JPH06122301A - スキッドカー - Google Patents

スキッドカー

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JPH06122301A
JPH06122301A JP29788192A JP29788192A JPH06122301A JP H06122301 A JPH06122301 A JP H06122301A JP 29788192 A JP29788192 A JP 29788192A JP 29788192 A JP29788192 A JP 29788192A JP H06122301 A JPH06122301 A JP H06122301A
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outer peripheral
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Yoshihisa Hasegawa
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規に後輪転舵可能車を用意することなく通
常使用している教習車を利用してスリップ運転実習を行
うことが出来るようにする。 【構成】 意図的にスリップ状態を起こすことが出来る
運転訓練車たるスキッドカーC1において、車輪Tにか
かる荷重を分散させてスリップ状態を起こすスキッド装
置Sを車輪Tに装着した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運転中に意図的にスリ
ップ状態を起こすことが出来る運転訓練車であるスキッ
ドカーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術としては特公平3−
7550号公報に記載されているように遠心力を感知す
るGセンサ及び後輪舵切り装置を自動車内に設け、旋回
走行時にGセンサが所定値以上の遠心力を感知すると、
後輪舵切り装置により後輪を転舵させてスリップ状態を
起こすスキッドカーが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、例え
ば自動車教習所などでスリップ運転実習を行うに際し
て、後輪が転舵可能である必要があるため教習車に後輪
転舵可能車を使用していない自動車教習所は、スリップ
運転実習専用の後輪転舵可能車を新たに用意しなければ
ならないという問題点を有していた。
【0004】本発明は、従来の技術が有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、新規に後輪転舵可能車を用意することなく通常
使用している教習車を利用してスリップ運転実習を行う
ことが出来るスキッドカーを提供しようとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明は、意図的にスリップ状態を起こすことが出来る運
転訓練車たるスキッドカーにおいて、車輪にかかる荷重
を分散させてスリップ状態を起こすスキッド装置を前記
車輪に装着したものである。
【0006】前記スキッド装置は、車輪装着孔を形成し
た円盤状の車輪装着部の外周部に複数の球状コロを配設
するとよい。
【0007】また、前記スキッド装置は、車輪装着孔を
形成した円盤状の車輪装着部の外周部に複数の球状コロ
を配設し、これらの球状コロを介して前記車輪装着部の
外周部に輪状円盤を設け、この輪状円盤の外周部に前記
スキッドカーの進行方向と平行な方向を軸とする複数の
棒状コロを配設してもよい。
【0008】また、前記スキッド装置は、車輪装着孔を
形成した円盤状の車輪装着部の外周部に前記スキッドカ
ーの進行方向と交差する方向を軸とする複数の棒状コロ
を配設すると共に、これらの棒状コロを介して前記車輪
装着部の外周部に輪状円盤を設け、この輪状円盤の外周
部に前記スキッドカーの進行方向と平行な方向を軸とす
る複数の棒状コロを配設してもよい。
【0009】また、前記スキッド装置は、車輪装着孔を
形成した円盤状の車輪装着部の外周部に複数の球状コロ
を配設し、これらの球状コロを介して前記車輪装着部の
外周部に輪状円盤を設け、この輪状円盤の外周部全域に
ポリアセタールを使用すると共に、前記輪状円盤の外周
部を丸型形状としてもよい。
【0010】また、前記スキッド装置は、車輪装着孔を
形成した円盤状の車輪装着部の外周部に前記スキッドカ
ーの進行方向と交差する方向を軸とする複数の棒状コロ
を配設し、これらの棒状コロを介して前記車輪装着部の
外周部に輪状円盤を設け、この輪状円盤の外周部全域に
ポリアセタールを使用すると共に、前記輪状円盤の外周
部を丸型形状としてもよい。
【0011】また、前記スキッド装置は、車輪装着孔を
形成した円盤状の車輪装着部とこの車輪装着部の外周部
と滑動可能に嵌合する輪状円盤を備え、この輪状円盤の
外周部全域にポリアセタールを使用すると共に、前記輪
状円盤の外周部を丸型形状としてもよい。
【0012】また、前記スキッド装置は、2本の脚部と
車輪装着孔を形成した車輪装着部を備え、前記脚部の一
端にはキャスター車輪を取付け、他端は球状コロを介し
て前記車輪装着部に接続してもよい。
【0013】また、前記スキッド装置は、2本の脚部と
車輪装着孔を形成した車輪装着部を備え、前記脚部の一
端にはキャスター車輪を取付け、他端はスキッドカーの
進行方向と直交する方向を軸とする棒状コロを介して前
記車輪装着部に接続してもよい。
【0014】
【作用】意図的にスリップ状態が起こされる。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1は請求項2乃至請求項7のいずれかのス
キッド装置を装着したスキッドカーの斜視図、図2はス
キッド装置未装着車のスリップ状態を示す図、図3は請
求項2乃至請求項7のいずれかのスキッド装置装着車の
スリップ状態を示す図、図4は請求項2のスキッド装置
の正面図、図5は請求項2のスキッド装置の分解断面
図、図6は請求項3のスキッド装置の正面図、図7は請
求項3のスキッド装置の分解断面図、図8は請求項4の
スキッド装置の正面図、図9は請求項4のスキッド装置
の分解断面図、図10は請求項5のスキッド装置の正面
図、図11は請求項5のスキッド装置の分解断面図、図
12は請求項6のスキッド装置の正面図、図13は請求
項6のスキッド装置の分解断面図、図14は請求項7の
スキッド装置の正面図、図15は請求項7のスキッド装
置の分解断面図、図16はスキッド装置を車輪に装着す
るためのホイールボルトアダプタとホイールナットの斜
視図、図17は請求項2乃至請求項7のいずれかのスキ
ッド装置の車輪への装着方法を示す分解斜視図である。
【0016】また、図18は請求項8及び9のスキッド
装置を装着したスキッドカーの斜視図、図19はスキッ
ド装置未装着車のスリップ状態を示す図、図20は請求
項8及び9のスキッド装置装着車のスリップ状態を示す
図、図21は請求項8及び9のスキッド装置の正面図、
図22は請求項8のスキッド装置の分解断面図、図23
は請求項9のスキッド装置の分解断面図、図24は請求
項8及び9のスキッド装置の車輪への装着方法を示す分
解斜視図である。
【0017】図1に示すスキッドカーC1は、前後左右
の車輪Tにスキッド装置S(S2〜S7)を装着して、
発進時や旋回走行時に車輪Tに掛かる荷重をスキッド装
置Sに分散させてスリップ状態を起こさせるものであ
る。
【0018】スリップ状態が如何にして生じるかを図2
と図3で説明する。右旋回走行時にスキッド装置未装着
車Dは、荷重が左側車輪TLに全て掛かるために旋回が
可能になるが、スキッド装置Sを装着したスキッドカー
C1は荷重が左側車輪TLだけでなく、スキッド装置S
にも分散されるためスキッド装置Sのスキッド機構によ
り荷重が遠心力方向へ移動するため、スキッドカーC1
はスリップ状態になる。
【0019】請求項2のスキッド装置S2は、図4と図
5に示すように円盤状の車輪装着部1の中央部に4個の
車輪装着孔2を形成すると共に、車輪装着部1の外周部
に凹部3を複数形成し、それらの凹部3に転動体として
の球状コロ(玉)4を、その一部を凹部3から突出した
状態で転動自在に嵌合して成り、ホイールボルトアダプ
タWBとホイールナットWNにより車輪Tに装着され
る。なお、球状コロ4を備えた車輪装着部1の外径は、
車輪Tの外径とほぼ等しくなっている。
【0020】スキッド装置S2が装着されたスキッドカ
ーC1は、旋回走行時においてスキッド装置S2に分散
される荷重を、車輪装着部1の外周部に配設された球状
コロ4により、遠心力方向に移動させてスリップ状態に
なる。
【0021】請求項3のスキッド装置S3は、図6と図
7に示すように円盤状の車輪装着部10の中央部に4個
の車輪装着孔11を形成すると共に、車輪装着部10の
外周部に凹部12を複数形成し、それらの凹部12に転
動体としての球状コロ(玉)13を転動自在に配置し、
これらの球状コロ13を介して車輪装着部10の外周部
の外側に、内周部に球状コロ13を転動自在に挟持する
ための凹部14を複数形成した輪状円盤15を設け、更
に輪状円盤15の外周部に形成した溝部16にスキッド
カーC1の進行方向と平行な方向を軸とする転動体とし
ての棒状コロ(ころ)17を転動自在に配設して構成さ
れている。
【0022】また、棒状コロ17の外周面にゴム部材を
被覆することも出来る。そうすれば、乗り心地に違和感
がなくなり好ましい。なお、棒状コロ17を備えた輪状
円盤15の外径は車輪Tの外径とほぼ等しく、スキッド
装置S3はホイールボルトアダプタWBとホイールナッ
トWNにより車輪Tに装着される。
【0023】スキッド装置S3が装着されたスキッドカ
ーC1は、旋回走行時においてスキッド装置S3に分散
された荷重を、輪状円盤15の外周部に配設された棒状
コロ17により、遠心力方向に移動させスリップ状態に
なる。
【0024】また、車輪装着部10と輪状円盤15の間
に配設された球状コロ13により、発進時には車輪装着
部10が回転して車輪Tは空転状態になり、制動時には
輪状円盤15が回転して正確な制動を妨げ、ロック状態
になる。
【0025】請求項4のスキッド装置S4は、図8と図
9に示すように円盤状の車輪装着部20の中央部に4個
の車輪装着孔21を形成すると共に、車輪装着部20の
外周部に溝部22を複数形成し、それらの溝部22に転
動体としての棒状コロ(ころ)23をスキッドカーC1
の進行方向と交差する方向を軸として転動自在に配置
し、これらの棒状コロ23を介して車輪装着部20の外
周部の外側に、内周部に棒状コロ23を転動自在に挟持
するための溝部24を複数形成した輪状円盤25を設
け、更に輪状円盤25の外周部に複数形成した溝部26
にスキッドカーC1の進行方向と平行な方向を軸とする
転動体としての棒状コロ(ころ)27を転動自在に配設
して構成されている。
【0026】また、棒状コロ27の外周面にゴム部材を
被覆することも出来る。そうすれば、乗り心地に違和感
がなくなり好ましい。なお、棒状コロ27を備えた輪状
円盤25の外径は車輪Tの外径とほぼ等しく、スキッド
装置S4はホイールボルトアダプタWBとホイールナッ
トWNにより車輪Tに装着される。
【0027】スキッド装置S4が装着されたスキッドカ
ーC1は、旋回走行時においてスキッド装置S4に分散
された荷重を、輪状円盤25の外周部に配設された棒状
コロ27により、遠心力方向に移動させてスリップ状態
になる。
【0028】また、車輪装着部20と輪状円盤25の間
に配設された棒状コロ23により、発進時には車輪装着
部20が回転して車輪Tは空転状態になり、制動時には
輪状円盤25が回転して正確な制動を妨げ、ロック状態
になる。
【0029】請求項5のスキッド装置S5は、図10と
図11に示すように円盤状の車輪装着部30の中央部に
4個の車輪装着孔31を形成すると共に、車輪装着部3
0の外周部に凹部32を複数形成し、それらの凹部32
に転動体としての球状コロ(玉)33を転動自在に配置
し、これらの球状コロ33を介して車輪装着部30の外
周部の外側に、内周部に球状コロ33を転動自在に挟持
するための凹部34を複数形成した輪状円盤35を設
け、この輪状円盤35にポリアセタール36を使用する
と共に、輪状円盤35の外周部を丸型形状(R形状)と
して構成されている。
【0030】なお、輪状円盤35の外径は車輪Tの外径
とほぼ等しく、スキッド装置S5はホイールボルトアダ
プタWBとホイールナットWNにより車輪Tに装着され
る。
【0031】スキッド装置S5が装着されたスキッドカ
ーC1は、旋回走行時においてスキッド装置S5に分散
された荷重を、輪状円盤35を構成するポリアセタール
36により、遠心力方向に移動させてスリップ状態にな
る。
【0032】また、車輪装着部30と輪状円盤35の間
に配設された球状コロ33により、発進時には車輪装着
部30が回転して車輪Tは空転状態になり、制動時には
輪状円盤35が回転して正確な制動を妨げ、ロック状態
になる。
【0033】請求項6のスキッド装置S6は、図12と
図13に示すように円盤状の車輪装着部40の中央部に
4個の車輪装着孔41を形成すると共に、車輪装着部4
0の外周部に溝部42を複数形成し、それらの溝部42
に転動体としての棒状コロ(ころ)43をスキッドカー
C1の進行方向と交差する方向を軸として転動自在に配
置し、これらの棒状コロ43を介して車輪装着部40の
外周部の外側に、内周部に棒状コロ43を転動自在に挟
持するための溝部44を複数形成した輪状円盤45を設
け、この輪状円盤45にポリアセタール46を使用する
と共に、輪状円盤45の外周部を丸型形状(R形状)と
して構成されている。
【0034】なお、輪状円盤45の外径は車輪Tの外径
とほぼ等しく、スキッド装置S6はホイールボルトアダ
プタWBとホイールナットWNにより車輪Tに装着され
る。
【0035】スキッド装置S6が装着されたスキッドカ
ーC1は、旋回走行時においてスキッド装置S6に分散
された荷重を、輪状円盤45を構成するポリアセタール
46により、遠心力方向に移動させてスリップ状態にな
る。
【0036】また、車輪装着部40と輪状円盤45の間
に配設された棒状コロ43により、発進時には車輪装着
部40が回転して車輪Tは空転状態になり、制動時には
輪状円盤45が回転して正確な制動を妨げ、ロック状態
になる。
【0037】請求項7のスキッド装置S7は、図14と
図15に示すように円盤状の車輪装着部50の中央部に
4個の車輪装着孔51を形成すると共に、車輪装着部5
0の外周部と互いに滑動可能な嵌合部52を形成する輪
状円盤53を備え、この輪状円盤53にポリアセタール
54を使用すると共に、輪状円盤53の外周部を丸型形
状(R形状)として構成されている。
【0038】なお、輪状円盤53の外径は車輪Tの外径
とほぼ等しく、スキッド装置S7はホイールボルトアダ
プタWBとホイールナットWNにより車輪Tに装着され
る。
【0039】スキッド装置S7が装着されたスキッドカ
ーC1は、旋回走行時においてスキッド装置S7に分散
された荷重を、輪状円盤53を構成するポリアセタール
54により、遠心力方向に移動させてスリップ状態にな
る。
【0040】また、車輪装着部50と輪状円盤53の間
に形成された嵌合部52に潤滑油54を塗布しているた
め、発進時には車輪装着部50が回転して車輪Tは空転
状態になり、制動時には輪状円盤53が回転して正確な
制動を妨げ、ロック状態になる。
【0041】図16は、スキッド装置Sを車輪Tに装着
するためのホイールボルトアダプタWBとホイールナッ
トWNを示し、ホイールボルトアダプタWBはホイール
取付ボルトTBと螺合して嵌合するホイール取付ナット
部WBNと、スキッド装置Sの車輪装着孔2,11,2
1,31,41,51に嵌装してホイールナットWNを
締付けるホイール取付ボルト部WBBとから構成されて
いる。
【0042】スキッド装置S2〜S7の車輪Tへの装着
方法は、図17に示すように車輪Tのホイール取付ボル
トTBにホイールボルトアダプタWBのホイール取付ナ
ット部WBNを螺合して取付け、更にホイール取付ボル
ト部WBBに車輪装着孔2,11,21,31,41,
51を嵌合し、ホイールナットWNをホイール取付ボル
ト部WBBに締付けてスキッド装置S2〜S7を車輪T
に固定する。
【0043】スキッド装置S2〜S7を車輪Tに固定し
て構成されたスキッドカーC1は、スキッド装置S2〜
S7の外径を変化させる方法や車輪Tのタイヤ内圧力を
変化させる方法により、スキッド装置S2〜S7に掛か
る荷重を変化させて降雨時の濡れた路面や凍結時の路面
などの様々な路面状態でのスリップ現象を再現すること
が出来る。
【0044】図18は、スキッド装置S(S8,S9)
を車輪Tに装着して構成したスキッドカーC2を示すも
のである。スキッドカーC2は、発進時や旋回走行時に
車輪Tに掛かる荷重をスキッド装置Sに分散させてスリ
ップ状態を起こさせるものである。
【0045】スリップ状態が如何にして生じるかを図1
9と図20で説明する。右旋回走行時にスキッド装置未
装着車Dは、荷重が左側車輪TLに全て掛かるために旋
回が可能になるが、スキッド装置Sを装着したスキッド
カーC2は荷重が左側車輪TLだけでなく、スキッド装
置Sにも分散されるためスキッド装置Sのスキッド機構
により荷重が遠心力方向へ移動するため、スキッドカー
C2はスリップ状態になる。
【0046】請求項8のスキッド装置S8は、図21と
図22に示すように2本の脚部60と中央部に4個の車
輪装着孔61を形成した円柱状の車輪装着部62を備
え、各脚部60の一端にはキャスター車輪63を取付
け、他端には車輪装着部62の外周面を覆う円筒部材6
4を形成し、転動体としての球状コロ(玉)65を介し
て車輪装着部62に接続して構成されている。
【0047】車輪装着部62と円筒部材64は、車輪装
着部62の外周面に複数形成した凹部66に球状コロ6
5を転動自在に配置し、これらの球状コロ65を介して
車輪装着部62の外周面の外側に、前記球状コロ65を
転動自在に挟持するための凹部67を円筒部材64の内
周面に複数形成して滑動自在に係合している。
【0048】スキッド装置S8は、ホイールボルトアダ
プタWBとホイールナットWNにより車輪Tに装着され
る。
【0049】スキッド装置S8が装着されたスキッドカ
ーC2は、旋回走行時においてスキッド装置S8に分散
された荷重を、脚部60の一端に取付けたキャスター車
輪63により、遠心力方向に移動させてスリップ状態に
なる。
【0050】また、脚部60と車輪装着部62の間に配
設された球状コロ65により、発進時には車輪装着部6
2が回転して車輪Tは空転状態になり、制動時にはキャ
スター車輪63が回転して正確な制動を妨げ、ロック状
態になる。
【0051】請求項9のスキッド装置S9は、図21と
図23に示すように2本の脚部70と中央部に4個の車
輪装着孔71を形成した円柱状の車輪装着部72を備
え、各脚部70の一端にはキャスター車輪73を取付
け、他端には車輪装着部72の外周面を覆う円筒部材7
4を形成し、転動体としての棒状コロ(ころ)75を介
して車輪装着部72に接続して構成されている。
【0052】車輪装着部72と円筒部材74は、車輪装
着部72の外周面に複数形成した溝部76に棒状コロ7
5を転動自在に配置し、これらの棒状コロ75を介して
車輪装着部72の外周面の外側に、前記棒状コロ75を
転動自在に挟持するための溝部77を円筒部材74の内
周面に複数形成して滑動自在に係合している。
【0053】スキッド装置S9は、ホイールボルトアダ
プタWBとホイールナットWNにより車輪Tに装着され
る。
【0054】スキッド装置S9が装着されたスキッドカ
ーC2は、旋回走行時においてスキッド装置S9に分散
された荷重を、脚部70の一端に取付けたキャスター車
輪73により、遠心力方向に移動させてスリップ状態に
なる。
【0055】また、脚部70と車輪装着部72の間に配
設された棒状コロ75により、発進時には車輪装着部7
2が回転して車輪Tは空転状態になり、制動時にはキャ
スター車輪73が回転して正確な制動を妨げ、ロック状
態になる。
【0056】スキッド装置S8,S9の車輪Tへの装着
方法は、図24に示すように車輪Tのホイール取付ボル
トTBにホイールボルトアダプタWBのホイール取付ナ
ット部WBNを螺合して取付け、更にホイール取付ボル
ト部WBBに車輪装着部62,72の車輪装着孔61,
71を嵌合し、ホイールナットWNをホイール取付ボル
ト部WBBに締付けてスキッド装置S8,S9を車輪T
に固定する。
【0057】スキッド装置S8,S9を車輪Tに固定し
て構成されたスキッドカーC2は、スキッド装置S8,
S9の外径を変化させる方法や車輪Tのタイヤ内圧力を
変化させる方法により、スキッド装置S8,S9に掛か
る荷重を変化させて降雨時の濡れた路面や凍結時の路面
などの様々な路面状態でのスリップ現象を再現すること
が出来る。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、低
コストで着脱自在なスキッド装置を車輪に装着するだけ
で、自動車教習所で通常使用している教習車を容易にス
キッドカーにすることができる。また、タイヤの空気圧
を変えるだけでスリップ状態を変化させることができる
ので、あらゆるスリップ運転の実習を行うことが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項2乃至請求項7のいずれかのスキッド装
置を装着したスキッドカーの斜視図
【図2】スキッド装置未装着車のスリップ状態を示す図
【図3】請求項2乃至請求項7のいずれかのスキッド装
置装着車のスリップ状態を示す図
【図4】請求項2のスキッド装置の正面図
【図5】請求項2のスキッド装置の分解断面図
【図6】請求項3のスキッド装置の正面図
【図7】請求項3のスキッド装置の分解断面図
【図8】請求項4のスキッド装置の正面図
【図9】請求項4のスキッド装置の分解断面図
【図10】請求項5のスキッド装置の正面図
【図11】請求項5のスキッド装置の分解断面図
【図12】請求項6のスキッド装置の正面図
【図13】請求項6のスキッド装置の分解断面図
【図14】請求項7のスキッド装置の正面図
【図15】請求項7のスキッド装置の分解断面図
【図16】スキッド装置を車輪に装着するためのホイー
ルボルトアダプタとホイールナットの斜視図
【図17】請求項2乃至請求項7のいずれかのスキッド
装置の車輪への装着方法を示す分解斜視図
【図18】請求項8及び9のスキッド装置を装着したス
キッドカーの斜視図
【図19】スキッド装置未装着車のスリップ状態を示す
【図20】請求項8及び9のスキッド装置装着車のスリ
ップ状態を示す図
【図21】請求項8及び9のスキッド装置の正面図
【図22】請求項8のスキッド装置の分解断面図
【図23】請求項9のスキッド装置の分解断面図
【図24】請求項8及び9のスキッド装置の車輪への装
着方法を示す分解斜視図
【符号の説明】
1,10,30,40,50,62,72…車輪装着
部、2,11,21,31,41,51,61,71…
車輪装着孔、4,13,33,65…球状コロ(玉)、
15,25,35,45,53…輪状円盤、17,2
3,27,43,75…棒状コロ(ころ)、36,4
6,54…ポリアセタール、60,70…脚部、63,
73…キャスター車輪、C1,C2…スキッドカー、
S,S2,S3,S4,S5,S6,S7,S8,S9
…スキッド装置、T…車輪。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 意図的にスリップ状態を起こすことが出
    来る運転訓練車たるスキッドカーにおいて、車輪にかか
    る荷重を分散させてスリップ状態を起こすスキッド装置
    を前記車輪に装着したことを特徴とするスキッドカー。
  2. 【請求項2】 前記スキッド装置は、車輪装着孔を形成
    した円盤状の車輪装着部の外周部に複数の球状コロを配
    設した請求項1記載のスキッドカー。
  3. 【請求項3】 前記スキッド装置は、車輪装着孔を形成
    した円盤状の車輪装着部の外周部に複数の球状コロを配
    設し、これらの球状コロを介して前記車輪装着部の外周
    部に輪状円盤を設け、この輪状円盤の外周部に前記スキ
    ッドカーの進行方向と平行な方向を軸とする複数の棒状
    コロを配設した請求項1記載のスキッドカー。
  4. 【請求項4】 前記スキッド装置は、車輪装着孔を形成
    した円盤状の車輪装着部の外周部に前記スキッドカーの
    進行方向と交差する方向を軸とする複数の棒状コロを配
    設すると共に、これらの棒状コロを介して前記車輪装着
    部の外周部に輪状円盤を設け、この輪状円盤の外周部に
    前記スキッドカーの進行方向と平行な方向を軸とする複
    数の棒状コロを配設した請求項1記載のスキッドカー。
  5. 【請求項5】 前記スキッド装置は、車輪装着孔を形成
    した円盤状の車輪装着部の外周部に複数の球状コロを配
    設し、これらの球状コロを介して前記車輪装着部の外周
    部に輪状円盤を設け、この輪状円盤の外周部全域にポリ
    アセタールを使用すると共に、前記輪状円盤の外周部を
    丸型形状とした請求項1記載のスキッドカー。
  6. 【請求項6】 前記スキッド装置は、車輪装着孔を形成
    した円盤状の車輪装着部の外周部に前記スキッドカーの
    進行方向と交差する方向を軸とする複数の棒状コロを配
    設し、これらの棒状コロを介して前記車輪装着部の外周
    部に輪状円盤を設け、この輪状円盤の外周部全域にポリ
    アセタールを使用すると共に、前記輪状円盤の外周部を
    丸型形状とした請求項1記載のスキッドカー。
  7. 【請求項7】 前記スキッド装置は、車輪装着孔を形成
    した円盤状の車輪装着部とこの車輪装着部の外周部と滑
    動可能に嵌合する輪状円盤を備え、この輪状円盤の外周
    部全域にポリアセタールを使用すると共に、前記輪状円
    盤の外周部を丸型形状とした請求項1記載のスキッドカ
    ー。
  8. 【請求項8】 前記スキッド装置は、2本の脚部と車輪
    装着孔を形成した車輪装着部を備え、前記脚部の一端に
    はキャスター車輪を取付け、他端は球状コロを介して前
    記車輪装着部に接続した請求項1記載のスキッドカー。
  9. 【請求項9】 前記スキッド装置は、2本の脚部と車輪
    装着孔を形成した車輪装着部を備え、前記脚部の一端に
    はキャスター車輪を取付け、他端はスキッドカーの進行
    方向と直交する方向を軸とする棒状コロを介して前記車
    輪装着部に接続した請求項1記載のスキッドカー。
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