JPH061288A - ウォータジェット推進機 - Google Patents

ウォータジェット推進機

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JPH061288A
JPH061288A JP16057892A JP16057892A JPH061288A JP H061288 A JPH061288 A JP H061288A JP 16057892 A JP16057892 A JP 16057892A JP 16057892 A JP16057892 A JP 16057892A JP H061288 A JPH061288 A JP H061288A
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JP
Japan
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nozzle
water
water jet
jet propulsion
diffuser
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Application number
JP16057892A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Iwakawa
光男 岩川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH061288A publication Critical patent/JPH061288A/ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】吃水に制限されない取付高さ位置でのポンプ起
動が可能で、高速航行以外の速度で航行する場合でも推
進効率を改善し、強度的に十分なウォータジェット推進
機を提供すること。 【構成】船底に開口した取水口22からポンプケーシン
グ23内に水を導き、このポンプケーシング23内の羽
根車25により水を加圧し、この加圧した水をディフュ
ーザ26により整流し、船尾に設けたノズルから噴射し
て推力を得るウォータジェット推進機において、ノズル
は主ノズル27と、周方向に複数に分割され径方向に移
動して主ノズル27の口径より小さい口径を形成するノ
ズルピース38とから構成し、ディフューザ26のボス
部29は固定前半部30aと可動後半部30bとから構
成し、且つ上記ノズルを開閉すべく、ノズルピース38
を径方向に移動させる第1の駆動手段40と、ボス部2
9の可動後半部30bを軸方向に移動させる第2の駆動
手段32とを設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高速船艇などに設けられ
るウォータジェット推進機に係り、特にノズルの噴射口
部の開閉を可能としたウォータジェット推進機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、ウォータジェット推進機は図1
3に示すように、船艇1の底部に開口した取水口2から
取り入れた水をポンプケーシング3内に導く導水ダクト
4と、ポンプケーシング3の内部で回転するポンプ羽根
車5と、このポンプ羽根車5の出口側に設けられたディ
フューザ6とを有する。このディフューザ6にはポンプ
羽根車5により加圧された水流を整流し、噴射ノズル7
に案内する案内羽根8およびボス部9が設けられてい
る。
【0003】また、ポンプ羽根車5は駆動軸10に装着
され、この駆動軸10を連結した駆動用原動機11によ
り回転される。そして、取水口2から導入した水流12
は導水ダクト4を通り、ポンプケーシング3内に案内さ
れる。この案内された水流12は駆動軸10にて回転さ
れるポンプ羽根車5により加圧され、この加圧水はディ
フューザ6の案内羽根8で整流した後、船尾に設けられ
た噴射ノズル7から高速度の水流となって噴射される。
この水噴射の反作用により船艇1は推力を得る。
【0004】このようなウォータジェット推進機におい
ては、船速の増加によって取水口2に導入される水流の
圧力が増加するため効率が向上する。すなわち、ウォー
タジェット推進機を搭載した船艇は、船速の増加に応じ
て発生する水流の動圧力の一部をポンプ羽根車5の吸込
部の有効吸込高さ(NPSH)として利用することがで
きるため、一般のプロペラ推進機を装備した船艇と比較
して、高速航行時における推進効率が高く、また耐キャ
ビテーション性能に優れている。したがって、ウォータ
ジェット推進機は特に高速用船艇の推進機として最適で
ある。
【0005】ところで、上記したウォータジェット推進
機においては、ポンプ羽根車5を駆動用原動機11で回
転させ、ポンプ運転を開始するためには、ポンプケーシ
ング3内の大部分が水で満たされていなければならな
い。そのため、停船時にポンプ羽根車5の回転中心が水
面以下になる高さ、すなわち吃水線以下の位置にウォー
タジェット推進機は設置されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来のウ
ォータジェット推進機は、ポンプ起動のためにその設置
高さが吃水で制限される。したがって、船底から吃水線
までの船内部のスペースは極めて狭く、このため船底近
傍に設置されるウォータジェット推進機や駆動用原動機
11などの機器の設置が困難になり、船艇構造設計上の
障害になっていた。
【0007】また、従来のウォータジェット推進機で
は、噴射ノズル7の径が一定で、ジェット流速が高速の
ときに最適条件となるように設定されており、低速のと
きには推進効率が低く、加速性能も比較的悪い。
【0008】そこで、これまで種々の改良がなされてお
り、例えば特公昭55−276号公報などに記載された
技術が提案されている。すなわち、図14に示すように
ノズル13内に弾性リング14を内蔵し、ノズル13と
弾性リング14とで形成される膨張室15内の圧力を増
減させることにより、ノズル13の内面形状を変えて、
ジェットの有効面積を変化させるもので、低速時にはA
j1、高速時にはAj2の状態にすることにより、低速時の
加速性能の改善を図っている。
【0009】ところが、上記従来の技術ではノズル13
の内面形状が低速時に滑らかな曲線を持つように設計さ
れているが、高速時の曲線は大きくなる。また、ジェッ
トの面積Aj1はノズル出口面積AN にほぼ等しく、高速
時にはノズル内面出口部の急激な縮流のためにジェット
面積はAj2のように小さくなる。
【0010】したがって、膨張室15内の圧力は均一で
も、ノズル13の内面は流出方向に対して大きな圧力分
布を持つため、弾性膜には大きな力が作用する。このた
め、弾性膜強度の信頼性および保守性などに問題があっ
た。
【0011】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、吃水に制限されない取付高さ位置でのポンプ起
動が可能で、高速航行以外の速度で航行する場合でも推
進効率を改善し、強度的に十分なウォータジェット推進
機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るウォータジ
ェット推進機は、上述した課題を解決するために、船底
に開口した取水口からポンプケーシング内に水を導き、
このポンプケーシング内の羽根車により水を加圧し、こ
の加圧した水をディフューザにより整流し、船尾に設け
たノズルから噴射して推力を得るウォータジェット推進
機において、上記ノズルは主ノズルと、周方向に複数に
分割され径方向に移動して上記主ノズルの口径より小さ
い口径を形成するノズルピースとから構成し、上記ディ
フューザのボス部は固定前半部と可動後半部とから構成
し、且つ上記ノズルを開閉すべく、上記ノズルピースを
径方向に移動させる第1の駆動手段と、上記ボス部の可
動後半部を軸方向に移動させる第2の駆動手段とを設け
たものである。
【0013】
【作用】上記の構成を有する本発明において、ポンプ起
動時はノズルピースを小径側に移動させるとともに、デ
ィフューザのボス部の可動後半部を軸方向後方に移動さ
せ、ノズルを全閉にすると、ウォータジェット推進機内
と外部とが密閉される。そして、ポンプケーシング内を
完全に充水すれば、ウォータジェット推進機の起動が行
え、したがってウォータジェット推進機の高さは吃水に
制限されず、その自由度が大幅に増加し、機器のレイア
ウトが容易になる。
【0014】また、航行時はディフューザのボス部の可
動後半部を固定前半部の外形に接する元の位置まで軸方
向に移動してノズルピースを拡径・縮径することによ
り、船艇速度に対応して噴射口径を変化させることがで
き、これによりジェット径を変えて中・低速航行時およ
び高速航行時の双方の推進効率を向上させることができ
る。
【0015】さらに、ポンプ起動時の閉口操作はノズル
ピースとディフューザのボス部の双方に分担させて行う
ことから、各々の操作ストロークも小さくて済み、特に
比較的狭隘なディフューザに装備される第2の駆動手段
も実現性の高いコンパクトな装備が可能であるととも
に、ノズルピースは主ノズルに対して機械的駆動手段に
より拡径・縮径運動させるようにしたので、船艇航行時
の中・低速航行性能の改善のために弾性材を用いた構成
のものと比較し、強度を向上でき十分な信頼性および保
守性の確保が図れるようになる。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係るウォータジェット推進機
の一実施例を図1〜図12に基づいて説明する。
【0017】本実施例のウォータジェット推進機は、図
1に示すように船艇21の底部に開口した取水口22か
ら取入れた水をポンプケーシング23内に導く導水ダク
ト24と、ポンプケーシング23の内部で回転するポン
プ羽根車25と、このポンプ羽根車25の出口側に設け
られたディフューザ26とを有する。このディフューザ
26には加圧された水流を整流し、噴射ノズルに案内す
る案内羽根28およびボス部29が設けられている。
【0018】また、ポンプ羽根車25は駆動軸36に装
着され、この駆動軸36を連結した図2に示す駆動用原
動機47により高速回転される。そして、上記噴射ノズ
ルは主ノズル27と、周方向に複数に分割されるノズル
ピース38とから構成され、このノズルピース38は主
ノズル27のテーパ面27aにスライド可能に係合し径
方向に移動することにより、主ノズル27の口径よりも
小さい口径に形成することができる。そして、各ノズル
ピース38は主ノズル27の外周側に設けられた第1の
駆動手段40により半径方向に駆動可能に構成されてい
る。
【0019】詳述すると、各ノズルピース38には、図
3および図4に示すように主ノズル27のテーパ面27
aに摺接する係合面38aが形成されている。これらの
ノズルピース38は各分割面38bにおいて、周方向に
沿って配置した圧縮コイルスプリングなどのスプリング
41により連結されている。
【0020】また、駆動手段40はディフューザ26の
外周側に設けられた油圧アクチュエータ42と、この油
圧アクチュエータ42の駆動ロッド42aに連結され主
ノズル27の軸心と平行に移動するノズルガイド39と
を有している。このノズルガイド39の先端部が各ノズ
ルピース38を外周側後方から保持するように構成され
ている。
【0021】これにより、各スプリング41の外周側へ
の付勢力で、各ノズルピース38がノズルガイド39に
当接し、このノズルガイド39の前後方向位置に応じた
径方向位置で各ノズルピース38が主ノズル27と同心
位置に外周側から保持されるようになっている。
【0022】なお、油圧アクチュエータ42は油圧コン
トロール装置43により駆動制御され、ノズルガイド3
9と主ノズル27との間はシール部材44によりシール
され、ノズルピース38とディフューザ26のボス部2
9の可動部との間は図5に示すようにシール部材45に
よりシールされ、そしてノズルピース38の各分割面3
8aとの間はシール部材46によりシールされている。
【0023】一方、ディフューザ26のボス部29は、
図1に示すように固定前半部30aと、この固定前半部
30aの内部に設けられた油圧シリンダを用いた油圧ア
クチュエータ33による第2の駆動手段32により軸方
向の前後に可動な可動後半部30bとから構成されてい
る。
【0024】この可動後半部30bは、図3に示すよう
に油圧コントロール装置31から油圧アクチュエータ3
3に供給される油圧により駆動制御される駆動ロッド3
3aに連結されて軸方向の前後に移動が可能である。
【0025】上記のウォータジェット推進機に加えて図
2に示すように、ポンプケーシング23の最上部でポン
プケーシング23内に連通した管に真空ポンプ51、バ
ルブ50、およびレベルスイッチ49が接続されるとと
もに、ポンプケーシング23には圧力スイッチ48が取
り付けられ、これらは制御装置52により制御されてい
る。次に、本実施例の作用について説明する。
【0026】船艇21は底部の取水口22からポンプケ
ーシング23内に水を導入し、ポンプケーシング23内
に配設されたポンプ羽根車25により加圧して船尾に設
けた噴射ノズルから後方へ噴射して前進するが、停船時
からポンプ駆動並びに低速航行を経て高速航行に至るま
では次の通りである。
【0027】すなわち、図3および図4に示すように、
制御装置52の指令を受けた油圧コントロール装置43
で油圧制御される油圧アクチュエータ42によりノズル
ガイド39を前方側へ移動させる。
【0028】これにより、ノズルガイド39による各ノ
ズルピース38の保持位置が前方に移行し、各ノズルピ
ース38はスプリング41の押圧力に抗して主ノズル2
7のテーパ面27aに沿って出口口径Dj20 まで内径側
へ摺動する。
【0029】さらに、上記と同様に制御装置52の指令
を受けた油圧コントロール装置31で油圧制御される油
圧アクチュエータ33によりディフューザ26のボス部
29の可動後半部30bを図1に示す固定前半部30a
と外形が接する位置から図3に示すノズルピース38に
当接する位置まで後方側へ移行させる。
【0030】この状態で、図2に示す真空ポンプ51を
起動させると、ディフューザ26の後方は全て外部から
シールされているため、ウォータジェット推進機内の空
気が排気されて内部は負圧になり、取水口22から水が
ウォータジェット推進機内に吸い込まれ、一定時間後に
はウォータジェット推進機内は完全に水で満たされるこ
とになる。
【0031】この満水状態をレベルスイッチ49で検知
し、バルブ50を閉じ真空ポンプ51を停止した後、駆
動用原動機47によりポンプ羽根車25を低速にて回転
させる。そして、ポンプケーシング23に取り付けた圧
力スイッチ48によりポンプ羽根車25吐出側圧力が一
定に達したことが検知されたら、図5および図6に示す
ようにノズルガイド39を油圧アクチュエータ42によ
り後方側へ移行させる。
【0032】これにより、ノズルガイド39による各ノ
ズルピース38の保持位置が後方に移行し、各ノズルピ
ース38はスプリング41の押圧力で主ノズル27のテ
ーパ面27aに沿って外径側に摺動する。
【0033】さらに、油圧アクチュエータ33によりデ
ィフューザ26のボス部29の可動後半部30bを固定
前半部30aと外形が接する元の位置まで前方側へ移行
させる。この状態でノズル有効径は最大限Dj1のように
拡大された主ノズル27の出口口径をDj10 としたと
き、ジェット縮流率Dj1/Dj10 であり、ジェット水流
は大径のノズル有効径Dj1で噴出してウォータジェット
推進機は低速航行状態になる。
【0034】なお、主ノズル27とノズルピース38と
の間に形成される内径側の空間34はスプリング41の
配置用空隙部を介して大気に開放されるので、空間34
は密閉空間とはならない。したがって、ジェット水流の
噴出に対して特に悪影響は生じない
【0035】しかる後、ウォータジェット推進機の高速
航行時は、図7および図8に示すようにディフューザ2
6のボス部29の可動後半部30bは固定前半部30a
と外形が接する位置のままとして、ノズルガイド39を
前方側へ移行させることにより、ノズルピース38を内
径側に摺動させてノズルピース38の出口口径Dj20
し、ノズル有効径は最小限Dj2のように縮径し、上記の
ノズルピース38の出口口径Dj20 に対してジェット縮
流率Dj2/Dj20 で、ジェット水流は小径のノズル有効
径Dj2で噴出する。
【0036】なお、図9は低速航行時と高速航行時との
ノズル位置関係を拡大して示し、ノズルガイド39の全
ストロークSの移動範囲において、ノズル口径が最大お
よび最小となる。以下、図10〜図12のグラフを用い
て航行時の作用を詳細に説明する。
【0037】ウォータジェット推進機の推進効率は、ジ
ェット流速比κ=(ジェット流速V2 )/(船艇速度V
s)により変化する。従来の高速艇ではノズル径は最高
推進効率点、または推進機の小型化の観点から最高推進
効率点より多少大きくなるように設定されている。その
ため、船艇の低速航行時にはジェット流速比が高くな
り、図10に示すように推進効率ηj は低下する。
【0038】一方、ウォータジェットポンプのポンプ動
作点は、ほぼジェット面積によって決まる。主ノズル2
7のみのジェット水流である高速航行時には、図11に
示すように流路抵抗曲線Aとポンプ流量−揚程曲線Cと
の交点aが動作点であるが、低速航行時にはジェット面
積が増大するため、流路抵抗が減少し(流路抵抗曲線
B)、動作点はa点より大流量側のb点に移行する。こ
のとき、揚程はa点より低下するためジェット流速は低
下し、推進効率は増加する。
【0039】図12は主ノズル27のみのジェット水流
による推進特性Tj1並びに主ノズル27およびノズルピ
ース38の環状部からのジェット水流による推力特性T
j2を示している。図12において、O〜R線は船体抵抗
Rと船艇速度Vsとの関係を示し、スラスト特性曲線T
j1、Tj2と抵抗曲線の差は加速余裕を示す。
【0040】ジェット面積の小さいTj1の特性は、停止
および低速時の推力Tが小さく、特にハンプに対する加
速余裕が厳しくなる。逆に、ジェット面積の大きいTj2
では、低速時に十分な加速余裕が確保できるが、高速時
に推力不足を生じる。
【0041】本実施例においては、Tj1、Tj2が交差す
る付近の船艇速度で高速航行用のノズル口径に切換える
ように設定するものであり、これにより停止時および低
速時に十分な推力を確保することができるとともに、所
要の最高速度を達成することができる。
【0042】このように本実施例によれば、ポンプ起動
時は主ノズル27の噴射口部外方に配設したノズルピー
ス38を小径側に移動させるとともに、ディフューザ2
6のボス部29の可動後半部30bを軸方向の後方に移
動させて、噴射口部を全閉にすれば、ウォータジェット
推進機内と外部とが密閉されるので、真空ポンプ51で
ポンプケーシング23内を完全に充水させた状態で、ウ
ォータジェット推進機の起動が行え、したがってウォー
タジェット推進機の高さは吃水に制限されず、その自由
度が従来に比べて大幅に増加し、機器のレイアウトが容
易になる。
【0043】また、航行時はディフューザ26のボス部
29の可動後半部30bを固定前半部30aの外形と接
する元の位置まで軸方向に移動させてノズルピース38
を拡径・縮径することにより、船艇速度に対応して噴射
口径を変化させることができ、これによりジェット径を
変えて中・低速航行時および高速航行時の双方の推進効
率を向上させることができる。
【0044】さらに、ポンプ起動時の閉口操作はノズル
ピース38とディフューザ26のボス部29の双方に分
担させて行うことから、各々の操作ストロークも小さく
て済み、特に比較的狭隘なディフューザ26の固定前半
部30aに装備される第2の駆動手段32も実現性の高
いコンパクトな装備が可能であるとともに、ノズルピー
ス38は主ノズル27に対して機械的駆動手段により拡
径・縮径運動させるようにしたので、船艇航行時の中・
低速航行性能の改善のために弾性材を用いた構成のもの
と比較して強度を向上でき、十分な信頼性および保守性
の確保が図れるようになる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るウォ
ータジェット推進機によれば、ノズルは主ノズルと、周
方向に複数に分割され径方向に移動して主ノズルの口径
より小さい口径を形成するノズルピースとから構成し、
ディフューザのボス部は固定前半部と可動後半部とから
構成し、且つノズルを開閉すべく、ノズルピースを径方
向に移動させる第1の駆動手段と、ボス部の可動後半部
を軸方向に移動させる第2の駆動手段とを設けたので、
吃水に制限されない取付高さ位置でのポンプ起動が可能
であるとともに、航行時においては高速航行以外の速度
で航行する場合でも推進効率を改善することができる。
また、ノズルの強度についても十分な信頼性および保守
性の確保が図れるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウォータジェット推進機の一実施
例を示す要部の縦断面図。
【図2】図1のウォータジェット推進機の全体構成を示
す縦断面図。
【図3】図1におけるウォータジェット推進機の起動状
態を示す縦断面図。
【図4】図3におけるA方向矢視図。
【図5】図1におけるウォータジェット推進機の低速航
行状態を示す縦断面図。
【図6】図5におけるB方向矢視図。
【図7】図1におけるウォータジェット推進機の高速航
行状態を示す縦断面図。
【図8】図7におけるC方向矢視図。
【図9】本実施例の高速航行時および低速航行時におけ
る作動状態を示す拡大断面図。
【図10】推進効率とジェット流速比との関係を示すグ
ラフ図。
【図11】ポンプ動作点を示すグラフ図。
【図12】推力および船体抵抗と、船艇速度との関係を
示すグラフ図。
【図13】従来のウォータジェット推進機を示す縦断面
図。
【図14】従来のウォータジェット推進機における可変
ノズル部を示す断面図。
【符号の説明】
21 船艇 22 取水口 23 ポンプケーシング 24 導水ダクト 25 ポンプ羽根車 26 ディフューザ 27 主ノズル 28 案内羽根 29 ボス部 30a 固定前半部 30b 可動後半部 31 油圧コントロール装置 32 第2の駆動手段 33 油圧アクチュエータ 38 ノズルピース 39 ノズルガイド 40 第1の駆動手段 42 油圧アクチュエータ 43 油圧コントロール装置 47 駆動用原動機 51 真空ポンプ 52 制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船底に開口した取水口からポンプケーシ
    ング内に水を導き、このポンプケーシング内の羽根車に
    より水を加圧し、この加圧した水をディフューザにより
    整流し、船尾に設けたノズルから噴射して推力を得るウ
    ォータジェット推進機において、上記ノズルは主ノズル
    と、周方向に複数に分割され径方向に移動して上記主ノ
    ズルの口径より小さい口径を形成するノズルピースとか
    ら構成し、上記ディフューザのボス部は固定前半部と可
    動後半部とから構成し、且つ上記ノズルを開閉すべく、
    上記ノズルピースを径方向に移動させる第1の駆動手段
    と、上記ボス部の可動後半部を軸方向に移動させる第2
    の駆動手段とを設けたことを特徴とするウォータジェッ
    ト推進機。
JP16057892A 1992-06-19 1992-06-19 ウォータジェット推進機 Pending JPH061288A (ja)

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