JPH0679233A - コイルコーティング材の製造方法 - Google Patents

コイルコーティング材の製造方法

Info

Publication number
JPH0679233A
JPH0679233A JP25536092A JP25536092A JPH0679233A JP H0679233 A JPH0679233 A JP H0679233A JP 25536092 A JP25536092 A JP 25536092A JP 25536092 A JP25536092 A JP 25536092A JP H0679233 A JPH0679233 A JP H0679233A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
coated
coil coating
coil
coating material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25536092A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokihiko Kobayashi
時彦 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Aluminum Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Aluminum Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Aluminum Co Ltd filed Critical Furukawa Aluminum Co Ltd
Priority to JP25536092A priority Critical patent/JPH0679233A/ja
Publication of JPH0679233A publication Critical patent/JPH0679233A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 化成処理等の前処理後の被塗布材を予め50
〜250℃に加温し、次いで、前記被塗布材の表面に乾
燥後の塗布量として50〜200mg/dm2 の水性塗
料をコイルコーティングにて塗布することからなるコイ
ルコーティング材の製造方法。 【効果】 水性塗料の連続コイルコーティングが可能な
塗装外観に優れ、塗膜性能を損なうことのないコイルコ
ーティング材の製造方法として好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属材からのコイルコー
ティング材の製造方法に関し、特にアルミニウム材を水
性塗料でコイルコーティングしたコイルコーティング材
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コイルコーティングは建築用材料、家庭
用品、缶蓋材等の塗装材料の高速、大量生産に用いる塗
装方法として広く実施されている。前記コイルコーティ
ングに使用される塗料は有機溶剤を多く含有した溶剤型
の塗料がほとんどである。しかし、近年は酸性雨、地球
温暖化等の環境問題、塗装時の作業環境対策、乾燥焼付
け時の排気ガスによる汚染、臭気の問題から、あるいは
多量に含まれる溶剤は乾燥時に蒸発してしまうので省資
源の観点からも、溶剤の使用量を少なくした塗料の使用
が検討されており、一部実用化されつつある。従来のコ
イルコーティングは脱脂洗浄→化成処理→水洗→乾燥→
塗装→焼付けの順に処理が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記溶剤型塗料の有す
る問題解決のために、コイルコーティングを水性塗料で
行なうことが検討されているが、水性塗料には重大な難
点があった。すなわち水性塗料は塗料が乾きやすく、塗
膜中の水分が完全に蒸発する前に塗膜表面が乾燥し、そ
の後塗膜中の水分が蒸発する時に塗膜にフクレを生じる
現象(以下、この現象を「ワキ」と称する。)が起こ
る。ワキは乾燥時間が短くなる程発生しやすく、特に短
時間での焼付け処理となるコイルコーティングではワキ
の発生が激しく、問題となる。また、塗膜に耐食性を必
要とする場合に塗布量を多くするが、この場合にもワキ
が多く発生する。このワキの発生は、製品の外観不良あ
るいは性能不良となる。従来ワキをなくすには、塗料
中の溶剤種、樹脂等を改良する、ラインスピードを下
げて加熱時間を長くする、塗布量を少なくする等の方
法がとられている。しかし、の塗料の改良による方法
は開発に長期間を必要し、塗膜性能を満足するものはま
だ得られていない、のラインスピードを低下させる方
法は高速化を目的とするコイルコーティングでは生産性
が低下し問題である、また、塗布量を少なくした場合
には耐食性などの塗膜性能を満足できない、等の問題が
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記従来の
問題を鑑み、被塗布物を予め所定温度に加温し、塗布量
を制限すれば、コイルコーティングの際に水性塗料中の
水分が塗膜表面に移動し、ワキの発生を防ぐことができ
ることを見いだし、この知見に基づいて本発明を成すに
至った。すなわち本発明は、(1)化成処理等の前処理
後の被塗布材を50〜250℃に加温し、次いで、前記
被塗布材の表面に乾燥後の塗布量として50〜200m
g/dm2 の水性塗料をコイルコーティングにて塗布す
ることを特徴とするコイルコーティング材の製造方法、
及び(2)コイルコーティング材が缶蓋材用であること
を特徴とする前記(1)項記載のコイルコーティング材
の製造方法を提供するものである。本発明のコイルコー
ティング材の製造方法は通常の化成処理等の前処理後、
被塗布材を予め加温し、水性塗料をコイルコートし、乾
燥してコイルコーティング材を得るものである。
【0005】本発明方法では、コイルコートの前に加温
することで、水性塗料塗布直後に、塗膜が被塗布材側か
ら加熱される。それにより、塗膜表面近傍の水の蒸発に
より表面が乾く前に、塗膜中の水分を被塗布材側から表
面に移動、蒸発でき、ワキの発生を防ぐことができる。
本発明のコイルコーティング材の製造方法において、前
処理後の被塗布材の加温温度は50〜250℃の範囲で
あり、好ましくは80〜200℃の範囲である。50℃
未満の加温ではワキの発生を抑える効果は少なく、25
0℃以下の加温でワキの発生を十分に抑制することがで
き、250℃を越えると塗膜表面の平滑性が悪く、ま
た、設備的にも、また省エネルギーの点からも好ましく
ない。本発明方法に用いる加温の方法としては、被塗布
材を50℃以上に加温することのできる通常の方法を用
いることができる。そのような方法としては、例えば、
赤外線加熱、高周波加熱、誘導加熱、乾燥炉による方法
などが挙げられる。本発明方法において、水性塗料の塗
布量を前記のように制限したのは次の理由による。乾燥
後の塗布量が50mg/dm2 未満の薄い塗膜の場合に
は従来のコイルコーティングでもワキの発生はない。ま
た、乾燥後の塗布量が200mg/dm2を越える厚い
塗膜の場合にはワキの発生を抑えることができない。よ
って本発明のコイルコーティング材の製造方法において
は、水性塗料の塗布量は乾燥後の塗布量として50〜2
00mg/dm2 が好ましい。本発明のコイルコーティ
ング材の製造方法は、被塗布材の種類に限定されず、通
常用いられるいずれの金属材にも使用可能である。本発
明方法において、コイルコートに用いる水性塗料として
は特に制限はなく、コイルコーティングに通常用いられ
ているものを用いることができる。
【0006】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づきさらに詳細に
説明する。 (実施例)アルミニウム合金板(JIS5182材、板
厚:0.3mm)に前処理として、脱脂、アルカリエッ
チング、りん酸クロメート処理を施した。本発明のコイ
ルコーティング材の製造方法に基づいて、前記前処理後
の被塗布材を下記表1の温度に予め加温した。さらにそ
の表面に、表1記載の塗布量となるように水性塗料とし
てエポキシ樹脂系水性塗料、アクリル樹脂系水性塗料、
又はエポキシ−アクリル樹脂系水性塗料をリバースタイ
プのロールコーターで塗布後、焼付け処理し、コイルコ
ーティング材(No.1〜5)を得た。比較として、上
記と同様の前処理後、加温温度と塗布量を変えながら、
エポキシ−アクリル樹脂系塗料をロールコーターで塗布
後、焼き付け処理し、コイルコーティング材(No.6
〜9)を得た。
【0007】
【表1】
【0008】前処理後の被塗布材の加温温度は放射温度
計にて実測した。得られた塗装板は目視による塗装外観
の評価と塗膜の2次密着性及び耐食性を評価した。塗装
外観はワキの発生状況及び表面の平滑さで評価した。
【0009】塗膜密着性はフェザリング性とTピール剥
離強度を評価した。(1)フェザリング性は前記塗装板
を缶蓋に成形後、沸騰水中に30分間浸漬し、タブによ
り開口した開口部の塗膜残りの巾で評価した。(2)T
ピール剥離強度は次のように評価した。5mm×150
mmに切り出した前記塗装板2枚の間にホットメルトフ
ィルムを挟み、ホットプレスにて200℃で30秒間熱
圧着して試験片を作製し、この試験片を沸騰水中に30
分間浸漬した後の剥離強度を引張試験機にて測定した。
耐食性はJISZ2371に準じる塩水噴霧を200時
間施し、腐食状況を目視にて外観評価した。以上の結果
を表1に併せて示す。表1から、本発明のコイルコーテ
ィング材の製造方法により、塗装外観に優れるとともに
塗膜性能の低下もない塗装材が得られることが判る。
【0010】
【発明の効果】本発明のコイルコーティング材の製造方
法は、水性塗料を塗布、乾燥し塗膜を形成する際に、化
成処理等の前処理後の被塗布材を予め加温しコイルコー
ティングすることにより、塗装外観に優れ、塗膜性能を
損なうことのないコイルコーティング材の製造方法とし
て好適である。これにより本発明は、有機溶剤含有量の
少ない水性塗料のコイルコーティングの普及に貢献する
ものであり、環境汚染対策としても有効である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化成処理等の前処理後の被塗布材を予め
    50〜250℃に加温し、次いで、前記被塗布材の表面
    に乾燥後の塗布量として50〜200mg/dm2 の水
    性塗料をコイルコーティングにて塗布することを特徴と
    するコイルコーティング材の製造方法。
  2. 【請求項2】 コイルコーティング材が缶蓋材用である
    ことを特徴とする請求項1記載のコイルコーティング材
    の製造方法。
JP25536092A 1992-09-01 1992-09-01 コイルコーティング材の製造方法 Pending JPH0679233A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25536092A JPH0679233A (ja) 1992-09-01 1992-09-01 コイルコーティング材の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25536092A JPH0679233A (ja) 1992-09-01 1992-09-01 コイルコーティング材の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0679233A true JPH0679233A (ja) 1994-03-22

Family

ID=17277700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25536092A Pending JPH0679233A (ja) 1992-09-01 1992-09-01 コイルコーティング材の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0679233A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006130384A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Asama Giken Co Ltd 水性塗料の塗布乾燥方法及び装置
JP2012005916A (ja) * 2010-06-22 2012-01-12 Furukawa-Sky Aluminum Corp 缶蓋用アルミニウム合金塗装板の製造方法および缶蓋用アルミニウム合金塗装板

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006130384A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Asama Giken Co Ltd 水性塗料の塗布乾燥方法及び装置
JP2012005916A (ja) * 2010-06-22 2012-01-12 Furukawa-Sky Aluminum Corp 缶蓋用アルミニウム合金塗装板の製造方法および缶蓋用アルミニウム合金塗装板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5868872A (en) Chromium-free process for the no-rinse treatment of aluminum and its alloys and aqueous bath solutions suitable for this process
CN107509313B (zh) 一种导电pcm板的制作方法
CN110373661B (zh) 一种镀锡板钝化液及钝化工艺
JPH0679233A (ja) コイルコーティング材の製造方法
US4174980A (en) Melamine-formaldehyde and tannin treatment of metal surfaces
AU634652B2 (en) Process of aftertreating conversion layers
WO2017214781A1 (zh) 无铬免洗皮膜剂、铝材及其表面皮膜化处理方法
JPH06126242A (ja) 水性塗料塗装材の製造方法
JP4000558B2 (ja) クロムフリー金属表面処理剤
JPH11319705A (ja) アルミニウム合金塗装板の製造方法
JPS63270480A (ja) メツキ鋼板の有機複合クロメ−ト処理方法
CN115160868B (zh) 一种用于金属基材腐蚀防护的自泳漆组合物及其涂装工艺
JPS61138567A (ja) 非粘着性に優れた耐熱塗装鋼板の製造方法
JPS62210077A (ja) 塗装鋼板の製造方法
US3578509A (en) Conditioning ferrous metal substrates
JPH0679226A (ja) 缶蓋用アルミニウム材
JPH01240674A (ja) 耐白変性に優れたシリケート皮膜を形成する化成処理法
JP3202380B2 (ja) 塗料密着性・接着性に優れた表面処理鋼板の製造方法
KR940004904B1 (ko) 내 흑청성 및 내식성이 우수한 아연도금강판용 크로메이트 처리용액
JPH041075B2 (ja)
CN103215586A (zh) 一种钢基体材料表面铝涂层的制备方法
JPS607973A (ja) 塗装溶融金属メツキ鋼板の製造方法
JPH08290111A (ja) 塗装金属板の製造方法
JPS6152374A (ja) 耐熱・耐食性の被覆形成方法
JPS6086283A (ja) 亜鉛または亜鉛系合金めつき鋼板の塗料密着性改良方法