部が、スタフィングボッ
クスとステムとの隙間などから食み出すことがない。
が内部に設けられた編糸２とが、角形編組体に編組され
てなり、編糸１が角形編組体の一方の対向する角部を通
過し、編糸２が角形編組体の他方の対向する角部を通過
するように構成したグランドパッキン。グランドパッキ
ンをステム22に装着するに際し、一方の端部のグランド
パッキン10ａを、高強度編糸５が通過する内径側角部11
が、スタフィングボックス底部24側に位置するように装
着すると共に、他方の端部のグランドパッキン10ｃを、
編糸５が通過する内径側角部11が、パッキン押え23側に
位置するように装着するステムの封止構造。 【効果】 耐熱性およびシール性に優れ、しかも高締め
付け時にグランドパッキンの角部が、スタフィングボッ
クスとステムとの隙間などから食み出すことがない。
Description
【０００１】
【発明の技術分野】本発明は、膨張黒鉛を主成分とする
グランドパッキンおよびステムの封止構造に関するもの
である。
グランドパッキンおよびステムの封止構造に関するもの
である。
【０００２】
【発明の技術的背景】従来から、金属線などの芯材に膨
張黒鉛を巻き付けてなる膨張黒鉛糸を格子編、八ツ編、
撚り合せなどの編組方法で編組した膨張黒鉛製グランド
パッキン（内部補強形膨張黒鉛製グランドパッキン）が
知られている。このような膨張黒鉛製グランドパッキン
は、シール性が良好であるが、高締め付け時にスタフィ
ングボックスとステムとの隙間などからグランドパッキ
ンの角部が食み出すなど機械的強度に劣るという問題点
がある。
張黒鉛を巻き付けてなる膨張黒鉛糸を格子編、八ツ編、
撚り合せなどの編組方法で編組した膨張黒鉛製グランド
パッキン（内部補強形膨張黒鉛製グランドパッキン）が
知られている。このような膨張黒鉛製グランドパッキン
は、シール性が良好であるが、高締め付け時にスタフィ
ングボックスとステムとの隙間などからグランドパッキ
ンの角部が食み出すなど機械的強度に劣るという問題点
がある。
【０００３】この問題点を解決するために、アラミッド
繊維などをニット編したもので膨張黒鉛を被覆してなる
膨張黒鉛編糸を編組した外周補強形膨張黒鉛製グランド
パッキンなどが用いられている。しかしながら外周補強
形膨張黒鉛性グランドパッキンは、食み出しを防止する
効果は充分であるが、シール性に劣るという問題点があ
る。このためグランドパッキンの食み出しを防止し、か
つ良好なシール性を得ようとすると、膨張黒鉛テープを
成形したグランドパッキンまたは内部補強形膨張黒鉛製
グランドパッキンと、外周補強形膨張黒鉛製グランドパ
ッキンとをそれぞれ組み合わせて使用する必要があっ
た。すなわち、グランドパッキンをステムに複数連設し
て装着するに際し、両端部のグランドパッキンとして外
周補強型膨張黒鉛製グランドパッキンを用い、他を膨張
黒鉛テープを成形したグランドパッキンまたは内部補強
型膨張黒鉛製グランドパッキンを用いることにより、食
み出しを防止し、かつシール性を得ていた。
繊維などをニット編したもので膨張黒鉛を被覆してなる
膨張黒鉛編糸を編組した外周補強形膨張黒鉛製グランド
パッキンなどが用いられている。しかしながら外周補強
形膨張黒鉛性グランドパッキンは、食み出しを防止する
効果は充分であるが、シール性に劣るという問題点があ
る。このためグランドパッキンの食み出しを防止し、か
つ良好なシール性を得ようとすると、膨張黒鉛テープを
成形したグランドパッキンまたは内部補強形膨張黒鉛製
グランドパッキンと、外周補強形膨張黒鉛製グランドパ
ッキンとをそれぞれ組み合わせて使用する必要があっ
た。すなわち、グランドパッキンをステムに複数連設し
て装着するに際し、両端部のグランドパッキンとして外
周補強型膨張黒鉛製グランドパッキンを用い、他を膨張
黒鉛テープを成形したグランドパッキンまたは内部補強
型膨張黒鉛製グランドパッキンを用いることにより、食
み出しを防止し、かつシール性を得ていた。
【０００４】また、特開昭６４−２６０６９号公報に
は、多数本の編糸を角形編組構造体に編組させてなり、
当該編組構造体の角部を通過する編糸がアラミッド繊維
などの高強度繊維からなり且つ角部を通過しない編糸が
膨張黒鉛を主体としてなるグランドパッキンが示されて
いる。しかしながら、このようなグランドパッキンであ
っても使用条件によっては、耐熱性、耐薬品性が劣る
か、あるいはシール性が充分に得られないことがある。
は、多数本の編糸を角形編組構造体に編組させてなり、
当該編組構造体の角部を通過する編糸がアラミッド繊維
などの高強度繊維からなり且つ角部を通過しない編糸が
膨張黒鉛を主体としてなるグランドパッキンが示されて
いる。しかしながら、このようなグランドパッキンであ
っても使用条件によっては、耐熱性、耐薬品性が劣る
か、あるいはシール性が充分に得られないことがある。
【０００５】
【発明の目的】本発明は上記のような状況に鑑みてなさ
れたものであって、耐熱性およびシール性に優れ、しか
も高締め付け時にスタフィングボックスとステムとの隙
間などからグランドパッキンの角部が食み出すことがな
いようなグランドパッキンを提供することを目的とする
と共に、特定のグランドパッキンを用いたステムの封止
構造を提供することを目的としている。
れたものであって、耐熱性およびシール性に優れ、しか
も高締め付け時にスタフィングボックスとステムとの隙
間などからグランドパッキンの角部が食み出すことがな
いようなグランドパッキンを提供することを目的とする
と共に、特定のグランドパッキンを用いたステムの封止
構造を提供することを目的としている。
【０００６】
【発明の概要】本発明に係るグランドパッキンは、補強
材が外周に設けられた外周補強膨張黒鉛編糸と、補強材
が内部に設けられた内部補強膨張黒鉛編糸とが、角形編
組体に編組されてなり、前記外周補強膨張黒鉛編糸が前
記角形編組体の一方の対向する角部を通過し、かつ前記
内部補強膨張黒鉛編糸が前記角形編組体の他方の対向す
る角部を通過するように構成したことを特徴としてい
る。
材が外周に設けられた外周補強膨張黒鉛編糸と、補強材
が内部に設けられた内部補強膨張黒鉛編糸とが、角形編
組体に編組されてなり、前記外周補強膨張黒鉛編糸が前
記角形編組体の一方の対向する角部を通過し、かつ前記
内部補強膨張黒鉛編糸が前記角形編組体の他方の対向す
る角部を通過するように構成したことを特徴としてい
る。
【０００７】本発明に係るステムの封止構造は、少なく
とも外周部が高強度の部材からなる高強度編糸と、補強
材が内部に設けられた内部補強膨張黒鉛編糸とが、角形
編組体に編組されてなり、前記高強度編糸が前記角形編
組体の一方の対向する角部を通過し、かつ前記内部補強
膨張黒鉛編糸が前記角形編組体の他方の対向する角部を
通過するように構成したグランドパッキンをスタフィン
グボックス内のステムに複数連設して装着しステムを封
止するに際し、一方の端部のグランドパッキンを、高強
度編糸が通過する内径側角部が、スタフィングボックス
底部側に位置するように装着すると共に、他方の端部の
グランドパッキンを、高強度編糸が通過する内径側角部
が、パッキン押え側に位置するように装着することを特
徴としている。
とも外周部が高強度の部材からなる高強度編糸と、補強
材が内部に設けられた内部補強膨張黒鉛編糸とが、角形
編組体に編組されてなり、前記高強度編糸が前記角形編
組体の一方の対向する角部を通過し、かつ前記内部補強
膨張黒鉛編糸が前記角形編組体の他方の対向する角部を
通過するように構成したグランドパッキンをスタフィン
グボックス内のステムに複数連設して装着しステムを封
止するに際し、一方の端部のグランドパッキンを、高強
度編糸が通過する内径側角部が、スタフィングボックス
底部側に位置するように装着すると共に、他方の端部の
グランドパッキンを、高強度編糸が通過する内径側角部
が、パッキン押え側に位置するように装着することを特
徴としている。
【０００８】本発明のグランドパッキンは、一方の対向
する角部が外周補強膨張黒鉛編糸からなり、かつ他方の
対向する角部が内部補強膨張黒鉛からなっているので、
このようなグランドパッキンをステムに複数連設して装
着するに際し、一方の端部のグランドパッキンを、外周
補強膨張黒鉛編糸が通過する内径側角部が、スタフィン
グボックス底部側に位置するように装着すると共に、他
方の端部のグランドパッキンを、外周補強膨張黒鉛編糸
が通過する内径側角部が、パッキン押え側に位置するよ
うに装着すると、高締め付け時に、グランドパッキンの
角部がスタフィングボックスとステムとの隙間などから
食み出すことがなく、また膨張黒鉛を主体として形成さ
れているので耐熱性およびシール性に優れている。
する角部が外周補強膨張黒鉛編糸からなり、かつ他方の
対向する角部が内部補強膨張黒鉛からなっているので、
このようなグランドパッキンをステムに複数連設して装
着するに際し、一方の端部のグランドパッキンを、外周
補強膨張黒鉛編糸が通過する内径側角部が、スタフィン
グボックス底部側に位置するように装着すると共に、他
方の端部のグランドパッキンを、外周補強膨張黒鉛編糸
が通過する内径側角部が、パッキン押え側に位置するよ
うに装着すると、高締め付け時に、グランドパッキンの
角部がスタフィングボックスとステムとの隙間などから
食み出すことがなく、また膨張黒鉛を主体として形成さ
れているので耐熱性およびシール性に優れている。
【０００９】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るグランドパッ
キンについて具体的に説明する。図１（Ａ）は、本発明
に係るグランドパッキンの一実施例を示す部分側面図で
あり、図１（Ｂ）は、（Ａ）に示すグランドパッキンを
構成する編糸の通過経路を示す説明図である。図２
（Ａ）は、本発明に係るグランドパッキンの他の実施例
を示す部分側面図であり、図２（Ｂ）は、（Ａ）に示す
グランドパッキンを構成する編糸の通過経路を示す説明
図である。図３（Ａ）は、本発明に係るグランドパッキ
ンの一実施例を示す部分側面図であり、図３（Ｂ）は、
（Ａ）に示すグランドパッキンを構成する編糸の通過経
路を示す説明図である。図４（Ａ）は、本発明に係るグ
ランドパッキンの他の実施例を示す部分側面図であり、
図４（Ｂ）は、（Ａ）に示すグランドパッキンを構成す
る編糸の通過経路を示す説明図である。図５は、本発明
に係るステムの封止構造を示す概略断面図である。
キンについて具体的に説明する。図１（Ａ）は、本発明
に係るグランドパッキンの一実施例を示す部分側面図で
あり、図１（Ｂ）は、（Ａ）に示すグランドパッキンを
構成する編糸の通過経路を示す説明図である。図２
（Ａ）は、本発明に係るグランドパッキンの他の実施例
を示す部分側面図であり、図２（Ｂ）は、（Ａ）に示す
グランドパッキンを構成する編糸の通過経路を示す説明
図である。図３（Ａ）は、本発明に係るグランドパッキ
ンの一実施例を示す部分側面図であり、図３（Ｂ）は、
（Ａ）に示すグランドパッキンを構成する編糸の通過経
路を示す説明図である。図４（Ａ）は、本発明に係るグ
ランドパッキンの他の実施例を示す部分側面図であり、
図４（Ｂ）は、（Ａ）に示すグランドパッキンを構成す
る編糸の通過経路を示す説明図である。図５は、本発明
に係るステムの封止構造を示す概略断面図である。
【００１０】図１（Ａ）に示すグランドパッキン１０
は、補強材が外周に設けられ補強された外周補強膨張黒
鉛編糸１と補強材が内部に設けられた内部補強膨張黒鉛
編糸２とが八ッ編により角形編組体に編組されている。
は、補強材が外周に設けられ補強された外周補強膨張黒
鉛編糸１と補強材が内部に設けられた内部補強膨張黒鉛
編糸２とが八ッ編により角形編組体に編組されている。
【００１１】本実施例のグランドパッキン１０では、図
１（Ｂ）に示すように、グランドパッキン１０の一方の
対向する角部および内部を通る経路１ａを通過する編糸
には、外周補強膨張黒鉛編糸１が使用されている。グラ
ンドパッキン１０の他方の対向する角部および内部を通
る経路２ａを通過する編糸には、内部補強膨張黒鉛編糸
２が使用されている。このグランドパッキン１０を構成
する編糸の数は、外周補強膨張黒鉛編糸１と内部補強膨
張黒鉛編糸２との合計で通常８本である。なお図中３
は、中芯であり通常内部補強膨張黒鉛編糸２と同様のも
のが用いられる。この中芯３は、必要に応じて用いられ
る。
１（Ｂ）に示すように、グランドパッキン１０の一方の
対向する角部および内部を通る経路１ａを通過する編糸
には、外周補強膨張黒鉛編糸１が使用されている。グラ
ンドパッキン１０の他方の対向する角部および内部を通
る経路２ａを通過する編糸には、内部補強膨張黒鉛編糸
２が使用されている。このグランドパッキン１０を構成
する編糸の数は、外周補強膨張黒鉛編糸１と内部補強膨
張黒鉛編糸２との合計で通常８本である。なお図中３
は、中芯であり通常内部補強膨張黒鉛編糸２と同様のも
のが用いられる。この中芯３は、必要に応じて用いられ
る。
【００１２】外周補強膨張黒鉛編糸１は、膨張黒鉛の外
周に補強材が設けられている。このような外周補強膨張
黒鉛編糸１としては、厚さ０.２〜１.０ｍｍ、幅２.０
〜１０.０ｍｍ程度の帯状の膨張黒鉛シートを複数枚積
層し、その表面を後述するような高強度繊維でニット編
または袋編して被覆したもの、あるいは金属線などで膨
張黒鉛の外周を螺旋状に巻回したものなどが用いられ
る。外周補強膨張黒鉛編糸１に用いられる膨張黒鉛とし
ては、炭素含有率が９６.５以上、密度が０.５ｇ／ｃｍ
3 以上のものが好ましい。また、高強度繊維としては５
０ＭＰａ以上の強度を有する繊維が用いられ、具体的に
は、炭素繊維、金属繊維、アラミッド繊維、ガラス繊
維、セラミック繊維などが挙げられる。このような高強
度繊維の繊維径は、通常０.１〜１０μｍである。金属
線としては、ステンレス、銅合金、アルミ合金、モネ
ル、インコネルなどからなり、直径が０.１〜０.３ｍｍ
の金属線が挙げられる。
周に補強材が設けられている。このような外周補強膨張
黒鉛編糸１としては、厚さ０.２〜１.０ｍｍ、幅２.０
〜１０.０ｍｍ程度の帯状の膨張黒鉛シートを複数枚積
層し、その表面を後述するような高強度繊維でニット編
または袋編して被覆したもの、あるいは金属線などで膨
張黒鉛の外周を螺旋状に巻回したものなどが用いられ
る。外周補強膨張黒鉛編糸１に用いられる膨張黒鉛とし
ては、炭素含有率が９６.５以上、密度が０.５ｇ／ｃｍ
3 以上のものが好ましい。また、高強度繊維としては５
０ＭＰａ以上の強度を有する繊維が用いられ、具体的に
は、炭素繊維、金属繊維、アラミッド繊維、ガラス繊
維、セラミック繊維などが挙げられる。このような高強
度繊維の繊維径は、通常０.１〜１０μｍである。金属
線としては、ステンレス、銅合金、アルミ合金、モネ
ル、インコネルなどからなり、直径が０.１〜０.３ｍｍ
の金属線が挙げられる。
【００１３】外周補強膨張黒鉛編糸１においては、膨張
黒鉛と補強材との重量比（膨張黒鉛／補強材）は、使用
する補強材の種類により異なるが、たとえば補強材が金
属繊維である場合には通常７０／３０〜３０／７０であ
り、補強材がアラミッド繊維である場合には通常９０／
１０〜６０／４０である。
黒鉛と補強材との重量比（膨張黒鉛／補強材）は、使用
する補強材の種類により異なるが、たとえば補強材が金
属繊維である場合には通常７０／３０〜３０／７０であ
り、補強材がアラミッド繊維である場合には通常９０／
１０〜６０／４０である。
【００１４】内部補強膨張黒鉛編糸２は、帯状の膨張黒
鉛シートを折り畳んだ編糸であってもよく、厚さ０.０
０５〜０.２ｍｍ程度の金属箔などに帯状の膨張黒鉛製
シートを積層被覆してなる編糸であってもよく、あるい
は太さ０.１〜０.３ｍｍ程度の金属線、アラミッド繊維
などの高強度繊維に帯状の膨張黒鉛を螺旋状に巻き付
け、あるいは撚った編糸であってもよい。内部補強膨張
黒鉛編糸２に用いられる膨張黒鉛としては、炭素含有率
が９６.５以上、密度が０.５ｇ／ｃｍ3 以上のものが好
ましい。
鉛シートを折り畳んだ編糸であってもよく、厚さ０.０
０５〜０.２ｍｍ程度の金属箔などに帯状の膨張黒鉛製
シートを積層被覆してなる編糸であってもよく、あるい
は太さ０.１〜０.３ｍｍ程度の金属線、アラミッド繊維
などの高強度繊維に帯状の膨張黒鉛を螺旋状に巻き付
け、あるいは撚った編糸であってもよい。内部補強膨張
黒鉛編糸２に用いられる膨張黒鉛としては、炭素含有率
が９６.５以上、密度が０.５ｇ／ｃｍ3 以上のものが好
ましい。
【００１５】本実施例のグランドパッキン１０は、一方
の対向する角部を通過する編糸が外周に補強材が設けら
れ補強された外周補強膨張黒鉛編糸であるため角部の剛
性が高く形状保持性に優れている。このため、後述する
ような方法でスタフィンブボックス内のステムに装着す
ると、高締め付け時に、グランドパッキンの角部がスタ
フィングボックスとステムとの隙間などから食み出すこ
とがない。また、膨張黒鉛を主体として構成され、他方
の対向する角部および側面部を通過する編糸が外周部が
膨張黒鉛からなる内部補強膨張黒鉛編糸であるため、耐
熱性およびシール性に優れている。さらに、長期間にわ
たって使用した後にグランドパッキン１０を交換する場
合にも、このグランドパッキンの角部を通過する外周補
強膨張黒鉛編糸１がグランドパッキン１０全体を補強す
ることになるため、使用中にほとんど型崩れが起こらな
いのでグランドパッキン１０を容易に取り出すことがで
き、グランドパッキン１０の取替作業が迅速容易なもの
となる。
の対向する角部を通過する編糸が外周に補強材が設けら
れ補強された外周補強膨張黒鉛編糸であるため角部の剛
性が高く形状保持性に優れている。このため、後述する
ような方法でスタフィンブボックス内のステムに装着す
ると、高締め付け時に、グランドパッキンの角部がスタ
フィングボックスとステムとの隙間などから食み出すこ
とがない。また、膨張黒鉛を主体として構成され、他方
の対向する角部および側面部を通過する編糸が外周部が
膨張黒鉛からなる内部補強膨張黒鉛編糸であるため、耐
熱性およびシール性に優れている。さらに、長期間にわ
たって使用した後にグランドパッキン１０を交換する場
合にも、このグランドパッキンの角部を通過する外周補
強膨張黒鉛編糸１がグランドパッキン１０全体を補強す
ることになるため、使用中にほとんど型崩れが起こらな
いのでグランドパッキン１０を容易に取り出すことがで
き、グランドパッキン１０の取替作業が迅速容易なもの
となる。
【００１６】以上本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されず種々変形可能であ
り、例えば後述するような構成であってもよい。図２
（Ａ）に示すグランドパッキン１０は、中芯３を被覆す
るように外周補強膨張黒鉛編糸１と内部補強膨張黒鉛編
糸２とが袋編により角形編組体に編組されている。
が、本発明は上記実施例に限定されず種々変形可能であ
り、例えば後述するような構成であってもよい。図２
（Ａ）に示すグランドパッキン１０は、中芯３を被覆す
るように外周補強膨張黒鉛編糸１と内部補強膨張黒鉛編
糸２とが袋編により角形編組体に編組されている。
【００１７】本実施例のグランドパッキン１０では、図
２（Ｂ）に示すように、グランドパッキン１０の一方の
対向する角部および側面部を通る経路１ａを通過する編
糸には、外周補強膨張黒鉛編糸１が使用され、他方の対
向する角部および側面部を通る経路２ａを通過する編糸
には、内部補強膨張黒鉛編糸２が使用されている。中芯
３としては、帯状の膨張黒鉛繊維を集束させたもの、膨
張黒鉛繊維を八ッ編したものなどが用いられる。このグ
ランドパッキン１０を構成する編糸の数は、外周補強膨
張黒鉛編糸１と内部補強膨張黒鉛編糸２との合計で通常
１２本、２４本または４８本である。
２（Ｂ）に示すように、グランドパッキン１０の一方の
対向する角部および側面部を通る経路１ａを通過する編
糸には、外周補強膨張黒鉛編糸１が使用され、他方の対
向する角部および側面部を通る経路２ａを通過する編糸
には、内部補強膨張黒鉛編糸２が使用されている。中芯
３としては、帯状の膨張黒鉛繊維を集束させたもの、膨
張黒鉛繊維を八ッ編したものなどが用いられる。このグ
ランドパッキン１０を構成する編糸の数は、外周補強膨
張黒鉛編糸１と内部補強膨張黒鉛編糸２との合計で通常
１２本、２４本または４８本である。
【００１８】本実施例のグランドパッキン１０は、膨張
黒鉛を主体として構成され、一方の対向する角部を通過
する編糸が外周補強膨張黒鉛編糸１であり、他方の対向
する角部および側面部を通過する編糸が内部補強膨張黒
鉛編糸２であるため、上記第１実施例と同様の作用効果
を奏する。
黒鉛を主体として構成され、一方の対向する角部を通過
する編糸が外周補強膨張黒鉛編糸１であり、他方の対向
する角部および側面部を通過する編糸が内部補強膨張黒
鉛編糸２であるため、上記第１実施例と同様の作用効果
を奏する。
【００１９】図３（Ａ）に示すグランドパッキン１０
は、外周補強膨張黒鉛編糸１と内部補強膨張黒鉛編糸２
とが格子編により角形編組体に編組されている。本実施
例のグランドパッキン１０では、図３（Ｂ）に示すよう
に、グランドパッキン１０の一方の対向する角部および
内部を通る経路１ａを通過する編糸には外周補強膨張黒
鉛編糸１が使用され、他方の対向する角部および内部を
通る経路２ｂ、または４側面部および内部を通る経路２
ａを通過する編糸には、内部補強膨張黒鉛編糸２が用い
られている。このグランドパッキン１０を構成する編糸
の数は、外周補強膨張黒鉛編糸１と内部補強膨張黒鉛編
糸２との合計で通常１６本、１８本または２０本であ
る。
は、外周補強膨張黒鉛編糸１と内部補強膨張黒鉛編糸２
とが格子編により角形編組体に編組されている。本実施
例のグランドパッキン１０では、図３（Ｂ）に示すよう
に、グランドパッキン１０の一方の対向する角部および
内部を通る経路１ａを通過する編糸には外周補強膨張黒
鉛編糸１が使用され、他方の対向する角部および内部を
通る経路２ｂ、または４側面部および内部を通る経路２
ａを通過する編糸には、内部補強膨張黒鉛編糸２が用い
られている。このグランドパッキン１０を構成する編糸
の数は、外周補強膨張黒鉛編糸１と内部補強膨張黒鉛編
糸２との合計で通常１６本、１８本または２０本であ
る。
【００２０】本実施例のグランドパッキン１０は、膨張
黒鉛を主体として構成され、一方の対向する角部を通過
する編糸が外周補強膨張黒鉛編糸であり、他方の対向す
る角部および側面部を通過する編糸が内部補強膨張黒鉛
編糸であるため、上記第１実施例と同様の作用効果を奏
する。
黒鉛を主体として構成され、一方の対向する角部を通過
する編糸が外周補強膨張黒鉛編糸であり、他方の対向す
る角部および側面部を通過する編糸が内部補強膨張黒鉛
編糸であるため、上記第１実施例と同様の作用効果を奏
する。
【００２１】図４（Ａ）に示すグランドパッキン１０
は、外周補強膨張黒鉛編糸１と内部補強膨張黒鉛編糸２
とが格子編により角形編組体に編組されている。本実施
例のグランドパッキン１０では、図４（Ｂ）に示すよう
に、グランドパッキン１０の一方の対向する角部および
内部を通る経路１ａを通過する編糸には外周補強膨張黒
鉛編糸１が使用され、他方の対向する角部および内部を
通る経路２ｃ、あるいは４側面部および内部を通る経路
２ａまたは２ｂを通過する編糸には内部補強膨張黒鉛編
糸２が用いられている。本実施例では、経路２ａおよび
２ｂを通過する編糸として内部補強膨張黒鉛編糸が用い
られているが、本発明では、経路２ａまたは２ｂを通過
する編糸として外周補強膨張黒鉛編糸を用いてもよい。
このグランドパッキン１０を構成する編糸の数は、外周
補強膨張黒鉛編糸１と内部補強膨張黒鉛編糸２との合計
で通常３２本、３６本または４０本である。
は、外周補強膨張黒鉛編糸１と内部補強膨張黒鉛編糸２
とが格子編により角形編組体に編組されている。本実施
例のグランドパッキン１０では、図４（Ｂ）に示すよう
に、グランドパッキン１０の一方の対向する角部および
内部を通る経路１ａを通過する編糸には外周補強膨張黒
鉛編糸１が使用され、他方の対向する角部および内部を
通る経路２ｃ、あるいは４側面部および内部を通る経路
２ａまたは２ｂを通過する編糸には内部補強膨張黒鉛編
糸２が用いられている。本実施例では、経路２ａおよび
２ｂを通過する編糸として内部補強膨張黒鉛編糸が用い
られているが、本発明では、経路２ａまたは２ｂを通過
する編糸として外周補強膨張黒鉛編糸を用いてもよい。
このグランドパッキン１０を構成する編糸の数は、外周
補強膨張黒鉛編糸１と内部補強膨張黒鉛編糸２との合計
で通常３２本、３６本または４０本である。
【００２２】本実施例のグランドパッキン１０は、膨張
黒鉛を主体として構成され、一方の対向する角部を通過
する編糸が外周補強膨張黒鉛編糸であり、他方の対向す
る角部および側面部を通過する編糸が内部補強膨張黒鉛
編糸であるため、上記第１実施例と同様の作用効果を奏
する。
黒鉛を主体として構成され、一方の対向する角部を通過
する編糸が外周補強膨張黒鉛編糸であり、他方の対向す
る角部および側面部を通過する編糸が内部補強膨張黒鉛
編糸であるため、上記第１実施例と同様の作用効果を奏
する。
【００２３】次に本発明のステムの封止構造について説
明する。本発明のステムの封止構造は、図５に示すよう
に、少なくとも外周部が高強度の部材からなる高強度編
糸５と、補強材が内部に設けられた内部補強膨張黒鉛編
糸１とが、角形編組体に編組されてなり、高強度編糸５
が角形編組体の一方の対向する角部を通過し、かつ内部
補強膨張黒鉛編糸２が角形編組体の他方の対向する角部
を通過するように構成したグランドパッキンをスタフィ
ングボックス２１内のステム２２に複数連設して装着し
ステム２２を封止するに際し、一方の端部のグランドパ
ッキン１０ａを、高強度編糸５が通過する内径側角部１
１が、スタフィングボックス底部２４側に位置するよう
に装着すると共に、他方の端部のグランドパッキン１０
ｃを、高強度編糸５が通過する内径側角部１１が、パッ
キン押え２３側に位置するように装着することにより形
成している。
明する。本発明のステムの封止構造は、図５に示すよう
に、少なくとも外周部が高強度の部材からなる高強度編
糸５と、補強材が内部に設けられた内部補強膨張黒鉛編
糸１とが、角形編組体に編組されてなり、高強度編糸５
が角形編組体の一方の対向する角部を通過し、かつ内部
補強膨張黒鉛編糸２が角形編組体の他方の対向する角部
を通過するように構成したグランドパッキンをスタフィ
ングボックス２１内のステム２２に複数連設して装着し
ステム２２を封止するに際し、一方の端部のグランドパ
ッキン１０ａを、高強度編糸５が通過する内径側角部１
１が、スタフィングボックス底部２４側に位置するよう
に装着すると共に、他方の端部のグランドパッキン１０
ｃを、高強度編糸５が通過する内径側角部１１が、パッ
キン押え２３側に位置するように装着することにより形
成している。
【００２４】このような封止構造を形成するには、まず
スタフィングボックス２１内のステム２２に、高強度編
糸５が通過する内径側角部１１が、スタフィングボック
ス底部２４側に位置するようにグランドパッキン１０ａ
を装着する。すなわちスタフィングボックス２１とステ
ム２２とで形成される隙間の端部に、高強度編糸５が通
過する内径側角部１１が当接するように装着する。次い
で、グランドパッキン１０ｂ、１０ｂを装着する。本実
施例では、２個のグランドパッキン１０ｂ、１０ｂを、
それぞれの高強度編糸５が通過する角部が、隣接するグ
ランドパッキンの高強度編糸５が通過する角部と当接す
るように装着しているが、本発明ではこのグランドパッ
キン１０ｂの個数および装着方向は任意である。次に、
高強度編糸５が通過する内径側角部１１が、パッキン押
え側に位置するようにグランドパッキン１０ｃを装着す
る。すなわちパッキン押え２３とステム２２とで形成さ
れる隙間の端部に、高強度編糸５が通過する内径側角部
１１が当接するように装着する。最後に、パッキン押え
２３にて、１０〜１０００ｋｇｆ／ｃｍ2 程度の加圧下
にグランドパッキン全体を押え保持すればよい。
スタフィングボックス２１内のステム２２に、高強度編
糸５が通過する内径側角部１１が、スタフィングボック
ス底部２４側に位置するようにグランドパッキン１０ａ
を装着する。すなわちスタフィングボックス２１とステ
ム２２とで形成される隙間の端部に、高強度編糸５が通
過する内径側角部１１が当接するように装着する。次い
で、グランドパッキン１０ｂ、１０ｂを装着する。本実
施例では、２個のグランドパッキン１０ｂ、１０ｂを、
それぞれの高強度編糸５が通過する角部が、隣接するグ
ランドパッキンの高強度編糸５が通過する角部と当接す
るように装着しているが、本発明ではこのグランドパッ
キン１０ｂの個数および装着方向は任意である。次に、
高強度編糸５が通過する内径側角部１１が、パッキン押
え側に位置するようにグランドパッキン１０ｃを装着す
る。すなわちパッキン押え２３とステム２２とで形成さ
れる隙間の端部に、高強度編糸５が通過する内径側角部
１１が当接するように装着する。最後に、パッキン押え
２３にて、１０〜１０００ｋｇｆ／ｃｍ2 程度の加圧下
にグランドパッキン全体を押え保持すればよい。
【００２５】本発明のステムの封止構造に用いられるグ
ランドパッキンは、少なくとも外周部が高強度の部材か
らなる高強度編糸５が角形編組体の一方の対向する角部
を通過するように構成したグランドパッキンであればよ
く、たとえば上述したような外周補強膨張黒鉛編糸１が
角形編組体の一方の対向する角部を通過するように構成
したグランドパッキン、あるいは図２〜４に示すグラン
ドパッキンにおいて、経路１ａを通過する編糸として後
述するような高強度編糸を用いたグランドパッキンなど
が挙げられる。高強度編糸５としては、５０ＭＰａ以上
の強度を有する繊維、たとえば炭素繊維、金属繊維、ア
ラミッド繊維、ガラス繊維、セラミック繊維などを多数
本集束し、ポリテトラフルオロエチレン、アクリル樹
脂、エポキシ樹脂、パラフィン系ワックスなどを含浸さ
せたもの、金属箔を撚り合せたものなどを例示すること
ができる。
ランドパッキンは、少なくとも外周部が高強度の部材か
らなる高強度編糸５が角形編組体の一方の対向する角部
を通過するように構成したグランドパッキンであればよ
く、たとえば上述したような外周補強膨張黒鉛編糸１が
角形編組体の一方の対向する角部を通過するように構成
したグランドパッキン、あるいは図２〜４に示すグラン
ドパッキンにおいて、経路１ａを通過する編糸として後
述するような高強度編糸を用いたグランドパッキンなど
が挙げられる。高強度編糸５としては、５０ＭＰａ以上
の強度を有する繊維、たとえば炭素繊維、金属繊維、ア
ラミッド繊維、ガラス繊維、セラミック繊維などを多数
本集束し、ポリテトラフルオロエチレン、アクリル樹
脂、エポキシ樹脂、パラフィン系ワックスなどを含浸さ
せたもの、金属箔を撚り合せたものなどを例示すること
ができる。
【００２６】本発明に係るステムの封止構造は、グラン
ドパッキン１０をステムに複数連設して装着するに際
し、一方の端部のグランドパッキン１０を、高強度編糸
５が通過する内径側角部１１が、スタフィングボックス
底部２４側に位置するように装着すると共に、他方の端
部のグランドパッキン１０を、高強度編糸５が通過する
内径側角部１１が、パッキン押え側２３に位置するよう
にしているので、高強度編糸５が通過する内径側角部１
１が、スタフィングボックス２１とステム２２とで形成
される隙間の端部、またはパッキン押え２３とステム２
２とで形成される隙間の端部に当接することになり、高
締め付け時に、グランドパッキン１０の角部がスタフィ
ングボックス２１とステム２２との隙間などから食み出
すことがない。
ドパッキン１０をステムに複数連設して装着するに際
し、一方の端部のグランドパッキン１０を、高強度編糸
５が通過する内径側角部１１が、スタフィングボックス
底部２４側に位置するように装着すると共に、他方の端
部のグランドパッキン１０を、高強度編糸５が通過する
内径側角部１１が、パッキン押え側２３に位置するよう
にしているので、高強度編糸５が通過する内径側角部１
１が、スタフィングボックス２１とステム２２とで形成
される隙間の端部、またはパッキン押え２３とステム２
２とで形成される隙間の端部に当接することになり、高
締め付け時に、グランドパッキン１０の角部がスタフィ
ングボックス２１とステム２２との隙間などから食み出
すことがない。
【００２７】以上、本発明のグランドパッキンおよびス
テムの封止構造について実施例を挙げて説明したが、本
発明は上記実施例に限定されず、本発明の技術的思想の
範囲内で種々変形可能である。
テムの封止構造について実施例を挙げて説明したが、本
発明は上記実施例に限定されず、本発明の技術的思想の
範囲内で種々変形可能である。
【００２８】
【発明の効果】本発明に係るグランドパッキンは、補強
材が外周に設けられた外周補強膨張黒鉛編糸と、補強材
が内部に設けられた内部補強膨張黒鉛編糸とが、角形編
組体に編組されてなり、前記外周補強膨張黒鉛編糸が前
記角形編組体の一方の対向する角部を通過し、かつ前記
内部補強膨張黒鉛編糸が前記角形編組体の他方の対向す
る角部を通過するように構成している。このような少な
くとも外周部が高強度の部材からなる高強度編糸が角形
編組体の一方の対向する角部を通過するように構成され
たグランドパッキンをステムに複数連設して装着しステ
ムを封止するに際し、一方の端部のグランドパッキン
を、高強度編糸が通過する内径側角部が、スタフィング
ボックス底部側に位置するように装着すると共に、他方
の端部のグランドパッキンを、高強度編糸が通過する内
径側角部が、パッキン押え側に位置するように装着して
ステムの封止構造を構成すると、高締め付け時に、グラ
ンドパッキンの角部がスタフィングボックスとステムと
の隙間などから食み出すことがく、しかも耐熱性および
シール性に優れている。また、本発明のステムの封止構
造によれば、他のグランドパッキンと組み合わせること
なく優れたシール性と角部の食み出し防止を実現するこ
とができる。
材が外周に設けられた外周補強膨張黒鉛編糸と、補強材
が内部に設けられた内部補強膨張黒鉛編糸とが、角形編
組体に編組されてなり、前記外周補強膨張黒鉛編糸が前
記角形編組体の一方の対向する角部を通過し、かつ前記
内部補強膨張黒鉛編糸が前記角形編組体の他方の対向す
る角部を通過するように構成している。このような少な
くとも外周部が高強度の部材からなる高強度編糸が角形
編組体の一方の対向する角部を通過するように構成され
たグランドパッキンをステムに複数連設して装着しステ
ムを封止するに際し、一方の端部のグランドパッキン
を、高強度編糸が通過する内径側角部が、スタフィング
ボックス底部側に位置するように装着すると共に、他方
の端部のグランドパッキンを、高強度編糸が通過する内
径側角部が、パッキン押え側に位置するように装着して
ステムの封止構造を構成すると、高締め付け時に、グラ
ンドパッキンの角部がスタフィングボックスとステムと
の隙間などから食み出すことがく、しかも耐熱性および
シール性に優れている。また、本発明のステムの封止構
造によれば、他のグランドパッキンと組み合わせること
なく優れたシール性と角部の食み出し防止を実現するこ
とができる。
【図１】（Ａ）は、本発明に係るグランドパッキンの一
実施例を示す部分側面図であり、（Ｂ）は、（Ａ）に示
すグランドパッキンを構成する編糸の通過経路を示す説
明図である。
実施例を示す部分側面図であり、（Ｂ）は、（Ａ）に示
すグランドパッキンを構成する編糸の通過経路を示す説
明図である。
【図２】（Ａ）は、本発明に係るグランドパッキンの他
の実施例を示す部分側面図であり、（Ｂ）は、（Ａ）に
示すグランドパッキンを構成する編糸の通過経路を示す
説明図である。
の実施例を示す部分側面図であり、（Ｂ）は、（Ａ）に
示すグランドパッキンを構成する編糸の通過経路を示す
説明図である。
【図３】（Ａ）は、本発明に係るグランドパッキンの一
実施例を示す部分側面図であり、（Ｂ）は、（Ａ）に示
すグランドパッキンを構成する編糸の通過経路を示す説
明図である。
実施例を示す部分側面図であり、（Ｂ）は、（Ａ）に示
すグランドパッキンを構成する編糸の通過経路を示す説
明図である。
【図４】（Ａ）は、本発明に係るグランドパッキンの他
の実施例を示す部分側面図であり、（Ｂ）は、（Ａ）に
示すグランドパッキンを構成する編糸の通過経路を示す
説明図である。
の実施例を示す部分側面図であり、（Ｂ）は、（Ａ）に
示すグランドパッキンを構成する編糸の通過経路を示す
説明図である。
【図５】本発明のステムの封止構造示す概略断面図であ
る。
る。
10 … グランドパッキン １ … 編糸（外周補強膨張黒鉛編糸） ２ … 編糸（内部補強膨張黒鉛編糸） ３ … 中芯 1a、1b… 編糸１が通過する経路 2a、2b、2c… 編糸２が通過する経路 ５ … 高強度編糸 10ａ、10ｂ、10ｃ… グランドパッキン 11 … 高強度編糸５が通過する内径側角部 21 … スタフィングボックス 22 … ステム 23 … パッキン押え
Claims (6)
- 【請求項１】 補強材が外周に設けられた外周補強膨張
黒鉛編糸と、補強材が内部に設けられた内部補強膨張黒
鉛編糸とが、角形編組体に編組されてなり、前記外周補
強膨張黒鉛編糸が前記角形編組体の一方の対向する角部
を通過し、かつ前記内部補強膨張黒鉛編糸が前記角形編
組体の他方の対向する角部を通過するように構成したこ
とを特徴とするグランドパッキン。 - 【請求項２】 前記角形編組体は、八ッ編による編組体
である請求項１に記載のグランドパッキン。 - 【請求項３】 前記角形編組体は、袋編による編組体で
ある請求項１に記載のグランドパッキン。 - 【請求項４】 前記角形編組体は、格子編による編組体
である請求項１に記載のグランドパッキン。 - 【請求項５】 少なくとも外周部が高強度の部材からな
る高強度編糸と、補強材が内部に設けられた内部補強膨
張黒鉛編糸とが、角形編組体に編組されてなり、前記高
強度編糸が前記角形編組体の一方の対向する角部を通過
し、かつ前記内部補強膨張黒鉛編糸が前記角形編組体の
他方の対向する角部を通過するように構成したグランド
パッキンをスタフィングボックス内のステムに複数連設
して装着しステムを封止するに際し、 一方の端部のグランドパッキンを、高強度編糸が通過す
る内径側角部が、スタフィングボックス底部側に位置す
るように装着すると共に、他方の端部のグランドパッキ
ンを、高強度編糸が通過する内径側角部が、パッキン押
え側に位置するように装着することを特徴とするステム
の封止構造。 - 【請求項６】 上記高強度編糸は、補強材が外周に設け
られた外周補強膨張黒鉛編糸である請求項５に記載のス
テムの封止構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28034592A JP3299568B2 (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | グランドパッキンおよびステムの封止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28034592A JP3299568B2 (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | グランドパッキンおよびステムの封止構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06129545A true JPH06129545A (ja) | 1994-05-10 |
| JP3299568B2 JP3299568B2 (ja) | 2002-07-08 |
Family
ID=17623716
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28034592A Expired - Fee Related JP3299568B2 (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | グランドパッキンおよびステムの封止構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3299568B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008032137A (ja) * | 2006-07-31 | 2008-02-14 | Toho Yogyo Kk | 繊維質ライニングロールの製造方法 |
| US20140084546A1 (en) * | 2012-09-26 | 2014-03-27 | A.W. Chesterton Company | Methods and apparatuses for producing a compression packing seal including a dual-sided braided jacket and methods of using the same |
| US9810324B2 (en) | 2011-09-26 | 2017-11-07 | A.W. Chesterton Company | Methods and apparatuses for producing a braided dual-sided compression packing seal and methods of using the same |
-
1992
- 1992-10-19 JP JP28034592A patent/JP3299568B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008032137A (ja) * | 2006-07-31 | 2008-02-14 | Toho Yogyo Kk | 繊維質ライニングロールの製造方法 |
| US9810324B2 (en) | 2011-09-26 | 2017-11-07 | A.W. Chesterton Company | Methods and apparatuses for producing a braided dual-sided compression packing seal and methods of using the same |
| US10711898B2 (en) | 2011-09-26 | 2020-07-14 | A.W. Chesterton Company | Methods and apparatuses for producing a braided dual-sided compression packing seal and methods of using the same |
| US20140084546A1 (en) * | 2012-09-26 | 2014-03-27 | A.W. Chesterton Company | Methods and apparatuses for producing a compression packing seal including a dual-sided braided jacket and methods of using the same |
| US9388903B2 (en) * | 2012-09-26 | 2016-07-12 | A.W. Chesterton Company | Methods and apparatuses for producing a compression packing seal including a dual-sided braided jacket and methods of using the same |
| AU2013323487B2 (en) * | 2012-09-26 | 2017-03-09 | A.W. Chesterton Company | Methods and apparatuses for producing a compression packing seal including a dual-sided braided jacket and methods of using the same |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3299568B2 (ja) | 2002-07-08 |
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