JPH0612762B2 - 石英ガラス製炉芯管の製造方法 - Google Patents

石英ガラス製炉芯管の製造方法

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JPH0612762B2
JPH0612762B2 JP59142455A JP14245584A JPH0612762B2 JP H0612762 B2 JPH0612762 B2 JP H0612762B2 JP 59142455 A JP59142455 A JP 59142455A JP 14245584 A JP14245584 A JP 14245584A JP H0612762 B2 JPH0612762 B2 JP H0612762B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明はSi等の半導体物質の熱処理に使用される石
英ガラス製炉芯管の製造方法に関するものである。
従来の技術 従来から半導体製造プロセス(特に熱処理プロセス)に
おいて、その耐熱性と高純度の観点から石英ガラス製の
装置や治具部品が使用されてきた。
発明が解決しようとする課題 しかし、従来の石英ガラスを半導体熱処理用の炉芯管と
して使用して熱処理を施した場合、半導体素子の酸化膜
中にイオン半径の小さなアルカリ金属イオンが存在し、
これらのイオンが酸化膜中を比較的自由に移動するた
め、高濃度になると、反転層の生成や静電容量の変化等
を起こし、素子として機能しなくなる問題があった。
この問題は、高密度化した素子の場合、特に重要にな
る。
半導体のアルカリ金属や銅による汚染が実際の半導体製
造のどの工程で生ずるかを調べたところ、熱処理工程で
使用される拡散炉が最も大きな因子であることがわかっ
た。すなわち、従来の石英ガラス製炉芯管を使用する拡
散炉において、石英ガラス中では、シリコン酸化膜中と
同様にアルカリ金属や銅が移動しやすく、特に高温で
は、石英ガラス炉芯管の表面から飛び出して、熱処理中
の半導体表面を汚染することがわかったのである。
また、これらのアルカリ金属や銅は石英ガラス製炉芯管
の表面ばかりでなく、操業時、高温度になった炉壁や均
熱管から飛び出して石英ガラス製炉芯管を通って半導体
素子を汚染する欠点があった。
この発明は、前述のような欠点を解消して、特別な石英
ガラスにすることにより、高性能の半導体素子を高い歩
留りで得ることができる半導体熱処理用炉芯管の製造方
法を提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 本発明は、半導体物質の熱処理に使用する石英ガラス製
炉芯管の製造方法において、天然水晶の精製粉を溶融し
てつくり、しかも、天然水晶の精製時に又は精製後に脱
アルカリ処理をしてNa、K、Liのアルカリ金属元素
の総不純物量を2ppm以下にし、かつ粘性を1200℃
において1012ポイズ以上にすることを特徴とする石英
ガラス製炉芯管の製造方法を要旨としている。
実施例 この発明は半導体熱処理用炉芯管の石英ガラスの不純物
量を単に全般的に留意するだけでなく、その中でも特に
高温において石英ガラス内を移動しやすいNa、K、L
iのアルカリ金属元素の不純物量を規制することによ
り、これらのアルカリ金属元素の少ない石英ガラス製の
炉心管を半導体の熱処理に使用するものであり、それに
より、石英ガラス中から上記アルカリ金属元素が移動す
ることを防止するだけでなく、均熱管や炉壁から飛び出
したアルカリ金属を石英ガラス中にトラップすることに
よって半導体素子の製造歩留りの向上をはかったもので
ある。
アルカリ金属イオンが石英ガラス中にトラップされるの
は次のような理由によるものと思われる。
通常、石英ガラスは第1図に示すような構造になってお
り、不規則な結合状態にあって、非架橋酸素(A)が存
在している。高温で移動しやすいアルカリ金属イオン
(R)はこの非架橋酸素(A)と結合している。
従来の石英ガラスは、このアルカリ金属イオンが通常各
元素に各々1〜3ppm含まれていた。これらのアルカリ
金属イオンが高温で使用中に移動して半導体素子に悪影
響を与えていた。
これらのアルカリ金属を強制的に脱アルカリすると、第
2図に示すようにアルカリ金属イオン(R)と結合して
いた非架橋酸素(A)は、非常に活性な状態(A)*に
なる。
この様な石英ガラスを半導体熱処理用部材として使用し
た場合、高温で使用してもアルカリ金属イオンが移動し
て半導体素子に悪影響をおよぼすことがないことはもち
ろん、均熱管および炉壁等から飛び出したアルカリ金属
イオンは、第3図に示すように、非常に活性な状態にな
った非架橋酸素(A)*にトラップされ、高温中で使用
しても移動することがなく、したがって半導体素子に悪
影響をおよぼすことがない。
上記のように、均熱管や炉壁から飛び出したアルカリ金
属を石英ガラス中にトラップするためには、石英ガラス
中のアルカリ金属、特に高温で移動しやすいNa、K、
Liの総不純物量を2ppm以下(好ましくは1.5ppm以
下)にする必要がある。石英ガラス中のアルカリ金属が
2ppm以上になると、前述のように均熱管や炉壁から飛
び出したアルカリ金属イオンをトラップすることができ
ず、半導体素子に悪影響を与えるからである。
また、後掲の表1及び表2のデータからも理解されるよ
うに、炉芯管の変形は単に粘性不足によってのみ生じる
だけでなく、Na+K+Liの不純物量にも左右される
ものであり、1200℃における粘性が1012ポイズ以
上でないと、高温での使用中に石英ガラスが変形を起こ
し、長時間の使用ができなくなる。
実施例(1) 天然水晶を微粉砕し、150〜250#に選別し、脱鉄
した後、浮遊選鉱法により精鉱し、さらに60℃以上で
濃度5%のフッ化水素酸液に10時間浸漬して精製粉に
した。これから銅とアルカリ金属を飛散させるために長
時間(12時間)溶融して成形し、外径100mm、肉厚
3mm、長さ1820mmの炉芯管を得た。この炉芯管の化
学分析値を表1に示す。
実施例(2) 実施例(1)で得られた精製粉を7時間溶融してインゴ
ットをつくり、そのインゴットを1200℃以上の加熱
下で10〜50KVの直流で5時間以上電解し、アルカ
リ金属および銅を移動させ、純化された部分を成形して
外径100mm、肉厚3mm、長さ1820mmの炉芯管を得
た。この炉芯管の化学分析値を表1に示す。
比較例(1)及び(2) 前述の実施例(1)(2)と同じ形状に合成石英で成形
した炉芯管を得た(比較例1)。
また、天然水晶を微粉砕して50〜250#に選別して
脱鉄した後、浮遊選別鉱法により精鉱し、フッ酸処理し
た原料粉を溶融して従来の高純度石英ガラス炉芯管(前
述の実施例(1)(2)と同じ形状)に成形した(比較
例2)。
これらの炉芯管の化学分析値を表1に示す。
SiC−Si系の均熱管をライナー管として拡散炉に取
り付け、上述した実施例(1)(2)及び比較例(1)
(2)で得た炉芯管をその均熱管内に挿入し、かつ、半
導体素子を載置したウェハーボートを炉芯管内に内装
し、1250℃で加熱して半導体を製造する作業を4ケ
月間続けた後、各炉心管と、そこで得られた半導体素子
のフラットバンドの電圧差|ΔVFB|を調べた。これ
らの結果を表−2に示す。
表2に示すように、比較例1は変形のために使用不可能
となった。また、比較例2は失透に伴う変形があるが、
これについて説明すると次のとおりである。すなわち、
本願発明の特性的特徴は Na+K+Li≦2ppm 粘性≧1012ポイズ(1200℃) の2つであるが、比較例2は、上記特徴のうちを満足
しないものである。比較例2は、たとえ粘性において1
12ポイズ以上というの特性を満足していたとして
も、表1から明らかなようにNa+K+Liを5ppm含
有するものであり、これを炉芯管として高温中で使用す
ると、特に炉芯管の長さ方向において層状に失透が生じ
る。これにより、部分的に失透部の剥離が生じ、強いて
は変形につながるのである。
発明の効果 以上のように、本発明によれば、高温中で移動しやすい
アルカリ金属イオンを規制することにより、炉壁や均熱
管を通過した上記イオンを炉心管の石英ガラスにトラッ
プするので、半導体素子に悪影響を与えず、高品質の半
導体素子を製造できるのである。
また、本発明によれば、石英ガラスについて網目修蝕イ
オンであるアルカリ類を低くするため、粘性を高める効
果も併せ持たせることができる。
さらに、本発明においては、石英ガラスは原料粉の高純
度化処理や、長時間溶融によるアルカリの除去や、ある
いは溶融インゴットの電解処理等により得ることができ
るため、安価に製造することができる。
なお、前述の実施例では、長時間溶融とインゴットの電
解による製造方法を示したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、他の製造方法も採用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は通常の石英ガラスの構造を示す説明図、第2図
は第1図のものから脱アルカリを行ったものの構造を示
す説明図、第3図は第2図の構造から飛びだしたアルカ
リ金属イオンが非架橋酸素にトラップされる状態を示す
説明図。 A……非架橋酸素 R……アルカリ金属イオン
フロントページの続き (72)発明者 上嶋 信幸 山形県西置賜郡小国町大字小国町378番地 東芝セラミツクス株式会社小国製造所内 (56)参考文献 特開 昭52−45260(JP,A) 特開 昭49−59818(JP,A) 特開 昭59−78529(JP,A) 特開 昭55−151339(JP,A) 特公 昭55−5852(JP,B1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体物質の熱処理に使用する石英ガラス
    製炉芯管の製造方法において、天然水晶の精製粉を溶融
    してつくり、しかも、天然水晶の精製時に又は精製後に
    脱アルカリ処理をしてNa、K、Liのアルカリ金属元
    素の総不純物量を2ppm以下にし、かつ粘性を1200
    ℃において1012ポイズ以上にすることを特徴とする石
    英ガラス製炉芯管の製造方法。
JP59142455A 1984-07-11 1984-07-11 石英ガラス製炉芯管の製造方法 Expired - Fee Related JPH0612762B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CH566077A5 (ja) * 1972-08-05 1975-08-29 Heraeus Schott Quarzschmelze
JPS5245260A (en) * 1975-10-08 1977-04-09 Hitachi Ltd Tool of quartz jig

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