JPH06122612A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH06122612A
JPH06122612A JP4298204A JP29820492A JPH06122612A JP H06122612 A JPH06122612 A JP H06122612A JP 4298204 A JP4298204 A JP 4298204A JP 29820492 A JP29820492 A JP 29820492A JP H06122612 A JPH06122612 A JP H06122612A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 含有される化粧料成分の種類が制限されず、
また十分な量の化粧料成分を含有することができ、しか
も、皮膚に対して刺激性が少なく使用感にも優れた化粧
料を提供する。 【構成】 大きい径の孔を複数備えた有孔澱粉からな
り、この有孔澱粉の孔内に化粧料成分を担持させること
により、化粧料成分を比較的大きな粒径を持つものま
で、すなわちより多種類の化粧料成分を孔内に担持する
ことができ、また、より多くの量の化粧料成分を含有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多孔性天然植物系原料の
孔内に種々の化粧料成分を担持させた化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、化粧品の製造分野において、
多孔性物質を用いて化粧料に種々の機能を付与する試み
がなされている。例えば、ナイロンからなる有機多孔質
粉体や、シリカからなる無機多孔質粉体に化粧料成分を
付着・吸着させ、化粧料成分の徐放効果を達成するとと
もに、使用感の改善を図った調製法が提案されている
(特開昭62−205017号、特公平4−47644
号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
化粧品に用いられる多孔質粉体では、孔内に含むことの
できる化粧料の種類が限られる問題がある。さらに、十
分な量の化粧料を包含することができず、また、孔内に
担持された化粧料成分が分解するおそれもある。さらに
また、従来の多孔質粉体は皮膚に対する刺激性があり、
使用感も良好でないという問題がある。
【0004】そこで、本発明は、含有される化粧料成分
の種類が制限されず、また十分な量の化粧料成分を含有
することができ、しかも、皮膚に対して刺激性が少なく
使用感にも優れた化粧料を提供することを目的とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係わる化粧料は、多孔性天然植物系原料
と、この天然植物系原料の孔内に担持された化粧料成分
とを有することを特徴とするものである。
【0006】前記多孔性天然植物系原料としては有孔澱
粉であることが好ましく、また、前記化粧料成分として
低融点の油性成分を含有することが好ましい。さらに、
前記化粧料成分を孔内に担持させた多孔性天然植物系原
料の表面に、被覆が施こされていることが好ましい。
【0007】
【作用】前記本発明によれば、表面に従来の多孔質粉体
よりも大きい径の孔を複数備えた多孔性天然植物系原料
を使用し、この天然植物系原料の孔内に化粧料成分を担
持させているため、化粧料成分を比較的大きな粒径を持
つものまで、すなわちより多種類の化粧料成分を孔内に
担持することができ、また、より多くの量の化粧料成分
を含有することができる。
【0008】また、多孔性天然植物系原料には酸、塩基
の活性点が存在せず、孔内に担持される化粧料成分の分
解・変質を防ぐことができる。さらに、天然植物系原料
は皮膚に対する刺激性が少ないとともに、塗膜の均一性
に優れ、皮膚に対してソフトな使用感(ブルーミング効
果)を与えることができる。
【0009】さらに、本発明をより詳細に説明する。本
発明において使用される多孔性天然植物系原料として
は、天然の多糖類、例えば、有孔澱粉、有孔セルロース
を挙げることができる。特に、調製法が比較的容易であ
るとともに、比較的大きな径の孔が均等に形成された有
孔澱粉を使用することが好ましい。
【0010】有孔澱粉とは、粒径3〜35μmの球状の
澱粉であり、その表面には酵素処理によって形成された
シリンダー状の小孔を複数有するものである。澱粉が酵
素処理によって分解される度合(体積百分率)を「分解
率」と表現すると、本発明における分解率は5〜60
%、好ましくは20〜50%である。分解率が5%未満
であると、有孔澱粉の小孔の総容積が小さくなり、澱粉
内への化粧料成分の担持量が低下し、また60%を超え
ると、有孔澱粉の機械的強度が低下する。なお、分解率
は酵素の種類、作用時間、反応温度等の反応条件を変え
ることにより制御することができる。
【0011】澱粉としては、とうもろこし、馬鈴薯、さ
つまいも等の天然植物系多糖類を使用することができ
る。特に、化粧料成分を担持する上で十分な径を持つ孔
を形成することができる観点から、とうもろこし澱粉が
好ましい。
【0012】有孔澱粉の調製は、澱粉の分解酵素である
(α,βアミラーゼ、グルコアミラーゼ等)を澱粉に作
用させることにより、可能となる。このような酵素処理
によって、澱粉の表面から内部にかけて互いに独立し
た、径が0.8〜20.0μmの孔を均等に多数形成す
ることができる。
【0013】本発明の有孔澱粉の孔内に担持される化粧
料成分としては、例えば、有機または無機粉体;保湿
剤、界面活性剤、ビタミン類、抗菌剤等化粧料に所望の
機能を付与する機能性物質;飽和脂肪酸モノ,ジ,トリ
グリセライド等の油脂・ロウ類の少なくとも一種が挙げ
られる。
【0014】本発明の有機・無機粉体としては、染料ま
たは顔料である、シリカ、酸化チタン、酸化亜鉛、ベン
ガラ、酸化鉄、紺青、群青、タルク、マイカ、セリサイ
ト等の少なくとも一つを使用することができる。
【0015】本発明で用いる機能性物質としては、グリ
セリン、プロピレングリコール、ソルビトール、ポリエ
チレングリコール、ヒアルロン酸ナトリウム、ピロリド
ンカルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、尿素、コラ
ーゲン等の保湿剤(エモリエント剤を含む)、カンフ
ル、メントール等の清涼剤、ビタミン類、香料等化粧料
に所望の機能を付加するものを全て用いることができ
る。
【0016】油脂・ロウ類としては、飽和脂肪酸、飽和
脂肪酸グリセライド、鯨ロウ(パルミチン酸セチル)等
が好ましい。特に、化粧料の調製に、油脂・ロウ類を最
初融解して天然植物系原料の孔内に担持させた後冷却し
て固化する融解分散冷却法を用いる観点から、および化
粧料を皮膚に塗布した際の体温あるいは摩擦熱により溶
融するようにする観点から融点が32〜50℃の固形の
ものが好ましい。
【0017】本発明の多孔性天然植物系原料では、従来
の多孔性粉体と比較して径が約10〜10,000倍程
度大きい径を有する孔を形成することができる。その結
果、孔内に担持される化粧料成分の量を従来のほぼ1.
5倍程度にすることができる。また、従来の多孔性粉体
では孔内に含むことが困難である、コラーゲン等の繊維
状タンパク、粉末生薬等の不定形高分子をも孔内に担持
させることができる。ここで、担持とは、化粧料成分を
多孔性天然植物系原料の孔内に充填、含蔵、包含、埋
設、吸着、または固定等している状態にあることを意味
する。
【0018】次に本発明の化粧料の好ましい実施態様に
ついて説明する。第1の実施態様は、多孔性天然植物系
原料の孔内に粉体/粉体混合法により、一旦有機・無機
粉体を担持させ、続いて孔内の微粉体間に機能性物質を
吸着させるか、あるいは粉体/粉体混合法により、有機
・無機粉体と機能性物質とを同時に多孔性粉体の孔内に
担持させるものである。
【0019】第2の実施態様は、融解している油脂・ロ
ウ類に機能性物質を溶解、もしくは均一に分散させて、
その中に多孔性粉体を徐々に加え、内容物の加熱・混合
中に、脱気を数回行い、続いて内容物を冷却し攪拌する
ことによって得られた、多孔性天然植物系原料の孔内に
機能性物質含有油脂・ロウ類を担持させたものである。
【0020】第3の実施態様は、多孔性天然植物系原料
の孔内に有機・無機粉体、機能性物質および油脂・ロウ
類を担持させたものである。このような実施態様に係わ
る化粧料は、汎用の乾式混合用の混合装置、例えば、自
動乳鉢、メカノミル、ボールミルまたはヘンシェル・ミ
キサー等で調製することができる。また、実施態様1の
化粧料は、ディスパー、プロペラミキサー、超音波ホモ
ジナイザー、メカノミル等を用いて湿式法によっても調
製することができる。
【0021】本発明の化粧料は、多孔性天然植物系原料
の孔内に化粧料成分が担持されているために、化粧料成
分の徐放効果を達成することができるとともに、防腐
剤、殺菌剤等の刺激性成分を孔内に担持することによっ
て、刺激性成分が直接皮膚に付着するのを防いで、皮膚
に対する刺激を緩和させることができる。また、清涼
剤、酸化亜鉛、酸化チタン等のざらついた使用感を与え
る化粧料成分を孔内に担持することによって、化粧料の
使用感を改善することができる。さらにまた、天然植物
系原料の孔内に機能性物質を担持させているため、機能
性物質の安定性を向上させることもできる。
【0022】そして、油脂・ロウ類を孔内に担持させる
ことにより、化粧料を身体に適用した際の体温または塗
布時の摩擦熱によりこの油脂・ロウ類を融解させ、化粧
料を身体に適用した場合に始めて化粧料成分が放出する
ようにできる。ここで、油脂・ロウ類は体温または塗布
時の摩擦熱によって融解する低融点(30〜50℃)で
あることがことが好ましい。なお、油脂・ロウ類は化粧
料にエモリエント効果を与える成分としても機能するも
のである。
【0023】以上説明したような、化粧料成分を孔内に
担持させた多孔性天然植物系原料の表面を有機・無機物
質で被覆することもできる。このような被覆により、孔
内に担持された化粧料成分の放出あるいは溶出速度を制
御できるとともに、特に、高温多湿状態など外的環境の
変化に対して、化粧料の保存時に化粧料成分が天然植物
系原料から放出あるいは溶出することにより化粧料の品
質低下を防ぐことができる。
【0024】このような被覆用物質として、タルク、マ
イカ、セリサイト、カオリン、シリカ、酸化チタン、酸
化亜鉛、ベンガラ、酸化鉄、群青、紺青、窒化ホウ素、
炭酸マグネシウム、ベントナイト、ポリメタクリル酸エ
ステル、タール系色素等の少なくとも一種以上である。
この被覆物質の粒径は、本発明の天然植物系原料に好適
な被覆を施こすために、天然植物系原料の粒径の1/3
以下のものが好ましい。
【0025】天然植物系原料に担持される化粧料成分の
分量は、天然植物系原料の分解率を基礎とし、化粧料成
分の空隙率を考慮して求めることができる。化粧料成分
の分量としては、化粧料成分が天然植物系原料の孔内に
担持され、天然植物系原料の表面に付着していない程度
の量が好ましい。もっとも、少量の化粧料成分が天然植
物系原料の表面に付着している程度であれば特に問題は
ない。
【0026】天然植物系原料の孔内に担持される化粧料
の粒径は、当該孔より小さいものであることが好ましい
が、孔より大きい粒径を有するものでも、粉体/粉体混
合法によって粉砕され天然植物系原料の孔内に担持でき
るようになるものであれば、特に問題はない。
【0027】本発明の化粧料の処方は、ボディパウダ
ー、粉末状パック、粉白粉、固形白粉、頬紅、アイシャ
ドウ、打粉、口紅等所望のタイプのものを選択すること
ができる。化粧料の各成分の配合比率は処方の相違や、
所望する機能に応じて適宜変更されるものである。
【0028】従来の多孔性粉体は孔の径が小さいため
に、揮発性溶媒を用いた湿式法によって孔内に化粧料成
分を含有させることが普通であったが、本発明によれ
ば、粉体/粉体混合法による乾式法によって化粧料を天
然植物系原料に担持させることができる。この結果、本
発明の化粧料では、その製造過程において揮発性溶媒を
除去する手間および時間を省略できる。もっとも、本発
明の化粧料を湿式法によって製造することを妨げるもの
ではない。
【0029】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。以
下の説明はボディパウダーを例とするものであり、配合
量の「部」は「重量部」を示し、「%」は「重量%」を
示す。
【0030】実施例1 メカノミル(岡田精工株式会社)を用いて、シリカ(三
菱化成株式会社 MKCシリカ0.6(粒径0.6μ
m))13部とグリセリン6部とを10分間攪拌した。
次に、その中にステンレスボール(2mmφ)を充填
し、有孔澱粉(サンエイ糖化株式会社,分解率:43%
(比表面積30.0m 2/g:EGME法)81部を加
えて30分間攪拌を行い、有孔澱粉の孔内に化粧料成分
が担持された複合粉体を得た。さらに、この複合粉体に
タルク10部および炭酸マグネシウム5部を加えて混合
した。
【0031】図1に有孔澱粉の電子顕微鏡写真を示し、
図2に上記複合粉体の電子顕微鏡写真を示す。図1によ
れば、有孔澱粉は略球形状を呈し、径がほぼ1μmであ
り、かつ均一な円形の開口部を有する小孔が複数観察さ
れる。そして、図2によれば、有孔澱粉の孔内に微細な
球状を呈するシリカが担持されているのが観察される。
【0032】実施例2 メカノミルに加温ジャケットを取り付け、40〜45℃
にて飽和脂肪酸グリセライド(融点:37〜39℃)2
0部、固形パラフィン2部(加熱溶解させたもの)、グ
リセリン6部を加熱溶解させ液状で攪拌させながら、そ
の中に有孔澱粉72部を徐々に添加した。その際、有孔
澱粉の添加に伴い内容物は液相から固形相に転移する
(内容物がスラリー状である間は、小孔内への化粧料成
分の埋設効率を増加させるため、数回脱気を行った。)
が、有孔澱粉を添加し続け、添加を終えた時点から30
分間加熱・攪拌を行った。次に、加温ジャケットを冷却
ジャケットに交換して、内容物を0〜5℃に保ちなが
ら、さらに30分間攪拌を行い複合粉体を得た。
【0033】さらに、得られた複合粉体85部にタルク
10部および炭酸マグネシウム5部を加えて混合した。
この複合粉体の化粧料の電子顕微鏡写真を図3に示す。
【0034】実施例3 実施例2と同様な方法により、飽和脂肪酸グリセライド
(融点:37〜39℃)8部、グリセリン6部にシリカ
(三菱化成株式会社、MKCシリカ0.6(粒径0.6
μm))6部を添加した後、有孔澱粉80部を用いて、
シリカの粒子層間に飽和脂肪酸グリセライドおよびグリ
セリンが担持された複合粉体を得た。
【0035】さらにこの得られた複合粉体85部に、タ
ルク10部および炭酸マグネシウム5部を加えて混合し
た。この複合粉体の電子顕微鏡写真を図4に示す。
【0036】実施例4 実施例2で得られた複合粉体80部と、シリカ(日本ア
エロジル社、AEROSIL#300)15部とを、冷
却ジャケットを取り付けたメカノミルを用いて、内容物
を0〜5℃に保ちながら、2時間攪拌を行い複合粉体を
得た。さらに、得られた複合粉体85部に、タルク10
部及び炭酸マグネシウム5部を加えて混合した。この複
合粉体の電子顕微鏡写真を、図5に示す。図5によれ
ば、複合粉体の表面に無機被覆が施されているのが観察
される。
【0037】比較例1 実施例1と同様な方法によって、シリカ(三菱化成株式
会社、MKCシリカ0.6(粒径0.6μm))13
部、グリセリン6部及び澱粉(分解率:0%(比表面積
15.7m 2/g:EGME法))81部を用いて調製
粉体を得た。この調製粉体85部に、タルク10部及び
炭酸マグネシウム5部を加えて混合した。
【0038】比較例2 実施例2と同様な方法によって、飽和脂肪酸グリセライ
ド(融点:37〜39℃)20部、固形パラフィン2部
(加熱溶解させたもの)、グリセリン6部及び澱粉(分
解率:0%(比表面積15.7m 2/g:EGME
法))72部を用いて調製粉体を得た。この調製粉体8
5部に、タルク10部及び炭酸マグネシウム5部を加え
て混合した。
【0039】比較例3 実施例2で得られた複合粉体 80部と、シリカ(日本
アエロジル社、AEROSIL#300)15部とを単
純混合したもの85部に、タルク10部及び炭酸マグネ
シウム5部を加えて混合した。
【0040】実施例1〜4及び比較例1〜3を、パネル
5名で、使用時には軽く擦り付けるように塗布し官能評
価した結果、以下表1、2に示すように、有孔澱粉を用
いて得られた複合粉体を配合するボディパウダーは、使
用時の滑らかさ、経時におけるしっとり感等において特
に優れていた。評価は塗布後の経時による四段階で行
い、表1、2に示すような結果を得た。
【0041】
【表1】
【表2】
【0042】次に本発明に係わる化粧料の処方例を示
す。 「粉末状パック」 複合粉体1(シリカ及び防腐剤) 2.0% 複合粉体2(シリカ及び香料) 3.0 複合粉体3(飽和脂肪酸グリセライド 及びプロピレングリコール ・セリサイト被覆) 15.0 カオリン 44.0 タルク 14.0 亜鉛華 19.0 オリーブ油 2.0 ポリオキシエチレン(40モル) ソルビタンモノラウリン酸エステル 1.0 複合粉体1(有孔澱粉:1.8,シリカ:0.1,防腐
剤:0.1) 複合粉体2(有孔澱粉:2.4,シリカ:0.45,香
料:0.3) 複合粉体3(有孔澱粉:9.7,飽和脂肪酸グリセライ
ド:2.0,プロピレングリコール:1.0,セリサイ
ト:2.3)
【0043】 「粉白粉」 複合粉体4(酸化鉄及び香料) 15.0% タルク 75.0 亜鉛華 5.0 ステアリン酸亜鉛 5.0 複合粉体4(有孔澱粉:12.8,酸化鉄:1.7,香
料:0.5)
【0044】 「固形白粉」 複合粉体5(シリカ及び香料) 5.0% 複合粉体6(酸化鉄及び プロピレングリコール) 5.0 タルク 41.0 マイカ 25.0 カオリン 10.0 二酸化チタン 5.0 スクワラン 2.0 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 3.0 ソルビトール 4.0 複合粉体5(有孔澱粉:4.0,シリカ:0.7,香
料:0.3) 複合粉体6(有孔澱粉:4.0,酸化鉄:0.7,プロ
ピレングリコール:0.3)
【0045】 「頬紅」 複合粉体7(二酸化チタン及び防腐剤) 10.0% 複合粉体8(酸化鉄及び香料) 10.0 複合粉体9(飽和脂肪酸グリセライド 及びプロピレングリコール) 5.0 タルク 25.0 セリサント 20.0 カオリン 20.0 亜鉛華 5.0 ステアリン酸亜鉛 5.0 複合粉体7(有孔澱粉:8.5,二酸化チタン:1.
0,防腐剤:0.5) 複合粉体8(有孔澱粉:8.5,酸化鉄:1.0,香
料:0.5) 複合粉体9(有孔澱粉:3.0,飽和脂肪酸グリセライ
ド:1.0,プロピレングリコール:1.0)
【0046】 「アイシャドウ」 複合粉体10(シリカ及び香料) 2.0% 複合粉体11(パルミチン酸セチル及び コラーゲン・タルク被覆) 12.0 二酸化チタン 5.0 タルク 35.0 酸化鉄(赤) 6.0 酸化鉄(黄) 8.0 酸化鉄(黒) 6.0 パール顔料 20.0 カルナウバロウ 0.5 ラノリン誘導体 2.0 ヘキサデシルパルミチン酸エステル 3.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 0.5 複合粉体10(有孔澱粉:1.5,シリカ:0.3,香
料:0.2) 複合粉体11(有孔澱粉:7.0,パルミチン酸セチ
ル:2.0,コラーゲン末:1.0,タルク:2.0)
【0047】 「打粉(ベビーパウダー)」 複合粉体12(シリカ及び殺菌剤) 53.0% 複合粉体13(飽和脂肪酸、飽和脂肪酸 グリセライド及び香料) 40.0 亜鉛華 3.0 ステアリン酸マグネシウム 4.0 複合粉体12(有孔澱粉:46.2,シリカ:6.3,
殺菌剤:0.5) 複合粉体13(有孔澱粉:31.4,飽和脂肪酸:3.
8,飽和脂肪酸グリセライド:3.8,香料:1.0)
【0048】 「口紅」 複合粉体14(シリカ及びグリセリン) 3.0% 二酸化チタン 2.0 赤色204号 0.6 だいだい色203号 1.0 キャンデリラロウ 9.0 セレシン 15.0 カルナウバロウ 5.0 ラノリン 11.0 流動パラフィン 18.0 スクワラン 25.2 イソプロピルミリスチン酸エステル 10.0 香料 適 量 酸化防止剤 適 量 複合粉体14(有孔澱粉:2.3,シリカ:0.4,グ
リセリン:0.3)
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
含有される化粧料成分の種類が制限されず、また十分な
量の化粧料成分を含有することができ、しかも、皮膚に
対して刺激性が少なく使用感にも優れた化粧料を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】有孔澱粉の電子顕微鏡写真である。
【図2】実施例1によって得られた、有孔澱粉に無機粉
体が担持された複合粉体の電子顕微鏡写真である。
【図3】実施例2によって得られた、複合粉体の電子顕
微鏡写真である。
【図4】実施例3によって得られた、複合粉体の電子顕
微鏡写真である。
【図5】実施例4によって得られた、無機被覆が施され
た複合粉体の電子顕微鏡写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小石 眞純 神奈川県相模原市鵜野森30番地

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔性天然植物系原料と、この天然植物
    系原料の孔内に担持された化粧料成分とを有する化粧
    料。
  2. 【請求項2】 前記多孔性天然植物系原料が有孔澱粉で
    ある請求項1記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 前記化粧料成分として低融点の油性成分
    が含有されている請求項1または2記載の化粧料。
  4. 【請求項4】 化粧料成分を孔内に担持させた多孔性天
    然植物系原料の表面に、被覆が施こされている請求項1
    ないし3のいずれか一項に記載の化粧料。
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