JPH06126258A - 錆原因物質を含む多孔質品の洗浄方法及びその洗浄方法に用いる洗浄装置 - Google Patents
錆原因物質を含む多孔質品の洗浄方法及びその洗浄方法に用いる洗浄装置Info
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- JPH06126258A JPH06126258A JP27741492A JP27741492A JPH06126258A JP H06126258 A JPH06126258 A JP H06126258A JP 27741492 A JP27741492 A JP 27741492A JP 27741492 A JP27741492 A JP 27741492A JP H06126258 A JPH06126258 A JP H06126258A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 環境を汚すことなく、しかも錆の発生を防止
して、好適にプラスチック磁石などの洗浄を行なうこと
ができる錆原因物質を含む多孔質品の洗浄方法及びその
洗浄方法に用いる洗浄装置を提供すること。 【構成】 連続式洗浄装置10は、脱酸素を行った純水
を収容する第1の浄化層12及び第2の浄化層14と、
第2の浄化槽14から搬送されたプラスチック磁石1に
対して常温の空気を吹き付けてプラスチック磁石1の表
面近傍の水分を除去する空気吹き付け部16と、空気吹
き付け部16から搬送されたプラスチック磁石1に対し
て温風を吹き付けてプラスチック磁石1の乾燥を行う乾
燥部18と、プラスチック磁石1を前記第1の浄化槽1
2,第2の浄化槽14,空気吹き付け部16,乾燥部1
8の順に搬送する搬送部20とから構成されている。
して、好適にプラスチック磁石などの洗浄を行なうこと
ができる錆原因物質を含む多孔質品の洗浄方法及びその
洗浄方法に用いる洗浄装置を提供すること。 【構成】 連続式洗浄装置10は、脱酸素を行った純水
を収容する第1の浄化層12及び第2の浄化層14と、
第2の浄化槽14から搬送されたプラスチック磁石1に
対して常温の空気を吹き付けてプラスチック磁石1の表
面近傍の水分を除去する空気吹き付け部16と、空気吹
き付け部16から搬送されたプラスチック磁石1に対し
て温風を吹き付けてプラスチック磁石1の乾燥を行う乾
燥部18と、プラスチック磁石1を前記第1の浄化槽1
2,第2の浄化槽14,空気吹き付け部16,乾燥部1
8の順に搬送する搬送部20とから構成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばプラスチック磁
石等の様に、錆の原因となる物質(例えば鉄等)を含む
多孔質品の洗浄方法及びその洗浄方法に用いる洗浄装置
に関するものである。
石等の様に、錆の原因となる物質(例えば鉄等)を含む
多孔質品の洗浄方法及びその洗浄方法に用いる洗浄装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、金属の粉体をプラスチックで固め
た部品が製造されており、そのうち例えば磁性を有する
鉄等の金属粉体(磁粉)を固めたプラスチック磁石は、
形状の自由さや使い勝手に優れている等の特性から特に
多く利用されている。
た部品が製造されており、そのうち例えば磁性を有する
鉄等の金属粉体(磁粉)を固めたプラスチック磁石は、
形状の自由さや使い勝手に優れている等の特性から特に
多く利用されている。
【0003】プラスチック磁石を製造する場合には、磁
粉をプラスチックで固めた後に表面を研磨し次いで電着
塗装を施すが、この研磨の直後には、プラスチック磁石
の表面に研磨等によって生じた磁粉が付着したままであ
る。よって、そのまま電着塗装を行なうと、表面に塗装
のむらや凸凹などの不具合が生じるので、通常は、電着
塗装の前に磁粉を除去するための洗浄が行われている。
粉をプラスチックで固めた後に表面を研磨し次いで電着
塗装を施すが、この研磨の直後には、プラスチック磁石
の表面に研磨等によって生じた磁粉が付着したままであ
る。よって、そのまま電着塗装を行なうと、表面に塗装
のむらや凸凹などの不具合が生じるので、通常は、電着
塗装の前に磁粉を除去するための洗浄が行われている。
【0004】この洗浄の方法としては、プラスチック磁
石が錆易いことから、フロン又はトリクロルエタン等の
溶剤を用いて洗浄していた。例えばトリクロルエタンを
用いる場合には、三槽式とよばれる方法が採用されてい
る。即ち、トリクロルエタンを加熱して超音波をかけな
がら洗浄する第1の槽,次にトリクロルエタンを常温に
して超音波洗浄を行なう第2の槽,更にトリクロルエタ
ンを乾燥する第3の槽を用い、これらの槽に順次プラス
チック磁石を入れて洗浄を行なっている。
石が錆易いことから、フロン又はトリクロルエタン等の
溶剤を用いて洗浄していた。例えばトリクロルエタンを
用いる場合には、三槽式とよばれる方法が採用されてい
る。即ち、トリクロルエタンを加熱して超音波をかけな
がら洗浄する第1の槽,次にトリクロルエタンを常温に
して超音波洗浄を行なう第2の槽,更にトリクロルエタ
ンを乾燥する第3の槽を用い、これらの槽に順次プラス
チック磁石を入れて洗浄を行なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の洗浄方法では、次の様な問題があり必ずしも好
適ではなかった。つまり、従来の洗浄方法では、洗浄の
ためにエタン等の有機溶剤を使用しなければならない
が、近年では環境保護の観点から有機溶剤の使用の制限
が望まれている。例えばエタンは2005年で使用禁止
の方針が採用されているので、環境を汚すことなく良好
にプラスチック磁石等を洗浄できる方法や装置の開発が
望まれている。
た従来の洗浄方法では、次の様な問題があり必ずしも好
適ではなかった。つまり、従来の洗浄方法では、洗浄の
ためにエタン等の有機溶剤を使用しなければならない
が、近年では環境保護の観点から有機溶剤の使用の制限
が望まれている。例えばエタンは2005年で使用禁止
の方針が採用されているので、環境を汚すことなく良好
にプラスチック磁石等を洗浄できる方法や装置の開発が
望まれている。
【0006】この対策として、有機溶剤の代わりに水を
使用することが考えられるが、特にプラスチック磁石等
には鉄等の錆原因物質が含まれており、洗浄用の水が付
着したままであると錆が発生してしまうという別な問題
が生じる。しかもプラスチック磁石は、金属とプラスチ
ックとの熱膨張率の差などの原因によって、プラスチッ
ク磁石の表面から内部に至る多くの細孔が形成されて多
孔質となっているので、洗浄のために使用した水がこの
細孔に染み込むと、非常に除去しにくいという問題もあ
る。
使用することが考えられるが、特にプラスチック磁石等
には鉄等の錆原因物質が含まれており、洗浄用の水が付
着したままであると錆が発生してしまうという別な問題
が生じる。しかもプラスチック磁石は、金属とプラスチ
ックとの熱膨張率の差などの原因によって、プラスチッ
ク磁石の表面から内部に至る多くの細孔が形成されて多
孔質となっているので、洗浄のために使用した水がこの
細孔に染み込むと、非常に除去しにくいという問題もあ
る。
【0007】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れ、環境を汚すことなく、しかも錆の発生を防止して、
好適にプラスチック磁石などの洗浄を行なうことができ
る錆原因物質を含む多孔質品の洗浄方法及びその洗浄方
法に用いる洗浄装置を提供することを目的とする。
れ、環境を汚すことなく、しかも錆の発生を防止して、
好適にプラスチック磁石などの洗浄を行なうことができ
る錆原因物質を含む多孔質品の洗浄方法及びその洗浄方
法に用いる洗浄装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項1の発明は、錆原因物質を含む多孔質品を純水
に漬け、超音波振動を与えて該多孔質品の超音波洗浄を
行ない、その後乾燥するに当り乾燥後の該多孔質品の常
温,常湿度における残留水分を600ppm以下にするこ
とを特徴とする錆原因物質を含む多孔質品の洗浄方法を
要旨とする。
の請求項1の発明は、錆原因物質を含む多孔質品を純水
に漬け、超音波振動を与えて該多孔質品の超音波洗浄を
行ない、その後乾燥するに当り乾燥後の該多孔質品の常
温,常湿度における残留水分を600ppm以下にするこ
とを特徴とする錆原因物質を含む多孔質品の洗浄方法を
要旨とする。
【0009】請求項2の発明は、錆原因物質を含む多孔
質品を純水中に漬け、該純水に超音波振動を与えて前記
多孔質品の超音波洗浄を行い、次に該超音波洗浄が行わ
れた多孔質品に常温の空気を吹き付けて該多孔質品の表
面近傍に付着した水分を除去し、その後該水分を除去し
た多孔質品に温風を吹き付けて乾燥させて、該多孔質品
の常温,常湿度における残留水分を600ppm以下にす
ることを特徴とする前記請求項1記載の錆原因物質を含
む多孔質品の洗浄方法を要旨とする。
質品を純水中に漬け、該純水に超音波振動を与えて前記
多孔質品の超音波洗浄を行い、次に該超音波洗浄が行わ
れた多孔質品に常温の空気を吹き付けて該多孔質品の表
面近傍に付着した水分を除去し、その後該水分を除去し
た多孔質品に温風を吹き付けて乾燥させて、該多孔質品
の常温,常湿度における残留水分を600ppm以下にす
ることを特徴とする前記請求項1記載の錆原因物質を含
む多孔質品の洗浄方法を要旨とする。
【0010】請求項3の発明は、前記超音波洗浄を行う
槽に注入する純水は、脱気処理した純水であることを特
徴とする前記請求項1又は請求項2記載の錆原因物質を
含む多孔質品の洗浄方法を要旨とする。
槽に注入する純水は、脱気処理した純水であることを特
徴とする前記請求項1又は請求項2記載の錆原因物質を
含む多孔質品の洗浄方法を要旨とする。
【0011】請求項4の発明は、前記請求項1記載の洗
浄方法に用いる洗浄装置であって、純水を収容するとと
もに、該純水に漬けた前記多孔質品に超音波振動を与え
る超音波発振機を設けた洗浄槽と、該浄化槽から搬送さ
れた前記多孔質品に対して、常温の空気を吹き付けて該
多孔質品の表面近傍の水分の除去を行なう空気吹き付け
部と、該空気吹き付け部から搬送された前記多孔質品に
対して、温風を吹き付けて該多孔質品の乾燥を行う乾燥
部と、を備えたことを特徴とする錆原因物質を含む多孔
質品の洗浄装置を要旨とする。
浄方法に用いる洗浄装置であって、純水を収容するとと
もに、該純水に漬けた前記多孔質品に超音波振動を与え
る超音波発振機を設けた洗浄槽と、該浄化槽から搬送さ
れた前記多孔質品に対して、常温の空気を吹き付けて該
多孔質品の表面近傍の水分の除去を行なう空気吹き付け
部と、該空気吹き付け部から搬送された前記多孔質品に
対して、温風を吹き付けて該多孔質品の乾燥を行う乾燥
部と、を備えたことを特徴とする錆原因物質を含む多孔
質品の洗浄装置を要旨とする。
【0012】請求項5の発明は、前記多孔質品を前記浄
化槽内の純水に漬けながら搬送するとともに、該多孔質
品を前記浄化槽,前記空気吹き付け部,前記乾燥部の順
序で搬送する搬送部を備えたことを特徴とする錆原因物
質を含む前記請求項4記載の多孔質品の連続式洗浄装置
を要旨とする。
化槽内の純水に漬けながら搬送するとともに、該多孔質
品を前記浄化槽,前記空気吹き付け部,前記乾燥部の順
序で搬送する搬送部を備えたことを特徴とする錆原因物
質を含む前記請求項4記載の多孔質品の連続式洗浄装置
を要旨とする。
【0013】請求項6の発明は、前記多孔質品をカゴ等
の容器にいれて前記洗浄槽の純水に漬け、更に前記空気
吹き付け部,前記乾燥部の順序で搬送すること特徴とす
る前記請求項4記載の錆原因物質を含む多孔質品の洗浄
装置を要旨とする。
の容器にいれて前記洗浄槽の純水に漬け、更に前記空気
吹き付け部,前記乾燥部の順序で搬送すること特徴とす
る前記請求項4記載の錆原因物質を含む多孔質品の洗浄
装置を要旨とする。
【0014】請求項7の発明は、前記超音波洗浄を行う
槽に注入する純水は、脱気処理した純水であることを特
徴とする前記請求項4ないし請求項6記載の錆原因物質
を含む多孔質品の洗浄装置を要旨とする。
槽に注入する純水は、脱気処理した純水であることを特
徴とする前記請求項4ないし請求項6記載の錆原因物質
を含む多孔質品の洗浄装置を要旨とする。
【0015】ここで、前記錆原因物質を含む多孔質品と
しては、例えば磁性を帯びた鉄粉末等を含むプラスチッ
ク磁石が挙げられる。前記多孔質品の残留水分として
は、600ppm以下であればよいが、特に乾燥後の環境
及び多孔質品の微細な孔の構造にもよるが、250〜3
00ppm程度が望ましい。この程度の残留水分であれ
ば、通常の環境に長時間放置しておいても錆の発生はな
い。
しては、例えば磁性を帯びた鉄粉末等を含むプラスチッ
ク磁石が挙げられる。前記多孔質品の残留水分として
は、600ppm以下であればよいが、特に乾燥後の環境
及び多孔質品の微細な孔の構造にもよるが、250〜3
00ppm程度が望ましい。この程度の残留水分であれ
ば、通常の環境に長時間放置しておいても錆の発生はな
い。
【0016】前記常温,常湿度の範囲としては、例えば
10〜30℃,相対湿度40〜70%の範囲が挙げられ
る。前記超音波振動を伝える媒体である水は、有機溶剤
に比べて蒸気圧が低く表面張力が大きいので、最大のキ
ャビテーションが得られるので好適であるが、例えば5
0〜60℃では他の有機溶剤より洗浄力が大きいので、
ヒータ等によって水の温度をその範囲に調節することが
望ましい。
10〜30℃,相対湿度40〜70%の範囲が挙げられ
る。前記超音波振動を伝える媒体である水は、有機溶剤
に比べて蒸気圧が低く表面張力が大きいので、最大のキ
ャビテーションが得られるので好適であるが、例えば5
0〜60℃では他の有機溶剤より洗浄力が大きいので、
ヒータ等によって水の温度をその範囲に調節することが
望ましい。
【0017】前記純水としては、脱酸素モジュール等に
よって脱酸素を行った水を使用することが望ましい。前
記超音波洗浄を行なう装置としては、周知の超音波洗浄
装置等に用いられているフェライト振動子,ランジュバ
ン振動子,電歪振動子等が採用できるが、液体中に音波
を効果的に輻射するためには、金属やプラスチック等の
振動板を介して行なうことが望ましい。
よって脱酸素を行った水を使用することが望ましい。前
記超音波洗浄を行なう装置としては、周知の超音波洗浄
装置等に用いられているフェライト振動子,ランジュバ
ン振動子,電歪振動子等が採用できるが、液体中に音波
を効果的に輻射するためには、金属やプラスチック等の
振動板を介して行なうことが望ましい。
【0018】前記超音波発振機の配置方法としては、浄
化槽内に吊す方法,浄化槽の底部に設置する方法,浄化
槽の壁面の内側又は外側に配置する方法等が採用でき
る。前記浄化槽としては、1槽でもよいが、2槽以上の
複数の槽を採用することもできる。また、超音波発振機
を備え純水を入れる浄化槽の下流側に、同様な構成のす
すぎ槽を配置してもよい。
化槽内に吊す方法,浄化槽の底部に設置する方法,浄化
槽の壁面の内側又は外側に配置する方法等が採用でき
る。前記浄化槽としては、1槽でもよいが、2槽以上の
複数の槽を採用することもできる。また、超音波発振機
を備え純水を入れる浄化槽の下流側に、同様な構成のす
すぎ槽を配置してもよい。
【0019】前記乾燥部にて吹き付ける温風の温度とし
ては、高温による酸化を防止するために、60〜80℃
の範囲が好適である。前記搬送手段としては、浄化槽,
空気吹き付け部及び乾燥部を連続的に接続するメッシュ
のベルトコンベア等を採用できるが、多孔質品を搬送で
きるものであれば、必ずしも一体につながったものでな
くてもよい。
ては、高温による酸化を防止するために、60〜80℃
の範囲が好適である。前記搬送手段としては、浄化槽,
空気吹き付け部及び乾燥部を連続的に接続するメッシュ
のベルトコンベア等を採用できるが、多孔質品を搬送で
きるものであれば、必ずしも一体につながったものでな
くてもよい。
【0020】
(1)請求項1の発明は、洗浄槽内に純水を収容し、こ
の純水の中に錆原因物質を含む多孔質品を漬け、超音波
をかけて洗浄し、その後乾燥した時の多孔質品に含まれ
る残留水分が(カールフィッシャー法によって測定した
場合)600ppm以下であれば、多孔質品がその後の工
程又は製品として市場に出荷されて使用された場合に、
錆が全く発生しないことを見いだしたことによってなさ
れたものである。
の純水の中に錆原因物質を含む多孔質品を漬け、超音波
をかけて洗浄し、その後乾燥した時の多孔質品に含まれ
る残留水分が(カールフィッシャー法によって測定した
場合)600ppm以下であれば、多孔質品がその後の工
程又は製品として市場に出荷されて使用された場合に、
錆が全く発生しないことを見いだしたことによってなさ
れたものである。
【0021】即ち、多孔質品は、錆原因物質となる金
属、例えばFe,Nd,Sn等の金属を含んでいる場合
には、純水を使って洗浄する際に、水分が孔の中に入っ
て内部にまで侵入し、製品の内部から錆が発生して重大
が損傷を与えることがあるため、従来では純水中での洗
浄は行なわれていなかった。それに対し、請求項1の発
明では、純水中で洗浄後、適切な乾燥方法により乾燥し
た後の残留水分が600ppm以下であれば全く錆の発生
の心配のないことを見いだしたものである。
属、例えばFe,Nd,Sn等の金属を含んでいる場合
には、純水を使って洗浄する際に、水分が孔の中に入っ
て内部にまで侵入し、製品の内部から錆が発生して重大
が損傷を与えることがあるため、従来では純水中での洗
浄は行なわれていなかった。それに対し、請求項1の発
明では、純水中で洗浄後、適切な乾燥方法により乾燥し
た後の残留水分が600ppm以下であれば全く錆の発生
の心配のないことを見いだしたものである。
【0022】つまり、請求項1の発明は、錆原因物質を
含む多孔質品の純水洗浄において、乾燥後の常温,常湿
度における多孔質品の残留水分をコントロールすること
によって、錆の発生を防止するものである。尚、乾燥後
の残留水分が、常温,常湿度で600ppmを上回る場
合、水分は多孔質品の表面に水滴として付着している
か、又は多孔質品の内部から水分が蒸発して、多孔質品
の表面又は多孔質品を収納する容器に水滴として付着
し、空気中の酸素を取り込んで酸化が始まると考えられ
るので、好ましくない。 (2)請求項2の発明は、請求項1の発明を具体的に述
べたものである。
含む多孔質品の純水洗浄において、乾燥後の常温,常湿
度における多孔質品の残留水分をコントロールすること
によって、錆の発生を防止するものである。尚、乾燥後
の残留水分が、常温,常湿度で600ppmを上回る場
合、水分は多孔質品の表面に水滴として付着している
か、又は多孔質品の内部から水分が蒸発して、多孔質品
の表面又は多孔質品を収納する容器に水滴として付着
し、空気中の酸素を取り込んで酸化が始まると考えられ
るので、好ましくない。 (2)請求項2の発明は、請求項1の発明を具体的に述
べたものである。
【0023】最初に錆原因物質を含む多孔質品を純水に
漬け、純水に超音波振動を与えて多孔質品の超音波洗浄
を行なう。次に、超音波洗浄が行われた多孔質品に常温
の空気を吹き付けることによって、多孔質品の表面に付
着した水分を除去する。ここで、高温の空気を直接に吹
き付けると、(表面の水分を除去した多孔質品でもその
内部には水分がまだ多く存在するため)酸化が急激に進
むことがあるので、本発明では、温風を多孔質品に吹き
付けて乾燥させることによって、残留水分を600ppm
以下にする。以上の操作を行なうことによって、例えば
プラスチック磁石等の錆原因物質を含む多孔質品を水で
洗浄した場合でも、錆の発生を抑制するとともに十分な
洗浄が可能である。 (3)請求項3の発明は、超音波洗浄に使用する純水に
関するものである。
漬け、純水に超音波振動を与えて多孔質品の超音波洗浄
を行なう。次に、超音波洗浄が行われた多孔質品に常温
の空気を吹き付けることによって、多孔質品の表面に付
着した水分を除去する。ここで、高温の空気を直接に吹
き付けると、(表面の水分を除去した多孔質品でもその
内部には水分がまだ多く存在するため)酸化が急激に進
むことがあるので、本発明では、温風を多孔質品に吹き
付けて乾燥させることによって、残留水分を600ppm
以下にする。以上の操作を行なうことによって、例えば
プラスチック磁石等の錆原因物質を含む多孔質品を水で
洗浄した場合でも、錆の発生を抑制するとともに十分な
洗浄が可能である。 (3)請求項3の発明は、超音波洗浄に使用する純水に
関するものである。
【0024】例えば通常の水をイオン交換樹脂に通して
純水にすると同時に、脱気装置に通して中に含まれてい
る酸素を取り除くことにより、水のキャビテーションが
強化されて洗浄力が向上するとともに、酸素の含有量が
少ないので錆の発生を抑制することができ、特に多孔質
品の洗浄には有効である。 (4)請求項4の発明は、前記洗浄方法に使用される装
置に関するものであり、洗浄槽と空気吹き付け部と乾燥
部とによって錆原因物質を含む多孔質品の洗浄を行なう
ものである。 (5)請求項5の発明は、前記洗浄方法に使用される装
置に関するものであり、洗浄槽と空気吹き付け部と乾燥
部とを順番に搬送する搬送部によって、錆原因物質を含
む多孔質品の連続洗浄を行なうものである。 (6)請求項6の発明は、前記洗浄方法に使用される装
置に関するものであり、特に多孔質品をカゴ等の容器に
いれて、洗浄槽,空気吹き付け部,乾燥部の順序に搬送
して、バッチ式にて洗浄を行なうものである。 (7)請求項7の発明は、請求項4ないし請求項6の装
置に使用する純水に関するものであり、前記請求項3と
同様である。
純水にすると同時に、脱気装置に通して中に含まれてい
る酸素を取り除くことにより、水のキャビテーションが
強化されて洗浄力が向上するとともに、酸素の含有量が
少ないので錆の発生を抑制することができ、特に多孔質
品の洗浄には有効である。 (4)請求項4の発明は、前記洗浄方法に使用される装
置に関するものであり、洗浄槽と空気吹き付け部と乾燥
部とによって錆原因物質を含む多孔質品の洗浄を行なう
ものである。 (5)請求項5の発明は、前記洗浄方法に使用される装
置に関するものであり、洗浄槽と空気吹き付け部と乾燥
部とを順番に搬送する搬送部によって、錆原因物質を含
む多孔質品の連続洗浄を行なうものである。 (6)請求項6の発明は、前記洗浄方法に使用される装
置に関するものであり、特に多孔質品をカゴ等の容器に
いれて、洗浄槽,空気吹き付け部,乾燥部の順序に搬送
して、バッチ式にて洗浄を行なうものである。 (7)請求項7の発明は、請求項4ないし請求項6の装
置に使用する純水に関するものであり、前記請求項3と
同様である。
【0025】
【実施例】以下本発明の第1実施例であるプラスチック
磁石の洗浄方法及び連続式洗浄装置について、図に基づ
いて説明する。尚、各図においては、要部を一部拡大し
て示している。
磁石の洗浄方法及び連続式洗浄装置について、図に基づ
いて説明する。尚、各図においては、要部を一部拡大し
て示している。
【0026】a) まず、プラスチック磁石の製造方法
について説明する。 Nd−Fe−Bの粉末0.05〜5重量%とプラスチッ
クの原料95〜99.5重量%とを混合した後に、リン
グ状に押圧して成形する。次に、このリング状の成形体
を100〜200℃に加熱して硬化させ、その後、この
硬化させた成形体の表面を砥石等を用いて研磨して、図
1に示すプラスチック磁石の研磨した成形体1(以下単
にプラスチック磁石と称す)を形成する。
について説明する。 Nd−Fe−Bの粉末0.05〜5重量%とプラスチッ
クの原料95〜99.5重量%とを混合した後に、リン
グ状に押圧して成形する。次に、このリング状の成形体
を100〜200℃に加熱して硬化させ、その後、この
硬化させた成形体の表面を砥石等を用いて研磨して、図
1に示すプラスチック磁石の研磨した成形体1(以下単
にプラスチック磁石と称す)を形成する。
【0027】b)次に、前記研磨後に行われる洗浄工程
について説明する。 本実施例のプラスチック磁石1を洗浄する装置は、図2
に示す様に、プラスチック磁石1を連続して運搬して、
洗浄,水分除去,乾燥の各作業領域に順次移動させて洗
浄を行なう連続式洗浄装置10である。
について説明する。 本実施例のプラスチック磁石1を洗浄する装置は、図2
に示す様に、プラスチック磁石1を連続して運搬して、
洗浄,水分除去,乾燥の各作業領域に順次移動させて洗
浄を行なう連続式洗浄装置10である。
【0028】この連続式洗浄装置10は、所定の幅で一
方向に連続する装置であり、脱酸素を行った純水を収容
する第1の浄化槽12及び第2の浄化槽14と、第2の
浄化槽14から搬送されたプラスチック磁石1に対して
常温の空気を吹き付けて表面近傍の水分の除去を行なう
空気吹き付け部16と、空気吹き付け部16から搬送さ
れたプラスチック磁石1に対して温風を吹き付けてプラ
スチック磁石1の乾燥を行う乾燥部18と、プラスチッ
ク磁石1を前記第1の浄化槽12,第2の浄化槽14,
空気吹き付け部16,乾燥部18の順に搬送する搬送部
20と、から構成されている。
方向に連続する装置であり、脱酸素を行った純水を収容
する第1の浄化槽12及び第2の浄化槽14と、第2の
浄化槽14から搬送されたプラスチック磁石1に対して
常温の空気を吹き付けて表面近傍の水分の除去を行なう
空気吹き付け部16と、空気吹き付け部16から搬送さ
れたプラスチック磁石1に対して温風を吹き付けてプラ
スチック磁石1の乾燥を行う乾燥部18と、プラスチッ
ク磁石1を前記第1の浄化槽12,第2の浄化槽14,
空気吹き付け部16,乾燥部18の順に搬送する搬送部
20と、から構成されている。
【0029】以下各構成について詳細に説明する。前記
第1の浄化槽12内には、脱酸素の純水が収容されてお
り、槽12内には、純水に超音波振動を与える超音波発
振機24と、純水の温度を検出する温度センサ22とが
配置されている。また、超音波発振機24の上方には、
搬送部20である金属メッシュからなるコンベアが下方
にたわんで配置されており、一方、超音波発振機24の
下方の槽壁面には、純水の排出孔26が設けられてい
る。尚、槽12の下流側の上方には、プラスチック磁石
1に残留して付着したゴミ等を除去するために水を噴射
する水噴射孔28が設けられている。
第1の浄化槽12内には、脱酸素の純水が収容されてお
り、槽12内には、純水に超音波振動を与える超音波発
振機24と、純水の温度を検出する温度センサ22とが
配置されている。また、超音波発振機24の上方には、
搬送部20である金属メッシュからなるコンベアが下方
にたわんで配置されており、一方、超音波発振機24の
下方の槽壁面には、純水の排出孔26が設けられてい
る。尚、槽12の下流側の上方には、プラスチック磁石
1に残留して付着したゴミ等を除去するために水を噴射
する水噴射孔28が設けられている。
【0030】前記第2の浄化槽14内には、前記第1の
浄化槽12と同様に、脱酸素の純水が収容されており、
槽14内には、超音波発振機30及び温度センサ32に
加えて、純水の温度を約50〜60℃の範囲に保つため
にヒータ34が設けられている。また、超音波発振機3
0の上方には、前記と同様にコンベアが下方にたわんで
配置されており、一方、超音波発振機24の下方の槽壁
面には、排出孔36が設けられている。尚、この第2の
浄化槽14から第1の浄化槽12に、ヒータ34によっ
て暖められた純水が、搬送経路とは逆方向に供給されて
いる。
浄化槽12と同様に、脱酸素の純水が収容されており、
槽14内には、超音波発振機30及び温度センサ32に
加えて、純水の温度を約50〜60℃の範囲に保つため
にヒータ34が設けられている。また、超音波発振機3
0の上方には、前記と同様にコンベアが下方にたわんで
配置されており、一方、超音波発振機24の下方の槽壁
面には、排出孔36が設けられている。尚、この第2の
浄化槽14から第1の浄化槽12に、ヒータ34によっ
て暖められた純水が、搬送経路とは逆方向に供給されて
いる。
【0031】前記空気吹き付け部16の上方には、搬送
部20に載置されたプラスチック磁石1の表面の水分を
除去するために、常温の空気を下方に向かって吹き付け
る空気噴射孔40が3列に配置されている。また、搬送
部20の下方には、噴射された空気によって吹き飛ばさ
れた水を収容する容器42と排出孔44とが設けられて
いる。
部20に載置されたプラスチック磁石1の表面の水分を
除去するために、常温の空気を下方に向かって吹き付け
る空気噴射孔40が3列に配置されている。また、搬送
部20の下方には、噴射された空気によって吹き飛ばさ
れた水を収容する容器42と排出孔44とが設けられて
いる。
【0032】前記乾燥部18には、温風を外部に逃がさ
ずに効率よくプラスチック磁石1を乾燥させるために、
搬送部20の上下左右を覆ってカバー50が設けられて
いる。このカバー50内の下流側の上部及び下部には、
温風を搬送部20の上流側に向かって吹き付ける温風噴
射孔51,52が設けられている。また、カバー50内
の上流側の上部には、温風を下方に吹き付ける温風噴射
孔53が設けられており、一方、下部には、温風を吸引
する温風吸引部54が設けられている。よって、前記温
風噴射孔51,52から吹き出された温風は、搬送部2
0の搬送方向とは逆方向に送られて、プラスチック磁石
1を乾燥しながら温風吸引部54に回収される。
ずに効率よくプラスチック磁石1を乾燥させるために、
搬送部20の上下左右を覆ってカバー50が設けられて
いる。このカバー50内の下流側の上部及び下部には、
温風を搬送部20の上流側に向かって吹き付ける温風噴
射孔51,52が設けられている。また、カバー50内
の上流側の上部には、温風を下方に吹き付ける温風噴射
孔53が設けられており、一方、下部には、温風を吸引
する温風吸引部54が設けられている。よって、前記温
風噴射孔51,52から吹き出された温風は、搬送部2
0の搬送方向とは逆方向に送られて、プラスチック磁石
1を乾燥しながら温風吸引部54に回収される。
【0033】前記搬送部20は、上述した様に金属メッ
シュからなる一体の連続したベルトコンベアであり、各
所に配置された多くのローラ60によって、多くのプラ
スチック磁石1を載置した状態で、第1の浄化槽12,
第2の浄化槽14,空気吹き付け部16,乾燥部18の
順に移動して、プラスチック磁石1の搬送を行なう。
尚、第1の浄化槽12及び第2の浄化槽14では、ロー
ラ60aによって上方から押圧されて、搬送部20自体
がプラスチック磁石1とともに純水に漬かるようにされ
ている。
シュからなる一体の連続したベルトコンベアであり、各
所に配置された多くのローラ60によって、多くのプラ
スチック磁石1を載置した状態で、第1の浄化槽12,
第2の浄化槽14,空気吹き付け部16,乾燥部18の
順に移動して、プラスチック磁石1の搬送を行なう。
尚、第1の浄化槽12及び第2の浄化槽14では、ロー
ラ60aによって上方から押圧されて、搬送部20自体
がプラスチック磁石1とともに純水に漬かるようにされ
ている。
【0034】c)次に、この様な構造の連続式洗浄装置
10の動作について説明する。 まず、研磨されたプラスチック磁石1が、他のコンベア
70によって第1の浄化槽12の搬送部20の上に載置
されると、プラスチック磁石1は搬送部20の動きに伴
って純水の中に送られる。ここで、超音波発振機24に
よる超音波洗浄が行われ、次にこの第1の浄化槽12の
純水から出た直後に、水噴射孔28から水が噴射されて
プラスチック磁石1の表面のゴミ等が除去される。
10の動作について説明する。 まず、研磨されたプラスチック磁石1が、他のコンベア
70によって第1の浄化槽12の搬送部20の上に載置
されると、プラスチック磁石1は搬送部20の動きに伴
って純水の中に送られる。ここで、超音波発振機24に
よる超音波洗浄が行われ、次にこの第1の浄化槽12の
純水から出た直後に、水噴射孔28から水が噴射されて
プラスチック磁石1の表面のゴミ等が除去される。
【0035】次に、搬送部20によって、プラスチック
磁石1は第1の浄化槽12から第2の浄化槽14に送ら
れて、同様な超音波洗浄が行われる。更に、この第2の
浄化槽14での超音波洗浄の後に、プラスチック磁石1
は第2の浄化槽12から空気吹き付け部16に送られ
る。ここで、空気噴射孔40より数十秒間にわたり大量
の空気(200〜500リットル/分)が噴射されて、プラ
スチック磁石1の表面近傍の水分が除去される。
磁石1は第1の浄化槽12から第2の浄化槽14に送ら
れて、同様な超音波洗浄が行われる。更に、この第2の
浄化槽14での超音波洗浄の後に、プラスチック磁石1
は第2の浄化槽12から空気吹き付け部16に送られ
る。ここで、空気噴射孔40より数十秒間にわたり大量
の空気(200〜500リットル/分)が噴射されて、プラ
スチック磁石1の表面近傍の水分が除去される。
【0036】次に、プラスチック磁石1は空気吹き付け
部16から乾燥部18に送られる。ここで、温風噴射孔
51,52,53から60〜80℃の大量の温風(50
〜200リットル/分)が吹き付けられて、プラスチック磁
石1の細孔内部までの乾燥が行われる。
部16から乾燥部18に送られる。ここで、温風噴射孔
51,52,53から60〜80℃の大量の温風(50
〜200リットル/分)が吹き付けられて、プラスチック磁
石1の細孔内部までの乾燥が行われる。
【0037】この様に、本実施例では、第1及び第2の
浄化槽12,14にて、純水中で超音波洗浄を行なうこ
とによって、プラスチック磁石1に付着した磁粉を十分
に洗浄することができる。更に、空気吹き付け部16に
て常温の空気を吹き付けるので、プラスチック磁石1の
表面近傍の水分を除去することができ、しかも乾燥部1
8にて温風を吹き付けるので、プラスチック磁石1の細
孔内部に至るまで、短時間で十分に乾燥させて水分を除
去することができる。
浄化槽12,14にて、純水中で超音波洗浄を行なうこ
とによって、プラスチック磁石1に付着した磁粉を十分
に洗浄することができる。更に、空気吹き付け部16に
て常温の空気を吹き付けるので、プラスチック磁石1の
表面近傍の水分を除去することができ、しかも乾燥部1
8にて温風を吹き付けるので、プラスチック磁石1の細
孔内部に至るまで、短時間で十分に乾燥させて水分を除
去することができる。
【0038】その結果、プラスチック磁石1の様に内部
に錆を発生させる原因となる鉄等を含んでいる多孔質品
の場合でも、錆の発生が極めて少ないという顕著な効果
を奏する。また、洗浄に用いた純水は、環境を汚すこと
がなく、しかも酸素を多く含まないので、洗浄力が強く
しかも錆が発生しにくいという利点がある。 (実験例1)次に、本実施例の効果を確認するために行
った実験例について説明する。
に錆を発生させる原因となる鉄等を含んでいる多孔質品
の場合でも、錆の発生が極めて少ないという顕著な効果
を奏する。また、洗浄に用いた純水は、環境を汚すこと
がなく、しかも酸素を多く含まないので、洗浄力が強く
しかも錆が発生しにくいという利点がある。 (実験例1)次に、本実施例の効果を確認するために行
った実験例について説明する。
【0039】実験は、プラスチック磁石の洗浄前の水分
を289ppmとし、次の5つの方法で洗浄及び乾燥を行
ない、その後の水分量や錆の状態を調べた。尚、下記の
〜が比較例であり、は本実施例によるものであ
る。 純水にドブ漬けし、大気乾燥した。その結果、2時間
程度で錆が発生したので好ましくない。
を289ppmとし、次の5つの方法で洗浄及び乾燥を行
ない、その後の水分量や錆の状態を調べた。尚、下記の
〜が比較例であり、は本実施例によるものであ
る。 純水にドブ漬けし、大気乾燥した。その結果、2時間
程度で錆が発生したので好ましくない。
【0040】純水にドブ漬けし、温風乾燥した。その
結果、しみ状の錆が発生したので、好ましくない。 10分の超音波洗浄後、ウエスにて(646ppm程度
まで)水切りし、その後24時間大気中に放置して乾燥
した。その結果、測定時点では錆は発生せず、水分量も
281ppmと少なかったが、乾燥に長い時間がかかり、
工業的には好ましくない。
結果、しみ状の錆が発生したので、好ましくない。 10分の超音波洗浄後、ウエスにて(646ppm程度
まで)水切りし、その後24時間大気中に放置して乾燥
した。その結果、測定時点では錆は発生せず、水分量も
281ppmと少なかったが、乾燥に長い時間がかかり、
工業的には好ましくない。
【0041】10分の超音波洗浄後、ウエスにて水切
りし、その後メチレンクロライドにて10分水切りし
た。その結果、錆は発生せず、水分量も282ppmと少
なかったが、有機溶剤を使用するので、環境保護の観点
から好ましくない。 10分の超音波洗浄後、ウエスに代えて常温の空気を
吹き付けて水切りし、80℃にて3分間温風(数十リットル
/分)乾燥した。その結果、錆は発生せず、水分量も2
67ppmと少なく好適であった。尚、温風乾燥後の水分
量としては、250〜300ppm程度が好適である。 (実験例2)次に、本実施例の効果を確認するために行
った他の実験例について説明する。
りし、その後メチレンクロライドにて10分水切りし
た。その結果、錆は発生せず、水分量も282ppmと少
なかったが、有機溶剤を使用するので、環境保護の観点
から好ましくない。 10分の超音波洗浄後、ウエスに代えて常温の空気を
吹き付けて水切りし、80℃にて3分間温風(数十リットル
/分)乾燥した。その結果、錆は発生せず、水分量も2
67ppmと少なく好適であった。尚、温風乾燥後の水分
量としては、250〜300ppm程度が好適である。 (実験例2)次に、本実施例の効果を確認するために行
った他の実験例について説明する。
【0042】実験は、本実施例により洗浄した後に電着
したプラスチック磁石(本実施例)と、従来のトリクロ
ルエチレンを用いて洗浄した後に電着したプラスチック
磁石(比較例)とを使用し、それらに対し、80℃×9
5%Hにて保持時間を変えて湿潤試験(防錆性能試験)
を行った。その結果を下記表1に記す。尚、1ロット毎
に100個のプラスチック磁石を用い、その4ロットに
対して100時間及び200時間の防錆性能試験を行な
い、また、10個のプラスチック磁石に対して、400
時間の防錆性能試験を行なった。
したプラスチック磁石(本実施例)と、従来のトリクロ
ルエチレンを用いて洗浄した後に電着したプラスチック
磁石(比較例)とを使用し、それらに対し、80℃×9
5%Hにて保持時間を変えて湿潤試験(防錆性能試験)
を行った。その結果を下記表1に記す。尚、1ロット毎
に100個のプラスチック磁石を用い、その4ロットに
対して100時間及び200時間の防錆性能試験を行な
い、また、10個のプラスチック磁石に対して、400
時間の防錆性能試験を行なった。
【0043】
【表1】
【0044】この表1から明かな様に、本実施例による
洗浄では、100時間及び200時間にわたる防錆性能
試験でも、4ロット全てのプラスチック磁石に全く錆が
発生せず好適であった。それに対して、比較例のもの
は、200時間の防錆性能試験では、100個中8個に
錆の発生が見られたので好ましくない。また、400時
間の防錆性能試験では、本実施例のものは全く錆の発生
がなく好適であったが、比較例のものは10個中7個に
錆の発生が見られたので好ましくない。
洗浄では、100時間及び200時間にわたる防錆性能
試験でも、4ロット全てのプラスチック磁石に全く錆が
発生せず好適であった。それに対して、比較例のもの
は、200時間の防錆性能試験では、100個中8個に
錆の発生が見られたので好ましくない。また、400時
間の防錆性能試験では、本実施例のものは全く錆の発生
がなく好適であったが、比較例のものは10個中7個に
錆の発生が見られたので好ましくない。
【0045】尚、この比較例による錆の発生は、トリク
ロルエチレンによる残留塩素イオンによる影響によると
考えられるが、本実施例では、純水を使用しかつその残
留水分も少ないので、その点でも錆の発生が防止され
る。次に、第2実施例について、図3に基づいて説明す
る。
ロルエチレンによる残留塩素イオンによる影響によると
考えられるが、本実施例では、純水を使用しかつその残
留水分も少ないので、その点でも錆の発生が防止され
る。次に、第2実施例について、図3に基づいて説明す
る。
【0046】図3に示す様に、本実施例の連続式洗浄装
置80は、前記第1実施例とほぼ同様であるが、第1実
施例の第2の浄化槽14を使用しない点及び第1の浄化
槽12に該当する浄化槽81にヒータ82が設けられて
いる点が大きく異なる。つまり、本実施例の連続式洗浄
装置80は、浄化槽81の下流側に隣接して空気吹き付
け部83があり、更にその下流側に乾燥部84が設けら
れている。そして、この浄化槽81,空気吹き付け部8
3及び乾燥部84の順番にプラスチック磁石85を搬送
できる様に、ベルトコンベアである搬送部86が設けら
れている。尚、各構成については、前記第1実施例と同
様であるので説明は省略するが、本実施例においても、
前記第1実施例と同様な効果を奏するとともに、装置が
コンパクトで済むという利点がある。
置80は、前記第1実施例とほぼ同様であるが、第1実
施例の第2の浄化槽14を使用しない点及び第1の浄化
槽12に該当する浄化槽81にヒータ82が設けられて
いる点が大きく異なる。つまり、本実施例の連続式洗浄
装置80は、浄化槽81の下流側に隣接して空気吹き付
け部83があり、更にその下流側に乾燥部84が設けら
れている。そして、この浄化槽81,空気吹き付け部8
3及び乾燥部84の順番にプラスチック磁石85を搬送
できる様に、ベルトコンベアである搬送部86が設けら
れている。尚、各構成については、前記第1実施例と同
様であるので説明は省略するが、本実施例においても、
前記第1実施例と同様な効果を奏するとともに、装置が
コンパクトで済むという利点がある。
【0047】次に、第3実施例について、図4に基づい
て説明する。図4に示す様に、本実施例の連続式洗浄装
置90は、前記第2実施例と類似しているが、浄化槽9
1,空気吹き付け部92,乾燥部93が各々分離してい
る点が大きく異なる。
て説明する。図4に示す様に、本実施例の連続式洗浄装
置90は、前記第2実施例と類似しているが、浄化槽9
1,空気吹き付け部92,乾燥部93が各々分離してい
る点が大きく異なる。
【0048】つまり、本実施例の連続式洗浄装置90
は、浄化槽91,空気吹き付け部92,乾燥部93が各
々独立した構成であるが、各構成には、第1の搬送部9
4,第2の搬送部95及び第3の搬送部96が各々設け
られており、各搬送部94,95,96によって、プラ
スチック磁石97が連続して搬送できる様に配置されて
いる。即ち、独立した各構成が搬送部94,95,96
によって一体とされて、連続式洗浄装置90を構成して
いる。
は、浄化槽91,空気吹き付け部92,乾燥部93が各
々独立した構成であるが、各構成には、第1の搬送部9
4,第2の搬送部95及び第3の搬送部96が各々設け
られており、各搬送部94,95,96によって、プラ
スチック磁石97が連続して搬送できる様に配置されて
いる。即ち、独立した各構成が搬送部94,95,96
によって一体とされて、連続式洗浄装置90を構成して
いる。
【0049】本実施例によっても、前記各実施例と同様
な効果を奏するとともに、各構成が分離可能であるの
で、一部が故障した場合などには、装置全体を停止させ
ることなく、一部のみを交換して作業を行なうことがで
きるという利点がある。尚、前記本発明の実施例につい
て説明したが、本発明はこの様な実施例に何等限定され
るものではなく、この要旨を逸脱しない範囲内におい
て、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
な効果を奏するとともに、各構成が分離可能であるの
で、一部が故障した場合などには、装置全体を停止させ
ることなく、一部のみを交換して作業を行なうことがで
きるという利点がある。尚、前記本発明の実施例につい
て説明したが、本発明はこの様な実施例に何等限定され
るものではなく、この要旨を逸脱しない範囲内におい
て、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【0050】例えば、前記実施例では、メッシュベルト
を用いた搬送による連続式洗浄装置について述べたが、
カゴ等の容器を用いた搬送によるバッチ式の洗浄装置に
ついても同様な効果が得られることは勿論である。
を用いた搬送による連続式洗浄装置について述べたが、
カゴ等の容器を用いた搬送によるバッチ式の洗浄装置に
ついても同様な効果が得られることは勿論である。
【0051】
【発明の効果】以上説明した様に、請求項1の発明は、
錆原因物質を含む多孔質品を純水に漬けて超音波洗浄を
行ない、その乾燥後の多孔質品の常温,常湿度における
残留水分を600ppm以下にする方法であるので、環境
を汚染しない純水による十分な洗浄が実現でき、しか
も、錆原因物質が含まれていても錆が発生することがな
いという顕著な効果を奏する。
錆原因物質を含む多孔質品を純水に漬けて超音波洗浄を
行ない、その乾燥後の多孔質品の常温,常湿度における
残留水分を600ppm以下にする方法であるので、環境
を汚染しない純水による十分な洗浄が実現でき、しか
も、錆原因物質が含まれていても錆が発生することがな
いという顕著な効果を奏する。
【0052】請求項2の発明は、前記請求項1の発明を
より具体的に示したものであり、超音波洗浄の後に、常
温の空気を吹き付けて表面近傍の水分を除去し、更に温
風を吹き付けて乾燥させるので、十分な洗浄及び錆の発
生の抑制を実現できる。請求項3の発明では、純水とし
て、特に脱気処理した純水を使用するので、一層浄化及
び錆の抑制の効果がある。
より具体的に示したものであり、超音波洗浄の後に、常
温の空気を吹き付けて表面近傍の水分を除去し、更に温
風を吹き付けて乾燥させるので、十分な洗浄及び錆の発
生の抑制を実現できる。請求項3の発明では、純水とし
て、特に脱気処理した純水を使用するので、一層浄化及
び錆の抑制の効果がある。
【0053】請求項4の発明は、前記請求項1の浄化方
法に使用される洗浄装置であって、具体的に洗浄槽,空
気吹き付け部及び乾燥部を備えているので、多孔質品の
洗浄を十分に行なうことができるとともに、洗浄後の空
気の吹き付け及び温風による乾燥によって、多孔質品の
表面だけでなく細孔の内部も短時間で十分に水分の除去
を行なうことができる。その結果、本装置によって、多
孔質品に錆の原因物質を含む場合であっても、錆の発生
を抑制できるという顕著な効果を奏する。
法に使用される洗浄装置であって、具体的に洗浄槽,空
気吹き付け部及び乾燥部を備えているので、多孔質品の
洗浄を十分に行なうことができるとともに、洗浄後の空
気の吹き付け及び温風による乾燥によって、多孔質品の
表面だけでなく細孔の内部も短時間で十分に水分の除去
を行なうことができる。その結果、本装置によって、多
孔質品に錆の原因物質を含む場合であっても、錆の発生
を抑制できるという顕著な効果を奏する。
【0054】請求項5の発明は、洗浄槽,空気吹き付け
部及び乾燥部に加え、搬送部を備えているので、多孔質
品を順番に各工程に搬送して、連続的に洗浄や乾燥を行
なうことができる。請求項6の発明は、多孔質品をカゴ
等の容器にいれて、洗浄槽,空気吹き付け部,乾燥部の
順序で搬送して、いわゆるバッチ式にて洗浄や搬送をお
こなうことができる。これによっても、十分な洗浄及び
錆の抑制を行うことができる。
部及び乾燥部に加え、搬送部を備えているので、多孔質
品を順番に各工程に搬送して、連続的に洗浄や乾燥を行
なうことができる。請求項6の発明は、多孔質品をカゴ
等の容器にいれて、洗浄槽,空気吹き付け部,乾燥部の
順序で搬送して、いわゆるバッチ式にて洗浄や搬送をお
こなうことができる。これによっても、十分な洗浄及び
錆の抑制を行うことができる。
【0055】請求項7の発明は、前記請求項3と同様
に、純水として、特に脱気処理した純水を使用するの
で、一層浄化及び錆の抑制の効果がある。
に、純水として、特に脱気処理した純水を使用するの
で、一層浄化及び錆の抑制の効果がある。
【図1】 プラスチック磁石を示す斜視図である。
【図2】 第1実施例の連続式洗浄装置を示す説明図で
ある。
ある。
【図3】 第2実施例の連続式洗浄装置を示す説明図で
ある。
ある。
【図4】 第3実施例の連続式洗浄装置を示す説明図で
ある。
ある。
1,85,97…プラスチック磁石 10,80,9
0…連続式洗浄装置 12,14,81,91…浄化槽 16,83,9
2…空気吹き付け部 18,84,93…乾燥部 20,86,94,95,96…搬送部
0…連続式洗浄装置 12,14,81,91…浄化槽 16,83,9
2…空気吹き付け部 18,84,93…乾燥部 20,86,94,95,96…搬送部
Claims (7)
- 【請求項1】 錆原因物質を含む多孔質品を純水に漬
け、超音波振動を与えて該多孔質品の超音波洗浄を行な
い、その後乾燥するに当り乾燥後の該多孔質品の常温,
常湿度における残留水分を600ppm以下にすることを
特徴とする錆原因物質を含む多孔質品の洗浄方法。 - 【請求項2】 錆原因物質を含む多孔質品を純水中に漬
け、該純水に超音波振動を与えて前記多孔質品の超音波
洗浄を行い、次に該超音波洗浄が行われた多孔質品に常
温の空気を吹き付けて該多孔質品の表面近傍に付着した
水分を除去し、その後該水分を除去した多孔質品に温風
を吹き付けて乾燥させて、該多孔質品の常温,常湿度に
おける残留水分を600ppm以下にすることを特徴とす
る前記請求項1記載の錆原因物質を含む多孔質品の洗浄
方法。 - 【請求項3】 前記超音波洗浄を行う槽に注入する純水
は、脱気処理した純水であることを特徴とする前記請求
項1又は請求項2記載の錆原因物質を含む多孔質品の洗
浄方法。 - 【請求項4】 前記請求項1記載の洗浄方法に用いる洗
浄装置であって、 純水を収容するとともに、該純水に漬けた前記多孔質品
に超音波振動を与える超音波発振機を設けた洗浄槽と、 該浄化槽から搬送された前記多孔質品に対して、常温の
空気を吹き付けて該多孔質品の表面近傍の水分の除去を
行なう空気吹き付け部と、 該空気吹き付け部から搬送された前記多孔質品に対し
て、温風を吹き付けて該多孔質品の乾燥を行う乾燥部
と、 を備えたことを特徴とする錆原因物質を含む多孔質品の
洗浄装置。 - 【請求項5】 前記多孔質品を前記浄化槽内の純水に漬
けながら搬送するとともに、該多孔質品を前記浄化槽,
前記空気吹き付け部,前記乾燥部の順序で搬送する搬送
部を備えたことを特徴とする錆原因物質を含む前記請求
項4記載の多孔質品の連続式洗浄装置。 - 【請求項6】 前記多孔質品をカゴ等の容器にいれて前
記洗浄槽の純水に漬け、更に前記空気吹き付け部,前記
乾燥部の順序で搬送すること特徴とする前記請求項4記
載の錆原因物質を含む多孔質品の洗浄装置。 - 【請求項7】 前記超音波洗浄を行う槽に注入する純水
は、脱気処理した純水であることを特徴とする前記請求
項4ないし請求項6記載の錆原因物質を含む多孔質品の
洗浄装置。
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JP27741492A JP3289336B2 (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | 錆原因物質を含む多孔質品の洗浄方法及びその洗浄方法に用いる洗浄装置 |
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1992
- 1992-10-15 JP JP27741492A patent/JP3289336B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US6266836B1 (en) * | 1996-10-04 | 2001-07-31 | Consejo Superior De Investigaciones Cientificas | Process and device for continuous ultrasonic washing of textile |
JP2006188419A (ja) * | 2004-12-10 | 2006-07-20 | Fukui Shinetsu Sekiei:Kk | 石英ガラス治具又は部材の洗浄方法及び超音波洗浄装置 |
JP4638338B2 (ja) * | 2004-12-10 | 2011-02-23 | 株式会社福井信越石英 | 石英ガラス治具又は部材の洗浄方法及び超音波洗浄装置 |
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