JPH06123318A - 自動車用クラッチの制御方法 - Google Patents

自動車用クラッチの制御方法

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JPH06123318A
JPH06123318A JP4296392A JP29639292A JPH06123318A JP H06123318 A JPH06123318 A JP H06123318A JP 4296392 A JP4296392 A JP 4296392A JP 29639292 A JP29639292 A JP 29639292A JP H06123318 A JPH06123318 A JP H06123318A
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clutch
exciting current
electromagnetic powder
control circuit
slip
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Akiyoshi Morishita
秋吉 森下
Toshitaka Tsuji
俊孝 辻
Masazumi Kito
正純 鬼頭
Sadao Yamada
定生 山田
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Aichi Machine Industry Co Ltd
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Aichi Machine Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クラッチの劣化等のクラッチの異常を有効に
知らせる制御方法の提供を目的とする。 【構成】 電磁パウダークラッチ3へ供給する励磁電流
値が最大値に達し、その状態で電磁パウダークラッチ3
が一定以上のスリップ率でスリップし続けていることが
確認された場合に、クラッチ異常を警告する警告手段を
作動させるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電磁パウダークラッ
チを備えた自動車におけるクラッチの制御方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、自動車に備えられる
電磁パウダークラッチ3は、図3に示すように、クラッ
チのヨーク32とローター33間に磁性粉体34が存在
しており、コイル31に励磁電流を加えると、この磁性
粉体34がクラッチのヨーク32とローター33を締結
させクラッチを繋げるとともに、励磁電流を非通電状態
とすると、クラッチの締結が解除される構造となってお
り、励磁電流を上昇させることによりクラッチの締結力
を、図4に示すように徐々に強めることができる構造と
なっている。しかし、従来においては、電磁パウダーク
ラッチ3への励磁電流は一定値に設定されているので、
図5に示すような、クラッチの劣化、その他製造時のバ
ラつき等により、十分なクラッチの締結力が得られず、
クラッチが滑りを生じ、クラッチのスリップが継続的に
起こってしまう場合があるという問題点があった。ま
た、クラッチがスリップし続けても、運転者は自動車が
動かなくなるまではクラッチの異常に気付くことが少な
く、自動車の故障を未然に予知できないという問題点が
あった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、クラッチの劣化等クラ
ッチの異常を未然に運転者に知らせることのできる制御
方法を提供せんことを目的とし、その要旨は、励磁電流
値の上昇により締結力が強められる電磁パウダークラッ
チを備えた自動車において、前記電磁パウダークラッチ
へ供給する励磁電流値が最大値に達し、かつその状態で
該電磁パウダークラッチが一定以上のスリップ率でスリ
ップし続けていることが確認された場合、クラッチ異常
を警告する警告手段を作動させるように制御することで
ある。
【0004】
【作用】クラッチの劣化等によりクラッチにスリップが
続いている場合には、警告手段により警告が発せられる
ため、運転者はクラッチの修理交換等を行なうことがで
き、良好な対応が可能となる。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明に係る自動車用クラッチの制御装
置の一実施例の構成を示すブロック図である。図におい
て、制御回路4は、マイクロコンピューターを用いて構
成した電子制御回路であり、マイクロチップコンピュー
ターや半導体メモリー、入出力回路等から構成されてい
る。
【0006】この制御回路4には、エンジン1の回転数
を検出するエンジン回転数センサー5と、アクセルの踏
み込みの有無を検出するアクセルスイッチ6と、スロッ
トルバルブ開度を検出するスロットルセンサー7と、車
速を検出する車速センサー8と、変速機2のシフト位置
を検出するシフトセンサー9および運転者がブレーキを
踏み込んでいるか否かを検出するブレーキスイッチ1
2、さらにはクラッチ3の出力側の回転数を検出するク
ラッチ出力側回転センサー11の各出力信号が入力され
ている。
【0007】また、この制御回路4は、変速機2のクラ
ッチ機構に使用されている電磁パウダークラッチ3の励
磁電流駆動回路10に制御信号を出力する。さらに制御
回路4は、表示ランプ等の警告手段13にも制御信号を
出力するように構成されている。変速機2は、そのクラ
ッチ機構に電磁パウダークラッチ3を備えるものであ
り、電磁パウダークラッチ3に前記励磁電流駆動回路1
0から励磁電流が供給されたときに、クラッチのヨーク
32とローター33間に封入された磁性粉体34が磁力
により結合してクラッチを締結させて動力伝達を行い、
励磁電流が停止したときはヨーク32とローター33は
開放状態となり、動力伝達を停止するものである。
【0008】前記励磁電流駆動回路10は、制御回路4
から励磁電流の通電開始を指令する信号が入力されたと
きに、前記電磁パウダークラッチ3へ励磁電流を通電さ
せるものであり、リレー回路やスイッチング素子で構成
されている。
【0009】図2は、制御回路4において実行される制
御のうち本発明に係る制御の内容を示すフローチャート
であり、以下、図2に示すフローチャートに基づいて、
クラッチの制御を説明すると、図2において、ステップ
S1においてクラッチがスリップしているか否かが判断
される。即ち、前記エンジン回転センサー5から検出さ
れる回転数と、前記クラッチ出力側回転センサー11に
より検出される回転数とを制御回路4内で比較してスリ
ップ率を算出し、一定のスリップ率以上である場合には
スリップしているものと判定する。クラッチがスリップ
していると判定された場合は、ステップS2において、
自動車がノロノロ走行しているか否かが判定される。即
ち、車速センサー8からの信号により一定以上の車速が
あるか否かが判断され、ノロノロ走行ではなく相当の速
度で自動車が走行している状態と判断した時には、ステ
ップS3において、電磁パウダークラッチ3へ供給する
励磁電流を徐々に上昇させるように、制御回路4は励磁
電流駆動回路10に指令する。これにより、電磁パウダ
ークラッチ3の締結力は徐々に上昇し、クラッチの滑り
がなくなったか否かをステップS4において判定する。
即ち、このステップ4においても、エンジン回転センサ
ー5からの信号とクラッチ出力側回転センサー11から
の信号による回転数の比較によりスリップの有無が判定
される。スリップがなくなったと判定された場合には、
ステップS5において、もとの励磁電流値に対する増や
した分の電流値を制御回路4内にメモリーする。このメ
モリーされた増やし分の電流値は、それ以後において、
ステップS6において励磁電流駆動回路10から出力さ
れる励磁電流値とされ、それ以後は増やし代を掛け合わ
せた励磁電流値が電磁パウダークラッチ3に供給され
て、電磁パウダークラッチ3はスリップの生じない締結
力で締結される。即ち、ステップS6では、電磁パウダ
ークラッチ3が直結されるのに十分な予め設定された励
磁電流値に、さらにスリップを防止するための電流の増
やし代が加算される。なお、前記ステップS4において
クラッチ電流を増大させたにも係わらず、なおクラッチ
のスリップが検出された場合には、さらにクラッチ電流
が徐々に上昇されて、励磁電流値が最大値になったかど
うかをステップS7において判断し、かつその状態が一
定時間経過したかをステップS8で確認する。この励磁
電流の最大値は、電磁パウダークラッチ3へ供給できる
最大の電流値であり、この最大の電流値を通電してもな
お滑りが続くようでは、電磁パウダークラッチ3の劣化
が激しく、又、何らかの原因でクラッチの特性が破壊さ
れているものと判断して、ステップS9においてクラッ
チ異常表示ランプを点灯させる。即ち、別途設けた表示
ランプ等の警告手段13を点灯させる指令を制御回路4
から発信する。なお、表示ランプに代えて警報ブザー等
を鳴らすこともある。
【0010】
【発明の効果】本発明の自動車用クラッチの制御方法
は、励磁電流値の上昇により締結力が強められる電磁パ
ウダークラッチを備えた自動車において、前記電磁パウ
ダークラッチへ供給する励磁電流値が最大値に達し、か
つその状態で該電磁パウダークラッチが一定以上のスリ
ップ率でスリップし続けていることが確認された場合、
クラッチ異常を警告する警告手段を作動させるように制
御することとしたため、警告手段により警告が発せられ
た場合には、運転者はクラッチが劣化等していることを
未然に知ることができ、これに対応して修理交換等を適
正な時期に行うことができ、トラブルの発生を未然に防
ぐことができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車用クラッチの制御装置の概略ブロック構
成図である。
【図2】制御内容を示すフローチャート図である。
【図3】電磁パウダークラッチの構成図である。
【図4】電磁パウダークラッチの励磁電流と締結力との
関係を示す特性図である。
【図5】電磁パウダークラッチの劣化の一例を示す特性
図である。
【符号の説明】
1 エンジン 3 電磁パウダークラッチ 4 制御回路 5 エンジン回転数センサー 8 車速センサー 10 励磁電流駆動回路 11 クラッチ出力側回転センサー 13 警告手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 定生 名古屋市熱田区南一番町7番22号 愛知機 械工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励磁電流値の上昇により締結力が強めら
    れる電磁パウダークラッチを備えた自動車において、前
    記電磁パウダークラッチへ供給する励磁電流値が最大値
    に達し、かつその状態で該電磁パウダークラッチが一定
    以上のスリップ率でスリップし続けていることが確認さ
    れた場合、クラッチ異常を警告する警告手段を作動させ
    るように制御することを特徴とする自動車用クラッチの
    制御方法。
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