JPH06125187A - 電子装置 - Google Patents

電子装置

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JPH06125187A
JPH06125187A JP27398992A JP27398992A JPH06125187A JP H06125187 A JPH06125187 A JP H06125187A JP 27398992 A JP27398992 A JP 27398992A JP 27398992 A JP27398992 A JP 27398992A JP H06125187 A JPH06125187 A JP H06125187A
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Yoshihiro Kondo
義広 近藤
Toshio Hatada
敏夫 畑田
Hitoshi Matsushima
松島  均
Toshihiro Komatsu
利広 小松
Susumu Yamazaki
山崎  進
Toshiyoshi Iino
利喜 飯野
Susumu Iwai
進 岩井
Tetsuro Honma
哲朗 本間
Hiroshi Yamada
寛 山田
Takao Oba
隆夫 大場
Akira Yamagiwa
明 山際
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電子装置の筐体内部の温度分布を均一化して信
頼性を向上させ、さらに、筐体全体を低騒音化した電子
装置を提供する。 【構成】電子装置の筐体15内に隔壁40を設けて複数
系統の流路を形成し、その各々の流路内に冷却用ファン
(貫流ファン14、軸流ファン20)を設けるととも
に、流路の出口26を下方に、冷却用ファンを流路の曲
がり角に設ける。さらに、筐体入口部41を二重構造に
して空気音の外部への放散を低減する構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子装置に係り、特に
空冷方式で冷却される筐体を有する電子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュ−タ等の電子装置におい
ては多量の筐体内の熱を効果的に排出するために、例え
ば特開平2−82693号公報に記載のように、筐体内
に外部空気を流入させるための流入手段と筐体外部へ流
入した空気を放出する排気ファンとを設けた他に、空気
の流れを分岐する隔壁を設けて複数の流路を形成してい
た。また、防塵を目的として筐体を二重構造にした場合
に生じる局所的な温度上昇を防止するために、特開昭6
3−108800号公報に記載のように吸引型のファン
を設けていた。また、発熱基板の上流側にスリット孔を
有する冷却ファンユニット型の箱体を設けて冷却する例
が、実開昭62−10495号公報、実開平1−157
492号公報に記載されている。これらの従来例では、
ガイド等により基板とファンを一体化して形成してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の特開平
2−82693号公報に記載のものにおいては、冷却フ
ァンの位置が筐体の上部にあるため、ファンの排気音が
騒音としてオペレータの耳元近くに到達するという不具
合があった。また、特開昭63−108800号公報に
記載のものは、防塵性については考慮されているものの
筐体内部に混在する低発熱部品と高発熱部品とを等しく
高性能に冷却することについては考慮が十分なされてい
なかった。また、実開昭62−10495号公報および
実開平1−157492号公報に記載のものは、プリン
ト基板の発熱体の発熱の度合いに応じて冷風の吹き出し
面積を変えるようになっているが、電子装置全体につい
ての風温の上昇については考慮されておらず、また、冷
却用ファン故障時における冷却風の不足や筐体の高密度
実装による流路の複雑化についても考慮されていなかっ
た。
【0004】本発明の目的は、ICチップやLSIパッ
ケージ等の発熱体を有する電子機器、または、この電子
機器と記憶手段と電源等を備えた電子装置の冷却性能を
向上して信頼性を向上するとともに、電子装置を低騒音
に構成することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、複数の発熱体を内部に格納した筐体を備えた電子装
置において、前記複数の発熱体を冷却する複数の冷却手
段を前記筐体内に設け、前記筐体に前記複数の発熱体を
区画する区画手段を設け、該区画手段により区画されて
形成された各々の冷却通路の前記発熱体間に前記冷却手
段を夫々配設したものである。また、ICチップ、LS
Iパッケージ等の発熱体を有する基板と、記憶手段と、
電源とを備えた電子装置において、前記電子装置の内部
に冷却風の流路を複数系統設け、前記流路内に冷却用フ
ァンを夫々配置し、該夫々の冷却用ファンは前記夫々の
流路内の発熱体間に設けたものである。また、各々の冷
却通路に夫々筐体壁面に開口する冷却媒体の吸込口およ
び吐出口を備えたものである。さらに、前記筐体に形成
された冷却媒体の前記吸込口と前記吐出口の夫々近傍に
前記筐体を区画する第2の区画手段を設けて筐体壁を2
重構造とし、該区画手段に冷却媒体の流過する孔または
スリットを設けたものである。
【0006】また、複数の発熱体を内部に格納した筐体
を備えた電子装置において、前記筐体に前記複数の発熱
体を区画する区画手段を設け、該区画手段により区画さ
れて形成された各々の冷却流路の前記発熱体間に冷却手
段を配設し、該冷却流路の端部は夫々前記冷却手段によ
り発生する騒音を遮音する遮音手段を備えたものであ
る。また、複数の発熱体を内部に格納した筐体と該筐体
の筐体壁により形成される冷却流路を備えた電子装置に
おいて、前記冷却流路を区画する区画手段を前記冷却流
路に設けて該冷却流路を分岐させ、該分岐した冷却流路
の各々に冷却手段を配設し、該冷却手段は前記複数の発
熱体間に設けたものである。さらに、前記区画手段によ
り区画された冷却流路間を連通可能とする流路変更板
と、前記冷却手段の異常を検出する異常検出手段と、該
異常検出手段により検出された信号に基づいて前記区画
手段に設けた前記流路変更板を駆動する駆動機構とを設
けたものである。
【0007】
【作用】筐体に2系統以上の冷却空気の流路を形成し、
かつこの仕切られた流路毎に流路途中の発熱体間に冷却
用ファンを設ける。そして、この流路の出口側をどの流
路においても筐体下側に設ける。これにより、冷却用フ
ァンで発生する騒音が操作者の耳元に届くのを低減でき
る。また、流路をを複数系統形成しているので、各流路
に含まれる発熱体の発熱量に応じて各流路の冷却用ファ
ンの冷却能力を決定でき、筐体内部の発熱体の温度上昇
を均一化できる。さらに、個々の冷却用ファンを小形化
できるので、筐体内部に生じる空き領域を狭めることが
でき、筐体の小形化が図られる。また、各流路内に流路
変更板を設けることにより、冷却用ファンの故障時に他
の流路からの冷却風を供給でき、ICチップ、LSIパ
ッケージ等の発熱体である電子機器それぞれの信頼性を
向上できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の電子装置の実施例について図
面を用いて説明する。図1は第1の実施例を斜視図で示
したものである。ここで、筐体15内には電子装置の心
臓部であるCPU基板1、記憶部であるメモリー基板
2、メモリー部とCPU部の情報のやり取りを行うバス
アダプター基板3、拡張ボードであるI/O基板7、情
報を記憶するフロッピーディスクドライブ4、ハードデ
ィスクドライブ5およびデジタルオーデオテープレコー
ダ6、電力供給部である電源8や補助電源9、電気の変
換器であるDC/DCモジュール10やAC/DCモジ
ュール11、蓄電手段としてのバッテリー12が搭載さ
れており、さらに、冷却部を構成する箱体のスリット噴
流ユニット13、貫流ファン14a、14bが配設され
ている。また、CPU基板1にはICチップ16、LS
Iパッケージ17が搭載され、LSIパッケージ17に
は放熱フィン18が取り付けられている。さらに、スリ
ット噴流ユニット13には冷却風供給用の軸流ファン2
0と冷却風噴出口である噴流口19が設けられている。
また、筐体15の底部にはキャスター21が取り付けら
れており、筐体を移動可能にしている。同様に筐体下部
にスカート22を設け、このスカート部から筐体外へ冷
却風を放散するように構成している。
【0009】図2は図1の実施例の側部断面図である。
筐体内部は筐体背面側に設けた仕切板42と筐体の中ほ
どに設けた隔壁40とにより前面側から背面側へ3分さ
れている。そして、前面側には、上部に記憶手段である
デジタルオーデオテープレコーダ6やハードディスクド
ライブ5が、下部には電源やAC/DCモジュール11
が配設されている。これらは、筐体に水平に設けた棚状
の板材を案内として保持されている。筐体の中央の部分
には、演算装置及び補助電源が配設されている。そし
て、前面側の隔壁40を利用して上下2ヵ所に貫流ファ
ン14a、14bが取り付けられている。筐体背面側の
部分41には、何も搭載されていない。そして、この部
分を区画する仕切り板42および筐体の一部を構成する
吸気板23には、外部空気を導入するために切り込み又
は小孔が形成されている。これにより、背面部が二重壁
構造となり、遮音効果が得られる。なお、吸気板23は
多数の小孔を形成した多孔板で、磁気シールド体が良好
である。ところで、背面部の仕切り板42の上部には演
算装置を構成するCPU基板16やメモリ基板2へ冷風
を送風するために軸流ファン20が取り付けられてお
り、この軸流ファン20の出口にはCPU基板1をより
効果的に冷却するために噴流孔19が形成されている。
【0010】次に、このように形成した筐体内の空気の
流れ24について説明する。吸気板23の中央から上部
にかけて形成されたスリット状の隙間から吸い込まれた
外部空気は、軸流ファン20の出口に形成された噴流孔
19より噴流となってCPU基板1およびメモリ基板2
を冷却し、上部の貫流ファン14aへと流入する。ここ
で、CPU基板1およびメモリ基板2も棚状の板材に保
持されており、この棚状の板材が筐体の側板とともに軸
流ファン20の流れを規定する流路を形成している。貫
流ファン14aで昇圧された外部空気は、貫流ファン1
4aを出た後に90〜180゜その流れ方向を変え、高
発熱部であるハードディスクやAC/DCモジュールを
冷却する冷却風24として筐体内を下降し、筐体底面に
設けられた排気孔44から筐体外部へ放出される。一
方、CPU基板1を保持する棚状の板材の下部にはI/
O基板7が同様に棚状の板材に保持されている。そし
て、これらを冷却するために、仕切板42に設けられた
スリットから外部空気が取り入れられる。この外部空気
は、隔壁40の下部に設けた貫流ファン14bにより吸
い込まれ、I/O基板7を冷却した後、隔壁40に行く
手を遮られ貫流ファン14bに流入し、補助電源9、D
C/DCモジュール10を冷却して、筐体底面に設けら
れた排気孔44から筐体外部へ放出される。そして、補
助電源およびDC/DCモジュールを載置した棚板状支
持板43と筐体側板により第2の流路が区画される。こ
のように、本実施例では、冷却風24の流れる経路が2
つ形成される。
【0011】さらに、これら2つの流路には隔壁40、
及び底板25に流路変更板26が設けられている。この
流路変更板26は、例えば貫流ファン14a、14bの
何れかが停止した場合に、2つあった流路を1つの流路
に変更して筐体内部の電子機器の過度な温度上昇を防止
する。これは、各冷却用ファンに設けた冷却用ファンの
モータ回転数を検知する回転数センサの出力信号を用い
て、流路変更板26を開閉する駆動機構を筐体内に設け
ることより達成される。この駆動機構としては、流路変
更板26の端部を隔壁または仕切板に蝶番で固定し、他
端に制御信号により開閉できるアクチュエータ例えばソ
レノイドを取り付けたものがある。また、冷却用ファン
には温度センサも組み込まれており、筐体内の発熱量の
異常を検知することができる。
【0012】このように構成した本実施例によれば、筐
体15内に流路を2系統設けているので、1系統の場合
と比較して、個々のファンを小型化して筐体内の無駄な
空間を低減でき、筐体15全体の省スペース化が達成で
きる。また、流路を複数設けているので発熱体の発熱量
に応じて流路を区画でき、どの流路においても風温上昇
をほぼ一定にできる。そして、発熱体での局所的な温度
上昇を防止でき、発熱体間の温度分布を均一化できる。
ここで、冷却用ファンに貫流ファンを用いれば筐体の幅
に応じて貫流ファンの軸長を変え、流路形状に適合させ
ることができ、省スペース化が実現できる。さらに、高
発熱体の上流側に、冷却用ファンを設けているので、高
発熱体に高流速の冷却風24を供給でき、熱伝達率が上
昇し高発熱体の温度を低減できる。このとき、冷却用フ
ァンを筐体15内部に設置しているので、ファンの回転
により発生する騒音が筐体15外部に直接流出すること
を防止でき、低騒音化に有効である。また、筐体15底
部にスカート22を設けているので、冷却風24が床に
衝突するときに発生する音の筐体外部への放散を極めて
少なくすることができる。さらに、排気部が筐体下部に
あるので、排気とともに放出される騒音の操作者の耳元
へ達する量を低減できる。また、発熱体に温度センサを
設け、この温度センサの出力信号を用いて冷却用ファン
の回転数を制御しているので、発熱量に応じた冷却がで
き、コンピュータの使用電力を低減でき、省エネルギ化
に有効である。なお、本実施例では冷却空気の取入れ部
を筐体の背面側に設けたが、筐体から排出される排気が
殆ど吸い込まない位置であれば、筐体の前、後、左右両
側面及び上面の何れでもよい。
【0013】次に、CPU基板1の発熱が低い場合の実
施例を図3に示す。これは、図2において、CPU基板
1を冷却するためのスリット噴流ユニット13を省いた
場合である。軸流ファン20を取り去ったことにより、
筐体内の発熱体の自由な配置が可能になるとともに、電
源の容量も少なくすることができる。
【0014】次に、図4に貫流ファン14bの直後に風
向調整板27を設けた実施例を示す。この実施例は、図
2に示した実施例と風向調整板27を設けたことのみが
異なっている。風向調整板27を設けることにより、貫
流ファン14bの直後に配置したDC/DCモジュール
10の温度分布を更に均一にすることが可能となる。こ
こで、風向調整板27には複数の風量調整孔28が開け
られており、発熱体の温度分布が均一になるように風量
調整孔28の位置、孔の向きおよび孔面積を変えて、各
調整孔から流出する風量を調整している。
【0015】図5は、図1に示した実施例より装置が大
型となった場合の一実施例の斜視図である。図1と同様
の構成となっているが装置が大型化しているので貫流フ
ァン14cが新たに搭載されている。このように構成し
た本実施例の側面断面図を図6に示す。本実施例におい
ても図1に示した実施例と同様に、冷却風24の流れる
経路が2つ形成されている。第1の経路は、冷却風24
が背面の吸気板23から流入し、I/O基板7を通り、
貫流ファン14で吸い込まれ、貫流ファン14aから流
出後、CD−ROM29、デジタルオーデオテープレコ
ーダ6、ハードディスクドライブ5、AC/DCモジュ
ール11を通り、底板25から流出し、スカート22の
下を通り筐体15外部へ放出される経路である。冷却風
24の第2の経路は、筐体への冷却風の吸気に関しては
第1の経路と同一であり、吸気板23から流入した後、
CPU基板1を通り、貫流ファン14cで吸い込まれ
る。貫流ファン14cから流出後は、DC/DCモジュ
ール、バッテリー12、補助電源を通り、第1の経路と
同様に底板から床面へ流出し、スカート22の下を通
り、筐体15外部へ流出する経路である。特に、高発熱
密度であるCPU基板1の上流側には、軸流ファン20
と噴流孔19を有するスリット噴流ユニット13が設け
られている。さらに、上記の2系統の流路には隔壁4
0、及び底板25に流路変更板26が設けられている。
また、冷却用ファンには温度センサや回転数検出センサ
が組み込まれている。このように、筐体15内に流路を
複数系統設けているので、1系統の場合と比べ、個々の
ファンを小型化して筐体内の無駄な空間を低減でき、筐
体15全体の省スペース化が達成できる。また、流路を
複数設けているので発熱体の発熱量に応じて流路を区画
でき、どの流路においても風温上昇をほぼ一定にでき
る。そして、発熱体での局所的な温度上昇を防止でき、
発熱体間の温度分布を均一化できる。さらに、高発熱体
の上流側に、冷却用ファンを設けているので、高発熱体
に高流速の冷却風24を供給でき、熱伝達率が上昇し高
発熱体の温度を低減できる。このとき、冷却用ファンを
筐体15内部に設置しているので、ファンの回転により
発生する騒音が筐体15外部に直接流出することを防止
でき、低騒音化に有効である。さらに、排気部が筐体の
下部にあるので、排気とともに放出される騒音の操作者
の耳元での大きさを低減できる。また、筐体15底部に
スカート22を設けているので、冷却風24が床に衝突
するときに発生する音の筐体外部への放散を極めて少な
くすることができる。また、発熱体に温度センサを設
け、この温度センサの出力信号を用いて冷却用ファンの
回転数を制御しているので、発熱量に応じた冷却がで
き、コンピュータの使用電力を低減でき、省エネルギ化
に有効である。さらに、本実施例では装置の大型化に伴
い、筐体に形成される空き領域を利用して貫流ファン1
4aを更にもう1個設置して冗長系を構成している。す
なわち、貫流ファン14a、14aの一方が故障しても
他の一方が動作して筐体内の発熱体の異常昇温を防止す
る。また、第2の流路の途中に貫流ファン14cを鉛直
方向に配置しているので積層された基板全体に冷却風が
送風され、基板の温度分布を一様化できる。なお、この
実施例においては、流路を2系統しか設けていないが、
筐体内の発熱部品の発熱量に応じて3系統、4系統と流
路を増してもよいことは言うまでもない。
【0016】図7は、図1の実施例より小形の装置の一
実施例の斜視図である。筐体15内には心臓部であるC
PU基板1、情報を記憶するフロッピーディスクドライ
ブ4、ハードディスクドライブ5およびデジタルオーデ
オテープレコーダ6、電力供給部である電源8が備えら
れている。また、CPU基板1にはICチップ16、L
SIパッケージ17が搭載され、LSIパッケージ17
には放熱フィン18が取付けられている。さらに、冷却
用ファンとして貫流ファン14a、軸流ファン20が筐
体内に配設されている。筐体15の吸気側では吸気板2
3の筐体内側に仕切板42を設けて2重壁構造にしてい
る。
【0017】図8に図7に示した実施例の上面断面図を
示す。本実施例においても、冷却風24の流れる経路が
2つ形成されている。第1の経路は、冷却風24が背面
の吸気板23、次いで仕切板42に設けたスリットから
流入し、電源8を通り、貫流ファン14aに吸い込ま
れ、貫流ファン14aからCPU基板1、前面の排気板
30を通って筐体15外部へ放出される経路である。冷
却風24の第2の経路は、吸気側に関しては第1の経路
と同一であり、吸気板23から仕切板42へ流入し、フ
ロッピーディスク4を通り軸流ファン20で吸い込まれ
て増速され、次いでハードディスク5を通り、最終的に
第1の経路と同様に排気板30から筐体15外部へ放出
される経路である。この実施例においても、流路中の隔
壁40および底板25には流路変更板26が設けられて
いる。そして、冷却用ファンには温度センサと回転数セ
ンサが組み込まれている。
【0018】このように、筐体15内に流路を複数系統
設けているので、1系統の場合と比べ、発熱量に応じた
適正な流路を形成できる。その際、各発熱体への適正な
流量配分ができ、風温上昇が低減される。そして、各発
熱体の過度な温度上昇を防止でき、発熱体間の温度分布
を均一化できる。さらに、高発熱体の上流側に、冷却用
ファンを設けているので、高発熱体に高流速の冷却風2
4を供給でき、熱伝達率を高め高発熱体の温度を低減で
きる。また、冷却用ファンを筐体15内部に設置してい
るので、ファンの回転により生じる騒音が筐体15外部
へ直接流出することを防止し、低騒音化に有効である。
また、隔壁40および底板25に流路変更板26を設け
ているので、各流路に設けた冷却用ファンが故障したと
きには、冷却用ファンのモータに組み込まれた回転数セ
ンサの信号を用いて流路変更板26を開閉して2系統の
流路を1系統にする。そして、フロッピーディスクドラ
イブ4、ハードディスクドライブ5等の記憶手段への記
録が完了するまでの間の発熱体の温度上昇を防止するこ
とができる。冷却用ファンの回転数を発熱体に設けた温
度センサで検出した温度信号を用いて制御しているので
発熱量に応じて使用電力量を調整でき、全体の使用電力
量を低減でき、省エネルギ化に有効である。
【0019】また、図9は図8の実施例において吸気部
と排気部をそれぞれ1つの壁面で構成した実施例であ
る。この場合、図8の実施例に比して装置を小形化でき
る効果がある。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば電子
装置において、筐体内に2系統以上の流路を形成し発熱
体の間に冷却用ファンを設け、冷却流路出口を下方に設
置したので、発熱体の温度分布を均一にできるととも
に、筐体から放出される騒音を低減できる。また、2系
統以上の流路の曲がり角に、冷却用ファンを設けている
ので、筐体全体のスペース効率を向上でき、筐体を小型
化できる。また、各流路内に流路変更板を設けているの
で、冷却用ファンの故障時に他の流路からの冷却風を供
給でき、ICチップ、LSIパッケージ等の発熱体を有
する基板、記憶手段、及び電源の信頼性を向上できる。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電子装置の斜視図である。
【図2】本発明の一実施例の電子装置の側面断面図であ
る。
【図3】本発明の一実施例の電子装置の側面断面図であ
る。
【図4】本発明の一実施例の電子装置の側面断面図であ
る。
【図5】本発明の他の実施例の電子装置の斜視図であ
る。
【図6】本発明の他の実施例の電子装置の側面断面図で
ある。
【図7】本発明のさらに他の実施例の電子装置の斜視図
である。
【図8】本発明のさらに他の実施例の電子装置の上面断
面図である。
【図9】本発明の他の実施例の電子装置の上面断面図で
ある。
【符号の説明】
1…CPU基板、2…メモリ基板、3…バスアダプタ基
板、4…フロッピーディスク、5…ハードディスク、6
…デジタルオーディオテープレコーダ、7…I/O基
板、8…電源、9…補助電源、10…DC/DCモジュ
ール、11…AC/DCモジュール、12…バッテリ
ー、13…スリット噴流ユニット、14a、14b、1
4c…貫流ファン、15…筐体、16…ICチップ、1
7…LSIパッケージ、18…放熱フィン、19…噴流
孔、20…軸流ファン、21…キャスタ、22…スカー
ト、23…吸気板、24…冷却風、25…底板、26…
流路変更板、27…風向調整板、28…風量調整孔、2
9…CD−ROM、30…排気板、40…隔壁、42…
仕切板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 利広 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 山崎 進 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 飯野 利喜 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 岩井 進 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所汎用コンピュータ事業部内 (72)発明者 本間 哲朗 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所汎用コンピュータ事業部内 (72)発明者 山田 寛 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所汎用コンピュータ事業部内 (72)発明者 大場 隆夫 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所汎用コンピュータ事業部内 (72)発明者 山際 明 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所汎用コンピュータ事業部内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の発熱体を内部に格納した筐体を備え
    た電子装置において、前記複数の発熱体を冷却する複数
    の冷却手段を前記筐体内に設け、前記筐体に前記複数の
    発熱体を区画する区画手段を設け、該区画手段により区
    画されて形成された各々の冷却通路の前記発熱体間に前
    記冷却手段を夫々配設したことを特徴とする電子装置。
  2. 【請求項2】ICチップ、LSIパッケージ等の発熱体
    を有する基板と、記憶手段と、電源とを備えた電子装置
    において、前記電子装置の内部に冷却風の流路を複数系
    統設け、前記流路内に冷却用ファンを夫々配置し、該夫
    々の冷却用ファンは前記夫々の流路内の発熱体間に設け
    たことを特徴とする電子装置。
  3. 【請求項3】前記各々の冷却通路は夫々筐体壁面に開口
    する冷却媒体の吸込口および吐出口を備えたことを特徴
    とする請求項1に記載の電子装置。
  4. 【請求項4】冷却媒体の前記吐出口を筐体底部に設けた
    ことを特徴とする請求項3に記載の電子装置。
  5. 【請求項5】前記複数の冷却流路の少なくとも1つの曲
    がり部に前記冷却手段を配設したことを特徴とする請求
    項1に記載の電子装置。
  6. 【請求項6】前記冷却手段は少なくとも貫流ファンを含
    むことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  7. 【請求項7】前記筐体に形成された冷却媒体の前記吸込
    口と前記吐出口の夫々近傍に前記筐体を区画する第2の
    区画手段を設けて筐体壁を2重構造とし、該区画手段に
    冷却媒体の流過する孔またはスリットを設けたことを特
    徴とする請求項3に記載の電子装置。
  8. 【請求項8】複数の発熱体を内部に格納した筐体を備え
    た電子装置において、前記筐体に前記複数の発熱体を区
    画する区画手段を設け、該区画手段により区画されて形
    成された各々の冷却流路の前記発熱体間に冷却手段を配
    設し、該冷却流路の端部は夫々前記冷却手段により発生
    する騒音を遮音する遮音手段を備えたことを特徴とする
    電子装置。
  9. 【請求項9】複数の発熱体を内部に格納した筐体と該筐
    体の筐体壁により形成される冷却流路を備えた電子装置
    において、前記冷却流路を区画する区画手段を前記冷却
    流路に設けて該冷却流路を分岐させ、該分岐した冷却流
    路の各々に冷却手段を配設し、該冷却手段は前記複数の
    発熱体間に設けられていることを特徴とする電子装置。
  10. 【請求項10】前記発熱体は高温発熱体と低温発熱体と
    を備え、該高温発熱体を冷却媒体の前記吸込口近傍に配
    設したことを特徴とする請求項3に記載の電子装置。
  11. 【請求項11】前記高温発熱体を前記冷却手段の上流側
    に配設したことを特徴とする請求項10に記載の電子装
    置。
  12. 【請求項12】前記高温発熱体の上流側に第2の冷却手
    段を設けたことを特徴とする請求項11に記載の電子装
    置。
  13. 【請求項13】前記区画手段により区画された冷却流路
    間を連通可能とする流路変更板と、前記冷却手段の異常
    を検出する異常検出手段と、該異常検出手段により検出
    された信号に基づいて前記区画手段に設けた前記流路変
    更板を駆動する駆動機構とを設けたことを特徴とする請
    求項1に記載の電子装置。
  14. 【請求項14】前記電子装置は可搬型のコンピュータで
    ある請求項1に記載の電子装置。
  15. 【請求項15】前記複数の冷却手段を前記夫々の冷却流
    路に水平方向に配設したことを特徴とする請求項1に記
    載の電子装置。
  16. 【請求項16】前記冷却手段の下流側に風向調整板を設
    けたことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
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