JP4027832B2 - ホルムアルデヒド等の有害化学物質の除去システム - Google Patents

ホルムアルデヒド等の有害化学物質の除去システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホルムアルデヒド等の有害化学物質の除去システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
新築住宅等において、アルデヒド類、VOC等の有害化学物質が、住む人の健康を害することがあるため、最近、活性炭などの多孔質材を用い、これを室内に設置して、有害化学物質を多孔質材に吸着させて除去しようとする試みがなされている。
【0003】
しかしながら、このような除去方法では、有害化学物質の除去に多くの時間を要するという問題があった。
【0004】
本発明は、かかる問題点に鑑み、建物の室内等の空間部内の有害化学物質を活性炭等の多孔質材で短時間のうちに効果的に吸着除去することができるシステムを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明者らは、種々の調査と研究、そして実験を重ねていく過程で、活性炭などの多孔質材には室内の空気の湿度を調節する調湿機能があり、室内の湿度を高くすると多孔質材の調湿作用でその湿度が低くなっていくとの技術情報に基づいて、理論的予測のもとで、有害化学物質の含まれる空間部に活性炭などの多孔質材を設置し、空間部の湿度を加湿器で高くするという実験を行ったところ、空間部に含まれていた有害化学物質も、有害化学物質で汚染されていた部位の有害化学物質も短時間のうちに消失してしまうという結果を得、本発明を完成するに至った。
【0006】
即ち、本発明は、ホルムアルデヒド等の有害化学物質を吸着除去する多孔質材と、該有害化学物質の含まれる空間部を加湿する加湿手段とが備えられていることを特徴とするホルムアルデヒド等の有害化学物質の除去システムをその内容とする。
【0007】
このシステムでは、有害化学物質で汚染された空間部を加湿手段で加湿すると、空気中の水分が多孔質材に促進的に吸湿されていく。そのため、水分に溶解しやすいホルムアルデヒドや、水にいくらか溶けるエチルベンゼンやスチレンについては、加湿手段によって加湿された空気中の水分に溶け込み、その水分を多孔質材が吸湿することによって、多孔質材へのこれら有害化学物質の吸着が促進される。また、水分に溶解しないとされるトルエンやキシレン、あるいは、水分に溶け込めなかったエチルベンゼンやスチレンについては、加湿された空気中の水分が多孔質材に吸湿されていく際に、その水分に連れられていくことによって多孔質材への吸着が促進されると考えられる。こうして、多孔質材への有害化学物質の吸着が促進されることによって、空間部内の空気中に含まれている有害化学物質であるか、有害化学物質で汚染されていた部位、例えば床や壁、天井、家具、建具等の有害化学物質であるかを問わず、空間部内の有害化学物質を短時間で効果的に除去することができる。
【0008】
また、本発明は、ホルムアルデヒド等の有害化学物質で汚染された建物の室内に設置されて該有害化学物質を吸着除去する多孔質材と、
前記室内を加湿する加湿手段と
が備えられ、
該加湿手段は、
室内の低所から高所にわたるように延ばされて備えられる吸水材と、
吸水材の下端部を収容する水受け容器と、
該水受け容器内の水又は該水受け容器と連通する水溜め容器内の水を前記吸水材の上端部に供給する給水手段と、
吸水材に対して送風し、吸水材に吸われた水分の蒸発を促進する送風手段と
を具備していることを特徴とするホルムアルデヒド等の有害化学物質の除去システムも、その内容としている。
【0009】
このシステムでは、加湿のための吸水材に水分を含ませる給水手段として、吸水材にその上端部から水を供給する手段を採用すると共に、吸水材の下端部は水受け容器に収容するようにしているので、吸水材をフレームによって室内の低所から高所にわたるように延ばして設置しても、吸水材の低所から高所のわたる広い範囲に加湿のための水分を充分に行きわたらせることができ、そのため、室内の低所から高所にわたる広い範囲を効果的に加湿することができて、室内の有害化学物質を多孔質材によって短時間で効果的に吸着除去することができる。
【0010】
しかも、吸水材に供給される水は、給水手段によって水受け容器と水溜め容器との間を循環するようになされているので、加湿のために追加する補給水の量はこれを少なく抑えることができて、有害化学物質を少ない水補給で効果的に吸着除去することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1及び図2に示す実施形態のシステムは、新築した住宅等の建物内で放散するホルムアルデヒド等の有害化学物質を除去するもので、このシステムにおいて、1は多孔質材、2は加湿手段としての加湿用設備である。
【0013】
多孔質材1は、その多孔質吸着作用によりホルムアルデヒド等の有害化学物質を吸着して除去する機能を備えたもので、本実施形態ではセラミック炭シートが用いられ、室内4の床面14に敷かれている。
【0014】
加湿設備2は、吸水材3と、吸水材3を室内4の低所から高所にわたるように延ばして設置するための吸水材設置用フレーム5と、吸水材3の下端部を収容する水受け容器6,6と、該水受け容器6,6と連通する水溜め容器7内の水を吸水材3の上端部に供給する給水手段としての給水機器9と、吸水材3に対して送風し、吸水材3に吸われている水分の蒸発を促進する送風手段としてのファン10,10を備えて構成されている。
【0015】
この加湿設備2において、吸水材3は、図2に示すように、例えば不織布などの布類による面状材からなっており、また、フレーム5は、室内4の高所において平面視方形状となるように組まれた4本の水平バー部5a…を備え、対辺の2本のバー部のそれぞれに上記の面状吸水材3,3が垂下げ状態に付けられて、吸水材3,3が室内4の低所から高所にわたるように延ばされている。
【0016】
そして、給水機器9は、水溜め容器7内から上方のバー部5a…の高さ位置までを延ばされた給水配管11と、該給水配管11の上端側に接続され、各吸水材3,3の上端部に沿うように配設された給水ノズル12,12と、吸上げポンプ13とで構成されている。給水ノズル12,12はそれぞれ、周壁部分に長さ方向に沿って複数の水吐出口を間隔的に備えた管ノズルからなっていて、面状の吸水材3,3の上端部の幅方向の全体に均等に給水が行われるようになされている。そして、吸水材3,3で吸水しきれなかった水は、吸水材3,3の下端を通じて水受け容器6,6内に受けられ、それが水溜め容器7に送られ、水が、水溜め容器7から、給水配管11、給水ノズル12,12、吸水材3,3、水受け容器6,6、そして水溜め容器7へと循環し、吸水材3,3の上端部に返流されるようになされている。
【0017】
ファン10,10は、各吸水材3,3の内面側に設けられ、吸水材3,3に対して空気を吹き付け、吸水材3,3に含まれている水分を蒸発させて、室内4の加湿を促進するものである。
【0018】
また、本システムでは、図2に示すように、残る2本のバー部5a…にもセラミック炭シートからなる多孔質材1,1が室内4の高所から低所にわたるように垂れ下げ状態に付けられている。
【0019】
上記のシステムでは、ポンプ13とファン10,10を駆動すると、吸水材3,3に吸水された水分が蒸発することで、室内4の湿度が上昇していく。この湿度上昇によって多孔質材1,1,1が空気中の水分を吸湿していき、この吸湿作用に伴われて、室内4の有害化学物質が多孔質材1,1,1に吸着除去されていき、室内4を加湿しない場合に比べて、有害化学物質が短時間で効果的に多孔質材1,1,1に吸着除去される。
【0020】
しかも、本システムでは、吸水材3,3へは、その上端部から水が供給されるようになされており、吸水材3,3の下端部は水受け容器6,6に収容されているので、吸水材3,3を上記のようにフレーム5によって室内4の低所から高所にわたる高さ方向に広い範囲に延ばしても、吸水材3,3の低所から高所のわたる広い範囲に加湿のための水分が充分に行きわたり、室内4の低所から高所にわたる広い範囲が効果的に加湿され、室内4の有害化学物質は多孔質材1,1,1によって短時間のうちに効果的に吸着除去される。
【0021】
加えて、吸水材3,3に供給される水は、給水機器9によって循環するようになされているので、加湿のために追加する補給水の量を少なくすることができ、有害化学物質を少ない水補給で効果的に吸着除去することができる。
【0022】
以上に、本発明の実施形態を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、吸水材として面状のものを用いた場合を示しているが、吸水性を有する線状材を多数本並べて面状に構成したものなどを吸水材としてもよい。
【0023】
また、上記の実施形態では、2つの吸水材3,3を個別に設け、それぞれに水受け容器6,6を設置し、水の循環のため、各水受け容器6,6に集められた水を水溜め容器7に溜めるようにし、この水溜め容器7内の水を各吸水材3,3の上端部に給水するようにしているが、3つ以上の吸水材を個別に設け、それぞれに水受け容器を設置し、水溜め容器に集水して各吸水材の上端部に給水するようにしてもよいし、あるいは、吸水材を1つとし、水受け容器の水をその吸水材の上端部に給水するようにしてもよい。
【0024】
また、実施形態のシステムは、建物内で放散する有害化学物質を除去するシステムに構成されているが、請求項1に記載のシステムでは、有害化学物質に汚染された建材などの部材をチャンバに収容し、その部材から有害化学物質を除去するのに用いるシステムなどとして構成されていてもよく、有害化学物質を除去する各種状況において広く用いることができるものである。
【0025】
更に、上記の実施形態では、多孔質材として、セラミック炭シートを用いた場合を示しているが、セラミック炭以外の活性炭などの各種多孔質カーボン材であってもよいし、ゼオライトであってもよいし、また、形態もシート状のもののほか、パネル状に構成したものなどが用いられてもよい。要は、ホルムアルデヒド等の有害化学物質を吸着除去しうる能力と吸湿能力とを備えたものであればよい。
【0026】
【発明の効果】
本発明は、以上のとおりのものであるから、建物の室内等の空間部内の有害化学物質を活性炭等の多孔質材で短時間のうちに効果的に吸着除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の除去システムを示す正面図である。
【図2】同斜視図である。
【符号の説明】
1…セラミック炭シート(多孔質材)
2…加湿設備(加湿手段)
3…吸水材
4…室内(空間部)
6…水受け容器
7…水溜め容器
9…給水機器(給水手段)
10…ファン(送風手段)

Claims (1)

  1. ホルムアルデヒド等の有害化学物質で汚染された建物の室内に設置されて該有害化学物質を吸着除去する多孔質材と、
    前記室内を加湿する加湿手段と
    が備えられ、
    該加湿手段は、
    室内の低所から高所にわたるように延ばされて備えられる吸水材と、
    吸水材の下端部を収容する水受け容器と、
    該水受け容器内の水又は該水受け容器と連通する水溜め容器内の水を前記吸水材の上端部に供給する給水手段と、
    吸水材に対して送風し、吸水材に吸われた水分の蒸発を促進する送風手段と
    を具備していることを特徴とするホルムアルデヒド等の有害化学物質の除去システム。
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