JPH06124832A - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
- Publication number
- JPH06124832A JPH06124832A JP29774792A JP29774792A JPH06124832A JP H06124832 A JPH06124832 A JP H06124832A JP 29774792 A JP29774792 A JP 29774792A JP 29774792 A JP29774792 A JP 29774792A JP H06124832 A JPH06124832 A JP H06124832A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高密度記録が可能で、しかも安価な面内磁気
記録媒体を提供する。 【構成】 Pdを5〜40原子%およびOを10〜30
原子%含有し、残部が実質的にCoである連続薄膜型の
磁性層を非磁性基体上に有する磁気記録媒体。
記録媒体を提供する。 【構成】 Pdを5〜40原子%およびOを10〜30
原子%含有し、残部が実質的にCoである連続薄膜型の
磁性層を非磁性基体上に有する磁気記録媒体。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁性層の面内に磁化容
易軸を有する磁気記録媒体に関する。
易軸を有する磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、磁気ディスクやビデオテープ
などには、磁性粉を樹脂バインダ中に分散した塗布型磁
性層が用いられている。しかし、記録密度を高めるため
に、蒸着法やスパッタ法などの気相成膜法による連続薄
膜型の磁性層が実用化されはじめている。
などには、磁性粉を樹脂バインダ中に分散した塗布型磁
性層が用いられている。しかし、記録密度を高めるため
に、蒸着法やスパッタ法などの気相成膜法による連続薄
膜型の磁性層が実用化されはじめている。
【0003】連続薄膜型の磁性層においてもさらに記録
密度を向上させるために、磁化容易軸が磁性層に垂直な
方向に存在する垂直磁気記録媒体が提案されている。し
かし、垂直磁気記録媒体では、磁性層の下側にパーマロ
イ膜等の軟磁性薄膜を形成することが必要であり、コス
ト高となる。また、垂直磁気記録媒体に対して使用され
る単磁極ヘッドは耐久性に不安があり、実用化が困難で
ある。従って、耐久性の高いリング型磁気ヘッドと組み
合わせて安定した性能が発揮できる面内磁気記録媒体に
おいて、記録密度の向上をはかることが望まれる。
密度を向上させるために、磁化容易軸が磁性層に垂直な
方向に存在する垂直磁気記録媒体が提案されている。し
かし、垂直磁気記録媒体では、磁性層の下側にパーマロ
イ膜等の軟磁性薄膜を形成することが必要であり、コス
ト高となる。また、垂直磁気記録媒体に対して使用され
る単磁極ヘッドは耐久性に不安があり、実用化が困難で
ある。従って、耐久性の高いリング型磁気ヘッドと組み
合わせて安定した性能が発揮できる面内磁気記録媒体に
おいて、記録密度の向上をはかることが望まれる。
【0004】連続薄膜型の磁性層としては、Co−Ni
−Cr、Co−Cr−Ta、Co−Pt−Cr、Co−
Ni−O、Co−Oなどがある。しかし、Co−Ni−
CrおよびCo−Cr−Taは、面内磁化とするために
はCr下地膜や、加熱、バイアス成膜が必要であり、低
コスト化が困難である。Co−Ni−OおよびCo−O
は斜方成膜が必要であり、磁気異方性は成膜方向に発現
するため、磁性層面内における磁気特性が十分とは言え
ず、また、再生波形の非対称性が大きくなる。Co−P
t−Crは、面内磁化とするためには下地膜が必要であ
り、また、Ptが高価なため低コスト化が難しい。
−Cr、Co−Cr−Ta、Co−Pt−Cr、Co−
Ni−O、Co−Oなどがある。しかし、Co−Ni−
CrおよびCo−Cr−Taは、面内磁化とするために
はCr下地膜や、加熱、バイアス成膜が必要であり、低
コスト化が困難である。Co−Ni−OおよびCo−O
は斜方成膜が必要であり、磁気異方性は成膜方向に発現
するため、磁性層面内における磁気特性が十分とは言え
ず、また、再生波形の非対称性が大きくなる。Co−P
t−Crは、面内磁化とするためには下地膜が必要であ
り、また、Ptが高価なため低コスト化が難しい。
【0005】また、特開昭63−217520号公報に
は、Co−Ni−Pd磁性層が開示されている。この磁
性層にはCr等の下地膜が必須であり、また、同公報に
は磁化容易軸の方向については開示がない。特開平1−
191318号公報には、Co−Pd磁性層が開示され
ているが、これは垂直磁化膜である。また、特開平3−
238617号公報には、Co−Pd−Cr磁性層が開
示されている。しかし、この磁性層にもCr等の非磁性
金属下地膜が必要であり、また、同公報には磁化容易軸
の方向については開示がない。
は、Co−Ni−Pd磁性層が開示されている。この磁
性層にはCr等の下地膜が必須であり、また、同公報に
は磁化容易軸の方向については開示がない。特開平1−
191318号公報には、Co−Pd磁性層が開示され
ているが、これは垂直磁化膜である。また、特開平3−
238617号公報には、Co−Pd−Cr磁性層が開
示されている。しかし、この磁性層にもCr等の非磁性
金属下地膜が必要であり、また、同公報には磁化容易軸
の方向については開示がない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高密度記録
が可能で、しかも安価な面内磁気記録媒体を提供するこ
とを目的とする。
が可能で、しかも安価な面内磁気記録媒体を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(5)の本発明により達成される。 (1)Pdを5〜40原子%およびOを10〜30原子
%含有し、残部が実質的にCoである連続薄膜型の磁性
層を非磁性基体上に有することを特徴とする磁気記録媒
体。 (2)磁性層に、Coの一部に替えてNiが含有されて
おり、Niの置換量がCoの30%以下である上記
(1)の磁気記録媒体。 (3)磁性層に、Cr、Ti、V、Mo、TaおよびW
の少なくとも1種が合計で10原子%以下含有されてい
る上記(1)または(2)の磁気記録媒体。 (4)磁性層面内において、角形比が0.7以上、保磁
力角形比が0.7以上である上記(1)ないし(3)の
いずれかの磁気記録媒体。 (5)Cr、Mo、WおよびVから選択される少なくと
も1種の元素を含有する非磁性金属の下地膜の上に磁性
層が形成されている上記(1)ないし(4)のいずれか
の磁気記録媒体。
(1)〜(5)の本発明により達成される。 (1)Pdを5〜40原子%およびOを10〜30原子
%含有し、残部が実質的にCoである連続薄膜型の磁性
層を非磁性基体上に有することを特徴とする磁気記録媒
体。 (2)磁性層に、Coの一部に替えてNiが含有されて
おり、Niの置換量がCoの30%以下である上記
(1)の磁気記録媒体。 (3)磁性層に、Cr、Ti、V、Mo、TaおよびW
の少なくとも1種が合計で10原子%以下含有されてい
る上記(1)または(2)の磁気記録媒体。 (4)磁性層面内において、角形比が0.7以上、保磁
力角形比が0.7以上である上記(1)ないし(3)の
いずれかの磁気記録媒体。 (5)Cr、Mo、WおよびVから選択される少なくと
も1種の元素を含有する非磁性金属の下地膜の上に磁性
層が形成されている上記(1)ないし(4)のいずれか
の磁気記録媒体。
【0008】
【作用および効果】本発明では、上記組成の磁性層を用
いるので、磁化容易軸を磁性層面内に存在させるための
下地膜を必要としない。このため、本発明の磁気記録媒
体は低コストで製造可能である。しかも、磁性層面内に
おける磁気特性が上記のように高いので、電磁変換特性
に優れる。
いるので、磁化容易軸を磁性層面内に存在させるための
下地膜を必要としない。このため、本発明の磁気記録媒
体は低コストで製造可能である。しかも、磁性層面内に
おける磁気特性が上記のように高いので、電磁変換特性
に優れる。
【0009】また、本発明において上記した下地膜を設
ければ、磁気特性はさらに向上する。
ければ、磁気特性はさらに向上する。
【0010】
【具体的構成】以下、本発明の具体的構成について詳細
に説明する。
に説明する。
【0011】本発明の磁気記録媒体は、非磁性基体上に
磁性層を有する。この磁性層は、Co、PdおよびOを
含有する。
磁性層を有する。この磁性層は、Co、PdおよびOを
含有する。
【0012】Pdの含有量は、5〜40原子%、好まし
くは30〜40原子%である。
くは30〜40原子%である。
【0013】Oの含有量は10〜30原子%、好ましく
は15〜25原子%である。そして、残部が実質的にC
oである。
は15〜25原子%である。そして、残部が実質的にC
oである。
【0014】Pdの含有量が前記範囲未満となると保磁
力および磁性層面内角形比が低下し、前記範囲を超える
と磁化および保磁力が低下する。また、Oの含有量が前
記範囲未満となると保磁力および磁性層面内角形比が低
下し、前記範囲を超えると磁化および保磁力が低下す
る。
力および磁性層面内角形比が低下し、前記範囲を超える
と磁化および保磁力が低下する。また、Oの含有量が前
記範囲未満となると保磁力および磁性層面内角形比が低
下し、前記範囲を超えると磁化および保磁力が低下す
る。
【0015】磁性層にはCoの一部に替えてNiが含ま
れていてもよい。Niの含有により耐食性が向上する
が、Ni含有量が多すぎると磁気特性が低下する。この
ため、Niの置換量はCoの30%以下とすることが好
ましい。
れていてもよい。Niの含有により耐食性が向上する
が、Ni含有量が多すぎると磁気特性が低下する。この
ため、Niの置換量はCoの30%以下とすることが好
ましい。
【0016】磁性層中には、これらの元素の他、各種添
加元素や不可避的不純物が少なくとも1種含まれていて
もよい。このような元素としては、例えば、Cr、T
i、V、Mo、Ta、Wが挙げられ、これらは耐久性向
上や耐酸化性向上などの効果を示す。これらの元素の合
計含有量は10原子%以下とすることが好ましい。
加元素や不可避的不純物が少なくとも1種含まれていて
もよい。このような元素としては、例えば、Cr、T
i、V、Mo、Ta、Wが挙げられ、これらは耐久性向
上や耐酸化性向上などの効果を示す。これらの元素の合
計含有量は10原子%以下とすることが好ましい。
【0017】本発明の磁気記録媒体は、磁性層面内にお
いて0.7以上の角形比が得られる面内磁化媒体であ
る。また、磁性層面内において、0.7以上の保磁力角
形比が得られる。保磁力角形比(S* )とは、Hc*/H
c である。Hc*とは、減磁曲線において、B軸の切片
(Br )を通りH軸に平行な直線と、H軸の切片(Hc
)における減磁曲線の接線との交点のH軸上の座標で
ある。
いて0.7以上の角形比が得られる面内磁化媒体であ
る。また、磁性層面内において、0.7以上の保磁力角
形比が得られる。保磁力角形比(S* )とは、Hc*/H
c である。Hc*とは、減磁曲線において、B軸の切片
(Br )を通りH軸に平行な直線と、H軸の切片(Hc
)における減磁曲線の接線との交点のH軸上の座標で
ある。
【0018】また、磁性層面内における保磁力として、
1000 Oe 以上の値が得られる。
1000 Oe 以上の値が得られる。
【0019】磁性層の厚さは20〜300nmとすること
が好ましい。厚さが前記範囲未満であると再生出力が低
下し、S/Nが低下する傾向にある。また、前記範囲を
超えると記録密度が低下する傾向にある。
が好ましい。厚さが前記範囲未満であると再生出力が低
下し、S/Nが低下する傾向にある。また、前記範囲を
超えると記録密度が低下する傾向にある。
【0020】磁性層は、スパッタ法や蒸着法などの気相
成膜法により形成することが好ましく、特にスパッタ法
により形成することが好ましい。スパッタ法には、酸素
を含む雰囲気中で行なう反応性スパッタを用いてもよ
く、あるいは、酸化物を含む複合ターゲットや、酸化物
ターゲットを含む複数のターゲットを用いる方法であっ
てもよい。
成膜法により形成することが好ましく、特にスパッタ法
により形成することが好ましい。スパッタ法には、酸素
を含む雰囲気中で行なう反応性スパッタを用いてもよ
く、あるいは、酸化物を含む複合ターゲットや、酸化物
ターゲットを含む複数のターゲットを用いる方法であっ
てもよい。
【0021】なお、磁性層は、Co−Pd六方晶の周囲
にCoOが存在する組織構造を有する。
にCoOが存在する組織構造を有する。
【0022】磁性層の下側には、密着して非磁性金属の
下地膜が設けられていてもよい。下地膜は、Cr、M
o、WおよびVから選択される少なくとも1種の元素を
含有することが好ましい。このような下地膜を設けるこ
とにより、磁化容易軸の磁性層面内方向への配向度が向
上する。
下地膜が設けられていてもよい。下地膜は、Cr、M
o、WおよびVから選択される少なくとも1種の元素を
含有することが好ましい。このような下地膜を設けるこ
とにより、磁化容易軸の磁性層面内方向への配向度が向
上する。
【0023】下地膜の厚さは、20〜300nmとするこ
とが好ましい。厚さが前記範囲未満であると面内配向性
向上効果が低くなり、前記範囲を超えると下地膜の表面
性が悪化し、磁性層の表面性に悪影響を与える。
とが好ましい。厚さが前記範囲未満であると面内配向性
向上効果が低くなり、前記範囲を超えると下地膜の表面
性が悪化し、磁性層の表面性に悪影響を与える。
【0024】下地膜は、気相成膜法、特にスパッタ法に
より形成することが好ましい。
より形成することが好ましい。
【0025】非磁性基体の構成材質に特に制限はなく、
通常の磁気記録媒体に用いられている非磁性金属、セラ
ミックス、ガラス、樹脂などから適宜選択すればよい。
また、非磁性基体は剛性を有していてもよく、可撓性を
有していてもよい。また、形状や寸法にも特に制限はな
く、ディスク状やテープ状等のいずれであってもよい。
なお、金属基板を使用し、浮上型ヘッドを用いるハード
ディスクに適用する場合には、基板表面の剛性をあげる
ためにNi−Pめっき膜などを形成してもよい。
通常の磁気記録媒体に用いられている非磁性金属、セラ
ミックス、ガラス、樹脂などから適宜選択すればよい。
また、非磁性基体は剛性を有していてもよく、可撓性を
有していてもよい。また、形状や寸法にも特に制限はな
く、ディスク状やテープ状等のいずれであってもよい。
なお、金属基板を使用し、浮上型ヘッドを用いるハード
ディスクに適用する場合には、基板表面の剛性をあげる
ためにNi−Pめっき膜などを形成してもよい。
【0026】磁性層上には、保護層が設けられることが
好ましい。保護層は、磁性層を磁気ヘッドの摺動や接触
から保護し、また、磁性層を環境から保護するために設
けられる。このような保護層は、酸化物、窒化物、硫化
物等の各種誘電体や、カーボンなどから構成すればよ
い。また、磁性層形成の際に、磁性層上部の酸化度を高
くすることにより酸化物層を形成し、この酸化物層を保
護層としてもよい。保護層の厚さは5〜50nm程度とす
ることが好ましい。厚さが前記範囲未満となると保護効
果が不十分となり、前記範囲を超えるとスペーシングロ
スが大きくなりすぎる。
好ましい。保護層は、磁性層を磁気ヘッドの摺動や接触
から保護し、また、磁性層を環境から保護するために設
けられる。このような保護層は、酸化物、窒化物、硫化
物等の各種誘電体や、カーボンなどから構成すればよ
い。また、磁性層形成の際に、磁性層上部の酸化度を高
くすることにより酸化物層を形成し、この酸化物層を保
護層としてもよい。保護層の厚さは5〜50nm程度とす
ることが好ましい。厚さが前記範囲未満となると保護効
果が不十分となり、前記範囲を超えるとスペーシングロ
スが大きくなりすぎる。
【0027】また、磁性層上、あるいは保護層上などの
媒体表面には、必要に応じて潤滑膜を設けてもよい。潤
滑膜は、有機化合物を含有することが好ましい。用いる
有機化合物に特に制限はなく、液体であっても固体であ
ってもよく、フッ素系有機化合物、脂肪酸、エステル、
アルコール等から適当なものを選択すればよい。潤滑膜
の成膜方法に特に制限はなく、塗布法等を用いればよ
い。潤滑膜の厚さは1〜10nm程度とすることが好まし
い。厚さが前記範囲未満であると潤滑効果が不十分であ
り、前記範囲を超えるとかえって摩擦を増加させてしま
う。
媒体表面には、必要に応じて潤滑膜を設けてもよい。潤
滑膜は、有機化合物を含有することが好ましい。用いる
有機化合物に特に制限はなく、液体であっても固体であ
ってもよく、フッ素系有機化合物、脂肪酸、エステル、
アルコール等から適当なものを選択すればよい。潤滑膜
の成膜方法に特に制限はなく、塗布法等を用いればよ
い。潤滑膜の厚さは1〜10nm程度とすることが好まし
い。厚さが前記範囲未満であると潤滑効果が不十分であ
り、前記範囲を超えるとかえって摩擦を増加させてしま
う。
【0028】本発明の磁気記録媒体は、面内磁気記録媒
体として、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気
テープなどに適用される。
体として、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気
テープなどに適用される。
【0029】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明
をさらに詳細に説明する。
をさらに詳細に説明する。
【0030】非磁性基体上に磁性層を形成し、下記表1
に示される磁気記録媒体サンプルを作製した。
に示される磁気記録媒体サンプルを作製した。
【0031】非磁性基体には、アルミニウム製の剛性基
板表面にNi−Pめっき膜を形成し、その表面をポリッ
シングしたものを用いた。
板表面にNi−Pめっき膜を形成し、その表面をポリッ
シングしたものを用いた。
【0032】磁性層の厚さは100nmとし、RFマグネ
トロンスパッタにより形成した。スパッタ時の雰囲気は
Ar+O2 (0.5Pa)とし、ターゲットにはCo−P
d合金を用いた。磁性層の組成は、O2 ガス分圧および
ターゲット組成を変更することにより調整した。磁性層
をX線回折および電子線回折により分析した結果、前述
した組織構造であることが確認された。
トロンスパッタにより形成した。スパッタ時の雰囲気は
Ar+O2 (0.5Pa)とし、ターゲットにはCo−P
d合金を用いた。磁性層の組成は、O2 ガス分圧および
ターゲット組成を変更することにより調整した。磁性層
をX線回折および電子線回折により分析した結果、前述
した組織構造であることが確認された。
【0033】次に、磁性層上に、厚さ40nmのカーボン
保護膜をスパッタ法により形成した。スパッタ時の雰囲
気はAr(1Pa)とした。
保護膜をスパッタ法により形成した。スパッタ時の雰囲
気はAr(1Pa)とした。
【0034】各サンプルについて、磁性層面内の保磁力
Hc 、磁性層面内の角形比S(Br/Bs )および磁性
層面内の保磁力角形比S* (Hc*/Hc )をVSMによ
り求めた。また、磁気ディスクサーティファイアを用
い、記録周波数を変更することにより記録密度を変化さ
せて、D50を求めた。D50とは再生出力のP−P(peak
to peak)値が孤立波再生出力P−P値の50%まで減
少したときの記録密度である。これらの結果を表1に示
す。
Hc 、磁性層面内の角形比S(Br/Bs )および磁性
層面内の保磁力角形比S* (Hc*/Hc )をVSMによ
り求めた。また、磁気ディスクサーティファイアを用
い、記録周波数を変更することにより記録密度を変化さ
せて、D50を求めた。D50とは再生出力のP−P(peak
to peak)値が孤立波再生出力P−P値の50%まで減
少したときの記録密度である。これらの結果を表1に示
す。
【0035】
【表1】
【0036】表1に示される結果から本発明の効果が明
らかである。
らかである。
【0037】また、表1に示される本発明のサンプルN
o. 1の磁性層と基板との間に、Cr、Mo、Wまたは
Vからなる厚さ100nmの下地膜をスパッタ法により設
けたところ、Hc は1500 Oe から1600 Oe に、
Sは0.82から0.88に増加し、下地膜の効果が認
められた。また、本発明サンプルにおいて、Coの30
%以下をNiに置換した結果、磁気特性はほぼ同等であ
り、60℃・90%RHで1週間保存後におけるφm 低
下率の減少が認められた。また、磁性層にCr、Ti、
V、Mo、TaおよびWの1種または2種以上を合計で
10原子%以下含有させた場合でも、ほぼ同等の磁気特
性が得られた。
o. 1の磁性層と基板との間に、Cr、Mo、Wまたは
Vからなる厚さ100nmの下地膜をスパッタ法により設
けたところ、Hc は1500 Oe から1600 Oe に、
Sは0.82から0.88に増加し、下地膜の効果が認
められた。また、本発明サンプルにおいて、Coの30
%以下をNiに置換した結果、磁気特性はほぼ同等であ
り、60℃・90%RHで1週間保存後におけるφm 低
下率の減少が認められた。また、磁性層にCr、Ti、
V、Mo、TaおよびWの1種または2種以上を合計で
10原子%以下含有させた場合でも、ほぼ同等の磁気特
性が得られた。
Claims (5)
- 【請求項1】 Pdを5〜40原子%およびOを10〜
30原子%含有し、残部が実質的にCoである連続薄膜
型の磁性層を非磁性基体上に有することを特徴とする磁
気記録媒体。 - 【請求項2】 磁性層に、Coの一部に替えてNiが含
有されており、Niの置換量がCoの30%以下である
請求項1の磁気記録媒体。 - 【請求項3】 磁性層に、Cr、Ti、V、Mo、Ta
およびWの少なくとも1種が合計で10原子%以下含有
されている請求項1または2の磁気記録媒体。 - 【請求項4】 磁性層面内において、角形比が0.7以
上、保磁力角形比が0.7以上である請求項1ないし3
のいずれかの磁気記録媒体。 - 【請求項5】 Cr、Mo、WおよびVから選択される
少なくとも1種の元素を含有する非磁性金属の下地膜の
上に磁性層が形成されている請求項1ないし4のいずれ
かの磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29774792A JPH06124832A (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29774792A JPH06124832A (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 磁気記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06124832A true JPH06124832A (ja) | 1994-05-06 |
Family
ID=17850656
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29774792A Pending JPH06124832A (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06124832A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5631094A (en) * | 1994-01-28 | 1997-05-20 | Komag, Incorporated | Magnetic alloy for improved corrosion resistance and magnetic performance |
-
1992
- 1992-10-09 JP JP29774792A patent/JPH06124832A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5631094A (en) * | 1994-01-28 | 1997-05-20 | Komag, Incorporated | Magnetic alloy for improved corrosion resistance and magnetic performance |
US5908514A (en) * | 1994-01-28 | 1999-06-01 | Ranjan; Rajiv Yadav | Magnetic alloy for improved corrosion resistance and magnetic performance |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20021210 |