JPH0612837U - トルクリミッタ - Google Patents

トルクリミッタ

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JPH0612837U
JPH0612837U JP5116492U JP5116492U JPH0612837U JP H0612837 U JPH0612837 U JP H0612837U JP 5116492 U JP5116492 U JP 5116492U JP 5116492 U JP5116492 U JP 5116492U JP H0612837 U JPH0612837 U JP H0612837U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peripheral surface
shaft member
tubular member
torque
hydraulic
Prior art date
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Pending
Application number
JP5116492U
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English (en)
Inventor
哲男 平澤津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トルクリミッタにおいて、設定トルクのばら
つきがなく、焼付きやカジリ等が発生しないようにす
る。 【構成】 筒部材12の内周面と軸部材11の外周面と
の間に転倒部材15を起立姿勢にセットし、筒部材12
内の油圧スリット13aに圧油を注入して筒部材12の
内周面を縮径させ、転倒部材15を筒部材12と軸部材
11との間で突っ張らせてトルクを伝達させる。筒部材
12と軸部材11との軸回りの位置が変化すると、転倒
部材15が転倒して、筒部材12と軸部材11との間に
トルクが伝達されなくなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、設定トルクのばらつきを抑えることができ、焼付きやカジリ等が発 生することを防止できるトルクリミッタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トルクリミッタとしては、図4に示すように、軸部材1の外周面に筒部 材2の内周面を嵌入し、筒部材2の油圧スリット2aに圧油を供給してシャーチ ューブ3でシールする一方、上記軸部材1には、シャーチューブ3の端部を係止 する係止部材4で固定してなるものがある (特公昭63−30527号公報参照 )。
【0003】 上記油圧スリット2aの油圧で筒部材2の内周面が縮径して軸部材1の外周面 に押付けられる。これにより、軸部材1と筒部材2が摩擦結合されてトルクが伝 達される。そして、軸部材1および筒部材2に所定値以上の負荷がかかって、筒 部材2の内周面がスリップし、軸部材1と筒部材2の軸回りの位置が変化したと き、上記係止部材4でシャーチューブ3の端部が切断され、油圧スリット2aの 圧油が外部に排出される。これにより、軸部材1と筒部材2の摩擦結合が解かれ てトルクが伝達されなくなる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のトルクリミッタは、軸部材1の外周面と筒部材2の 内周面とのすべり摩擦によるトルク伝達方式であるので、摩擦係数のばらつきに 起因して、設定トルクがばらつき易いという問題がある。また、軸部材1や筒部 材2のすべり面で焼付きやカジリ等が発生し易いという問題もある。
【0005】 そこで、本考案の目的は、設定トルクのばらつきを抑えることができ、軸部材 や筒部材の焼付きやカジリが発生することを防ぐことができるトルクリミッタを 提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、軸部材と、 油圧スリットを含み、上記軸部材の外周面に所定のスペースを隔てて嵌入され 、上記油圧スリットに圧油が供給されたときに内周面が縮径される筒部材と、 上記油圧スリットの油圧注入口を閉栓する栓部材と、 上記筒部材の内周面と軸部材の外周面との間のスペースに、長手方向を半径方 向に向けた起立姿勢で介設され、上記軸部材と筒部材の軸回りの位置が変化した ときに、長手方向が周方向に向くように転倒する転倒部材とを備えたことを特徴 としている。
【0007】
【作用】
本考案のトルクリミッタによれば、転倒部材を起立姿勢にセットし、筒部材の 油圧スリットに圧油を供給して油圧注入口を栓部材で閉栓する。このことにより 、上記油圧スリットの油圧で筒部材の内周面が縮径させられ、転倒部材が軸部材 の外周面に押し付けられる。こうして、筒部材と軸部材との間で転倒部材が突っ 張ることによるトルク伝達が達成され、従来のような筒部材と軸部材とのすべり 摩擦によるトルク伝達に比べて、設定トルクのばらつきが少なくなる。
【0008】 また、使用中に軸部材および筒部材に所定値以上の負荷が掛かって、軸部材と 筒部材の軸回りの位置が変化したときには、上記転倒部材が転倒して長手方向を 周方向に向け、筒部材と軸部材に対する押圧が解除されるので、軸部材と筒部材 の結合が解かれてトルクが伝達されなくなる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案を図示の実施例により詳細に説明する。図1に示すように、この 実施例のトルクリミッタは、軸部材11と筒部材12とを備えている。上記筒部 材12の一端部にはフランジ部12aが設けられている。
【0010】 上記筒部材12の他端側にはスリーブ13が一体的に嵌着され、このスリーブ 13の内周面側には環状の油圧スリット13aが形成されている。この油圧スリ ット13aは、スリーブ13の外周面に設けた油圧注入口13bに連通され、こ の油圧注入口13bは、栓部材14で閉栓される。
【0011】 上記筒部材12の内周面と軸部材11の外周面とは、所定のスペースSで隔て られ、上記筒部材12の内周面には、軸方向に所定の間隔で複数段 (図では4段 )の環状凹部12bが形成されている。
【0012】 図2に詳細に示すように、上記筒部材12の環状凹部12b と軸部材12との 間には、円弧状の外周面を有する広幅部15a,15a と、広幅部15a と15a との間の内方にくびれた狭幅部15bとを有する転倒部材15が配置されてい る。上記広幅部15a,15a の外周面の曲率半径は、転倒部材15 の中心Oか ら広幅部15a の外周面までの距離である半径Rよりも長い半径R1,R2に設 定している。上記転倒部材15は、上記筒部材12と軸部材11の間のスペース Sに、上記各段の環状凹部12b毎に円周上等角度間隔で、広幅部15aの一部 を各環状凹部12bに嵌入して軸方向を位置決めし、かつ長手方向を半径方向に 向けた起立姿勢で介設される。
【0013】 上記各段の環状凹部12bの転倒部材15は、環状保持器16で円周方向を位 置決めされる。
【0014】 上記構成によれば、セット時には、転倒部材15の広幅部15aを起立姿勢に セットした後、スリーブ13の油圧注入口13bから油圧スリット13aに圧油 を供給して、油圧注入口13bを栓部材14で閉栓する。
【0015】 上記油圧スリット13aに圧油が供給されると、スリーブ13の内周面が縮径 し、このスリーブ13の内周面が筒部材12の外周面を圧迫して筒部材12の内 周面が縮径して、転倒部材15を軸部材11の外周面に押付ける。これにより、 筒部材12と軸部材11は、転倒部材15の押圧により結合され、筒部材12と 軸部材11との間にトルクが伝達されるようになる。
【0016】 この状態で使用を開始し、使用中に軸部材11および筒部材12に所定値以上 の負荷がかかって、軸部材11と筒部材12の軸回りの位置が変化したとき、軸 部材11と筒部材12との間で突っ張って、軸部材11と筒部材12とを押圧し ている転倒部材15は、図2に二点鎖線で示すように、狭幅部15bにある中心 Oを中心に軸回りに傾斜して、長手方向が周方向に向くように、転倒する。これ により、上記転倒部材15は軸部材11と筒部材12とに対して押圧することを やめ、軸部材11と筒部材12との間の結合が解かれてトルクが伝達されなくな る。
【0017】 一方、再セット時は、栓部材14を外して、スリーブ13の油圧スリット13 aから圧油を排出して、スリーブ13の内周面を元の内径に復帰させ、筒部材1 2の内周面を元の内径に復帰させて、転倒部材15を起立姿勢に復帰させること ができる。その後、上述と同様にして、油圧注入口13bから油圧スリット13 aに油圧を供給して油圧注入口13bを栓部材14で閉栓すれば良い。
【0018】 上記構成において、軸部材11と筒部材12は、転倒部材15の押圧によるト ルク伝達であるから、軸部材と筒部材とのすべり摩擦によってトルクを伝達する 従来例に比べて、設定トルクのばらつきを抑えることができると共に、筒部材1 2と転倒部材15,転倒部材15と軸部材11が転がり接触なので、焼付きやカ ジリ等の発生を防止することができる。
【0019】 上記転倒部材15は、広幅部15aの両側の外周面を中心半径Rよりも大きな 曲率R1,R2の円弧状に形成しているから、軸部材11と筒部材12がいずれ の回転方向であっても対応でき、いわば両方向クラッチとなるが、図3に示すよ うに、転倒部材15の一側の外周面を上記半径R2よりも小さな曲率R3の円弧 状に形成した一方向クラッチとしても良い。この場合には、上記筒部材12の各 段の環状凹部12b毎に、転倒部材15を1個置きに反対向きに組込むか、ある いは環状凹部12bの各段毎に、転倒部材15を1段置きに反対向きに組込めば 良い。
【0020】
【考案の効果】
以上の説明からも明らかなように、本考案のトルクリミッタは、油圧スリット に圧油を供給することによって、筒部材の内周面を縮径させ、筒部材と軸部材と の間に起立姿勢にセットした転倒部材を、筒部材の内周面と軸部材の外周面に対 して押圧させて、筒部材と軸部材との間にトルクを伝達する。一方、使用中に筒 部材と軸部材の軸回りの位置が変化したときには、転倒部材が転倒して筒部材と 軸部材とに対する押圧をやめ、筒部材と軸部材との結合を解いてトルクが伝達さ れなくなるようにしたものである。
【0021】 このように、本考案によれば、筒部材と軸部材とは、転倒部材の押圧によって トルクが伝達されるものであり、従来のような筒部材と軸部材とのすべり摩擦に よるトルク伝達ではないので、筒部材と軸部材のすべり面の摩擦係数のばらつき に起因する設定トルクのばらつきがなくなり、設定トルクのばらつきを抑えるこ とができる。また、筒部材と転倒部材,転倒部材と軸部材が転がり接触なので、 焼付きやカジリ等の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案のトルクリミッタの実施例の側面断面
図である。
【図2】 上記実施例の起立姿勢の転倒部材の正面図で
ある。
【図3】 変形例の転倒部材の正面図である。
【図4】 従来のトルクリミッタの断面図である。
【符号の説明】
11…軸部材、12…筒部材、12b…環状凹部、13
…スリーブ、13a…油圧スリット、13b…油圧注入
口、14…栓部材、15…転倒部材、15a…広幅部、
15b…狭幅部、S…スペース。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部材と、 油圧スリットを含み、上記軸部材の外周面に所定のスペ
    ースを隔てて嵌入され、上記油圧スリットに圧油が供給
    されたときに内周面が縮径される筒部材と、 上記油圧スリットの油圧注入口を閉栓する栓部材と、 上記筒部材の内周面と軸部材の外周面との間のスペース
    に、長手方向を半径方向に向けた起立姿勢で介設され、
    上記軸部材と筒部材の軸回りの位置が変化したときに、
    長手方向が周方向に向くように転倒する転倒部材とを備
    えたことを特徴とするトルクリミッタ。
JP5116492U 1992-07-21 1992-07-21 トルクリミッタ Pending JPH0612837U (ja)

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JP5116492U JPH0612837U (ja) 1992-07-21 1992-07-21 トルクリミッタ

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5116492U JPH0612837U (ja) 1992-07-21 1992-07-21 トルクリミッタ

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JPH0612837U true JPH0612837U (ja) 1994-02-18

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JP5116492U Pending JPH0612837U (ja) 1992-07-21 1992-07-21 トルクリミッタ

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