JPH06126242A - 水性塗料塗装材の製造方法 - Google Patents

水性塗料塗装材の製造方法

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JPH06126242A
JPH06126242A JP29916592A JP29916592A JPH06126242A JP H06126242 A JPH06126242 A JP H06126242A JP 29916592 A JP29916592 A JP 29916592A JP 29916592 A JP29916592 A JP 29916592A JP H06126242 A JPH06126242 A JP H06126242A
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JP
Japan
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coating
coating film
heating
water
drying
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Application number
JP29916592A
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English (en)
Inventor
Tokihiko Kobayashi
時彦 小林
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Furukawa Aluminum Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Aluminum Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 金属帯板に水性塗料を塗布する工程の後、得
られた塗装板の塗膜を金属帯板側から加熱する塗膜乾燥
工程を行うことからなる水性塗料塗装材の製造方法。 【効果】 塗装外観に優れ、塗膜性能を損なうことのな
い、高速のコイルコーティングにより製造される水性塗
料塗装材を得る方法として好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属帯板にロールコー
ターにて水性塗料を塗布、次いで乾燥する、塗装材の製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属帯板に連続的にロールコーターで塗
料を塗布、乾燥し塗装材を得るために、通常、コイルコ
ーティングが行われている。コイルコーティングは建築
用材料、家庭用品、缶蓋材等の塗装材料の高速、大量生
産方法として広く実施されている。これまで、コイルコ
ーティングに使用される塗料は有機溶剤を溶媒とする溶
剤型の塗料がほとんどであった。しかし、近年は酸性
雨、地球温暖化等の環境問題、塗装時の作業環境対策、
乾燥焼付け時の排気ガスによる汚染、臭気の問題から、
あるいは多量に含まれる溶剤が塗装後の乾燥時に蒸発し
てしまうので省資源の観点からも、溶剤の使用量を少な
くした塗料の使用が検討されている。そのような塗料を
用いた粉体塗装、電着塗装はすでに実用化されている。
通常のコイルコーティングは脱脂洗浄→化成処理→水洗
→乾燥→塗装→乾燥の順に処理が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のコイルコーティ
ングでは、ガス炉などの炉内雰囲気温度を制御した乾燥
炉により塗膜の乾燥が行われていた。しかし、水性塗料
を塗布した金属材を乾燥炉で乾燥すると、水性塗料は塗
料が乾きやすいために、塗膜中の水分が完全に蒸発する
前に塗膜表面が乾燥し、その後塗膜中の水分が蒸発する
時に塗膜にフクレを生じる現象(以下、この現象を「ワ
キ」と称する。)が起こる。ワキは乾燥時間が短くなる
程発生しやすく、特に短時間焼付けとなるコイルコーテ
ィングではワキの発生が激しく、問題となる。また、塗
膜に耐食性を必要とする場合に塗料の塗布量を多くする
が、この場合にもワキの発生が多い。このワキは、製品
の外観不良あるいは性能不良であって、水性塗料による
コイルコーティング実施における重大な難点であった。
従来ワキをなくすために、塗料中の溶剤種、樹脂等を
改良をする、ラインスピードを下げて加熱時間を長く
する、塗布量を少なくする等の方法がとられている。
しかし、の塗料の改良による方法は開発に長期間を必
要とし、塗膜性能を満足するものはまだ得られていな
い、のラインスピードを低下させる方法は高速化を目
的とするコイルコーティングでは生産性が低下し問題で
ある、また、の塗布量を少なくした場合には耐食性な
どの塗膜性能を満足できない等の問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記従来の
問題を鑑み、水性塗料塗布後に塗膜を乾燥する際に、金
属帯板側から塗膜表面への伝熱による加熱工程を取り入
れることにより、塗膜中の水分を表面に移動、蒸発させ
てワキの発生を防ぐことができることを見い出した。本
発明はこの知見に基づき成されるに至ったものである。
すなわち本発明は、(1)金属帯板に水性塗料を塗布す
る工程の後、得られた塗装板の塗膜を金属帯板側から加
熱する塗膜乾燥工程を行うことを特徴とする水性塗料塗
装材の製造方法、及び(2)塗装材が缶蓋材用であるこ
とを特徴とする前記(1)項記載の水性塗料塗装材の製
造方法を提供するものである。
【0005】本発明によれば、金属帯板に通常の化成処
理等の前処理を施し、被処理物に水性塗料をロールコー
トにて塗布し、塗膜を金属帯板側から塗膜表面側への伝
熱により加熱することにより乾燥する工程を行うことに
よって、ワキのないコイルコート材を得ることができる
ものである。本発明方法においては、塗膜乾燥時に金属
帯板側から塗膜表面側への伝熱により加熱することで、
塗膜が内部より加熱され、塗膜表面近傍の水の蒸発によ
り表面が乾く前に塗膜中の水分を金属帯板側から塗膜表
面に移動、蒸発でき、ワキの発生を防ぐことができる。
本発明方法の塗膜乾燥工程に含まれる金属帯板材側から
塗膜表面への伝熱による加熱方法としては設備、操作の
点から誘導加熱が好ましいが、誘導加熱に限定するもの
ではない。具体的には塗膜の加熱乾燥工程を全て誘導加
熱で実施してもよく、また初期のフラッシュオフの工程
のみを誘導加熱とし、後の工程を通常のガス炉等の乾燥
炉による乾燥により実施してもよい。本発明の水性塗料
塗装材の製造方法は、金属板の種類及び水性塗料の種類
を限定するものではなく、通常の金属板及び水性塗料の
いずれによっても行うことが可能である。
【0006】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づきさらに詳細に
説明する。 (実施例)本発明の水性塗料塗装材の製造方法により、
乾燥工程における金属帯板側から塗膜表面側への伝熱に
よる加熱方法の一例として誘導加熱による乾燥によっ
て、アルミニウム合金のコイルコーティングを行った。
アルミニウム合金板(JIS5182材、板厚:0.3
mm)に脱脂、アルカリエッチング、りん酸クロメート
処理からなる前処理を施した。得られた被処理物に下記
表1に示す条件にて、市販の水性塗料としてエポキシ樹
脂系水性塗料、アクリル樹脂系水性塗料、又はエポキシ
−アクリル樹脂系水性塗料をロールコーターで塗布後、
通常の加熱条件で乾燥し、コイルコーティング材(No.
1〜7)を得た。本発明方法による塗膜乾燥工程として
は(1)誘導加熱(No.1〜3)、(2)誘導加熱の
後、ガス乾燥炉によるガス乾燥(No.4〜7)の2種類
について行った。比較として、塗膜乾燥工程の乾燥方法
をガス乾燥炉での乾燥により行う以外は上記と同様の操
作により、コイルコーティング材(No.8〜12)を得
た。
【0007】
【表1】
【0008】得られた塗装材は、塗装外観、塗膜の2次
密着性、及び耐食性を評価した。塗装外観はワキの発生
状況及び表面の平滑さを目視により観察して評価した。
【0009】また、No.1、2、4、5、8〜10の試
料については缶蓋材としての塗膜性能すなわち塗膜の2
次密着性としてフェザリング性とTピール剥離強度を評
価した。(1)フェザリング性は缶蓋成形後、沸騰水中
に30分間浸漬し、タブにより開口した開口部の塗膜残
りの巾で評価した。(2)Tピール剥離強度は次のよう
に評価した。5mm×150mmに切り出した塗装板2
枚の間にホットメルトフィルムを挟みホットプレスにて
200℃で30秒間熱圧着して試験片を作製し、この試
験片を沸騰水中に30分間浸漬した後の剥離強度を引張
試験機にて測定した。耐食性はJISZ2371に準じ
る塩水噴霧を200時間施し、腐食状況を目視にて外観
評価した。以上の結果を表1に併せて示す。表1から、
本発明方法によれば、塗装外観に優れるとともに塗膜性
能の低下もない水性塗料塗装材が得られることが判る。
【0010】
【発明の効果】本発明の水性塗料塗装材の製造方法は、
金属帯板に水性塗料を塗布し、塗膜を乾燥して塗装材を
得る際に、金属帯板側から塗膜表面側への伝熱により塗
膜を乾燥することによって、塗装外観に優れ、塗膜性能
を損なうことのない、高速のコイルコーティングにより
製造される塗装材を得る方法として好適である。また本
発明は、環境汚染対策としても有効であり、有機溶剤含
有量の少ない水性塗料のコイルコーティングの普及に貢
献するものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属帯板に水性塗料を塗布する工程の
    後、得られた塗装板の塗膜を金属帯板側から加熱する塗
    膜乾燥工程を行うことを特徴とする水性塗料塗装材の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 塗装材が缶蓋材用であることを特徴とす
    る請求項1記載の水性塗料塗装材の製造方法。
JP29916592A 1992-10-13 1992-10-13 水性塗料塗装材の製造方法 Pending JPH06126242A (ja)

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JP29916592A JPH06126242A (ja) 1992-10-13 1992-10-13 水性塗料塗装材の製造方法

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JPH06126242A true JPH06126242A (ja) 1994-05-10

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ID=17868974

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JP (1) JPH06126242A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103372528A (zh) * 2013-07-03 2013-10-30 浙江万丰摩轮有限公司 一种铝合金轮毂环保涂装工艺

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103372528A (zh) * 2013-07-03 2013-10-30 浙江万丰摩轮有限公司 一种铝合金轮毂环保涂装工艺

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