JP2015169336A - トルク制限型逆転防止機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】一方で、コンパクトな構造が実現されると共に、他方で、より大きな滑りトルクに合わせてデザインすることのできる解除装置を装備したトルク制限型逆転防止機構を提供する。【解決手段】締付け係止装置(8,9a,9b)のもたらす圧接力を少なくとも部分的に打ち負かして摩擦係止を減衰もしくは解消するように形成された解除装置10,11,12は、該操作方向にスライド可能な第一のスライド要素11に作用する操作手段10を有し、第一のスライド要素11は第一の楔面13を介して、該操作方向に対して基本的に垂直方向にスライド可能に配置された少なくとも一つの第二のスライド要素12に作用し、第二のスライド要素12は第二の楔面14を介して、圧接力に抗してハウジング部材6に作用する。【選択図】図1

Description

本発明は、インナリングと、該インナリングと同軸のアウタリングと、インナおよびアウタリング間の一方向への相対回転を許容するが、逆方向への相対回転は相補係合または摩擦係合によってブロックするようにしてインナおよびアウタリング間の環状隙間に配置された複数のロック体とからなるフリーホイールを有するトルク制限型逆転防止機構であって、さらに、その間に該アウタリングを挟着し得る取付側フランジとハウジング部材とを含むと共に、軸方向に作用して、該フランジと該ハウジング部材との間に挟着された該アウタリングの端面を少なくとも一つの摩擦面に向かって圧接させて該フランジと該アウタリングとの間の摩擦係止を生み出す、好ましくは、調節可能な圧接力をもたらす締付け係止装置を含み、加えてさらに、該締付け係止装置のもたらす圧接力を少なくとも部分的に打ち負かして摩擦係止を減衰もしくは解消するように形成された少なくとも一つの解除装置を含んでなる逆転防止機構に関する。
上記のタイプの逆転防止機構は、本願出願人のカタログ84、2013/2014年版、p.72〜75の製品データシートに、タイプシリーズFXRVおよびFXRTの取り付けフリーホイールに関連して記載されており、その記載内容全体は本願明細書で援用されるものとする。
極めて多様なタイプのコンベア装置が世界のいたるところでインフラストラクチャーにおいて重要な役割を果たしている。これらの多様なタイプのコンベア装置の重要な一角を占めているのは連続コンベアである。そのコンベア距離範囲は毎時数万トンの物流を搬送して何キロにも及ぶと共に、そのコンベア高度差は何百メートルにも達することがある。
高度差を克服するために連続コンベアを使用する際には、特に上向搬送を行なう傾斜コンベアの場合、パワートレインに支障が生じたときに連続コンベアが、搬送物の重みに起因して、逆転することを防止すべく、安全対策が講じられなければならない。そのために、逆転防止機構が採用される。該機構は全自動で作動し、顕著な逆転運動が生ずることもシステム中に僅かな運動エネルギーすら造成されることもないようにして、コンベアベルトの下向運動を遅滞なく防止する。
マルチ駆動連続コンベアにおいて、それぞれの駆動系にそれぞれ専用の逆転防止機構が装備される場合には、駆動系の故障時に、個々の伝動系と逆転防止機構に不均等にバックトルクが分散するという問題がある。装置停止時に際して、バックトルク全体は、関与する駆動系の遊びと弾性とが相異しているために、先ず主として一つの逆転防止機構にのみ作用する。これによって過大なトルクピークが生じ、それに伴って個々の伝動系と該逆転防止機構が破損されてコンベア装置全体の重大な損壊にまで至ることがないようにするために、逆転防止機構にはトルクリミッタが装備される。
逆転防止機構に組み込まれたトルクリミッタは、設定された滑りトルクが越えられると、続いてその他の逆転防止機構が係合するに至るまで、短時間かつ僅かな回転角度による駆動軸の逆転運動を許容する。これにより、コンベア装置のバックトルク全体は個々の逆転防止機構と伝動系に大略均等に分散されることになる。さらに、ロックプロセスの動的トルクピークが低減されるため、伝動系は有害なトルクピークから保護されることになる。したがって、トルクリミッタの使用により、マルチ駆動に際して使用される伝動系の寸法を小型化することが可能になる。
さらに、駆動系の故障、コンベアベルトの停止障害等々が生じた場合に、コンベア装置の限定的な逆転運動を可能とすべく、逆転防止機構に調節式の解除装置を備えることができる。こうした解除装置は、たとえば、トルクリミッタに摩擦係止を生み出す圧接力を少なくとも部分的に減殺し、こうして、たとえば保守時に、最大トルクの設定下にあってもトルクリミッタのコントロールされた滑りを可能とするように形成されていてよい。これは、公知の解除装置の場合、大型解除ネジによって行なわれる。
逆転防止機構の取り付けは、ほとんどの場合、できるだけ高回転数にてかつそれと共に低トルクにて機能するように、高速回転軸に配された減速歯車装置に対して行なわれる。この種の歯車装置は、今日、ますますコンパクトな構造とされる一方で、ますます高出力の伝達が可能なために、ますます強固な逆転防止機構が必要とされる。ただし、逆転防止機構の外径はトランスミッションケースの寸法とシャフト間隔によっても制限されているため、逆転防止機構自体もますますコンパクトな構造とせざるを得ない。トルクリミッタにおいてトルクの制限は摩擦係止によって達成され、滑りトルクは単位面積圧力の該適合化によって調整されるため、よりいっそうコンパクトな構造による、よりいっそう高い最大トルクの達成は、トルクリミッタにおける圧接力の引き上げによってしか行なうことができない。ただしそれによれば、他方で、圧接力を減殺するためにより多くの解除装置が必要とされることになろう。しかしながら、これは、解除は必要時に非常に速やかに行なわれなければならず、それゆえ、解除装置の数はできるだけ少数とされる必要がある点からして、不利である。
独国特許出願公開第102011122006号明細書
本願出願人のカタログ84、2013/2014年版、p.72〜75、製品データシート
そこで本発明の目的は、一方で、コンパクトな構造が実現されると共に、他方で、より大きな滑りトルクに合わせてデザインすることのできる解除装置を装備したトルク制限型逆転防止機構を提供することである。
上記課題は請求項1に記載の特徴によって解決される。有利な実施態様は従属請求項に記載した通りである。
上記のタイプの逆転防止機構において、上記課題は、解除装置が、該作動方向にスライド可能な第一のスライド要素に作用する操作手段を有し、該第一のスライド要素は第一の楔面を介して、該作動方向に対して基本的に垂直方向にスライド可能に配置された少なくとも一つの第二のスライド要素に作用し、該第二のスライド要素は第二の楔面を介して、圧接力に抗して、ハウジング部材に作用するように構成したことによって解決される。
こうして達成される二倍の楔作用と、それから結果する二倍の力増強とによって、圧接力に抗して作用する非常に大きな解除力をもたらし、こうして、逆転防止機構のアウタリングと取付側フランジとの間の摩擦係止を減衰または解消して、たとえば、コンベアベルトの所期の逆転運動を可能にすることができる。
上記のように形成された解除装置によって、従来よりも遥かに高い圧接力を設定し得るように締付け係止装置を寸法設計することが可能である。このことは、従来使用されてきた逆転防止機構において、フリーホイールの最大公称トルクは、それが圧接力に依存したトルクリミッタの最大可能滑りトルクによって制限されるために、有効利用されるには程遠かった点からして、有利である。理想的には、最大滑りトルクと逆転防止機構の公称トルクとはほぼ近似している必要があろう。これにより、求められたアプリケーションケースに可能最適適合された寸法デザインと同時に、外径の点で著しく小型化されたトルク制限型逆転防止機構の構造が実現される。
できるだけ高い単位面積圧力の達成を可能とすべく、取付側フランジとの摩擦係止を生み出すために逆転防止機構のアウタリングが圧接される摩擦面には、荷重下で発生する相応した高さの摩擦力を伝達し得ると共に、比較的高い摩耗強度を有する摩擦ライニングが装備される。好ましくは、そのために、カーボンライニングが使用される。これは従来のライニングに比較して8〜10倍も高い単位面積圧力の達成を可能とするため、圧接力もそれに応じて高めることができると同時に、逆転防止機構の寸法を相応して小型化することが可能である。
所望の高さの圧接力を生み出すために、連結ネジによってプレストレスされて、ハウジング部材をフランジに対向保持すると同時に、アウタリングをフランジに圧接する、たとえば1枚以上の板バネを使用することができる。好ましい実施形態において、該板バネはハウジング部材周囲に配された保持リングによって保持され、該ハウジング部材をフランジに圧接する。
板バネの使用は、それが、僅かな取付けスペースにもかかわらず、従来数多く使用されてきた圧縮コイルバネの場合よりも遥かに大きな力をもたらすことができるため、特に有利である旨判明している。
ただし、本発明の範囲において、別法として、連結ネジによってプレストレスされて、ハウジング部材をフランジに対向保持すると同時に、アウタリングを該フランジに圧接する多数の圧縮コイルバネを使用することも可能である。
上記解除装置の操作手段として、好ましくは、解除ネジが使用される。解除ネジは、操作員が容易に操作可能であると共に、技術的にもシンプルに実現することが可能である。特に、簡単かつ容易に手にし得る、現場通例の工具を使用可能であるのが有利である。さらに、解除ネジにより、保守スタッフによる逆転防止機構の高感度かつ無段のマニュアル式解除が可能である。解除ネジは、ハウジング部材に取り付けられて、フランジに支保されるように配置すれば、ネジに作用する軸方向力が逆転防止機構の解除を支援することからして、特に有利であり、それゆえ好ましい。
解除ネジが締付け係止装置に対して、たとえば、解除ネジを周回して配設された小形の板バネパッケージによって付加的に弾性支持されれば、解除装置のいっそうよく制御された敏感な操作が可能となるため、たとえば、コンベア装置の所期のソフトな逆転運動を実施することが可能である。
ただし、別法として、操作手段は、たとえば相応した油圧シリンダの形の油圧式操作装置を含むことができる。
基本的に、本発明による解除装置は、同じく楔形もしくは楔セグメント形に形成された各々の第二のスライド要素に作用する楔形当たり面を有する第一のスライド要素たとえば楔スライダによって実現することができる。この場合に重要なのは、互いにスライドし得る二つのスライド要素により、解除装置によってもたらされる、圧接力に抗して作用する解除力が二倍の楔作用によって増強されるという点である。楔角度は約15°から約30°の範囲内にあるのが好適である。これによって、一方で、非常にコンパクトな構造、他方で、必要とされる解除装置の数を最少化するという目的が達成される。
楔面もしくは楔面の少なくとも一方にさらに摩擦係数低下コーティングが施されれば、対応する楔面間に自発ロックを生じさせることなく、より好適な力の増強を可能とする、たとえば10°というさらに小さな楔角度も使用することが可能である。こうした摩擦係数低下コーティングたとえばモリコート含有潤滑剤または重亜硫酸モリブデンコーティングによって、摩擦係数を特に、スチールの場合に典型的に生ずる0.1という値よりも著しく低下させることが可能である。
特に好ましい実施形態において、第一のスライド要素は対称的に配置された二つの第一の楔面を有し、該楔面は、操作時に、二つの第二のスライド要素に作用して、該スライド要素をスライドさせて互いに離間させるように構成される。対称的な構造を有するこうした“二倍楔スライダ”によって、力の誘導が改善されて、摩損が低下される。
この場合、第一のスライド要素は対称的な楔形を有し、それが操作手段によって押圧方向において二つの第二のスライド要素間に押し込まれると、二つの第二のスライド要素をスライドさせて互いに離間させるように配置されていてよい。別法として、第一のスライド要素は対称的な逆楔セグメント取り付け側の形態を有し、操作手段により引張り方向において第二のスライド要素に向かって引っ張られて、該スライド要素をスライドさせて互いに離間させるように構成されていてもよい。
できるだけ容易な操作と逆転防止機構の確実な解除を可能とするために、逆転防止機構には、上述したタイプの三つ以上の解除装置が円周方向に分散配置されてもよい。この場合、円周に沿ってそれぞれ120°ずらして配置された解除装置を使用するのが特に好ましい。
不測のもしくは過誤による解除装置の操作を防止するために、解除装置を操作する前に意図的に引き離されるか取り外されなければならない安全装置を設けることが可能である。解除ネジの場合、この種の安全装置は、たとえば、スペーサのように解除ネジのネジ頭下部にスライドして押し込まれて解除ネジの螺入を阻止するようにした、片側に向かって開いた長穴を有する固定板を含んでいてよい。こうした固定板は、さらに、止めネジによって脱落または不測の取外しが防止されるようにすることができる。
以下、図面および実施形態を参照して、本発明のその他の特徴、利点および特性を説明する。各図は以下を示している:
第一の実施形態による、本発明になる逆転防止機構の上側半分の縦断面を示す図である。 図1の切断線I‐Iに沿った断面を示す図である。 図1の切断線III‐IIIに沿った円周方向断面を示す図である。 図1に縦断面を示す図によって示した逆転防止機構の解除装置の詳細を示す図である。 図4の詳細図を図4の切断線V‐Vに沿って切断した半径方向断面を示す図である。 図1の切断線II‐IIに沿った断面図による、逆転防止機構の安全装置の詳細を示す図である。 第二の実施形態による、本発明になる逆転防止機構の上側半分の縦断面を示す図である。 図7の切断線VI‐VIに沿った断面を示す図である。 図7の切断線VII‐VIIに沿った円周方向断面を示す図である。 第三の実施形態による、本発明になる逆転防止機構の上側半分の縦断面を示す図である。 図10の切断線IX‐IXに沿った断面を示す図である。 図10の切断線VIII‐VIIIに沿った円周方向断面を示す図である。 図12に示した解除装置の別実施形態を示す図である。
本発明によるトルク制限型逆転防止機構は、取付側のフランジに対して摩擦係止保持されるフリーホイールによって形成される。図1はこの種の逆転防止機構の第一の実施形態を表している。同図には、逆転防止機構の上側半分だけが、縦断面によって示されている。
フリーホイールは、たとえばマシンキーにより相補係合して、不図示の軸に取り付けられるフリーホイールインナリング2を含んでいる。フリーホイールアウタリング3はフリーホイールインナリング2と同軸配置されており、その際、フリーホイールインナリング2とフリーホイールアウタリング3との間の環状隙間には、円周方向に連続的に配された多数のロック体を抱持するフリーホイールケージ4が位置している。この種のロック体は、それ自体公知のように、インナリング2とアウタリング3との間の一方向への相対回転を許容するが、逆方向への相対回転は相補係合または摩擦係合によってブロックするようにして配置された、たとえば、締付けころ、締付け体またはロック爪であってよい。フリーホイールケージ4は、図中において、図全体を分かり易くするために、概略的にのみ示唆されている。
これに関連して、独国特許出願公開第102011122006号明細書に記載されているような多体式のリング、特に、軸方向に隣接した複数の部分リングに細分された多体式のリングもフリーホイールアウタリング3と見なされることとし、この場合、軸方向に隣接した部分リングの間には、さらに、別の摩擦ディスクまたは摩擦ライニングが円板クラッチのようにして配置されていてよい。
逆転防止機構は、フリーホイールアウタリング3がハウジング部材6によって対向摩擦係止保持されるフランジ5を取付側に有している。フランジ5は、そのため、フリーホイールアウタリングのフランジ側端面が対向圧接される、摩擦ライニング7aの付された圧接面を有している。ハウジング部材6は、フリーホイールをその内部に収容し得るように、ポット形に形成されている。ハウジング部材6の半径方向に延びる内側面は、フリーホイールアウタリング3のフランジ5とは反対側に位置する端面用の圧接面として機能し、同じく、摩擦ライニング7bを具備している。摩擦ライニング7a,7bとしては特にカーボンライニングが適しているが、それはカーボンライニングが非常に高い単位面積圧力の達成を可能にすると共に十分に高い摩擦係数を有し、かつ、高い力負荷がかかってもほとんど摩耗せずに作用するからである。
ポット形のハウジング部材6は、該部材のフランジ5側の開放側に、半径方向外側に向かって延びる環状の張出し部6aを有しており、該張出し部の周囲に保持リング8が配設されている。該保持リングは2枚の板バネ9a,9b、板バネの枚数は本発明によって制限されるものではない、によってハウジング部材6をフランジ5に対向して係止し、その際同時に、フリーホイールアウタリング3の端面を二つの摩擦ライニング7a,7bの間に挟着係止させる。保持リング8は、そのため、円周方向に分散配置された多数の連結ネジ、ただし、図1に示した断面図においてこれらのネジは不可視である、によってフランジ5にネジ留めされる。該連結ネジの締め付けトルクを適切に選択することにより、板バネ9a,9bに印加されるプレストレスと共に、二つの摩擦ライニング7a,7bの間にフリーホイールアウタリング3を挟着係止させる圧接力を精密に調整することが可能である。この圧接力はまた、逆転防止機構の滑りトルクを規定し、該トルクが越えられるとフランジ5とフリーホイールアウタリング3との間の摩擦係止が破られて、フリーホイールは回動阻止取り付けされたフランジ5に対してロック方向に滑ることが可能になる。
ハウジング部材6のフランジ5とは反対側の端面はカバー10によって密閉されている。さらに、フランジ5とハウジング部材6との間には図中詳細不図示のシーリングが設けられているため、フリーホイールは粉塵および汚れ防止されてハウジング部材6内に包囲ないし包被収容されている。フランジ5の内側領域には、さらに、フリーホイールアウタリング3をフランジ5にセンタリングするための軸受ブシュ5bが配されている。
リテーニングリングないし保持リング8によってフランジ5に対向して係止される一枚または複数枚の板バネ9a,9bを使用することにより、安価な組み付けコストで組み付け可能であると同時に非常に高い圧接力の発生を可能とする極めてシンプルかつ高信頼度の構造が実現可能である。
図1には、さらに、解除ネジ10の他に、押し込みシリンダ11および、フランジ5とハウジング部材6との隙間を半径方向にスライドし得るスライド要素12を含んだ本発明による解除装置が示されている。押し込みシリンダ11はフランジ5の孔5a内に軸方向にスライド可能に支持されている。保持リング8は雌ネジを具備した孔を有し、同所に解除ネジ10が螺入されている。逆転防止機構を解除するために、解除ネジ10がフランジ5の方向にさらに螺入されると、該ネジは押し込みシリンダ11の端面を押して、該シリンダをフランジ5の孔5a内部に向かってさらにスライドさせる。孔5aに代えて、たとえばプリズム形の孔とそれに見合った形状のスライド要素11が設けられていてもよいことは言うまでもないが、円筒状の孔は特に容易かつ低コストで作製可能であり、それゆえ特に好ましい。
押し込みシリンダ11は、スライド要素12用の楔形当たり面13として機能するミーリング溝を有している。押し込みシリンダ11が図1において左に向かって移動させられると、楔面13は、フランジ5とハウジング部材6との間に配置されたスライド要素12を半径方向内側に向かって押す。スライド要素12は第二の楔面14を有しており、該楔面はハウジング部材6の該突き出し部14aを押す。スライド要素12が、こうして、解除ネジ10の螺入によって、半径方向内側に向かって運動させられると、ハウジング部材6は板バネ9a,9bのバネ力に抗してフランジ5から押し離され、その結果、摩擦ライニング7a,7bの箇所でのフリーホイールアウタリング3とフランジ5との間の摩擦係止は弱められ、こうして、フリーホイールアウタリング3はフランジ5に対して相対的に容易に滑ることができることになる。
止めネジ10のネジ頭下部に押し込まれて、止めネジ16によって保持される固定板15は、解除ネジ10の過誤ないし不測の螺入を防止する。逆転防止機構の意図的な解除には、止めネジ16が緩められ、固定板15は取り外される、もしくは解除ネジ10のネジ頭下部から引き離される。これに続いて、逆転防止機構を解除するべく、解除ネジ10を螺入することができる。固定板15および止めネジ16は図6に示した詳細図に詳しく示されている。
図2は、図1の切断線I‐Iに沿った逆転防止機構の部分断面を示したものである。フランジ5を透視した該断面図には、スライド要素12を収容するための、半径方向に延びる縦長の溝17を認めることができる。溝17の上部域では、この描図面に対して垂直方向に孔5aが延びており、同所に、スライド要素12用の楔形当たり面13を具備した押し込みシリンダ11がスライド可能に配置されている。解除ネジ10の圧接面は不可視の輪郭として鎖線で表されている。リング形フランジ5の内側領域には、軸受ブシュ5bならびに、フリーホイールアウタリング3に対して一方向に相対回転可動する、マシンキーを収容する溝2’を具備したフリーホイールインナリング2を認めることができる。
連結ネジ18は解除ネジ10に対して円周方向にずれた位置に示されており、該ネジにより、板バネ9a,9bにプレストレスが印加されると共に、ハウジング部材6がフランジ5に対してネジ留めされる。総じて、円周方向には、この種の多数の連結ネジが分散配置されているが、図中には、分かり易さを優先させて、そのうち1本の連結ネジのみが示されている。さらに、フランジ5の外側領域には貫通孔19が認められる。これはフランジ5をコンベア装置、たとえば、伝動装置のハウジング、にネジ留めするために使用される。
図3は、図1において円周方向に円弧形に延びる切断線III‐IIIに沿った断面を示したものである。解除装置の領域において、切断面は連結ネジ10と押し込みシリンダ11との接触箇所に生ずる段を示しているため、両者は図3において互いにセンタリングされているように見えている。押し込みシリンダ11は、スライド要素12用の楔形当たり面として機能して第一の楔式解除力増強をもたらす、シリンダ長手軸に対して斜めに延びる既述したミーリング溝を有している。押し込みシリンダ11はフランジ5の孔5a内に可動式に配置されている。同図において、解除ネジ10は、上方から押し込みシリンダ11に作用し、固定板15が取り外されて螺入されると、該シリンダをフランジ5のさらに内部の解除ポジションにスライドさせる。このため、解除ネジ10は保持リング8に設けられたねじ山と噛合している。
同図において、またも、連結ネジ18は解除ネジ10に対してずれた位置に示されているが、この箇所における連結ネジの断面は、明瞭に、段を生ずることなく連続して延びている。連結ネジ18は、保持リング8とハウジング部材6の環状張出し部6aとに設けられた該貫通孔を貫いて、フランジ5に設けられたねじ孔に螺入される。連結ネジ18ならびに図中不図示のその他の一連の連結ネジの締付けトルクを適切に選択することにより、保持リングの内部に位置する板バネ9a,9bに印加されるプレストレスと共に、該摩擦面7a,7bに対するフリーホイールアウタリングの圧接力が調整される。
図4は、解除装置の個々の部品の協働作用を詳細図によって示したものであり、この場合、断面は図1に示した断面と同じである。スライド要素12の楔形をなす端部は、押し込みシリンダ11に設けられた傾斜して延びるミーリング溝に係合し、楔形当たり面13に密接している。解除ネジ10の端面は、図4において、上方から押し込みシリンダ11に作用し、該ネジが操作されると、押し込みシリンダをフランジ5の孔5aの内部にさらに押し入れる。これにより、スライド要素12は、図4で見て、右方向にスライドされ、その際、フランジ5とハウジング部材6とを互いに離間させる。押し込みシリンダ11は、フランジ5の上縁を越え出た端部に、側方にフライス加工面20(図4にはクロスハッチングの付された面として表されている)を有しており、これらの面がハウジング部材6に設けられた該溝と係合するために、押し込みシリンダの斜傾が防止されている。
図5は、図4に示した切断線V‐Vに沿った断面を示したものである。同図において、ハウジング部材6の環状張出し部6aに設けられた該溝にガイドされる、押し込みシリンダ11の上部域に平面フライス加工された両側面20を明瞭に認めることができる。
図7〜9は、逆転防止機構の第二の実施形態を示したものである。図7においても、図1と同様に、縦断面を示す図によって逆転防止機構の上側半分が表されている。該機構はまたも、フリーホイールインナリング2とフリーホイールアウタリング3とを有するフリーホイールと、インナリングとアウタリングとの間に配置されたフリーホイールケージ4とを含んでいる。フリーホイールアウタリング3は、取付側のフランジ5’とハウジング部材6’との間に、端面当接摩擦係止されている。アウタリング3の両端面側の圧接面には、先行実施形態と同様に、摩擦ライニング7a,7bが配されている。ハウジング部材6’がフランジ5’に当接保持される圧接力は、第一の実施形態とは異なって、板バネによってもたらされるのではなく、公知の構造の逆転防止機構の場合と同様に、ハウジング部材6’の円周に沿って分散配置された多数の圧縮コイルバネによってもたらされるが、図7に示した断面図においてこれらのコイルバネは不可視である。
第二の実施形態において、解除装置は、解除ネジ10’と、楔スライダ11’と、描図面に対して垂直方向にスライド可能に支持された二つのスライド要素、ただし、これらは図7に示した断面図において不可視である、とを含んでいる。
楔スライダ11は、円形断面、ただし、本発明はそれに限定されるわけではない、を有し、フランジ5’側の下部領域において楔形をなしている。安全装置として、またも、固定板15が設けられており、該固定板は止めネジ16によって保持され、差し込み固定された状態で解除ネジ10’の螺入を防止する。
図8は、図7に示した切断線VI‐VIに沿った断面を示したものである。この断面図において、接線方向に延びる縦長のミーリング溝17’内部にスライド可能に配置された二つのスライド要素12a,12bが認められる。楔スライダ11’の楔形をなす端部は双方のスライド要素12a,12bの間の間隙に係合し、解除ネジ10’によってフランジ5’の方向に押されると、双方のスライド要素をスライドさせて互いに離間させる。
円周方向にずらして配置され、図8には不図示の圧縮コイルバネによってプレストレスされた連結ネジ18は、ハウジング部材6’をフランジ5’にネジ留めし、その際同時に、摩擦ライニング7a,7bの間にフリーホイールアウタリング3を挟着係止させる機能を有している。
図9は、図3と同様に、円周方向に弧形に延びる図7に示した切断線VII‐VIIに沿った断面を示す図であり、同図から、解除装置の機能態様を知ることが可能である。連結ネジ10’は、ハウジング部材6’内に螺入されると、円筒状の楔スライダ11’を押す。この楔スライダは対称的な二つの楔面13a,13bを有しており、該スライダはこれらの楔面を以って双方のスライド要素12a,12bの間隙に係合し、該スライド要素をスライドさせて互いに離間させる。スライド要素12a,12bは外側に向かって楔セグメント面を形成しており、両者はそれらの楔面14’によってハウジング部材6’に作用し、こうして、スライド要素12a,12bがスライドされて互いに離間される際に、該ハウジング部材を持上げてフランジ5’から引き離す。
連結ネジ18’は円周方向にずらして配置されており、該ネジによってハウジング部材6’はフランジ5’にネジ留めされている。そのため、連結ネジ18’は、連結ネジ18’に配設される圧縮コイルバネ9’を収容すべく図中上方に向かって段を形成して拡張された貫通孔21を貫いて延びている。したがって、フリーホイールアウタリング3とフランジ5’との間の摩擦係止を生み出す圧接力は、この実施形態において、公知のように、円周方向に分散配置された多数の連結ネジ18’と該圧縮コイルバネ9’とによってもたらされる。
図10,11および12ないし13は本発明による逆転防止機構の第三の実施形態を示したものである。図10も、逆転防止機構の上側半分を、軸方向に切断した部分断面によって示している。この場合も、第一の実施形態と同様、ハウジング部材6”とフランジ5”は保持リング8”と2枚の板バネ9a,9bとによって一体に係止保持される。この場合、板バネ9a,9bは円周方向に分散配置された連結ネジ18”によってプレストレスされているため、逆転防止機構のフリーホイールアウタリング3は摩擦ライニング7a,7bの間に回動阻止されて挟着係止されている。
第三の実施形態において解除装置として機能するのは解除ネジ10”であり、該ネジはハウジング部材6”に設けられた貫通孔を通して案内され、そのフランジ側下端は、ネジ孔を具備して逆楔形セグメント形に形成されたスライド要素11”に螺入されている。
図11に示した、図10の切断線IX‐IXに沿った断面図から、解除ネジ10”によって可動されるスライド要素11”は、スライド可能に配置された二つの楔要素12a’,12b’の間に配置されており、解除ネジ10”の螺入によって該スライド要素が双方の楔要素12a’,12b’に向かって引張り方向に引っ張られると、双方の楔要素をスライドさせて互いに離間させることが明瞭に看取される。楔要素12a’,12b’は、フランジ5”にフライス彫りされた接線方向に延びる溝17”内部にスライド可能に配置されている。
図12は、図10の切断線VIII‐VIIIに沿った断面を示したものであり、同図から、スライド要素11”、12a’および12b’の協働作用を看取することができる。双方の楔セグメント形のスライド要素12a’,12b’は、外側に向かって斜めに延びる両側面を有したトラフ形の溝17”内に配置されており、逆楔形をなす押し込み要素11”はその両側面に、スライド要素12a’,12b’に作用する対称的な楔形当たり面13”を有している。連結ネジ10”は、ネジ孔を具備した押し込み要素11”に螺入されると、その先端がトラフ形の溝17”の底に当接して突っ張り支保され、押し込み要素11”を描図面で見て上方へ押し、その結果、双方のスライド要素12a’,12b’はスライドさせられて互いに離間し、それらの楔面14”を介してハウジング部材6”を板バネ9a,9bのバネ力に抗して持上げてフランジ5”から引き離す。
図13は別実施形態を示したものである。この場合、解除ネジ10”は押し込み要素11”のネジ孔内部に留まっており、下方に向かってトラフ形の溝17”の底に当接して支保されるのではなく、引張りによってハウジング部材6”に作用する。
上述した一連の実施形態において、解除ネジはそれぞれ、第一のスライド要素をその第一の楔面を以って少なくとも一つの第二のスライド要素に対してスライドさせるために、ハウジング部材内に軸と平行に螺入されなければならないように配置されている。その際、該スライド要素ないし第二のスライド要素は、半径方向または接線方向にスライドし得るようにしてフランジとハウジング部材との間に配置されていてよい。
ただし、解除ネジまたは直線方向に作用する別途操作手段たとえば油圧シリンダをそれらが半径方向においてフランジ内またはハウジング部材内に挿し込まれるように配置することもまったく同様に可能である。この場合、第一のスライド要素は半径方向に可動され、該楔形当たり面を介して、第一ないし第二のスライド要素を接線方向にスライドさせ、締付け係止装置によってもたらされる圧接力に抗してフランジとハウジング部材とを押して互いに離間させることになろう。
同じく、第一のスライド要素をフランジを取り巻くリングの形に形成し、該リングが、該楔形当たり面を介して、円周方向に分散配置された半径方向にスライド可能な複数の楔要素に作用して、該楔要素を、該操作手段による操作時に、半径方向内側の軸中心点に向かってフランジとハウジング部材との間に進入させて、両者を押して互いに離間させるようにすることも可能であろう。
ただし、図7〜9ならびに10〜12に示した配置が特に有利であり、それゆえ好ましい旨判明しているが、それは、これらの場合、ハウジング部材内に配設された解除ネジがフランジに支保され、それゆえ、ネジに作用する軸方向力が逆転防止機構の解除を支援するからである。
さらに、解除ネジがハウジング部材に対して、たとえば、板バネまたは圧縮コイルバネによって弾性支持されているのが特に有利であることも判明しているが、それはこれによって逆転防止機構のいっそう敏感な解除が達成されるからである。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造に限定されるものではない。

Claims (13)

  1. 特にコンベア装置用のトルク制限型逆転防止機構であって、
    インナリング(2)、該インナリング(2)と同軸のアウタリング(3)、およびインナおよびアウタリング(2,3)間の一方向への相対回転を許容するが、逆方向への相対回転は相補係合または摩擦係合によってブロックするようにしてインナリングとアウタリングとの間の環状隙間に配置された複数のロック体(4)を有し、
    さらに、その間に該アウタリング(3)を挟着し得る取付側フランジ(5)とハウジング部材(6)とを含むと共に、
    軸方向に作用して、該フランジ(5)と該ハウジング部材(6)との間に挟着された該アウタリング(3)の端面を少なくとも一つの摩擦面に向かって圧接させて該フランジ(5)と該アウタリング(3)との間の摩擦係止を生み出す、好ましくは、調整可能な圧接力をもたらす締付け係止装置(8,9a,9b)を含み、
    加えてさらに、該締付け係止装置(8,9a,9b)のもたらす圧接力を少なくとも部分的に打ち負かして摩擦係止を減衰もしくは解消するように形成された少なくとも一つの解除装置(10,11,12)を含んでなる逆転防止機構において、
    前記解除装置は、該操作方向にスライド可能な第一のスライド要素(11)に作用する操作手段(10)を有し、
    前記第一のスライド要素(11)は第一の楔面(13)を介して、該操作方向に対して基本的に垂直方向にスライド可能に配置された少なくとも一つの第二のスライド要素(12)に作用し、
    前記第二のスライド要素(12)は第二の楔面(14)を介して、前記圧接力に抗して前記ハウジング部材(6)に作用することを特徴とする逆転防止機構。
  2. 前記摩擦面は摩擦ライニング(7a,7b)、好ましくはカーボンライニングを具備するように構成した請求項1に記載の逆転防止機構。
  3. 前記締付け係止装置は連結ネジによってプレストレスされる一枚または複数枚の板バネ(9a,9b)を含み、該板バネは前記ハウジング部材(6)を前記フランジ(5)に対向保持すると同時に、前記アウタリング(3)を前記フランジ(5)に圧接するように構成した請求項1または2に記載の逆転防止機構。
  4. 前記板バネ(9a,9b)は保持リング(8)によって前記ハウジング部材(6)を前記フランジ(5)に対向圧接するように構成した請求項3に記載の逆転防止機構。
  5. 締付け係止装置は連結ネジ(18’)によってプレストレスされる多数の圧縮コイルバネ(9’)を含み、該圧縮コイルバネはハウジング部材(6’)をフランジ(5’)に対向保持すると同時に、前記アウタリング(3)を前記フランジ(5’)に圧接するように構成した請求項1または2に記載の逆転防止機構。
  6. 前記操作手段は解除ネジ(10)であるように構成した請求項1から5のいずれか一項に記載の逆転防止機構。
  7. 前記解除ネジ(10)は前記ハウジング部材(6)に対して弾性支持されるように構成した請求項6に記載の逆転防止機構。
  8. 前記楔面(13,14)の少なくとも一方は摩擦係数低下コーティングを具備するように構成した請求項1から7のいずれか一項に記載の逆転防止機構。
  9. 第一のスライド要素(11’)は対称的に配置された二つの第一の楔面(13a,13b)を有し、該楔面は、操作時に、二つの第二のスライド要素(12a,12b)に作用して、該スライド要素をスライドさせて互いに離間させるように構成した請求項1から8のいずれか一項に記載の逆転防止機構。
  10. 前記第一のスライド要素(11’)は対称的な楔形を有し、操作手段(10’)により押圧方向において前記第二のスライド要素(12a,12b)の間に押し込まれて、該スライド要素をスライドさせて互いに離間させるように構成した請求項9に記載の逆転防止機構。
  11. 第一のスライド要素(11”)は対称的な逆楔セグメント形の形態を有し、操作手段(10”)により引張り方向において第二のスライド要素(12a’,12b’)に向かって引っ張られて、該スライド要素をスライドさせて互いに離間させるように構成した請求項9に記載の逆転防止機構。
  12. 該逆転防止機構において、三つ以上の解除装置が円周方向に分散配置されるように構成した請求項1から11のいずれか一項に記載の逆転防止機構。
  13. 前記解除装置(10)が操作される前に引き離されるか取り外されなければならない安全装置(15)が設けられるように構成した請求項1から12のいずれか一項に記載の逆転防止機構。
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