JPH06127243A - 車両用サスペンション装置のアライメント制御方法 - Google Patents
車両用サスペンション装置のアライメント制御方法Info
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- JPH06127243A JPH06127243A JP4276257A JP27625792A JPH06127243A JP H06127243 A JPH06127243 A JP H06127243A JP 4276257 A JP4276257 A JP 4276257A JP 27625792 A JP27625792 A JP 27625792A JP H06127243 A JPH06127243 A JP H06127243A
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- steering
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2200/00—Indexing codes relating to suspension types
- B60G2200/10—Independent suspensions
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
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- B60G2200/40—Indexing codes relating to the wheels in the suspensions
- B60G2200/462—Toe-in/out
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2202/00—Indexing codes relating to the type of spring, damper or actuator
- B60G2202/40—Type of actuator
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2204/00—Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
- B60G2204/62—Adjustable continuously, e.g. during driving
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高速走行時の直進安定性と、低速走行時の旋
回取廻し性の双方の向上を図ることができる車両用サス
ペンション装置のアライメント制御方法を提供する。 【構成】 車両の前輪及び後輪のうち、少なくとも一方
のサスペンション装置のアライメントを調整し、トー角
を操舵角に応じて制御する車両用サスペンション装置の
アライメント制御方法において、ハンドル角Hの絶対値
が所定値H2 を越えたとき、トー角制御に関する制御ゲ
インK1θ’を徐々に増加させる。
回取廻し性の双方の向上を図ることができる車両用サス
ペンション装置のアライメント制御方法を提供する。 【構成】 車両の前輪及び後輪のうち、少なくとも一方
のサスペンション装置のアライメントを調整し、トー角
を操舵角に応じて制御する車両用サスペンション装置の
アライメント制御方法において、ハンドル角Hの絶対値
が所定値H2 を越えたとき、トー角制御に関する制御ゲ
インK1θ’を徐々に増加させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用サスペンション
装置のアライメント制御方法に関する。
装置のアライメント制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用サスペンション装置とし
て、特定のサスペンションアームのアーム長や、車体取
付位置等を変化させるアクチュエータと、このアクチュ
エータを制御するコントローラ等を備えたものが知られ
ている。コントローラがアクチュエータを駆動させる
と、サスペンション装置を構成するアームやストラット
等の位置関係が変化し、従って、サスペンション装置の
アライメント、即ち、サスペンション装置のキャスタ角
や、車輪のトー角及びキャンバ角等が変化する。
て、特定のサスペンションアームのアーム長や、車体取
付位置等を変化させるアクチュエータと、このアクチュ
エータを制御するコントローラ等を備えたものが知られ
ている。コントローラがアクチュエータを駆動させる
と、サスペンション装置を構成するアームやストラット
等の位置関係が変化し、従って、サスペンション装置の
アライメント、即ち、サスペンション装置のキャスタ角
や、車輪のトー角及びキャンバ角等が変化する。
【0003】車両の旋回走行時には、車体はロールする
ので、旋回外輪の対地キャンバ角がポジティブ方向に、
旋回内輪の対地キャンバ角がネガティブ方向にそれぞれ
増加する。コントローラは、車両の旋回走行を検出した
場合、アクチュエータを操作して、ポジティブ方向に大
となった旋回外輪の対地キャンバ角や、ネガティブ方向
に大となった旋回内輪の対地キャンバ角を減少させ、各
車輪の接地状態を良好にして車両の旋回安定性及び旋回
限界の向上を図る。また、車両の直進走行時には、コン
トローラはアクチュエータを操作し、キャスタ角等を制
御して直進安定性の向上を図る。
ので、旋回外輪の対地キャンバ角がポジティブ方向に、
旋回内輪の対地キャンバ角がネガティブ方向にそれぞれ
増加する。コントローラは、車両の旋回走行を検出した
場合、アクチュエータを操作して、ポジティブ方向に大
となった旋回外輪の対地キャンバ角や、ネガティブ方向
に大となった旋回内輪の対地キャンバ角を減少させ、各
車輪の接地状態を良好にして車両の旋回安定性及び旋回
限界の向上を図る。また、車両の直進走行時には、コン
トローラはアクチュエータを操作し、キャスタ角等を制
御して直進安定性の向上を図る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両の車庫
入れ運転を行う場合や、所謂据え切り運転を行う場合、
運転者のステアリング操作量を減少させることで、低速
走行時の所謂取廻し性を向上させることができる。一般
に、車両のステアリングギヤ比を小に設定することで、
ステアリング操作量に対する車輪の向きの変化量が増加
し、低速走行時の取廻し性を向上させることが可能であ
る。しかし、この場合には、僅かなステアリング操作で
も車輪の向きが大きく変化することになり、高速直進走
行時における安定性が悪化してしまう。
入れ運転を行う場合や、所謂据え切り運転を行う場合、
運転者のステアリング操作量を減少させることで、低速
走行時の所謂取廻し性を向上させることができる。一般
に、車両のステアリングギヤ比を小に設定することで、
ステアリング操作量に対する車輪の向きの変化量が増加
し、低速走行時の取廻し性を向上させることが可能であ
る。しかし、この場合には、僅かなステアリング操作で
も車輪の向きが大きく変化することになり、高速直進走
行時における安定性が悪化してしまう。
【0005】このため、高速走行時の直進安定性と、低
速走行時の旋回取廻し性の双方を向上させたいとの要請
があった。本発明は、上述の要請に鑑みてなされたもの
で、高速走行時の直進安定性と、低速走行時の旋回取廻
し性の双方の向上を図ることができる車両用サスペンシ
ョン装置のアライメント制御方法を提供することを目的
とする。
速走行時の旋回取廻し性の双方を向上させたいとの要請
があった。本発明は、上述の要請に鑑みてなされたもの
で、高速走行時の直進安定性と、低速走行時の旋回取廻
し性の双方の向上を図ることができる車両用サスペンシ
ョン装置のアライメント制御方法を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のアライメント制御方法によれば、車両の前輪
及び後輪のうち、少なくとも一方のサスペンション装置
のアライメントを調整し、トー角を操舵角に応じて制御
する場合において、操舵角が所定値を越えたとき、操舵
角変化量に対するトー角の制御量度合を増加させるもの
である。
に本発明のアライメント制御方法によれば、車両の前輪
及び後輪のうち、少なくとも一方のサスペンション装置
のアライメントを調整し、トー角を操舵角に応じて制御
する場合において、操舵角が所定値を越えたとき、操舵
角変化量に対するトー角の制御量度合を増加させるもの
である。
【0007】
【作用】本発明のアライメント制御方法によれば、操舵
角が所定値を越えたとき、操舵角変化量に対するトー角
の制御量度合を増加させるので、操舵角の大きな領域に
おいて、操舵角変化量に対する車輪の向きの変化量が実
質的に増加し、等価的なステアリングギヤ比が減少す
る。
角が所定値を越えたとき、操舵角変化量に対するトー角
の制御量度合を増加させるので、操舵角の大きな領域に
おいて、操舵角変化量に対する車輪の向きの変化量が実
質的に増加し、等価的なステアリングギヤ比が減少す
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。図1は、本発明のアライメント制御方法を
実施するサスペンション装置の一実施例を示している。
このサスペンション装置1は、例えば、ダブルウイッシ
ュボーン式サスペンション装置で、左右前後輪をそれぞ
れ車体側に連結している。図1は、例えば、左前輪2を
車体側(図示せず)に連結するサスペンション装置1を
示している。なお、各サスペンション装置1は同様に構
成されており、従って、右前輪2及び各後輪を車体側に
連結するサスペンション装置1についての説明及び図示
は、省略する。
て詳述する。図1は、本発明のアライメント制御方法を
実施するサスペンション装置の一実施例を示している。
このサスペンション装置1は、例えば、ダブルウイッシ
ュボーン式サスペンション装置で、左右前後輪をそれぞ
れ車体側に連結している。図1は、例えば、左前輪2を
車体側(図示せず)に連結するサスペンション装置1を
示している。なお、各サスペンション装置1は同様に構
成されており、従って、右前輪2及び各後輪を車体側に
連結するサスペンション装置1についての説明及び図示
は、省略する。
【0009】サスペンション装置1は、前輪2を回転自
在に支持するナックル3、ナックル3の延出部3aを図
示しない車体側に連結するアッパアーム4及びアーム長
可変アクチュエータ機構5、ナックル3の下端を車体側
に連結する一対のロアアーム6,7、一方のロアアーム
6と車体側との間に介装されたアーム長可変アクチュエ
ータ機構8等より構成され、各アーム長可変アクチュエ
ータ機構5,8は、コントローラ10及び駆動回路40
で操作される。
在に支持するナックル3、ナックル3の延出部3aを図
示しない車体側に連結するアッパアーム4及びアーム長
可変アクチュエータ機構5、ナックル3の下端を車体側
に連結する一対のロアアーム6,7、一方のロアアーム
6と車体側との間に介装されたアーム長可変アクチュエ
ータ機構8等より構成され、各アーム長可変アクチュエ
ータ機構5,8は、コントローラ10及び駆動回路40
で操作される。
【0010】アーム長可変アクチュエータ機構5は、図
2に示すように、アーム状の油圧シリンダである。この
アクチュエータ機構5は、外筒12と、外筒12内に収
容された一対の隔壁13,14と、各隔壁13,14間
の空間を油圧室16,17として画するピストン19
と、ピストン19と一体に往復動する作動ロッド21等
より構成されている。外筒12の基端には、取付部12
aが形成されており、この取付部12aは、弾性ブッシ
ュを介して車体側に取り付けられている。また、作動ロ
ッド21の先端は、ボールジョイント23を介してナッ
クル3の延出部3aに連結されている。また、外筒12
と作動ロッド21の間には、変位センサ39が配設され
ている。この変位センサ39は、ピストン19の往復動
位置を検出するセンサである。
2に示すように、アーム状の油圧シリンダである。この
アクチュエータ機構5は、外筒12と、外筒12内に収
容された一対の隔壁13,14と、各隔壁13,14間
の空間を油圧室16,17として画するピストン19
と、ピストン19と一体に往復動する作動ロッド21等
より構成されている。外筒12の基端には、取付部12
aが形成されており、この取付部12aは、弾性ブッシ
ュを介して車体側に取り付けられている。また、作動ロ
ッド21の先端は、ボールジョイント23を介してナッ
クル3の延出部3aに連結されている。また、外筒12
と作動ロッド21の間には、変位センサ39が配設され
ている。この変位センサ39は、ピストン19の往復動
位置を検出するセンサである。
【0011】このアクチュエータ機構5は、第1油圧回
路23(図3及び図4)の一部を構成しており、各油圧
室16,17には、各油路30,31がそれぞれ接続さ
れている。従って、油路30を介して油圧室16内に作
動油圧が供給されると、油圧室17内のオイルを油路3
1に排出しながらピストン19は往動し、作動ロッド2
1が伸長する。一方、油路31を介して油圧室17内に
作動油圧が供給されると、油圧室16内のオイルを油路
30に排出しながらピストン19は復動し、作動ロッド
21が縮退する。
路23(図3及び図4)の一部を構成しており、各油圧
室16,17には、各油路30,31がそれぞれ接続さ
れている。従って、油路30を介して油圧室16内に作
動油圧が供給されると、油圧室17内のオイルを油路3
1に排出しながらピストン19は往動し、作動ロッド2
1が伸長する。一方、油路31を介して油圧室17内に
作動油圧が供給されると、油圧室16内のオイルを油路
30に排出しながらピストン19は復動し、作動ロッド
21が縮退する。
【0012】アーム長可変アクチュエータ機構8も、図
2のアクチュエータ機構5と同様に構成される油圧シリ
ンダである。従って、アクチュエータ機構8についての
詳細な説明及び図示は、省略する。なお、アクチュエー
タ機構8は、第2油圧回路24の一部を構成しており、
アクチュエータ機構8の各油圧室にも、各油路がそれぞ
れ接続されている。
2のアクチュエータ機構5と同様に構成される油圧シリ
ンダである。従って、アクチュエータ機構8についての
詳細な説明及び図示は、省略する。なお、アクチュエー
タ機構8は、第2油圧回路24の一部を構成しており、
アクチュエータ機構8の各油圧室にも、各油路がそれぞ
れ接続されている。
【0013】各アクチュエータ機構5,8の操作系は、
図3に示すように、第1及び第2油圧回路23,24、
駆動回路40及びコントローラ10等より構成されてい
る。第1油圧回路23は、図4に示すように、前述の各
アクチュエータ機構5、各電磁制御弁26、油圧ポンプ
28等より構成されている。各アクチュエータ機構5
は、油路30,31を介して各電磁制御弁26に接続さ
れている。そして、各電磁制御弁26は、供給路32を
介してオイルポンプ28に接続されると共に、排出路3
3を介してオイルリザーバ34に接続されている。
図3に示すように、第1及び第2油圧回路23,24、
駆動回路40及びコントローラ10等より構成されてい
る。第1油圧回路23は、図4に示すように、前述の各
アクチュエータ機構5、各電磁制御弁26、油圧ポンプ
28等より構成されている。各アクチュエータ機構5
は、油路30,31を介して各電磁制御弁26に接続さ
れている。そして、各電磁制御弁26は、供給路32を
介してオイルポンプ28に接続されると共に、排出路3
3を介してオイルリザーバ34に接続されている。
【0014】供給路32の途中には、アキュームレータ
36が接続されている。また、この供給路32は、リリ
ーフ弁37を介してオイルリザーバ34に接続されてい
る。オイルポンプ28は、アキュームレータ36内の圧
力が下限値よりも小さい場合に駆動され、オイルリザー
バ34内のオイルを吸い込んで供給路32内に吐出す
る。従って、供給路32内は、常時所定範囲圧に保持さ
れている。なお、オイルポンプ28は、図示しない自動
車用エンジンや電動モータ等で駆動される。
36が接続されている。また、この供給路32は、リリ
ーフ弁37を介してオイルリザーバ34に接続されてい
る。オイルポンプ28は、アキュームレータ36内の圧
力が下限値よりも小さい場合に駆動され、オイルリザー
バ34内のオイルを吸い込んで供給路32内に吐出す
る。従って、供給路32内は、常時所定範囲圧に保持さ
れている。なお、オイルポンプ28は、図示しない自動
車用エンジンや電動モータ等で駆動される。
【0015】各電磁制御弁26は、第1〜第3位置を有
している。電磁制御弁26が第1位置に切り換えられた
場合には、各油路30,31、供給路32及び排出路3
3は閉塞され、従って、アクチュエータ機構5の作動ロ
ッド21は油圧ロックされる。また、第2位置に切り換
えられた場合には、供給路32と油路30が、油路31
と排出路33がそれぞれ連通され、従って、作動ロッド
21は伸長する。さらに、第3位置に切り換えられた場
合には、供給路32と油路31が、油路30と排出路3
3がそれぞれ連通され、従って、作動ロッド21は縮退
する。
している。電磁制御弁26が第1位置に切り換えられた
場合には、各油路30,31、供給路32及び排出路3
3は閉塞され、従って、アクチュエータ機構5の作動ロ
ッド21は油圧ロックされる。また、第2位置に切り換
えられた場合には、供給路32と油路30が、油路31
と排出路33がそれぞれ連通され、従って、作動ロッド
21は伸長する。さらに、第3位置に切り換えられた場
合には、供給路32と油路31が、油路30と排出路3
3がそれぞれ連通され、従って、作動ロッド21は縮退
する。
【0016】各電磁制御弁26は、駆動回路40に電気
的に接続されている。各電磁制御弁26は、駆動回路4
0から供給された制御信号に応じて、その位置を切り換
える。第2油圧回路24は、前述の各アクチュエータ機
構8、各電磁制御弁、油圧ポンプ等より構成されてい
る。この第2油圧回路24は、第1油圧回路23と同様
に構成されている。従って、第2油圧回路24について
の説明及び図示は、省略する。なお、各油圧回路23,
24を構成するオイルポンプやオイルリザーバ等は、共
通のものを使用することが望ましい。
的に接続されている。各電磁制御弁26は、駆動回路4
0から供給された制御信号に応じて、その位置を切り換
える。第2油圧回路24は、前述の各アクチュエータ機
構8、各電磁制御弁、油圧ポンプ等より構成されてい
る。この第2油圧回路24は、第1油圧回路23と同様
に構成されている。従って、第2油圧回路24について
の説明及び図示は、省略する。なお、各油圧回路23,
24を構成するオイルポンプやオイルリザーバ等は、共
通のものを使用することが望ましい。
【0017】駆動回路40は、コントローラ10に電気
的に接続されており、このコントローラ10から各トー
角制御信号Ktl,Ktr及び各キャンバ角制御信号Kcl,
Kcrの供給を受ける。そして、各制御信号Ktl,Ktr、
Kcl,Kcrの供給を受けた駆動回路40は、これらの制
御信号に応じた値の信号を各電磁制御弁26にそれぞれ
出力し、各サスペンション装置1のアクチュエータ5,
8をそれぞれ駆動させて、各車輪のトー角及びキャンバ
角を所望の値に設定する。
的に接続されており、このコントローラ10から各トー
角制御信号Ktl,Ktr及び各キャンバ角制御信号Kcl,
Kcrの供給を受ける。そして、各制御信号Ktl,Ktr、
Kcl,Kcrの供給を受けた駆動回路40は、これらの制
御信号に応じた値の信号を各電磁制御弁26にそれぞれ
出力し、各サスペンション装置1のアクチュエータ5,
8をそれぞれ駆動させて、各車輪のトー角及びキャンバ
角を所望の値に設定する。
【0018】コントローラ10は、図示しないROM,
RAM等の記憶装置、中央演算装置、入出力装置、タイ
マとして使用するカウンタ等を内蔵している。このコン
トローラ10の入力側には、種々のセンサ、例えば、各
変位センサ39、車速センサ41、ハンドル角センサ4
2、横Gセンサ43等が電気的に接続されている。これ
ら各センサ39〜43は、検出信号をコントローラ10
に供給している。
RAM等の記憶装置、中央演算装置、入出力装置、タイ
マとして使用するカウンタ等を内蔵している。このコン
トローラ10の入力側には、種々のセンサ、例えば、各
変位センサ39、車速センサ41、ハンドル角センサ4
2、横Gセンサ43等が電気的に接続されている。これ
ら各センサ39〜43は、検出信号をコントローラ10
に供給している。
【0019】車速センサ41は、車速Vを検出するセン
サである。ハンドル角センサ42は、図示しないステア
リングシャフトに取り付けられ、ハンドル角Hを検出す
るセンサである。横Gセンサ43は、車幅方向に作用す
る横加速度Gを検出するセンサである。コントローラ1
0は、各種センサからの検出信号に基づいて、駆動回路
40を操作し、各車輪毎のアクチュエータ機構5,8を
駆動させて、各車輪のトー角及びキャンバ角を制御す
る。
サである。ハンドル角センサ42は、図示しないステア
リングシャフトに取り付けられ、ハンドル角Hを検出す
るセンサである。横Gセンサ43は、車幅方向に作用す
る横加速度Gを検出するセンサである。コントローラ1
0は、各種センサからの検出信号に基づいて、駆動回路
40を操作し、各車輪毎のアクチュエータ機構5,8を
駆動させて、各車輪のトー角及びキャンバ角を制御す
る。
【0020】コントローラ10の記憶装置には、アライ
メント制御ルーチン、トー角制御信号決定ルーチン及び
キャンバ角制御信号決定ルーチンが記憶されている。ア
ライメント制御ルーチンのステップにおいて、トー角制
御信号決定ルーチン及びキャンバ角制御信号決定ルーチ
ンは実行される。以下、各前輪2のトー角及びキャンバ
角を制御する場合の各ルーチンについて説明する。な
お、各後輪のトー角等を制御する場合にも、各前輪2の
トー角等を制御するルーチンと同様のルーチンを実行す
る。このため、各後輪のトー角等の制御については、各
前輪2のトー角等の制御から容易に推考でき、従って、
各後輪のトー角等の制御ルーチンについての説明は省略
する。
メント制御ルーチン、トー角制御信号決定ルーチン及び
キャンバ角制御信号決定ルーチンが記憶されている。ア
ライメント制御ルーチンのステップにおいて、トー角制
御信号決定ルーチン及びキャンバ角制御信号決定ルーチ
ンは実行される。以下、各前輪2のトー角及びキャンバ
角を制御する場合の各ルーチンについて説明する。な
お、各後輪のトー角等を制御する場合にも、各前輪2の
トー角等を制御するルーチンと同様のルーチンを実行す
る。このため、各後輪のトー角等の制御については、各
前輪2のトー角等の制御から容易に推考でき、従って、
各後輪のトー角等の制御ルーチンについての説明は省略
する。
【0021】先ず、各前輪2のアライメント制御ルーチ
ンについて、説明する。図5のステップS70では、コ
ントローラ10は、各制御信号及び制御変数を初期化す
る。具体的には、各トー角制御信号Ktl,Ktr及び各キ
ャンバ角制御信号Kcl,Kcrを値10にそれぞれ設定
し、各ハンドル角補正値K1θ,K2θ,K3θ,K4θ、各車
速補正値K1V,K2V,K3V,K4V、各制御ゲインK
1θ’,K3θ’,K4θ’を値0にそれぞれ設定する。
ンについて、説明する。図5のステップS70では、コ
ントローラ10は、各制御信号及び制御変数を初期化す
る。具体的には、各トー角制御信号Ktl,Ktr及び各キ
ャンバ角制御信号Kcl,Kcrを値10にそれぞれ設定
し、各ハンドル角補正値K1θ,K2θ,K3θ,K4θ、各車
速補正値K1V,K2V,K3V,K4V、各制御ゲインK
1θ’,K3θ’,K4θ’を値0にそれぞれ設定する。
【0022】次に、コントローラ10は、ステップS7
2に進んで車速V、ハンドル角H及び横加速度Gを読み
込んだ後、ステップS74に進む。ステップS74で
は、図6及び7に示すトー角制御信号決定ルーチンを実
行し、左前輪トー角制御信号Ktl及び右前輪トー角制御
信号Ktrを決定する。図6のステップS80では、車速
Vの絶対値が、所定値V0 よりも大きいか否かを判別す
る。所定値V0 は、例えば、0km/hに近い速度で、車速
Vの絶対値が所定値V0 以下の場合には、車両が停止し
ているとみなすことができる。従って、車両の走行中に
はこの判別結果が肯定となり、コントローラ10は、ス
テップS82に進む。ステップS82において、コント
ローラ10は、車速Vとの関係から各車速補正値K1V,
K2Vを求める。ここで、車速補正値K1Vは、左前輪2に
ついての車速補正値であり、車速補正値K2Vは、右前輪
2についての車速補正値である。
2に進んで車速V、ハンドル角H及び横加速度Gを読み
込んだ後、ステップS74に進む。ステップS74で
は、図6及び7に示すトー角制御信号決定ルーチンを実
行し、左前輪トー角制御信号Ktl及び右前輪トー角制御
信号Ktrを決定する。図6のステップS80では、車速
Vの絶対値が、所定値V0 よりも大きいか否かを判別す
る。所定値V0 は、例えば、0km/hに近い速度で、車速
Vの絶対値が所定値V0 以下の場合には、車両が停止し
ているとみなすことができる。従って、車両の走行中に
はこの判別結果が肯定となり、コントローラ10は、ス
テップS82に進む。ステップS82において、コント
ローラ10は、車速Vとの関係から各車速補正値K1V,
K2Vを求める。ここで、車速補正値K1Vは、左前輪2に
ついての車速補正値であり、車速補正値K2Vは、右前輪
2についての車速補正値である。
【0023】図10は、各車速補正値K1V,K2Vと、車
速Vとの関係を示すマップの概念を示している。一般
に、同一の旋回軌道を走行している場合には、車速Vの
増加に伴い横加速度Gが増加する。図に示すように、各
車速補正値K1V,K2Vは、旋回外輪に対応する場合には
トーイン方向に、旋回内輪に対応する場合にはトーアウ
ト方向に、車速Vの増加に応じて徐々に増加するように
設定されている。これにより、横加速度Gに関連する車
速Vに応じて、各前輪2の向きを旋回方向に若干向ける
ことができる。
速Vとの関係を示すマップの概念を示している。一般
に、同一の旋回軌道を走行している場合には、車速Vの
増加に伴い横加速度Gが増加する。図に示すように、各
車速補正値K1V,K2Vは、旋回外輪に対応する場合には
トーイン方向に、旋回内輪に対応する場合にはトーアウ
ト方向に、車速Vの増加に応じて徐々に増加するように
設定されている。これにより、横加速度Gに関連する車
速Vに応じて、各前輪2の向きを旋回方向に若干向ける
ことができる。
【0024】次に、コントローラ10は、ステップS8
4に進み、ハンドル角Hの絶対値が、所定値H0 よりも
大きいか否かを判別する。ここで、所定値H0 は、例え
ば、0度に近い角度で、ハンドル角Hの絶対値が所定値
H0 以下の場合には、ステアリング操作されていないと
みなすことができる。従って、ステアリング操作され、
ハンドル角Hの絶対値が所定値H0 よりも大きい場合に
は、コントローラ10はステップS86に進み、ハンド
ル角Hとの関係から各ハンドル角補正値K1θ,K2θを求
める。ここで、ハンドル角補正値K1θは、左前輪2につ
いてのハンドル角補正値であり、ハンドル角補正値K2θ
は、右前輪2についてのハンドル角補正値である。
4に進み、ハンドル角Hの絶対値が、所定値H0 よりも
大きいか否かを判別する。ここで、所定値H0 は、例え
ば、0度に近い角度で、ハンドル角Hの絶対値が所定値
H0 以下の場合には、ステアリング操作されていないと
みなすことができる。従って、ステアリング操作され、
ハンドル角Hの絶対値が所定値H0 よりも大きい場合に
は、コントローラ10はステップS86に進み、ハンド
ル角Hとの関係から各ハンドル角補正値K1θ,K2θを求
める。ここで、ハンドル角補正値K1θは、左前輪2につ
いてのハンドル角補正値であり、ハンドル角補正値K2θ
は、右前輪2についてのハンドル角補正値である。
【0025】図11は、各ハンドル角補正値K1θ,K2θ
とハンドル角Hとの関係を示すマップの概念を示してい
る。図中2点鎖線で示すように、左前輪2についてのハ
ンドル角補正値K1θは、旋回内輪となる左旋回の場合に
はトーアウト側に増加し、旋回外輪となる右旋回の場合
にはトーイン側に増加する。また、図中実線で示すよう
に、右前輪2についてのハンドル角補正値K2θは、旋回
外輪となる左旋回の場合にはトーイン側に増加し、旋回
内輪となる右旋回の場合にはトーアウト側に増加する。
これにより、旋回内輪となる前輪2については、トー角
をトーアウト方向に変化させ、旋回外輪となる前輪2に
ついては、トー角をトーイン方向に変化させることがで
きる。
とハンドル角Hとの関係を示すマップの概念を示してい
る。図中2点鎖線で示すように、左前輪2についてのハ
ンドル角補正値K1θは、旋回内輪となる左旋回の場合に
はトーアウト側に増加し、旋回外輪となる右旋回の場合
にはトーイン側に増加する。また、図中実線で示すよう
に、右前輪2についてのハンドル角補正値K2θは、旋回
外輪となる左旋回の場合にはトーイン側に増加し、旋回
内輪となる右旋回の場合にはトーアウト側に増加する。
これにより、旋回内輪となる前輪2については、トー角
をトーアウト方向に変化させ、旋回外輪となる前輪2に
ついては、トー角をトーイン方向に変化させることがで
きる。
【0026】そして、各ハンドル角補正値K1θ,K2θを
求めた後、コントローラ10はステップS88に進む。
ステップS88では、コントローラ10は、ハンドル角
Hの絶対値との関係から制御ゲインK1θ’を求める。図
12は、制御ゲインK1θ’とハンドル角Hの絶対値との
関係を示すマップの概念を示している。制御ゲインK
1θ’は、ハンドル角Hが所定値H2 (例えば、180
°)以下では所定値e(例えば、1.0)に設定され、
ハンドル角Hが所定値H2 を越えると、ハンドル角Hの
増加に伴い徐々に増加する。これにより、車両が大舵角
操舵された場合に、トー角を大きく変化させることがで
き、小舵角操舵の範囲では、トー角が大きく変化するこ
とを防止する。
求めた後、コントローラ10はステップS88に進む。
ステップS88では、コントローラ10は、ハンドル角
Hの絶対値との関係から制御ゲインK1θ’を求める。図
12は、制御ゲインK1θ’とハンドル角Hの絶対値との
関係を示すマップの概念を示している。制御ゲインK
1θ’は、ハンドル角Hが所定値H2 (例えば、180
°)以下では所定値e(例えば、1.0)に設定され、
ハンドル角Hが所定値H2 を越えると、ハンドル角Hの
増加に伴い徐々に増加する。これにより、車両が大舵角
操舵された場合に、トー角を大きく変化させることがで
き、小舵角操舵の範囲では、トー角が大きく変化するこ
とを防止する。
【0027】この後、コントローラ10は、ステップS
90に進み、各トー角制御信号Ktl,Ktrを求める。こ
こで、トー角制御信号Ktlは、左前輪2についてのトー
角制御信号であり、トー角制御信号Ktrは、右前輪2に
ついてのトー角制御信号である。各トー角制御信号Kt
l,Ktrは、各車速補正値K1V,K2Vと各ハンドル角補
正値K1θ,K2θとの和に、制御ゲインK1θ’を乗じてそ
れぞれ求められる。
90に進み、各トー角制御信号Ktl,Ktrを求める。こ
こで、トー角制御信号Ktlは、左前輪2についてのトー
角制御信号であり、トー角制御信号Ktrは、右前輪2に
ついてのトー角制御信号である。各トー角制御信号Kt
l,Ktrは、各車速補正値K1V,K2Vと各ハンドル角補
正値K1θ,K2θとの和に、制御ゲインK1θ’を乗じてそ
れぞれ求められる。
【0028】いま、車両は旋回走行中であり(ステップ
S80,S84の判別結果がともに肯定)、車速V及び
ハンドル角Hに応じた各トー角制御信号Ktl,Ktrが得
られる。一方、ステップS84において、ステアリング
操作されずにハンドル角Hの絶対値が所定値H0 よりも
小さい場合には、コントローラ10はステップS92に
進み、各ハンドル角補正値K1θ,K2θに値0をそれぞれ
代入する。従って、直進走行中において、各トー角制御
信号Ktl,Ktrはハンドル角Hに関連した各ハンドル角
補正値K1θ,K2θに影響されることがない。次に、コン
トローラ10は、ステップS94に進み、制御ゲインK1
θ’を値1.0に設定する。これにより、各トー角制御
信号Ktl,Ktrは、制御ゲインK1θ’による影響を受け
ない。
S80,S84の判別結果がともに肯定)、車速V及び
ハンドル角Hに応じた各トー角制御信号Ktl,Ktrが得
られる。一方、ステップS84において、ステアリング
操作されずにハンドル角Hの絶対値が所定値H0 よりも
小さい場合には、コントローラ10はステップS92に
進み、各ハンドル角補正値K1θ,K2θに値0をそれぞれ
代入する。従って、直進走行中において、各トー角制御
信号Ktl,Ktrはハンドル角Hに関連した各ハンドル角
補正値K1θ,K2θに影響されることがない。次に、コン
トローラ10は、ステップS94に進み、制御ゲインK1
θ’を値1.0に設定する。これにより、各トー角制御
信号Ktl,Ktrは、制御ゲインK1θ’による影響を受け
ない。
【0029】この後、コントローラ10はステップS9
0に進み、各トー角制御信号Ktl,Ktrを求める。い
ま、車両は、直進走行中であり(ステップS80の判別
結果が肯定、ステップS84の判別結果が否定)、車速
Vに関連した各トー角制御信号Ktl,Ktrが得られる。
また、ステップS80において、車速Vが所定値V0 以
下であり、車両が停止している場合には、判別結果が否
定となることから、コントローラ10は図7のステップ
S100に進む。このステップS100では、コントロ
ーラ10は各車速補正値K1V,K2Vを値0にそれぞれ設
定する。この後、コントローラ10はステップS102
に進み、ハンドル角Hの絶対値が所定値H0 よりも大き
いか否か判別する。
0に進み、各トー角制御信号Ktl,Ktrを求める。い
ま、車両は、直進走行中であり(ステップS80の判別
結果が肯定、ステップS84の判別結果が否定)、車速
Vに関連した各トー角制御信号Ktl,Ktrが得られる。
また、ステップS80において、車速Vが所定値V0 以
下であり、車両が停止している場合には、判別結果が否
定となることから、コントローラ10は図7のステップ
S100に進む。このステップS100では、コントロ
ーラ10は各車速補正値K1V,K2Vを値0にそれぞれ設
定する。この後、コントローラ10はステップS102
に進み、ハンドル角Hの絶対値が所定値H0 よりも大き
いか否か判別する。
【0030】そして、ステアリング操作されており、ハ
ンドル角Hの絶対値が所定値H0 よりも大きい場合に
は、コントローラ10はステップS104に進み、前述
した図11に示すマップに基づいて、ハンドル角Hとの
関係から各ハンドル角補正値K1θ,K2θを求める。次
に、コントローラ10はステップS106に進み、制御
ゲインK1θ’を値1.0に設定する。これにより、各ト
ー角制御信号Ktl,Ktrは、制御ゲインK1θ’による影
響を受けない。
ンドル角Hの絶対値が所定値H0 よりも大きい場合に
は、コントローラ10はステップS104に進み、前述
した図11に示すマップに基づいて、ハンドル角Hとの
関係から各ハンドル角補正値K1θ,K2θを求める。次
に、コントローラ10はステップS106に進み、制御
ゲインK1θ’を値1.0に設定する。これにより、各ト
ー角制御信号Ktl,Ktrは、制御ゲインK1θ’による影
響を受けない。
【0031】この後、コントローラ10は、図6のステ
ップS90に進み、各トー角制御信号Ktl,Ktrを求め
る。いま、車両は、据え切り運転中であり(ステップS
80の判別結果が否定、ステップS102の判別結果が
肯定)、ハンドル角Hに応じた各トー角制御信号Ktl,
Ktrが得られる。一方、ステップS102において、ス
テアリング操作されずにハンドル角Hの絶対値が所定値
H0 よりも小さい場合には、コントローラ10はステッ
プS108に進み、各ハンドル角補正値K1θ,K2θに値
0をそれぞれ設定し、次に、ステップS106を実行し
た後図6のステップS90に進む。いま、車両はステア
リング操作されていない状態で停止しており(ステップ
S80,S102の判別結果がともに否定)、各車速補
正値K1V,K2V(値0)と各ハンドル角補正値K1θ,K2
θ(値0)の和(値0)に制御ゲインK1θ’(値1.
0)を乗じて求められる各トー角制御信号Ktl,Ktr
は、値0にそれぞれ設定される。
ップS90に進み、各トー角制御信号Ktl,Ktrを求め
る。いま、車両は、据え切り運転中であり(ステップS
80の判別結果が否定、ステップS102の判別結果が
肯定)、ハンドル角Hに応じた各トー角制御信号Ktl,
Ktrが得られる。一方、ステップS102において、ス
テアリング操作されずにハンドル角Hの絶対値が所定値
H0 よりも小さい場合には、コントローラ10はステッ
プS108に進み、各ハンドル角補正値K1θ,K2θに値
0をそれぞれ設定し、次に、ステップS106を実行し
た後図6のステップS90に進む。いま、車両はステア
リング操作されていない状態で停止しており(ステップ
S80,S102の判別結果がともに否定)、各車速補
正値K1V,K2V(値0)と各ハンドル角補正値K1θ,K2
θ(値0)の和(値0)に制御ゲインK1θ’(値1.
0)を乗じて求められる各トー角制御信号Ktl,Ktr
は、値0にそれぞれ設定される。
【0032】コントローラ10は、ステップS90にお
いて各トー角制御信号Ktl,Ktrを求めた後、図5のス
テップS76に戻る。ステップS76では、図8及び9
に示すキャンバ角制御信号決定ルーチンを実行し、左前
輪キャンバ角制御信号Kcl及び右前輪キャンバ角制御信
号Kcrを決定する。
いて各トー角制御信号Ktl,Ktrを求めた後、図5のス
テップS76に戻る。ステップS76では、図8及び9
に示すキャンバ角制御信号決定ルーチンを実行し、左前
輪キャンバ角制御信号Kcl及び右前輪キャンバ角制御信
号Kcrを決定する。
【0033】図8のステップS110では、車速Vの絶
対値が、所定値V0 よりも大きいか否かを判別する。そ
して、車両の走行中にはこの判別結果が肯定となり、コ
ントローラ10は、ステップS112に進む。ステップ
S112において、コントローラ10は、車速Vとの関
係から 各車速補正値K3V,K4Vを求める。ここで、車
速補正値K3Vは、左前輪2についての車速補正値であ
り、車速補正値K4Vは、右前輪2についての車速補正値
である。
対値が、所定値V0 よりも大きいか否かを判別する。そ
して、車両の走行中にはこの判別結果が肯定となり、コ
ントローラ10は、ステップS112に進む。ステップ
S112において、コントローラ10は、車速Vとの関
係から 各車速補正値K3V,K4Vを求める。ここで、車
速補正値K3Vは、左前輪2についての車速補正値であ
り、車速補正値K4Vは、右前輪2についての車速補正値
である。
【0034】図13は、各車速補正値K3V,K4Vと、車
速Vとの関係を示すマップの概念を示している。一般
に、同一の旋回軌道を走行している場合には、車速Vの
増加に伴い横加速度Gが増加する。図に示すように、各
車速補正値K3V,K4Vは、旋回外輪に対応する場合には
ネガティブ方向に、旋回内輪に対応する場合にはポジテ
ィブ方向に、車速Vの増加に応じて徐々に増加するよう
に設定されている。横加速度Gが大きい場合には、車体
が大きくロールすると考えられる。横加速度Gに関連す
る車速Vが大きく、車体のロールが大きい場合には、車
体に対して各前輪2を旋回内側に倒し、路面に対して各
前輪2を起こして接地性の向上を図る。
速Vとの関係を示すマップの概念を示している。一般
に、同一の旋回軌道を走行している場合には、車速Vの
増加に伴い横加速度Gが増加する。図に示すように、各
車速補正値K3V,K4Vは、旋回外輪に対応する場合には
ネガティブ方向に、旋回内輪に対応する場合にはポジテ
ィブ方向に、車速Vの増加に応じて徐々に増加するよう
に設定されている。横加速度Gが大きい場合には、車体
が大きくロールすると考えられる。横加速度Gに関連す
る車速Vが大きく、車体のロールが大きい場合には、車
体に対して各前輪2を旋回内側に倒し、路面に対して各
前輪2を起こして接地性の向上を図る。
【0035】次に、コントローラ10は、ステップS1
14に進み、ハンドル角Hの絶対値が、所定値H0 より
も大きいか否かを判別する。ステアリング操作され、ハ
ンドル角Hの絶対値が所定値H0 よりも大きい場合に
は、コントローラ10はステップS116に進み、ハン
ドル角Hとの関係から各ハンドル角補正値K3θ,K4θを
求める。ここで、ハンドル角補正値K3θは、左前輪2に
ついてのハンドル角補正値であり、ハンドル角補正値K4
θは、右前輪2についてのハンドル角補正値である。
14に進み、ハンドル角Hの絶対値が、所定値H0 より
も大きいか否かを判別する。ステアリング操作され、ハ
ンドル角Hの絶対値が所定値H0 よりも大きい場合に
は、コントローラ10はステップS116に進み、ハン
ドル角Hとの関係から各ハンドル角補正値K3θ,K4θを
求める。ここで、ハンドル角補正値K3θは、左前輪2に
ついてのハンドル角補正値であり、ハンドル角補正値K4
θは、右前輪2についてのハンドル角補正値である。
【0036】図14は、各ハンドル角補正値K3θ,K4θ
とハンドル角Hとの関係を示すマップの概念を示してい
る。図中2点鎖線で示すように、左前輪についてのハン
ドル角補正値K3θは、旋回内輪となる左旋回の場合には
ポジティブ側に増加し、旋回外輪となる右旋回の場合に
はネガティブ側に増加する。また、図中実線で示すよう
に、右前輪についてのハンドル角補正値K4θは、旋回外
輪となる左旋回の場合にはネガティブ側に増加し、旋回
内輪となる右旋回の場合にはポジティブ側に増加する。
これにより、旋回内輪となる前輪2については、キャン
バ角を車体に対してポジティブ方向に変化させ、旋回外
輪となる前輪2については、キャンバ角を車体に対して
ネガティブ方向に変化させることができる。
とハンドル角Hとの関係を示すマップの概念を示してい
る。図中2点鎖線で示すように、左前輪についてのハン
ドル角補正値K3θは、旋回内輪となる左旋回の場合には
ポジティブ側に増加し、旋回外輪となる右旋回の場合に
はネガティブ側に増加する。また、図中実線で示すよう
に、右前輪についてのハンドル角補正値K4θは、旋回外
輪となる左旋回の場合にはネガティブ側に増加し、旋回
内輪となる右旋回の場合にはポジティブ側に増加する。
これにより、旋回内輪となる前輪2については、キャン
バ角を車体に対してポジティブ方向に変化させ、旋回外
輪となる前輪2については、キャンバ角を車体に対して
ネガティブ方向に変化させることができる。
【0037】そして、各ハンドル角補正値K3θ,K4θを
求めた後、コントローラ10はステップS118に進
む。ステップS118では、コントローラ10は、ハン
ドル角Hの絶対値との関係から制御ゲインK3θ’を求め
る。図15は、制御ゲインK3θ’とハンドル角Hの絶対
値との関係を示すマップの概念を示している。制御ゲイ
ンK3θ’は、ハンドル角Hが所定値H3 (例えば、18
0°)以下では所定値f(例えば、1.0)に設定さ
れ、ハンドル角Hが所定値H3 を越えると、ハンドル角
Hの増加に伴い徐々に増加する。これにより、車両が大
舵角操舵された場合に、キャンバ角を大きく変化させる
ことができる。
求めた後、コントローラ10はステップS118に進
む。ステップS118では、コントローラ10は、ハン
ドル角Hの絶対値との関係から制御ゲインK3θ’を求め
る。図15は、制御ゲインK3θ’とハンドル角Hの絶対
値との関係を示すマップの概念を示している。制御ゲイ
ンK3θ’は、ハンドル角Hが所定値H3 (例えば、18
0°)以下では所定値f(例えば、1.0)に設定さ
れ、ハンドル角Hが所定値H3 を越えると、ハンドル角
Hの増加に伴い徐々に増加する。これにより、車両が大
舵角操舵された場合に、キャンバ角を大きく変化させる
ことができる。
【0038】この後、コントローラ10は、ステップS
120に進み、各キャンバ角制御信号Kcl,Kcrを求め
る。ここで、キャンバ角制御信号Kclは、左前輪2につ
いてのキャンバ角制御信号であり、キャンバ角制御信号
Kcrは、右前輪2についてのキャンバ角制御信号であ
る。各キャンバ角制御信号Kcl,Kcrは、各車速補正値
K3V,K4Vと各ハンドル角補正値K3θ,K4θとの和に、
制御ゲインK3θ’を乗じてそれぞれ求められる。
120に進み、各キャンバ角制御信号Kcl,Kcrを求め
る。ここで、キャンバ角制御信号Kclは、左前輪2につ
いてのキャンバ角制御信号であり、キャンバ角制御信号
Kcrは、右前輪2についてのキャンバ角制御信号であ
る。各キャンバ角制御信号Kcl,Kcrは、各車速補正値
K3V,K4Vと各ハンドル角補正値K3θ,K4θとの和に、
制御ゲインK3θ’を乗じてそれぞれ求められる。
【0039】いま、車両は旋回走行中であり(ステップ
S110,S114の判別結果がともに肯定)、車速V
及びハンドル角Hに応じた各キャンバ角制御信号Kcl,
Kcrが得られる。一方、ステップS114において、ス
テアリング操作されずにハンドル角Hの絶対値が所定値
H0 よりも小さい場合には、コントローラ10はステッ
プS122に進み、各ハンドル角補正値K3θ,K4θに値
0をそれぞれ代入する。これにより、直進走行中におい
て、ハンドル角Hに関連した各ハンドル角補正値K3θ,
K4θは各キャンバ角制御信号Kcl,Kcrに影響しない。
次に、コントローラ10は、ステップS114に進み、
制御ゲインK3θ’を値1.0に設定する。これにより、
各キャンバ角制御信号Kcl,Kcrは、制御ゲインK3θ’
による影響を受けない。
S110,S114の判別結果がともに肯定)、車速V
及びハンドル角Hに応じた各キャンバ角制御信号Kcl,
Kcrが得られる。一方、ステップS114において、ス
テアリング操作されずにハンドル角Hの絶対値が所定値
H0 よりも小さい場合には、コントローラ10はステッ
プS122に進み、各ハンドル角補正値K3θ,K4θに値
0をそれぞれ代入する。これにより、直進走行中におい
て、ハンドル角Hに関連した各ハンドル角補正値K3θ,
K4θは各キャンバ角制御信号Kcl,Kcrに影響しない。
次に、コントローラ10は、ステップS114に進み、
制御ゲインK3θ’を値1.0に設定する。これにより、
各キャンバ角制御信号Kcl,Kcrは、制御ゲインK3θ’
による影響を受けない。
【0040】この後、コントローラ10はステップS1
20に進み、各キャンバ角制御信号Kcl,Kcrを求め
る。いま、車両は、直進走行中であり(ステップS11
0の判別結果が肯定、ステップS114の判別結果が否
定)、車速Vに関連した各キャンバ角制御信号Kcl,K
crが得られる。また、ステップS110において、車速
Vが所定値V0 以下であり、車両が停止している場合に
は、判別結果が否定となることから、コントローラ10
は図9のステップS130に進む。このステップS13
0では、コントローラ10は各車速補正値K3V,K4Vを
値0にそれぞれ設定する。この後、コントローラ10は
ステップS132に進み、ハンドル角Hの絶対値が所定
値H0 よりも大きいか否か判別する。
20に進み、各キャンバ角制御信号Kcl,Kcrを求め
る。いま、車両は、直進走行中であり(ステップS11
0の判別結果が肯定、ステップS114の判別結果が否
定)、車速Vに関連した各キャンバ角制御信号Kcl,K
crが得られる。また、ステップS110において、車速
Vが所定値V0 以下であり、車両が停止している場合に
は、判別結果が否定となることから、コントローラ10
は図9のステップS130に進む。このステップS13
0では、コントローラ10は各車速補正値K3V,K4Vを
値0にそれぞれ設定する。この後、コントローラ10は
ステップS132に進み、ハンドル角Hの絶対値が所定
値H0 よりも大きいか否か判別する。
【0041】そして、ステアリング操作されており、ハ
ンドル角Hの絶対値が所定値H0 よりも大きい場合に
は、コントローラ10はステップS134に進み、前述
した図14に示すマップに基づいて、ハンドル角Hとの
関係から各ハンドル角補正値K3θ,K3θを求める。次
に、コントローラ10は、ステップS136に進み、制
御ゲインK3θ’を値1.0に設定する。これにより、各
キャンバ角制御信号Kcl,Kcrは、制御ゲインK3θ’に
よる影響を受けない。
ンドル角Hの絶対値が所定値H0 よりも大きい場合に
は、コントローラ10はステップS134に進み、前述
した図14に示すマップに基づいて、ハンドル角Hとの
関係から各ハンドル角補正値K3θ,K3θを求める。次
に、コントローラ10は、ステップS136に進み、制
御ゲインK3θ’を値1.0に設定する。これにより、各
キャンバ角制御信号Kcl,Kcrは、制御ゲインK3θ’に
よる影響を受けない。
【0042】この後、コントローラ10は、図8のステ
ップS120に進み、各キャンバ角制御信号Kcl,Kcr
を求める。いま、車両は、据え切り運転中であり(ステ
ップS110の判別結果が否定、ステップS132の判
別結果が肯定)、ハンドル角Hに応じた各キャンバ角制
御信号Kcl,Kcrが得られる。一方、ステップS132
において、ステアリング操作されずにハンドル角Hの絶
対値が所定値H0 よりも小さい場合には、コントローラ
10はステップS138に進み、各ハンドル角補正値K3
θ,K4θに値0をそれぞれ設定し、次に、ステップS1
36を実行した後図8のステップS120に進む。い
ま、車両はステアリング操作されていない状態で停止し
ており(ステップS110,S132の判別結果がとも
に否定)、各車速補正値K3V,K4V(値0)と各ハンド
ル角補正値K3θ,K4θ(値0)の和(値0)に制御ゲイ
ンK3θ’(値1.0)を乗じて求められる各キャンバ角
制御信号Kcl,Kcrは、値0にそれぞれ設定される。
ップS120に進み、各キャンバ角制御信号Kcl,Kcr
を求める。いま、車両は、据え切り運転中であり(ステ
ップS110の判別結果が否定、ステップS132の判
別結果が肯定)、ハンドル角Hに応じた各キャンバ角制
御信号Kcl,Kcrが得られる。一方、ステップS132
において、ステアリング操作されずにハンドル角Hの絶
対値が所定値H0 よりも小さい場合には、コントローラ
10はステップS138に進み、各ハンドル角補正値K3
θ,K4θに値0をそれぞれ設定し、次に、ステップS1
36を実行した後図8のステップS120に進む。い
ま、車両はステアリング操作されていない状態で停止し
ており(ステップS110,S132の判別結果がとも
に否定)、各車速補正値K3V,K4V(値0)と各ハンド
ル角補正値K3θ,K4θ(値0)の和(値0)に制御ゲイ
ンK3θ’(値1.0)を乗じて求められる各キャンバ角
制御信号Kcl,Kcrは、値0にそれぞれ設定される。
【0043】コントローラ10は、ステップS120に
おいて各キャンバ角制御信号Kcl,Kcrを求めた後、図
5のステップS78に戻る。ステップS78では、コン
トローラ10は、駆動回路40に各トー角制御信号Kt
l,Ktr及び各キャンバ角制御信号Kcl,Kcrを出力す
る。これにより、駆動回路40は、各制御信号Ktl,K
tr、Kcl,Kcrの値に応じて、各電磁制御弁26を操作
し、各サスペンション装置1のアクチュエータ機構5,
8を駆動させる。従って、各前輪2のキャンバ角やトー
角が、所望の値に設定される。
おいて各キャンバ角制御信号Kcl,Kcrを求めた後、図
5のステップS78に戻る。ステップS78では、コン
トローラ10は、駆動回路40に各トー角制御信号Kt
l,Ktr及び各キャンバ角制御信号Kcl,Kcrを出力す
る。これにより、駆動回路40は、各制御信号Ktl,K
tr、Kcl,Kcrの値に応じて、各電磁制御弁26を操作
し、各サスペンション装置1のアクチュエータ機構5,
8を駆動させる。従って、各前輪2のキャンバ角やトー
角が、所望の値に設定される。
【0044】コントローラ10は、ステップS78を実
行した後ステップS72に戻り、そして、この制御ルー
チンを繰り返し実行し、車両の運転状態に応じて各前輪
2のトー角及びキャンバ角を制御する。この場合、各制
御信号Ktl,Ktr、Kcl,Kcrを求める際の乗数である
各制御ゲインK1θ’及びK3θ’は、車両走行中におい
て、ハンドル角Hの絶対値が所定値H2 及びH3 よりも
大きいときに大に設定され、しかも、ハンドル角Hの増
加に伴い徐々に増加する。従って、車両走行中にステア
リングを大きく操作した場合、各制御信号Ktl,Ktr、
Kcl,Kcrはそれぞれ大きな値となり、ステアリング操
作量の増加に伴いさらに増加する。
行した後ステップS72に戻り、そして、この制御ルー
チンを繰り返し実行し、車両の運転状態に応じて各前輪
2のトー角及びキャンバ角を制御する。この場合、各制
御信号Ktl,Ktr、Kcl,Kcrを求める際の乗数である
各制御ゲインK1θ’及びK3θ’は、車両走行中におい
て、ハンドル角Hの絶対値が所定値H2 及びH3 よりも
大きいときに大に設定され、しかも、ハンドル角Hの増
加に伴い徐々に増加する。従って、車両走行中にステア
リングを大きく操作した場合、各制御信号Ktl,Ktr、
Kcl,Kcrはそれぞれ大きな値となり、ステアリング操
作量の増加に伴いさらに増加する。
【0045】各制御信号Ktl,Ktr、Kcl,Kcrが増加
した場合、各前輪2のトー角は、旋回内側の前輪2につ
いてはトーアウト方向に変化し、旋回外側の前輪2につ
いてはトーイン方向に変化する。また、前輪2の対車体
キャンバ角は、旋回内側の前輪2についてはポジティブ
方向に変化し、旋回外側の前輪2についてはネガティブ
方向に変化する。従って、車両走行中に運転者がステア
リングを大きく操作した場合、各前輪2は、ステアリン
グ操作による向き変化に相まって、トー角変化でも向き
が変化する。また、キャンバ角の変化から、各前輪2の
キャンバスラストが変化する。
した場合、各前輪2のトー角は、旋回内側の前輪2につ
いてはトーアウト方向に変化し、旋回外側の前輪2につ
いてはトーイン方向に変化する。また、前輪2の対車体
キャンバ角は、旋回内側の前輪2についてはポジティブ
方向に変化し、旋回外側の前輪2についてはネガティブ
方向に変化する。従って、車両走行中に運転者がステア
リングを大きく操作した場合、各前輪2は、ステアリン
グ操作による向き変化に相まって、トー角変化でも向き
が変化する。また、キャンバ角の変化から、各前輪2の
キャンバスラストが変化する。
【0046】このため、ハンドル角Hの大きな領域にお
いて、ステアリング操作量に対する各前輪2の向きの変
化量が実質的に増加し、図16中実線で示すように、等
価的なステアリングギヤ比が減少する。
いて、ステアリング操作量に対する各前輪2の向きの変
化量が実質的に増加し、図16中実線で示すように、等
価的なステアリングギヤ比が減少する。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
操舵角が所定値を越えたとき、操舵角変化量に対するト
ー角の制御量度合を増加させて車両用サスペンション装
置のアライメント制御を実施するので、大舵角操舵時に
おいて、ステアリング操作量に対する車輪の向きの変化
量が増加し、等価的なステアリングギヤ比を減少させる
ことができる。ここで、運転者は、高速走行時には大舵
角操舵運転を行うことがない。従って、高速走行時には
等価的なステアリングギヤ比が小に設定されることがな
く、高速走行時の直進安定性と、低速走行時の旋回取廻
し性の双方の向上を図ることができるという優れた効果
がある。
操舵角が所定値を越えたとき、操舵角変化量に対するト
ー角の制御量度合を増加させて車両用サスペンション装
置のアライメント制御を実施するので、大舵角操舵時に
おいて、ステアリング操作量に対する車輪の向きの変化
量が増加し、等価的なステアリングギヤ比を減少させる
ことができる。ここで、運転者は、高速走行時には大舵
角操舵運転を行うことがない。従って、高速走行時には
等価的なステアリングギヤ比が小に設定されることがな
く、高速走行時の直進安定性と、低速走行時の旋回取廻
し性の双方の向上を図ることができるという優れた効果
がある。
【図1】本発明に係るアライメント制御方法を実施する
サスペンション装置の一実施例を示す斜視図である。
サスペンション装置の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1のサスペンション装置のアーム長可変アク
チュエータ機構の断面図である。
チュエータ機構の断面図である。
【図3】図1のサスペンション装置の操作系を示す概略
構成図である。
構成図である。
【図4】図3の第1油圧回路を示す図である。
【図5】図3及び図4のコントローラが実行するアライ
メント制御ルーチンの流れ図である。
メント制御ルーチンの流れ図である。
【図6】図3及び図4のコントローラが実行するトー角
制御信号決定ルーチンを示し、その一部の流れ図であ
る。
制御信号決定ルーチンを示し、その一部の流れ図であ
る。
【図7】図3及び図4のコントローラが実行するトー角
制御信号決定ルーチンを示し、図6に続く流れ図であ
る。
制御信号決定ルーチンを示し、図6に続く流れ図であ
る。
【図8】図3及び図4のコントローラが実行するキャン
バ角制御信号決定ルーチンを示し、その一部の流れ図で
ある。
バ角制御信号決定ルーチンを示し、その一部の流れ図で
ある。
【図9】図3及び図4のコントローラが実行するキャン
バ角制御信号決定ルーチンを示し、図8に続く流れ図で
ある。
バ角制御信号決定ルーチンを示し、図8に続く流れ図で
ある。
【図10】図6のステップS82で参照される車速Vと
各車速補正値K1V,K2Vとの関係を示すマップの概念図
である。
各車速補正値K1V,K2Vとの関係を示すマップの概念図
である。
【図11】図6のステップS86及び図7のステップS
104で参照されるハンドル角Hと各ハンドル角補正値
K1θ,K2θとの関係を示すマップの概念図である。
104で参照されるハンドル角Hと各ハンドル角補正値
K1θ,K2θとの関係を示すマップの概念図である。
【図12】図6のステップS88で参照されるハンドル
角Hの絶対値と制御ゲインK1θ’との関係を示すマップ
の概念図である。
角Hの絶対値と制御ゲインK1θ’との関係を示すマップ
の概念図である。
【図13】図8のステップS112で参照される車速V
と各車速補正値K3V,K4Vとの関係を示すマップの概念
図である。
と各車速補正値K3V,K4Vとの関係を示すマップの概念
図である。
【図14】図8のステップS116及び図9のステップ
S134で参照されるハンドル角Hと各ハンドル角補正
値K3θ,K4θとの関係を示すマップの概念図である。
S134で参照されるハンドル角Hと各ハンドル角補正
値K3θ,K4θとの関係を示すマップの概念図である。
【図15】図8のステップS118で参照されるハンド
ル角Hの絶対値と制御ゲインK3θ’との関係を示すマッ
プの概念図である。
ル角Hの絶対値と制御ゲインK3θ’との関係を示すマッ
プの概念図である。
【図16】本発明に係るアライメント制御方法を実施し
た場合のハンドル角Hの絶対値と等価的なステアリング
ギヤ比との関係を示す図である。
た場合のハンドル角Hの絶対値と等価的なステアリング
ギヤ比との関係を示す図である。
1 サスペンション装置 2 前輪 5,8 アーム長可変アクチュエータ機構 10 コントローラ 23,24 油圧回路 40 駆動回路
Claims (1)
- 【請求項1】 車両の前輪及び後輪のうち、少なくとも
一方のサスペンション装置のアライメントを調整し、ト
ー角を操舵角に応じて制御する車両用サスペンション装
置のアライメント制御方法において、操舵角が所定値を
越えたとき、操舵角変化量に対するトー角の制御量度合
を増加させることを特徴とする車両用サスペンション装
置のアライメント制御方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4276257A JPH06127243A (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | 車両用サスペンション装置のアライメント制御方法 |
KR1019930021171A KR970000621B1 (ko) | 1992-10-14 | 1993-10-13 | 차량용 서스펜션 장치의 얼라인먼트 제어장치 및 제어방법 |
US08/134,894 US5438515A (en) | 1992-10-14 | 1993-10-13 | Alignment control unit and control method for an automotive suspension |
GB9321273A GB2271968B (en) | 1992-10-14 | 1993-10-14 | Alignment control unit and control method for an automotive suspension |
DE4335093A DE4335093A1 (de) | 1992-10-14 | 1993-10-14 | Ausrichtungssteuereinheit sowie Steuerverfahren für die Radaufhängung eines Kraftfahrzeuges |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4276257A JPH06127243A (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | 車両用サスペンション装置のアライメント制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06127243A true JPH06127243A (ja) | 1994-05-10 |
Family
ID=17566911
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4276257A Pending JPH06127243A (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | 車両用サスペンション装置のアライメント制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06127243A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006298112A (ja) * | 2005-04-19 | 2006-11-02 | Fuji Heavy Ind Ltd | 車両のアライメント管理装置 |
CN100455455C (zh) * | 2004-10-06 | 2009-01-28 | 现代摩比斯株式会社 | 用于主动几何控制悬架的控制杆 |
JP2009126497A (ja) * | 2007-11-28 | 2009-06-11 | Honda Motor Co Ltd | 車両の後輪トー角制御装置 |
JP2009241858A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Equos Research Co Ltd | 旋回制御装置及び旋回制御方法 |
JP2011178226A (ja) * | 2010-02-26 | 2011-09-15 | Equos Research Co Ltd | 車両用制御装置 |
-
1992
- 1992-10-14 JP JP4276257A patent/JPH06127243A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100455455C (zh) * | 2004-10-06 | 2009-01-28 | 现代摩比斯株式会社 | 用于主动几何控制悬架的控制杆 |
JP2006298112A (ja) * | 2005-04-19 | 2006-11-02 | Fuji Heavy Ind Ltd | 車両のアライメント管理装置 |
JP4722536B2 (ja) * | 2005-04-19 | 2011-07-13 | 富士重工業株式会社 | 車両のアライメント管理装置 |
JP2009126497A (ja) * | 2007-11-28 | 2009-06-11 | Honda Motor Co Ltd | 車両の後輪トー角制御装置 |
JP2009241858A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Equos Research Co Ltd | 旋回制御装置及び旋回制御方法 |
JP2011178226A (ja) * | 2010-02-26 | 2011-09-15 | Equos Research Co Ltd | 車両用制御装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20001024 |