JP2884079B2 - パッキン - Google Patents
パッキンInfo
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- JP2884079B2 JP2884079B2 JP25707897A JP25707897A JP2884079B2 JP 2884079 B2 JP2884079 B2 JP 2884079B2 JP 25707897 A JP25707897 A JP 25707897A JP 25707897 A JP25707897 A JP 25707897A JP 2884079 B2 JP2884079 B2 JP 2884079B2
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- yarn
- packing
- expanded graphite
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- Ropes Or Cables (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体機器の軸封部
に用いるグランドパッキンなどに好適なパッキンに関す
る。
に用いるグランドパッキンなどに好適なパッキンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば流体機器の軸封部などに用
いられるグランドパッキンを得るためのパッキン材料と
して、圧縮復元性が高く封止性にすぐれた特性をもって
いる膨張黒鉛を基材としたものが知られている。
いられるグランドパッキンを得るためのパッキン材料と
して、圧縮復元性が高く封止性にすぐれた特性をもって
いる膨張黒鉛を基材としたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
膨張黒鉛を基剤として形成されるグランドパッキンは、
ラミネート式,ダイモールド式,チップモールド式,リ
ボンパック式などの圧縮成形方式によって製造される
が、これらのものは、あらかじめ用いる軸径にあわせて
リング状に形成しておく必要があり、軸径の異なる他の
ものには使用し得ない。したがって、汎用性に乏しく、
また膨張黒鉛自体、引張強さが弱く脆いため、スタフィ
ンボックスなどに装着したものを交換のために取り出す
作業が困難であり使用性に劣る。
膨張黒鉛を基剤として形成されるグランドパッキンは、
ラミネート式,ダイモールド式,チップモールド式,リ
ボンパック式などの圧縮成形方式によって製造される
が、これらのものは、あらかじめ用いる軸径にあわせて
リング状に形成しておく必要があり、軸径の異なる他の
ものには使用し得ない。したがって、汎用性に乏しく、
また膨張黒鉛自体、引張強さが弱く脆いため、スタフィ
ンボックスなどに装着したものを交換のために取り出す
作業が困難であり使用性に劣る。
【0004】さらに、上記各圧縮成形方式の個々の問題
点として、ラミネート式の場合は、歩留りが悪くコスト
アップにつながる。ダイモールド式およぴチップモール
ド式の場合は、金型成形となリコスト高になるとともに
汎用性に乏しい。リボンパック式の場合は、作業性が悪
いなどを挙げることができる。
点として、ラミネート式の場合は、歩留りが悪くコスト
アップにつながる。ダイモールド式およぴチップモール
ド式の場合は、金型成形となリコスト高になるとともに
汎用性に乏しい。リボンパック式の場合は、作業性が悪
いなどを挙げることができる。
【0005】これらの問題点は、他の編組パッキンと同
様、膨張黒鉛を軸径に合せて所定の長さに切断して使用
し得るように、紐状体に構成することで解決できるけれ
ども、膨張黒鉛自体は、黒鉛粒子の結晶のC軸方向に膨
張させた外観上芋虫状粒子(粉体)であるため、これら
芋虫状粒子を集合して圧縮成形によってシート状に形成
できるが、シート状に形成しても前述のように引張強さ
が弱く、脆い性質のものであるから、糸(ヤーン)とす
ることができないので編組できない。したがって、他の
編組パッキンのように軸径に合せて所定長さに切断した
のち、この切断されたものを軸外周に巻回してパッキン
として使用することが不可能とされていた。
様、膨張黒鉛を軸径に合せて所定の長さに切断して使用
し得るように、紐状体に構成することで解決できるけれ
ども、膨張黒鉛自体は、黒鉛粒子の結晶のC軸方向に膨
張させた外観上芋虫状粒子(粉体)であるため、これら
芋虫状粒子を集合して圧縮成形によってシート状に形成
できるが、シート状に形成しても前述のように引張強さ
が弱く、脆い性質のものであるから、糸(ヤーン)とす
ることができないので編組できない。したがって、他の
編組パッキンのように軸径に合せて所定長さに切断した
のち、この切断されたものを軸外周に巻回してパッキン
として使用することが不可能とされていた。
【0006】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、編組に必要な膨張黒鉛製編み糸、即ち、膨張
黒鉛を基剤とする編み糸構成を基礎研究とする鋭意研究
の結果、膨張黒鉛本来の圧縮復元性が高く、かつなじみ
性にすぐれている特性を損なうことなく、編み糸の引張
り強さおよび靭性を向上させ、このような編み糸の複数
本集束によって高い封止性を確保するとともに使用性お
よび汎用性の向上を図ることができるパッキンを提供す
ることを目的としている。
たもので、編組に必要な膨張黒鉛製編み糸、即ち、膨張
黒鉛を基剤とする編み糸構成を基礎研究とする鋭意研究
の結果、膨張黒鉛本来の圧縮復元性が高く、かつなじみ
性にすぐれている特性を損なうことなく、編み糸の引張
り強さおよび靭性を向上させ、このような編み糸の複数
本集束によって高い封止性を確保するとともに使用性お
よび汎用性の向上を図ることができるパッキンを提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1〜請求項15に記載の発明に係るパッキン
は、無機繊維もしくは金属線の中から選択された少なく
とも1つまたはこれらの複合体の表面を有機繊維の中か
ら選択された1つの短繊維もしくはこれらの複合短繊維
糸によって被覆してなる補強繊維糸、無機繊維もしくは
金属線の中から選択された1つまたはこれらの複合体の
表面を抄造物によって被覆してなる補強繊維糸、有機繊
維と無機繊維もしくは金属線とを撚った補強繊維糸、有
機繊維もしくは無機繊維または金属線をニット編みした
補強繊維糸、または、長手方向に平行に延びる複数の無
機繊維もしくは金属線とこれらの間に交絡されて平行を
保持する有機繊維とからなる補強繊維糸を、基材となる
膨張黒鉛中に、それの長手方向に沿って配置し埋設して
編み糸となし、この編み糸を複数本集束して中芯を形成
し、この中芯の外周を上記編み糸の編組体によって被覆
する、若しくは、上記編み糸を複数本集束して編組す
る、あるいは、上記編み糸を複数本集束してひねり加工
することを特徴とするものである。
に、請求項1〜請求項15に記載の発明に係るパッキン
は、無機繊維もしくは金属線の中から選択された少なく
とも1つまたはこれらの複合体の表面を有機繊維の中か
ら選択された1つの短繊維もしくはこれらの複合短繊維
糸によって被覆してなる補強繊維糸、無機繊維もしくは
金属線の中から選択された1つまたはこれらの複合体の
表面を抄造物によって被覆してなる補強繊維糸、有機繊
維と無機繊維もしくは金属線とを撚った補強繊維糸、有
機繊維もしくは無機繊維または金属線をニット編みした
補強繊維糸、または、長手方向に平行に延びる複数の無
機繊維もしくは金属線とこれらの間に交絡されて平行を
保持する有機繊維とからなる補強繊維糸を、基材となる
膨張黒鉛中に、それの長手方向に沿って配置し埋設して
編み糸となし、この編み糸を複数本集束して中芯を形成
し、この中芯の外周を上記編み糸の編組体によって被覆
する、若しくは、上記編み糸を複数本集束して編組す
る、あるいは、上記編み糸を複数本集束してひねり加工
することを特徴とするものである。
【0008】上記構成の請求項1〜請求項15に記載の
発明によれば、基材となる脆い性質の膨張黒鉛中に、そ
れの長手方向に沿って各種形態の補強繊維糸を配置し埋
設した編み糸を構成することで、膨張黒鉛同士の結合性
を利用して所定量の膨張黒鉛の集合体を構成させ膨張黒
鉛が本来もっている高い圧縮復元性とすぐれたなじみ性
を維持しつつ、編み糸に補強繊維糸のもっている高い引
張り強さと靭性とが付与されているから、この編み糸を
糸切れすることなく編組したり、ひねり加工したりする
ことができる。これによって、この編み糸の複数本を集
束して形成された中芯の外周を該編み糸の編組体によっ
て被覆した紐状体を形成させたり、編み糸の複数本を集
束し編組して高い引張り強さおよび靭性をもった編組体
(角編み)を形成させたり、編み糸を複数本集束してひ
ねり加工して高い引張り強さおよび靭性をもつひねり加
工紐状体を形成させたりすることが可能となり、したが
って、膨張黒鉛本来の特性である高い圧縮復元性および
なじみ性によりパッキンとして不可欠な高い封止特性を
確保できるものでありながら、このパッキンを構成する
編み糸のもつ高い引張り強さおよび靭性を活用して、軸
径に合わせて紐状体を所定長さに切断し軸外周に巻回し
てパッキンとして使用するといった汎用性および使用性
の向上が図れる。
発明によれば、基材となる脆い性質の膨張黒鉛中に、そ
れの長手方向に沿って各種形態の補強繊維糸を配置し埋
設した編み糸を構成することで、膨張黒鉛同士の結合性
を利用して所定量の膨張黒鉛の集合体を構成させ膨張黒
鉛が本来もっている高い圧縮復元性とすぐれたなじみ性
を維持しつつ、編み糸に補強繊維糸のもっている高い引
張り強さと靭性とが付与されているから、この編み糸を
糸切れすることなく編組したり、ひねり加工したりする
ことができる。これによって、この編み糸の複数本を集
束して形成された中芯の外周を該編み糸の編組体によっ
て被覆した紐状体を形成させたり、編み糸の複数本を集
束し編組して高い引張り強さおよび靭性をもった編組体
(角編み)を形成させたり、編み糸を複数本集束してひ
ねり加工して高い引張り強さおよび靭性をもつひねり加
工紐状体を形成させたりすることが可能となり、したが
って、膨張黒鉛本来の特性である高い圧縮復元性および
なじみ性によりパッキンとして不可欠な高い封止特性を
確保できるものでありながら、このパッキンを構成する
編み糸のもつ高い引張り強さおよび靭性を活用して、軸
径に合わせて紐状体を所定長さに切断し軸外周に巻回し
てパッキンとして使用するといった汎用性および使用性
の向上が図れる。
【0009】上記請求項1〜15に記載の発明に係るパ
ッキンにおける膨張黒鉛としては、請求項16に記載の
ような芋虫状黒鉛粉を使用しても、請求項17に記載の
ような細幅シート状のものを使用してもよい。
ッキンにおける膨張黒鉛としては、請求項16に記載の
ような芋虫状黒鉛粉を使用しても、請求項17に記載の
ような細幅シート状のものを使用してもよい。
【0010】また、上記請求項1〜15に記載の発明に
係るパッキンにおける編み糸を構成する補強繊維糸とし
て用いられる有機繊維は、木綿,レーヨン,フェノ一
ル,アラミド,PBI,PTEF,PPS,PEEKな
どの中から選択された少なくとも1つであり、無機繊維
は、ガラス繊維,炭素繊維,セラミック繊維などの中か
ら選択された少なくとも1つであり、また、金属線は、
ステンレス,インコネル,モネルなどの金属線の中から
選択された少なくとも1つである。
係るパッキンにおける編み糸を構成する補強繊維糸とし
て用いられる有機繊維は、木綿,レーヨン,フェノ一
ル,アラミド,PBI,PTEF,PPS,PEEKな
どの中から選択された少なくとも1つであり、無機繊維
は、ガラス繊維,炭素繊維,セラミック繊維などの中か
ら選択された少なくとも1つであり、また、金属線は、
ステンレス,インコネル,モネルなどの金属線の中から
選択された少なくとも1つである。
【0011】さらに、上記請求項1〜15に記載の発明
に係るパッキンにおける補強繊維糸は接着剤により膨張
黒鉛と一体に接着して埋設されていることが好ましく、
また、この補強繊維糸は相互に間隔をあけて複数本配置
されていることが好ましい。
に係るパッキンにおける補強繊維糸は接着剤により膨張
黒鉛と一体に接着して埋設されていることが好ましく、
また、この補強繊維糸は相互に間隔をあけて複数本配置
されていることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづいて説明する。図1は本発明に係るパッキンの
一実施の形態を示す一部切断斜視図であり、同図におい
て、パッキン1は中芯2とこの中芯2の外周を被覆して
いる例えば袋編みされた編組体3によって構成されてお
り、中芯2は編み糸4を複数本集束して長手方向に配置
することによって形成され、編組体3は編み糸4を袋編
みすることによって形成されている。
にもとづいて説明する。図1は本発明に係るパッキンの
一実施の形態を示す一部切断斜視図であり、同図におい
て、パッキン1は中芯2とこの中芯2の外周を被覆して
いる例えば袋編みされた編組体3によって構成されてお
り、中芯2は編み糸4を複数本集束して長手方向に配置
することによって形成され、編組体3は編み糸4を袋編
みすることによって形成されている。
【0013】上記編み糸4は、図2に示すように、幅方
向に相互に間隔をあけて長手方向に沿って配置した複数
本の補強繊維糸40の両面を図示されていない接着剤に
よって芋虫状の膨張黒鉛粉からなる膨張黒鉛41と一体
に接着して埋設した構成になっている。
向に相互に間隔をあけて長手方向に沿って配置した複数
本の補強繊維糸40の両面を図示されていない接着剤に
よって芋虫状の膨張黒鉛粉からなる膨張黒鉛41と一体
に接着して埋設した構成になっている。
【0014】上記補強繊維糸40は、図3に示すよう
に、前記無機繊維もしくは金属線の中から選択された少
なくとも1つ40B(ガラス繊維、炭素繊維もしくはス
テンレス線)の表面を、有機繊維の中から選択された1
つ(木綿またはアラミド)の短繊維6によって被覆した
ものである。この補強繊維糸40では、短繊維6の被覆
層によって接着剤との付着性と靭性を向上させ、かつ無
機繊維もしくは金属線の中から選択された少なくとも1
つ4OBによって引張り強さと靭性を向上させることが
できる。なお、短繊維6の被覆層は、有機繊維の中から
選択された2つ以上の短繊維を複合した複合短繊維糸に
よって形成してもよい。また、補強繊維糸40として用
いられる木綿は、その表面に極く短く細い繊維が無数に
立つ、いわゆる毛羽立ちが認められるので、接着剤との
付着性がよい。そのために、補強繊維糸40と膨張黒鉛
41とが互いに強固に接着されて編組などによるパッキ
ン製作工程中に膨張黒鉛41が剥がれたり脱落すること
を防止できる。
に、前記無機繊維もしくは金属線の中から選択された少
なくとも1つ40B(ガラス繊維、炭素繊維もしくはス
テンレス線)の表面を、有機繊維の中から選択された1
つ(木綿またはアラミド)の短繊維6によって被覆した
ものである。この補強繊維糸40では、短繊維6の被覆
層によって接着剤との付着性と靭性を向上させ、かつ無
機繊維もしくは金属線の中から選択された少なくとも1
つ4OBによって引張り強さと靭性を向上させることが
できる。なお、短繊維6の被覆層は、有機繊維の中から
選択された2つ以上の短繊維を複合した複合短繊維糸に
よって形成してもよい。また、補強繊維糸40として用
いられる木綿は、その表面に極く短く細い繊維が無数に
立つ、いわゆる毛羽立ちが認められるので、接着剤との
付着性がよい。そのために、補強繊維糸40と膨張黒鉛
41とが互いに強固に接着されて編組などによるパッキ
ン製作工程中に膨張黒鉛41が剥がれたり脱落すること
を防止できる。
【0015】このように、幅方向に相互に間隔をあけて
長手方向に配置した複数本の補強繊維糸40を接着剤に
より膨張黒鉛41と一体に接着して埋設した編み糸4を
構成することで、編み糸4には補強繊維糸40のもって
いる高い引張り強さと靭性とが付与されることになるか
ら、この編み糸4は糸切れすることなく編組できる。し
たがって、編み糸4によって形成された中芯2の外周
を、該編み糸4で袋編みした編組体3によって被覆した
紐状体5、つまり高い引張り強さをもち、靭性に富んだ
特性を有する紐状体5に形成し、この紐状体5を例えば
軸径に合せて所定に長さに切断してパッキン1として使
用することができるので、汎用性と使用性が向上する。
しかも、パッキン1を構成している中芯2および編組体
3には、膨張黒鉛41が本来もっている高い圧縮復元性
とすぐれたなじみ性が付与されることになるから、パッ
キン1として不可欠な高い封止特性を確保できる。
長手方向に配置した複数本の補強繊維糸40を接着剤に
より膨張黒鉛41と一体に接着して埋設した編み糸4を
構成することで、編み糸4には補強繊維糸40のもって
いる高い引張り強さと靭性とが付与されることになるか
ら、この編み糸4は糸切れすることなく編組できる。し
たがって、編み糸4によって形成された中芯2の外周
を、該編み糸4で袋編みした編組体3によって被覆した
紐状体5、つまり高い引張り強さをもち、靭性に富んだ
特性を有する紐状体5に形成し、この紐状体5を例えば
軸径に合せて所定に長さに切断してパッキン1として使
用することができるので、汎用性と使用性が向上する。
しかも、パッキン1を構成している中芯2および編組体
3には、膨張黒鉛41が本来もっている高い圧縮復元性
とすぐれたなじみ性が付与されることになるから、パッ
キン1として不可欠な高い封止特性を確保できる。
【0016】図4は本発明に係るパッキン1の他の実施
の形態を示す斜視図であり、前記実施の形態と同一もし
くは相当部分には同一の符号を付し、それらの詳しい説
明は省略する。図4において、パッキン1は編み糸4を
8本用いて8打角編みした編組体3Aによって紐状体5
を形成している。
の形態を示す斜視図であり、前記実施の形態と同一もし
くは相当部分には同一の符号を付し、それらの詳しい説
明は省略する。図4において、パッキン1は編み糸4を
8本用いて8打角編みした編組体3Aによって紐状体5
を形成している。
【0017】この実施の形態による場合も、編み糸4に
は補強繊維糸40のもっている高い引張り強さと靭性と
が付与されることになるので、この編み糸4を糸切れす
ることなく編組(角編み)できる。したがって、高い引
張り強さをもち、靭性に富んだ特性を有する編組体3A
によって紐状体5を形成し、この紐状体5を例えば軸径
に合せて所定に長さに切断してパッキン1として使用す
ることができるので、汎用性と使用性が向上する。しか
も、パッキン1を構成している編組体3Aには、膨張黒
鉛41が本来もっている高い圧縮復元性とすぐれたなじ
み性が付与されることになるから、パッキン1として不
可欠な高い封止特性を確保できる。
は補強繊維糸40のもっている高い引張り強さと靭性と
が付与されることになるので、この編み糸4を糸切れす
ることなく編組(角編み)できる。したがって、高い引
張り強さをもち、靭性に富んだ特性を有する編組体3A
によって紐状体5を形成し、この紐状体5を例えば軸径
に合せて所定に長さに切断してパッキン1として使用す
ることができるので、汎用性と使用性が向上する。しか
も、パッキン1を構成している編組体3Aには、膨張黒
鉛41が本来もっている高い圧縮復元性とすぐれたなじ
み性が付与されることになるから、パッキン1として不
可欠な高い封止特性を確保できる。
【0018】図5は本発明に係るパッキンの別の実施の
形態を示す斜視図であり、前記各実施例と同一もしくは
相当部分には同一の符号を付し、それらの詳しい説明は
省略する。図5において、パッキン1は、編み糸4を6
本束ねて、20回/mのひねり加工を施しながらロール
成形を行い、ひねり加工された紐状体5を形成してい
る。
形態を示す斜視図であり、前記各実施例と同一もしくは
相当部分には同一の符号を付し、それらの詳しい説明は
省略する。図5において、パッキン1は、編み糸4を6
本束ねて、20回/mのひねり加工を施しながらロール
成形を行い、ひねり加工された紐状体5を形成してい
る。
【0019】この実施の形態による場合も、編み糸4に
は補強繊維糸40のもっている高い引張り強さと靭性と
が付与されることになるので、この編み糸4を糸切れす
ることなくひねり加工することができる。したがって、
高い引張り強さをもち、靭性に富んだ特性を有するひね
り加工された紐状体5を形成し、この紐状体5を例えば
軸径に合せて所定に長さに切断してパッキン1として使
用することができるので、汎用性と使用性が向上する。
しかも、パッキン1を構成しているひねり加工された紐
状体5には、膨張黒鉛41が本来もっている高い圧縮復
元性とすぐれたなじみ性が付与されることになるから、
パッキン1として不可欠な高い封止特性を確保できる。
は補強繊維糸40のもっている高い引張り強さと靭性と
が付与されることになるので、この編み糸4を糸切れす
ることなくひねり加工することができる。したがって、
高い引張り強さをもち、靭性に富んだ特性を有するひね
り加工された紐状体5を形成し、この紐状体5を例えば
軸径に合せて所定に長さに切断してパッキン1として使
用することができるので、汎用性と使用性が向上する。
しかも、パッキン1を構成しているひねり加工された紐
状体5には、膨張黒鉛41が本来もっている高い圧縮復
元性とすぐれたなじみ性が付与されることになるから、
パッキン1として不可欠な高い封止特性を確保できる。
【0020】上記各実施の形態では、膨張黒鉛41とし
て、芋虫状黒鉛粉を使用したものにてついて説明してい
るが、細幅(幅寸法、例えば5mm以下)に切断したシー
ト状の膨張黒鉛を使用してもよい。また、補強繊維糸4
0の片面のみを接着剤により膨張黒鉛41に接着した編
み糸4を構成させてもよい。さらに、前記の編み糸4
を、図6のように、撚りをかけたのちに使用してもよ
い。
て、芋虫状黒鉛粉を使用したものにてついて説明してい
るが、細幅(幅寸法、例えば5mm以下)に切断したシー
ト状の膨張黒鉛を使用してもよい。また、補強繊維糸4
0の片面のみを接着剤により膨張黒鉛41に接着した編
み糸4を構成させてもよい。さらに、前記の編み糸4
を、図6のように、撚りをかけたのちに使用してもよ
い。
【0021】図7〜図9はそれぞれ補強繊維糸40の別
例を示し、図7の補強繊維糸40は、前記無機繊維もし
くは金属線の中から選択された少なくとも1つ40B
(ガラス繊維、炭素繊維もしくはステンレス線)の表面
を、例えばパルプ抄造物7によって被覆したものであ
る。この補強繊維糸40では、パルプ抄造物7の被覆層
によって膨張黒鉛41との付着性と靭性を向上させ、か
つ無機繊維もしくは金属線の中から選択された少なくと
も1つ40Bによって引張り強さと靭性を向上させるこ
とができる。
例を示し、図7の補強繊維糸40は、前記無機繊維もし
くは金属線の中から選択された少なくとも1つ40B
(ガラス繊維、炭素繊維もしくはステンレス線)の表面
を、例えばパルプ抄造物7によって被覆したものであ
る。この補強繊維糸40では、パルプ抄造物7の被覆層
によって膨張黒鉛41との付着性と靭性を向上させ、か
つ無機繊維もしくは金属線の中から選択された少なくと
も1つ40Bによって引張り強さと靭性を向上させるこ
とができる。
【0022】図8の補強繊維糸40は、前記有機繊維か
ら選択された1つ40A(木綿またはアラミド)もしく
は前記無機繊維、または金属線の中から選択された1つ
40B(ガラス繊維、炭素繊維またはステンレス線)の
いずれかをニット編みしたものである。この補強繊維糸
40では、ニット編み構造体の編み目で形成される凹凸
によって接着剤との付着性が向上し、かつニット編み構
造体自体が保有している伸縮機能によって引張り力を吸
収できるので、結果的に引張りに対する許容度が大きく
なり靭性を向上させることになる。
ら選択された1つ40A(木綿またはアラミド)もしく
は前記無機繊維、または金属線の中から選択された1つ
40B(ガラス繊維、炭素繊維またはステンレス線)の
いずれかをニット編みしたものである。この補強繊維糸
40では、ニット編み構造体の編み目で形成される凹凸
によって接着剤との付着性が向上し、かつニット編み構
造体自体が保有している伸縮機能によって引張り力を吸
収できるので、結果的に引張りに対する許容度が大きく
なり靭性を向上させることになる。
【0023】図9の補強繊維糸40は、前記無機繊維、
または金属線の中から選択された1つ40B(ガラス繊
維、炭素繊維またはステンレス線)を複数本長手方向に
平行に配置し、これら複数の繊維間に前記有機繊維から
選択された1つ40A(木綿またはアラミド)を交絡さ
せて、平行を保持したものである。この補強繊維糸40
では、有機繊維によって膨張黒鉛41との付着性と靭性
を向上させ、かつ無機繊維または金属線によって引張り
強さと靭性を向上させることができる。
または金属線の中から選択された1つ40B(ガラス繊
維、炭素繊維またはステンレス線)を複数本長手方向に
平行に配置し、これら複数の繊維間に前記有機繊維から
選択された1つ40A(木綿またはアラミド)を交絡さ
せて、平行を保持したものである。この補強繊維糸40
では、有機繊維によって膨張黒鉛41との付着性と靭性
を向上させ、かつ無機繊維または金属線によって引張り
強さと靭性を向上させることができる。
【0024】以上のように、膨張黒鉛41中にその幅方
向に相互に間隔をあけて長手方向に沿って配置し埋設し
た補強繊維糸40のもっている高い引張り強さと靭性が
編み糸4に付与されているので、この編み糸4を糸切れ
することなく容易に編組またはひねり加工できる。即
ち、図10(A)(B)のように、破線で示す軌跡上を
旋回移動する複数の編み糸ボビン9,9から編み糸4を
繰りだして袋編みする場合のように、編み糸ボビン9,
9が軌跡の外側に位置している時点での編み糸ボビン
9,9から編み点Pまでの長さ1aと、編み糸ボビン
9,9が軌跡の内側に位置している時点での編み糸ボビ
ン9,9から編み点Pまでの長さ1bとの差が小さく、
したがって、編み糸4には比較的小さい引張力が負荷さ
れる場合は勿論のこと、図11(A)(B)のように、
破線で示す対角線上の軌跡を移動する複数の編み糸ボビ
ン9,9から編み糸4を繰りだして角編みする場合のよ
うに、編み糸ボビン9,9が軌跡の外側に位置している
時点での編み糸ボビン9,9から編み点Pまでの長さ1
aと、編み糸ボビン9,9が軌跡の中央部位置している
時点での編み糸ボビン9,9から編み点Pまでの長さ1
bとの差が大きく、したがって、編み糸4には比較的大
きい引張力が負荷される場合でも編組が可能である。
向に相互に間隔をあけて長手方向に沿って配置し埋設し
た補強繊維糸40のもっている高い引張り強さと靭性が
編み糸4に付与されているので、この編み糸4を糸切れ
することなく容易に編組またはひねり加工できる。即
ち、図10(A)(B)のように、破線で示す軌跡上を
旋回移動する複数の編み糸ボビン9,9から編み糸4を
繰りだして袋編みする場合のように、編み糸ボビン9,
9が軌跡の外側に位置している時点での編み糸ボビン
9,9から編み点Pまでの長さ1aと、編み糸ボビン
9,9が軌跡の内側に位置している時点での編み糸ボビ
ン9,9から編み点Pまでの長さ1bとの差が小さく、
したがって、編み糸4には比較的小さい引張力が負荷さ
れる場合は勿論のこと、図11(A)(B)のように、
破線で示す対角線上の軌跡を移動する複数の編み糸ボビ
ン9,9から編み糸4を繰りだして角編みする場合のよ
うに、編み糸ボビン9,9が軌跡の外側に位置している
時点での編み糸ボビン9,9から編み点Pまでの長さ1
aと、編み糸ボビン9,9が軌跡の中央部位置している
時点での編み糸ボビン9,9から編み点Pまでの長さ1
bとの差が大きく、したがって、編み糸4には比較的大
きい引張力が負荷される場合でも編組が可能である。
【0025】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜15に記載の
発明によれば、基材となる脆い性質の膨張黒鉛中に、そ
れの長手方向に沿って各種形態の補強繊維糸を配置し埋
設した編み糸を構成することで、膨張黒鉛同士の結合性
を利用して所定量の膨張黒鉛の集合体を構成させ膨張黒
鉛が本来もっている高い圧縮復元性とすぐれたなじみ性
を維持しつつ、編み糸に補強繊維糸のもっている高い引
張り強さと靭性とが付与されているから、この編み糸を
糸切れすることなく編組したり、ひねり加工したりする
ことができ、かつ、このとき、膨張黒鉛が剥がれたり脱
落することを確実に防いで膨張黒鉛本来の特性を保つこ
とができる。これによって、この編み糸の複数本を集束
して形成された中芯の外周を該編み糸の編組体によって
被覆した紐状体を形成させたり、編み糸の複数本を集束
し編組して高い引張り強さおよび靭性をもった編組体
(角編み)を形成させたり、編み糸を複数本集束してひ
ねり加工して高い引張り強さおよび靭性をもつ紐状体を
形成させたりすることも容易であり、したがって、膨張
黒鉛本来の特性である高い圧縮復元性およびなじみ性に
よりパッキンとして不可欠な高い封止特性を確保できる
ものでありながら、このパッキンを構成する編み糸のも
つ高い引張り強さおよび靭性を活用して、軸径に合わせ
て紐状体を所定長さに切断し軸外周に巻回してパッキン
として使用するといった汎用性および使用性の向上を図
ることができるという効果を奏する。
発明によれば、基材となる脆い性質の膨張黒鉛中に、そ
れの長手方向に沿って各種形態の補強繊維糸を配置し埋
設した編み糸を構成することで、膨張黒鉛同士の結合性
を利用して所定量の膨張黒鉛の集合体を構成させ膨張黒
鉛が本来もっている高い圧縮復元性とすぐれたなじみ性
を維持しつつ、編み糸に補強繊維糸のもっている高い引
張り強さと靭性とが付与されているから、この編み糸を
糸切れすることなく編組したり、ひねり加工したりする
ことができ、かつ、このとき、膨張黒鉛が剥がれたり脱
落することを確実に防いで膨張黒鉛本来の特性を保つこ
とができる。これによって、この編み糸の複数本を集束
して形成された中芯の外周を該編み糸の編組体によって
被覆した紐状体を形成させたり、編み糸の複数本を集束
し編組して高い引張り強さおよび靭性をもった編組体
(角編み)を形成させたり、編み糸を複数本集束してひ
ねり加工して高い引張り強さおよび靭性をもつ紐状体を
形成させたりすることも容易であり、したがって、膨張
黒鉛本来の特性である高い圧縮復元性およびなじみ性に
よりパッキンとして不可欠な高い封止特性を確保できる
ものでありながら、このパッキンを構成する編み糸のも
つ高い引張り強さおよび靭性を活用して、軸径に合わせ
て紐状体を所定長さに切断し軸外周に巻回してパッキン
として使用するといった汎用性および使用性の向上を図
ることができるという効果を奏する。
【図1】本発明に係るパッキンの一実施の形態を示す一
部切断斜視図である。
部切断斜視図である。
【図2】同上パッキンを構成する編み糸の一例を示す一
部切断斜視図である。
部切断斜視図である。
【図3】同上パッキンにおける補強繊維糸の一例を示す
一部切断斜視図である。
一部切断斜視図である。
【図4】本発明に係るパッキンの他の実施の形態を示す
一部切断斜視図である。
一部切断斜視図である。
【図5】本発明に係るパッキンの別の実施の形態を示す
一部切断斜視図である。
一部切断斜視図である。
【図6】編み糸の変形例を示す斜視図である。
【図7】補強繊維糸の変形例を示す説明図である。
【図8】補強繊維糸の変形例を示す説明図である。
【図9】補強繊維糸の変形例を示す説明図である。
【図10】(A)は編み糸ボビンから編み点に繰りださ
れる編み糸を袋編みする時の状態を示す正面図、(B)
は編み糸ボビンから編み点に繰りだされる編み糸を袋編
みする時の編み糸の長さ変動を説明する側面図である。
れる編み糸を袋編みする時の状態を示す正面図、(B)
は編み糸ボビンから編み点に繰りだされる編み糸を袋編
みする時の編み糸の長さ変動を説明する側面図である。
【図11】(A)は編み糸ボビンから編み点に繰りださ
れる編み糸を角編みする時の状態を示す正面図、(B)
は編み糸ボビンから編み点に繰りだされる編み糸を角編
みする時の編み糸の長さ変動を説明する側面図である。
れる編み糸を角編みする時の状態を示す正面図、(B)
は編み糸ボビンから編み点に繰りだされる編み糸を角編
みする時の編み糸の長さ変動を説明する側面図である。
1 パッキン 2 中芯 3,3A 編組体 4 編み糸 6 短繊維 7 抄造物 40 補強繊維糸 41 膨張黒鉛
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−25671(JP,A) 特開 平4−245942(JP,A) 特開 平3−172382(JP,A) 特開 平4−245960(JP,A) 特開 平6−279753(JP,A) 特開 昭63−308275(JP,A) 特開 平3−281592(JP,A) 特開 昭60−60174(JP,A) 特開 昭64−55476(JP,A) 実開 昭63−6272(JP,U) 中国発明専利申請公開1034217(CN, A) 米国特許4455334(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16J 15/22 C09K 3/10
Claims (19)
- 【請求項1】 無機繊維もしくは金属線の中から選択さ
れた少なくとも1つまたはこれらの複合体の表面を、有
機繊維の中から選択された1つの短繊維もしくはこれら
の複合短繊維糸によって被覆してなる補強繊維糸を、基
材となる膨張黒鉛中にそれの長手方向に沿って配置し埋
設して編み糸となし、この編み糸を複数本集束して中芯
が形成され、この中芯の外周が前記編み糸の編組体によ
って被覆されていることを特徴とするパッキン。 - 【請求項2】 無機繊維もしくは金属線の中から選択さ
れた少なくとも1つまたはこれらの複合体の表面を、有
機繊維の中から選択された1つの短繊維もしくはこれら
の複合短繊維糸によって被覆してなる補強繊維糸を、基
材となる膨張黒鉛中にそれの長手方向に沿って配置し埋
設して編み糸となし、この編み糸を複数本集束して編組
したことを特徴とするパッキン。 - 【請求項3】 無機繊維もしくは金属線の中から選択さ
れた少なくとも1つまたはこれらの複合体の表面を、有
機繊維の中から選択された1つの短繊維もしくはこれら
の複合短繊維糸によって被覆してなる補強繊維糸を、基
材となる膨張黒鉛中にそれの長手方向に沿って配置し埋
設して編み糸となし、この編み糸を複数本集束してひね
り加工したことを特徴とするパッキン。 - 【請求項4】 無機繊維もしくは金属線の中から選択さ
れた1つまたはこれらの複合体の表面を、抄造物によっ
て被覆してなる補強繊維糸を、基材となる膨張黒鉛中に
それの長手方向に沿って配置し埋設して編み糸となし、
この編み糸を複数本集束して中芯が形成され、この中芯
の外周が前記編み糸の編組体によって被覆されているこ
とを特徴とするパッキン。 - 【請求項5】 無機繊維もしくは金属線の中から選択さ
れた1つまたはこれらの複合体の表面を、抄造物によっ
て被覆してなる補強繊維糸を、基材となる膨張黒鉛中に
それの長手方向に沿って配置し埋設して編み糸となし、
この編み糸を複数本集束して編組したことを特徴とする
パッキン。 - 【請求項6】 無機繊維もしくは金属線の中から選択さ
れた1つまたはこれらの複合体の表面を、抄造物によっ
て被覆してなる補強繊維糸を、基材となる膨張黒鉛中に
それの長手方向に沿って配置し埋設して編み糸となし、
この編み糸を複数本集束してひねり加工したことを特徴
とするパッキン。 - 【請求項7】 有機繊維と無機繊維もしくは金属線とを
撚った補強繊維糸を、基材となる膨張黒鉛中にそれの長
手方向に沿って配置し埋設して編み糸となし、この編み
糸を複数本集束して中芯が形成され、この中芯の外周が
前記編み糸の編組体によって被覆されていることを特徴
とするパッキン。 - 【請求項8】 有機繊維と無機繊維もしくは金属線とを
撚った補強繊維糸を、基材となる膨張黒鉛中にそれの長
手方向に沿って配置し埋設して編み糸となし、この編み
糸を複数本集束して編組したことを特徴とするパッキ
ン。 - 【請求項9】 有機繊維と無機繊維もしくは金属線とを
撚った補強繊維糸を、基材となる膨張黒鉛中にそれの長
手方向に沿って配置し埋設して編み糸となし、この編み
糸を複数本集束してひねり加工したことを特徴とするパ
ッキン。 - 【請求項10】 有機繊維もしくは無機繊維または金属
線をニット編みした補強繊維糸を、基材となる膨張黒鉛
中にそれの長手方向に沿って配置し埋設して編み糸とな
し、この編み糸を複数本集束して中芯が形成され、この
中芯の外周が前記編み糸の編組体によって被覆されてい
ることを特徴とするパッキン。 - 【請求項11】 有機繊維もしくは無機繊維または金属
線をニット編みした補強繊維糸を、基材となる膨張黒鉛
中にそれの長手方向に沿って配置し埋設して編み糸とな
し、この編み糸を複数本集束して編組したことを特徴と
するパッキン。 - 【請求項12】 有機繊維もしくは無機繊維または金属
線をニット編みした補強繊維糸を、基材となる膨張黒鉛
中にそれの長手方向に沿って配置し埋設して編み糸とな
し、この編み糸を複数本集束してひねり加工したことを
特徴とするパッキン。 - 【請求項13】 長手方向に平行に延びる複数の無機繊
維もしくは金属線と、これらの間に交絡されて平行を保
持する有機繊維とからなる補強繊維糸を、基材となる膨
張黒鉛中にそれの長手方向に沿って配置し埋設して編み
糸となし、この編み糸を複数本集束して中芯が形成さ
れ、この中芯の外周が前記編み糸の編組体によって被覆
されていることを特徴とするパッキン。 - 【請求項14】 長手方向に平行に延びる複数の無機繊
維もしくは金属線と、これらの間に交絡されて平行を保
持する有機繊維とからなる補強繊維糸を、基材となる膨
張黒鉛中にそれの長手方向に沿って配置し埋設して編み
糸となし、この編み糸を複数本集束して編組したことを
特徴とするパッキン。 - 【請求項15】 長手方向に平行に延びる複数の無機繊
維もしくは金属線と、これらの間に交絡されて平行を保
持する有機繊維とからなる補強繊維糸を、基材となる膨
張黒鉛中にそれの長手方向に沿って配置し埋設して編み
糸となし、この編み糸を複数本集束してひねり加工した
ことを特徴とするパッキン。 - 【請求項16】 上記膨張黒鉛が芋虫状黒鉛粉である請
求項1ないし15のいずれかに記載のパッキン。 - 【請求項17】 上記膨張黒鉛が細幅のシート状である
請求項1ないし15のいずれかに記載のパッキン。 - 【請求項18】 上記補強繊維糸は接着剤により膨張黒
鉛と一体に接着して埋設されている請求項1ないし17
のいずれかに記載のパッキン。 - 【請求項19】 上記補強繊維糸は相互に間隔をあけて
複数本配置されている請求項1ないし18のいずれかに
記載のパッキン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25707897A JP2884079B2 (ja) | 1997-09-22 | 1997-09-22 | パッキン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25707897A JP2884079B2 (ja) | 1997-09-22 | 1997-09-22 | パッキン |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50301890A Division JPH0656213B1 (ja) | 1990-02-08 | 1990-02-08 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10132087A JPH10132087A (ja) | 1998-05-22 |
JP2884079B2 true JP2884079B2 (ja) | 1999-04-19 |
Family
ID=17301447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25707897A Expired - Fee Related JP2884079B2 (ja) | 1997-09-22 | 1997-09-22 | パッキン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2884079B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4857151B2 (ja) * | 2007-03-08 | 2012-01-18 | 日本ピラー工業株式会社 | グランドパッキン |
-
1997
- 1997-09-22 JP JP25707897A patent/JP2884079B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10132087A (ja) | 1998-05-22 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |