JPH061239U

JPH061239U - 長尺物用トレー

Info

Publication number: JPH061239U
Application number: JP4671592U
Authority: JP
Inventors: 修身北岡; 徹石井; 孝道下村
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1992-06-10
Filing date: 1992-06-10
Publication date: 1994-01-11

Abstract

(57)【要約】【目的】キュウリ等長尺物を載置した状態で積み重ねて
も、荷重によって長尺物が傷んでしまわないようにする
こと。【構成】長尺物Ｘ…を載置する載置凹部１２…の外周部
１３に、トレー１１…を揃えて積み重ねた時に、下側の
トレーに載置した長尺物の上方に適宜の空間を形成した
状態で、下端が下側トレーの載置凹部外周部１３上面に
当接する支持脚１４，１４を垂設した長尺物用トレー１
１。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、例えば、キュウリなどのような長尺物を載置する長尺物用トレーに関し、より詳しくは、積み重ねた場合でも載置物を傷めてしまうことのない長尺物用トレーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

長尺物用トレーは、長尺物を安定して乗せるための載置凹部を有する皿状に形成されている。例えばキュウリ用のトレーでは、複数本のキュウリをそれぞれ別々に安定収納するため、長尺状の収納凹部を幅方向に複数並列しており、トレーの底面は波板のように凹凸状に形成されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上述のように構成された長尺物用トレーに長尺物を載置し、これを積み重ねると、トレーの底面が長尺物に当接するため、積み重ねによる荷重によって、積み重ね下方の長尺物が圧迫されて痛んでしまうという難点がある。そこでこの考案は、積み重ねても長尺物を痛めてしまうことのない長尺物用トレーの提供を課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上述した課題を解決するための手段を実施例の図１を用いて説明すると、その構成は、長尺物載置用の載置凹部１２…の外周部１３に、トレーの外縁部を揃えて積み重ねた時に下側のトレーに載置した長尺物の上方に適宜の空間を形成した状態で、下端が下側トレーの載置凹部の外周部上面に当接する支持脚１４，１４を垂設した長尺物用トレー１であることを特徴とする。

【０００５】

【作用】すなわち、上述の構成によれば、長尺物を載置して積み重ねを行なった場合でも、支持脚が下側トレーの長尺物のない位置、すなわち載置凹部の外周部に当接して荷重を支持するので、長尺物の上方には適宜の空間が形成され、上側トレーの底面が接触することがなく、複数のトレーを広げて並べたのと同様の状態とすることができる。

【０００６】

【考案の効果】

上述の結果、この考案によると、積み重ねを行なっても載置した長尺物に荷重が掛かることがないので、従来のような荷重による傷みを防止でき、長尺物の品質維持を図ることができる。

【０００７】

【実施例】

この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。図１はキュウリ用のトレー１１を示す斜視図であって、この図に見られるようにトレー１１は、１０列の載置凹部１２…を平面状の外周部１３内に形成し、この外周部１３の両側に、載置凹部１２…の深さよりも長く（図２参照）、キュウリを載置してトレーを積み重ねても上側のトレーの底面がキュウリに接触せず適宜厚の空間が確保可能な長さの（図３参照）支持脚１４，１４を、若干内側方向に傾けながら下方に連設している。なお、この支持脚１４，１４の傾けは、真空成形後に熱処理をして行なう。また、トレー１１の外周部１３を揃えて積み重ねを行なったときに、上側トレーの支持脚１４，１４が当接する位置の内側に、長手方向に沿った２本の突条１５，１５を形成している。

【０００８】このように構成したトレー１１では、図３に示すように、各載置凹部１２…にキュウリＸ…を載置し、フィルム（図示せず）包装した後、下側トレーの突条１５…の外側に支持脚１４…が当接するようにしながら、箱Ｙ内に順次積み重ねてゆく。積み重ねられた各トレー１１…においては、支持脚１４…が上方から掛かる荷重を支持し、トレー１１…に載置したキュウリの上方には適宜厚の空間が形成される。

【０００９】したがって、積み重ねを行なっても、トレーを広げて並べた場合と同様に、荷重による傷みの発生等を防止でき、キュウリの品質を維持することができる。

【００１０】つぎに他の実施例を説明する。図４に示すトレー２１は、先の実施例の場合と同様に、載置凹部２２…を複数並べて形成しているが、外周部２３は平面状ではなく、最外縁２３ａを一段高く形成し、またこの外周部２３の両側から内側へ傾けながら下方へ連設される支持脚２４，２４の下端縁には、差込み片２４ａ…を連設している。この差込み片２４ａ…の連設位置は、支持脚２４，２４の両端部で、これら差込み片２４ａ…の差込みが可能な差込み溝２３ｂ…を、外周部２３の段差部位に形成している。なお、支持脚２４，２４の長さについては、先の実施例と同様であって、このことは、以下に示す他の実施例の場合も同様である。このように構成した場合には、トレー２１の積み重ねを行なった場合に、差込み片２４ａ…の差込み溝２３ｂ…に対する差込みによって、その積み重ね状態が安定し、不測の荷崩れ等の発生を防止でき、載置した長尺物の品質をより確実に維持することができる。

【００１１】図５に示すトレー３１は、合成樹脂の真空成形のみによって形成している。上面には、先の各実施例の場合と同様に、複数の載置凹部３２…を並べて形成しているが、外周部３３の両側の外縁形状は波形で、この外縁からは波板状の支持脚３４ａ，３４ｂを垂設している。そして、これら両側の各支持脚３４ａ，３４ｂの波形は、互いに対応しないように設定されている。すなわち、具体的にいえば、積み重ね時に上側になるトレーは、その積み重ね時に、支持脚の波形が下側トレーのそれと対応しないようにトレーの向きを逆にしなければ積み重ねが出来ないようにしている。このように構成したトレー３１では、真空成形だけで形成できるとともに、空のトレー３１は成形時の抜き勾配のため重合することが出来るので、保管等の非使用時にスペースを取らない利点を有する。

【００１２】図６に示すトレー４１は、載置凹部４２…を３つずつ並べて「目」字状の外周部４３を有したものであって、支持脚４４ａ，４４ａ，４４ｂ，４４ｂは、内側の外周部４３に４本形成している。これらの支持脚４４ａ，４４ａ，４４ｂ，４４ｂは、真空成形時に一括して形成するもので、その形状は、断面四角形で、先端側ほど小径となるように設定している。また、トレー一側がわの２本の支持脚４４ａ，４４ａと他側がわの２本の支持脚４４ｂ，４４ｂとは、その位置が縁から異距離に設定されている。これは先の図５に示したトレー３１の場合と同様に、非使用時に重合可能とし、使用時には、トレー４１の向きを交互に変えることで積み重ねを可能とするためである。

【００１３】なお、各実施例に示したように、載置凹部の数や外周部の形状、支持脚の形状等については様々に変更でき、また、載置する長尺物の種類もキュウリのみではなく、例えばニンジンやナス等でもよく、載置凹部の形状はそれぞれに応じて形成すればよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】トレーを示す斜視図。

【図２】図１のＡ−Ａ線矢視断面図。

【図３】作用状態を示す断面図。

【図４】他の実施例に係るトレーを示す斜視図。

【図５】他の実施例に係るトレーを示す斜視図。

【図６】他の実施例に係るトレーを示す斜視図。

【符号の説明】

１１，２１，３１，４１…トレー１２，２２，３２，４２…載置凹部１３，２３，３３，４３…外周部１４，２４，３４ａ，３４ｂ，４４ａ，４４ｂ…支持脚

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者石井徹愛媛県松山市高岡町66番地石井工業株式会社内 (72)考案者下村孝道大阪府大阪市北区茶屋町１番32号ヤンマー農機株式会社内

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】長尺物載置用の載置凹部を複数列有する長
尺物用トレーであって、上記載置凹部の外周部に、トレーの外縁部を揃えて積み
重ねた時に下側のトレーに載置した長尺物の上方に適宜
の空間を形成した状態で、下端が下側トレーの載置凹部
の外周部上面に当接する支持脚を垂設した長尺物用トレ
ー。