JPH0612221U - 自動車用バンパ - Google Patents
自動車用バンパInfo
- Publication number
- JPH0612221U JPH0612221U JP623892U JP623892U JPH0612221U JP H0612221 U JPH0612221 U JP H0612221U JP 623892 U JP623892 U JP 623892U JP 623892 U JP623892 U JP 623892U JP H0612221 U JPH0612221 U JP H0612221U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foam
- molding
- shock absorbing
- expansion ratio
- bumper
- Prior art date
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- Pending
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Molding Of Porous Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 衝撃を吸収する衝撃吸収部1と造形部2とを
発泡倍率の異なる発泡性ビーズで同時成形にて一体成形
して、表皮材3によって被覆した。衝撃吸収部1は、衝
撃吸収可能な低発泡倍率の発泡体からなる。造形部2
は、高発泡倍率の発泡体からなる。 【効果】 造形部の発泡体が衝撃吸収部1のものより高
発泡倍率であるので、発泡体材料の使用量を少なくでき
るとともに軽量にできる。また、衝撃吸収部1と造形部
2とは、同時成形されているので、これらの一体性を良
好に確保できる。同様に、成形精度も良好になり、表皮
材3との組み合わせを精度良く容易に行うことができ、
別々に成形するよりもコスト的に有利となる。したがっ
て、軽量で、かつコストの安いものが得られる。
発泡倍率の異なる発泡性ビーズで同時成形にて一体成形
して、表皮材3によって被覆した。衝撃吸収部1は、衝
撃吸収可能な低発泡倍率の発泡体からなる。造形部2
は、高発泡倍率の発泡体からなる。 【効果】 造形部の発泡体が衝撃吸収部1のものより高
発泡倍率であるので、発泡体材料の使用量を少なくでき
るとともに軽量にできる。また、衝撃吸収部1と造形部
2とは、同時成形されているので、これらの一体性を良
好に確保できる。同様に、成形精度も良好になり、表皮
材3との組み合わせを精度良く容易に行うことができ、
別々に成形するよりもコスト的に有利となる。したがっ
て、軽量で、かつコストの安いものが得られる。
Description
【0001】
この考案は、ボディに対して連続的に組み込まれる自動車用バンパに関する。
【0002】
最近、自動車用バンパとして、空力特性やデザイン等を考慮して、ボディに対 して連続的に組み込む、いわゆるボディと一体感を持たせた形状のもの(以下「 ボディ一体型バンパ」という)が一部に採用されている。このボディ一体型バン パは、フロントやリヤを問わず、ボディの外形と連続する表皮材内部に衝撃吸収 用の発泡体を配置している。上記表皮材としては、例えば、ポリプロピレン、ポ リウレタン、ポリスチレン等の合成樹脂を肉厚が2〜3mm程度になるように成形 したものが採用されている。また、衝撃吸収用の発泡体としては、例えば、ポリ プロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンとポリスチレンとの重合体等の合成樹 脂を、10〜20倍程度の低発泡倍率に発泡成形したものが採用されている。
【0003】
上記ボディ一体型バンパは、単にボディとの一体感のみを確保する部分、つま り衝撃吸収という本来的な機能からすると不要な部分(以下「造形部」という) を必要とし、ボディと明瞭に区別される従前のものに比べ大型になる。ところが 、上記ボディ一体型バンパは、上記造形部についても、低発泡倍率の発泡体で構 成されているため、発泡体の材料の使用量が多くなって材料費が高くなるととも に重量も重たくなるという問題があった。
【0004】 そこで、この考案の目的は、ボディ一体型バンパであっても、軽量で、かつコ ストを安くすることのできる自動車用バンパを提供することである。
【0005】
上記課題を解決するための、この考案の自動車用バンパの構成は、衝撃吸収可 能な低発泡倍率の発泡体からなる衝撃吸収部と、高発泡倍率の発泡体からなる造 形部とが同時成形にて一体的に成形され、表皮材が備えられていることを特徴と するものである。
【0006】
上記構成によれば、造形部の発泡体が衝撃吸収部のものより高発泡倍率である ことから、バンパ全体として発泡体材料の使用量を少なくすることができる。 また、衝撃吸収部と造形部とは、同時成形された一体的なものであることから 、両者を精度良く成形することができる結果、衝撃吸収部および造形部を被覆す る表皮材に対しても隙間なく容易に組み合わせることができる。
【0007】
この考案の実施例について、添付図面を参照しながら以下に説明する。 図1は、この考案の一実施例の自動車用のフロントバンパの横断面図を示す。 図1に示すように、上記自動車用バンパは、衝撃を吸収する発泡体からなる衝撃 吸収部1と、ボディとの一体感を確保する発泡体からなる造形部2と、衝撃吸収 部1および造形部2を被覆する表皮材3とを備えている。
【0008】 上記衝撃吸収部1は、自動車の衝突時等に衝突物、搭乗者および自動車自体等 を保護できるように、バンパの略下半分に構成されている。衝撃吸収部1の発泡 体としては、ポリエチレンとポリスチレンとの重合体(例えば、積水化成品工業 社製の商品名「ピオセラン」)からなる合成樹脂の発泡体が採用されている。こ の衝撃吸収部1における発泡体は、その発泡倍率が10〜20倍程度の低発泡倍 率のものである。なお、発泡倍率が10倍未満では発泡体が硬くなりすぎ、20 倍を超えると発泡体が柔らかくなりすぎ、何れの場合も発泡体の衝撃吸収性能が 劣ることになる。
【0009】 上記造形部2は、ボディ4との一体感を確保できるように、バンパの略上半分 を構成している。造形部2の発泡体としては、衝撃吸収部1と同じポリエチレン とポリスチレンとの重合体からなる合成樹脂の発泡体が採用されている。この造 形部2における発泡体は、その発泡倍率が50倍程度の高発泡倍率のものである 。
【0010】 上記表皮材3は、衝撃吸収部1および造形部2を保護するものであり、ボンネ ット41に対して、滑らかに連続させてある。この表皮材3としては、例えば、 ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリスチレン等からなる非発泡樹脂の成形品で あって、肉厚を2〜3ミリメートル程度のものが採用されている。 一方、上記衝撃吸収部1と上記造形部2とは、いわゆる予備発泡したビーズの 異種原料の同時成形にて一体的に成形されたものである。この同時成形法は、例 えば、成形型の型窩内を衝撃吸収部1と造形部2とを構成するように各域を取外 可能な仕切板等にて仕切り、この各域に発泡倍率の異なる樹脂粒子を充填し、次 いで、仕切板を取外して全体を加熱膨張させて互いを一体的に加熱融着させる方 法である。両者の一体性を良好に確保できるとともに、成形精度も良好になり、 後での表皮材3との組み合わせを精度良く容易に行うことができる。
【0011】 以上のように上記実施例の自動車用バンパによれば、造形部2を高発泡倍率の 発泡体で構成しているので、発泡体材料の使用量を全体的に低発泡倍率の発泡体 で構成した従来品よりも少なくできるとともに軽量化も図れる。また、衝撃吸収 部1と造形部2とは、同時成形にて一体的に成形されているので、これらの一体 性を良好に確保できるとともに、成形精度も良好になり、表皮材3との組み合わ せを精度良く容易に行うことができ、別々に衝撃吸収部1と造形部2とを成形す る場合よりもコスト的に有利となる。
【0012】 したがって、この自動車用バンパは、衝撃吸収性能を損なうことなく軽量で、 かつ材料費の廉価なものとなる。 なお、衝撃吸収部1および造形部2の発泡体材料としては、ポリプロピレン、 ポリエチレン、ポリウレタン等の他の合成樹脂を採用しても良い。また、この考 案の他の自動車用バンパとしては、図2に示すように、衝撃吸収部1を挟み込む ように造形部2を上部と下部とに配置したものであっても良い。さらに、図3に 示すように、衝撃吸収部1および造形部2を、バンパの長手方向に交互に配置し ても良い。その他、この考案の要旨を変更しない範囲で種々の設計変更を施すこ とが可能である。
【0013】
以上のように、この考案の自動車用バンパによれば、造形部の発泡体が高発泡 倍率のものであることから、全体的に低発泡倍率の発泡体で構成された従来品よ りも、発泡体材料の使用量を少なくすることができるとともに軽量化も図れる。 また、衝撃吸収部と造形部とは、同時成形にて一体的に成形されているので、こ れらの一体性を良好に確保できるとともに、成形精度も良好になり、表皮材3と の組み合わせを精度良く容易に行うことができ、別々に成形する場合よりもコス ト的に有利となる。
【0014】 したがって、軽量で、かつコストの安いものが得られる。
【図1】この考案の一実施例の自動車用バンパの横断面
図である。
図である。
【図2】他の実施例の自動車用バンパの横断面図であ
る。
る。
【図3】他の実施例の自動車用バンパの縦断面図であ
る。
る。
1 衝撃吸収部 2 造形部 3 表皮材 4 ボディ
Claims (1)
- 【請求項1】衝撃吸収可能な低発泡倍率の発泡体からな
る衝撃吸収部と、高発泡倍率の発泡体からなる造形部と
が同時成形にて一体的に成形され、表皮材が備えられて
いることを特徴とする自動車用バンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP623892U JPH0612221U (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 自動車用バンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP623892U JPH0612221U (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 自動車用バンパ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0612221U true JPH0612221U (ja) | 1994-02-15 |
Family
ID=11632934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP623892U Pending JPH0612221U (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 自動車用バンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0612221U (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004291810A (ja) * | 2003-03-27 | 2004-10-21 | Toyota Motor Corp | 歩行者保護用バンパアブソーバ |
JP2008120096A (ja) * | 2008-01-11 | 2008-05-29 | Kaneka Corp | 型内発泡成形装置及び方法並びに型内発泡成形品 |
JP2009062034A (ja) * | 2007-08-10 | 2009-03-26 | Nissan Motor Co Ltd | エネルギー吸収部材および車両用バンパ |
JP2009190623A (ja) * | 2008-02-15 | 2009-08-27 | Nissan Motor Co Ltd | 自動車用バンパー |
JP2016182859A (ja) * | 2015-03-25 | 2016-10-20 | トヨタ自動車東日本株式会社 | バンパー構造 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58202331A (ja) * | 1982-05-21 | 1983-11-25 | Honda Motor Co Ltd | 過給機付エンジン |
-
1992
- 1992-02-17 JP JP623892U patent/JPH0612221U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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