JP2009053070A - クロマトグラフィー質量分析の分析結果表示方法及び表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】試料と成分に対するイオン量の解析結果として得られたヒートマップ上の個々のデータ位置において、同一成分と判断した際の保持時間や質量の誤差、及び同定結果の有無などの情報を、ベクトルやマークなどとして重ね書きし、さらに関連する数値や同定結果の表示と併用する。そのような表示を、ヒートマップの部分拡大に適用し、他の部分を縮小表示することにより、ヒートマップ全体の表示を可能とする。さらに、保持時間と質量電荷比に対するイオン強度のマップ表示上に、ヒートマップにおいて着目する成分をマーク表示し、効率よく近傍を順次拡大表示することによって、検証作業を支援する。
【選択図】図8
Description
複数の試料において非常に多くの成分の量的な変動などを解析し、着目すべきものを絞り込む過程において、測定データの確認作業は非常に煩雑かつ困難な作業となる。例えば、従来から一般に採用されているマスクロマトグラムや質量スペクトルによる確認作業では、そもそも保持時間、質量電荷比、及びイオン強度の3次元で構成されるデータを、保持時間とイオン強度、又は質量電荷比とイオン強度の2次元としてしか表現できず、関連する情報を俯瞰することすら容易ではない。
表示されたヒートマップにおいて、異なる成分を同一と判断している場合、その解析結果の信頼性は大きく損なわれる。そのような場合、あるものは特徴的な成分として認識され、あるものはその特徴が見えなくなるなど、多くの弊害が生まれる。
保持時間と質量電荷比によって対応付けられた成分に対し、同定結果の有無や、同定結果そのもの、及び同定の信頼性に関する指標を表示することにより、同定又は成分の対応付けの過誤の可能性を示すことができる。特に、保持時間と質量電荷比の値から同一と判断された成分において、異なる同定結果が対応する場合、同定結果そのものの過誤を検討する必要が生じる。
本発明では、ヒートマップの全域を表示しつつ、その一部分を拡大表示することができる。すなわち、全体の傾向を確認しつつ、着目すべき部分を検証する作業を、限られた画面上のスペースにおいて実施することができる。さらに、拡大表示する位置や表示する領域の大きさを、マウスによるスライダなどの操作と連動させて変えることによって、ヒートマップ全体の中での部分拡大の操作を効率よく実施できる。
ヒートマップの性格上、そこに表現される試料は、多くの成分を含んでいることが前提となる場合が多い。また、成分としては、タンパク質やペプチド、及び代謝物などの他、環境中に含まれる低分子化合物なども想定されるが、限定されるものではない。
本発明によるクロマトグラフィー質量分析装置の構成例を図1に示す。本例の装置は、液体クロマトグラフと質量分析装置を備える。
なお、必ずしも液体クロマトグラムを用いる必要はなく、ガスクロマトグラムなどの分離手段と質量分析装置を連結した構成であれば、本発明を適用できる。
前述した装置構成において、データ処理装置108内で実行される各処理112〜115のフローを図2に示す。この図において、前述した装置構成によって得た測定データから、本発明を適用するためのヒートマップ等を表示するまでの処理内容の一例を説明する。
各試料を測定した結果は、測定データファイル201として集積される。本発明は、複数の試料を成分ごとに比較する技術に関するものであるため、ここでは複数の測定データファイルを想定する。
個々の測定データファイルには、保持時間と質量電荷比によって分離された複数の成分の情報が含まれている。ここでは、異なる測定データから、同じ成分を抽出し、後の比較を可能とする。なお、同一成分であることの判定は、基本的には、イオンを観測した保持時間と質量電荷比が、指定した誤差範囲に収まることを以って行うことができる。
同定処理は、測定データにおいて個々の成分に相当するMSスペクトル中のイオンの質量電荷比の値や、そのイオンを前駆イオンとして得たMS/MSスペクトルなどから、それがどのようなものであったかを予測するものである。予測結果は、化学式や、アミノ酸の配列などとして取得する。
上述した対応成分識別処理202や同定処理203の結果は、この例においては、統合データ204として一元的にまとめている。統合データの構造は、後に詳述する図3のデータ構造に近い。図3は、ヒートマップの各点を説明するための情報を示しているが、その原形がここで作成される。
統合データは、試料と成分で特定することができるイオン量の値が基本となる。ここでの解析処理は、そのようなデータから特徴を見出すための処理であり、一般的には、試料単位でのイオン量の標準化、成分単位でのイオン量の標準化、各イオン量の多変量解析などが該当する。特に標準化では、平均を1とする方法や、平均を0、分散を1とする方法などが採用される。また、多変量解析では、主成分分析や、成分及び試料に関するクラスタリング解析が採用されることが多い。また、試料が健常者と患者由来などのように、識別できる場合には、成分ごとにそれらの識別に従って差異を認めるかどうかを検定するなどの方法も選択される。
表示データ206には、本発明における表示内容に関わるデータを収載しているものとする。ただし、クラスタリングの結果については省略した。
表示処理207では、表示データ206を図6に示すヒートマップとして表示する。ここで、図6(A)が通常のヒートマップの例、図6(B)が一部を拡大表示した例である。この処理が本発明に直接対応している。その詳細は後述する。
本発明を適用する際に、想定されるデータ構造の一例を図3及び図4に示す。表示データは、ヒートマップに関係するデータを補足する基本データと、ヒートマップデータ、表示用データに分けている。
(1)基本データ(図3)
Pj,k 添え字j,kで限定されるヒートマップの補足情報。
測定データにおいて観測した値や、同定処理の結果等で構成される。
一例を次に挙げる。
・測定データにおいて観測したイオン量
・測定データにおいて観測した保持時間
・測定データにおいて観測した質量電荷比
・測定データにおいて観測したイオンの価数
・測定データにおいて観測したイオンの同定結果
Ck 添え字kで限定される、当該成分を代表する情報。
個々の試料に依存しない値をとり、一例は次のとおりである。
・成分を代表する保持時間
・成分を代表する質量電荷比
・成分を代表する価数
・成分の同定結果
Sj 添え字jで限定される試料を代表する情報。
個々の成分に依存しない値をとり、一例は次のとおりである。
・試料の名称
・試料に対応する測定データファイルの所在
・試料に対応する同定結果ファイルの所在
Hj,k 添え字j,kで限定されるヒートマップの各値。
SP 試料を表示する際の、拡大開始位置
SZ 試料を表示する際の、拡大表示する試料数
CP 成分を表示する際の、拡大開始位置
CZ 成分を表示する際の、拡大表示する成分数
X1 試料を表示する際の、表示位置左端(画面上の座標) (固定値)
X2 試料を表示する際の、拡大表示位置左端(画面上の座標)
X3 試料を表示する際の、拡大表示位置右端(画面上の座標)
X4 試料を表示する際の、表示位置右端(画面上の座標) (固定値)
Y1 成分を表示する際の、表示位置上端(画面上の座標) (固定値)
Y2 成分を表示する際の、拡大表示位置上端(画面上の座標)
Y3 成分を表示する際の、拡大表示位置下端(画面上の座標)
Y4 成分を表示する際の、表示位置下端(画面上の座標) (固定値)
TH 文字列の高さ(画面上の座標) (固定値)
また、添え字の意味は次のとおりである。
j 試料を特定する数
k 成分を特定する数
J 試料数(jの最大値)
K 成分数(kの最大値)
本発明は、ヒートマップの表示方法に関するものである。ここでは、ヒートマップを表示するための処理内容を詳述する前に、ここで表示されたヒートマップについて、図6を用いて説明する。
なお、基準とする位置は、当該成分において観測した保持時間と質量電荷比の平均値なども採用することができる。
(1)ヒートマップ表示
前述したヒートマップ表示を行うための処理について、成分の拡大や表示の位置指定を中心に、図5を用いて説明する。なお、試料についての扱いも同様となるため、ここでは割愛した。
Y3−Y2=2×TH×CZ …(1)
表示する成分数の最大値Kから、縮小して表示する成分数は次のとおりである。
縮小表示成分数=K−CZ …(2)
拡大表示の上に位置する縮小表示成分数は次のとおりである。
拡大表示の上の縮小表示成分数=CP−1 …(3)
縮小表示する成分の高さ合計=(Y4−Y1)−(Y3−Y2)
=(Y4−Y1)−2×TH×CZ …(4)
さらに、縮小表示する成分あたりの高さは、次のようになる。
縮小表示する成分あたりの高さ=縮小表示する成分の高さ合計/縮小表示成分数
=((Y4−Y1)−2×TH×CZ)/(K−CZ) …(5)
従って、Y2は式(2)と式(5)から、次の式で示すことができる。
Y2=Y1+縮小表示する成分あたりの高さ×拡大表示の上の縮小表示成分数
=Y1+((Y4−Y1)−2×TH×CZ)/(K−CZ)×(CP−1)
また、Y3は式(1)を変形して次のように求めることができる。
Y3=Y2+2×TH×CZ
このようにして、既知の数値から、求めるべきY2及びY3を求める。
さらに、拡大表示した部分に矢印などを表示する方法については次のとおりである。
ヒートマップ上の1点を拡大した領域701の中に、例えば、左から右が質量電荷比の誤差702、上から下が保持時間の誤差703の座標系を設定する。さらに領域701の範囲を、それぞれの座標系で−30秒から+30秒、及び0.05Daから+0.05Daなどと予め決めておくことにより、ベクトル等の描画が可能となる。また、誤差の値そのものは、次のようにして計算することができる。
保持時間の誤差=Pj,kの保持時間−Ckの保持時間
質量電荷比の誤差=Pj,kの質量電荷比−Ckの質量電荷比
なお、この処理は、ヒートマップ等表示処理504で実施する。
同定結果の表示において、その内容を識別するための1〜数文字を表示する。その文字列の作成方法については、全ての同定結果を整理し、その種類に対して与えた序数を文字として表示する方法や、同定結果の文字列から生成する方法などが考えられる。先の方法は、同定結果が少ない場合に有効であるが、多い場合に数文字で表記しきれないなどの課題がある。一方後者は、異なる同定結果から同じ識別文字を生成する可能性がある。試料の数が数十〜数百の場合を考慮し、ここでは、後者の方法について図13を用いて一例を示す。
なお、この処理も、ヒートマップ等表示処理504で実施する。
図8及び図9の表示における主な構成要素について、個々に説明する。
(1)成分の拡大表示数指定用のスクロールバー(801)
ヒートマップ等の表示において、拡大表示して示す成分の数を指定する。スライダーをマウス等で上下に移動させることにより、図5におけるCZを更新する。さらに、表示座標計算処理503とヒートマップ等表示処理504をリアルタイムに連動させる。そうすることによって、全体を概観するヒートマップから、特定の部分の拡大表示をスムーズに連動させることができる。
拡大表示する位置を、成分の全体から指定する。スライダーの上下をマウス等で指定することによって、図5におけるCPを更新する。さらに、表示座標計算処理とヒートマップ表示処理をリアルタイムに連動させる。すなわち、上下の指定によって、リアルタイムに拡大領域を上下させることができる。
ヒートマップ等の表示において、拡大表示して示す試料の数を指定する。この指定も、ヒートマップ表示処理までリアルタイムに連動させる。
拡大表示する位置を、試料の全体から指定する。これも、同様にヒートマップ表示処理までリアルタイムに連動させ、拡大表示の位置を自由にさせることを可能とする。
試料と成分で限定される個々の成分の存在量をカラー又は濃淡で表示する。この例では、試料と成分の双方について一部を拡大しているが、ヒートマップ(H)のカラー又は濃淡表示については省略している。また、拡大表示された内容は、対応するヒートマップの基本データ(P)を用いて描画している。
ヒートマップの個々の成分に関し、個々の類似性をデンドログラムで示している。なお、デンドログラムの表示と、ヒートマップの各成分は対応する。デンドグラムの詳細は省略するが、ウォード法などのクラスタリングによって、ヒートマップを成分ごとに見た場合、その内容が一致するもの、又は最も似ているものが隣どうしになるように成分の位置を定め、その距離をツリー表示に反映させたものである。こうすることにより、ヒートマップの全体を見た場合、類似する特性を示す成分が近傍に配置されるため、より全体の特徴を把握しやすくなる。
ヒートマップの個々の試料に関し、個々の類似性をデンドログラムで示している。なお、デンドログラムの表示と、ヒートマップの各試料は対応する。
ヒートマップの成分に対応する情報であり、選択されている試料jに対応する、Hj,kやPj,k又はCkの数値をプロットしたものである。ここではHj,kの例を示しており、右側ほど値が大きい。なお、選択されている試料は、イタリック体で示しており、ここでは“Sample D”が対応する。
ヒートマップの拡大表示した成分に対応する情報であり、選択されている試料jに対応する、Hj,kやPj,k又はCkの値を表記したもの。
ヒートマップの試料に対応する情報であり、選択されている成分kに対応する、Hj,kやPj,k又はSkの数値をプロットしたもの。ここではHj,kの例を示しており、上側ほど値が大きい。なお、ここで選択されている成分とは、イタリック体で示した“Protein B”を意味している。
ヒートマップの拡大表示した試料に対応する情報であり、選択されている成分kに対応する、Hj,kやPj,k又はSkの値を表記したものである。この例では、「Sjの試料名称」を示している。
試料についてクラスタリング処理を実施するためのボタン。このボタンの指定により、試料についてのクラスタリングを行い、ヒートマップやデンドログラム等を描画する。クラスタリングによって、H、P、Sの各データは、対応する添え字jごとに入れ替えを実施し、整合性を維持する。
なお、試料のクラスタリングは、図2における解析処理に相当する。
成分についてクラスタリング処理を実施するためのボタン。このボタンの指定により、成分についてのクラスタリングを行い、ヒートマップやデンドログラム等を描画する。クラスタリングによって、H、P、Cの各データは、対応する添え字kごとに入れ替えを実施し、整合性を維持する。
なお、成分のクラスタリングは、図2における解析処理に相当する。
成分について、保持時間の順に整列するためのボタン。
「Ckの保持時間」が昇順となるように、H、P、Cの各データを対応する添え字kごとに入れ替える。なお、成分についてのデンドログラムは消去される。
なお、保持時間によるソートは、図2における解析処理に相当する。
成分について、質量電荷比の順に整列するためのボタン。
「Ckの質量電荷比」が昇順となるように、H、P、Cの各データを対応する添え字kごとに入れ替える。なお、成分についてのデンドログラムは消去される。
なお、質量電荷比によるソートは、図2における解析処理に相当する。
キーワード検索する文字列を入力するための領域。次に説明するキーワード検索で利用する。
設定されたキーワードが同定結果の中に含まれるか検索するためのボタン。
このボタンがマウス等で指定されると、キーワード入力領域に設定された文字列が、全ての同定情報に含まれているかを検索し、該当するものがある場合に、そのデータを選択状態とする。選択状態は、イタリック体で示したが、色を変える、マークを表示するなど、他の方法で明示してもよい。
選択された一つ又は複数の成分について、選択された試料の測定データと合わせて表示するためのボタン。該当するボタンは、2D(L)(907)と、2D(R)(908)の二種類を示している。これは、図12の表示例における、左側と右側の更新を意味する。
図8、図9及び図12の画面の例を用いて、基本的な操作と処理について説明する。
(1)試料、成分の並べ替え
試料のクラスタリングボタン901、成分のクラスタリング902、保持時間のソートボタン903、質量電荷比のソートボタン904をマウス等で指定することによって、ヒートマップ内の試料や成分を並べ替える。クラスタリングを指定した場合、該当するデンドログラムが表示される。
表示されている成分や試料の情報をマウスで直接指定することにより、当該成分又は当該試料を選択状態として、強調表示する。また、ヒートマップ内をクリックすることによってその成分や試料を選択状態にする。同様にして、ドラッグした場合、当該範囲に相当する試料や成分が、複数選択される。
この例では、太字のイタリック体で表示している。
拡大表示は、表示する試料や成分の数を指定するスクロールバー801,803と、表示位置を指定するスクロールバー802,804で指定する。これらのスクロールバーの操作によって、リアルタイムに画面を更新する。その際、ツリー表示606,607、グラフ808,810、文字情報809,811も、ヒートマップの更新に同期する。
なお試料や成分の拡大表示は、この例の場合2行の文字領域に固定している。
測定データ表示ボタン907、908は、選択された試料と成分について、測定データを表示する。
102 質量分析装置本体
103 イオン源
104 質量分離装置
105 検出器
106 制御装置
107 信号線
108 データ処理装置
109 表示装置
110 キーボード
111 マウス
112 対応成分識別処理
113 同定処理
114 解析処理
115 表示処理
201 測定データファイル
202 対応成分識別処理
203 同定処理
204 統合データ
205 解析処理
206 表示データ
207 表示処理
301 ヒートマップデータの補足情報配列
302 成分情報配列
303 試料情報配列
401 ヒートマップデータの配列
402 試料拡大表示用データ
403 成分拡大表示用データ
404 ヒートマップの画面座標X(試料方向)
405 ヒートマップの画面座標Y(成分方向)
406 画面表示座標での文字高さ
501 拡大表示数指定操作
502 表示位置指定操作
503 表示座標計算処理
504 ヒートマップ等表示処理
601 同定情報マーク
602 成分基準マーク
603 成分評価ベクトル
701 座標系説明図
702 質量電荷比の誤差の座標軸
703 保持時間の誤差の座標軸
704 表示例1
705 表示例2
706 表示例3
707 表示例4
708 表示例5
709 同定結果表示例1
710 同定結果表示例2
711 同定結果表示例3
712 同定結果表示例4
801 成分の拡大表示数指定用のスクロールバー
802 成分の拡大表示位置指定用のスクロールバー
803 試料の拡大表示数指定用のスクロールバー
804 試料の拡大表示位置指定用のスクロールバー
805 ヒートマップ表示
806 成分のクラスタリング結果
807 試料のクラスタリング結果
808 各成分の関連データのグラフ
809 各成分の関連データ
810 各試料の関連データのグラフ
811 各試料の関連データ
901 試料のクラスタリングボタン
902 成分のクラスタリングボタン
903 成分の保持時間ソートボタン
904 成分の質量電荷比ソートボタン
905 キーワード入力領域
906 キーワー検索ドボタン
907 測定データ表示ボタン(左側)
908 測定データ表示ボタン(右側)
1001 成分の拡大表示数指定用のスクロールバー
1002 成分の拡大表示位置指定用のスクロールバー
1005 ヒートマップ表示
1006 成分のクラスタリング結果
1008 各成分の関連データのグラフ
1009 各成分の関連データ
1101 成分の拡大表示数指定用のスクロールバー
1102 成分の拡大表示位置指定用のスクロールバー
1105 ヒートマップ表示
1106 成分のクラスタリング結果
1108 各成分の関連データのグラフ
1109 各成分の関連データ
1201 マップ表示
1202 質量スペクトル表示
1203 クロマトグラム表示
1204 観測イオン表示
1205 成分の位置表示
1206 拡大範囲表示
1207 拡大マップ表示
1208 拡大クロマトグラム表示
1209 文字情報表示
1210 質量スペクトル表示
1211 保持時間の対応表示
1212 マップ表示(右)
1213 拡大マップ表示(右)
1214 質量スペクトル表示(右)
1301 同定結果の文字列コード配列
1302 同定結果の文字列の合計値
1303 同定結果代表コード
Claims (20)
- 一方の軸を試料の種別とし他方の軸を成分の種別とした2次元マップの各領域に、対応する試料の成分量を濃淡又はカラーで表示するクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示方法において、
表示処理装置に、複数の試料に関する情報、前記複数の試料に対するクロマトグラフィー質量分析の結果から求められた前記2次元マップの各領域に表示すべき濃淡又はカラーに関する情報、及び前記クロマトグラフィー質量分析によって得られた前記2次元マップの各領域に対応する分析データ及び分析結果に関する情報を取り込む工程と、
前記2次元マップの各領域に表示すべき濃淡又はカラーに関する情報を用いて、表示装置に、2次元マップを表示する工程と、
前記2次元マップ上で拡大表示すべき試料の範囲及び成分の範囲の指定を受け付ける工程と、
前記2次元マップ上で、前記指定された範囲に含まれる領域を拡大表示し、残りの領域を縮小表示する工程と、
前記クロマトグラフィー質量分析によって得られた前記2次元マップの各領域に対応する分析データ及び分析結果に関する情報を用いて、前記拡大表示された各領域に同定情報の有無及び成分の対応付けの際の誤差に関する情報を重ねて表示する工程と
を有することを特徴とするクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示方法。 - 請求項1記載のクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示方法において、前記2次元マップ上で拡大表示すべき試料の範囲又は成分の範囲の指定は、拡大表示すべき試料又は成分の開始位置の指定と拡大表示すべき試料又は成分の数の指定によって行われることを特徴とするクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示方法。
- 請求項1記載のクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示方法において、前記成分の対応付けの際の誤差に関する情報には、質量電荷比の誤差に関する情報、及び保持時間の誤差に関する情報が含まれることを特徴とするクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示方法。
- 請求項1記載のクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示方法において、前記成分の対応付けの際の誤差の基準となるデータが含まれる領域にマークを表示することを特徴とするクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示方法。
- 請求項1記載のクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示方法において、前記拡大表示されている領域内の試料が選択されたとき、前記クロマトグラフィー質量分析によって得られた前記2次元マップの各領域に対応する分析データ及び分析結果に関する情報を用いて、当該試料の拡大表示されている領域の成分に関する詳細情報を前記2次元マップの外に前記成分の種別を表す軸方向に並べて表示することを特徴とするクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示方法。
- 請求項1記載のクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示方法において、前記2次元マップ上の特定の領域が選択されたとき、当該領域に対応する測定データを保持時間と質量電荷比に対するイオン強度のマップとして表示し、選択された成分をそのマップ上にマーク表示することを特徴とするクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示方法。
- 請求項1記載のクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示方法において、保持時間によるソートの指示が入力されたとき、前記2次元マップにおける成分の表示順序を保持時間の順に並べ替えて表示することを特徴とするクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示方法。
- 請求項1記載のクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示方法において、質量電荷比によるソートの指示が入力されたとき、前記2次元マップにおける成分の表示順序を質量電荷比の順に並べ替えて表示することを特徴とするクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示方法。
- 請求項1記載のクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示方法において、試料のクラスタリングの指示が入力されたとき、前記2次元マップにおける試料の表示順序を最も類似した試料が隣りに表示されるように入れ替えて表示することを特徴とするクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示方法。
- 請求項1記載のクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示方法において、成分のクラスタリングの指示が入力されたとき、前記2次元マップにおける成分の表示順序を最も類似した成分が隣りに表示されるように入れ替えて表示することを特徴とするクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示方法。
- 複数の試料に関する情報、前記複数の試料に対するクロマトグラフィー質量分析の結果から求められた一方の軸を試料の種別とし他方の軸を成分の種別とした2次元マップの各領域に表示すべき濃淡又はカラーに関する情報、及びクロマトグラフィー質量分析によって得られた前記2次元マップの各領域に対応する分析データ及び分析結果に関する情報を取り込んで表示処理を行う表示処理装置と、
表示装置と、
入力装置とを有し、
前記表示処理装置は、前記2次元マップの各領域に表示すべき濃淡又はカラーに関する情報を用いて、前記表示装置に2次元マップを表示し、前記入力装置から入力された前記2次元マップ上で拡大表示すべき試料の範囲及び成分の範囲の指定に従って、前記2次元マップ上で、前記指定された範囲に含まれる領域を拡大表示すると共に残りの領域を縮小表示し、前記クロマトグラフィー質量分析によって得られた前記2次元マップの各領域に対応する分析データ及び分析結果に関する情報を用いて、前記拡大表示された各領域に同定情報の有無及び成分の対応付けの際の誤差に関する情報を重ねて表示することを特徴とするクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示装置。 - 請求項11記載のクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示装置において、前記入力装置は、前記2次元マップ上で拡大表示すべき試料の範囲又は成分の範囲の開始位置を入力するためのスクロールバー、及び前記拡大表示すべき試料又は成分の数を入力するためのスクロールバーを前記表示装置の表示画面上に備えることを特徴とするクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示装置。
- 請求項11記載のクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示装置において、前記成分の対応付けの際の誤差に関する情報には、質量電荷比の誤差に関する情報、及び保持時間の誤差に関する情報が含まれることを特徴とするクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示装置。
- 請求項11記載のクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示装置において、前記成分の対応付けの際の誤差の基準となるデータが含まれる領域にマークを表示することを特徴とするクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示装置。
- 請求項11記載のクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示装置において、前記拡大表示されている領域内の試料が選択されたとき、前記クロマトグラフィー質量分析によって得られた前記2次元マップの各領域に対応する分析データ及び分析結果に関する情報を用いて、当該試料の拡大表示されている領域の成分に関する詳細情報を前記2次元マップの外に前記成分の種別を表す軸方向に並べて表示することを特徴とするクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示装置。
- 請求項11記載のクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示装置において、前記2次元マップ上の特定の領域が選択されたとき、当該領域に対応する測定データを保持時間と質量電荷比に対するイオン強度のマップとして表示し、選択された成分をそのマップ上にマーク表示することを特徴とするクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示装置。
- 請求項11記載のクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示装置において、前記入力装置は保持時間によるソートを指示する入力部を有し、当該指示が入力されたとき、前記2次元マップにおける成分の表示順序を保持時間の順に並べ替えて表示することを特徴とするクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示装置。
- 請求項11記載のクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示装置において、前記入力装置は質量電荷比によるソートを指示する入力部を有し、当該指示が入力されたとき、前記2次元マップにおける成分の表示順序を質量電荷比の順に並べ替えて表示することを特徴とするクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示装置。
- 請求項11記載のクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示装置において、前記入力装置は試料のクラスタリングの指示を入力する入力部を有し、当該指示が入力されたとき、前記2次元マップにおける試料の表示順序を最も類似した試料が隣りに表示されるように入れ替えて表示することを特徴とするクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示装置。
- 請求項11記載のクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示装置において、前記入力装置は成分のクラスタリングの指示を入力する入力部を有し、当該指示が入力されたとき、前記2次元マップにおける成分の表示順序を最も類似した成分が隣りに表示されるように入れ替えて表示することを特徴とするクロマトグラフィー質量分析の分析結果表示装置。
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