JPH06124105A - 監視制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、一つのテレビ画像監視画面内に制
御対象とその制御スイッチとを同時に表示しながら制御
対象の監視と制御を容易にでき、省スペース化ならびに
操作性の向上を実現することを目的とする。 【構成】 制御対象を撮影して画像信号を入力し、かつ
フレーム信号も入力する画像情報入力手段と、画像信号
により監視画面での表示処理を行う画像表示手段と、予
め全体フレームデータ及び対象位置データが格納される
対象位置格納手段と、制御対象の制御要求を座標信号に
変換する座標信号入力手段と、座標信号，フレーム信号
及び全体フレームデータに基づき制御要求の絶対座標信
号を送出する絶対座標算出手段と、絶対座標信号及び対
象位置データに基づき制御対象を特定する制御対象特定
手段と、この特定に基づき制御対象の制御スイッチを監
視画面にウインドウ表示する制御スイッチ表示手段とを
備えて成ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、テレビ画像の監視によ
る制御、例えば搬送及び物流でのマテリアルハンドリン
グに利用される監視制御装置に係り、特に制御対象の監
視と制御を１つの監視画面上で容易に実現できるように
した監視制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、産業プラントにおける、例えばマ
テリアルハンドリング分野では、テレビモニタ等の監視
画面を見ながら制御対象を操作する監視制御装置が広く
用いられている。

【０００３】図６は、この種の監視制御装置の構成を示
すブロック図である。この監視制御装置は、制御対象と
しての回転テーブル１を撮影して画像信号を送出する画
像カメラ２と、画像カメラ２から受けた画像信号に基づ
いて、所定の表示処理を実行し、ＣＲＴ４の監視画面上
に当該回転テーブル１を表示するビデオプロセッサ３と
を備えて構成されている。ここで、回転テーブル１は、
テーブル制御スイッチ５からのテーブル制御命令によ
り、回転テーブル制御装置６を介して回転するものであ
る。

【０００４】画像カメラ２は、カメラ制御スイッチ７か
らのカメラ制御命令により、カメラ駆動装置８及びカメ
ラ旋回台９を介してチルト、パン、ズームの各動作を行
う機能をもっている。

【０００５】また、この監視制御装置の上側には、例え
ばクレーンレール１０が、横方向に設けられている。さ
らに、クレーントロリー１１は、クレーンレール１０上
の移動により、着脱可能に把持した物体１２を搬送し、
回転テーブル１に対して物体１２を載置又は抜脱させ
る。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような監視制御装置は、回転テーブル２を表示するＣＲ
Ｔ４と回転テーブル２を制御するテーブル制御スイッチ
５とが分離して配置されているので、回転テーブル２の
操作性が悪く、特に微小動作等の調整が困難であるとい
う問題がある。

【０００７】また、このような監視制御装置は、テーブ
ル制御スイッチ５を制御盤内に収めて設けられることか
ら、制御盤のスペースが大きくなり、設置の際に物理的
な制約を受ける問題がある。

【０００８】この種の問題を解決する技術としては、回
転テーブル２のカメラ画像を、アプリケーションソフト
で作られたテーブル制御スイッチ５を含むグラフィック
表示画面中に、スーパーインポーズする方式がある。こ
の方式は、グラフィック表示画面のタッチ操作によりテ
ーブル制御スイッチ５を表示させて回転テーブル２を制
御することができる。

【０００９】しかし、この方式では、カメラ画像の優先
度が高いために、制御の際には、一旦、カメラ画像を消
去してからテーブル制御スイッチ５を表示させて回転テ
ーブル２を制御する必要があるので、物理的な制約を解
消できても、操作性が悪いという問題が残る。

【００１０】本発明は上記実情を考慮してなされたもの
で、一つの監視画面内に制御対象とその制御スイッチと
を同時に表示しながら制御対象の監視と制御を容易に行
なえ、省スペース化ならびに操作性の向上を実現しうる
監視制御装置を提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、以下のように構成したものである。

【００１２】請求項１に記載の発明は、制御対象を監視
画面上に表示すると共に、入力要求に基づいて所定の処
理を行い、制御対象を制御する監視制御装置において、
制御対象を撮影してその画像信号を入力し、かつ現在の
撮影視野を示すフレーム信号を入力する画像情報入力手
段と、画像情報入力手段から入力される画像信号に基づ
いて、監視画面上での表示処理を実行する画像表示手段
と、画像情報入力手段の全撮影視野範囲を示す全体フレ
ームデータ、及び制御対象の全撮影視野範囲における位
置を示す対象位置データが予め格納される対象位置格納
手段と、監視画面の前面に配置され、監視画面上の制御
対象を指定するように入力される制御要求を、監視画面
における座標信号に変換して入力する座標信号入力手段
と、座標信号入力手段から入力される座標信号、画像情
報入力手段から入力されるフレーム信号、及び対象位置
格納手段に格納された全体フレームデータに基づいて、
全撮影視野範囲における制御要求の座標を算出して絶対
座標信号を送出する絶対座標算出手段と、絶対座標算出
手段から送出される絶対座標信号、及び対象位置格納手
段に格納された対象位置データに基づいて、制御対象を
特定して制御対象特定信号を送出する制御対象特定手段
と、制御対象特定手段から送出される制御対象特定信号
に基づいて、該当する制御対象を制御する制御スイッチ
を監視画面上にウインドウ表示する制御スイッチ表示手
段とを備えて成る監視制御装置である。

【００１３】また、請求項２に記載の発明は、制御対象
を監視画面上に表示すると共に、入力要求に基づいて所
定の処理を行い、制御対象を制御する監視制御装置にお
いて、制御対象を撮影してその画像信号を入力する画像
入力手段と、画像入力手段から入力される画像信号に基
づいて、監視画面上での表示処理を実行する画像表示手
段と、監視画面の前面に配置され、監視画面上の制御対
象を指定するように入力される制御要求を、監視画面に
おける座標信号に変換して入力する座標信号入力手段
と、画像表示手段により実行される監視画面上での表示
処理内容、及び座標信号入力手段から入力される座標信
号に基づいて、この座標信号で指定された監視画面上の
制御対象についてパターン認識処理を実行し、制御対象
を特定して制御対象特定信号を送出する制御対象認識手
段と、制御対象認識手段から送出される制御対象特定信
号に基づいて、該当する制御対象を制御する制御スイッ
チを監視画面上にウインドウ表示する制御スイッチ表示
手段とを備えて成る監視制御装置である。

【００１４】

【作用】従って、請求項１に記載の発明においては、画
像表示手段では、画像情報入力手段からの画像信号によ
り、監視画面上での表示処理が実行され、監視画面前面
の座標信号入力手段では、監視画面上の制御対象を指定
するように入力される制御要求が監視画面における座標
信号に変換されて入力され、絶対座標算出手段では、画
像情報入力手段からのフレーム信号，座標信号入力手段
からの座標信号，及び対象位置格納手段内の全体フレー
ムデータに基づいて，全撮影視野範囲における上記制御
要求の座標が算出されて絶対座標信号として送出され
る。

【００１５】これにより、制御対象特定手段では、絶対
座標算出手段から受けた絶対座標信号，及び対象位置格
納手段に格納された対象位置データに基づいて、上記制
御対象が特定されて制御対象特定信号が送出され、制御
スイッチ表示手段では、制御対象特定手段からの制御対
象特定信号に基づいて、当該制御対象を制御する制御ス
イッチが監視画面上にウインドウ表示されるので、一つ
の監視画面内に制御対象とその制御スイッチとを同時に
表示しながら制御対象の監視と制御を容易にでき、省ス
ペース化ならびに操作性の向上を実現させることができ
る。

【００１６】また、請求項２に記載の発明においては、
画像入力手段では、制御対象が撮影されて当該制御対象
の画像信号が入力され、画像表示手段では、画像入力手
段からの画像信号に基づいて監視画面上での表示処理が
実行され、監視画面前面の座標信号入力手段では、監視
画面上の制御対象を指定するように入力される制御要求
が、監視画面における座標信号に変換されて入力され
る。

【００１７】これにより、制御対象認識手段では、画像
表示手段で実行される監視画面上での表示処理、及び座
標信号入力手段から受けた座標信号に基づいて、座標信
号で指定された監視画面上の制御対象についてのパター
ン認識処理の実行により上記制御対象が特定されると共
に、制御対象特定信号が送出され、制御スイッチ表示手
段では、制御対象特定信号に基づいて、当該制御対象を
制御する制御スイッチが監視画面上にウインドウ表示さ
れるので、比較的簡易な構成で、一つの監視画面内に制
御対象とその制御スイッチとを同時に表示しながら制御
対象の監視と制御を容易にでき、省スペース化ならびに
操作性の向上を実現させることができる。

【００１８】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。

【００１９】図１は本発明の第１の実施例に係る監視制
御装置の構成を示すブロック図である。この監視制御装
置は、画像情報入力手段としての画像情報入力部２１
と、画像表示手段としての画像表示部２２と、監視画面
を有するＣＲＴ２３と、対象位置格納手段としての対象
位置メモリ２４と、座標信号入力手段としての座標信号
入力部２５と、絶対座標算出手段としての絶対座標算出
部２６と、制御対象特定手段としての制御対象特定部２
７と、制御スイッチ表示手段としての制御スイッチ表示
部２８とを備えて構成している。ここで、画像情報入力
部２１は、制御対象を撮影して制御対象の画像信号を入
力し、かつ現在の撮影視野を示すフレーム信号を入力す
るものである。また、画像表示部２２は、画像情報入力
部２１から入力される画像信号に基づいて、ＣＲＴ２３
の監視画面上での表示処理を実行する機能をもってい
る。

【００２０】さらに、対象位置メモリ２４は、予め画像
情報入力部２１の全撮影視野範囲を示す全体フレームデ
ータ、及び制御対象の全撮影視野範囲における位置を示
す対象位置データが格納される記憶媒体である。

【００２１】一方、座標信号入力部２５は、監視画面の
前面に配置され、監視画面上の制御対象を指定するよう
に入力される制御要求を、監視画面における座標信号に
変換して入力するものである。

【００２２】また、絶対座標算出部２６は、座標信号入
力部２５から入力される座標信号、画像情報入力部１か
ら受けたフレーム信号、及び対象位置メモリ２４に格納
された全体フレームデータに基づいて、全撮影視野範囲
における前記制御要求の座標を算出して絶対座標信号を
送出するものである。

【００２３】さらに、制御対象特定部２７は、絶対座標
信号入力部から入力される絶対座標信号、及び対象位置
メモリ２４に格納された対象位置データに基づいて、該
当する制御対象を特定して制御対象特定信号を送出する
機能を有するものである。

【００２４】さらにまた、制御スイッチ表示部２８は、
制御対象特定部２７から受けた制御対象特定信号に基づ
いて、該当する制御対象を制御する制御スイッチをＣＲ
Ｔ２３の監視画面上にウインドウ表示する機能を有する
ものである。

【００２５】次に、図１の監視制御装置をマテリアルハ
ンドリング機器に適応した場合の具体的な構成について
説明する。図２は、この監視制御装置の具体的な構成例
を示すブロック図である。この監視制御装置は、前記画
像情報入力部２１としての画像カメラ３１，カメラ駆動
装置３２及びカメラ視野検出部３３と、前記画像表示部
２２としてのビデオプロセッサ３４と、ＣＲＴ３５と、
前記対象位置格納手段としての対象位置メモリ３６と、
前記座標信号入力部２５としてのタッチパネル３７，タ
ッチセンサ３７ａ及び座標変換部３７ｂと、前記絶対座
標算出部３８と、前記制御対象特定部２７としてのタッ
チ機器検索部３９と、前記制御スイッチ表示部２８とし
ての制御スイッチファイル４０及び制御スイッチ表示部
４１とを備えた構成となっている。

【００２６】ここで、画像カメラ３１は、外部の制御対
象として例えば回転テーブル４２を撮影して画像信号を
送出するものであり、カメラ制御スイッチ４３からのカ
メラ制御命令で実行されるカメラ駆動装置３２の駆動処
理に基づき、カメラ旋回台４４を介してチルト、パン、
ズームの各動作を行う機能を有するものである。

【００２７】また、カメラ視野検出部３３は、カメラ駆
動装置３２が行う駆動処理に基づいて、画像カメラ３１
の現在の撮影視野を示すフレーム信号を送出するもので
ある。

【００２８】一方、ビデオプロセッサ３４は、画像カメ
ラ３１から受けた画像信号に基づいて、所定の表示処理
を実行し、ＣＲＴ３５の監視画面上に当該回転テーブル
４２を表示するものである。

【００２９】また、対象位置メモリ３６は、予め画像カ
メラ３１の全撮影視野範囲を示す全体フレームデータ
と、例えば回転テーブル４２の全撮影視野範囲における
位置を示す対象位置データ及び後述するクレーントロリ
ー４５の対象位置データとが格納される記憶媒体であ
る。

【００３０】さらに、タッチパネル３７は、ＣＲＴ３５
の監視画面上の制御対象を指定するように入力される制
御要求を、タッチセンサ３７ａが検出すると共に、座標
変換部３７ｂにより座標信号に変換して送出するもので
ある。

【００３１】さらにまた、絶対座標算出部３８は、座標
変換部３７ｂから受けた座標信号、カメラ視野検出部３
３から受けたフレーム信号、及び対象位置メモリ３６に
格納された全体フレームデータに基づいて、全撮影視野
範囲における前記制御要求の座標を算出して絶対座標信
号を送出する機能を有するものである。

【００３２】一方、制御対象特定部としてのタッチ機器
検索部３９は、全撮影視野範囲に割り付けられた上記対
象位置データと、絶対座標信号とを照合し、制御要求で
指定された制御対象が例えば回転テーブル４２であるこ
とを認識し、該当する制御対象の機器番号（以下、タグ
番号という）を割り出して、このタグ番号としての制御
対象特定信号を送出する機能を有するものである。ま
た、制御スイッチファイル４０は、予め制御対象を制御
する制御スイッチパターンが、各タグ番号毎に格納され
る記憶媒体である。

【００３３】さらに、制御スイッチ表示部４１は、タッ
チ機器検索部３９から受けた制御対象特定信号に基づい
て、制御スイッチファイル４０から該当する制御対象、
ここでは回転テーブル４２の制御スイッチ４６を読み出
して、ＣＲＴ３５の監視画面上にウインドウ表示する機
能を有するものである。ここで、このような監視制御装
置の周辺に配置された制御対象及びその関連装置につい
て述べる。

【００３４】まず、回転テーブル制御装置４７は、制御
スイッチ表示部４１によりウインドウ表示された制御ス
イッチ４６からの回転制御命令に基づいて、回転テーブ
ル４２を回転させるものである。

【００３５】一方、クレーンレール４８は、この監視制
御装置の上側に横方向に設けられたレールである。制御
対象としてのクレーントロリー４５は、外部からのクレ
ーン制御命令により実行されるクレーン制御部４９のク
レーン制御処理に基づき、着脱可能に把持した物体５０
をクレーンレール４８上を移動して搬送し、回転テーブ
ル４２に対して物体５０を載置又は抜脱させるものであ
る。

【００３６】また、クレーン位置更新部５１は、クレー
ン制御部４９のクレーン制御処理からクレーントロリー
４５の現在位置を検出し、対象位置メモリ３６に格納さ
れたクレーントロリー４５の対象位置データを更新する
機能を有するものである。次に、以上のように構成した
本発明の第１の実施例に係る監視制御装置の動作につい
て説明する。

【００３７】まず、カメラ駆動装置３２では、オペレー
タの操作によりカメラ制御スイッチ４３からカメラ制御
命令を受け、カメラ旋回台４４を介して画像カメラ３１
の駆動処理が実行される。画像カメラ３１では、この駆
動処理により例えばチルト動作やパン動作が行われて、
回転テーブル４２が撮影されると共に、当該回転テーブ
ル４２の画像信号が送出される。ビデオプロセッサ３４
では、この画像信号に基づいて、所定の表示処理が行わ
れ、ＣＲＴ３５の監視画面上に当該回転テーブル４２が
表示される。

【００３８】一方、カメラ視野検出部３３では、カメラ
駆動装置３２の駆動処理に基づいて、図３（ａ）のよう
に画像カメラ３１の全撮影視野範囲（Ｌｘ，Ｌｙ）にお
ける現在の撮影視野（ｌｘ，ｌｙ）及びその座標位置ｖ
（Ｘ，Ｙ）を示すフレーム信号が送出される。

【００３９】この状態で、タッチパネル３７では、オペ
レータにより監視画面上の回転テーブル４２がタッチ操
作されて当該回転テーブル４２の制御要求が入力され
る。座標変換部３７ｂでは、タッチセンサ３７ａで検出
された当該制御要求が座標信号（ｎ，ｍ）に変換されて
送出される。

【００４０】絶対座標算出部３８では、座標変換部３７
ｂから受けた座標信号、カメラ視野検出部３３から受け
たフレーム信号、及び対象位置メモリ３６に格納された
全体フレームデータに基づいて、全撮影視野範囲におけ
る当該制御要求の座標を算出して絶対座標信号が送出さ
れる。すなわち、絶対座標算出部３８では、座標信号
（ｎ，ｍ）とフレーム信号（ｘ，ｙ）とにより、制御要
求の絶対座標ａ（ｘ＋ｎ，ｙ＋ｍ）が算出される。

【００４１】タッチ機器検索部３９では、図３（ｂ）の
ように、対象位置メモリ３６内の対象位置データ３６
ａ，３６ｂに対して絶対座標信号ａ（ｘ＋ｎ，ｙ＋ｍ）
が照合され、当該絶対座標信号ａで示される座標位置に
回転テーブル４２の対象位置データ３６ａが位置するこ
とにより制御要求で指定された制御対象が回転テーブル
４２であることが認識されると共に、該当する制御対象
のタグ番号が割り出されて、制御対象特定信号が送出さ
れる。

【００４２】制御スイッチ表示部４１では、この制御対
象特定信号に基づいて、制御スイッチファイル４０から
回転テーブル４２の制御スイッチ４６が読み出され、Ｃ
ＲＴ３５の監視画面上にウインドウ表示される。制御ス
イッチ４６では、オペレータの操作により入力された回
転制御命令が、回転テーブル制御装置４７へ送出され
る。回転テーブル制御装置４７では、この回転制御命令
に基づいて、回転テーブル４２を回転させる。このよう
に、回転テーブル４２の監視及び制御を、監視画面上で
同時に行うことができる。

【００４３】なお、回転テーブル４２のような固定機器
ばかりでなく、クレーントロリー４５等のような移動機
器についても、監視画面上で同時に監視制御を行うこと
が可能である。すなわち、クレーン位置更新部５１によ
り、クレーン制御部４９のクレーン制御処理からクレー
ントロリー４５の現在位置が検出されると共に、対象位
置メモリ３６に格納された対象位置データ３６ｂが常に
この現在位置で更新されるからである。

【００４４】上述したように、第１の実施例の監視制御
装置は、ビデオプロセッサ３４により、画像カメラ３１
からの画像信号に基づいて監視画面上での表示処理を実
行し、監視画面前面のタッチパネル３７により、監視画
面上の制御対象を指定するように入力される制御要求を
監視画面における座標信号に変換して入力し、絶対座標
算出部３８により、カメラ視野検出部３３からのフレー
ム信号，タッチパネル３７からの座標信号，及び対象位
置メモリ３６内の全体フレームデータに基づいて，全撮
影視野範囲における上記制御要求の座標を算出して絶対
座標信号として送出し、タッチ機器検索部３９により、
絶対座標算出部３８から受けた絶対座標信号，及び対象
位置メモリ３６に格納された対象位置データに基づい
て、上記制御対象を特定して制御対象特定信号を送出
し、制御スイッチ表示部４１により、タッチ機器検索部
３９からの制御対象特定信号に基づいて，当該制御対象
を制御する制御スイッチ４６を監視画面上にウインドウ
表示するようにしたものである。

【００４５】従って、一つの監視画面内に制御対象とそ
の制御スイッチ４６とを同時に表示しながら制御対象の
監視と制御を容易に行うことができ、しかも従来制御盤
内に収めていた制御スイッチのスペースを不要にして、
監視制御装置本体の省スペース化を実現することができ
る。

【００４６】また、この監視制御装置は、従来分離して
配置されていた制御対象に対する監視画面と制御スイッ
チとを一つにしているため、オペレータの視点移動及び
身体動作を格段に減少させて、制御対象に対する操作性
の向上を実現させることができる。

【００４７】さらに、この監視制御装置は、一つの監視
画面内に制御対象とその制御スイッチ４６とを同時に表
示しながら同時に動作するようにしているため、制御の
度に従来のスーパーインポーズ方式のように画面を切り
替える必要もなくなり、監視制御装置本体のより一層の
省スペース化ならびに操作性の向上を同時に実現するこ
とができる。次に、本発明の第２の実施例に係る監視制
御装置について図面を参照して説明する。

【００４８】図４は、この監視制御装置の構成を示すブ
ロック図である。この監視制御装置は、画像入力手段と
しての画像カメラ６１と、画像表示手段としての画像表
示部６２と、ＣＲＴ６３と、座標信号入力手段としての
座標信号入力部６４と、制御対象認識手段としての制御
対象認識部６５と、制御スイッチ表示手段としての制御
スイッチ表示部６６とを備えて構成されている。ここ
で、画像カメラ６１は、制御対象を撮影して制御対象の
画像信号を入力するものである。また、画像表示部６２
は、画像カメラ６１から受けた画像信号に基づいて、Ｃ
ＲＴ６３のもつ監視画面上での表示処理を実行する機能
を有するものである。

【００４９】一方、座標信号入力部６４は、監視画面の
前面に配置され、監視画面上の制御対象を指定するよう
に入力される制御要求を、監視画面における座標信号に
変換して入力するものである。

【００５０】また、制御対象認識部６５は、画像表示部
６２で実行される監視画面上での表示処理内容、及び座
標信号入力部６４から受けた座標信号に基づいて、座標
信号で指定された監視画面上の制御対象についてパター
ン認識処理を実行し、制御対象を特定して制御対象特定
信号を送出する機能を有するものである。

【００５１】さらに、制御スイッチ表示部６６は、制御
対象認識部６５から受けた制御対象特定信号に基づい
て、制御対象を制御する制御スイッチを監視画面上にウ
インドウ表示する機能を有するものである。次に、この
監視制御装置をマテリアルハンドリング機器に適応した
場合の具体的な構成について説明する。

【００５２】図５は、この監視制御装置の具体的な構成
例を示すブロック図である。この監視制御装置は、画像
入力手段としての画像カメラ７１と、画像表示部６２と
してのビデオプロセッサ７２と、ＣＲＴ７３と、座標信
号入力部６４としてのタッチパネル７４，タッチセンサ
７４ａ及び座標変換部７４ｃと、制御対象認識部６５と
しての画像認識部７５と、制御スイッチ表示部としての
制御スイッチファイル７６及び制御スイッチ表示部７７
とを備えた構成となっている。ここで、画像カメラ７１
は、外部の制御対象としての例えば回転テーブル７８を
撮影して画像信号を送出するものである。

【００５３】また、ビデオプロセッサ７２は、画像カメ
ラ７１から受けた画像信号に基づいて、所定の表示処理
を実行し、ＣＲＴ７３の監視画面上に当該回転テーブル
７８を表示する機能を有するものである。

【００５４】一方、タッチパネル７４は、ＣＲＴ７３の
監視画面上の制御対象を指定するように入力される制御
要求を、タッチセンサ７４ａが検出すると共に、座標変
換部７４ｂにより座標信号に変換して送出するものであ
る。

【００５５】また、画像認識部７５は、ビデオプロセッ
サ７２で実行される監視画面上での表示処理内容、及び
タッチパネル７４から受けた座標信号に基づいて、座標
信号で指定された監視画面上の制御対象についてパター
ン認識処理を実行し、制御対象を特定して制御対象特定
信号を送出する機能を有するものである。さらに、制御
スイッチファイル７６は、あらかじめ制御対象を制御す
る制御スイッチパターンが、各タグ番号毎に格納される
記憶媒体である。

【００５６】ここで、制御スイッチ表示部７７は、画像
認識部７５から受けた制御対象特定信号に基づいて、制
御スイッチファイル７６から該当する制御対象、ここで
は回転テーブル７８の制御スイッチ７９を読み出して、
ＣＲＴ７３の監視画面上にウインドウ表示する機能を有
するものである。

【００５７】また、制御対象の関連装置としての回転テ
ーブル制御装置８０は、制御スイッチ表示部７７により
ウインドウ表示された制御スイッチ７９からの回転制御
命令に基づいて、回転テーブル７８を回転させる機能を
もっている。次に、以上のように構成した本発明の第２
の実施例に係る監視制御装置の動作について説明する。

【００５８】まず、画像カメラ７１では、例えば回転テ
ーブル７８が撮影されて画像信号が送出される。ビデオ
プロセッサ７２では、画像カメラ７１から受けた画像信
号に基づいて、所定の表示処理が実行され、ＣＲＴ７３
の監視画面上に当該回転テーブル７８が表示される。

【００５９】この状態で、タッチパネル７４では、オペ
レータの操作によりＣＲＴ７３の監視画面上の回転テー
ブル７８を指定するように入力される制御要求が、タッ
チセンサ７４ａで検出されると共に、座標変換部７４ｂ
により座標信号に変換して送出される。

【００６０】画像認識部７５では、ビデオプロセッサ７
２で実行される監視画面上での表示処理内容、及びタッ
チパネル７４から受けた座標信号に基づいて、座標信号
で指定された回転テーブル７８についてパターン認識処
理が実行され、制御対象としての回転テーブル７８が特
定されて制御対象特定信号が送出される。

【００６１】制御スイッチ表示部７７では、画像認識部
７５から受けた制御対称特定信号に基づいて、制御スイ
ッチファイル７６から回転テーブル７８の制御スイッチ
７９が読み出され、ＣＲＴ７３の監視画面上にウインド
ウ表示される。

【００６２】この制御スイッチ７９では、オペレータに
よりタッチ操作が行われると共に、このタッチ操作によ
り入力された回転制御命令が、回転テーブル制御装置８
０へ送出される。回転テーブル７８では、回転制御命令
を受けた回転テーブル制御装置８０により、回転制御が
行われる。

【００６３】上述したように、第２の実施例は、画像カ
メラ７１により、回転テーブル７８を撮影して当該回転
テーブル７８の画像信号を入力し、ビデオプロセッサ７
２により、画像カメラ７１からの画像信号に基づいてＣ
ＲＴ７３の監視画面上での表示処理を実行し、監視画面
前面のタッチパネル７４により、監視画面上の回転テー
ブル７８を指定するように入力される制御要求を、監視
画面における座標信号に変換して入力し、画像認識部７
５により、ビデオプロセッサ７２で実行される監視画面
上での表示処理内容、及びタッチパネル７４から受けた
座標信号に基づいて、座標信号で指定された監視画面上
の回転テーブル７８についてパターン認識処理を実行し
て、上記回転テーブル７８を制御対象として特定して制
御対象特定信号を送出し、制御スイッチ表示部７７によ
り、制御対象特定信号に基づいて、当該回転テーブル７
８を制御する制御スイッチを監視画面上にウインドウ表
示するようにしたものである。

【００６４】従って、前述した第１の実施例と同様の理
由により、監視画面内に制御対象とその制御スイッチと
を同時に表示しながら制御対象を制御することができる
と共に、パターン認識を行う制御対象認識部６５によっ
て，フレーム信号に関係した対象位置メモリ２４，絶対
座標算出部２６及び制御対象特定部２７等を置き換える
ことができるので、監視制御装置本体の構成を比較的簡
易なものとすることができる。

【００６５】なお、上記第１の実施例では、画像カメラ
にチルト動作及びパン動作をさせた場合について説明し
たが、これに限らず、ズーム動作の場合についても、正
確に絶対座標信号ａ（ｘ＋ｎ，ｙ＋ｍ）を求めるため
に、現在の撮影視野（ｌｘ，ｌｙ）の変化に伴い，例え
ば座標信号（ｎ，ｍ）を当該変化で修正することによ
り、本発明を同様に実施して同様の効果を得ることがで
きる。

【００６６】また、上記第２の実施例では、回転テーブ
ル７８のような固定機器を制御する場合について説明し
たが、これに限らず、クレーントロリーのような移動機
器についてもパターン認識処理を行うことにより、本発
明を同様に実施して同様の効果を得ることができる。そ
の他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形し
て実施することが可能である。

【００６７】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、監
視画面上の制御対象を認識するために、座標信号入力手
段から入力される制御要求に応じて、当該制御要求の監
視画面上の座標信号に対応した対象位置データ又は表示
処理内容から制御対象を特定し、当該制御対象の制御ス
イッチを同一監視画面上にウインドウ表示するようにし
たので、一つの監視画面内に制御対象とその制御スイッ
チとを同時に表示しながら制御対象の監視と制御を容易
に行なえ、省スペース化と操作性の向上とを実現する監
視制御装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例に係る監視制御装置の構
成を示すブロック図。

【図２】同実施例における監視制御装置の具体的な構成
を示すブロック図。

【図３】同実施例における制御対象の認識を説明する
図。

【図４】本発明の第２の実施例に係る監視制御装置の構
成を示すブロック図。

【図５】同実施例における監視制御装置の具体的な構成
を示すブロック図。

【図６】従来の監視制御装置の構成を示すブロック図。

【符号の説明】

２１…画像情報入力部、２２…画像表示部、２３…ＣＲ
Ｔ、２４…対象位置メモリ、２５…座標信号入力部、２
６…絶対座標算出部、２７…制御対象特定部、２８…制
御スイッチ表示部、６１…画像カメラ、６２…画像表示
部、６３…ＣＲＴ、６４…座標信号入力部、６５…制御
対象認識部、６６…制御スイッチ表示部、６７…制御ス
イッチ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０５Ｂ 23/02 ３０１ Ｔ 7208−3Ｈ Ｇ０５Ｄ 3/12 Ｋ 9179−3Ｈ Ｇ０６Ｆ 3/03 ３８０ Ｎ 7165−5Ｂ 3/14 ３２０ Ｄ 7165−5Ｂ 15/62 ４００ 9287−5Ｌ 15/64 9073−5Ｌ Ｇ０８Ｂ 23/00 Ａ 9377−5Ｇ Ｇ０９Ｇ 5/00 Ａ 8121−5Ｇ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 制御対象を監視画面上に表示すると共
   に、入力要求に基づいて所定の処理を行い、前記制御対
   象を制御する監視制御装置において、 前記制御対象を撮影してその画像信号を入力し、かつ現
   在の撮影視野を示すフレーム信号を入力する画像情報入
   力手段と、 前記画像情報入力手段から入力される前記画像信号に基
   づいて、前記監視画面上での表示処理を実行する画像表
   示手段と、 前記画像情報入力手段の全撮影視野範囲を示す全体フレ
   ームデータ、及び前記制御対象の前記全撮影視野範囲に
   おける位置を示す対象位置データが予め格納される対象
   位置格納手段と、 前記監視画面の前面に配置され、前記監視画面上の前記
   制御対象を指定するように入力される制御要求を、前記
   監視画面における座標信号に変換して入力する座標信号
   入力手段と、 前記座標信号入力手段から入力される座標信号、前記画
   像情報入力手段から入力されるフレーム信号、及び前記
   対象位置格納手段に格納された全体フレームデータに基
   づいて、前記全撮影視野範囲における前記制御要求の座
   標を算出して絶対座標信号を送出する絶対座標算出手段
   と、 前記絶対座標算出手段から送出される絶対座標信号、及
   び前記対象位置格納手段に格納された前記対象位置デー
   タに基づいて、前記制御対象を特定して制御対象特定信
   号を送出する制御対象特定手段と、 前記制御対象特定手段から送出される制御対象特定信号
   に基づいて、該当する制御対象を制御する制御スイッチ
   を前記監視画面上にウインドウ表示する制御スイッチ表
   示手段とを備えて成ることを特徴とする監視制御装置。
2. 【請求項２】 制御対象を監視画面上に表示すると共
   に、入力要求に基づいて所定の処理を行い、前記制御対
   象を制御する監視制御装置において、 前記制御対象を撮影してその画像信号を入力する画像入
   力手段と、 前記画像入力手段から入力される画像信号に基づいて、
   前記監視画面上での表示処理を実行する画像表示手段
   と、 前記監視画面の前面に配置され、前記監視画面上の前記
   制御対象を指定するように入力される制御要求を、前記
   監視画面における座標信号に変換して入力する座標信号
   入力手段と、 前記画像表示手段により実行される監視画面上での表示
   処理内容、及び前記座標信号入力手段から入力される前
   記座標信号に基づいて、この座標信号で指定された前記
   監視画面上の制御対象についてパターン認識処理を実行
   し、前記制御対象を特定して制御対象特定信号を送出す
   る制御対象認識手段と、 前記制御対象認識手段から送出される制御対象特定信号
   に基づいて、該当する制御対象を制御する制御スイッチ
   を前記監視画面上にウインドウ表示する制御スイッチ表
   示手段とを備えて成ることを特徴とする監視制御装置。