JPH06122166A - ウエザストリップ吸排気口部の製造方法 - Google Patents

ウエザストリップ吸排気口部の製造方法

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Publication number
JPH06122166A
JPH06122166A JP4274531A JP27453192A JPH06122166A JP H06122166 A JPH06122166 A JP H06122166A JP 4274531 A JP4274531 A JP 4274531A JP 27453192 A JP27453192 A JP 27453192A JP H06122166 A JPH06122166 A JP H06122166A
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JP
Japan
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piece
weather strip
intake
piece body
seal portion
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JP4274531A
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English (en)
Inventor
祐次 ▼高▲橋
Yuji Takahashi
Chikahisa Hayashi
知加久 林
Wataru Hattori
渉 服部
Masaru Ito
優 伊藤
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高分子材料の被覆・成形時における接続ピース
の変形を防止し、かつ、ウエザストリップの使用時にお
けるシール性能の低下を防止する。 【構成】押出成形法により得られたウエザストリップ前
駆体のシール部の一端と他端に、接続ピース9のピース
本体15両端を嵌合する。ピース本体15の左右両側部
を厚肉に、上下部は薄肉に形成する。接続ピース9の吸
排気口16の内部に支持棒26を挿入し、その先端がピ
ース本体15の内壁に当接し、基端が吸排気口16から
突出した状態とする。金型21内に接続ピース9の部分
を設置し、ゴムをキャビティ25内に射出充填する。成
形時には、ゴムの流動圧力がピース本体15に加えられ
るが、ピース本体15は非圧接方向には剛性を有してい
るとともに、圧接方向にも支持棒26により剛性を有す
る。このため、ピース本体15は変形されない。使用時
にはピース本体15は圧接方向に柔軟性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば自動車のスライデ
ィングルーフ等に設けられるシール部を有するウエザス
トリップに係り、詳しくは接続ピースの吸排気口からシ
ール部内に気体を注入してシール性の向上を図るように
したウエザストリップ吸排気口部の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図11に示すように、自動車
の天井部51の開口部に、サンルーフやムーンルーフ等
のスライディングルーフ52が設けられたものが知られ
ている。一般に、このスライディングルーフ52の周囲
にはウエザストリップ53が配設されている。このウエ
ザストリップ53には中空状のシール部54が設けられ
ており、このシール部54によってスライディングルー
フ52と開口部との間が密閉されるようになっている。
そして、上記のウエザストリップ53により、自動車の
走行時においてはスライディングルーフ52と開口部と
の隙間からの空気の出入りが防止され、降雨時において
は雨水の浸入が防止される。
【0003】また、近年では、自動車の高速走行時にお
けるウエザストリップ53のさらなるシール性能の向上
を図るべく、シール部54内部に気体を圧入する技術が
提案されるようになってきている(例えば実公平3−5
447号公報等)。この種の技術では、図12に示すよ
うに、長尺状に形成されたウエザストリップ前駆体55
のシール部54の一端と他端とが、接続ピース56が介
在された状態で連結される。接続ピース56は筒状のピ
ース本体57と、該ピース本体57から筒状に突出する
吸排気口58とを備えている。そして、前記ピース本体
57の両端がシール部54の一端と他端とに嵌合される
ことにより、ウエザストリップ前駆体55及び前記接続
ピース56が環状に連結される。
【0004】続いて、図13に示すように、前記嵌合部
分を含むピース本体57の周囲がウエザストリップ前駆
体55と同一の素材により金型59内で被覆され、成形
される。この被覆・成形により、両者55,57間が強
固に接続されるとともに、意匠性に優れたウエザストリ
ップ53が得られる。
【0005】そして、このウエザストリップ53がスラ
イディングルーフ52の周囲に取付けられ、該スライデ
ィングルーフ52の閉時には、図示しないポンプから圧
送された気体が吸排気口58からシール部54内に注入
される。これにより、シール部54が膨張して、開口部
とシール部54とが強固に密接し、高速走行時等におけ
る異音の発生が抑制される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、次に記すような問題があった。すなわ
ち、仮に前記接続ピース56のピース本体57を、柔軟
性素材により形成した場合には、前述の金型59内での
被覆・成形工程において、その被覆材料の流動圧力によ
りピース本体57が変形してしまうおそれがあった。そ
の結果、ピース本体57がウエザストリップ53使用時
における気体の通路を塞いでしまうおそれがあった。
【0007】一方、接続ピース56のピース本体57
を、剛性素材により形成した場合には、被覆・成形工程
においては変形しない。ところが、このピース本体57
は使用時においても変形されにくく弾性に乏しいため、
ウエザストリップ53はそのピース本体57の部分だ
け、シール力が低下してしまうこととなっていた。
【0008】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、吸排気口を有する接続
ピースの嵌合により環状に連結されるとともに、少なく
ともその嵌合部分には高分子材料が被覆・成形されてな
るウエザストリップにおいて、高分子材料の被覆・成形
時における接続ピースの変形を防止することが可能で、
かつ、ウエザストリップの使用時におけるシール性能の
低下を防止することの可能なウエザストリップ吸排気口
の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の発明は、長尺状に形成され、中空状
のシール部を有するウエザストリップ前駆体の前記シー
ル部の一端と他端に対して、非圧接方向には剛性を有
し、圧接方向には柔軟性を有する筒状のピース本体と、
該ピース本体から筒状に突出する吸排気口とを備えた接
続ピースのうち、前記ピース本体の両端を嵌合すること
により、前記ウエザストリップ前駆体及び前記接続ピー
スを環状に連結する工程と、前記吸排気口の内部に、先
端が前記ピース本体の内壁に当接し、かつ、基端が前記
吸排気口から突出するように支持棒を挿入し、該支持棒
をその挿入状態で固定する工程と、前記支持棒が前記吸
排気口の内部に固定された状態で、少なくとも前記シー
ル部と前記ピース本体との嵌合部分に高分子材料を被覆
して成形する工程と、前記成形完了後には、前記吸排気
口の内部から前記支持棒を抜き取る工程とを備えたこと
を特徴とするウエザストリップ吸排気口部の製造方法を
その要旨としている。
【0010】また、第2の発明は、長尺状に形成され、
中空状のシール部を有するウエザストリップ前駆体の前
記シール部の一端と他端に対して、柔軟性を有する筒状
のピース本体と、該ピース本体から筒状に突出する吸排
気口とを備えた接続ピースのうち、前記ピース本体の両
端を嵌合することにより、前記ウエザストリップ前駆体
及び前記接続ピースを環状に連結する工程と、前記シー
ル部に嵌合された前記ピース本体の略両端を塞いだ状態
で、前記吸排気口から気体又は液体を圧入して前記接続
ピース及び前記シール部に張力を付与する工程と、前記
接続ピース及び前記シール部に張力が付与された状態
で、少なくとも前記シール部と前記ピース本体との嵌合
部分に高分子材料を被覆して成形する工程と、前記成形
完了後には、前記接続ピースへの気体又は液体の圧入を
解除する工程とを備えたことを特徴とするウエザストリ
ップ吸排気口部の製造方法をその要旨としている。
【0011】
【作用】上記の構成によれば、第1の発明においては、
ウエザストリップ前駆体のシール部の一端と他端に対し
て、接続ピースのうち、ピース本体の両端が嵌合され
る。これにより、ウエザストリップ前駆体及び接続ピー
スは環状に連結される。次に、吸排気口の内部には、先
端がピース本体の内壁に当接し、かつ、基端が吸排気口
から突出するように支持棒が挿入され、支持棒はその挿
入状態で固定される。そして、支持棒が固定された状態
で、少なくともシール部とピース本体との嵌合部分には
高分子材料が被覆され成形される。その成形完了後に
は、吸排気口の内部から支持棒が抜き取られる。
【0012】ここで、高分子材料が被覆され成形される
際に、高分子材料による圧力がピース本体に加わったと
しても、ピース本体は、その非圧接方向には剛性を有し
ているとともに、ほぼ圧接方向には支持棒により支持固
定されている。このため、ピース本体はほとんど変形さ
れない。
【0013】また、ウエザストリップの使用時において
は、支持棒が抜き取られており、しかもピース本体はそ
の圧接方向に柔軟性を有しているので、圧接方向には容
易に撓んだり膨らんだりすることが可能となる。
【0014】さらに、第2の発明においては、ウエザス
トリップ前駆体のシール部の一端と他端に対して、接続
ピースのうち、ピース本体の両端が嵌合される。これに
より、ウエザストリップ前駆体及び接続ピースは環状に
連結される。次に、シール部に嵌合されたピース本体の
略両端が塞がれた状態で、吸排気口から気体又は液体が
圧入される。これにより、接続ピース及びシール部には
張力が付与される。そして、接続ピース及びシール部に
は張力が付与された状態で、少なくともシール部とピー
ス本体との嵌合部分には高分子材料が被覆され成形され
る。その成形完了後には、接続ピースへの気体又は液体
の圧入が解除される。
【0015】ここで、高分子材料が被覆され成形される
際に、高分子材料による圧力がピース本体に加わったと
しても、接続ピース及びシール部には張力が付与されて
いる。このため、ピース本体は所定の剛性を有している
こととなり、ほとんど変形されない。
【0016】また、ウエザストリップの使用時において
は、接続ピースへの気体の圧入が解除されており、しか
もピース本体は柔軟性を有しているので容易に撓んだり
膨らんだりすることが可能となる。
【0017】
【実施例】
(第1実施例)以下、第1の発明を具体化した第1実施
例を図1〜6に基づいて説明する。
【0018】図2,3に示すように、自動車1の天井部
2には略矩形状の開口部3が形成され、その開口部3に
は、自動車1の前後方向にスライドすることにより開口
部3を開閉可能なスライディングルーフ4が設けられて
いる。スライディングルーフ4は、透明で略矩形状のガ
ラス板5と、同ガラス板5の周囲に装着されたウエザス
トリップ6と、これらガラス板5及びウエザストリップ
6を支持するための金属製のスライドパネル7とを備え
ている。
【0019】図3,4に示すように、前記ウエザストリ
ップ6は、長尺状のウエザストリップ前駆体8と、該前
駆体8の一端と他端とを連結する接続ピース9と、接続
ピース9の周囲を覆うようにして形成された被覆部10
とから構成される。ウエザストリップ前駆体8はEPD
M(エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム)ソリッ
ドゴムにより形成されている。また、ウエザストリップ
前駆体8は中空状のシール部11と、同シール部11か
ら下方に延びるリップ部12と、断面逆コ字状のガラス
嵌合部13と、シール部11及びガラス嵌合部13によ
って形成されたスライドパネル嵌合部14とを備えてい
る。そして、ガラス嵌合部13には前記ガラス板5が嵌
め込まれ、スライドパネル嵌合部14には前記スライド
パネル7がそれぞれ嵌め込まれており、それぞれが移動
不能に固定されている。
【0020】また、図5に示すように、接続ピース9は
PVC(ポリ塩化ビニル)により形成されており、断面
長円状に形成された筒状のピース本体15と、同ピース
本体15の中心部から筒状に突出する吸排気口16とを
備えている。この吸排気口16の先端部とピース本体1
5の内部とは連通されている。また、ピース本体15の
左右両側部は厚肉に形成されており、上下部は薄肉に形
成されている。すなわち、ピース本体15は、ウエザス
トリップ6の非圧接方向(図の上下方向)には剛性を有
し、圧接方向(図の左右方向)には柔軟性を有してい
る。そして、このピース本体15の両端が前記シール部
11の一端と他端とに嵌合されることにより、ウエザス
トリップ前駆体8と接続ピース9とが環状に連結されて
いるのである。
【0021】さらに、前記被覆部10はウエザストリッ
プ前駆体8と同様、EPDMソリッドゴムにより形成さ
れており、前記ウエザストリップ前駆体8とほぼ同等の
断面形状となっている。なお、被覆部10は、接続ピー
ス9の吸排気口16の突出の妨げとならないように、ガ
ラス嵌合部13に相当する部分の一部が切欠かれてい
る。
【0022】また、前記天井部2には、図示しないポン
プが設けられているとともに、そのポンプは図示しない
ホースを介して吸排気口16に接続されている。そし
て、スライディングルーフ4の閉時には、ポンプからの
気体がホースを介して吸排気口16に圧送され、その吸
排気口16からシール部11内に注入される。この注入
により、ウエザストリップ6のシール部11が膨張す
る。このため、開口部3とシール部11とが強固に密接
することとなり、高速走行時等における異音の発生が抑
制されるようになっている。
【0023】次に、上記の被覆部10を成形するための
金型について簡単に説明する。図1に示すように、金型
21は下型22、上型23及び中型24より構成されて
おり、これら各型22〜24により前記被覆部10を成
形するためのキャビティ25が形成されている。そし
て、このようにして形成された金型21内の所定の箇所
に前記接続ピース9が設置可能となっている。
【0024】さて、上記の構成を有するウエザストリッ
プ6、特に、吸排気口16及びその近傍部分の製造方法
について説明する。まず、公知の押出成形法により、長
尺状をなすとともに、所定長に切断されたウエザストリ
ップ前駆体8が得られる。
【0025】続いて、図5に示すように、ウエザストリ
ップ前駆体8のシール部11の一端と他端に対し、前記
接続ピース9のピース本体15両端が嵌合される。これ
により、ウエザストリップ前駆体8と接続ピース9とが
環状に連結される。
【0026】次に、図1に示すように、吸排気口16の
内部に支持棒26が挿入される。このとき、支持棒26
の先端がピース本体15の内壁に当接し、かつ、基端が
吸排気口16から突出している必要がある。但し、支持
棒26は吸排気口16の内面との間に摩擦力が発生する
ほど充分に太いものである。従って、その摩擦力によ
り、支持棒26はその挿入状態で固定される。
【0027】そして、支持棒26が挿入固定された状態
で、環状に連結されたウエザストリップ前駆体8及び接
続ピース9は、続く被覆・成形工程に供される。すなわ
ち、前述した金型21内に、接続ピース9の部分が設置
され、吸排気口16及び支持棒26がセットされる。そ
して、図示しないゲートより溶融されたEPDMソリッ
ドゴムがキャビティ25内に射出される。その後、上記
ゴムの射出が一定時間継続されることにより、図6に示
すように、該ゴムがキャビティ25内に充填される。成
形完了後には、ウエザストリップ前駆体8及び接続ピー
ス9は金型21から取り出され、吸排気口16の内部か
ら支持棒26が抜き取られる。このようにして、図4に
示すように、環状で、かつ、吸排気口16を有するウエ
ザストリップ6が得られるのである。
【0028】ここで、EPDMソリッドゴムが被覆され
成形される際には、同ゴムの流動圧力がピース本体15
に加えられる。しかし、本実施例では、ピース本体15
は、左右両側部が厚肉に形成されていることから、ウエ
ザストリップ6の非圧接方向には剛性を有している。ま
た、ピース本体15は、支持棒26により支持固定され
ていることから、ほぼ圧接方向(図の左右方向)にも剛
性を有している。このため、ゴムの流動圧力がピース本
体15に加えられたとしても、ピース本体15はほとん
ど変形されない。従って、ピース本体15の変形により
気体の通路が塞がれてしまうおそれがない。
【0029】また、ウエザストリップ6を使用する段階
においては、既に支持棒26が抜き取られており、しか
もピース本体15はその上下部が薄肉に形成されている
ことから、圧接方向に柔軟性を有している。従って、ウ
エザストリップ6は、ピース本体15の存在する部分に
おいても、その圧接方向には容易に撓んだり膨らんだり
することが可能となり、高速走行時においても充分なシ
ール性を確保することができる。
【0030】さらに、本実施例では、ピース本体15が
隠れるように被覆部10が形成されているとともに、そ
の被覆部10がウエザストリップ前駆体8とほぼ同等の
外観形状を有しているので、その接続部分は識別されに
くい。このため、被覆部10を形成しない場合に比べて
ウエザストリップ6の外観の向上を図ることができる。
また、この被覆部10が嵌合部分にも被覆されているこ
とから、被覆部10が接着剤としての役割を果たす。そ
のため、その嵌合部分の接合状態をより強固なものとす
ることができる。
【0031】(第2実施例)以下、第2の発明を具体化
した第2実施例を図7〜9に基づいて説明する。但し、
本実施例において、前記第1実施例と同一の部材につい
ては同一の符号を付して説明を省略し、異なった点につ
いてのみ説明する。
【0032】本実施例においては、図8に示すように、
接続ピース31のピース本体32が、いずれの箇所にお
いてもほぼ等しい肉厚に形成され、全体として柔軟性を
有している点で、前記第1実施例とは大きく異なってい
る。しかも、このピース本体32は、前記第1実施例の
ピース本体15よりも長めに形成されている。
【0033】また、被覆部10を成形するための金型3
3についても、上記第1実施例の金型21と同じものを
用いうるが、図9に示すように、金型33の両側には、
ウエザストリップ前駆体8を強固に挟持することの可能
なクランパ34,35が設けられているという点で、第
1実施例とは異なっている。また、金型33には、図示
しない空気圧送装置が設けられており、同空気圧送装置
から吸排気口16内に空気を圧送することができるよう
になっている。
【0034】次に、本実施例における吸排気口16及び
その近傍部分の製造方法の特徴部分について説明する。
まず、ウエザストリップ前駆体8のシール部11の一端
と他端に対し、前記接続ピース31のピース本体32両
端が嵌合され、ウエザストリップ前駆体8と接続ピース
31とが環状に連結される。
【0035】次に、図7,9に示すように、環状に連結
されたウエザストリップ前駆体8及び接続ピース31の
うち、吸排気口16及びその近傍部分が金型33にセッ
トされる。但し、このとき、シール部11に嵌合されて
いるピース本体32は、金型33からはみ出ている。そ
して、前記クランパ34,35により、金型33両側に
おけるウエザストリップ前駆体8がピース本体32ごと
強固に挟持される。すると、ピース本体32の両端部は
塞がれた状態となる。
【0036】この状態で、前記空気圧送装置から空気が
圧送される。すると、図の矢印で示すように、空気は吸
排気口16から圧送され、ピース本体32内部に空気が
圧入される。このとき、ピース本体32の両端部はクラ
ンパ34,35により塞がれた状態となっているので、
接続ピース31及び一部のシール部11には張力が付与
される。そして、接続ピース31及び一部のシール部1
1に張力が付与された状態で、溶融されたEPDMソリ
ッドゴムがキャビティ25内に射出、充填される。その
成形完了後には、接続ピース31への空気の圧入が解除
される。このようにして、前記第1実施例と同様に、環
状で、かつ、吸排気口16を有するウエザストリップ6
が得られるのである。
【0037】ここで、EPDMソリッドゴムが被覆され
成形される際には、同ゴムの流動圧力がピース本体32
に加えられる。しかし、本実施例では、ピース本体32
には空気の圧入により張力が付与されていることから、
同ピース本体32は剛性を有している。このため、ゴム
の流動圧力がピース本体32に加えられたとしても、ピ
ース本体32はほとんど変形されず、ピース本体32の
変形によりウエザストリップ6使用時における気体の通
路が塞がれてしまうおそれがない。
【0038】また、ウエザストリップ6を使用する段階
においては、既に接続ピース31への空気の圧入が解除
されていることから、接続ピース31は柔軟性を有して
いる。従って、ウエザストリップ6は、ピース本体32
の存在する部分においても、容易に撓んだり膨らんだり
することが可能となり、高速走行時においても充分なシ
ール性を確保することができるという前記第1実施例と
同等の効果を奏する。
【0039】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部
を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記第1実施例では、ウエザストリップ6の非圧
接方向には剛性を有し、圧接方向には柔軟性を有するよ
う、ピース本体15の左右両側部を厚肉に形成し、上下
部を薄肉に形成したが、その外にも、次のような構成と
してもよい。すなわち、例えば図10に示すように、ピ
ース本体41の肉厚を均等にするとともに、ピース本体
41の左右両側部を硬質樹脂により形成し、上下部を軟
質樹脂により形成するような構成としてもよい。
【0040】(2)前記第2実施例では、空気圧送装置
により吸排気口16内に空気を圧送するようにしたが、
その他の気体(窒素、アルゴン等)を圧送するようにし
てもよい。また、水等の液体を圧送するようにしてもよ
い。
【0041】(3)前記第2実施例では、ピース本体3
2を、いずれの箇所においてもほぼ等しい肉厚に形成し
たが、全体として柔軟性を有していれば、肉厚は均等で
なくともよい。
【0042】(4)前記各実施例では、ウエザストリッ
プ前駆体8の素材としてEPDMソリッドゴムを採用
し、接続ピース9,31の素材としてPVCを採用した
が、これらの素材は上記のものに特に限定されるもので
はなく、用途等に応じて適宜変更してもよい。
【0043】(5)前記各実施例では、ウエザストリッ
プ6をスライディングルーフ4の周囲に装着するように
したが、天井部2の開口部3に設けるような構成として
もよい。
【0044】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明における
ウエザストリップ吸排気口の製造方法によれば、吸排気
口を有する接続ピースの嵌合により環状に連結されると
ともに、少なくともその嵌合部分には高分子材料が被覆
・成形されてなるウエザストリップにおいて、高分子材
料の被覆・成形時における接続ピースの変形を確実に防
止することができるとともに、しかも、ウエザストリッ
プの使用時におけるシール性能の低下を防止することが
できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明を具体化した第1実施例において、
接続ピースを設置した状態を示す金型の断面図である。
【図2】第1実施例において、自動車の天井部に設けら
れたスライディングルーフを示す部分斜視図である。
【図3】第1実施例におけるスライディングルーフを示
す部分断面図である。
【図4】第1実施例におけるウエザストリップの吸排気
口及びその近傍を示す部分斜視図である。
【図5】第1実施例においてウエザストリップ前駆体と
接続ピースとが連結される状態を示す分解斜視図であ
る。
【図6】第1実施例において、被覆部を形成すべく金型
のキャビティにゴムを充填した状態を示す断面図であ
る。
【図7】第2の発明を具体化した第2実施例において、
接続ピースを設置した状態を示す金型の断面図である。
【図8】第2実施例における接続ピースを示す斜視図で
ある。
【図9】第2実施例における接続ピース及び被覆部を形
成するための金型等を示す部分平面図である。
【図10】第1の発明の別の実施例における接続ピース
を示す断面図である。
【図11】従来技術におけるスライディングルーフを示
す部分断面図である。
【図12】従来技術において、ウエザストリップ前駆体
に接続ピースを嵌合させた状態を示す部分斜視図であ
る。
【図13】従来技術において、接続ピースを設置した状
態を示す金型の断面図である。
【符号の説明】
8…ウエザストリップ前駆体、9,31…接続ピース、
11…シール部、15,32,41…ピース本体、16
…吸排気口、26…支持棒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 31:26 4F 31:58 4F (72)発明者 服部 渉 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成 株式会社内 (72)発明者 伊藤 優 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状に形成され、中空状のシール部
    (11)を有するウエザストリップ前駆体(8)の前記
    シール部(11)の一端と他端に対して、非圧接方向に
    は剛性を有し、圧接方向には柔軟性を有する筒状のピー
    ス本体(15,41)と、該ピース本体(15,41)
    から筒状に突出する吸排気口(16)とを備えた接続ピ
    ース(9)のうち、前記ピース本体(15,41)の両
    端を嵌合することにより、前記ウエザストリップ前駆体
    (8)及び前記接続ピース(9)を環状に連結する工程
    と、 前記吸排気口(16)の内部に、先端が前記ピース本体
    (15,41)の内壁に当接し、かつ、基端が前記吸排
    気口(16)から突出するように支持棒(26)を挿入
    し、該支持棒(26)をその挿入状態で固定する工程
    と、 前記支持棒(26)が前記吸排気口(16)の内部に固
    定された状態で、少なくとも前記シール部(11)と前
    記ピース本体(15,41)との嵌合部分に高分子材料
    を被覆して成形する工程と、 前記成形完了後には、前記吸排気口(16)の内部から
    前記支持棒(26)を抜き取る工程とを備えたことを特
    徴とするウエザストリップ吸排気口部の製造方法。
  2. 【請求項2】 長尺状に形成され、中空状のシール部
    (11)を有するウエザストリップ前駆体(8)の前記
    シール部(11)の一端と他端に対して、柔軟性を有す
    る筒状のピース本体(32)と、該ピース本体(32)
    から筒状に突出する吸排気口(16)とを備えた接続ピ
    ース(31)のうち、前記ピース本体(32)の両端を
    嵌合することにより、前記ウエザストリップ前駆体
    (8)及び前記接続ピース(31)を環状に連結する工
    程と、 前記シール部(11)に嵌合された前記ピース本体(3
    2)の略両端を塞いだ状態で、前記吸排気口(16)か
    ら気体又は液体を圧入して前記接続ピース(31)及び
    前記シール部(11)に張力を付与する工程と、 前記接続ピース(31)及び前記シール部(11)に張
    力が付与された状態で、少なくとも前記シール部(1
    1)と前記ピース本体(32)との嵌合部分に高分子材
    料を被覆して成形する工程と、 前記成形完了後には、前記接続ピース(31)への気体
    又は液体の圧入を解除する工程とを備えたことを特徴と
    するウエザストリップ吸排気口部の製造方法。
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