JPH0612182B2 - 調湿装置 - Google Patents

調湿装置

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JPH0612182B2
JPH0612182B2 JP1015884A JP1588489A JPH0612182B2 JP H0612182 B2 JPH0612182 B2 JP H0612182B2 JP 1015884 A JP1015884 A JP 1015884A JP 1588489 A JP1588489 A JP 1588489A JP H0612182 B2 JPH0612182 B2 JP H0612182B2
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JP
Japan
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moisture
hygroscopic
water
humidity
heating element
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JP1015884A
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JPH02197739A (ja
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章 松岡
正之 大島
清 三村
広志 岡本
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Daiken Trade and Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiken Trade and Industry Co Ltd
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Priority to AT89303073T priority patent/ATE91338T1/de
Priority to DE89303073T priority patent/DE68907429T2/de
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高湿時には室内の湿気を吸収し、この湿気を
凝縮して吸湿体を通過させて除湿するとともに、乾燥時
には吸湿体から湿気を室内に調湿する調湿装置に関す
る。
〔従来技術並びに本発明が解決しようとする問題点〕
市販の従来の除湿装置はコルゲート加工したアスベスト
シート等に吸湿性フィラーを含浸させたフィルターに空
気を循環させて湿気を吸着するとともに、フィルターを
熱風に晒して高湿空気回収するといった大がかりなもの
であった(特開昭55-159827号)。
上述の除湿装置は除湿能力にすぐれるが空気を循環させ
たり機械音を発生する等で押入れや収納室等に用いるに
は不適であった。又、除湿剤も市販されているが再生で
きず定期的に取換えなければならず煩雑なものである。
又、上記除湿装置では室内が過乾燥した際に加湿して調
湿することはできないという欠点があった。
本発明はかかる従来例に鑑みてなされたものでその目的
とする処は、吸湿した湿気をパネル内で凝縮し背面に設
けた発熱体により、吸湿体の裏面側に排湿し、一方、水
保持装置により乾燥時には吸湿した湿気を吸湿体を介し
て室内に放湿できる構成を取り入れることにより簡易な
構造で吸放湿能力にすぐれ、吸湿性フィラーの再生を可
能にして、長時間連続使用可能な調湿装置を提供するに
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、従来例の問題点を解決するために、 連続する微細空隙部を有し、気流を遮断する多孔質体
の該空隙部において吸湿性フィラーを内添保持してなる
吸湿体(1)と、 この吸湿体(1)に当接又は埋設して取付けられた発熱
体(2)と、 該発熱体(2)側に空間部(4)を形成する様に前記吸湿体
(1)を覆うカバー部材(3)と、 カバー部材(3)の下部に水保持装置(7)を設ける、とい
う技術的手段を採用している。
〔作用〕 吸湿体(1)に吸湿された湿気は、吸湿体(1)内の含水率
勾配および蒸気圧勾配の低い方へ移動しようとする。
その際、吸湿性フィラーが空隙内に存在するため吸湿
性フィラーを内添しない多孔質材に比べ、倍〜数10倍
の吸湿能力を発揮すると共に微小な含水率差や蒸気圧の
差でも水分の移動が促進される。
従って、表面側(室内側)が高湿な場合、吸湿された
水分が裏面側に向かって移動し、吸湿体(1)全体に広が
る。
ここで裏面側に設けた発熱体(2)を発熱させることに
より、発熱体(2)付近の水分が水蒸気になって裏面側か
ら放出するので、発熱体(2)付近の含水率が低下すると
共に、発熱体(2)付近の吸湿性フィラーが再生される。
発熱により、吸湿体(1)の裏面側から放湿した湿気を
カバー部材(3)に結露させ、下部の水保持装置(7)に補集
する。
逆に、表面側(室内側)が裏面側より低湿になれば、
水保持装置(7)の水分を蒸発させ、吸湿体(1)に吸湿させ
て蒸気圧勾配により表面側へ移動し表面側より室内に放
湿する。これにより室内の湿度はある範囲で保たれる事
になる。
〔実施例〕
本発明に使用する微小空隙部を有する多孔質材は、 ロックウール、グラスウール等の無機繊維をバインダ
ーを用いて堆積一体化したもの、 不織布や上記繊維板を所望厚さに積層一体化したも
の、 石コウ、セメント、ケイ酸カルシウムやセラミック焼
結体等の無機質体などがある。
更に、多孔質体は透湿率が、 1×10-3g/m・h・mmHg以上あり、 発熱時、表裏面の温度差が大きい程、裏面への水分移動
が活発化するので熱伝導抵抗が、 2.0m・h・℃/kcal以上のものが良く、 特に毛細管流動を活発化させるために、又、後述する吸
湿性フィラーを保持するために細孔径分布が0.1〜100μ
の間に広く分散しているものが好ましく、層状の多孔質
材の場合、1μ以上の細孔径分布を有するものが水分移
動に好適である。
又、材質は厚い程、保水量が大きく、裏面を加熱した際
に表面側への熱伝導が遅くなり、温度勾配と含水率勾配
ができ易くなるので少なくとも5mm以上が必要であり、
好ましくは20mm以上あれば良い。
本発明において用いられる吸湿性フィラーとしては塩
化カルシウム,塩化リチウム等の潮解性物質やジエチ
レングリコール,トリエチレングリコール,グリセリ
ン,ポリアクリル酸ナトリウム,PVA等の水溶性高分
子や、ベントナイト,セピオライト,ゼオライト,活
性アルミナ,ゾノトライト,活性炭,モレキュラーシー
ブス等の無機系吸湿材やグラフト化されたデンプン,
イソブチレン無水マレイン酸等の水不溶性高分子吸湿材
の単体又はこれらの混合体等がある。
多孔質体への吸湿性フィラーの内添方法としては堆積一
体化する時に、バインダー、繊維とともに吸湿性フィラ
ーを添加し、堆積一体化するか、又はあらかじめ多孔質
材を得た後、界面活性剤等で多孔質材を親水化し、水に
溶解させた吸湿性フィラーを含浸し、乾燥して内添する
手段がとられる。又、無機質体の場合、セメントや石コ
ウと水と吸湿性フィラーを混練一体化してもよい。
本実施例に用いる発熱体(2)は金属発熱線を用いたもの
や、通気性シートに金属エッチングや導電塗料を付着さ
せたもの等で適宜防湿、漏電処理してある。又、加熱を
均一にするために金属網等の均熱シートを一体的に積層
してもよい。その発熱温度は室温より材温を5℃以上高
くしておけば足り、好ましくは材温を40℃〜140℃にな
る様に発熱体温度を設定すればよいが高温にする程発熱
体の放湿が活発化し、短時間ですむ。発熱の方法として
は一定期間吸湿させ、吸湿体の水分が多くなったところ
で、数時間発熱させるという使用方法が効果的であり、
タイマーや湿度センサーや吸湿体内に入れた含水率 セ
ンサーによりコントロールしてもよい。
本発明のカバー部材(3)は、樹脂板、金属板等非透湿且
つ耐水性があり、結露を生じ易いように熱伝導の良好な
ものが良い。
カバー部材(3)において、吸湿体(1)の背部と下部に空間
部(4)ができるように吸湿体(1)を取付ける。カバー部材
(3)の下部に水保持装置(7)を取付ける。
水保持装置(7)はカバー部材(3)の内部を伝って結露水を
溜めることができるものであり、水保持装置(7)は脱着
式になり、溜れば取り出して捨てることができるよう
に、又、加湿時には水を補給できるようにしてある。
また、第2実施例では第2図に示すように、水保持装置
(7)に発熱体(6)を入れておき、低湿度環境下で発熱体
(6)を加熱して水を活発にカバー部材(3)内で蒸発させて
吸湿体(1)を裏面側から高含水率状態にし、湿気を表面
部より室内に放湿して室内を迅速に調湿させることがで
きる。又、第2図に示すようにカバー部材(3)に換気用
のファン(5)を取付け発熱体(2)の加熱時、選択的にファ
ン(5)を運転してもよい。
このことにより、発熱体(2)の加熱で吸湿体(1)の裏面か
ら放湿した湿気をカバー部材(3)の外側に放出すること
ができ、除湿を迅速におこなえる。
尚、室内環境の相対湿度に応じて吸湿体(1)の平衡含水
率を検知する含水率センサー(8)と上記吸湿体(1)の発熱
線(2)、水保持装置(7)の発熱体(6)、ファン(5)とを連動
させてコントロールするようにしておけば自動運転が可
能となる。
更に、これらのコントロールを吸湿体の室内側に設置し
た湿度センサー(8′)を用いて設定湿度より室内が低湿
度になれば水保持装置(7)の発熱体(6)を発熱させてもよ
い。
第3図の第3実施例では、収納箱体(9)の側板(10)に吸
湿口(11)を設け、防塵フィルター(12)を介して第2図に
示す調湿装置を吸湿体(1)を収納室内側に向けてカバー
部材(3)、ファン(5)を収納箱体(9)の外方に向けて取付
ける。尚、(13)は扉である。
尚、吸湿体(1)の露出面積として収納箱体の体積1m3
り100cm2以上、好ましくは500〜2000cm2あれば顕著な調
湿効果を示す。
〔実験例〕
吸湿性フィラーとして塩化カルシウムを20wt%浸したフ
ェルトを積層し、50×50×150mmの吸湿体の裏面にケー
ブルヒータ(100v 22.5w)を一体化し、水保持装置を取
付けた。また水保持装置の底にも同じケーブルヒータを
貼り付けた。
ヒータは吸湿体内に含水率センサーを取付け吸湿体の表
面側に湿度センサーを取付け、室内側の湿度が50%RH以
上で、それに対応して吸湿体の含水率が上がれば含水率
センサーがそれを検知して吸湿体のケーブルヒーターが
ONするようにし、一方、室内の吸湿40%RH以下になれば
吸湿体の表面側に取付けた湿度センサーが検知して水受
け皿のヒータがONするようにした。
この装置を25℃80%の雰囲気においていたところ、1日
で10mlの水が水保持装置に溜っていた。
また、水保持装置に水が溜った状態で、本発明の除湿装
置を25℃30%の雰囲気に置くと1日に5mlの水が無くな
った。
〔発明の効果〕
本発明によれば、相対湿度に応じて室内が高湿になると
吸湿体が吸湿し、一方過乾燥になると吸湿体に取込んで
いた水分を室内に放湿するので従来の除湿装置と異な
り、室内の調湿を行なえる。その結果、毛皮,本,骨董
品の保管庫や室内環境維持装置として有効である。
又、機械音を発生したりせず、長期間良好な調湿性能を
発揮できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は第1実施例に
ついての斜め方向から見た透視図、第2図は第2実施例
についての斜め方向から見た透視図、第3図は第3実施
例についての概略横断面図。 1……吸湿体、2……発熱体、3……カバー部材、4…
…空間部、5……ファン、6……発熱体、7……水保持
装置、8……含水率センサ、9……箱体、10……底板、
11……吸湿口、12……防塵フィルタ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続する微細空隙を有し、気流を遮断する
    多孔質体の該空隙内において、吸湿性フィラーを内添保
    持してなる吸湿体と、該吸湿体に当接又は埋設して取付
    られた発熱体と、該発熱体側に空間部を設けるように前
    記吸湿体を覆うカバー部材と、カバー部材の下部に設け
    た水保持装置よりなる事を特徴とする調湿装置。
JP1015884A 1988-03-29 1989-01-25 調湿装置 Expired - Lifetime JPH0612182B2 (ja)

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EP89303073A EP0335670B1 (en) 1988-03-29 1989-03-29 Humidity conditioner
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