JPH06123681A - 自動サンプリング装置、ホッパー装置、受器洗浄装置、ホッパー洗浄装置及び受器搬送装置 - Google Patents

自動サンプリング装置、ホッパー装置、受器洗浄装置、ホッパー洗浄装置及び受器搬送装置

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JPH06123681A
JPH06123681A JP4272074A JP27207492A JPH06123681A JP H06123681 A JPH06123681 A JP H06123681A JP 4272074 A JP4272074 A JP 4272074A JP 27207492 A JP27207492 A JP 27207492A JP H06123681 A JPH06123681 A JP H06123681A
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receiver
hopper
opening
suction
powder
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Kenzo Kaminaga
賢三 神永
Yuji Nogami
雄司 野上
Keisuke Kato
敬介 加藤
Tadashi Nishiyama
忠志 西山
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Nikkiso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、所定量の粉体を自動的に
サンプリングし、これを自動的に計量することのできる
全自動のサンプリング装置を提供することにある。 【構成】 この発明の自動サンプリング装置は、ホッパ
ーから落下する粉体を受器に収容した後に、山盛り状態
の粉体を擦り切り装置で擦り切り、擦り切り一杯に粉体
を有する受器を計量装置に自動搬送し、受器を自動計量
し、計量後粉体を粉体廃棄ホッパー投入し、空になった
受器を吸引載置手段に配置し、計量済みの受器をエアー
洗浄するようにした自動サンプリング装置とその自動サ
ンプリング装置に好適に組み込むことのできるホッパー
装置、受器洗浄装置、ホッパー洗浄装置及び移動装置で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動サンプリング装
置、ホッパー装置、受器洗浄装置、ホッパー洗浄装置及
び受器搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
所定量の粉体を採取する場合には、例えば作業者が計量
カップで粉体を採取し、計量カップで採取した粉体のう
ち計量カップの開口部より更に山盛りになっている余剰
の粉体を擦り切り除去し、次いで、粉体を有するその計
量カップを計量して、正確な量の粉体を採取している。
【0003】しかしながら、上記の操作を一々作業者が
行うのは非常に煩雑である。その上、計量カップで粉体
を採取する場合、作業者が粉体にまみれたり、作業者が
その粉体を吸引したりなどの問題がある。計量カップの
開口部より余剰の粉体を擦り切り除去する場合において
も、擦り切った粉体の処理が煩雑であり、擦り切った粉
体が周囲に飛散したりし、あるいは計量カップの器壁に
付着して取り扱いが非常にやっかいになるという問題が
ある。擦り切り除去した後においても、粉体を収容する
計量カップを計量装置で計量する場合においても、擦り
切り作業をした位置から計量装置を配置した位置へと計
量カップを移動させるときには、計量カップから粉体を
こぼさぬように細心の注意を払わなければならない。計
量後に、計量カップ内の粉体を別の容器に移し替え、空
になった計量カップを更に使用するときには、その計量
カップに残余の粉体が付着しているので、その計量カッ
プを一々洗浄しなければならず、この作業も又面倒であ
る。
【0004】以上の問題点の外に何よりも、サンプルと
しての大量の粉体を計量カップで一々秤り取る場合に
は、長時間に渡り作業者をその作業に従事させねばなら
ないというのが問題である。
【0005】大量の粉体から多数の試料粉体を採取し、
何回もの計量作業を作業者によらず、自動的に行うこと
ができるのであれば、作業者のいない深夜に自動作業を
させることができ、作業時間の短縮を図って極めて効率
的な作業を実現することができる。又、定期的に粉体を
採取することについても、そのような作業を自動化する
ことができると、作業者を拘束しなくてもすむので、極
めて合理的な作業工程を実現することができる。
【0006】この発明は前記事情に基づいて完成された
ものである。すなわち、この発明の目的は、大量の粉体
を自動的に受器に採取し、受器に収容された粉体の内余
剰の粉体を自動的に擦り切り除去し、擦り切り一杯に粉
体を収容する受器を自動的に計量装置にまで搬送し、粉
体を収容する受器を自動的に計量装置で計量し、計量の
終わった受器から粉体を自動的に所定の部署に供給し、
空になった受器を自動的に洗浄することのできるよう
な、このような一連の作業を自動的に行うことができ、
操作者に面倒な作業を強いることのない、極めて作業性
の良い便利な自動サンプリング装置を提供することにあ
る。
【0007】この発明の他の目的は、受器内に所定量の
粉体を、粉による詰まりを生じさせることなく供給する
ことができ、前記自動サンプリング装置に好適に組み込
むことのできるるホッパー装置を提供することにある。
【0008】この発明の他の目的は、粉体を収容してい
たことにより器壁に付着する粉体を受器から効率的に除
去することができ、前記自動サンプリング装置に好適に
組み込むことのできる受器洗浄装置を提供することにあ
る。
【0009】この発明の他の目的は、収容していた粉体
を全て排出し終わった後に器壁に付着している粉体を効
率的に除去することができ、前記自動サンプリング装置
に好適に組み込むことのできるホッパー洗浄装置を提供
することにある。
【0010】この発明の更に他の目的は、ホッパーによ
る粉体供給位置から粉体の計量位置にまで、計量位置か
ら粉体の廃棄位置にまで、及び粉体の廃棄位置から前記
粉体の供給位置にまで受器を自動搬送させる受器搬送装
置を提供することにある。
【0011】
【前記課題を解決するための手段】前記課題を解決する
ための請求項1に記載の発明は、ダンパーを下部開口部
に備えたホッパーと、前記下部開口部から落下する前記
ホッパー内の粉体を受ける受器と、前記下部開口部の直
下に配置され、前記受器を載置することができ、かつ載
置した受器との間に間隙を有する上端開口部を有すると
共にこの上端開口部から外気を吸引する筒状の吸引載置
手段と、この吸引載置手段を囲繞する筒状ガイドと、前
記吸引載置手段を内部に有する粉体廃棄ホッパーと、前
記ホッパーから受器に供給された粉体を前記受器の開口
部端で擦り切る擦り切り手段と、擦り切った粉体を収容
する受器の重量を測定する計量手段と、開口部を上にし
て前記吸引載置手段に載置された受器を前記計量手段に
搬送し、計量を終了した受器を廃棄ホッパー上で前記受
器を回動して受器内の粉体を廃棄ホッパー内に投入し、
投入終了後に、前記受器の開口部を下にして前記吸引載
置手段における上端開口部を前記受器の底面に至るよう
に前記受器を前記吸引載置手段に装着し、吸引載置手段
による受器の洗浄が終了した後に、開口部を上にして受
器をこの吸引載置手段に配置する受器ハンドリング装置
と、前記ホッパーの下部開口部と前記吸引載置手段との
間に筒状体を介装させて前記吸引載置手段における上端
開口部から外気を吸引することにより前記ホッパー内を
洗浄するホッパー洗浄手段とを備えてなることを特徴と
する自動サンプリング装置であり、請求項2に記載の発
明は、下部開口部を備えたホッパーと、前記下部開口部
を開閉するダンパーと、前記ホッパーに振動を付与する
加振装置とを備えてなることを特徴とするホッパー装置
であり、請求項3に記載の発明は、逆さにした筒状の受
器の開口部から受器の内部に挿入することができると共
に先端開口部から外気を吸引することのできる吸引筒状
体と、前記吸引筒状体の外周に鍔状に設けられると共
に、前記受器の開口部端を載置し、且つこの受器の開口
部端とに間隙を有する環状載置面と、前記環状載置面の
外延から環状に立設する筒状ガイドとを備えてなること
を特徴とする受器洗浄装置であり、請求項4に記載の発
明は、下部開口部を備えたホッパーと、この下部開口部
の下方に開口する吸引開口部を備えた吸引装置と、前記
ホッパーの下部開口部と前記吸引開口部との間及びそれ
を退避した位置に前記筒状体を移動させる筒状体移動装
置とを有することを特徴とするホッパー洗浄装置であ
り、請求項5に記載の発明は、受器を挟んで把持する把
持部材と、この把持部材を保持すると共に垂直面内で回
動する回動支持部材と、この回動支持部材を有すると共
に、ホッパーの下部開口部にある受器を前記把持部材で
把持することのできる位置から計量装置の上部にまで水
平移動し、計量装置の上部から廃棄ホッパーにまで水平
移動し、計量装置の上部から受器を計量装置に載置する
ことができるように垂直移動することのできる移動体と
を備えてなることを特徴とする受器搬送装置である。
【0012】
【作用】請求項1に記載の自動サンプリング装置におい
ては、ホッパーにおけるダンプーが下部開口部を開放す
ることにより、下部開口部の直下に配置された受器内に
ホッパー内の粉体が供給される。所定量の粉体が受器内
に供給されると、ダンパーは前記下部開口部を閉鎖す
る。通常この所定の量といのは、受器の内容積よりも多
く設定されている。したがって、受器に供給された粉体
は、受器の開口部から山盛り状態になって存在する。そ
こで、擦り切り手段により、受器における粉体を擦り切
り、山盛り部分の粉体を除去する。擦り切り一杯に粉体
を収容した受器は受器ハンドリング装置により計量手段
の上方に移送される。受器は更に受器ハンドリング装置
により計量手段に載置される。計量手段は受器の重量を
計量する。計量の終了後に、受器ハンドリング装置によ
り受器は粉体廃棄ホッパーの上方に移送される。そして
この受器ハンドリング装置は垂直面内で受器を回動させ
ることにより、受器内の粉体を粉体廃棄ホッパー内に投
入する。投入により空になった受器を受器ハンドリング
装置は吸引載置手段に移送する。この受器ハンドリング
装置は、吸引載置手段の上方において受器の開口部が下
になるように受器を垂直面内で回転させ、次いで、吸引
載置手段に受器を被せるようにして吸引載置手段に受器
を装着する。装着した状態では、吸引載置手段の上端開
口部が受器の底面を支持し、受器の外周面を筒状ガイド
が囲繞している。この状態で、吸引載置手段の上端開口
部から外気を吸引すると、外気は、筒状ガイドの内周面
と受器の外周面との間隙を通り、受器の開口部から受器
の内周面と吸引載置手段の外周面との間隙とを通り、吸
引載置手段の上端開口部と受器との間隙を通って吸引載
置手段の内部へと吸引される。筒状ガイドの内周面と受
器の外周面との間隙が小さく、又、受器の内周面と吸引
載置手段の外周面との間隙が小さいので、これら間隙を
通過する外気は急速流となり、受器の外周面及び内周面
に付着する粉体が前記外気の急速流に導伴されて、吸引
載置手段の内部に吸引される。これによって受器の外周
面及び内周面に付着する粉体が除去される。このように
して受器の洗浄が終了すると、前記受器ハンドリング装
置はこの受器を吸引載置手段から抜き出し、抜き出した
受器をその開口部が上になるように垂直面内で回転さ
せ、開口部を上にした受器を前記吸引載置手段の上端開
口部上に載置する。このようにして初期状態に戻る。
【0013】上記動作を繰り返して、受器により所望の
回数の粉体計量を終え、計量した粉体を粉体廃棄ホッパ
ー内に投入する。
【0014】ホッパー内の粉体がなくなると、ホッパー
洗浄手段は、筒状体を吸引載置手段に装着する。すなわ
ち、筒状体の下端開口部を吸引載置手段の上端開口部に
一致させると共に筒状体の上端開口部をホッパーの下端
開口物に一致させる。これによって、ホッパーの下端開
口部から吸引載置手段の上端開口部へと筒状体により連
通管が形成されることになる。この状態で吸引載置手段
が外気を吸引すると、外気はホッパー内部から前記筒状
体内を通過し吸引載置手段の上端開口部内へと吸引され
る。この外気の吸引によって、ホッパーの内壁に付着す
る粉体が吸引除去される。
【0015】前記請求校2に記載のホッパー装置は前記
自動サンプリング装置に好適に組み込むことができる。
請求項2に記載のホッパー装置を前記自動サンプリング
装置に組み込んだ場合、このホッパー装置におけるホッ
パーが自動サンプリング装置におけるホッパーになり、
このホッパー装置におけるダンパーが自動サンプリング
装置におけるダンパーになる。そしてこのホパー装置を
自動サンプリング装置に組み込むと、ホッパーには加振
装置が付設されることになる。
【0016】このホッパー装置においては、ホッパー内
に粉体が収容され、ダンパーを解放することによりホッ
パーの下端開口部から下方に粉体が落下する、このと
き、ホッパーの下端開口部から粉体を落下させる場合に
は、下端開口部に粉体のブリッジが形成されて下端開口
部で粉体の詰まりを起こすことがあるけれど、この請求
項2のホッパー装置においては、加振装置によりホッパ
ーに振動を付与するので、粉体の落下時に下端開口部で
粉体のブリッジが形成されることなく円滑に粉体が下端
開口部から落下する。所定量の粉体が落下するとダンパ
ーが下端開口部を閉鎖し、粉体の落下が阻止される。
【0017】前記請求項3に記載の受器洗浄装置は、前
記自動サンプリング装置に好適に組み込むことができ
る。この受器洗浄装置を前記自動サンプリング装置に組
み込んだ場合、受器洗浄装置における吸引筒状体が自動
サンプリング装置における吸引載置手段になり、受器洗
浄装置における環状載置面及び筒状ガイドが自動サンプ
リング装置における筒状ガイドになる。
【0018】この受器洗浄装置においては、逆さにした
筒状の受器の開口部から受器の内部に吸引筒状体を挿入
すると共に挿入された受器の開口部端は環状載置面に設
置される。そして、受器の外周面に近接して筒状ガイド
が位置することになる。この状態で、吸引筒状体の先端
開口部から外気を吸引すると、外気は、筒状ガイドの内
周面と受器の外周面との間隙を通り、鍔状の環状載置面
と受器の開口部との間を通り、受器の内周面と吸引筒状
体の外周面とを通って、吸引筒状体の先端開口部からそ
の内部へと流通する。筒状ガイドの内周面と受器の外周
面との間隙が小さく、又受器の内周面と吸引筒状体の外
周面との間隙が小さいので、これらの間隙を流通する外
気は急速流になる。この急速流の外気の流通により、受
器の外周面及び内周面に付着する塵埃が強制的に受器の
器壁から除去される。その結果、受器の表面が清浄に洗
浄される。この受器洗浄装置においては、受器の表面に
付着する水滴や粉体を外気の急速流により除去すること
ができる。
【0019】請求項4に記載のホッパー洗浄装置は前記
自動サンプリング装置に好適に組み込むことができる。
請求項6に記載のホッパー洗浄装置を前記自動サンプリ
ング装置に組み込んだ場合、ホッパー洗浄装置における
ホッパーが自動サンプリング装置におけるホッパーに相
当し、ホッパー洗浄装置における吸引装置が前記自動サ
ンプリング装置における吸引載置手段に相当する。そし
て、このホッパー洗浄装置を前記自動サンプリング装置
に組み込むと、ホッパーの内壁に付着する粉体を効率良
く除去することができる。
【0020】請求項5に記載のホッパー洗浄装置におい
ては、ホッパーの下部開口部と吸引装置における吸引開
口部との間に、筒状体移動装置により筒状体を装着す
る。すなわち、前記筒状体の上端開口部とホッパーの下
部開口部とを接続し、筒状体の下部開口部と吸引装置に
おける吸引開口部とを接続する。その結果、ホッパーの
下部開口部と筒状体と吸引装置の吸引開口部とが連通す
る。この状態で、吸引装置の吸引開口部から外気を吸引
する。外気はホッパーから筒状体を経由して吸引装置の
吸引開口部からその内部に吸引されるので、その気流に
よりホッパーの内壁に付着する塵埃が吸引除去される。
なお、このホッパー洗浄装置によると、ホッパーの内壁
に付着する粉体のみならず水滴をも除去することができ
る。
【0021】請求項6に記載の受器搬送装置は前記自動
サンプリング装置に好適に組み込むことができる。
【0022】請求項6に記載の受器搬送装置によると、
ホッパーの下端開口部の直下に位置する受器を把持部材
で把持し、移動体を水平移動することにより計量装置の
上方に受器を位置させ、移動体を下降させることにより
受器を計量装置に載置し、内容物例えば粉体を収容した
受器の計量装置による計測が終了すると、その受器を把
持部材で把持し、移動体を上昇させることにより計量装
置の上方に受器を移動させ、その後に、移動体を水平移
動させることにより受器を廃棄ホッパーの上方に移動さ
せ、回動支持部材を回動させることにより受器を回動さ
せて受器内の内容物を廃棄ホッパー内に投入する。投入
後に、回動支持部材を回動させることにより開口部が上
になるように受器を回動させ、開口部を上にしたまま受
器を水平移動してホッパーの下部開口部の直下に位置さ
せる。
【0023】このように請求項6に記載の受器搬送装置
によると、ホッパーの下部開口部から計量装置へ、計量
装置から廃棄ホッパーへ、廃棄ホッパーからホッパーの
下部開口部の直下へと受器を自動搬送することができ、
しかも廃棄ホッパーにて受器の内容物を自動的に投入す
ることができる。
【0024】
【実施例】この発明の一実施例について図面を参照しな
がら説明することによりこの発明を詳述する。
【0025】図1に示すように、自動サンプリング装置
1は、ホッパー装置2と、受器3と、吸引載置手段4
と、筒状ガイド5と、粉体廃棄ホッパー6と、擦り切り
装置7と、計量装置8と、受器ハンドリング装置9と、
ホッパー洗浄手段10と、これら各部の動作を制御する
制御手段11とを有する。
【0026】前記ホッパー装置2は、漏斗状のホッパー
本体2aとそのホッパー本体2aの下部に設けられた下
部開口部2bとを有する。そのホッパー本体2aの下部
開口部2bには、その下部開口部2bを開閉するダンパ
ー2cが設けられている。ダンパー2cはダンパー駆動
装置2dに結合され、そのダンパー駆動装置2dの駆動
により下部開口部2bを閉鎖しあるいは下部開口部2b
を開放することができるようになっている。そのホッパ
ー本体2aにおける下部開口部2bの下方には、下部開
口部2bから落下する粉体の落下する空間を挟んで、発
光センサー12とその発光センサー12から発せられる
光を検知する受光センサー13とが配置されている。こ
の発光センサー12及び受光センサー13によって、ホ
ッパー本体2aにおける下部開口部2bから落下する粉
体を検出することができるようになっている。ホッパー
本体2aの外周にはホッパー本体2aに振動を付与する
加振装置14が配置される。
【0027】この加振装置14は、図2に示すように、
先端部14aに打撃部14bを有する打撃部支持体14
cと、この打撃部支持体14cを水平振動させるアクチ
ュエータ14dとを有する。前記打撃部は、その先端部
14aの先端開口部から突出する。この加振装置14
は、アクチュエータ14dを駆動して前記打撃部14b
でホッパー本体2aを打撃し、この打撃によってホッパ
ー本体自体2aが自己振動を誘発するようになってい
る。
【0028】なお、前記ホッパー本体2aとダンパー2
cと加振装置14とで請求項2に記載のホッパー装置2
の一実施例が形成される。
【0029】前記ホッパー本体2aにおける下部開口部
2bの下方には吸引載置手段4と筒状ガイド5とが配置
される。
【0030】図1及び図3にも示すように、この吸引載
置手段4は、その上端を開口する吸引筒状体4aを有す
る。吸引筒状体4aの上端開口部4bの大きさは、上端
開口部4bの端縁で受器3を載置することのできる適宜
の寸法に設定される。吸引筒状体4aの上端開口部4b
における端縁には、その上端開口部4bに受器3を載置
したときに受器3の底面と上端開口部4bとの間に間隙
を生じるように、切り欠き4cが設けられている。この
切り欠き4cの形状については特に制限がなく、鋸刃状
であっても、吸引筒状体4aの上端開口部4bの環状端
縁部に列設された方形であっても良い。
【0031】この吸引筒状体4aの下部円周面には鍔状
に形成されると共に、逆さにした受器3をこの吸引筒状
体4aに被せたときに受器3の開口部端を載置する環状
載置面4dとこの環状載置面4dの外延から環状に立設
する筒状ガイド5とが設けられている。
【0032】この環状載置面4dには、例えば、図4に
示すように、突出板4eが列設されていて、この突出板
4eの上端部に受器3の開口部端が当接するようになっ
ている。このように突出板4eの上端部に受器3の開口
部端が当接することによって、筒状ガイド5と受器3の
外周面との間隙と、吸引筒状体4aの外周面と受器3の
内周面との間隙とが、空間的に連通する状態が実現され
る。なお、この図4に示す突出板4eの代わりに、図5
に示すように、環状載置面4dに、環状に列設する円形
凹陥部4fを設けるようにしても良い。この円形凹陥部
4fの直径は、受器3の開口部端縁部の幅寸法よりも大
きく設計される。その結果、この円形凹陥部4fを有す
る環状載置面4dに、逆さにした受器3の開口部が載置
されると、前述のように、筒状ガイド5と受器3の外周
面との間隙と、吸引筒状体4aの外周面と受器3の内周
面との間隙とが、空間的に連通する状態が実現される。
【0033】この図4及び図5に示されるように、この
環状載置面4dは、逆さにした受器3の開口部端を環状
載置面4dに当接したときに、筒状ガイド5と受器3の
外周面との間隙と吸引筒状体4aの外周面と受器3の内
周面との間隙とが空間的に連通する状態が実現されるの
なら、いかなる構成であっても良い。
【0034】この実施例においては、前記吸引筒状体4
aの外周面と前記筒状ガイド5の内周面とがわずかの間
隙を有するように設計するのが好適である。又、環状載
置面4dから吸引筒状体4aの上端開口部4bまでの長
さは、逆さにした受器3をこの吸引筒状体4aに被せ、
受器3の開口部端を前記環状載置面4dに当接したとき
に、受器3の内部底面と吸引筒状体4aの上端開口部4
bとの間隙がわずかになるように設計するのが好適であ
る。又、吸引筒状体4aの外周直径は、この吸引筒状体
4aに受器3を同心円状に被せたときに、受器3の内周
面と吸引筒状体4aの外周との間隙がわずかになるよう
に設計するのが好適である。上記間隙が小さくなるよう
に吸引筒状体4a、受器3、環状載置面4d、及び筒状
ガイド5を設計すると、後述するように受器3の洗浄を
効果的に行うことができる。もっとも、受器3に付着す
る粉体等を気流により効率的に除去するには、吸引筒状
体4aの上端開口部4bから吸引する外気吸引力に応じ
て種々設計変更をすることができる。
【0035】吸引筒状体4aの上端開口部4bと前記ホ
ッパー本体2aにおける下部開口部2bとの距離は、吸
引筒状体4aの上端開口部4bに受器3を載置するに十
分な寸法に設定される。
【0036】この吸引筒状体4aは、粉体廃棄ホッパー
6内に立設した状態で配置される。そして、この吸引筒
状体4aの下端部は粉体廃棄ホッパー6の外部に導か
れ、接続管例えばフレキシブルチューブ15を介して吸
引機構16に接続される。
【0037】この吸引機構16は、前記フレキシブルチ
ューブ15の先端を内部に導入した粉体集塵室16a
と、粉体集塵室16aに接続されたフィルター16b付
きのブロワー16cとを有する。この吸引機構16で
は、前記ブロワー16cを駆動することにより、前記吸
引筒状体4aの上端開口部4bから外気を粉体集塵室1
6aに取り込み、前記フィルター16bで外気と共に吸
引された塵埃を除去することができるようになってい
る。
【0038】吸引筒状体4aの上端開口部4bに受器3
を載置した場合にその受器3の開口部にほぼ同じ水平面
内には、擦り切り装置7が配置される。
【0039】この擦り切り装置7は、例えば図6に示さ
れるように、図示しない駆動手段によって前後移動する
ことのできる支持部材7aと、その支持部材7aの先端
部に設けられたところの、コ字状に形成された支持体7
bと、その支持体7bにおける相対向する支持片7cに
設けられた縦長の支持穴7dに軸心7eを支持すること
により前記支持片7c間に装着されるフリーローラ7f
とを有する。この図6に示す擦り切り装置7は、請求項
4に記載の擦り切り装置7の一実施例である。
【0040】この図6に示す擦り切り装置7において
は、フリーローラ7fは前記縦長の支持穴7dに規制さ
れた範囲でフリ−ローラ7fの軸心7eを上下動させる
ことができる。
【0041】なお、この発明の自動サンプリング装置1
においては、前記図6に示す擦り切り装置7の代わり
に、変形例として図7に示す擦り切り装置7を採用する
こともできる。図7に示す擦り切り装置7は、請求項5
に記載の擦り切り装置7の一実施例である。
【0042】図7に示すように、この擦り切り装置7
は、図示しない駆動手段により前後動をすることのでき
る第2支持部材7gと、この第2支持部材7gの先端部
において縦方向に懸垂され、かつ第2支持部材7gの先
端部において回動可能に支持されたところの、コ字状に
形成された第1支持部材7hと、この第1支持部材7h
における相対向する支持片7iに設けられた固定ローラ
7jと、この固定ローラ7jの直径よりも大きな内径を
有すると共にその内径を有する内部筒状空間内に前記固
定ローラ7jを挿通するようにして前記固定ローラ7j
に装着されたフリーローラ7kとを有する。この図7に
示す擦り切り装置7においては、フリーローラ7kは前
記固定ローラ7jを中にして自由に回転することがで
き、又、第1支持部材7hは、第2支持部材7gの先端
における支点において自由に揺動ないし回動することが
できるようになっている。
【0043】図1に示すように、前記粉体廃棄ホッパー
6の下端には、排出管6aが接続されている。この排出
管6aの下端先端部は、粉体投入箱6bに挿入される。
なお、この自動サンプリング装置1は特定の用途に限定
されるものではなく、種々の用途に使用することができ
る。例えば、この自動サンプリング装置1を樹脂の押出
成形装置に接続して一定量の樹脂粉体供給装置としても
活用することができる。そのような樹脂粉体供給装置と
してこの自動サンプリング装置1を採用するときには、
粉体廃棄ホッパー6の下端を押出成形装置の樹脂供給口
に接続しても良いし、場合によっては、この自動サンプ
リング装置1における粉体廃棄ホッパー6そのものを押
出成形装置における樹脂供給ホッパーとしても良い。
【0044】一方、吸引載置手段4及び粉体廃棄ホッパ
ー6の近傍に、ホッパー洗浄手段10が設けられる。
【0045】このホッパー洗浄手段10は、図1に示す
ように、垂直に立設する回転軸10aを回動させる駆動
手段10bと、この回転軸10aの先端部に装着された
水平支持部材10cと、この水平支持部材10cの先端
に垂直に固着された筒状体10dとを有する。図8に示
すように、この筒状体10dは、その上端開口部10e
は前記ホッパー本体2aの下部開口部2bと同じ直径を
有するように設計され、その下端開口部10fは、前記
吸引筒状体4aの上端開口部4bの開口直径に一致する
ように設計されている。又、この筒状体10dの長さ
は、前記ホッパー本体2aの下部開口部2bから吸引筒
状体4aの上端開口部4bまでの寸法に一致するように
設計される。したがって、駆動手段10bを駆動するこ
とにより回転軸10aを回動させることにより、この筒
状体10dの下端開口部10fを吸引筒状体4aの上端
開口部4bに接続し、筒状体10dの上端開口部10e
をホッパー本体2aにおける下部開口部2bに接続する
ことができる。この状態では、ホッパー本体2aにおけ
る下部開口部2bから吸引筒状体4aの上端開口部4b
とはこの筒状体10dにより1本の連通管が形成される
ことになる。
【0046】吸引載置手段4における吸引筒状体4aの
上端開口部4bに載置される受器3としては、粉体を収
容し、その開口部が水平に切り整えられている限り特に
その材質、構造等に制限があるわけではない。
【0047】計量装置8としては、重量を測定すること
ができ、しかも受器3を載置することのできる計量面8
aを有している限り特にその構造、規格等に制限はな
い。もっともこの計量装置8は、計量結果を制御手段1
1に電気的に伝達することができるようになっている。
【0048】図1に示すように、受器ハンドリング装置
9は、把持部材9aと、回動支持部材9bと、移動体9
dとを有し、制御手段11による制御を受ける。
【0049】この受器ハンドリング装置9における把持
部材9aは、回動支持部材9bに結合された一対の把持
片9eを有する。そして、この把持片9eは左右に開閉
することができ、把持片9eの間に受器3を配置し、把
持片9eでこの受器3を挟むことにより受器3を把持す
ることができるようになっている。
【0050】回動支持部材9bは、移動体9dに装着さ
れ、回動支持部材9b自体が垂直面内で回転することに
より把持片9e自体も垂直面内で回転することができる
ようになっている。
【0051】移動体9dは、吸引筒状体4aの上端開口
部4bに載置された受器3を前記把持片9eで挟むこと
ができる位置と前記計量装置8における計量面8aの上
方との間を水平に往復動することができ、また、計量装
置8における計量面8aの上方から下降して計量面8a
に受器3を載置することができるように、しかも計量面
8a上の受器3を把持してこれを上昇させることができ
るように、水平移動と上下移動とをすることができるよ
うになっている。これらの動作を実行するために、この
回動支持部材9bは、図示しない案内レールを有し、
又、移動体9dの移動運動を実現するために、前記案内
レール上を転動する回転輪及びその回転輪を駆動する駆
動手段等を有している。
【0052】なお、この実施例における受器ハンドリン
グ装置9は、請求項8に記載の移動装置の一実施例でも
ある。
【0053】制御手段11は、前記受器ハンドリング装
置9の動作すなわち移動体9dの移動動作、回動支持部
材9bの回動動作、把持部材9aの把持動作を制御し、
又、加振装置14の駆動、ダンパー2cの開閉動作、擦
り切り装置7の動作、ホッパー洗浄装置の動作を制御す
る。
【0054】次に以上構成の自動サンプリング装置1の
作用について説明する。
【0055】まず初期状態として、ホッパー本体2a内
に所定量の粉体が収容され、ホッパーにおける下部開口
部2bはダンパー2cにより閉鎖され、その開口部を上
にした受器3が吸引筒状体4aの上端開口部4b上に載
置されているとする。
【0056】制御手段11の制御指令を受けたダンパー
駆動装置2dによりダンパー2cが退避運動をすること
により、ホッパー本体2aにおける下部開口部2bが開
き、ホッパー本体2a内の粉体が受器3に向かって落下
する。このとき加振装置14によりホッパー本体2aに
振動を付与すると、下部開口部2bからの粉体の落下を
円滑に実現することができる。すなわち、加振装置14
によりホッパー本体2aに振動を付与すると、下部開口
部2bにおいて粉体のブリッジ形成が阻止される。発光
センサー12及び受光センサー13により粉体の落下が
検知され、受器3の中に正確に粉体が供給されたことが
確認される。一定時間下部開口部2bが解放されること
により所定量の粉体が受器3に収容されると、ダンパー
2cが下部開口部2bを閉鎖する。
【0057】受器3には、図6に示すように、粉体17
が受器3の開口部から山盛り状態になって収容されてい
る。次いで、制御手段11は擦り切り装置7における図
示しない駆動手段を制御することにより、擦り切り装置
7における支持部材7aを前進させる。支持部材7aの
前進によりフリーローラ7fが受器3の開口部に向かっ
て水平に前進する。もしこのフリーローラ7fの水平移
動方向においてフリーローラ7fの周面下端が受器3の
開口部面と同じ平面になく、フリーローラ7fの周面下
端が受器3の開口部面よりもわずかに下方に位置してい
ても、フリーローラ7fはその軸心7eが上下動可能に
支持部材7aに支持されているから、フリーローラ7f
の周面が受器3の開口部端に当接し、次いでフリーロー
ラ7fが受器3の開口部端上に円滑に乗り上げることが
できる。そしてなおも支持部材7aを前進させることに
より、フリーローラ7fは受器3の開口部端上を転動
し、かかる転動によって受器3における山盛り状態の粉
体17が擦り切られる。
【0058】この擦り切り動作を実行しているときに
は、吸引機構16におけるブロワー16cを駆動するこ
とにより、吸引筒状体4aの上端開口部4bから外気を
吸引する。吸引筒状体4aの上端開口部4bには受器3
の底面が載置されてはいるが、その上端開口部4bには
切り欠き4cが設けられているので、その切り欠き4c
から外気が急速に吸引筒状体4aの内部に吸引される。
したがって、この外気の吸引により、前記フリーローラ
7fで擦り切られた過剰の粉体は外気の急速な吸引に導
伴されて吸引筒状体4a内に吸い込まれ、外気と共に吸
い込まれた粉体は集塵室に集められる。又、この吸引筒
状体4aは粉体廃棄ホッパー6内に立設しているので、
擦り切られた粉体の全てが前記吸引筒状体4a内に吸引
されず、吸引筒状体4aよりも広い範囲に落ちた粉体は
この粉体廃棄ホッパー6内に落下する。したがって、こ
の自動サンプリング装置1においては、擦り切り動作に
より受器3から落下した粉体は、吸引筒状体4a内に収
容され、あるいは粉体廃棄ホッパー6内に落下するの
で、自動サンプリング装置1の外に粉体が飛散すること
がない。したがって、この自動サンプリング装置1はそ
の装置周辺を粉体まみれにすることがない、クリーンな
装置であるといえる。
【0059】又、ブロワー16cの駆動により吸引筒状
体4aの上端開口部4bから外気を高速で吸引するの
で、受器3の外周面に付着する粉体をも吸引することが
できるので、粉体を収容した受器3の外周面を常に清浄
に維持することができる。
【0060】擦り切り動作の終了後、フリーローラ7f
は元の位置に退避し、ブロワー16cの駆動も停止す
る。そして、自動ハンドリング装置が駆動を開始する。
【0061】すなわち、吸引筒状体4aの上に載置され
た受器3の近傍に待機していた受器ハンドリング装置9
における把持片9eが受器3を把持する。把持片9eで
受器3を把持した状態で移動体9dが水平移動すること
により、受器3を計量装置8の上方に移動させる。計量
装置8の上方に位置するに至った受器3を、移動体9d
が下降することにより、計量装置8における計量面8a
に、安置する。受器3が計量面8aに安置されると、把
持片9eは左右に広がり、受器3を把持片9eから解放
する。
【0062】計量装置8は、粉体を収容する受器3を計
量し、計量データを制御手段11に出力する。
【0063】計量を終了すると、再び一対の把持片9e
により受器3が把持され、移動体9dの上昇により受器
3を上方に移動させる。次いで移動体9dを水平移動す
ることにより受器3を粉体廃棄ホッパー6の上方に位置
させる。回動支持部材9bを駆動することにより把持片
9eを垂直面内で回転させることにより、開口部を上に
していた受器3をひっくり返し、その開口部を下にする
ことにより、受器3内の粉体を粉体廃棄ホッパー6内に
投入する。
【0064】粉体の投入終了後に、移動体9dは移動
し、開口部を下にした状態の受器3を、吸引筒状体4a
の上方に位置させる。そして受器3を吸引筒状体4aに
被せる。
【0065】受器3の開口部が環状載置面4dに当接し
た状態になって吸引筒状体4aに受器3が被せられる
と、再びブロワー16cが駆動する。このブロワー16
cの駆動により吸引筒状体4aの上端開口部4bから外
気が吸引される。このとき、外気が、筒状ガイド5の内
周面と受器3の外周面との間隙、環状載置面4dに形成
された間隙及び受器3の内周面と吸引筒状体4aの外周
面との間隙を通って高速気流となって吸引筒状体4aの
上端開口部4bからその内部に吸引されるので、受器3
の外周面及び内周面に付着する粉体もこの高速の気流と
共に吸引筒状体4aの内部に吸引され粉体集塵室16a
に集められる。この結果、受器3の表面から粉体が除去
され、受器3の表面が清浄になる。
【0066】受器3の表面を洗浄した後に、前記受器ハ
ンドリング装置9が再度駆動を開始し、受器3を把持し
て吸引筒状体4aから受器3を引き抜く。そして回動支
持部材9bを回転させることにより、開口部が上になる
ように受器3を回転させる。開口部を上にした受器3
は、受器ハンドリング装置9によって、吸引筒状体4a
の上端開口部4b上に安置される。そして初期状態に戻
る。
【0067】以上の動作を所定の回数繰り返して、粉体
の計量動作を行う。計量装置8で計量されたデータが図
示しない出力手段により表示される。
【0068】ホッパー本体2a内の粉体が全て落下して
しまうと、次ぎに、制御手段11の制御を受けた駆動手
段が駆動することにより、ホッパー本体2aの直下から
退避した位置に配置されていた筒状体10dが、ホッパ
ー本体2aにおける下部開口部2bと吸引筒状体4aの
上端開口部4bとの間に配置される。この配置によっ
て、筒状体10dの上部の開口部がホッパー本体2aに
おける下部開口部2bと接続され、筒状体10dの下方
の開口部が吸引筒状体4aの上端開口部4bと接続され
る。そして、またブロワー16cが駆動されると、ホッ
パー本体2a内から筒状体10dを通じて吸引筒状体4
aの上部開口部へと外気が吸引される。このときホッパ
ー本体2aに加振装置14によって振動を付与する。そ
うすると、吸引筒状体4aによる外気の吸引とホッパー
本体2aの振動とにより、ホッパー本体2aの内壁に付
着する余剰の粉体が吸引筒状体4aの上端開口部4bか
ら、外気と共に吸引され粉体集塵室16aに集められ
る。これによって、ホッパー本体2aの内壁に付着する
粉体が除去され、ホッパー本体2aが洗浄されることに
なる。
【0069】
【発明の効果】この発明によると、粉体の計量操作を自
動的に行うことができるようになり、操作者が粉体に塗
れたり、計量操作中に操作者が粉体を吸引して健康を害
することもなく、又、粉体を正確に計量することがで
き、しかも装置の周辺に粉体をまき散らすこともない、
極めて便利な自動サンプリング装置を提供することがで
きる。
【0070】この発明によると、ホッパー本体から粉体
を、下部開口部において粉体のブリッジを形成すること
なく、円滑に落下させることができ、しかも前記自動サ
ンプリング装置に好適に組み込むことのできるホッパー
装置を提供することができる。
【0071】この発明によると、粉体を収容し、次いで
粉体を投棄して空になった受器に付着する粉体を、高速
エアーで除去することができ、前記自動サンプリング装
置に好適に組み込むことのできる受器洗浄装置を提供す
ることができる。
【0072】この発明によると、残余の粉体が付着する
ホッパー本体からその粉体を効率的に除去することがで
き、前記自動サンプリング装置に好適に組み込むことの
できるホッパー洗浄装置を提供することができる。
【0073】この発明によると、ホッパーから供給され
た粉体を収容する受器を搬送して計量装置に至らしめ、
計量装置で計量が終了した受器を搬送して粉体廃棄ホッ
パーに至らしめ、受器内の粉体を粉体廃棄ホッパーに投
棄し、投棄終了後の受器を前記ホッパーの下部に位置さ
せることのできる全自動の移動装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の自動サンプリング装置を示す
全体説明図である。
【図2】図2は加振装置における先端部の構造を示す断
面説明図である。
【図3】図3は自動サンプリング装置における吸引載置
手段を示す説明図である。
【図4】図4は自動サンプリング装置における環状載置
面の一例を示す説明図である。
【図5】図5は自動サンプリング装置における環状載置
面の他の例を示す説明図である。
【図6】図6は自動サンプリング装置に応用される擦り
切り装置の一例を示す説明図である。
【図7】図7は自動サンプリング装置に応用される擦り
切り装置の他の例を示す説明図である。
【図8】図8は自動サンプリング装置に応用されるホッ
パー洗浄装置を示す説明図である。
【符号の説明】
1 自動サンプリング装置 2 ホッパー装置 3 受器 4 吸引載置手段 5 筒状ガイド 6 粉体廃棄ホッパー 7 擦り切り装置 8 計量装置 9 受器ハンドリング装置 10 ホッパー洗浄手段 11 制御手段
フロントページの続き (72)発明者 西山 忠志 東京都渋谷区恵比寿3丁目43番2号 日機 装株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダンパーを下部開口部に備えたホッパー
    と、前記下部開口部から落下する前記ホッパー内の粉体
    を受ける受器と、前記下部開口部の直下に配置され、前
    記受器を載置することができ、かつ載置した受器との間
    に間隙を有する上端開口部を有すると共にこの上端開口
    部から外気を吸引する筒状の吸引載置手段と、この吸引
    載置手段を囲繞する筒状ガイドと、前記吸引載置手段を
    内部に有する粉体廃棄ホッパーと、前記ホッパーから受
    器に供給された粉体を前記受器の開口部端で擦り切る擦
    り切り手段と、擦り切った粉体を収容する受器の重量を
    測定する計量手段と、開口部を上にして前記吸引載置手
    段に載置された受器を前記計量手段に搬送し、計量を終
    了した受器を廃棄ホッパー上で前記受器を回動して受器
    内の粉体を廃棄ホッパー内に投入し、投入終了後に、前
    記受器の開口部を下にして前記吸引載置手段における上
    端開口部を前記受器の底面に至るように前記受器を前記
    吸引載置手段に装着し、吸引載置手段による受器の洗浄
    が終了した後に、開口部を上にして受器をこの吸引載置
    手段に配置する受器ハンドリング装置と、前記ホッパー
    の下部開口部と前記吸引載置手段との間に筒状体を介装
    させて前記吸引載置手段における上端開口部から外気を
    吸引することにより前記ホッパー内を洗浄するホッパー
    洗浄手段とを備えてなることを特徴とする自動サンプリ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 下部開口部を備えたホッパーと、前記下
    部開口部を開閉するダンパーと、前記ホッパーに振動を
    付与する加振装置とを備えてなることを特徴とするホッ
    パー装置。
  3. 【請求項3】 逆さにした筒状の受器の開口部から受器
    の内部に挿入することができると共に先端開口部から外
    気を吸引することのできる吸引筒状体と、前記吸引筒状
    体の外周に鍔状に設けられると共に、前記受器の開口部
    端を載置し、且つこの受器の開口部端とに間隙を有する
    環状載置面と、前記環状載置面の外延から環状に立設す
    る筒状ガイドとを備えてなることを特徴とする受器洗浄
    装置。
  4. 【請求項4】 下部開口部を備えたホッパーと、この下
    部開口部の下方に開口する吸引開口部を備えた吸引装置
    と、前記ホッパーの下部開口部と前記吸引開口部との間
    及びそれを退避した位置に前記筒状体を移動させる筒状
    体移動装置とを有することを特徴とするホッパー洗浄装
    置。
  5. 【請求項5】 受器を挟んで把持する把持部材と、この
    把持部材を保持すると共に垂直面内で回動する回動支持
    部材と、この回動支持部材を有すると共に、ホッパーの
    下部開口部にある受器を前記把持部材で把持することの
    できる位置から計量装置の上部にまで水平移動し、計量
    装置の上部から廃棄ホッパーにまで水平移動し、計量装
    置の上部から受器を計量装置に載置することができるよ
    うに垂直移動することのできる移動体とを備えてなるこ
    とを特徴とする受器搬送装置。
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