JPH03129181A

JPH03129181A - ガスケット

Info

Publication number: JPH03129181A
Application number: JP19610589A
Authority: JP
Inventors: Minoru Wada; 実和田
Original assignee: Sumitomo Metal Industries Ltd
Current assignee: Nippon Steel Corp
Priority date: 1989-07-27
Filing date: 1989-07-27
Publication date: 1991-06-03

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、渦巻き形ガスケットの構造に関するものであ
る。

［従来の技術］従来の渦巻き形ガスケットは、薄鋼帯と石綿テープとを
交互に巻きつけ、巻き始めと巻き終わりを溶接したもの
である。しかし、近年石綿の使用が制限されており、そ
の代替品が種々開発されている。

［発明が解決しようとする課Ｂ］石綿系渦巻き形ガスケットの非石綿化として、無機系抄
造紙が代替として用いられている。しかし、このガスケ
ットは、ファイバー型材料の形態から推定される如く、
シール性に問題があり、強い締結力を必要とする。また
、圧力限界も低く、とりわけ激しい振動のライン中では
、著しくその性能が劣っていた。一方、シール材として
は、膨脹黒鉛のタイプが知られており、優れたシール性
は注目されていた。しかし、グラファイト型ガスケット
では、静止系での性能は満足できても、激しい振動系で
は、共に使用している金属材料が疲労を起こし形状が場
合により壊れてしまうことがあった。

また、グラファイトのみの場合では、グラファイトの厚
み方向の熱膨張率が無機系よりはるかに大きく、ステン
レスのほぼ９倍ある。このため、グラファイトの膨脹に
よる応力と、振動による機械的疲労により、ステンレス
が壊れ形状が崩れると考えられる。

［課題を解決するための手段〕そこで本発明者は、上記点に鑑み鋭意研究の結果本発明
ガスケットを充放させたものであり、その特徴とすると
ころは、テープ状の波形ステンレス帯、グラファイト及
び抄造系を重ね合わせ、渦巻き状としたものである点に
ある。

なお、本発明ガスケットは、渦巻き形ガスケットである
ので、従来の渦巻き形ガスケットの有している構造上の
特徴、例えば巻き始めと巻き終わりはステンレス帯のみ
である点、及びそこでステンレス帯同士が熔接（スポッ
ト溶接）される点、等々は具備している。

テープ状の波形ステンレス帯については、従来と同様の
形状、材質のもので良く、本発明においては特に限定し
ない。

グラファイトとは、膨張黒鉛とも呼ばれるもので、次の
ような製法によって得られる。

天然黒鉛、熱分解黒鉛、キッシュ黒鉛等を硫酸や硝酸ナ
トリウム、過マンガン酸カリウム又は臭素やハロゲン化
物等で処理すると眉間化合物が得られる。この眉間化合
物は、黒鉛の層状構造の眉間に他の反応物質が浸入して
、炭素平面と結合を持ち、炭素の層状構造を維持したま
まの結晶化合物をいう。これを高温で熱処理することに
よって眉間化合物がガスを発生し、それにより黒鉛層間
は拡張される。通常、炭素平面と直角の方向にＩＯ倍程
度拡張する。この拡張された黒鉛がグラファイトである
。

このグラファイトには、バインダーとして酢酸セルロー
スやフェノール樹脂等の合成樹脂を混合しても良い。ま
た、酸化黒鉛を配合したものを用いても良い。

本発明で言う「グラファイト」は、主剤として前記した
グラファイトが含まれておれば良く、その他のものを混
合することは自由である。そしてこのグラファイトは、
耐熱性が高い、軽量であるという一般的性質に加えて、
変形し易く復元力が大きい、密着性が良い、等々の利点
があり、ガスケット材料としての条件を好適にみたして
いると言える。

抄造系とは、無機繊維（石綿、岩綿、セラ芙ツク繊維等
）をパルプ等で混抄したものをいう。

なお、本発明ガスケットは、全体形状が円形のものに限
らず、楕円形、方形等であっても良い。

［実施例］以下図面に示す実施例に基づいて本発明を更に詳細に説
明する。

第１図は、本発明に係るガスケット１の一例の断面図を
示すものであり、図より明らかなように中央部分が中空
となった多層構造物である。この多層部分は、その拡大
図にも示すように、波形となったステンレス帯２、グラ
ファイト３、岩綿紙４を層として繰り返し有するもので
ある。但し、最も内側面と最も外側面はステンレス帯２
のみが巻かれており、その巻き初めと巻き終わりの部分
にスポット溶接がなされている。

第２図は、本発明ガスケット１の製法の一例を楯略的に
示すものであり、ステンレス帯２、グラファイト３、及
び岩綿紙４をプレスローラー５にて圧着すると共に全て
を波形に成形し、これを巻き取り機６にて渦巻き状に巻
き取ってゆくものである。工程としては、最初にステン
レス帯２のみを送り出し巻き取り機６箇所でスポット溶
接機７にて熔接し、巻き終わりの際にもステンレス帯２
のみを送り出してステンレス帯２同士を同しく熔接する
。

［発明の効果］以上詳細に説明したように、本発明に係るガスケットは
、テープ状の波形ステンレス帯、グラファイト及び抄造
系を重ね合わせ、渦巻き状としたものであることを特徴
とするものであり、以下述べる如き種々の効果を有する
非常に高度な発明である。

■　圧力限界が高い。

■　繰り返し振動下でのシール性が高い。

■　繰り返し振動下での形状保持性が高い。

こうした特性を発揮する理由について考察すると、本発
明ガスケットの場合、高温状況下においては、グラファ
イトが膨張するものの、併用している抄造系が収縮する
ためそれを吸収し、初期設定した厚みにそれほどの変形
を生しないためである。このことから考えると、グラフ
ァイトと併用する材料は、応力緩和率が大きく、且つ、
耐熱性をもつ材料であれば良いことになる。更に、グラ
ファイトの膨張収縮性は、その酸化消耗の温度範囲以内
で用いるならほぼ恒久的に保持されるため’ｉ６ｍ振動
下で使用されるものとしては、全く理想的なものといえ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るガスケア）の実施例の一つを示す
一部拡大図を含む概略断面図である。第２図はその製法
の一例を概略的に示す工程図である。１・・・・・・・・・・・・ガスケット２・・・・・・
・・・・・・ステンレス帯３・・・・・・・・・・・・
グラファイト４・・・・・・・・・・・・岩綿紙

Claims

【特許請求の範囲】

１、テープ状の波形ステンレス帯、グラファイト及び抄
造系を重ね合わせ、渦巻き状としたものであることを特
徴とするガスケット。