JPH06127751A - 電子写真記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写後に定着器へ搬送されるシ−トが搬送速
度差によって転写位置側でたるみを生じ、そのシ−トの
腰の強さのためにやがて転写器側へ押し戻されてそのた
めに発生する画像ぶれを防止する。 【構成】 定着器２４内に検知手段３０を、転写器１５
付近に検知手段３１を設け、その検知手段３０・３１を
装置本体の制御手段３２に電気的に接続する。また、こ
の制御手段３２に吸引ファン２２を電気的に接続する。
そして、吸引ファン２２で吸引して搬送ガイド２３で案
内し、定着器２４へと搬送するとき、検知手段３０で画
像転写後のシ−トＳの先端が定着器２４に到達すると、
制御手段３２で吸引ファン２２の駆動を停止する。その
後、検知手段３１でシ−トＳの後端が転写位置を通過し
たことを検知したとき、制御手段３２で吸引ファン２２
を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、レ−ザを用いた、プ
リンタ・複写機・ファクシミリなど、電子写真方式によ
りシ−トに記録を行う電子写真記録装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えばレ−ザプリンタでは、図８
に示すように、感光体１上に形成した画像を転写器２で
シ−トＳ上に転写し、そのシ−トＳを搬送ガイド３で案
内して定着器４へと導き、定着器４でシ−トＳ上の転写
画像を定着する。そして、その搬送ガイド３のほぼ中央
の面に複数の小孔を設けるとともに、搬送ガイド３の下
側には吸引ファン５を設けたものがあった。

【０００３】そして、吸引ファン５を駆動して搬送ガイ
ド３で案内するシ−トＳを小孔を介して吸引し、シ−ト
Ｓを搬送ガイド３に密着させてその搬送を安定させるよ
うにしていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、転写器２に
よる転写位置から定着器４へ搬送されるシ−トＳがその
搬送速度差によりたるみが生じると、シ−トＳが途中で
吸引されて搬送ガイド３に密着しているため、シ−トＳ
のたるむことのできる部分が転写器２側の極めて少ない
部分だけとなる。そのため、シ−トＳが腰のあるシ−ト
Ｓの場合には、シ−トＳがたるみきれずに転写器２側へ
押し戻されて画像ぶれを生じるという問題点があった。

【０００５】そこで、この発明の目的は、転写後に定着
器へ搬送されるシ−トが搬送速度差によって転写位置側
でたるみを生じ、そのシ−トの腰の強さのために、やが
て転写器側へ押し戻されてそのために発生する画像ぶれ
を防止することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明では、例えば以
下の図示実施例のように、画像転写後のシ−トＳを吸引
ファン２２で吸引し、搬送ガイド２３で案内して定着器
２４へと導き、その定着器２４でシ−トＳ上の転写画像
を定着する電子写真記録装置において、シ−トＳの先端
が前記定着器２４に到達したことを検知する検知手段３
０と、その検知手段３０の検知結果に基づき前記吸引フ
ァン２２の駆動を停止する制御手段３２とを備えてな
る、ことを特徴とする。

【０００７】また、請求項２に記載のものは、例えば以
下の図示実施例のように、請求項１に記載の電子写真記
録装置において、前記検知手段とは別の検知手段３１で
シ−トＳの後端が前記転写器１５による転写位置Ｅを通
過したことを検知し、その検知結果に基づき前記制御手
段３２で前記吸引ファン２２を駆動してなる、ことを特
徴とする。

【０００８】

【作用】そして、画像転写後のシ−トＳを定着器２４へ
と搬送するとき、検知手段３０でシ−トＳの先端が前記
定着器２４に到達したことを検知し、その検知結果に基
づき制御手段３２で吸引ファン２２の駆動を停止してシ
−トＳの搬送ガイド２３への密着を解除する。

【０００９】また、請求項２に記載のものでは、例えば
検知手段３１でシ−トＳの後端が前記転写器１５による
転写位置Ｅを通過したことを検知し、その検知結果に基
づき前記制御手段３２で前記吸引ファン２２を駆動す
る。

【００１０】

【実施例】以下、図面を参照しつつ、この発明の実施例
について説明する。図７は、この発明の一実施例である
レーザプリンタで、その内部機構の全体構成概略図であ
る。図中符号１０で示すものは、装置本体である。装置
本体１０は、下本体１０ａと上本体１０ｂとで構成し、
その上本体１０ｂを下本体１０ａに回動支点１１を中心
として開閉自在とする。装置本体１０内には、ほぼ中央
にベルト状の感光体１２を設ける。

【００１１】その感光体１２のまわりには、図中矢印で
示す駆動方向に順に、帯電器１３、現像器１４、転写器
１５、クリーニング器１６を配置する。帯電器１３およ
びクリーニング器１６の上側には、光書込み器１７を配
置し、転写器１５の下側には、シートＳを収納した給紙
カセット１８を配置する。

【００１２】そして、給紙コロ２０を回転して給紙カセ
ット１８内からシートＳを図中矢印Ａ方向に送り出し、
タイミングをとってレジストローラ対２１で感光体１２
の下側に搬送する。

【００１３】感光体１２は、矢示する時計方向に駆動
し、その際、帯電器１３によって表面を一様に帯電し、
光書込み器１７からのレーザ光を照射して感光体１２上
に静電潜像を形成する。この潜像は、現像器１４位置を
通るときトナーによって可視像化する。そして、この可
視像は、感光体１２の下側に搬送されてきたシートＳの
上面に転写器１５により転写する。

【００１４】そして、画像転写後のシートＳを定着器２
４に搬送し、その定着器２４で転写画像を定着する。そ
して、定着器２４を出たシートＳは、さらに排紙ローラ
対２５によって搬送して図中矢印Ｂ方向またはＣ方向へ
と排出する。

【００１５】他方、画像転写後の感光体１２は、クリー
ニング器１６で残留トナーを除去し、その後、除電器２
６で除電する。

【００１６】ところで、上述の実施例では、図６に示す
ように、定着器２４と転写器１５との間に搬送ガイド２
３と吸引ファン２３と電源２７とを設ける。搬送ガイド
２３は、図５に示すように、その略中央付近の面に複数
の小孔２３ａを設ける。そして、その下側に、図４に示
すように配置した吸引ファン２２を設ける。更にファン
２２の下側に電源２７を設ける。他方、図１に示すよう
に、定着器２４内には、センサなどよりなる検知手段３
０を、転写器１５による転写位置Ｅ付近には、センサな
どよりなる検知手段３１をそれぞれ設ける。そして、そ
の検知手段３０・３１を装置本体１０の制御手段３２に
電気的に接続し、この制御手段３２に吸引ファン２２を
電気的に接続する。

【００１７】そして、画像転写後のシ−トＳを定着器２
４へと搬送するとき、吸引ファン２２でシ−トＳを吸引
して、図２に示すように、シ−トＳを搬送ガイド２３に
密着させながら搬送する。その後、シ−トＳの先端が定
着器２４に到達すると検知手段３０でこれを検知し、そ
の検知結果に基づき制御手段３２で吸引ファン２２の駆
動を停止する。すると、搬送ガイド２３上を搬送される
シ−トＳは、図３に示すように、搬送ガイド２３への密
着を解除される。そして、シ−トＳの後端が転写位置Ｅ
を通過したとき検知手段３１でこれを検知し、その検知
結果に基づき制御手段３２で吸引ファン２２を駆動す
る。

【００１８】そのため、シ−トＳの先端が定着器２４に
到達するまでは、シ−トＳを搬送ガイドに密着させてそ
の搬送を安定させる。そして、シ−トＳの先端が定着器
２４に到達した後は、定着器２４の定着ロ−ラ２４ａと
感光体１２との表面速度差によりシ−トＳにたるみが生
じても、シ−トＳは、搬送ガイド２３に密着していない
ので搬送ガイド２３から離れて容易にたるむことができ
る。そのため、シ−トＳの腰が強くても、たるみのため
に感光体１２側へ押し戻されることがない。

【００１９】また、シ−トＳの後端が転写位置Ｅを通過
したとき、吸引ファン２２の駆動を開始するので、吸引
ファン２２の停止時間が短くなる。

【００２０】尚、前記実施例では、検知手段３０と３１
を転写位置Ｅ付近と定着器２４内とに設けたが、転写位
置Ｅ付近のみに検知手段３１を設けてこの検知手段３１
でシ−トＳ先端の定着器２４への到達をも検知するよう
にしてもよい。

【００２１】

【発明の効果】従って、この発明によれば、画像転写後
のシ−トを定着器へと搬送するとき、検知手段でシ−ト
の先端が前記定着器に到達したことを検知し、その検知
結果に基づき制御手段で吸引ファンの駆動を停止してシ
−トの搬送ガイドへの密着を解除するので、転写後に定
着器へ搬送されるシ−トが搬送速度差によって転写位置
側でたるみを生じ、そのシ−トの腰の強さのために、や
がて転写器側へ押し戻されてそのために発生する画像ぶ
れを防止することができる。

【００２２】また、請求項２に記載のものによれば、検
知手段でシ−トの後端が前記転写器による転写位置を通
過したことを検知し、その検知結果に基づき前記制御手
段で前記吸引ファンを駆動するので、吸引ファンの停止
時間が短くなり、吸引ファンの冷却効果の低下を防止す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例であるレ−ザプリンタの要
部構成説明図である。

【図２】そのレ−ザプリンタにおけるファン駆動時のシ
−ト搬送状態説明図である。

【図３】そのファン停止時のシ−ト搬送状態説明図であ
る。

【図４】その搬送ガイドとその下側に配置されたファン
を示す側面図である。

【図５】その搬送ガイドの平面図である。

【図６】その感光体と定着器付近の概略構成図である。

【図７】そのレ−ザプリンタの内部機構の全体構成概略
図である。

【図８】従来のレ−ザプリンタにおける転写位置から定
着器へのシ−ト搬送状態説明図である。

【符号の説明】

１５ 転写器 ２２ 吸引ファン ２３ 搬送ガイド ２４ 定着器 ３０・３１ 検知手段 ３２ 制御手段 Ｓ シ−ト Ｅ 転写位置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像転写後のシ−トを吸引ファンで吸引
   し、搬送ガイドで案内して定着器へと導き、その定着器
   でシ−ト上の転写画像を定着する電子写真記録装置にお
   いて、シ−トの先端が前記定着器に到達したことを検知
   する検知手段と、その検知手段の検知結果に基づき前記
   吸引ファンの駆動を停止する制御手段とを備えてなる、
   電子写真記録装置。
2. 【請求項２】 前記検知手段またはそれとは別の検知手
   段でシ−トの後端が前記転写器による転写位置を通過し
   たことを検知し、その検知結果に基づき前記制御手段で
   前記吸引ファンを駆動してなる、請求項１に記載の電子
   写真記録装置。