JPH06127385A - 鉄道車両用ブレーキ - Google Patents
鉄道車両用ブレーキInfo
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- JPH06127385A JPH06127385A JP30286792A JP30286792A JPH06127385A JP H06127385 A JPH06127385 A JP H06127385A JP 30286792 A JP30286792 A JP 30286792A JP 30286792 A JP30286792 A JP 30286792A JP H06127385 A JPH06127385 A JP H06127385A
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- brake shoe
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鉄道車両をレール上の所定位置に安全かつ確
実に動かぬように停止させ続けたり急停止させたりする
ことのできる鉄道車両用ブレーキを得る。 【構成】 車両本体を搭載した台車10側部の隣合う車
輪16a、16b間にブレーキシュー100aを昇降可
能に備える。それと共に、そのブレーキシュー100a
を台車側部の車輪16a、16bを走行させるレール3
0a上に降下、押接させたりレール30a上方に上昇さ
せたりする昇降手段110を備える。
実に動かぬように停止させ続けたり急停止させたりする
ことのできる鉄道車両用ブレーキを得る。 【構成】 車両本体を搭載した台車10側部の隣合う車
輪16a、16b間にブレーキシュー100aを昇降可
能に備える。それと共に、そのブレーキシュー100a
を台車側部の車輪16a、16bを走行させるレール3
0a上に降下、押接させたりレール30a上方に上昇さ
せたりする昇降手段110を備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レール上を走行させる
鉄道車両を確実に停止させたり急停止させたりする鉄道
車両用ブレーキに関する。
鉄道車両を確実に停止させたり急停止させたりする鉄道
車両用ブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の鉄道車両用ブレーキには、大別し
て、ドラムブレーキ、ディスクブレーキ及び回生ブレー
キと呼ばれるものがある。
て、ドラムブレーキ、ディスクブレーキ及び回生ブレー
キと呼ばれるものがある。
【0003】このうち、ドラムブレーキは、鉄道車両の
車輪周囲面にブレーキシューを押し当てて、車輪の回転
を停止させる構造のものである。
車輪周囲面にブレーキシューを押し当てて、車輪の回転
を停止させる構造のものである。
【0004】ディスクブレーキは、鉄道車両の車輪内側
の車軸に嵌着したディスクをその表裏面から一対のブレ
ーキパッドで挟み込んで、車輪の回転を停止させる構造
のものである。
の車軸に嵌着したディスクをその表裏面から一対のブレ
ーキパッドで挟み込んで、車輪の回転を停止させる構造
のものである。
【0005】回生ブレーキは、鉄道車両の車輪駆動用の
電動モータを発電機として作動させて、電動モータに過
大な負荷をかけることにより、その電動モータの駆動軸
に連結した車輪の回転を停止させる構造のものである。
電動モータを発電機として作動させて、電動モータに過
大な負荷をかけることにより、その電動モータの駆動軸
に連結した車輪の回転を停止させる構造のものである。
【0006】従来の鉄道車両は、これらの3種類のブレ
ーキのうちの1種類又は2種類以上のブレーキを備え
て、それらのブレーキで車輪の回転を停止させることに
より、鉄道車両をレール上の所定位置に停止させてい
る。
ーキのうちの1種類又は2種類以上のブレーキを備え
て、それらのブレーキで車輪の回転を停止させることに
より、鉄道車両をレール上の所定位置に停止させてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にして、回転を停止させた車輪を介して鉄道車両をレー
ル上の所定位置に停止させた場合には、レールと車輪と
の摩擦係数をαとし、車輪とレールとの接触面積をSと
すると、回転を停止させた車輪を介してレールから鉄道
車両に加わるブレーキ制動力は、α×Sとなる。そし
て、例えば車両本体が前後2台の2軸台車上に搭載され
ているとすると、車輪の総数は8個となり、それらの回
転を停止させた8個の車輪を介してレールから鉄道車両
に加わるブレーキ制動力は、8×α×Sとなる。
にして、回転を停止させた車輪を介して鉄道車両をレー
ル上の所定位置に停止させた場合には、レールと車輪と
の摩擦係数をαとし、車輪とレールとの接触面積をSと
すると、回転を停止させた車輪を介してレールから鉄道
車両に加わるブレーキ制動力は、α×Sとなる。そし
て、例えば車両本体が前後2台の2軸台車上に搭載され
ているとすると、車輪の総数は8個となり、それらの回
転を停止させた8個の車輪を介してレールから鉄道車両
に加わるブレーキ制動力は、8×α×Sとなる。
【0008】しかしながら、車輪とレールとは線接触状
態で接していて、車輪とレールとの接触面積Sは僅か数
cm2 しかない。そのため、上記のようにして、回転を
停止させた車輪を介して鉄道車両をレール上の所定位置
に停止させた場合には、その回転を停止させた8個等の
車輪を介してレールから鉄道車両に加わるブレーキ制動
力の値の8×α×S等の数値が小さくて、数十トンもあ
る鉄道車両を安全かつ確実に停止させ続けたり急停止さ
せたりするのに充分なブレーキ制動力が得られなかっ
た。
態で接していて、車輪とレールとの接触面積Sは僅か数
cm2 しかない。そのため、上記のようにして、回転を
停止させた車輪を介して鉄道車両をレール上の所定位置
に停止させた場合には、その回転を停止させた8個等の
車輪を介してレールから鉄道車両に加わるブレーキ制動
力の値の8×α×S等の数値が小さくて、数十トンもあ
る鉄道車両を安全かつ確実に停止させ続けたり急停止さ
せたりするのに充分なブレーキ制動力が得られなかっ
た。
【0009】このことは特に、近時の250Km/hも
の超高速でレール上を走行させる新幹線等の鉄道車両
や、山岳地帯等の急傾斜地に敷設されたレール上を走行
させる鉄道車両において、痛切に感じられ、それらの超
高速で走行させる新幹線や急傾斜地を走行させる鉄道車
両をレール上の所定位置に安全かつ確実に動かぬように
停止させ続けたり危険を避ける目的等で急停止させたり
する鉄道車両用ブレーキの開発が強く望まれていた。
の超高速でレール上を走行させる新幹線等の鉄道車両
や、山岳地帯等の急傾斜地に敷設されたレール上を走行
させる鉄道車両において、痛切に感じられ、それらの超
高速で走行させる新幹線や急傾斜地を走行させる鉄道車
両をレール上の所定位置に安全かつ確実に動かぬように
停止させ続けたり危険を避ける目的等で急停止させたり
する鉄道車両用ブレーキの開発が強く望まれていた。
【0010】本発明は、このような課題を解消した、鉄
道車両をレール上の所定位置に安全かつ確実に動かぬよ
うに停止させ続けたり急停止させたりすることのでき
る、鉄道車両用ブレーキを提供することを目的としてい
る。
道車両をレール上の所定位置に安全かつ確実に動かぬよ
うに停止させ続けたり急停止させたりすることのでき
る、鉄道車両用ブレーキを提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の鉄道車両用ブレーキは、車両本体をレール
上を走行させる車輪を備えた台車上に搭載した鉄道車両
において、前記台車側部の隣合う車輪間にブレーキシュ
ーを昇降可能に備えると共に、そのブレーキシューを前
記台車側部の車輪を走行させるレール上に降下、押接さ
せたりレール上方に上昇させたりする昇降手段を備えた
ことを特徴としている。
に、本発明の鉄道車両用ブレーキは、車両本体をレール
上を走行させる車輪を備えた台車上に搭載した鉄道車両
において、前記台車側部の隣合う車輪間にブレーキシュ
ーを昇降可能に備えると共に、そのブレーキシューを前
記台車側部の車輪を走行させるレール上に降下、押接さ
せたりレール上方に上昇させたりする昇降手段を備えた
ことを特徴としている。
【0012】本発明の鉄道車両用ブレーキにおいては、
昇降手段の駆動源にエアーシリンダを用いたり、ブレー
キシューに舟形のブレーキシューを用いたりすることを
好適としている。
昇降手段の駆動源にエアーシリンダを用いたり、ブレー
キシューに舟形のブレーキシューを用いたりすることを
好適としている。
【0013】
【作用】上記構成の鉄道車両用ブレーキにおいては、鉄
道車両の走行中に、台車側部の隣合う車輪間に昇降可能
に備えたブレーキシューを昇降手段により台車側部の車
輪を走行させるレール上に降下、押接させることによ
り、ブレーキシューとそれを押接させたレールとの間に
摩擦力を生じさせることができる。そして、その摩擦力
により、ブレーキシューを備えた台車をその台車上に搭
載した車輪本体と共にレール上の所定位置に停止させ続
けたり急停止させたりすることができる。
道車両の走行中に、台車側部の隣合う車輪間に昇降可能
に備えたブレーキシューを昇降手段により台車側部の車
輪を走行させるレール上に降下、押接させることによ
り、ブレーキシューとそれを押接させたレールとの間に
摩擦力を生じさせることができる。そして、その摩擦力
により、ブレーキシューを備えた台車をその台車上に搭
載した車輪本体と共にレール上の所定位置に停止させ続
けたり急停止させたりすることができる。
【0014】その際には、ブレーキシュー下面等をレー
ル上に広く面接触状態に押接させて、ブレーキシューと
それを押接させたレールとの接触面積を数十〜数百cm
2 等と大きく広げ、レールからブレーキシューに加わる
摩擦制動力を大きく高めることができる。そして、その
大きく高めた摩擦制動力を用いて、ブレーキシューを備
えた台車を重量のある車両本体と共にレール上の所定位
置に安全かつ確実に動かぬように停止させ続けたり急停
止させたりすることができる。
ル上に広く面接触状態に押接させて、ブレーキシューと
それを押接させたレールとの接触面積を数十〜数百cm
2 等と大きく広げ、レールからブレーキシューに加わる
摩擦制動力を大きく高めることができる。そして、その
大きく高めた摩擦制動力を用いて、ブレーキシューを備
えた台車を重量のある車両本体と共にレール上の所定位
置に安全かつ確実に動かぬように停止させ続けたり急停
止させたりすることができる。
【0015】また、上記構成の鉄道車両用ブレーキにお
いては、ブレーキシューを台車側部の隣合う車輪間に備
えている。即ち、台車をレール上を走行させた際に、曲
がったレールであってもそのレールの内外に外れずにレ
ール直上に必ず位置する台車側部の隣合う車輪間にブレ
ーキシューを備えている。
いては、ブレーキシューを台車側部の隣合う車輪間に備
えている。即ち、台車をレール上を走行させた際に、曲
がったレールであってもそのレールの内外に外れずにレ
ール直上に必ず位置する台車側部の隣合う車輪間にブレ
ーキシューを備えている。
【0016】そのため、ブレーキシューを昇降手段を用
いてレール方向に降下させた際に、ブレーキシューをレ
ール上に常に確実に押接させることができる。そして、
そのレール上に押接させたブレーキシューを用いて、台
車とそれに搭載した車両本体とを共にレール上の所定位
置に常に誤りなく確実に停止させ続けたり急停止させた
りすることができる。
いてレール方向に降下させた際に、ブレーキシューをレ
ール上に常に確実に押接させることができる。そして、
そのレール上に押接させたブレーキシューを用いて、台
車とそれに搭載した車両本体とを共にレール上の所定位
置に常に誤りなく確実に停止させ続けたり急停止させた
りすることができる。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に従い説明す
る。図1ないし図3は本発明の鉄道車両用ブレーキの好
適な実施例を示し、図1と図2はそのブレーキシュー周
辺の動作状態を示す正面図、図3はそのブレーキシュー
を備えた台車の平面図を示している。以下に、この鉄道
車両用ブレーキを説明する。
る。図1ないし図3は本発明の鉄道車両用ブレーキの好
適な実施例を示し、図1と図2はそのブレーキシュー周
辺の動作状態を示す正面図、図3はそのブレーキシュー
を備えた台車の平面図を示している。以下に、この鉄道
車両用ブレーキを説明する。
【0018】図において、10は、車両本体(図示せ
ず)を搭載する台車である。
ず)を搭載する台車である。
【0019】台車10には、その左右側ばり12a、1
2bの内側間の前後に2本の軸14a、14bを回転自
在に横架している。そして、それらの2本の軸14a、
14bの両側に、車輪16a、16bをそれぞれ嵌着し
ている。
2bの内側間の前後に2本の軸14a、14bを回転自
在に横架している。そして、それらの2本の軸14a、
14bの両側に、車輪16a、16bをそれぞれ嵌着し
ている。
【0020】左右側ばり12a、12bの中央部間に
は、横ばり18を架設している。そして、その横ばり1
8に車両本体(図示せず)を回動自在に搭載している。
は、横ばり18を架設している。そして、その横ばり1
8に車両本体(図示せず)を回動自在に搭載している。
【0021】以上の構成は、いわゆる2台台車と呼ばれ
る台車10を用いた従来の鉄道車両と同様であるが、図
の鉄道車両では、図1ないし図3に示したように、台車
10の左右側部の隣合う車輪16a、16b間に、ブレ
ーキシュー100a、100bをそれぞれ昇降自在に備
えている。それと共に、それらのブレーキシュー100
a、100bを台車の左右側部の車輪16a、16bを
それぞれ走行させる左右のレール30a、30b上にそ
れぞれ降下、押接させたりそれらの左右のレール30
a、30b上方にそれぞれ上昇させたりする昇降手段1
10をそれぞれ備えている。
る台車10を用いた従来の鉄道車両と同様であるが、図
の鉄道車両では、図1ないし図3に示したように、台車
10の左右側部の隣合う車輪16a、16b間に、ブレ
ーキシュー100a、100bをそれぞれ昇降自在に備
えている。それと共に、それらのブレーキシュー100
a、100bを台車の左右側部の車輪16a、16bを
それぞれ走行させる左右のレール30a、30b上にそ
れぞれ降下、押接させたりそれらの左右のレール30
a、30b上方にそれぞれ上昇させたりする昇降手段1
10をそれぞれ備えている。
【0022】具体的には、台車の側ばり12a、12b
内側に一対のエアーシリンダ102a、102bを下方
に向けて並べて備えている。一対のエアーシリンダ10
2a、102bは、同じ台車10に備えたディスクブレ
ーキ(図示せず)制動用のエアーを用いて駆動できるよ
うにしている。一対のエアーシリンダのピストンロッド
104a、104bの先端間には、支持板106を架設
している。支持板106には、その左右表面に開口した
透孔108にスライド棒112a、112bをそれぞれ
摺動自在に挿通している。一対のスライド棒112a、
112bの先端間には、ブレーキシュー100a、10
0bをそれぞれ架設している。ブレーキシュー100
a、100bと支持板106との間に位置するスライド
棒112a、112bの周囲には、圧縮コイルばね11
4a、114bをそれぞれ遊嵌していて、それらの圧縮
コイルばね114a、114bによりブレーキシュー1
00a、100bにそれらを支持板106下方に降下さ
せる付勢力をそれぞれ付与している。支持板106上方
に突出した一対のスライド棒112a、112b周囲に
は、フランジ118をそれぞれ突設していて、それらの
フランジ118によりスライド棒112a、112bが
透孔108を通して支持板106下方に脱落するのを防
いでいる。そして、図2に示したように、一対のエアー
シリンダのピストンロッド104a、104bをそれぞ
れ同時に下方に突出させて、支持板106を下方に降下
させることにより、支持板106表面の透孔108にそ
れぞれ挿通したスライド棒112a、112bの先端間
に架設したブレーキシュー100a、100bをレール
30a、30b上に降下させることができるようにして
いる。そして、そのブレーキシュー100a、100b
下面をスライド棒112a、112b周囲に遊嵌した圧
縮コイルばね114a、114bの弾発力を用いてレー
ル30a、30b上にそれぞれ押接させることができる
ようにしている。また、ブレーキシュー100a、10
0b下面とレール30a、30bとの間に石等の障害物
が進入した際には、スライド棒112a、112bを圧
縮コイルばね114a、114bの弾発力に抗して支持
板106表面の透孔108内側をそれぞれ上昇させて、
ブレーキシュー100a、100bを上昇させ、ブレー
キシュー100a、100bをレール30a、30b上
の障害物を乗り越えさせることができるようにしてい
る。そして、レール30a、30b上の障害物から一対
のエアーシリンダ102a、102b等に過大な力が加
わって、一対のエアーシリンダ102a、102b等が
破損するのを防ぐことができるようにしている。また、
図1に示したように、一対のエアーシリンダのピストン
ロッド104a、104bを共に上方に上昇させること
により、支持板106表面の透孔108にそれぞれ挿通
したスライド棒112a、112bをその周囲のフラン
ジ118を支持板106表面に係止させた状態で上昇さ
せて、ブレーキシュー100a、100bをレール30
a、30b上方に上昇させることができるようにしてい
る。
内側に一対のエアーシリンダ102a、102bを下方
に向けて並べて備えている。一対のエアーシリンダ10
2a、102bは、同じ台車10に備えたディスクブレ
ーキ(図示せず)制動用のエアーを用いて駆動できるよ
うにしている。一対のエアーシリンダのピストンロッド
104a、104bの先端間には、支持板106を架設
している。支持板106には、その左右表面に開口した
透孔108にスライド棒112a、112bをそれぞれ
摺動自在に挿通している。一対のスライド棒112a、
112bの先端間には、ブレーキシュー100a、10
0bをそれぞれ架設している。ブレーキシュー100
a、100bと支持板106との間に位置するスライド
棒112a、112bの周囲には、圧縮コイルばね11
4a、114bをそれぞれ遊嵌していて、それらの圧縮
コイルばね114a、114bによりブレーキシュー1
00a、100bにそれらを支持板106下方に降下さ
せる付勢力をそれぞれ付与している。支持板106上方
に突出した一対のスライド棒112a、112b周囲に
は、フランジ118をそれぞれ突設していて、それらの
フランジ118によりスライド棒112a、112bが
透孔108を通して支持板106下方に脱落するのを防
いでいる。そして、図2に示したように、一対のエアー
シリンダのピストンロッド104a、104bをそれぞ
れ同時に下方に突出させて、支持板106を下方に降下
させることにより、支持板106表面の透孔108にそ
れぞれ挿通したスライド棒112a、112bの先端間
に架設したブレーキシュー100a、100bをレール
30a、30b上に降下させることができるようにして
いる。そして、そのブレーキシュー100a、100b
下面をスライド棒112a、112b周囲に遊嵌した圧
縮コイルばね114a、114bの弾発力を用いてレー
ル30a、30b上にそれぞれ押接させることができる
ようにしている。また、ブレーキシュー100a、10
0b下面とレール30a、30bとの間に石等の障害物
が進入した際には、スライド棒112a、112bを圧
縮コイルばね114a、114bの弾発力に抗して支持
板106表面の透孔108内側をそれぞれ上昇させて、
ブレーキシュー100a、100bを上昇させ、ブレー
キシュー100a、100bをレール30a、30b上
の障害物を乗り越えさせることができるようにしてい
る。そして、レール30a、30b上の障害物から一対
のエアーシリンダ102a、102b等に過大な力が加
わって、一対のエアーシリンダ102a、102b等が
破損するのを防ぐことができるようにしている。また、
図1に示したように、一対のエアーシリンダのピストン
ロッド104a、104bを共に上方に上昇させること
により、支持板106表面の透孔108にそれぞれ挿通
したスライド棒112a、112bをその周囲のフラン
ジ118を支持板106表面に係止させた状態で上昇さ
せて、ブレーキシュー100a、100bをレール30
a、30b上方に上昇させることができるようにしてい
る。
【0023】ブレーキシュー100a、100bは、図
1に示したように、その両側が上方に跳ね上がった舟形
に形成している。そして、ブレーキシュー100a、1
00bがその先方又は後方のレール30a、30b上の
障害物を円滑に乗り越えることができるようにしてい
る。
1に示したように、その両側が上方に跳ね上がった舟形
に形成している。そして、ブレーキシュー100a、1
00bがその先方又は後方のレール30a、30b上の
障害物を円滑に乗り越えることができるようにしてい
る。
【0024】図1ないし図3に示した鉄道車両用ブレー
キは、以上のように構成している。
キは、以上のように構成している。
【0025】次に、その使用例並びにその作用を説明す
る。
る。
【0026】鉄道車両を停止させる際には、台車10に
備えた一対のエアーシリンダのピストンロッド104
a、104bを共に下方に突出させて、ピストンロッド
104a、104b間に架設した支持板106を下方に
降下させる。
備えた一対のエアーシリンダのピストンロッド104
a、104bを共に下方に突出させて、ピストンロッド
104a、104b間に架設した支持板106を下方に
降下させる。
【0027】すると、図2に示したように、支持板10
6表面の透孔108にそれぞれ挿通したスライド棒11
2a、112bが、それらの先端間に架設したブレーキ
シュー100a、100bと共にその下方にそれぞれ降
下する。そして、ブレーキシュー100a、100bが
レール30a、30b上に、圧縮コイルばね114a、
114bの弾発力を受けて、所定押圧力でそれぞれ押接
された状態となる。そして、ブレーキシュー100a、
100bとそれらを押接させたレール30a、30bと
の間に摩擦力が生じて、その摩擦力により、ブレーキシ
ュー100a、100bを備えた台車10をその横ばり
18上に搭載した車両本体と共にレール30a、30b
上の所定位置に停止させ続けたり急停止させたりするこ
とができる。
6表面の透孔108にそれぞれ挿通したスライド棒11
2a、112bが、それらの先端間に架設したブレーキ
シュー100a、100bと共にその下方にそれぞれ降
下する。そして、ブレーキシュー100a、100bが
レール30a、30b上に、圧縮コイルばね114a、
114bの弾発力を受けて、所定押圧力でそれぞれ押接
された状態となる。そして、ブレーキシュー100a、
100bとそれらを押接させたレール30a、30bと
の間に摩擦力が生じて、その摩擦力により、ブレーキシ
ュー100a、100bを備えた台車10をその横ばり
18上に搭載した車両本体と共にレール30a、30b
上の所定位置に停止させ続けたり急停止させたりするこ
とができる。
【0028】その際には、ブレーキシュー100a、1
00b下面をレール30a、30b上にそれぞれ広く面
接触状態に押接させて、ブレーキシュー100a、10
0bとそれらを押接させたレール30a、30bとの接
触面積を数十〜数百cm2 等と大きく広げることができ
る。そして、レール30a、30bからブレーキシュー
100a、100bに加わる摩擦制動力を大きく高める
ことができる。そして、その大きく高めた摩擦制動力を
用いて、ブレーキシュー100a、100bを備えた台
車10を重量のある車両本体と共にレール30a、30
b上の所定位置に安全かつ確実に動かぬように停止させ
続けたり急停止させたりすることができる。
00b下面をレール30a、30b上にそれぞれ広く面
接触状態に押接させて、ブレーキシュー100a、10
0bとそれらを押接させたレール30a、30bとの接
触面積を数十〜数百cm2 等と大きく広げることができ
る。そして、レール30a、30bからブレーキシュー
100a、100bに加わる摩擦制動力を大きく高める
ことができる。そして、その大きく高めた摩擦制動力を
用いて、ブレーキシュー100a、100bを備えた台
車10を重量のある車両本体と共にレール30a、30
b上の所定位置に安全かつ確実に動かぬように停止させ
続けたり急停止させたりすることができる。
【0029】また、ブレーキシュー100a、100b
を台車10の左右側部の隣合う車輪16a、16b間に
それぞれ備えている。即ち、図3に示したように、台車
10をレール30a、30b上を走行させた際に、曲が
ったレール30a、30bであってもそれらのレール3
0a、30bの内外に外れずにそれらのレール30a、
30b直上に必ず位置する台車10の左右側部の隣合う
車輪16a、16b間にブレーキシュー100a、10
0bをそれぞれ備えている。
を台車10の左右側部の隣合う車輪16a、16b間に
それぞれ備えている。即ち、図3に示したように、台車
10をレール30a、30b上を走行させた際に、曲が
ったレール30a、30bであってもそれらのレール3
0a、30bの内外に外れずにそれらのレール30a、
30b直上に必ず位置する台車10の左右側部の隣合う
車輪16a、16b間にブレーキシュー100a、10
0bをそれぞれ備えている。
【0030】そのため、ブレーキシュー100a、10
0bを昇降手段110を用いてレール30a、30b方
向に降下させた際に、ブレーキシュー100a、100
bをレール30a、30b上に常に確実に押接させるこ
とができる。そして、そのレール30a、30b上に押
接させたブレーキシュー100a、100bを用いて、
台車10上に搭載した車両本体をレール30a、30b
上の所定位置に常に誤りなく確実に停止させ続けたり急
停止させたりすることができる。
0bを昇降手段110を用いてレール30a、30b方
向に降下させた際に、ブレーキシュー100a、100
bをレール30a、30b上に常に確実に押接させるこ
とができる。そして、そのレール30a、30b上に押
接させたブレーキシュー100a、100bを用いて、
台車10上に搭載した車両本体をレール30a、30b
上の所定位置に常に誤りなく確実に停止させ続けたり急
停止させたりすることができる。
【0031】また、上記のようにして停止させた鉄道車
両を再びレール30a、30b上を走行させる際には、
一対のエアーシリンダのピストンロッド104a、10
4bを共に上方に上昇させて、ピストンロッド104
a、104b間に架設した支持板106を上方に上昇さ
せる。
両を再びレール30a、30b上を走行させる際には、
一対のエアーシリンダのピストンロッド104a、10
4bを共に上方に上昇させて、ピストンロッド104
a、104b間に架設した支持板106を上方に上昇さ
せる。
【0032】すると、図1に示したように、支持板10
6表面の透孔108にそれぞれ挿通したスライド棒11
2a、112bが上方にそれぞれ上昇して、ブレーキシ
ュー100a、100bがレール30a、30b上方に
離脱した状態となる。そして、台車10をその横ばり1
8上に搭載した車両本体と共にレール30a、30b上
を走行可能な状態とすることができる。
6表面の透孔108にそれぞれ挿通したスライド棒11
2a、112bが上方にそれぞれ上昇して、ブレーキシ
ュー100a、100bがレール30a、30b上方に
離脱した状態となる。そして、台車10をその横ばり1
8上に搭載した車両本体と共にレール30a、30b上
を走行可能な状態とすることができる。
【0033】なお、上述鉄道車両用ブレーキにおいて、
昇降手段110の駆動源には、電動モータを用いて、そ
の電動モータによりブレーキシュー100a、100b
を昇降させることができるようにしても良い。
昇降手段110の駆動源には、電動モータを用いて、そ
の電動モータによりブレーキシュー100a、100b
を昇降させることができるようにしても良い。
【0034】また、台車10には、台車の側ばり12
a、12bの内側間に車軸を前後に3本並べて備えた車
輪を6個持つ、いわゆる3台台車と呼ばれる台車を用い
ても良く、そのような台車においては、その左右側部の
前部又は後部の隣合う2個の車輪間にブレーキシューを
それぞれ昇降可能に備えれば良い。
a、12bの内側間に車軸を前後に3本並べて備えた車
輪を6個持つ、いわゆる3台台車と呼ばれる台車を用い
ても良く、そのような台車においては、その左右側部の
前部又は後部の隣合う2個の車輪間にブレーキシューを
それぞれ昇降可能に備えれば良い。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の鉄道車両
用ブレーキによれば、台車とそれに搭載した重量のある
車両本体を共にレール上の所定位置に安全かつ確実に動
かぬように停止させ続けたり急停止させたりすることが
できる。
用ブレーキによれば、台車とそれに搭載した重量のある
車両本体を共にレール上の所定位置に安全かつ確実に動
かぬように停止させ続けたり急停止させたりすることが
できる。
【図1】本発明の鉄道車両用ブレーキの動作状態を示す
正面図である。
正面図である。
【図2】本発明の鉄道車両用ブレーキの動作状態を示す
正面図である。
正面図である。
【図3】本発明の鉄道車両用ブレーキを備えた台車の平
面図である。
面図である。
10 台車 12a、12b 側ばり 14a、14b 車軸 16a、16b 車輪 18 横ばり 30a、30b レール 100a、100b ブレーキシュー 102a、102b エアーシリンダ 104a、104b ピストンロッド 106 支持板 108 透孔 110 昇降手段 112a、112b スライド棒 118 フランジ
Claims (3)
- 【請求項1】 車両本体をレール上を走行させる車輪を
備えた台車上に搭載した鉄道車両において、前記台車側
部の隣合う車輪間にブレーキシューを昇降可能に備える
と共に、そのブレーキシューを前記台車側部の車輪を走
行させるレール上に降下、押接させたりレール上方に上
昇させたりする昇降手段を備えたことを特徴とする鉄道
車両用ブレーキ。 - 【請求項2】 昇降手段の駆動源にエアーシリンダを用
いた請求項1記載の鉄道車両用ブレーキ。 - 【請求項3】 ブレーキシューに舟形のブレーキシュー
を用いた請求項1又は2記載の鉄道車両用ブレーキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30286792A JPH06127385A (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | 鉄道車両用ブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30286792A JPH06127385A (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | 鉄道車両用ブレーキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06127385A true JPH06127385A (ja) | 1994-05-10 |
Family
ID=17914059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30286792A Pending JPH06127385A (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | 鉄道車両用ブレーキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06127385A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100772324B1 (ko) * | 2006-10-24 | 2007-10-31 | 주식회사 포스코 | 선적기의 밀림주행 추가 제동장치 |
KR100779649B1 (ko) * | 2001-11-12 | 2007-11-26 | 주식회사 포스코 | 하역기 주행부의 제동장치 |
KR100782722B1 (ko) * | 2001-12-10 | 2007-12-05 | 주식회사 포스코 | 레일 크램핑 기능을 갖는 언로더 주행부의 밀림방지장치 |
JP2019052023A (ja) * | 2017-09-15 | 2019-04-04 | Ihi運搬機械株式会社 | 軌道走行式機械 |
JP2020055683A (ja) * | 2018-10-04 | 2020-04-09 | Ihi運搬機械株式会社 | 軌道走行式機械の非常用制動装置 |
-
1992
- 1992-10-15 JP JP30286792A patent/JPH06127385A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100779649B1 (ko) * | 2001-11-12 | 2007-11-26 | 주식회사 포스코 | 하역기 주행부의 제동장치 |
KR100782722B1 (ko) * | 2001-12-10 | 2007-12-05 | 주식회사 포스코 | 레일 크램핑 기능을 갖는 언로더 주행부의 밀림방지장치 |
KR100772324B1 (ko) * | 2006-10-24 | 2007-10-31 | 주식회사 포스코 | 선적기의 밀림주행 추가 제동장치 |
JP2019052023A (ja) * | 2017-09-15 | 2019-04-04 | Ihi運搬機械株式会社 | 軌道走行式機械 |
JP2020055683A (ja) * | 2018-10-04 | 2020-04-09 | Ihi運搬機械株式会社 | 軌道走行式機械の非常用制動装置 |
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