JPH06127549A - 筒状体の貯蔵搬送具 - Google Patents

筒状体の貯蔵搬送具

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JPH06127549A
JPH06127549A JP28299292A JP28299292A JPH06127549A JP H06127549 A JPH06127549 A JP H06127549A JP 28299292 A JP28299292 A JP 28299292A JP 28299292 A JP28299292 A JP 28299292A JP H06127549 A JPH06127549 A JP H06127549A
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JP
Japan
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pallet
peripheral members
pin
hole
central member
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Withdrawn
Application number
JP28299292A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Nonagase
尚樹 野長瀬
Takashi Shimakawa
貴司 島川
Tetsuyuki Hirano
哲行 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Idemitsu Petrochemical Co Ltd filed Critical Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority to JP28299292A priority Critical patent/JPH06127549A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 筒状体を安定した状態で貯蔵搬送できるとと
もに、筒状体の外径の多様性に対応することができる筒
状体の貯蔵搬送具の提供。 【構成】 筒状体の貯蔵搬送具であるパレット10を合成
樹脂製でその外形が平面略多角形形状のものとし、これ
を中心部材11および周辺部材12〜15に分割し、これらの
分割された各部材を互いに嵌合する凸状部22〜25および
凹状部32〜35を介して接合し、この凸状部22〜25および
凹状部32〜35をスライド式に摺動させることによりパレ
ット10の積載面積を変化させ筒状体の外径の変化に対応
させる。また、パレット10の各周辺部材12〜15を大きさ
の異なる別の組の各周辺部材と交換可能とし、筒状体の
外径変化への対応性をより向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筒状体の貯蔵搬送具に
関し、高重量のコイル状製品の貯蔵や搬送に使用される
パレットなどに利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、ブリキ板、圧延鋼板、圧延アル
ミニウム、紙等の連続シート状製品はコイル状に巻かれ
て取り扱われている。このようなコイル状製品は相当な
高重量物となり、その貯蔵や搬送には専用の筒状体の貯
蔵搬送具が用いられている。この筒状体の貯蔵搬送具と
しては、木製パレットや金属製パレット等が用いられて
おり、これらはキャリアなどと呼ばれることもある。
【0003】このようなパレットは、通常、四角形等の
固定形状となっている。そして、これらのパレットにコ
イル状製品を積載する際には、パレットにその積載面か
ら真っ直ぐ垂直に突起する心棒用具を取り付け、これを
コイル状製品の中心部の芯穴に通すか、あるいはパレッ
トの中心部に穴を設けておき、この穴にコイル状製品の
芯棒を通すことによりコイル状製品の安定性を確保して
いた。
【0004】また、合成樹脂により成形された円形パレ
ットも提案されている(特開昭62−158684号公報参
照)。図8には、二つに分解された後の円形パレット90
の片方の部材である半円形部材90A が示されている。円
形パレット90は、このような半円形部材90A,90B を組み
合わせて構成されるようになっている。
【0005】半円形部材90A は、コイル状製品を積載す
る載物面91より上方に突起する直立リム92と、コイル状
製品を積載した状態で二つの半円形部材90A,90B を組み
合わせて固定するための帯状のストライプを掛けるため
の溝93と、載物面91とその軸方向が平行になるように設
けられたピン94および穴95とを有している。半円形部材
90B の構成も全く同様である。
【0006】図9には、このような円形パレット90にコ
イル状製品96を積載した状態が示されている。同図にお
いて、円形パレット90は、二つの半円形部材90A,90B の
それぞれのピン94および穴95を互いに嵌合させて組み合
わせることにより形成されている。そして、円形パレッ
ト90に積載されたコイル状製品96は、溝93に掛けられた
ストライプ97により、互いに対向する半円形部材90A,90
B のそれぞれの直立リム92の内側側面(図8中P点)で
挟まれて固定されている。また、コイル状製品96は、縦
ストライプ98により十字状に円形パレット90に結束され
ている。
【0007】このような円形パレット90によれば、二分
割構造となっているので、コイル状製品96の径が変化し
た場合でもピン94および穴95の嵌合深さの調整により対
応することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た木製パレットや金属製パレット等の固定形状のパレッ
トでは、多様に外径が変化するコイル状製品96に対応す
ることができないという問題がある。すなわち、コイル
状製品96の各外径の種別数に対応した数のパレットを用
意した場合には、金型の種別数が多くなってコストがか
かるという問題があり、あらゆる外径のコイル状製品96
を積載できるようにするためにパレットの大きさを大き
な外径のコイル状製品96に対応できるものとした場合に
は、搬送時等におけるパレットの積載密度、すなわちコ
イル状製品96の積載密度が好適なものとならないという
問題がある。
【0009】また、木製パレットは湿気を吸収するの
で、コイル状製品96に錆、あるいは湿気に起因する損傷
が生じるという不都合があった。そして、金属製パレッ
トでは、パレット自重が重くなり取扱いが困難になる、
あるいは製造面で形状の自由度に欠けるという問題があ
った。
【0010】さらに、前述したコイル状製品96の積載時
の安定性を確保するための穴をパレットの中心部に設け
る場合、木製パレットでは、当該穴部分の耐久性に劣る
という問題があり、金属製パレットでは、穴開け加工が
用意ではないという問題があった。
【0011】また、前述した円形パレット90では、コイ
ル状製品96の外径がある程度変化した場合にも対応する
ことができるが、外径がかなり大きなものとなった場合
には、コイル状製品96の外径が直立リム92の内径より大
きくなってしまうため、直立リム92の横側端縁(図8中
K点)による支持となり、コイル状製品96の当該端縁部
分に接触する部分が傷付いてしまうので、結局、直立リ
ム92の内径がコイル状製品96の外径と釣り合うような大
きさの別のパレットを用意しなければならず、金型数が
多くなりコストがかかるという問題がある。
【0012】そして、この円形パレット90は、ピン94と
穴95との嵌合により半円形部材90A,90B の接合を行って
いるので、接合部の強度が弱く、特にコイル状製品96の
外径が大きい場合には、破損のおそれが生じるという問
題がある。さらに、複数の円形パレット90を並べて貯蔵
や搬送を行う場合には、各円形パレット90の外形が円形
であるために最密収納を行うことができず、収まりの悪
い不安定な状態となり、円形パレット90がずれるという
不都合を生じやすい。
【0013】本発明の目的は、筒状体を安定した状態で
貯蔵搬送できるとともに、筒状体の外径の多様性に対応
することができる筒状体の貯蔵搬送具を提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の筒状体の貯蔵搬
送具は、平面略多角形形状の本体を有し、当該本体はそ
の中心部分に設けられた合成樹脂製の中心部材と当該中
心部材の周囲に設けられた複数の合成樹脂製の周辺部材
とを組み合わせて形成され、前記中心部材と前記各周辺
部材とはそれぞれ互いに嵌合する凸状部および凹状部を
介して接合され、当該凸状部および凹状部は前記中心部
材と前記各周辺部材とが近接離隔する方向にスライド式
摺動可能に形成され、前記中心部材は被積載筒状体の中
心部分に係合可能な中心位置決め手段を有することを特
徴とする。ここで、前記各周辺部材は大きさおよび/ま
たは形状の異なる他の周辺部材に交換可能であることが
望ましい。
【0015】
【作用】このような本発明においては、筒状体の貯蔵搬
送具が平面略多角形形状の外形を有しているので、特に
四角形形状あるいはこれに準じる形状、例えば四角形の
角部を切り落としたような形状等とした際などには、こ
れらを床面上に配列した場合に無駄な隙間を生じにくく
することができるようになる。このため、複数の筒状体
の貯蔵搬送具を並べて貯蔵や搬送を行う場合に最密収納
が可能となり、筒状体の貯蔵搬送具が互いにずれてしま
うという不安定な状態を回避することができるようにな
る。
【0016】また、凸状部および凹状部を互いにスライ
ド式に摺動させ、筒状体の貯蔵搬送具の積載面積を変化
させることができるので、多様に外径が変化する筒状体
に同じ器具で対応可能となる。そして、予め大きさの異
なる交換可能な複数組の周辺部材を用意しておき、この
中から選択した一組の周辺部材と共通部材である中心部
材とにより筒状体の貯蔵搬送具を形成することで、さら
に広く筒状体の外径の変化に対応可能となり、これらに
より前記目的が達成される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、筒状体の貯蔵搬送具であるパレ
ット10は、その中央部に設けられた中心部材11と、この
中心部材11の周囲の四方にそれぞれ対称に設けられた周
辺部材12, 13, 14, 15とにより構成されている。そし
て、各周辺部材12〜15は、全て同一形状のものである。
【0018】パレット10は、これらの中心部材11および
各周辺部材12〜15を組み合わせた状態では、正方形の四
つの各角部を切り落としたような平面略四角形形状とな
り、その上面には一つの筒状体を積載する載物面16が形
成されている。中心部材11および各周辺部材12〜15は、
全て高密度ポリエチレン(HDPE)で射出成形された
ものである。
【0019】中心部材11は四つの凸状部22, 23, 24, 25
を有し、各周辺部材12, 13, 14, 15はそれぞれ凹状部3
2, 33, 34, 35を有しており、これらの凸状部22〜25お
よび凹状部32〜35はそれぞれ互いに嵌合されて四対の接
合部42, 43, 44, 45を形成している。
【0020】図2は接合部42の拡大図であり、中心部材
11の凸状部22と周辺部材12の凹状部32が嵌合された状態
が示されている。中心部材11の裏側には、凸状部22に沿
った二本の案内突起46が設けられており、一方、周辺部
材12の裏側には、この二本の案内突起46が挿入される二
つの案内溝47が設けられている。そして、中心部材11と
周辺部材12とは、これらの案内突起46および案内溝47の
案内作用で凸状部22および凹状部32が嵌合状態を保った
ままスライドすることにより互いに円滑に摺動するよう
になっている。
【0021】また、接合部42は、ロック部50を有してお
り、このロック部50により互いにスライド式に摺動する
中心部材11と周辺部材12との位置関係が固定されるよう
になっている。図3(A),(B)には、ロック部50の
詳細断面が示されている。ロック部50は、載物面16に対
して直角方向に摺動するロックピン51と、このロックピ
ン51を挿入するために中心部材11の凸状部22を貫通する
ように設けられた孔52と、周辺部材12の凹状部32の底面
に設けられた溝53とを有している。
【0022】ロックピン51は、棒状の本体54と、この本
体54に巻かれるように設けられたばね55と、本体54の一
方の端部に設けられた頭部56と、他方の端部に設けられ
たつまみ部57と、つまみ部57の付け根部分に設けられた
止め板部58とにより構成されている。孔52の載物面16側
の開口部分には、孔52より大きな径の穴部59が設けられ
ており、その反対側すなわち凹状部32との接触面側の開
口部分には、やはり孔52より大きな径の穴部60が設けら
れている。溝53の両端には、この溝53の底面から周辺部
材12の裏面に向かって二つの孔61, 62が設けられてい
る。そして、これらの孔61, 62の内径は、ロックピン51
の頭部56の外径と略同一となっている。
【0023】図3(A)の状態は、周辺部材12と中心部
材11とを近接させた状態であり、この状態では、中心部
材11と周辺部材12との相対位置は、ばね55が穴部60の底
面部分を押しながら延びて頭部56が孔61内に挿入される
ことにより固定されている。この際、つまみ部57は、完
全に穴部59内に収められ、載物面16から飛び出すことが
ないようになっており、また止め板部58が穴部59の底面
部分に係合されることによりつまみ部57が孔52の奥に入
ってしまうことを防いでいる。
【0024】図3(B)の状態は、周辺部材12と中心部
材11とを離隔させる方向にスライドさせてこれらを固定
した状態であり、図3(A)の状態から図3(B)の状
態への移行は、つまみ部57を図中A方向につまみ上げ、
ばね55を縮めて頭部56を孔61内から引き抜き、図中一点
鎖線のように頭部56を移動させ、再びつまみ部57を離し
て頭部56を孔62内に挿入させることにより行うようにな
っている。
【0025】なお、他の接合部43, 44, 45の構成も、図
2および図3に示した接合部42の構成と全く同様であ
り、それぞれロック部50等を有する構成となっている。
【0026】図1に戻って、中心部材11の中央部分に
は、中心位置決め手段である角状の穴70が設けられてお
り、載物面16上に積載されるコイル状製品の芯棒等を挿
入することができるようになっている。
【0027】穴70の周囲には、各凸状部22〜25の四方向
に中心位置決め手段である四つのピン固定部71が設けら
れている。図4(A),(B)には、ピン固定部71の詳
細断面が示されており、図4(C)には、載物面16の法
線方向から見たピン固定部71の詳細が示されている。ピ
ン固定部71は、ピン72と、このピン72を挿入する長円状
のピン溝73とを有している。ピン72は、頭部74とこの頭
部74の外径Dよりも小さな外径の差し込み部75とにより
構成されている。ピン溝73には、その底面部分に三つの
穴76が設けられており、この穴76の内径は、ピン72の差
し込み部75の外径と略同一のものとなっている。また、
ピン溝73の溝幅Bは、ピン72の頭部74の外径Dよりも大
きな寸法となっており(図4(C)参照)、ピン溝73の
溝深さHは、ピン72の頭部74の軸方向の長さLよりも小
さな寸法(図4(A)参照)でかつピン72の頭部74の外
径Dよりも大きな寸法(図4(B)参照)となってい
る。
【0028】ピン72は、載物面16上に積載されるコイル
状製品の芯穴の内側に当接されることにより積載時のコ
イル状製品の中心位置決めを行うものである。ピン72
は、コイル状製品の芯穴の内径の大きさに従って三つの
穴76から一つを選択し、選択した穴76にピン72の差し込
み部75を差し込むことにより固定されるように構成され
ている。
【0029】ピン72は、コイル状製品が芯穴を有するも
のである場合には、図4(A)に示すように載物面16に
対して垂直に立て、載物面16より上方にその頭部74を突
出させるようにピン溝73の穴76に取り付け、コイル状製
品が芯棒を有するものである場合には、コイル状製品の
中心位置決めを前述した穴70に委ね、図4(B)に示す
ように載物面16から突出させないようにピン溝73内に横
に寝かせて収納するようになっている。
【0030】各周辺部材12〜15の側面には、溝80が設け
られており、載物面16上に積載されるコイル状製品は、
この溝80にスチールバンド等を引っ掛けてパレット10に
固定されるようになっている。
【0031】各周辺部材12〜15のそれぞれの側面には、
切欠き状に形成されたフック81が二箇所ずつ設けられて
おり、コイル状製品を積載したパレット10をクレーンで
釣り上げる際のクレーンワイヤー等をここに引っ掛ける
ようになっている。
【0032】パレット10の裏面側には、パレット10の側
面に開口するフォーク差し込み部82が設けられており、
パレット10をフォークリフトで持ち上げる際にフォーク
リフトの腕を差し込めるようになっている。
【0033】また、本実施例では、各周辺部材12, 13,
14, 15とそれぞれ交換可能な別の周辺部材112,113,114,
115 が用意されている。そして、図5に示すように、こ
れらの各周辺部材112 〜115 と前述したパレット10の中
心部材11とによりパレット10と大きさの異なるパレット
100 が形成されるようになっている。
【0034】各周辺部材112 〜115 は、全て同一形状の
ものであり、高密度ポリエチレン(HDPE)で射出成
形されたものである。各周辺部材112 〜115 は、パレッ
ト10を形成する各周辺部材12〜15と平面外形形状は略同
一のものであるが、これらの寸法は、各周辺部材12〜15
よりも大きなものとなっている。従って、パレット100
は、パレット10と平面外形形状は略同一のものとなる
が、その寸法はパレット10よりも大きくなるようになっ
ている。
【0035】各周辺部材112 〜115 には、凹状部132 〜
135 が形成されており、これらは各周辺部材12〜15の凹
状部32〜35と同じ形状となっている。そして、これらの
凹状部132 〜135 と中心部材11の各凸状部22〜25とによ
り接合部142 〜145 が形成されており、これらの接合部
142 〜145 の詳細構造は、図2,図3に示した接合部42
〜45の構造と同じものとなっている。また、各周辺部材
112 〜115 には、各周辺部材12〜15と同様に溝80、フッ
ク81、フォーク差し込み部82が設けられている。
【0036】このような本実施例においては、以下のよ
うにコイル状製品等の筒状体の積載を行う。先ず、パレ
ットに積載するコイル状製品の外径の大きさに応じて周
辺部材12〜15または周辺部材112 〜115 の選択を行い、
パレット10またはパレット100 を形成する。例えば、コ
イル状製品の外径の大きさが、1300mm,1350mm,1400m
m,1650mmの場合にはパレット10を選択形成し(図6
(A),(B)参照)、1850mm,2250mmの場合にはパレ
ット100 を選択形成する(図7(A),(B)参照)。
【0037】次に、ロック部50のつまみ部57をつまみ上
げてロックピン51をコイル状製品の外径の大きさに応じ
て選択した孔61または孔62内に挿入し、中心部材11と各
周辺部材12〜15の相対位置を固定する。各周辺部材112
〜115 を選択した場合も同様にして固定する。
【0038】そして、コイル状製品が芯穴を有するもの
である場合には、芯穴の内径に応じてピン溝73の底面部
分の三つの穴76から一つを選択してここにピン72を差し
込み、芯穴の内側をピン72に当接させるようにしてコイ
ル状製品を積載する。また、コイル状製品が芯棒を有す
るものである場合には、ピン72をピン溝73内に横に寝か
せて収納し、芯棒を穴70に挿入するようにしてコイル状
製品を積載する。
【0039】最後に、前述した図9に示した状態と同様
に、パレット10またはパレット100に積載されたコイル
状製品をスチールバンド等を溝80に引っ掛けながら十字
に結束させて固定し、コイル状製品の積載を完了する。
【0040】その後、フォークリフトの腕をフォーク差
し込み部82に差し込んでフォークリフトでの移動を行っ
たり、あるいはフック81にクレーンワイヤー等を引っ掛
けてクレーンによる釣り上げ移動を行ったりして、パレ
ット10またはパレット100 および積載されたコイル状製
品の貯蔵搬送を行う。また、コイル状製品は、搬送後に
パレット10またはパレット100 に積載されたままの状態
で、その芯穴の中に中心部材11の穴70内まで至るように
棒状部材を挿入して巻き直しを行うこともある。
【0041】このような本実施例によれば、パレット1
0,100が正方形の四つの各角部を切り落としたような平
面略四角形形状の外形を有しているので、貯蔵や搬送を
行う場合に整然と並べることにより最密収納ができ、パ
レット10,110が互いにずれてしまうという不安定な状態
を回避することができる。
【0042】また、パレット10は、中心部材11および各
周辺部材12〜15に多分割されているため、凸状部22〜25
および凹状部32〜35を互いにスライド式に摺動させ、パ
レット10の積載面積を変化させることができるので、多
様に外径が変化するコイル状製品等の筒状体に対応する
ことができる。
【0043】そして、中心部材11を共通部材とし、周辺
部材12〜15と周辺部材112 〜115 とを交換することによ
り積載面積の大きなパレット100 を形成することができ
るので、前述したパレット10の各周辺部材12〜15のスラ
イド式摺動に加え、さらに外径変化対応性を向上させる
ことができる。また、パレット100 自体もパレット10と
同様にスライド式摺動により積載面積を変化させること
ができるので、一層の外径変化対応性を図ることができ
る。
【0044】また、各接合部42〜45, 142 〜145 を構成
する各凸状部22〜25および各凹状部32〜35, 132 〜135
は、前述した円形パレット90のピン94と穴95との嵌合に
よる接合の場合に比べ、大柄な嵌合構造となっているた
め剛性が高く、接合強度を充分に確保することができ
る。とくに、パレット100 のように大きな筒状体を積載
する場合には、前述した円形パレット90のピン94では破
損のおそれがあるため、本実施例の嵌合構造は有利であ
る。
【0045】さらに、各接合部42〜45, 142 〜145 に
は、案内突起46および案内溝47が設けられているので、
これらの案内作用により各凸状部22〜25および各凹状部
32〜35, 132 〜135 は嵌合状態を保ったまま円滑にスラ
イド式に摺動することができる。
【0046】また、各接合部42〜45, 142 〜145 には、
ロック部50が設けられており、つまみ部57の昇降操作を
行うだけで、容易に中心部材11と各周辺部材12〜15,11
2 〜115 との相対位置を固定することができる。そし
て、ロック部50は、ばね55を利用してロックピン51を抜
き差しする構造となっていてロックピン51が外部に完全
に抜けてしまうことがないため、ロックピン51を紛失す
るという不都合を未然に防止することができる。
【0047】また、中心部材11には、穴70および四つの
ピン固定部71が設けられているので、コイル状製品が芯
穴を有するものである場合、芯棒を有するものである場
合のいずれの場合であっても、積載時のコイル状製品の
中心位置決めを容易に行うことができる。
【0048】さらに、ピン固定部71には、長円状のピン
溝73が形成されているので、ピン72を使用しない場合に
は、この中にピン72を収納することができ、不使用時の
取り外しによりピン72を紛失するという不都合を未然に
防止することができる。そして、穴70は芯棒を有するコ
イル状製品の中心位置決めだけではなく、コイル状製品
の巻き直しに使用することもできる。
【0049】また、各周辺部材12〜15,112 〜115 の側
面には溝80が設けられているので、ここにスチールバン
ド等を引っ掛けることによりコイル状製品をパレット1
0,100に確実に固定することができる。
【0050】そして、各周辺部材12〜15,112 〜115 の
側面には、フック81が設けられているので、ここにクレ
ーンワイヤー等を引っ掛けることによりコイル状製品を
積載したパレット10,100を容易にクレーンで釣り上げる
ことができる。
【0051】また、パレット10,100の裏面側には、フォ
ーク差し込み部82が設けられているので、ここにフォー
クリフトの腕を差し込むことによりコイル状製品を積載
したパレット10,100を容易にフォークリフトで持ち上げ
て運搬することができる。
【0052】さらに、パレット10,100は合成樹脂製であ
るため、木製パレットのような湿気の吸収によるコイル
状製品の錆びや損傷、穴部分の耐久性が低い等の不都
合、あるいは金属製パレットのようなパレット自重の増
加による取扱いの困難性、製造困難性等の不都合を解消
することができる。
【0053】また、中心部材11を各パレット10,100にお
いて共通部材としているので、金型数を減らすことがで
きるため、コストを削減することができる。
【0054】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば以下に示すような変形等も本発明に
含まれるものである。すなわち、パレット10,100の外形
は正方形の四つの各角部を切り落としたような平面略四
角形形状となっているが、この形状に限らず他の平面略
多角形形状であってもよい。しかし、貯蔵時の収納密
度、安定性から前記実施例のような平面略四角形形状が
好適である。
【0055】また、パレット10,100の各接合部42〜45,
142 〜145 の嵌合構造は、前記実施例のものに限られる
ものではなく、例えば中心部材11に凹状部を設け、各周
辺部材12〜15,112 〜115 に凸状部を設けるようにして
もよく、要するにスライド式に摺動可能な凸状部および
凹状部を有する嵌合構造であればよい。
【0056】さらに、前記実施例では、各パレット10,1
00はそれぞれ四つの周辺部材12〜15,112 〜115 を有す
る構造となっているが、周辺部材の数は任意であり、例
えば各パレット10,100の外形の角数に合わせた個数とし
ておけば対称性を持たせやすいめ製造上有利である。
【0057】そして、パレット10,100は、その周縁部に
直立リムを有しない構造となっているが、各周辺部材12
〜15,112 〜115 の周縁部に直立リムを設けてもよく、
この場合には中心位置決め手段である穴70および四つの
ピン固定部71の固定機能に加え、さらにコイル状製品を
安定して固定積載することができる。
【0058】また、前記実施例では、パレット10の各周
辺部材12〜15は全て同一のものとなっているが、それぞ
れ異なる形状のものであってもよく、要するに中心部材
11との組合せ後のパレット10全体としての外形形状が所
定の平面略多角形形状となればよい。パレット100 の各
周辺部材112 〜115 も同様である。
【0059】さらに、前記実施例では、パレット10の各
周辺部材12〜15とパレット100 の各周辺部材112 〜115
とは、略同一形状のものとなっているが、異なる形状の
ものであってもよく、例えば、パレット10は平面略四角
形形状に形成され、パレット100 は平面略八角形形状に
形成されるようにしてもよい。
【0060】そして、前記実施例では、大小二組の周辺
部材12〜15, 112 〜115 が用意されているが、三組以上
用意してもよく、要するに中心部材11が共通部材となっ
ていればよい。
【0061】また、ピン固定部71は、長円状のピン溝73
を有しており、不使用時のピン72を収納できるようにな
っているが、単なる三つの穴76だけであってもよく、要
するに芯穴を有するコイル状製品の中心位置決めを行う
ことができればよい。しかし、ピン72の紛失防止等から
ピン溝73としておくことが望ましい。そして、このピン
溝73の底面部分の穴76の個数は、三個に限定されるもの
ではなく、コイル状製品の芯穴の内径の種別数に応じた
個数としておく等任意であり、その穴76間の間隔も任意
である。さらに、前記実施例では、四つのピン固定部71
が設けられているが、四つに限定されるものではなく、
芯穴を有するコイル状製品の中心位置決めを行うことが
できれば他の複数個であってもよい。
【0062】また、前記実施例のロック部50には二つの
孔61, 62が設けられており、各パレット10,100は、それ
ぞれ開いている時と閉じている時との二つの状態を選択
できるようになっているが、孔61, 62の個数は二個に限
定されるものではなく、他の複数個設けて二つ以上の状
態を選択できるようにしてもよい。そして、ロック部50
は、ばね55を利用してロックピン51を抜き差しする構造
となっているが、その構造は任意であり、例えば単にピ
ンを抜き差しする構造であってもよく、要するにスライ
ド式に摺動する中心部材11と各周辺部材12〜15,112〜11
5 との位置関係を固定することができればよい。
【0063】また、前記実施例では、穴70は角状のもの
となっているが、コイル状製品の芯棒を挿入することが
できればその形状は任意である。
【0064】そして、前記実施例では、中心位置決め手
段としてピン固定部71と穴70とが設けられているが、こ
れらはいずれか一方が設けられていればよい。しかし、
両方設けておくことが望ましく、そうすることで芯穴を
有するコイル状製品および芯棒を有するコイル状製品の
両方に対応することができる。
【0065】さらに、前記実施例の各パレット10,100の
裏面側には適宜補強リブを設けて構造上の補強を行うよ
うにしてもよい。そして、補強リブを設けた際には、補
強リブにフォーク差し込み部を設けておくことが望まし
い。
【0066】また、前記実施例では、積載物はコイル状
製品となっているが、これに限られるものではなく、例
えばドラム缶などであってもよく、要するに筒状体であ
ればよい。
【0067】さらに、前記実施例では、各パレット10,1
00は射出成形により成形されているが、他の成形方法、
例えばプレス成形などにより成形してもよく、要するに
所定の形状のパレット10,100を得ることができればよ
い。
【0068】そして、各パレット10,100の大きさは、前
記実施例では、外径1300mm〜2250mmの高重量コイル状製
品の運搬等に使用される大きさとなっているが、用途に
応じた大きさであれば任意である。
【0069】また、各パレット10,100の材質は、前記実
施例では、高密度ポリエチレン(HDPE)となってい
るが、ポリプロピレン(PP)、低密度ポリエチレン
(LDPE)等の他の熱可塑性樹脂であってもよく、こ
れらにフィラーやガラス繊維を配合したものであっても
よく、さらに熱硬化性樹脂であってもよく、要するに必
要強度を有する合成樹脂であればよい。
【0070】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、筒
状体の貯蔵搬送具が平面略多角形形状の外形を有してい
るので、筒状体を安定した状態で貯蔵搬送できるととも
に、中心部材と各周辺部材とがスライド式摺動して積載
面積を変化させるので、筒状体の外径の多様性に対応す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】前記実施例の要部を示す詳細拡大図。
【図3】前記実施例の要部を示す詳細拡大図。
【図4】前記実施例の要部を示す詳細拡大図。
【図5】前記実施例の置換形態を示す構成図。
【図6】前記実施例の使用方法を示す説明図。
【図7】前記実施例の使用方法を示す説明図。
【図8】従来例を示す斜視図。
【図9】前記従来例の使用方法を示す斜視図。
【符号の説明】
10,100 筒状体の貯蔵搬送具であるパレット 11 中心部材 12〜15,112〜115 周辺部材 22〜25 凸状部 32〜35,132〜135 凹状部 42〜45,142〜145 接合部 50 ロック部 70 中心位置決め手段である穴 71 中心位置決め手段であるピン固定部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面略多角形形状の本体を有し、当該本
    体はその中心部分に設けられた合成樹脂製の中心部材と
    当該中心部材の周囲に設けられた複数の合成樹脂製の周
    辺部材とを組み合わせて形成され、 前記中心部材と前記各周辺部材とはそれぞれ互いに嵌合
    する凸状部および凹状部を介して接合され、当該凸状部
    および凹状部は前記中心部材と前記各周辺部材とが近接
    離隔する方向にスライド式摺動可能に形成され、 前記中心部材は被積載筒状体の中心部分に係合可能な中
    心位置決め手段を有することを特徴とする筒状体の貯蔵
    搬送具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した筒状体の貯蔵搬送具
    において、前記各周辺部材は大きさおよび/または形状
    の異なる他の周辺部材に交換可能であることを特徴とす
    る筒状体の貯蔵搬送具。
JP28299292A 1992-10-21 1992-10-21 筒状体の貯蔵搬送具 Withdrawn JPH06127549A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014059711A1 (zh) * 2012-10-19 2014-04-24 深圳市华星光电技术有限公司 栈板
US9051111B2 (en) 2012-10-19 2015-06-09 Shenzhen China Star Optoelectronics Technology Co., Ltd Pallet
WO2015088117A1 (ko) * 2013-12-10 2015-06-18 한국원자력환경공단 천층처분시설 방사성 폐기물 드럼의 정치를 위한 가이드 장치

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WO2015088117A1 (ko) * 2013-12-10 2015-06-18 한국원자력환경공단 천층처분시설 방사성 폐기물 드럼의 정치를 위한 가이드 장치

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