JPH0356691Y2 - - Google Patents

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JPH0356691Y2
JPH0356691Y2 JP1986181740U JP18174086U JPH0356691Y2 JP H0356691 Y2 JPH0356691 Y2 JP H0356691Y2 JP 1986181740 U JP1986181740 U JP 1986181740U JP 18174086 U JP18174086 U JP 18174086U JP H0356691 Y2 JPH0356691 Y2 JP H0356691Y2
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packing
flexible graphite
graphite sheet
twisted
knitting yarn
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 流体機械の軸封部等には、糸状のパツキン材料
を複数本用いて編組或いはひねり加工したグラン
ドパツキンガ用いられ、固定部あるいは静止部分
間のシールには、糸状のパツキン材料を複数本用
いて編組した編組パツキン或いは糸状のパツキン
材料を複数本用いてひねり加工したひねりパツキ
ンが用いられているが、本考案は、これらの編組
パツキン、ひねりパツキンを作るに際して好適と
なる編み糸用パツキン材料に関する。
(従来の技術) 従来、この種のパツキン材料として、米国特許
第3404061号広報に開示された構成のものが知ら
れている。このパツキン材料は芯材の外周に可撓
性黒鉛テープをらせん状に巻き付けて、前記芯材
を被覆した構成になつている。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、上記従来のようなパツキン材料の可
撓性黒鉛テープは、引張や、圧縮、ひねりに対し
て、非常に弱い。そのため、上記従来のようなパ
ツキン材料で編組パツキン或いはひねりパツキン
を作ろうとすると、編組時或いはひねり加工時
に、パツキン材料の可撓性黒鉛テープに引つ張り
やひねりが生じ、可撓性黒鉛テープに亀裂が生じ
たり、あるいは可撓性黒鉛テープが破断したり
し、これが原因で、上記従来のようなパツキン材
料で編組パツキン或いはひねりパツキンを自動機
で作ることができなかつたのである。
本考案は、このような従来技術の背景に鑑みて
なされたもので、本考案者の研究によつて特に可
撓性黒鉛テープは幅5mm以下のテープ状に切断す
ることで、圧縮率および許容ひねり回数が飛躍的
に向上する特性を有している事実を発見し、この
発見に基く特性を利用して、編組パツキン或いは
ひねりパツキンを形成するのに好適な編み糸用パ
ツキン材料を考案するに至つたものである。
即ち、本考案は、編組パツキン或いはひねりパ
ツキンを形成するのに好適な編み糸用パツキン材
料を提供することを目的としている。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案の編み糸用
パツキン材料は、繊維製芯材の外周を、幅5mm以
下に切断した可撓性黒鉛シートで巻回被覆し、こ
の表面を繊維にて補強したものである。
(作用) 本考案の編み糸用パツキン材料によれば、5mm
幅以下に切断した可撓性黒鉛シートを用いたの
で、圧縮率と許容ひねり回数が大幅に高められ、
しかも、繊維製芯材によつて可撓性黒鉛シートの
引張に対する補強がなされるので、このパツキン
材料を用いて編組パツキンあるいはひねりパツキ
ンを作るとき、編組或いはひねり加工時にパツキ
ン材料に引つ張りやひねりが生じても、パツキン
材料の可撓性黒鉛テープは簡単には亀裂、破断せ
ず、自動機で編組パツキンあるいはひねりパツキ
ンを良好に生産することができる。
また、パツキン材料の可撓性黒鉛テープが回転
軸などに直接接触すると、比較的短期間で摩耗損
傷してシール性を低下させるが、本考案の編み糸
用パツキン材料の場合、パツキン材料の表面を繊
維にて補強しているので、耐摩耗性の向上が図ら
れると共に、強度も向上される。
(実施例) 第1図は本考案に係る編み糸用パツキン材料の
一実施例を示す正面図であり、図において、太さ
0.5〜3mm(通常1〜2mm)の繊維製芯材1の外
周に、幅3mmに切断され厚さ0.38mmの可撓性黒鉛
シート2がその両側端面を当接させた状態でらせ
ん状に巻回され(密着巻きと称される)、この表
面に逆方向のらせん状でしかもリードを大きくと
つて繊維3を巻回して補強している。
前記繊維製芯材1および繊維3は、金属繊維、
石綿、セラミツクスフアイバー、ガラス繊維、炭
素繊維等の無機繊維、木綿、レーヨン、フエノー
ル、アラミド、PBI,PTFE等の有機繊維によつ
てなる。
なお、上記パツキン材料を作るとき、可撓性黒
鉛シート2は、単に芯材1の外周にらせん状に巻
回するだけであるから、この時点では、可撓性黒
鉛シート2に引張りや、圧縮、ひねりなどほとん
ど生じない。また、このような場合ばかりでな
く、可撓性黒鉛シート2をその両端部が重なるよ
うにらせん状に巻回する場合(重ね巻きと称され
る)、或いは、可撓性黒鉛シート2をその両側端
面間に隙間ができるようにらせん状に巻回する場
合(隙間巻きと称される)でも、可撓性黒鉛シー
ト2は単に芯材1の外周にらせん状に巻回するだ
けであるから、可撓性黒鉛シート2に張りや、圧
縮、ひねりなどはほとんど生じない。
ところで、本考案者は、可撓性黒鉛シートを5
mm幅以下にすると、可撓性黒鉛シートの圧縮率お
よび許容ひねり回数が大幅に向上されることを発
見した。その可撓性黒鉛シートの切断幅と圧縮率
の関係を示す実験結果のグラフを第2図に、ま
た、可撓性黒鉛シートの切断幅と許容ひねり回数
との関係を示す実験結果のグラフを第3図に示し
てある。
なお、第2図、第3図で使用した可撓性黒鉛シ
ートの厚さは0.38mmである。
また、許容ひねり回数の実験(第3図)は、
1mの長さの所定幅に切断した可撓性黒鉛シート
の一端を固定し、他端を1回転(360°)したとき
1回ひねりとしてひねつていくことにより、何回
ひねれば、可撓性黒鉛シートに破断が生じたかを
実験しており、編み糸として最もきびしい条件下
を想定している。
これらの図から明らかなように、可撓性黒鉛シ
ートの切断幅が5mm以下になると、圧縮率および
許容ひねり回数が飛躍的に増大する特性を有して
いることが判る。
したがつて、切断幅3mmの可撓性黒鉛シート2
を繊維製芯材1の巻回した編み糸4による編組又
はひねり加工が容易かつ確実にできるのである。
即ち、編み糸4を複数本集束して例えば8打角
編みパツキンやひねり加工パツキンを得ようとす
る場合、編み糸4には極端なねじりまたはひねり
が生ずるけれども、この編み糸4では、可撓性黒
鉛シートに亀裂や破断が起こらない。
しかも、表面が繊維3によつて補強されている
から、耐摩耗性が向上すると共に、強度も増大す
る。
第4図は、本考案の他の実施例を示す正面図で
あり、前記第1図に示す第1実施例と同一又は相
当部分に同一符号を付している。そして、繊維製
芯材1の外周に、幅3mmに切断され厚さ0.38mmの
可撓性黒鉛シート2がその両側端面を当接させた
状態でらせん状に巻回(密着巻き)され、その表
面を、例えばニツト編みした繊維3で被覆して補
強している。
このように構成しても、前記実施例と同様の効
果を奏する。
なお、繊維3で被覆した編み糸4の表面にシリ
コン油、鱗片状黒鉛、ゴム系接着剤等により成る
目詰材を含浸させることでシール性と摺動特性が
著しく向上する。
前記各実施例では可撓黒鉛シートを幅3mmに切
断したが、この可撓性黒鉛シートは、実用上0.5
〜5mmの幅に切断しておけばよい。シートを幅
0.5mm未満にカツトするのは難しいからである。
また、可撓黒鉛シートの厚みとしては、実用上
0.1〜0.4mmのものでよい。市販品としては0.25mm
と0.38mmのものが出されている。
なお、前記各実施例の編み糸4は、編組パツキ
ンあるいはひねりパツキンを作る材料に用いられ
る場合に限らず、編み糸4をリボン織りまたは平
織りして作るガスケツトの材料としても用いるこ
とができる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案のパツキン材料
は、可撓黒鉛シートを用いているにも拘らず、編
組パツキン或いはひねりパツキンを自動機で良好
に生産することができる。
また、パツキン材料の表面を繊維にて補強して
いるので、編組パツキン或いはひねりパツキンに
したとき、耐摩耗性の向上が図られると共に、強
度も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るパツキン材料の一実施例
を一部剥離して示す正面図、第2図は可撓性黒鉛
シートの切断幅と圧縮率の関係を示すグラフ、第
3図は可撓性黒鉛シートの切断幅と許容ひねり回
数との関係を示すグラフ、第4図は本考案に係る
パツキン材料の他の実施例を一部剥離して示す正
面図である。 1……繊維製芯材、2……可撓性黒鉛シート、
3……繊維、4……編み糸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 編組パツキン或いはひねりパツキンを形成する
    ための編み糸用パツキン材料において、繊維製芯
    材の外周が、5mm幅以下に切断した可撓性黒鉛シ
    ートで巻回被覆され、この表面を繊維にて補強し
    たことを特徴とする編み糸用パツキン材料。
JP1986181740U 1986-11-25 1986-11-25 Expired JPH0356691Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1986181740U JPH0356691Y2 (ja) 1986-11-25 1986-11-25

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JPS6385643U JPS6385643U (ja) 1988-06-04
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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