JPH06124686A - 質量分析装置 - Google Patents

質量分析装置

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JPH06124686A
JPH06124686A JP4270123A JP27012392A JPH06124686A JP H06124686 A JPH06124686 A JP H06124686A JP 4270123 A JP4270123 A JP 4270123A JP 27012392 A JP27012392 A JP 27012392A JP H06124686 A JPH06124686 A JP H06124686A
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spectrum
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建一 谷川
Katsuaki Abe
勝明 阿部
Noriko Minagawa
則子 皆川
Tetsuya Nishida
哲也 西田
Tadao Mimura
忠男 三村
Kazumi Matsumura
和美 松村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多価イオン質量スペクトルを得る表示装置に
おいて、多価イオン質量スペクトルの他に、イオン価や
分子量分布スペクトルの双方を画面を通して表示でき、
しかも、この分子量分布スペクトルの作成精度を容易に
高める。 【構成】 イオン源1,質量分析部2、イオン検出部
3、制御部4、収集部5等を用いて多価イオンの質量ス
ペクトルを得る。CPU6は、測定者が前記多価イオン
質量スペクトルに出現した多価イオンピークの中からイ
オン価の価数が1違う多価イオンピークを2本指定する
と、指定された多価イオンピークのm/z(質量対電荷
比)=m1とm2及び付加イオン種の質量数maに基づき
指定多価イオンピークのイオン価及び試料の分子量を計
算し、さらに、所定の関数式により分子量分布スペクト
ルを作成し、これらを表示部7により表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、質量分析装置に係り、
特に多価イオン質量スペクトル等の測定データの表示や
イオン価,試料分子量等の計算機能を備えた質量分析装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、多価イオン質量スペクトルが得ら
れる質量分析装置が開発されている。多価イオン質量ス
ペクトルは、数万ダルトンの高分子量物質の分子量を求
めることができるが、多価イオン質量スペクトルだけで
は、直接試料の分子量が現われず、分子量計算を行わな
ければならない。
【0003】(1)多価イオン質量スペクトルより試料
分子量を計算し、その結果を出力表示する従来技術とし
ては、分子量分布スペクトルの横軸の分子量範囲を数万
ダルトンと広く取り、前記分子量分布スペクトル中で最
大強度のピークの分子量を試料分子量とする表示方式
が、例えば、PCT/US90/02716号(WO9
0/14148)で提案されている。この手法では以下
のような分子量計算式が用いられている。
【0004】観測された多価イオン質量スペクトルに出
現した多価イオンピークのm/z値は下式により与えら
れる。
【0005】
【数4】
【0006】ここで、kiは多価イオンピークのm/z
値(質量対電荷比)、Mは試料分子の分子量、iはイオ
ン価、maは付加イオン種の質量数である。
【0007】分子量の計算値は、数4式を変形すること
により下式のように与えられる。
【0008】
【数5】M′=i(ki−ma) ここで、M′は分子量の計算値、他の符号は数4式と同
様である。
【0009】分子量と分子量分布強度との関係を、多価
イオンピークのm/z値とイオン強度から次式のように
求める。
【0010】
【数6】
【0011】ここで、Fは分子量分布強度を表す関数、
M′は計算した分子量、iはイオン価(1以上の整
数)、fは測定した多価イオン質量スペクトル中のピー
ク強度を表す関数である。横軸を分子量、縦軸を分子量
分布強度とすると、Fは分子量分布スペクトルを表す。
【0012】iを1≦i<∞で変化させた時、M′が真
の分子量Mの時、測定した多価イオンピークのイオン強
度はすべてFに足し込まれる。よって、Fは最大値を示
す。
【0013】したがって、Fが最大値を示すM′を試料
分子量と決定できる。
【0014】図11(a)は、(1)の手法によって
【0015】
【外1】
【0016】の分子量を計算した結果である。図11
(b)は(a)の部分拡大図である。分子量分布スペク
トルのピークの中で最大のピークの横軸の値(Mで示さ
れる)29005が分子量計算値である。
【0017】(2)また、分子量分布スペクトルを作成
せず、多価イオン質量スペクトルの中からイオン価数が
1違う2本の多価イオンピークを指定して、これを基に
イオン価と試料分子量を直接計算し、計算結果をリスト
として表示する方式も提案されている(例えば、SCI
EX HyperMass Application Note No.15188 参
照)。この手法では以下のような分子量計算式が用いら
れている。
【0018】m/z=m1とm2にそれぞれイオン価数が
1個及びn2個で質量数maの付加イオン種が付加した
多価イオンスペクトルの観測されたとすると、
【0019】
【数7】
【0020】
【数8】
【0021】となる。
【0022】ここで、m2>m1、n1=n2+1とすると
数7式と数8式より
【0023】
【数9】n2=(m1−ma)/(m2−m1
【0024】
【数10】M=n2(m2−ma) となり、イオン価n2と分子量Mが計算できる。
【0025】図12(a)、(b)は(2)の計算手法
を用いた分子量計算結果の表示例で、(a)は横軸にm
/z値を、縦軸にイオン強度を示した多価イオン質量ス
ペクトル(同図の数値737.4、808.1、848.5、…1304.8
は各多価イオンピークの数値m/zで実際には画面表示
されていないが、ここでは便宜上図示した)、(b)が
分子量計算結果の表示リストである。図12(b)は、
イオン価数が1違う2つの多価イオンピークを順次指定
して、そのm/z=m2,m1を順次指定して、これに基
づき計算した分子量Mの平均値を試料分子量とする。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術のう
ち、(1)の手法では、多価イオン質量スペクトルに出
現したすべてのピークを計算に用いる。このため、分子
量計算に先立って多価イオンピークの指定等の条件入力
が不要であり、簡便な分子量計算方法といえる長所を有
する。反面、多成分試料で濃度が薄い場合には、試料の
分子量ピーク強度が小さくなるため、試料分子のピーク
が夾雑物のピークに埋もれて検出しにくくなるという問
題があった。
【0027】一方、(2)の手法では、2本の多価イオ
ンピークを指定した場合、その指定多価イオンピークが
どのものであるか、それを表示装置の画面を通して一目
で視認できる配慮がなされていないため、指定すべき多
価イオンピークの確認に不便をきたし、また、分子量分
布スペクトルの表示がないので、分子量分布や試料濃度
に関する情報が得られない、という改善すべき点があっ
た。
【0028】本発明は以上の点に鑑みてなされ、その目
的は、上記従来技術の抱く問題点を解消し、多価イオン
質量スペクトルを表示する画面を通して、その分子量計
算に必要なデータ(例えばイオン価)を一目で確認でき
たり、さらには、多価イオン質量スペクトルと分子量分
布スペクトルの双方を画面を通して表示でき、しかも、
この分子量分布スペクトルの作成精度を容易に高めるこ
とができる質量分析装置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、基本的には次のような課題解決手段を提
案する。
【0030】すなわち、試料の多価イオンを生成する手
段と、生成された多価イオンを質量分析する手段と、質
量分析された多価イオンを検出する手段と、検出された
多価イオンの質量スペクトルを表示する手段とを備えた
質量分析装置において、一つは、前記多価イオン質量ス
ペクトルの各多価イオンピークのイオン価を計算する手
段を有し、且つ、このイオン価を多価イオンピークと共
に前記表示手段を通して表示するよう設定したものを提
案し(これを第1の課題解決手段とする)、もう一つ
は、測定者が前記多価イオン質量スペクトルに出現した
多価イオンピークの中からイオン価の価数が1違う多価
イオンピークを2本指定する手段と、指定された多価イ
オンピークのm/z(質量対電荷比)=m1とm2及び付
加イオン種の質量数maに基づき指定多価イオンピーク
のイオン価及び試料の分子量を計算し、さらに、このイ
オン価i及び分子量M′(M′は計算した分子量)及び
付加イオン種の質量数maを多価イオン質量スペクトル
中のピーク強度を表す関数式に取り入れて分子量分布ス
ペクトル(ここで、分子量分布スペクトルとは、分子量
と分子量分布強度との関係を示す折線グラフである)の
作成を行う演算手段とを備え、且つこれらのイオン価、
分子量、分子量分布スペクトルを前記表示手段を通して
前記多価イオン質量スペクトルと共に表示するよう設定
したものを提案する(これを第2の課題解決手段とす
る)。
【0031】さらに、これに付随する発明として、
(a)分子量を計算する際に、最初に指定した2本の多
価イオンピークの指定を誤り、算出されるイオン価が整
数でない場合はエラーの表示を行うものや、(b)前記
試料が多成分試料(2成分以上の混合試料)である場合
には、前記表示手段を通して前記多価イオン質量スペク
トルの多価イオンピークに成分の種別を区別する記号と
イオン価を付加して表示するものや、(c)多成分試料
である場合に、多価イオン質量スペクトルに出現した多
価イオンピークを試料成分ごとに色分けして表示するも
のや、(d)多価イオン質量スペクトルの中からイオン
価の価数が1違う2本の多価イオンピークを指定する
と、該指定ピークが他の多価イオンピークと異なる色に
変化して表示するものや、(e)多成分試料である場合
に、前記多価イオン質量スペクトルの他に計算により求
めた分子量分布スペクトルも試料成分ごとに色分けして
表示するものや、(f)質量分析の測定モードが正イオ
ン測定か或いは負イオン測定かを指定する測定モード切
換スイッチを備え、この切換スイッチによる測定モード
指定が前記多価イオン質量スペクトル或いはこれに加え
て前記分子量分布スペクトルと共に表示するものや、
(g)多価イオンを生成させた付加イオン種を選択でき
る付加イオン種選択スイッチを備え、この切換スイッチ
により選択された付加イオン種を前記多価イオン質量ス
ペクトル或いはこれに加えて前記分子量分布スペクトル
と共に表示するものや、(h)前記分子量分布スペクト
ルの作成に用いる2本の指定多価イオンピークの相対イ
オン強度の下限を任意に設定可能なスレッショルドレベ
ル設定機能を備えたものや、(i)前記分子量分布スペ
クトル表示終了後の画面で、測定サンプル名、サンプル
番号、測定スキャン番号、保持時間、測定モード、付加
イオン種、スレッショルドレベルとともに、多価イオン
質量スペクトルに出現したピークの中、該試料の分子量
分布スペクトルの作成に用いた指定多価イオンピークの
m/z値、イオン強度、イオン価及び該多価イオンピー
クより計算した分子量とその平均値、標準偏差をリスト
にして表示し、前記指定多価イオンピークのうち最初に
選択した2本の多価イオンピークに目印を付けて表示す
るよう設定し(2成分以上の混合試料)の多価イオン質
量スペクトルを測定した際に、異なる分子量分布スペク
トルとなることを示すために、各々異なった色で前記分
子量分布スペクトルを折線グラフで表示するもの等を提
案する。
【0032】
【作用】
第1の課題解決手段の作用…測定された多価イオン質量
スペクトルの各多価イオンピークのイオン価は、例え
ば、その多価イオンピークのm/zを指定して、数8式
を用いることで、算出できる。この算出されたイオン価
を該当する多価イオンピークに付加し表示手段を通して
画面に表示することで、分子量を求めるための計算デー
タ(例えば、数9式の計算に用いるデータ)を研究者に
容易に提供することができる。
【0033】第2の課題解決手段の作用…本課題解決手
段は、第1の課題解決手段をより発展させたもので、表
示手段には多価イオン質量スペクトルの他に、この多価
イオン質量スペクトルを基に計算した各多価イオンピー
クのイオン価(価数)、試料分子量、分子量分布スペク
トルを精度良く算出して画面に表示するものである。
【0034】すなわち、測定者が上記多価イオン質量ス
ペクトルに出現した多価イオンピークの中からイオン価
の価数が1違う多価イオンピークを2本指定すると、例
えば次のようにして、指定多価イオンピークのイオン
価、試料の分子量、分子量分布スペクトルが求められ
る。
【0035】2本の指定多価イオンピークのm/z値を
1、m2とすると、イオン価と分子量は前述の数9式
(数1式)、数10式(数2式)により求められる。た
だし、m2>m1、n1=n2+1とする。よって、他の多
価イオンピークのm/z値mは次式を満たす。
【0036】m>m2の時
【0037】
【数11】
【0038】ただし、ni=n2−j(jは正の整数) m<m1の時
【0039】
【数12】
【0040】ただし、ni′=n1+j(jは正の整数) 以上から求めたイオン価と分子量を用いて、前述の数6
式(数3式)によって分子量分布スペクトルを作成し、
この分子量分布スペクトルを多価イオン質量スペクトル
と共に表示する。
【0041】このような作用をなすことで、多価イオン
質量分布スペクトルを得る質量分析装置であっても、表
示手段には、これと併せて分子量分布スペクトルを画面
表示でき、しかも、分子量分布スペクトルの作成におい
て、2本の指定の多価イオンピークを基に任意のイオン
価数(例えばn2)及びこれより試料分子量M′を算出
し、この計算式より求めた明確なデータを数5式に取り
入れて分子量スペクトルを求めるので、他成分で濃度の
薄い試料の場合にも精度の良い分子量分布スペクトルを
作成できる。その結果、試料分子量、分子量分布、試料
濃度に関する知見を得ることができる。
【0042】また、付随的な手段として、(a)によれ
ば、多価イオンピークの指定の誤りを”エラー”で表示
することにより、誤った分子量計算値を与えることを防
ぐ。
【0043】(b)によれば、多成分試料の多価イオン
質量スペクトルにおける各多価イオンピークを一目で識
別でき、しかも、それぞれのイオン価数を成分の種別を
分けて表示するので、各成分ごとの分子量計算を容易に
行い得る。
【0044】(c)によれば、多成分試料の多価イオン
質量スペクトルを各成分ごとに分けて一目で視認でき
る。
【0045】(d)によれば、多価イオン質量スペクト
ルの中からイオン価数や分子量計算を行う対象の多価イ
オンスペクトルを一目で認識できる。
【0046】(e)によれば、多成分試料の各分子量分
布スペクトルの表示色が異なるため、容易に多成分試料
の分子量分布スペクトルを識別することができる。
【0047】(f)によれば、多価イオン質量スペクト
ル測定の極性が正、負のいずれかであるかを指定する測
定モード切り換えスイッチを設定することにより、正だ
けではなく負イオンモードの多価イオン質量スペクトル
測定による分子量計算もできる。
【0048】(g)によれば、多価イオン生成に用いら
れた付加イオン種を選択できる付加イオン種選択スイッ
チを設定することにより、Hプラスイオン以外のNaプ
ラスイオンのようなイオン種が付加した多価イオンピー
クから分子量計算ができる。
【0049】(h)によれば、2本の指定多価イオンピ
ークを夾雑物と混同することなく指定でき、精度の良い
イオン価計算、分子量計算を可能にする。
【0050】(i)によれば、分子量分布スペクトル表
示終了後、多価イオンピークの検索結果を表示すること
により、容易に多価イオンピークの同定ができる。
【0051】
【実施例】本発明の一実施例に係る質量分析装置の構成
を図1に示す。
【0052】図1において、イオン源1で生成された試
料の多価イオンは質量分析部2で質量分離される。質量
分離された多価イオンはイオン検出部3で信号化され
る。この信号は収集部5で、多価イオン質量スペクトル
として取り込まれる。質量分析部2とイオン検出部3
は、CPU6を介して制御部4で制御される。収集部5
はCPU6からの指令により収集を開始する。
【0053】収集部5で取り込まれた多価イオン質量ス
ペクトルはCPU6、制御部4を介して例えばCRT,
液晶ディスプレイ等の表示部7に表示する。表示部7に
表示された多価イオン質量スペクトルからCPU6と制
御部4を介して、以下に示すアルゴリズム(図2のフロ
ーチャート)によって試料多価イオンピークのイオン価
と分子量の計算を行い、その結果を表示部7に表示す
る。
【0054】すなわち、図2に示すように、ステップS
1で測定者が、多価イオン質量スペクトルに出現したイ
オン価数が1違う多価イオンピークを最初に2本指定
し、次いで、ステップS2で2本のピーク指定が正しい
か否か判断する。
【0055】正しければ、ステップS4,ステップS5
にて次のようにして多価イオンピークのイオン価計算及
びそれを基に分子量計算及び分子量分布スペクトルの作
成が実行される。
【0056】上記2本の多価イオンピークのm/z値を
1、m2とすると、イオン価と分子量は前述のように数
9式、数10式のように表される。ただし、m2>m1
1=n2+1とする。よって、他の多価イオンピークのm
/z値mは次式を満たす。
【0057】m>m2の時
【0058】
【数13】
【0059】ただし、ni=n2−j(jは正の整数) m<m1の時
【0060】
【数14】
【0061】ただし、ni′=n1+j(jは正の整数) 数13式、数14式を満たすピークをCPUが自動検索
する。検索した多価イオンピークを他のピークと区別し
た同一色で表示する。同時に該多価イオンピークととも
に同一色でイオン価数を表示する(ステップS6)。
【0062】次いで、ステップS7にて、検索した該試
料の多価イオンピークだけを用いて、数3式によって分
子量分布スペクトルを作成する。
【0063】この分子量計算では、1本の多価イオンピ
ークに1つのイオン価数だけを対応させて、計算を行っ
ている。
【0064】なお、ステップS2にてのピーク指定判断
において、最初に指定した2本の多価イオンピークの指
定を誤り、n2が整数でない場合はエラーの表示を行う
(ステップS3)。
【0065】なお、本実施例においては、多成分試料の
多価イオン質量スペクトルを測定した際に、表示部7に
は多価イオン質量スペクトルを表示すると共に、異なる
分子量分布スペクトルとなることを示すために、各々異
なった色で分子量分布スペクトルを折線グラフで表示す
る。
【0066】また、分子量分布スペクトルの重心点を分
子量計算値とする。また、分子量分布スペクトルの頂点
の強度を分子量分布強度の最大値とする。分子量計算値
と分子量分布強度の最大値を前記分子量分布スペクトル
とともに表示する。
【0067】また、多価イオン質量スペクトル測定の極
性が正あるいは負のいずれかであることを表示する測定
モード切り換えスイッチと、多価イオン生成に用いられ
た付加イオン種を選択できるスイッチを備えている。
【0068】さらに、分子量分布スペクトル表示終了
後、測定サンプル名、サンプル番号、測定スキャン番
号、保持時間、測定モード、付加イオン種、スレッショ
ルドレベルの表示と同時に、多価イオン質量スペクトル
に出現したピークの中、該試料の分子量分布スペクトル
を構成するのに用いられた多価イオンピークのm/z
値、イオン強度、イオン価及び該多価イオンピークより
計算した分子量とその平均値、標準偏差を表示する機能
を備えている。
【0069】ここで、上記実施例の装置を利用しての具
体例を説明する。
【0070】(具体例1)単一試料の場合 図3、4、5に具体例1を示す。
【0071】図3は分子量15053のヘモグロビンを正イ
オンモードで測定した多価イオン質量スペクトルであ
る。多価イオン質量スペクトルではm/zの大きい方から
小さい方にイオン価が1ずつ増えた多価イオンピークが
観測される。主要な8本の多価イオンピークが観測され
ている。それらのピークの周辺にはイオン強度の小さな
数本の同位体ピークが出現し多価イオンピーク群を形成
している。
【0072】以下の手順に従って分子量計算を行なう。
【0073】(1)測定モードとして正イオンモードを
指定する。POSI、NEGAは各々正、負イオンモードを表
す。POSIの左脇に*マークを表示する。
【0074】(2)多価イオンを生成させた付加イオン
種としてHプラスイオンを選択する。Hプラスイオンの
左脇に*マークを表示する。
【0075】(3)分子量計算に用いる多価イオンピー
クのスレッショルドレベルとして1%を指定する。多価
イオン質量スペクトルの右脇に矢印とともに1%の表示
を行う。相対イオン強度が1%以上の多価イオンピーク
が計算に用いられる。
【0076】(4)図3の多価イオン質量スペクトルに
出現した多価イオンピークの中、矢印で示すイオン価数
の1違うm/z941.6とm/z886.2の2本のピークを指定す
る。この2本のピークの表示色は緑色から白色に変化す
る。
【0077】(5)分子量計算開始の指示を与える。図
3で出力されている600から1050の質量範囲内で該試料
の多価イオンピークを検索し、該多価イオンピークの上
部にイオン価を表示する。同時に、分子量分布スペクト
ルを多価イオン質量スペクトルとともに表示する。
【0078】図4にヘモグロビンの分子量計算結果を示
す。15価から22価までの多価イオンピークが同定さ
れ、該多価イオンピーク上部に該イオン価数が表示され
ている。
【0079】多価イオン質量スペクトルの左下に分子量
分布スペクトルが表示されている。
【0080】分子量計算値は15050、分子量分布強度の
最大値は1660257である。計算誤差は3ダルトン、0.
02%である。これらの多価イオンピークとイオン価と
分子量分布スペクトルを白色で表示する。
【0081】(6)図5は、図4で分子量計算を行った
試料の多価イオンピークのリストである。
【0082】サンプル名はHEMOGLOBIN,サンプル番号は
746、スキャン番号は5から12、保持時間は0.7(min)、測
定モードは正イオンモード、付加イオン種はHプラスイ
オン、スレッショルドレベルは1%である。図4で同定
された該試料の多価イオンピークのm/z値、イオン強
度、相対イオン強度、イオン価及び、そのm/z値とイオ
ン価から計算した分子量が表示されている。図5ではm/
z値が1004.5、941.6、886.2、837.2、793.3、753.6、71
7.8、685.1の8本の多価イオンピークが検出されている
ことがわかる。m/z941.6と886.2の左脇に表示された*
マークにより、この2本のピークが最初に指定されたピ
ークであることを示す。多価イオンピークの検索をした
結果、質量スペクトル上に多価イオンピークが検出され
なかった場合、NOT DETECTEDの表示をす
る。ここでは、イオン価が23と24の多価イオンピークの
m/z値は各々655.5、628.2で600から1050の質量範囲内に
あるが、多価イオン質量スペクトルには出現していない
ことを示している。
【0083】リストの右下に、リストに表示された計算
分子量の平均分子量15052と標準偏差2.1を示す。
【0084】
【具体例2】多成分試料の場合 図6、7、8、9、10に具体例2を示す。
【0085】図6は分子量16950のミオグロビンと分子
量12360のチトクロムCの混合試料を正イオンモードで
測定した多価イオン質量スペクトルである。前記2種の
試料の多価イオンピークが混在して出現している。
【0086】以下の手順に従って各試料の分子量計算を
行う。
【0087】(1)測定モードとして正イオンモードを
指定する。POSIの左脇に*マークを表示する。
【0088】(2)多価イオンを生成させた付加イオン
種としてHプラスイオンを選択する。Hプラスイオンの
左脇に*マークを表示する。
【0089】(3)分子量計算に用いる多価イオンピー
クのスレッショルドレベルとして5%を指定する。多価
イオン質量スペクトルの右脇に矢印とともに5%の表示
を行う。相対イオン強度が5%以上の多価イオンピーク
が計算に用いられる。
【0090】(4)最初に、2成分の中の1つの試料の
分子量計算を行う。図6の多価イオン質量スペクトルに
出現した多価イオンピークの中、矢印1で示すm/z942.7
とm/z893.0の隣接した2本の多価イオンピークを指定す
る。この2本のピークの表示色は緑色から白色に変化す
る。
【0091】(5)分子量計算開始の指示を与える。図
6で出力されている600から1050の質量範囲内で多価イ
オンピークを検索し、該多価イオンピークの上部にイオ
ン価を表示する。同時に、分子量分布スペクトルを多価
イオン質量スペクトルとともに表示する。
【0092】図7に1つの成分の分子量計算結果を示
す。17価から26価までの多価イオンピークが同定さ
れ、該多価イオンピーク上部に数字1(成分の一つを示
す記号)とともに該イオン価数が表示されている。多価
イオン質量スペクトルの左下に分子量分布スペクトルが
表示されている。分子量計算値は16945、分子量分布強
度の最大値は2032019である。ミオグロビンの分子量が1
6950であることから、この試料がミオグロビンであると
定性できる。計算誤差は5ダルトン、0.03%であ
る。これらの多価イオンピークとイオン価と分子量分布
スペクトルを白色で表示する。
【0093】(6)次に、2成分の中の第2の試料の分
子量計算を行う。図6の多価イオン質量スペクトルに出
現した多価イオンピークの中、矢印2で示すm/z951.2と
m/z883.5の隣接した2本の多価イオンピークを指定す
る。この2本のピークの表示色は緑色から黄色に変化す
る。
【0094】(7)分子量計算開始の指示を与える。図
6で出力されている600から1050の質量範囲内で多価イ
オンピークを検索し、該イオンピークの上部にイオン価
を表示する。同時に、分子量分布スペクトルを多価イオ
ン質量スペクトルとともに表示する。
【0095】図8に第2の成分の分子量計算結果を示
す。13価から20価までの多価イオンピークが同定さ
れ、該多価イオンピーク上部に数字2とともに該イオン
価数が表示されている。第1の成分であるミオグロビン
の分子量分布スペクトルの右側に該試料の分子量分布ス
ペクトルが表示されている。分子量計算値は12352、分
子量分布強度の最大値は1423022である。チトクロムC
の分子量が12360であることから、この試料がチトクロ
ムCであるであると定性できる。計算誤差は2ダルト
ン、0.02%である。これらの多価イオンピークとイ
オン価と分子量分布スペクトルを黄色で表示する。
【0096】(8)図9は、図7で分子量計算を行った
試料の多価イオンピークのリストである。サンプル名は
CYT-C/MYOGLOBIN、サンプル番号は1160、スキャン番号
は90から120、保持時間は7.3(min)、測定モードは正イ
オンモード、付加イオン種はHプラスイオン、スレッシ
ョルドレベルは5%である。図7で同定された該試料の
多価イオンピークのm/z値、イオン強度、相対イオン強
度、イオン価及び、そのm/z値とイオン価から計算した
分子量が表示されている。図9ではm/z値が998.0、942.
7、893.0、848.5、808.0、771.2、737.6、707.2、679.
2、652.9の10本の多価イオンピークが検出されている
ことがわかる。m/z942.7と893.0の左脇に表示された*
マークにより、この2本のピークが最初に指定された多
価イオンピークであることを示す。多価イオンピークの
検索をした結果、質量スペクトル上にスレッショルドレ
ベル以上の相対イオン強度を持つ多価イオンピークが検
出されなかった場合、NOT DETECTEDの表示
をする。イオン価が27と28の多価イオンピークのm/z値
は各々628.8、606.3であり、600から1050の質量範囲内
にあるが、検出はできなかったことを示している。
【0097】リストの右下に、リストに表示された計算
分子量の平均分子量16948と標準偏差3.6を示す。
【0098】(9)図10は、図8で分子量計算を行っ
た試料の多価イオンピークのリストである。サンプル名
はCYT-C/MYOGLOBIN、サンプル番号は1160、スキャン番
号は90から120、保持時間は7.3(min)、測定モードは正
イオンモード、付加イオン種はHプラスイオン、スレッ
ショルドレベルは5%である。図8で同定された該試料
の多価イオンピークのm/z値、イオン強度、相対イオン
強度、イオン価及び、そのm/z値とイオン強度から計算
した分子量が表示されている。図10ではm/z値が951.
2、883.5、824.6、773.0、727.7、687.8、650.8、618.3
の8本の多価イオンピークが検出されていることがわか
る。m/z951.2と883.5の左脇に表示された*マークによ
り、この2本のピークが最初に指定された多価イオンピ
ークであることを示す。多価イオンピークの検索をした
結果、質量スペクトル上にスレッショルドレベル以上の
相対イオン強度を持つ多価イオンピークが検出されなか
った場合、NOT DETECTEDの表示をする。イ
オン価が12の多価イオンピークのm/z値は1031.0であ
り、600から1050の質量範囲内にあるが、検出はできな
かったことを示している。
【0099】リストの右下に、リストに表示された計算
分子量の平均分子量12353と標準偏差5.1を示す。
【0100】
【発明の効果】本発明によれば、第1の課題解決手段で
は、多価イオン質量スペクトルを表示する画面を通し
て、その分子量計算に必要なデータ(例えばイオン価)
を一目で確認でき、第2の課題解決手段によれば、多価
イオン質量スペクトルと分子量分布スペクトルの双方を
画面を通して表示でき、しかも、この分子量分布スペク
トルの作成精度を容易に高めることができ、単一試料だ
けではなく混合試料の場合でも多価イオン質量スペクト
ルから試料分子量を容易に算出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る質量分析装置のブロッ
ク図
【図2】上記実施例における分子量計算のフローチャー
【図3】ヘモグロビンの多価イオン質量スペクトル
【図4】ヘモグロビンの分子量計算結果
【図5】ヘモグロビンの多価イオンピークのリスト
【図6】ミオグロビンとチトクロムCの多価イオン質量
スペクトル
【図7】ミオグロビンの分子量計算結果
【図8】ミオグロビンとチトクロムCの分子量計算結果
【図9】ミオグロビンの多価イオンピークのリスト
【図10】チトクロムCの多価イオンピークのリスト
【図11】(a)は従来の技術(1)による分子量計算
結果の表示例、(b)は(a)の部分拡大図
【図12】(a)従来の技術(2)に示された多価イオ
ン質量スペクトル、(b)は従来の技術(2)による分
子量計算結果の表示例
【符号の説明】
1…イオン源、2…質量分析部、3…イオン検出部、4
…制御部、5…収集部、6…CPU、7…表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 皆川 則子 茨城県勝田市市毛882番地 株式会社日立 製作所計測機器事業部内 (72)発明者 西田 哲也 茨城県勝田市市毛882番地 株式会社日立 製作所計測機器事業部内 (72)発明者 三村 忠男 茨城県勝田市市毛882番地 株式会社日立 製作所計測機器事業部内 (72)発明者 松村 和美 茨城県勝田市市毛882番地 株式会社日立 製作所計測機器事業部内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料の多価イオンを生成する手段と、生
    成された多価イオンを質量分析する手段と、質量分析さ
    れた多価イオンを検出する手段と、検出された多価イオ
    ンの質量スペクトルを表示する手段とを備えた質量分析
    装置において、 前記多価イオン質量スペクトルの各多価イオンピークの
    イオン価を計算する手段を有し、且つ、このイオン価を
    多価イオンピークと共に前記表示手段を通して表示する
    よう設定してあることを特徴とする質量分析装置。
  2. 【請求項2】 試料の多価イオンを生成する手段と、生
    成された多価イオンを質量分析する手段と、質量分析さ
    れた多価イオンを検出する手段と、検出された多価イオ
    ンの質量スペクトルを表示する手段とを備えた質量分析
    装置において、 測定者が前記多価イオン質量スペクトルに出現した多価
    イオンピークの中からイオン価の価数が1違う多価イオ
    ンピークを2本指定する手段と、指定された多価イオン
    ピークのm/z(質量対電荷比)=m1とm2及び付加イ
    オン種の質量数maに基づき指定多価イオンピークのイ
    オン価及び試料の分子量を計算し、さらに、このイオン
    価i及び分子量M′(M′は計算した分子量)及び付加
    イオン種の質量数maを多価イオン質量スペクトル中の
    ピーク強度を表す関数式に取り入れて分子量分布スペク
    トル(ここで、分子量分布スペクトルとは、分子量と分
    子量分布強度との関係を示す折線グラフである)の作成
    を行う演算手段とを備え、且つこれらのイオン価、分子
    量、分子量分布スペクトルを前記表示手段を通して前記
    多価イオン質量スペクトルと共に表示するよう設定して
    あることを特徴とする質量分析装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記演算手段は、前
    記イオン価及び分子量の計算を、指定された多価イオン
    ピークのm/z=m1とm2及び付加イオン種の質量数m
    a、m1に対応のイオン価n1,m2に対応のイオン価n2
    とすると(ただし、m2>m1、n1=n2+1とする)、 【数1】n2=(m1−ma)/(m2−m1) 【数2】M=n2(m2−ma) の式により実行し、 また、前記分子量分布スペクトルの作成を、 【数3】 (ただし、nmin,nmaxは各々多価イオンピークの最小
    価数,最大価数であり、その値は正の整数とする。)の
    式により実行することを特徴とする質量分析装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3のいずれか1項に
    おいて、2本の多価イオンピークの指定を誤った場合、
    前記表示手段にエラー表示が出力されるよう設定してあ
    ることを特徴とする質量分析装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか1項
    において、前記試料が2成分以上の試料(以下、多成分
    試料と称する)である場合には、前記表示手段を通して
    前記多価イオン質量スペクトルの多価イオンピークに成
    分の種別を区別する記号とイオン価を付加して表示する
    よう設定してあることを特徴とする質量分析装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれか1項
    において、前記表示手段は、前記多価イオン質量スペク
    トルに出現した多価イオンピークを試料成分ごとに色分
    けして表示するよう設定してあることを特徴とする質量
    分析装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれか1項
    において、前記表示手段に表示される多価イオン質量ス
    ペクトルの中からイオン価の価数が1違う2本の多価イ
    オンピークを指定すると、該指定ピークが他の多価イオ
    ンピークと異なる色に変化して表示されるよう設定して
    あることを特徴とする質量分析装置。
  8. 【請求項8】 請求項2ないし請求項7のいずれか1項
    において、前記表示手段が前記分子量分布スペクトルを
    表示する場合に前記試料が多成分試料である場合には、
    前記分子量分布スペクトルも試料成分ごとに色分けして
    表示するよう設定してあることを特徴とする質量分析装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8のいずれか1項
    において、質量分析の測定モードが正イオン測定か或い
    は負イオン測定かを指定する測定モード切換スイッチを
    備え、この切換スイッチによる測定モード指定が前記表
    示手段に前記多価イオン質量スペクトル或いはこれに加
    えて前記分子量分布スペクトルと共に表示されるよう設
    定してあることを特徴とする質量分析装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のいずれか1
    項において、多価イオンを生成させた付加イオン種を選
    択できる付加イオン種選択スイッチを備え、この切換ス
    イッチにより選択された付加イオン種が前記表示手段に
    前記多価イオン質量スペクトル或いはこれに加えて前記
    分子量分布スペクトルと共に表示されるよう設定してあ
    ることを特徴とする質量分析装置。
  11. 【請求項11】 請求項2ないし請求項10のいずれか
    1項において、前記分子量分布スペクトルの作成に用い
    る2本の指定多価イオンピークの相対イオン強度の下限
    を任意に設定可能なスレッショルドレベル設定機能を備
    えていることを特徴とする質量分析装置。
  12. 【請求項12】 請求項2ないし請求項11のいずれか
    1項において、前記表示手段は、前記分子量分布スペク
    トル表示終了後の画面で、測定サンプル名、サンプル番
    号、測定スキャン番号、保持時間、測定モード、付加イ
    オン種、スレッショルドレベルとともに、多価イオン質
    量スペクトルに出現したピークの中、該試料の分子量分
    布スペクトルの作成に用いた指定多価イオンピークのm
    /z値、イオン強度、イオン価及び該多価イオンピーク
    より計算した分子量とその平均値、標準偏差をリストに
    して表示し、前記指定多価イオンピークのうち最初に選
    択した2本の多価イオンピークに目印を付けて表示する
    よう設定してあることを特徴とする質量分析装置。
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WO2005080959A1 (ja) * 2004-02-19 2005-09-01 Riken 元素分析方法
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