JP3235471B2 - ウェザーストリップ,その成形方法及び成形装置 - Google Patents

ウェザーストリップ,その成形方法及び成形装置

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JP3235471B2
JP3235471B2 JP16112696A JP16112696A JP3235471B2 JP 3235471 B2 JP3235471 B2 JP 3235471B2 JP 16112696 A JP16112696 A JP 16112696A JP 16112696 A JP16112696 A JP 16112696A JP 3235471 B2 JP3235471 B2 JP 3235471B2
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哲行 宮代
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Tokai Kogyo Co Ltd
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  • Seal Device For Vehicle (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,自動車の各部のシール材として
使用される,コーナーピースを内蔵したウェザーストリ
ップ,その成形方法及び成形装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来,自動車のドア部,ウィンド部,トラ
ンク部及びルーフサイド部等には,雨水,洗車時の水が
車内に浸入するのを防止するためにウェザーストリップ
が設けてある。
【0003】一例として,自動車のトランク部に取付け
るウェザーストリップについて説明する。図11,図1
3に示すごとく,自動車のトランク部8における開口縁
部82にはフランジ81が突設され,このフランジ81
に対しウェザーストリップ9が取付けてある。図11,
図12に示すごとく,上記ウェザーストリップ9は,押
出成形された長尺のゴム状弾性体で,断面略円形でスポ
ンジ状の中空シール部91と,断面略U字形のトリム9
3とよりなる。上記ウェザーストリップ9は,上記トリ
ム93によりフランジ81に装着する。
【0004】上記トリム93の内側対向面939におい
ては,保持リップ95が上記トリム93と一体的かつ互
いに対向するよう設けてある。更に,上記保持リップ9
5は,上記フランジ81を挟着するよう弾性的に構成さ
れている。上記トリム93の開口部930には,シール
リップ96と共に水切りリップ97が一体的に付設さ
れ,それぞれの先端は上記開口縁部82に密着する。
【0005】ところで,上記開口縁部82の形状として
は種々の形状が考えられるが,いずれの場合も曲折した
コーナー部を有している(図13参照)。そして,上記
コーナー部において,上記中空シール部91は,後述の
図6(a),図7(a),図8(a)に示すごとく変形
し,その結果中空シール部91のシール機能が低下する
おそれがある。
【0006】このような不具合を防止するため,図1
1,図12に示すごとく,上記中空シール部91の内部
には上記曲折したコーナー部に応じた位置にコーナーピ
ース92を配置してある。上記コーナーピース92は断
面が略円形の部材であって,その存在により上記中空シ
ール部91の変形を防止することができる。
【0007】次に,上記ウェザーストリップ9にコーナ
ーピース92を配置する従来方法につき説明する。ま
ず,ゴム状弾性体を成形後,所定の長さに裁断しウェザ
ーストリップ9となす。次いで,図12に示すごとく,
上記中空シール部91の開口端900に予め所望の形状
に成形したコーナーピース92を挿入する。次いで,上
記開口端900よりノズル99を挿入する。上記ノズル
99より空気を噴出させ,上記コーナーピース92を上
記中空シール部91の所定の位置に圧入する。以上によ
りコーナーピース92を配置したウェザーストリップ9
を得た。
【0008】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来のウ
ェザーストリップ9には以下に示す問題点がある。上記
ウェザーストリップ9において,コーナーピース92は
中空シール部91内に固定されていない。このため,ウ
ェザーストリップ9を開口縁部82に取付ける際に上記
コーナーピース92の位置がずれてしまい,曲折したコ
ーナー部における中空シール部91の変形防止という目
的を確実に達成できないおそれがある。
【0009】また,図13に示すごとき形状の開口縁部
82に,上記ウェザーストリップ9を取付ける場合に
は,以下に示す問題が発生する。即ち,図13に示す開
口縁部82は,手前側の端部を構成する下水平部82
0,立ち上がり部821及び上水平部822と,手前側
から奥側へと延びる側部823と,奥側を構成する奥側
水平部824とよりなる。
【0010】そして,上記下水平部820と立ち上がり
部821との間には垂直曲折部831が形成され,上記
立ち上がり部821と上水平部822との間には水平曲
折部832が形成されている。また,上記上水平部82
2と側部823との間には,平面曲折部833が形成さ
れている。そして,これらの各曲折部831,832,
833が上記手前側の端部と側部823との間を連結す
るコーナー部88となる。また,上記側部823と奥側
水平部824との間は,平面曲折部835よりなるコー
ナー部880により連結されている。
【0011】このような形状の開口縁部82に上記ウェ
ザーストリップ9を設けた場合,中空シール部11は,
上記垂直曲折部831と水平曲折部832と水平曲折部
834とにおいて異なる状態に変形する。即ち,上記垂
直曲折部831においては,中空シール部11は垂直の
L字形状に曲げられるため,後述する図6(a)に示す
ごとく,垂直方向に変形する。一方,水平曲折部832
においては,中空シール部11は水平のL字形状に曲げ
られるため,後述する図7(a)に示すごとく,水平方
向に変形する。
【0012】また,平面曲折部833においては,中空
シール部11は平面方向のL字形状に曲げられるため,
後述する図8(a)に示すごとく,垂直方向に変形す
る。そして,上記変形によりコーナー部88におけるウ
ェザーストリップ9のシール性が低下するおそれがあ
る。
【0013】本発明は,かかる問題点に鑑み,複数の方
向に曲折変形するコーナー部に設けた場合においても,
中空シール部の変形を防止でき,優れたシール性を発揮
することができる,ウェザーストリップ,その成形方法
及び成形装置を提供しようとするものである。
【0014】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,中空シール部の
内部に部分的にコーナーピースを配置してなるウェザー
ストリップにおいて,上記コーナーピースの長辺の両端
部は上記中空シール部の内壁における対向する2つの壁
面に対して接合され,一方,上記コーナーピースの両側
面と中空シール部の内壁との間には空隙部分を有してな
り,また,上記コーナーピースの長辺の方向は,被取付
体のコーナー部に上記ウェザーストリップを配設した
時,上記中空シール部が偏平化しようとする偏平化方向
と同じ方向に設けてあり, また,上記中空シール部には
複数のコーナーピースを有し,該複数のコーナーピース
の長辺の方向は,少なくとも2つの上記コーナーピース
において異なることを特徴とするウェザーストリップに
ある。
【0015】本発明の作用につき,以下に説明する。本
発明にかかるウェザーストリップにおいては,コーナー
ピースの長辺の両端部は中空シール部の対向する2つの
壁面の間に接合して設けてある(図6(b),図7
(b),図8(b)参照)。これにより,上記中空シー
ル部は,上記コーナーピースの長辺により連結された壁
面の方向に対する剛性が高まり,この方向には変形し難
くなる。
【0016】即ち,ウェザーストリップをコーナー部に
配設したとき,その曲折により中空シール部の直径が小
さくなる方向,即ち偏平化方向と同じ方向に上記コーナ
ーピースの長辺が設けてあるので,上記中空シール部の
変形が防止できる。なお,上記偏平化方向とは,上記中
空シール部にコーナーピースを持たないウェザーストリ
ップをコーナー部に配設した場合,中空シール部はある
特定の方向に径が縮小し,その断面形状が偏平化する。
この場合の偏平化の発生した方向が偏平化方向である。
【0017】また,上記コーナーピースの両側面は空隙
部分を有しており,この空隙部分が,中空シール部のシ
ール性の維持に必要とされる弾性を保持することができ
る。
【0018】以上のように,本発明によれば,複数の方
向に曲折変形するコーナー部に設けた場合においても,
中空シール部の変形を防止でき,優れたシール性を発揮
することができる,ウェザーストリップ,その成形方法
及び成形装置を提供することができる。
【0019】次に,請求項2の発明のように,上記コー
ナーピースの長辺の断面形状は長方形とすることができ
る。これ以外にも,三角形,台形,正方形,だ円等とい
う形状とすることができる。なお,上記『長方形』と
は,その各辺が若干曲面状となるような場合も含んだ意
味である。また,上記長辺とは,中空シール部の直径方
向断面におけるコーナーピースの長さ方向の辺,つまり
中空シール部の内壁に接合されている方向の辺をさして
いる。
【0020】また,請求項の発明において,上記中空
シール部には複数のコーナーピースが設けてあり,か
つ,上記複数のコーナーピースの長辺の方向は,少なく
とも2つの上記コーナーピースにおいて異なっている
【0021】これにより,前述した図13に示すごと
く,複数のコーナー部に連続的にウェザーストリップを
設けた場合においても,各コーナー部に相当する位置
に,それぞれ上記のごとくコーナーピースを設けておく
ことにより,その中空シール部の変形は発生しない。
【0022】即ち,上記コーナーピースは,例えば,後
述する実施形態例1のように,コーナーピースの長辺を
コーナー部の曲折方向に応じて,中空シール部の偏平化
方向と同じ方向に,例えば,横方向,縦方向,再び横方
向となるよう設ける。また,コーナー部の曲折方向によ
っては,上記長辺を斜方向に設けることもできる。
【0023】請求項の発明は,請求項1又は2のウェ
ザーストリップを成形する方法において,上記中空シー
ル部を押出成形しながら,該中空シール部の内部へ部分
的にコーナーピースを押出成形することを特徴とするウ
ェザーストリップの成形方法にある。これにより,コー
ナーピース及び中空シール部を一つの工程,一つの装置
により容易に成形することができる。このため,製造コ
ストを安価とすることができる。
【0024】次に,請求項の発明は,請求項のウェ
ザーストリップを成形する方法において,上記中空シー
ル部を押出成形しながら,該中空シール部の内部へ部分
的にコーナーピースを押出成形すると共に,該コーナー
ピースの押出成形は,その長辺の方向が所望する方向と
なるように,押出方向を変えて行うことを特徴とするウ
ェザーストリップの成形方法にある。
【0025】これにより,前述の請求項に示したごと
く,複数のコーナー部にそれぞれ上記のごとく偏平化方
向と同方向にコーナーピースを任意に配設したウェザー
ストリップを容易に製造することができる。
【0026】次に,請求項の発明は,請求項1又は2
のウェザーストリップを成形する装置において,上記中
空シール部を押出成形する外部口金と,該外部口金の内
側に配設されていると共に上記外部口金より押出されて
くる中空シール部の内部に間欠的にコーナーピースを押
出しする内部口金と,上記内部口金にコーナーピースの
成形材料を送入する送入部とを有してなり,かつ該内部
口金は回動可能に設けてあることを特徴とするウェザー
ストリップの成形装置にある。
【0027】この成形装置を使用することにより,上記
内部口金を,同時に押出成形されてくる中空シール部の
内部において,任意の方向に回動し,コーナーピースの
長辺の方向を任意に変えることができる。これにより,
前述の請求項3に示したごとく,複数のコーナー部にそ
れぞれ上記のごとく偏平化方向と同方向にコーナーピー
スを任意に配設したウェザーストリップを容易に製造す
ることができる。
【0028】次に,請求項の発明のように,上記内部
口金は,上記コーナーピースを押出成形する出口部と,
該出口部に隣接して上記コーナーピースの長辺の両端部
を中空シール部の内壁に向けて押出す端部開口部を有す
ることが好ましい。
【0029】この装置を用いることにより,前述の請求
項1に示したごとく,上記コーナーピースの長辺は上記
中空シール部の内壁における対向する2つの壁面に対し
て接合することができる。これにより,上記コーナーピ
ースの両側面と中空シール部の内壁との間に,空隙部分
を有するウェザーストリップを容易に製造することがで
きる。
【0030】次に,上記ウェザーストリップを成形する
方法として,上記中空シール部は予め成形しておき,次
いで,該中空シール部の内部へ部分的に上記コーナーピ
ースを押出成形する方法がある。
【0031】この場合には,中空シール部とコーナーピ
ースとの成形工程を分離できる。そのため,中空シール
部を予め大量生産しておき,コーナーピースの長辺の方
向,コーナーピースの長さ,コーナーピースの配置間隔
が異なる,少量使用向けの,ウェザーストリップを,そ
の注文に応じて,容易にしかも安価に製造することがで
きる。また,上記コーナーピースの押出成形は,その長
辺の方向が所望する方向となるように,押出方向を変え
て行うことが好ましい。
【0032】次に,上記ウェザーストリップを成形する
装置としては,上記中空シール部の内部に挿入し,上記
コーナーピースを押出成形する内部口金と,該内部口金
に上記コーナーピースの成形材料を送入する送入部とを
有してなり,かつ上記内部口金は回動可能に設けてある
成形装置がある。
【0033】この成形装置を使用することにより,コー
ナーピースの長辺の方向を任意の方向に変えることがで
きる。これにより,上記のごとく,中空シール部のシー
ル性を維持することができる,優れたウェザーストリッ
プを成形することができる。
【0034】また,上記内部口金は,上記コーナーピー
スを押出成形する出口部と,該出口部に隣接して上記コ
ーナーピースの長辺の両端部を中空シール部の内壁に向
けて押出す端部開口部を有することが好ましい。この装
置を用いることにより,上記コーナーピースの長辺は上
記中空シール部の内壁における対向する2つの壁面に対
して接合される。また,上記コーナーピースの両側面と
中空シール部の内壁との間に,空隙部分を有するウェザ
ーストリップを容易に製造することができる。
【0035】なお,上記ウェザーストリップの材料とし
ては,例えば,各種の加硫ゴム,常温硬化型ゴム(シリ
コーン系,アクリル系),各種の樹脂を用いることがで
きる。
【0036】
【発明の実施の形態】
実施形態例1 本発明の実施形態例にかかるウェザーストリップ,その
成形方法及び成形装置につき,図1〜図8を用いて説明
する。図3に示すごとく,本例のウェザーストリップ1
は,中空シール部11の内部に部分的にコーナーピース
12を配置してなる。上記コーナーピース12の長辺の
上下の端部123は,上記中空シール部11の内壁11
0における,上下に対向する2つの壁面に対して接合さ
れ,一方,上記コーナーピース12の両側の側面120
と中空シール部11の内壁110との間には空隙部分1
0を有する。
【0037】そして,上記コーナーピース12は,中空
シール部11に複数個設けてある。各コーナーピース1
2の長辺の方向は,図5に示すごとく,前述の図13に
示した被取付体であるトランク部8の開口縁部82にお
けるコーナー部88に,上記ウェザーストリップ1を配
設した時,上記中空シール部11が偏平化しようとする
偏平化方向と同じ方向に設けてある。
【0038】即ち,後述する図6(b),図7(b),
図8(b)に示すごとく,各コーナーピース12は,コ
ーナー部の曲折方向に応じて,その長辺が後述のトリム
13に対して横方向または縦方向となるように設けてあ
る。また,図3に示すごとく,上記コーナーピース12
の長辺の断面形状は略長方形である。
【0039】また,図3に示すごとく,上記ウェザース
トリップ1は,押出成形された長尺の弾性体で,断面略
円形のスポンジ状の中空シール部11と断面略U字形
で,上記開口縁部82に取り付くトリム13とよりな
る。なお,上記コーナーピース12も中空シール部11
と同様にスポンジ状である。また,上記トリム13には
補強用の芯金14と,上記開口縁部82に取り付けるた
めのリップ部15とが設けてある。上記リップ部15
は,上記トリム13に対し一体的かつ互いに対向するよ
う設けてある。
【0040】次に,上記ウェザーストリップ1の成形装
置2につき説明する。図1,図2に示すごとく,上記成
形装置2は,上記中空シール部11を押出成形する外部
口金21と,該外部口金21の内側に配設されていると
共に上記外部口金21より押出されてくる中空シール部
11の内部に間欠的にコーナーピース12を押出しする
内部口金22とを有する。また,上記内部口金22に連
通する内部パイプ225はコーナーピース12の成形材
料を送入する送入部229を有している。また,上記成
形装置2の側面には,上記中空シール部11の成形材料
を供給する供給部210が設けてある。
【0041】そして,上記内部口金22は回動可能に設
けてあり,上記内部口金22を回動させるためのハンド
ル228が上記内部口金22の端部に連結してある。ま
た,上記成形装置2には,ハンドル228を用いて内部
口金22を回動させる際の基準となるガイド部227が
設けてある。
【0042】図1,図3,図4に示すごとく,上記内部
口金22は,上記コーナーピース12を押出成形する出
口部220と,該出口部220に隣接して上記コーナー
ピース12の長辺の両端部123を中空シール部11の
内壁110に向けて押出すための端部開口部221を有
する。
【0043】次に,上記成形装置2を用いた成形方法に
つき説明する。図1に示すごとく,上記成形装置2の供
給部210より成形材料Aを供給し,外部口金21を用
いて中空シール部11とトリム13とを押出成形してい
く。このとき,図5に示す下水平部820にかかる所望
の長さの中空シール部11を成形した後,図5の垂直曲
折部831に相当する部分の中空シール部11を整形し
つつ,その内部に図4に示すごとく,出口部220を横
方向にした内部口金22から成形材料Bを押出成形す
る。
【0044】これにより,上記垂直曲折部831に図6
(b)に示すごとく,長辺が横方向に設けられたコーナ
ーピース12が成形される。また,垂直曲折部831の
部分を成形した後は,内部口金22からのコーナーピー
ス12の成形を中止する。
【0045】これにより,図5に示すごとく,コーナー
部88のA−A線,即ち下水平部820と立ち上がり部
821との間の垂直曲折部831に設けられたコーナー
ピース12を成形した。また,この部分に設けた上記コ
ーナーピース12はその長辺が,図6(a),(b)に
示すごとく,この部分における上記中空シール部11の
偏平化方向と同じ,横方向に設けてある。また,成形材
料Aは依然として供給を続け,立ち上がり部821に設
けられる部分を成形し続けた。
【0046】次いで,上記水平曲折部832の部分を成
形する時点には,図2に示すごとく,内部口金22の方
向をハンドル228を用いて変更し,その後,再度,成
形材料Bの供給を開始する。そして,図5に示すごと
く,コーナー部88のB−B線,即ち立ち上がり部82
1と上水平部822との間の水平曲折部832に設けら
れたコーナーピース12を成形した。
【0047】また,この部分に設けた上記コーナーピー
ス12はその長辺が,図7(a),(b)に示すごと
く,この部分における上記中空シール部11の偏平化方
向と同じ,縦方向に設けてある。その後,水平曲折部8
32の部分を成形した後は,内部口金22からのコーナ
ーピース12の成形を中止する。また,成形材料Aは依
然として供給を続け,上水平部822に設けられる部分
を成形し続けた。
【0048】次いで,上記平面曲折部分833の部分を
成形する時点には,図1に示すごとく,内部口金22の
方向をハンドル228を用いて変更し,その後,再度,
成形材料Bの供給を開始する。そして,図5に示すごと
く,コーナー部88のC−C線,即ち上水平部822と
側部823との間の平面曲折部833に設けられたコー
ナーピース12を成形した。
【0049】また,この部分に設けた上記コーナーピー
ス12はその長辺が図8(a),(b)に示すごとく,
この部分における上記中空シール部11の偏平化方向と
同じ,横方向に設けてある。その後,平面曲折部833
の部分を成形した後は,内部口金22からのコーナーピ
ース12の成形を中止する。また,成形材料Bは依然と
して供給を続け,側部823に設けられる部分を成形し
続けた。
【0050】その後,以上と同様の手順に従って,他の
コーナー部880にかかるコーナーピース12及び中空
シール部11とよりなるウェザーストリップ1を押出成
形する。以上により,本例にかかるウェザーストリップ
1を得る。また,ウェザーストリップ1は,開口縁部8
2に装着されるまでは直線形態にある。
【0051】次に,本例における作用効果につき説明す
る。ところで,上記コーナーピース12を設けていない
ウェザーストリップ7を図5に示すごときコーナー部8
8に設けた場合には,垂直曲折部831,水平曲折部8
32,平面曲折部833においては,図6(a),図7
(a)及び図8(a)に示すごとく,中空シール部11
が大きく変形し,この部分において,シール性が失われ
てしまう。
【0052】本例のウェザーストリップ1においては,
コーナーピース12の長辺の両端部123は中空シール
部11の対向する2つの壁面の間に接合して設けてあ
り,かつ上記長辺の方向は上記コーナーピース12を設
けていないウェザーストリップ7の中空シール部11が
垂直曲折部831,水平曲折部832,平面曲折部83
3において変形する方向,即ち偏平化方向と一致させて
ある。(図6(b),図7(b),図8(b))。これ
により,上記中空シール部11の剛性が高まり,上記偏
平化方向には変形し難くなる。
【0053】また,上記コーナーピース12の両側の側
面120は空隙部分10を有しており,この空隙部分1
0が,中空シール部11のシール性の維持に必要とされ
る弾性を保持することができる。
【0054】また,本例の成形方法及び成形装置2によ
れば,上記のごとき優れたウェザーストリップ1におけ
る,コーナーピース12及び中空シール部11を一つの
工程,一つの装置により容易に成形することができる。
このため,製造コストを安価とすることができる。
【0055】以上のように,本例によれば,複数の方向
に曲折変形するコーナー部88に設けた場合において
も,中空シール部11の変形を防止でき,優れたシール
性を発揮することができる,ウェザーストリップ1,そ
の成形方法及び成形装置2を提供しようとすることがで
きる。
【0056】実施形態例2 本例は,図9,図10に示すごとく,実施形態例1に示
したウェザーストリップ1の製造方法であって,中空シ
ール部11とコーナーピース12とを別々に成形した成
形方法につき説明するものである。
【0057】まず,通常の成形装置を用いて,中空シー
ル部11,トリム13を同時に押出成形し,所望の長さ
に裁断し,コーナーピース12のない状態のウェザース
トリップ1を得た。次いで,図9(b)に示すごとく,
上記中空シール部11の内部300に対し,内部口金3
を挿入し,該内部口金3に対し成形材料Bを供給した。
なお,上記内部口金3は,長いパイプ状を呈し,実施形
態例1に示した内部口金22と同様の出口部220,端
部開口部221を,その先端部に有する。
【0058】供給された成形材料Bは内部口金3の出口
部220より押出され,図9(a)に示すごとく長辺が
縦方向となったコーナーピース12を成形した。なお,
この時,上記内部口金3は図中に示す矢線Y方向に引き
抜きつつコーナーピース12の成形を行った。その後,
所望の長さのコーナーピース12が成形された段階で成
形材料Bの供給を停止した。しかし,上記内部口金3は
継続して引き抜き続けた。
【0059】その後,再び上記コーナーピース12(た
だし,その長辺方向を横向きとした。)を設けたいと思
う位置に上記内部口金22の出口部220が到達した。
図10(b)に示すごとく,そこで,上記内部口金3を
回転させ,その出口部220の方向が変わった後に,成
形材料Bを再度供給した。これにより,図10(a)に
示すごとく,長辺が横向きとなったコーナーピース12
を成形した。
【0060】その後,所望の長さのコーナーピース12
が成形された段階で成形材料Bの供給を停止した。しか
し,上記内部口金3は継続して引き抜き続けた。以上の
手順を,所望のコーナーピース12のすべてが得られる
まで,適宜繰返す。以上により,本例にかかるウェザー
ストリップ1を得る。また,ウェザーストリップ1は,
開口縁部82に装着されるまでは直線形態にある。その
他は,実施形態例1と同様である。
【0061】本例の成形方法においては,中空シール部
11とコーナーピース12との成形工程を分離できる。
そのため,中空シール部11を予め大量生産しておき,
コーナーピース12の長辺の方向,コーナーピース12
の長さ,コーナーピース12の配置間隔が異なる,少量
使用向けの,ウェザーストリップ1を,その注文に応じ
て,容易にしかも安価に製造することができる。その他
は実施形態例1と同様の作用効果を有する。
【0062】
【発明の効果】上記のごとく,本発明によれば,複数の
方向に曲折変形するコーナー部に設けた場合において
も,中空シール部の変形を防止でき,優れたシール性を
発揮することができる,ウェザーストリップ,その成形
方法及び成形装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1にかかる,ウェザーストリップの
製造装置の長辺の方向が横方向のコーナーピースを作る
際の,(a)正面図,(b)側面断面図,(c)背面
図。
【図2】実施形態例1にかかる,ウェザーストリップの
製造装置の長辺の方向が縦方向のコーナーピースを作る
際の,(a)正面図,(b)側面断面図,(c)背面
図。
【図3】実施形態例1にかかる,ウェザーストリップの
断面説明図。
【図4】実施形態例1にかかる,内部口金の出口部の説
明図。
【図5】実施形態例1にかかる,被取付体であるトラン
ク部の開口縁部における,ウェザーストリップのコーナ
ーピースの配設状態を示す説明図。
【図6】実施形態例1にかかる,コーナー部の垂直曲折
部における(a)コーナーピースを設けていないウェザ
ーストリップの断面説明図,(b)コーナーピースを設
けたウェザーストリップの断面説明図。
【図7】実施形態例1にかかる,コーナー部の水平曲折
部における(a)コーナーピースを設けていないウェザ
ーストリップの断面説明図,(b)コーナーピースを設
けたウェザーストリップの断面説明図。
【図8】実施形態例1にかかる,コーナー部の平面曲折
部における(a)コーナーピースを設けていないウェザ
ーストリップの断面説明図,(b)コーナーピースを設
けたウェザーストリップの断面説明図。
【図9】実施形態例2にかかる,(a)同図(b)のD
−D線における矢視断面図,(b)ウェザーストリップ
の成形方法を示す説明図。
【図10】図9に続く,(a)同図(b)のE−E線に
おける矢視断面図,(b)ウェザーストリップの成形方
法を示す説明図。
【図11】従来例にかかる,ウェザーストリップの断面
図。
【図12】従来例にかかる,ウェザーストリップにコー
ナーピースを設ける場合の説明図。
【図13】従来例にかかる,自動車のトランク部におけ
るウェザーストリップの配置状態の説明図。
【符号の説明】
1...ウェザーストリップ, 10...空隙部分, 11...中空シール部, 110...内壁, 12...コーナーピース, 120...側面, 123...端部, 2...成形装置, 21...外部口金, 22...内部口金,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−134273(JP,A) 特開 平7−164979(JP,A) 特開 平6−39914(JP,A) 特開 平4−113950(JP,A) 特開 昭63−151556(JP,A) 特開 昭62−256626(JP,A) 実開 昭62−139854(JP,U) 実開 平6−75919(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 47/00 - 47/96 B60R 13/06 B60J 5/00 501

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空シール部の内部に部分的にコーナー
    ピースを配置してなるウェザーストリップにおいて, 上記コーナーピースの長辺の両端部は上記中空シール部
    の内壁における対向する2つの壁面に対して接合され,
    一方,上記コーナーピースの両側面と中空シール部の内
    壁との間には空隙部分を有してなり,また ,上記コーナーピースの長辺の方向は,被取付体の
    コーナー部に上記ウェザーストリップを配設した時,上
    記中空シール部が偏平化しようとする偏平化方向と同じ
    方向に設けてあり, また,上記中空シール部には複数のコーナーピースを有
    し,該複数のコーナーピースの長辺の方向は,少なくと
    も2つの上記コーナーピースにおいて異なる ことを特徴
    とするウェザーストリップ。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記コーナーピース
    の長辺の断面形状は長方形であることを特徴とするウェ
    ザーストリップ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のウェザーストリップを
    成形する方法において, 上記中空シール部を押出成形しながら,該中空シール部
    の内部へ部分的にコーナーピースを押出成形することを
    特徴とするウェザーストリップの成形方法。
  4. 【請求項4】 請求項のウェザーストリップを成形す
    る方法において, 上記中空シール部を押出成形しながら,該中空シール部
    の内部へ部分的にコーナーピースを押出成形すると共
    に,該コーナーピースの押出成形は,その長辺の方向が
    所望する方向となるように,押出方向を変えて行うこと
    を特徴とするウェザーストリップの成形方法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2のウェザーストリップを
    成形する装置において, 上記中空シール部を押出成形する外部口金と, 該外部口金の内側に配設されていると共に上記外部口金
    より押出されてくる中空シール部の内部に間欠的にコー
    ナーピースを押出しする内部口金と, 上記内部口金にコーナーピースの成形材料を送入する送
    入部とを有してなり,かつ該内部口金は回動可能に設け
    てあることを特徴とするウェザーストリップの成形装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項において,上記内部口金は,上
    記コーナーピースを押出成形する出口部と,該出口部に
    隣接して上記コーナーピースの長辺の両端部を中空シー
    ル部の内壁に向けて押出す端部開口部を有することを特
    徴とするウェザーストリップの成形装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102674126B1 (ko) 2024-03-13 2024-06-10 이재호 목걸이형 장신구

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