JPH061861U - トルクリミッタ - Google Patents

トルクリミッタ

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Publication number
JPH061861U
JPH061861U JP4074192U JP4074192U JPH061861U JP H061861 U JPH061861 U JP H061861U JP 4074192 U JP4074192 U JP 4074192U JP 4074192 U JP4074192 U JP 4074192U JP H061861 U JPH061861 U JP H061861U
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JP
Japan
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shaft
peripheral surface
taper
shaft member
tubular member
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Pending
Application number
JP4074192U
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English (en)
Inventor
敏信 河崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
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Priority to US08/076,426 priority patent/US5407046A/en
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  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トルクリミッタにおいて、復帰時に部品の交
換や油の補給を不要にする。 【構成】 このトルクリミッタは、テーパ軸11aを有
する軸部材11と、軸方向のテーパ穴10aを有すると
共に、上記テーパ穴10aの外側に設けられ、圧油が供
給されたときに膨張して上記テーパ穴の周面を軸部材1
1のテーパ軸11aの外周面に押付ける油圧スリット1
0eを有する筒部材10と、筒部材10と軸部材11の
夫々に設けられ、筒部材10と軸部材11との間の軸回
りの相対位置が変化したときに、テーパ軸11aの外周
面と筒部材10のテーパ穴10aの周面とが離間するよ
うに、筒部材10を軸部材11に対して軸方向にスライ
ドさせるカム15aと10hとを備える

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、復帰時に部品の交換や油の補給が不要なトルクリミッタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トルクリミッタとしては、図4に示すように、軸部材1の外周面に筒部 材2の内周面を嵌入し、筒部材2の油圧スリット2aに圧油を供給してシャーチ ューブ3でシールする一方、上記軸部材1には、シャーチューブ3の端部に係合 し得る係合部材4で固定したものがある (特公昭63−30527号公報参照) 。
【0003】 上記油圧スリット2a内の圧油で筒部材2の内周面が縮径して軸部材1の外周 面に押付けられる。これにより、軸部材1と筒部材2が摩擦結合されてトルクが 伝達される。そして、軸部材1または筒部材2に所定値以上の負荷がかかって、 筒部材2の内周面がスリップし、軸部材1と筒部材2の軸回りの位置が変化した とき、上記係合部材4でシャーチューブ3の端部が切断され、油圧スリット2a 内の油が外部に排出される。これにより、軸部材1と筒部材2の摩擦結合が解か れてトルクが伝達されなくなる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のトルクリミッタでは、トルクリミッタの作動時に、 シャーチューブ3が切断されるうえ、油圧スリット2a内の油が排出されるので 、復帰時には、油圧スリット2aに油を補給し、かつシャーチューブ3を新品に 交換する必要があるという問題があった。
【0005】 そこで、本考案の目的は、復帰時に部品の交換や油の補給が不要なトルクリミ ッタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、テーパ軸を有する軸部材と、 軸方向のテーパ穴を有すると共に、上記テーパ穴の周面の外側に設けられ、圧 油が供給されたときに膨張して上記テーパ穴の周面を上記軸部材のテーパ軸の外 周面に押付ける油圧スリットを有する筒部材と、 上記筒部材と軸部材の夫々に設けられ、上記筒部材と軸部材との間の軸回りの 相対位置が変化したときに、上記テーパ軸の外周面と上記筒部材のテーパ穴の周 面とが離間するように、上記筒部材と軸部材とのうちの少なくとも一方を軸方向 にスライドさせるカムとを備えることを特徴としている。
【0007】
【作用】
本考案のトルクリミッタによれば、筒部材のテーパ穴に軸部材のテーパ軸を嵌 合させて、油圧スリット内に圧油を供給して、油圧スリットを膨張させ、筒部材 のテーパ穴の周面を軸部材のテーパ軸の外周面に押付けて、筒部材と軸部材とを 摩擦結合させる。そして、筒部材と軸部材との間の軸回りの相対位置が変化した ときに、上記筒部材と軸部材に設けたカムにより、上記テーパ軸の外周面と上記 筒部材のテーパ穴の周面とが離間するように、筒部材と軸部材の少なくとも一方 が軸方向にスライドさせられる。すると、筒部材のテーパ穴の周面が軸部材のテ ーパ軸の外周面に押付けられなくなり、筒部材と軸部材の摩擦結合が解かれて筒 部材と軸部材との間にトルクが伝達されなくなる。
【0008】 一方、復帰時には、筒部材の油圧スリットを一旦開放して油の圧力を抜いた後 、筒部材のテーパ穴に軸部材のテーパ軸を嵌合させて、油圧スリットの油に再び 圧力をかける。すると、筒部材のテーパ穴の周面が軸部材のテーパ軸の外周面に 押付けられて、上記筒部材と軸部材とが摩擦結合される。 このように、本考案によれば、トルクリミッタの作動時に油圧スリットから油 が排出されないので、トルクリミッタの作動時にシャーチューブを切断して油圧 スリットから油が排出される従来例と異なり、油圧スリットへの油の補給や油圧 スリットの栓部材等の部品の交換が不要になる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案を図示の実施例により詳細に説明する。 図1及び図2に示すように、本考案の実施例のトルクリミッタは、軸方向のテ ーパ穴10aを有する筒部材10と、上記テーパ穴10aに嵌合するテーパ軸1 1aを有する軸部材11とを備えている。
【0010】 図1において右側の上記筒部材10の後端部にはフランジ部10bが設けられ 、このフランジ部10bには、具体的に図示しないが駆動軸にスプライン結合さ れる連結部材が取付けられていて、筒部材10が軸方向へスライドできるように なっている。また、図1において左側の上記軸部材11の前端部にはフランジ部 11bが設けられ、このフランジ部11bには、具体的に図示しないが被駆動軸 が連結されている。
【0011】 上記筒部材10の内側のテーパ穴10aは、前端部側から後端部側に向かって 縮径している。上記筒部材10の内周面の前端部側には第1ベアリング12の外 輪が嵌合する凹溝10cが設けられ、上記内周面の後端部側には第2ベアリング 13の外輪が嵌合する凹溝10dが設けられている。上記各ベアリング12,1 3は、その外輪と転動体のみが内輪と分離して、筒部材10とともに軸方向へ移 動 (スライド)可能になっている。
【0012】 上記筒部材10のテーパ穴10aの外側には、上記筒部材10の内周面つまり 上記テーパ穴10aに沿った円錐環状の油圧スリット10eが形成されている。 この油圧スリット10eの後端部から半径方向に連なって筒部材10の外周面の 凹部10gに至る油圧通路10fの入口には、栓部材14が取付けられている。 上記筒部材10の前端部には、例えば円周上の2等分位置に、後端部側へV字状 に切り込んだ凹カム部10h,10hがそれぞれ設けられている。
【0013】 上記軸部材11が有するテーパ軸11aは、上記筒部材10の内側のテーパ穴 10aに軸方向から嵌合するよう前端部側から後端部側に向かって縮径している 。また、上記テーパ軸11aの前端部側の外周面には上記第1ベアリング12の 内輪が嵌合する凹段部11cが設けられ、後端部側の外周面には上記第2ベアリ ング13の内輪が嵌合する凹段部11dが設けられている。
【0014】 上記軸部材11のフランジ部11bと凹段部11cとの間の外周面にはカムリ ング15が嵌合されている。このカムリング15の後端部には、上記筒部材10 の凹カム部10h,10hに嵌まり込むV字状の凸カム部15a,15aが設けら れている。また、上記カムリング15の前端部は、軸方向の後方に向かって登り 勾配の傾斜面15bを含んでいる。
【0015】 上記カムリング15には、上記凸カム部15a,15aの位置に軸方向の長孔 15c,15cが形成され、この各長孔15c,15cは上記軸部材11の外周面 に固定したキー16が嵌入されている。このキー16により、カムリング15が 軸方向にのみ移動可能になっている。
【0016】 上記軸部材11のフランジ部11b側の外周面には、上記カムリング15の傾 斜面15bに対向して、軸方向の前方に向かって登り勾配の傾斜面11eが形成 されている。
【0017】 上記軸部材11の傾斜面11eとカムリング15の傾斜面15bとの間には、 半円状の調整リング17a,17bが嵌合されている。各調整リング17a,17 bの前端部と後端部には、上記傾斜面11eに当接する傾斜面17cと、上記傾 斜面15bに当接する傾斜面17dとが形成されている。
【0018】 上記各調整リング17a,17bの対向する立上り部17e,17fには、ボル ト・ナット18,18がそれぞれ取付けられている。このボルト・ナット18,1 8の締め緩めで内外径を拡縮することにより、上記カムリング15の軸 (スラス ト)方向の位置を調整できるようになっている。
【0019】 上記構成によれば、セット時には、筒部材10の内側のテーパ穴10aに軸部 材11のテーパ軸11aを嵌合させ、油圧通路10fの入口から油圧スリット1 0eに圧油を供給して、筒部材10が有するテーパ穴10aの周面を軸部材11 が有するテーパ軸11aの外周面に押付けて、筒部材10と軸部材11とを摩擦 結合させる。この押付けによるトルクの初期設定が終わると、油圧通路10fの 入口を栓部材14で閉栓すると共に、調整リング17a,17bを拡縮させてカ ムリング15を軸方向に移動させ、カムリング15の凸カム部15aを筒部材1 0の凹カム部10hに隙間なく嵌め込む。
【0020】 この状態で使用を開始すると、駆動軸から連結部材を介して筒部材10が回転 され、筒部材10が有するテーパ穴10aの周面と軸部材11のテーパ軸11a の外周面との摩擦結合面を介して軸部材11が回転され、被駆動軸が回転される ようになる (図3の (A)参照)。
【0021】 そして、例えば、被駆動軸に所定値以上の負荷がかかると、軸部材11は、そ の回転が減速または停止されるが、筒部材10は、定常速度で回転を続けようと して、軸部材11と筒部材10との間の軸回りの相対位置が変化する。このとき 、図3の (B)及び (C)の順に示すように、カムリング15の凸カム部15a の凸端と筒部材10の凹カム部10hの凹端との間の軸回りの位置がズレる。そ して、筒部材10の凹カム部10h,10h間の凸端がカムリング15の凸カム部 15aの凸端に対向し当接して筒部材10が駆動軸側にスライドされる。
【0022】 これにより、筒部材10のテーパ穴10aの周面が軸部材11のテーパ軸11 aの外周面から離間して、上記テーパ穴10aの周面が上記外周面に押付けられ なくなり、筒部材10と軸部材11の摩擦結合が解かれて、筒部材10と軸部材 11との間にトルクが伝達されなくなる。
【0023】 一方、復帰時には、筒部材10の栓部材14を外し、油圧スリット10eを一 旦開放して油の圧力を抜いた後、筒部材10の内側のテーパ穴10aに軸部材1 1のテーパ軸11aを嵌合させ、油圧スリット10e内の油に再び圧力をかける 。すると、筒部材10のテーパ穴10aの周面が軸部材11のテーパ軸11aの 外周面に押付けられて、筒部材10と軸部材11とが摩擦結合される。その後、 栓部材14で油圧通路10fの入口を閉栓すると共に、調整リング17a,17 bでカムリング15の軸方向位置を調整する。 このように、上記実施例によれば、トルクリミッタの作動時に、栓部材14が 切断されず、油圧スリット10eから油が排出されないので、トルクリミッタの 作動時にシャーチューブを切断して油圧スリットから油が排出される従来例と異 なり、復帰時に油圧スリット10eへ油を補給する必要をなくすることができる と共に、油圧スリット10eを密封する栓部材14を新品に交換する必要をなく することができる。
【0024】
【考案の効果】
以上の説明からも明らかなように、本考案のトルクリミッタは、筒部材が有す るテーパ穴に軸部材のテーパ軸を嵌合させて、上記テーパ穴の周面の外側に設け た油圧スリットに圧油を供給して、筒部材のテーパ穴の周面を軸部材のテーパ軸 の外周面に押付けて、上記筒部材と軸部材とを摩擦結合させる一方、筒部材と軸 部材との間の軸回りの相対位置が変化したときに、筒部材と軸部材とに設けたカ ムが、筒部材のテーパ穴の周面と軸部材のテーパ軸の外周面とが離間するように 、筒部材と軸部材とのうちの少なくとも一方を軸方向にスライドさせて、筒部材 と軸部材の摩擦結合を解いて、筒部材と軸部材との間にトルクが伝達されないよ うにしたものである。 したがって、本考案によれば、トルクリミッタの作動時に、油圧通路を密封す る栓部材等が切断されず、油圧スリット内の油が排出されないので、復帰時に油 圧スリットに油を補給する必要をなくすることができるとともに、栓部材を新品 に交換する必要をなくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案のトルクリミッタ実施例の平面図であ
る。
【図2】 上記実施例の側面断面図である。
【図3】 上記実施例の筒部材とカムリングとの軸回り
の位置関係を示す平面図である。
【図4】 従来のトルクリミッタの断面図である。
【符号の説明】
10…筒部材、10a…テーパ穴、10e…油圧スリッ
ト、10h…凹カム部、11…軸部材、11a…テーパ
軸、14…栓部材、15…カムリング、15a…凸カム
部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーパ軸を有する軸部材と、 軸方向のテーパ穴を有すると共に、上記テーパ穴の周面
    の外側に設けられ、圧油が供給されたときに膨張して上
    記テーパ穴の周面を上記軸部材のテーパ軸の外周面に押
    付ける油圧スリットを有する筒部材と、 上記筒部材と軸部材の夫々に設けられ、上記筒部材と軸
    部材との間の軸回りの相対位置が変化したときに、上記
    テーパ軸の外周面と上記筒部材のテーパ穴の周面とが離
    間するように、上記筒部材と軸部材とのうちの少なくと
    も一方を軸方向にスライドさせるカムとを備えることを
    特徴とするトルクリミッタ。
JP4074192U 1992-06-15 1992-06-15 トルクリミッタ Pending JPH061861U (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4074192U JPH061861U (ja) 1992-06-15 1992-06-15 トルクリミッタ
US08/076,426 US5407046A (en) 1992-06-15 1993-06-14 Torque limiter requiring no parts replacement or oil resupply on its restoration
DE4319758A DE4319758A1 (de) 1992-06-15 1993-06-15 Drehmomentbegrenzer
FR9307169A FR2692328B1 (fr) 1992-06-15 1993-06-15 Limiteur de couple pour machine tournante.

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4074192U JPH061861U (ja) 1992-06-15 1992-06-15 トルクリミッタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH061861U true JPH061861U (ja) 1994-01-14

Family

ID=12589065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4074192U Pending JPH061861U (ja) 1992-06-15 1992-06-15 トルクリミッタ

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JP (1) JPH061861U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015169336A (ja) * 2014-03-07 2015-09-28 リングシュパン・ゲー・エム・ベー・ハーRingspann Gesellschaf Mit Beschrankter Haftung トルク制限型逆転防止機構

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015169336A (ja) * 2014-03-07 2015-09-28 リングシュパン・ゲー・エム・ベー・ハーRingspann Gesellschaf Mit Beschrankter Haftung トルク制限型逆転防止機構

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