JPH0614726Y2 - 吸引浸出液採取装置 - Google Patents
吸引浸出液採取装置Info
- Publication number
- JPH0614726Y2 JPH0614726Y2 JP7836788U JP7836788U JPH0614726Y2 JP H0614726 Y2 JPH0614726 Y2 JP H0614726Y2 JP 7836788 U JP7836788 U JP 7836788U JP 7836788 U JP7836788 U JP 7836788U JP H0614726 Y2 JPH0614726 Y2 JP H0614726Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cell
- skin
- suction
- sampling
- exudate
- Prior art date
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- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は臨床用生化学測定に使用される吸引浸出液採取
装置に関し、特に生体関連物質を非侵襲的に採取する吸
引浸出液採取装置に関する。
装置に関し、特に生体関連物質を非侵襲的に採取する吸
引浸出液採取装置に関する。
［従来の技術］ 一般に、血液成分の測定は、人体から採取した血液を臨
床検査あるいは生化学分析装置で測定することによって
行われているが、最近、血液に代り、吸引浸出液を用い
る測定法が報告されている（「プロシーディング・オブ
・ザ・ファースト・パン・パシフィック・シンポジウ
ム，バンクーバー，カナダ」“Proc.of the first Pan
Pacific Symposium,Vancouver,Canada”，July 23-27,1
986,57-58；「プロシーディング・オブ・ザ・シンポジ
ウム・オン・ケミカルセンサーズ」“Proc.of theSympo
sium on Chemical Sensors”，PV87-9,327-333）。
床検査あるいは生化学分析装置で測定することによって
行われているが、最近、血液に代り、吸引浸出液を用い
る測定法が報告されている（「プロシーディング・オブ
・ザ・ファースト・パン・パシフィック・シンポジウ
ム，バンクーバー，カナダ」“Proc.of the first Pan
Pacific Symposium,Vancouver,Canada”，July 23-27,1
986,57-58；「プロシーディング・オブ・ザ・シンポジ
ウム・オン・ケミカルセンサーズ」“Proc.of theSympo
sium on Chemical Sensors”，PV87-9,327-333）。
吸引浸出液は角質層を除去した皮膚の部分を減圧吸引し
て得られる微量の液体であり、皮下組織の間質液あるい
は毛細血管壁より減圧濾過された液体であると考えられ
ている。吸引浸出液は血液に比べてタンパク質濃度が低
く、センサ表面へのタンパク質付着を軽減することがで
きる利点がある。また、吸引浸出液は経皮的に採取され
るので、感染を防止する観点からも有利である。
て得られる微量の液体であり、皮下組織の間質液あるい
は毛細血管壁より減圧濾過された液体であると考えられ
ている。吸引浸出液は血液に比べてタンパク質濃度が低
く、センサ表面へのタンパク質付着を軽減することがで
きる利点がある。また、吸引浸出液は経皮的に採取され
るので、感染を防止する観点からも有利である。
第２図は従来の吸引浸出液採取装置を示したもので、第
２図(a)はその縦断面図、第２図(b)は第２図(a)におけ
るＡ部の拡大図である。同図において、減圧吸引孔２を
有するセル１の採取用空間９にスペーサ３を内装し、開
口縁に粘着テープ４を取付け、この粘着テープ４を皮膚
５に貼付け、前記減圧吸引孔２に通ずる採取用空間９へ
の皮膚の密着を阻止し、減圧吸引により皮膚５を通して
浸出液６を採取するものである。また浸出液をセル外に
取出すにはセル１上部を取外して行っていた。
２図(a)はその縦断面図、第２図(b)は第２図(a)におけ
るＡ部の拡大図である。同図において、減圧吸引孔２を
有するセル１の採取用空間９にスペーサ３を内装し、開
口縁に粘着テープ４を取付け、この粘着テープ４を皮膚
５に貼付け、前記減圧吸引孔２に通ずる採取用空間９へ
の皮膚の密着を阻止し、減圧吸引により皮膚５を通して
浸出液６を採取するものである。また浸出液をセル外に
取出すにはセル１上部を取外して行っていた。
［考案が解決しようとする課題］ しかしながら、上記従来の採取装置では、第２図(b)に
示すように皮膚５に強い吸引力が作用し、粘着テープ４
の内面では局所的に吸付けられ、また、粘着テープを使
用しているため、セルの角部で被検者に痛みを与えた
り、皮膚を損傷するという問題点があった。
示すように皮膚５に強い吸引力が作用し、粘着テープ４
の内面では局所的に吸付けられ、また、粘着テープを使
用しているため、セルの角部で被検者に痛みを与えた
り、皮膚を損傷するという問題点があった。
本考案の目的は上記の課題を解決し、被検者に痛みを与
えたり、皮膚を損傷することなく、セルが身体の一部上
に固定され、かつセル内が減圧状態に良好に保持され
た、安全な吸引浸出液採取装置を提供することにある。
えたり、皮膚を損傷することなく、セルが身体の一部上
に固定され、かつセル内が減圧状態に良好に保持され
た、安全な吸引浸出液採取装置を提供することにある。
［課題を解決するための手段］ 本考案は、被検者の皮膚に密着させ、該皮膚を減圧吸引
して吸引浸出液を吸出させるセルと、該セルの表面に凹
設された採取用空間に内装されたスペーサと、前記採取
用空間の口縁部に添着した吸盤とを備えてなることを特
徴とする吸引浸出液採取装置である。
して吸引浸出液を吸出させるセルと、該セルの表面に凹
設された採取用空間に内装されたスペーサと、前記採取
用空間の口縁部に添着した吸盤とを備えてなることを特
徴とする吸引浸出液採取装置である。
本考案において、セルの胴部には緊締用ベルトが装着さ
れていることが望ましく、また、吸出された浸出液を減
圧吸引を中断することなくセルから取出すことのでき
る、例えばラバー製のサンプリング部がセルに配設され
ていることが望ましい。
れていることが望ましく、また、吸出された浸出液を減
圧吸引を中断することなくセルから取出すことのでき
る、例えばラバー製のサンプリング部がセルに配設され
ていることが望ましい。
［作用］ 本考案では、セルを被検者の皮膚にあてがった時、セル
は柔かい吸盤を介して皮膚に接するため、被検者の感じ
る痛みが軽減され、かつ皮膚にしっかりと固定され、良
好な減圧状態を与える。この状態で採取用空間に負圧を
かけると皮膚から浸出液が吸出される。
は柔かい吸盤を介して皮膚に接するため、被検者の感じ
る痛みが軽減され、かつ皮膚にしっかりと固定され、良
好な減圧状態を与える。この状態で採取用空間に負圧を
かけると皮膚から浸出液が吸出される。
［実施例］ 次に、本考案の実施例について図面を参照して説明す
る。
る。
第１図は本考案の一実施例を示したもので、第１図(a)
は平面図、第１図(b)は第１図(a)におけるX-X′線に沿
う縦断面図、第１図(c)は第１図(b)におけるＢ部拡大
図、第１図(d)は吸盤が皮膚に接していない状態でのＢ
部拡大図である。同図において、吸引浸出液採取装置
は、被検者の皮膚に密着させて浸出液を採取するセル１
と、セル１の表面に凹設された採取用空間９に内装され
たスペーサ３と、採取用空間９の口縁部に添着され、セ
ル１と皮膚５とを密着させる吸盤７とを備えている。ま
た、セル１には、その胴部に装着されて、該セルを皮膚
の定位置に固定する緊締用ベルト８と、内部を減圧状態
にするための減圧吸引孔２と、ラバー等で形成されたサ
ンプリング部10が配設されている。
は平面図、第１図(b)は第１図(a)におけるX-X′線に沿
う縦断面図、第１図(c)は第１図(b)におけるＢ部拡大
図、第１図(d)は吸盤が皮膚に接していない状態でのＢ
部拡大図である。同図において、吸引浸出液採取装置
は、被検者の皮膚に密着させて浸出液を採取するセル１
と、セル１の表面に凹設された採取用空間９に内装され
たスペーサ３と、採取用空間９の口縁部に添着され、セ
ル１と皮膚５とを密着させる吸盤７とを備えている。ま
た、セル１には、その胴部に装着されて、該セルを皮膚
の定位置に固定する緊締用ベルト８と、内部を減圧状態
にするための減圧吸引孔２と、ラバー等で形成されたサ
ンプリング部10が配設されている。
本考案においてもセル１に設けた減圧吸引孔２に通ずる
採取用空間９の内部に皮膚５との密着を防ぐスペーサ３
が内装されている点は従来と同じである。本実施例では
セル１の開口縁には従来の粘着テープに代えてラバー等
で形成された吸盤７が取付けられている。また、セル１
には、その胴部に被検者の皮膚に巻き付けてセルを皮膚
の定位置に固定するための緊締用ベルト８が装備されて
いると共に、ラバー等で形成された、採取用空間９に通
ずるサンプリング部10が形成されている。
採取用空間９の内部に皮膚５との密着を防ぐスペーサ３
が内装されている点は従来と同じである。本実施例では
セル１の開口縁には従来の粘着テープに代えてラバー等
で形成された吸盤７が取付けられている。また、セル１
には、その胴部に被検者の皮膚に巻き付けてセルを皮膚
の定位置に固定するための緊締用ベルト８が装備されて
いると共に、ラバー等で形成された、採取用空間９に通
ずるサンプリング部10が形成されている。
本考案においてはベルト８を腕などの身体の一部に巻き
付け、採取用空間９を身体の定位置に定着させてセル１
を固定保持し、減圧吸引孔２を通じて減圧吸引し、採取
用空間９を通してセル内に吸出された浸出液６を採取す
る。
付け、採取用空間９を身体の定位置に定着させてセル１
を固定保持し、減圧吸引孔２を通じて減圧吸引し、採取
用空間９を通してセル内に吸出された浸出液６を採取す
る。
本考案においては、セル１を身体に装着したときに皮膚
の接触面が緩衝性を有する吸盤７であるため、皮膚との
接触が柔かく、第１図(b)および(c)に示すように吸盤７
は採取用空間９内のスペーサ３に続いて滑らかに変形す
るのみであるため、被検者の感じる痛みを軽減し、かつ
皮膚にしっかりと固定され、良好な減圧状態を可能にす
る。
の接触面が緩衝性を有する吸盤７であるため、皮膚との
接触が柔かく、第１図(b)および(c)に示すように吸盤７
は採取用空間９内のスペーサ３に続いて滑らかに変形す
るのみであるため、被検者の感じる痛みを軽減し、かつ
皮膚にしっかりと固定され、良好な減圧状態を可能にす
る。
さらに、本実施例においては、サンプリング部10がラバ
ー等で形成されており、注射器等を用いてセル内の減圧
状態を維持したまま浸出液をセル外に取出すことが可能
である。
ー等で形成されており、注射器等を用いてセル内の減圧
状態を維持したまま浸出液をセル外に取出すことが可能
である。
［考案の効果］ 以上説明したように、本考案によれば臨床検査などの際
に、被検者に対して痛み、苦痛、恐怖感等を与えること
なく、浸出液を採取することができる。
に、被検者に対して痛み、苦痛、恐怖感等を与えること
なく、浸出液を採取することができる。
また、セル胴部に緊締用ベルトを装着することによって
皮膚の所定位置へのセルの固定がより容易になる。さら
にラバー等で形成されたサンプリング部を設けると、吸
引を中断することなく、連続的に効率よく浸出液をセル
外部に取出すことができる。
皮膚の所定位置へのセルの固定がより容易になる。さら
にラバー等で形成されたサンプリング部を設けると、吸
引を中断することなく、連続的に効率よく浸出液をセル
外部に取出すことができる。
第１図(a)は本考案の一実施例の平面図、第１図(b)は
(a)におけるX-X′線に沿う縦断面図、第１図(c)は(b)に
おけるＢ部拡大図、第１図(d)は(c)における皮膚との接
触を解除した時の拡大図、第２図(a)は従来の吸引浸出
液採取装置の縦断面図、第２図(b)は(a)におけるＡ部拡
大図である。 １…セル、２…減圧吸引孔 ３…スペーサ、４…粘着テープ ５…皮膚、６…浸出液 ７…吸盤、７′…吸盤内空洞 ８…緊締用ベルト、９…採取用空間 10…サンプリング部、11…Ｏ−リング
(a)におけるX-X′線に沿う縦断面図、第１図(c)は(b)に
おけるＢ部拡大図、第１図(d)は(c)における皮膚との接
触を解除した時の拡大図、第２図(a)は従来の吸引浸出
液採取装置の縦断面図、第２図(b)は(a)におけるＡ部拡
大図である。 １…セル、２…減圧吸引孔 ３…スペーサ、４…粘着テープ ５…皮膚、６…浸出液 ７…吸盤、７′…吸盤内空洞 ８…緊締用ベルト、９…採取用空間 10…サンプリング部、11…Ｏ−リング
Claims (1)
- 【請求項１】被検者の皮膚に密着させ、該皮膚を減圧吸
引して吸引浸出液を吸出させるセルと、該セルの表面に
凹設された採取用空間に内装されたスペーサと、前記採
取用空間の口縁部に添着した吸盤とを備えてなることを
特徴とする吸引浸出液採取装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7836788U JPH0614726Y2 (ja) | 1988-06-15 | 1988-06-15 | 吸引浸出液採取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7836788U JPH0614726Y2 (ja) | 1988-06-15 | 1988-06-15 | 吸引浸出液採取装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH021106U JPH021106U (ja) | 1990-01-08 |
| JPH0614726Y2 true JPH0614726Y2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=31303296
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7836788U Expired - Lifetime JPH0614726Y2 (ja) | 1988-06-15 | 1988-06-15 | 吸引浸出液採取装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0614726Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2529186Y2 (ja) * | 1990-09-28 | 1997-03-19 | 日本電気株式会社 | 吸引装置 |
-
1988
- 1988-06-15 JP JP7836788U patent/JPH0614726Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH021106U (ja) | 1990-01-08 |
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