JPH06121796A - 吸引浸出液取得装置およびその製造方法 - Google Patents

吸引浸出液取得装置およびその製造方法

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JPH06121796A
JPH06121796A JP4271556A JP27155692A JPH06121796A JP H06121796 A JPH06121796 A JP H06121796A JP 4271556 A JP4271556 A JP 4271556A JP 27155692 A JP27155692 A JP 27155692A JP H06121796 A JPH06121796 A JP H06121796A
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JP
Japan
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ring
suction
exudate
cell
sampling port
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Application number
JP4271556A
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English (en)
Inventor
Yasuyoshi Matsumoto
康義 松本
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】臨床用生化学測定においては、従来の血液に代
わって皮膚表面から採取した浸出液を使用することがあ
り、この浸出液の採取時における皮膚の侵襲等を防ぐと
共に採取効率の向上を図る。 【構成】セル21に設けられた採取口22の外周部の段
部28に、網状スペーサリング25のリング26を挿入
し環状突起27を接触させる。次に超音波溶着機(図示
せず)に挟んで固定(この際、蓋6とOリング7は取り
除かれている)した後、加圧して超音波を発振すると環
状突起27に摩擦熱が集中して環状突起27が溶け、セ
ル21に網状スペーサリング25が接合される。さら
に、セル21の採取口22の底面には数十ミクロン深さ
の皺23が施されており、毛細管現象により浸出液を効
率良く吸引する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は生体関連物質を採取する
臨床用生化学測定装置に属する吸引浸出液取得装置およ
びその製造方法に関し、特に皮膚表面から吸引浸出液を
非侵襲的に採取する装置およびその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、人体から採取した血液の成分
分析は、臨床検査あるいは生化学分析装置を用いて行わ
れている。しかし、最近のエレクトロニクス技術の進歩
により血液の代わりに皮膚表面から採取した吸引浸出液
を用いる測定法が開発され、例えば、プロシーディング
オブ ザ ファースト パン パシフイック シンポ
ジウム、バンクーバー、カナダ(Proc. of t
he first Pan Pacific Symp
osium、Vancouver、Canada、Ju
ly 23−27、1986、57−58)、または、
プロシーディングオブ ザ シンポジウム オン ザ
ケミカル センサーズ(Proc. of the S
ymposium on the Chemical
Sensors、PV87−9、327−333)に報
告されている。
【0003】吸引浸出液は、例えば腕などの皮膚表面の
角質層を除去した部分を減圧吸引して得られる微量の液
体であり、皮下組織の間質液あるいは毛細血管壁より減
圧濾過された液体であると考えられている。この吸引浸
出液は血液よりもタンパク質濃度が低いため、測定時に
おけるセンサ表面へのタンパク質付着物を軽減すること
ができ、センサの長寿命化が図れる特徴がある。また、
吸引浸出液は経皮的に採取されるため、従来の血液の採
取とは異なり、被検者に与える苦痛の軽減や病原菌の感
染防止の観点からも有利な方法と考えられている。
【0004】図3は従来の吸引浸出液取得装置の一例を
説明する図で、同図(a)は正面断面図、同図(b)は
スペーサの構造を示す平面図である。1は採取口2と連
結穴3とタンク部4が中心部に形成された円筒状のセル
で、内部が見えるように透明な合成樹脂材料、例えばア
クリル樹脂や塩化ビニール樹脂などの材料で製作されて
いる。セル1に設けられた採取口2の開口縁部12に
は、図(b)で示すような円形状に加工された金属製の
網状スペーサ5が樹脂モールド剤13により接着されて
いる。6はセル1の上面中央部にOリング7を介して気
密状態で組み込まれた蓋で、減圧するための吸引口8が
設けられている。9はセル1に組み立てられたベルト、
10は皮膚表面である。網状スペーサ5は、減圧吸引時
における皮膚表面10が採取口2の底面と密着する際、
その間に介在させて連結穴3を塞がないように防御の役
目をする。
【0005】図3における従来の吸引浸出液の採取方法
は、腕などの皮膚表面10にセル1の採取口2を押し当
ててベルト9で締め付け固定した後、吸引口8を真空ポ
ンプ(図示せず)に接続してセル1の内部を減圧する。
次に皮膚表面10から吸引浸出液11が発生すると、吸
引浸出液11は網状スペーサ5の網目および採取口2の
底面を伝わって連結穴3に吸い取られ、タンク部4に貯
えられる方法で行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の吸引浸
出液取得装置では、吸引浸出液は網状スペーサおよび採
取口の壁面を伝わって連結穴に吸い取られるが、採取口
の底面が平らで流路がないため採取効率が悪い。また、
開口縁部に網状スペーサを樹脂モールド剤で接着する
際、網を均一に張る事ができずたるみを生じるため、網
状スペーサと皮膚との密着性が悪くなり、吸引浸出液の
採取効率が悪くなる。さらに、樹脂モールド剤の接着む
らにより開口縁部と網状スペーサとの間に段差やすき間
が生じると、吸引された皮膚が段差やすき間に吸い込ま
れて侵襲の原因となるという問題点があった。
【0007】本発明の目的は、このような従来の欠点を
除去せしめ、均一に張った樹脂製の網状スペーサを設け
て皮膚の損傷をなくし、採取効率の高い吸引浸出液取得
装置およびその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、減圧吸引部お
よび採取部を有するセルと採取口に装着した網状スペー
サとを備え、この網状スペーサを介して前記採取口を皮
膚表面に押し当てて経皮的に浸出液を吸引採取する吸引
浸出液取得装置において、前記採取口の底面に微細凹凸
状の皺を形成した吸引浸出液取得装置である。
【0009】また、本発明は、前記吸引浸出液取得装置
の製造方法において、樹脂製の網状スペーサの外周部に
環状突起を有する樹脂製のリングを一体成形し、この一
体成形した網状スペーサリングを前記採取口の外周に超
音波溶着法により接合する吸引浸出液取得装置の製造方
法である。
【0010】
【作用】本発明の吸引浸出液取得装置およびその製造方
法によれば、採取口の底面に平均深さ数十ミクロンの微
細凹凸状の皺を形成することにより、網状スペーサと採
取口の底面との間に微細なすき間と流路が形成されるた
め、毛細管現象により採取効率が向上する。さらに、樹
脂製の網状スペーサの外周部に環状突起を有する樹脂製
のリングを一体成形することにより網を均一に張ること
ができ、また、その網状スペーサリングを採取口の外周
に超音波溶着法により接合することによって、平面性が
良く皮膚に優しいセルが得られる。
【0011】
【実施例】以下に本発明について図面を参照して詳細に
説明する。図1は本発明の吸引浸出液取得装置の一実施
例を説明する正面断面図である。本実施例の吸引浸出液
取得装置において、皮膚表面10にセル21を接触させ
てベルト9で締め付け固定した後、吸引口8を真空ポン
プ(図示せず)に接続してセル21の内部を減圧して使
用する点は、従来の装置と同じである。
【0012】本実施例の吸引浸出液取得装置は、セル2
1の採取口22の底面に、微細凹凸状の皺23を施した
ものである。皺23の製作方法は、セル21を射出成形
で製作する際、金型(図示せず)の採取口形成部分に皺
を作っておけば容易に転写成形ができる。金型に皺23
を形成するには、ショットピーニング法により金型面に
微細な凹凸を形成する。この凹凸部がつながって入り組
んだ皺状の溝が形成される。なお、皺23の大きさは、
平均深さで数十ミクロンが適している。
【0013】本実施例の吸引浸出液取得装置の使用に際
しては、真空ポンプの駆動により減圧吸引した際、皮膚
表面10は網状スペーサ24を介して吸引され採取口2
2の底面と密着するが、網状スペーサ24と採取口22
の間には数十ミクロンの微細なすき間ができる。このす
き間は吸引された浸出液11が流れやすい流路となるた
め、実験では従来装置に比べ採取効率が0.3ml/H
から0.4ml/Hと約30%程向上した。また、皺2
3の代りに採取口22の底面に、連結穴3に通じるよう
な数十ミクロン深さや幅の溝を形成しても同様の効果が
得られる。
【0014】図2(a)は本発明における吸引浸出液取
得装置の製造方法の一実施例を示す断面図である。まず
網状スペーサリング25は、例えばナイロン等の樹脂で
編み込まれた網状スペーサ24と、その外周部に射出成
形で網状スペーサ24と共に一体的に形成されたリング
26とで構成されており、さらにリング26の上面には
環状突起27が形成されている。また、セル21の採取
口22の外周部には段部28が設けられ、網状スペーサ
リング25のリング26とはめ合い状態で合致される。
【0015】以上の構造のセル1と網状スペーサリング
25により吸引浸出液取得装置を製造する場合、まず採
取口22の外周部の段部28に網状スペーサリング25
のリング26を挿入して環状突起27を接触させる。次
に超音波溶着機(図示せず)に挟んで固定(この際、蓋
6とOリング7は取り除かれている)した後、加圧して
超音波を発振すると環状突起27に摩擦熱が集中し、環
状突起27が溶けることにより図2(b)に示すような
吸引浸出液取得装置が得られる。なお、この時網状スペ
ーサリング25は採取口22と平行に接合され、段差や
すき間がなく平面性の良いセル21が得られるので皮膚
表面10に対し良好な接触となる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、採取口の
底面に数十ミクロンの皺を形成することにより、吸引採
取時に網状スペーサと採取口の底面との間に微細なすき
間と流路が形成されるので、浸出液の採取効率が向上す
る。さらに、樹脂製の網状スペーサの外周部に、環状突
起部を有する樹脂製のリングを網状スペーサと共に一体
成形することにより網を均一に張ることができ、また、
その網状スペーサリングを採取口の外周に超音波溶着法
を用いて接合することにより、平面性が良く皮膚に優し
いセルが得られるので、臨床検査における吸引浸出液を
採取する上で極めて大きな効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の吸引浸出液取得装置を示す
正面断面図である。
【図2】本発明の一実施例の製造方法を説明する図で、
同図(a)は分解断面図、同図(b)は組立て後の正面
断面図である。
【図3】従来の吸引浸出液取得装置を示す図で、同図
(a)は正面断面図、同図(b)は網状スペーサの構造
を示す平面図である。
【符号の説明】
1、21 セル 2、22 採取口 3 連結穴 4 タンク部 5、24 網状スペーサ 6 蓋 7 Oリング 8 吸引口 9 ベルト 10 皮膚表面 11 吸引浸出液 12 開口縁部 13 樹脂モールド剤 23 皺 25 網状スペーサリング 26 リング 27 環状突起 28 段部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減圧吸引部および採取部を有するセルと
    採取口に装着した網状スペーサとを備え、この網状スペ
    ーサを介して前記採取口を皮膚表面に押し当てて経皮的
    に浸出液を吸引採取する吸引浸出液取得装置において、
    前記採取口の底面に微細凹凸状の皺を形成したことを特
    徴とする吸引浸出液取得装置。
  2. 【請求項2】 前記吸引浸出液取得装置の製造方法にお
    いて、樹脂製の網状スペーサの外周部に環状突起を有す
    る樹脂製のリングを一体成形し、この一体成形した網状
    スペーサリングを前記採取口の外周に超音波溶着法によ
    り接合することを特徴とする吸引浸出液取得装置の製造
    方法。
JP4271556A 1992-10-09 1992-10-09 吸引浸出液取得装置およびその製造方法 Pending JPH06121796A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6080172A (en) * 1997-05-30 2000-06-27 Nec Corporation Device for stabbing a corneum layer

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6080172A (en) * 1997-05-30 2000-06-27 Nec Corporation Device for stabbing a corneum layer

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19991102