JPH06121753A - ティシュペーパー - Google Patents

ティシュペーパー

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JPH06121753A
JPH06121753A JP4296549A JP29654992A JPH06121753A JP H06121753 A JPH06121753 A JP H06121753A JP 4296549 A JP4296549 A JP 4296549A JP 29654992 A JP29654992 A JP 29654992A JP H06121753 A JPH06121753 A JP H06121753A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 柔らかく、強度が強く、手触り感が良いティ
シュペーパー。 【構成】 セルロースパルプを主原料として製造するテ
ィシュペーパーにおいて、該パルプのうち、パルプの繊
維粗度(TAPPI T234hm−84による)が3
〜8mg/100mの範囲にある広葉樹パルプを絶乾で
30〜70重量%含有しているティシュペーパー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ティシュペーパーに関
する。更に詳しく述べるならば、本発明は柔らかくて手
触り感に優れたティシュペーパーに関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、トイレットペーパー、ティ
シュペーパー、紙タオルなどの所謂、家庭用薄用紙(以
下、ティシュペーパーと称する)としては、柔らかく、
手触り感が良く、強度も強く、伸縮性もあり、しかも吸
収性に優れていることが望まれている。従来、ティシュ
ペーパー用のパルプとしては、広葉樹、針葉樹からの木
材チップ、即ちリグノセルロース材料を蒸解して得られ
た化学パルプから製造されたスラリー状態のままのスラ
ッシュパルプ( Slushed pulp ) と、このスラッシュパ
ルプを脱水、乾燥させて得られるドライパルプ( dry p
ulp ) 及び古紙を脱墨処理して得られる脱墨古紙パルプ
が使用されており、これらのパルプは未漂白、漂白パル
プの状態で或いは未叩解、叩解パルプの状態で品質設計
に応じて各パルプを単独又は混合して使用されている。
【0003】ティシュペーパーの強度、特に引張り強度
を保つため、平均繊維長が長く引張り強度が高い針葉樹
パルプを使用するが、針葉樹パルプは剛直なため単独で
使用すると柔らかさと手触り感は低下する。一方、広葉
樹パルプは細くしなやかで柔らかさと手触り感は良い
が、平均繊維長が短かく引張り強度が低いためティシュ
ペーパー用のパルプとしては単独で用いられることは少
ない。従って、引張り強度を維持しながら柔らかさと手
触り感も悪化させないために、針葉樹パルプと広葉樹パ
ルプ及び/又は脱墨故紙パルプとを併用する方法が一般
的である。
【0004】ティシュペーパーの重要な品質である柔ら
かさや手触り感の向上を図る技術に関しては従来より研
究がなされており、例えば積層し抄紙するパルプの種類
やその使用比率が調節された積層ティシュペーパー及び
その製造方法(特開昭54−46914号公報、実願平
2−11049号)、長網、短網、ツインワイヤー、円
網ヤンキーマシン等の抄紙機を適宜選択することによ
り、または紙用柔軟剤、例えば脂肪酸エステル系柔軟化
剤(米国特許第3,296,065号明細書)、第4級
アンモニウム塩型カチオン活性剤(特開昭48−227
01号公報)、ウレタンアルコール若しくはその塩、又
はカチオン化物(特開昭60−139897号公報)、
非陽イオン系界面活性剤(特開平2−99690号公
報、同2−99691号公報)、ポリリン酸塩(特開平
2−36288号公報)、ポリシロキサン(特開平2−
224626号公報、同3−900号公報)等の添加薬
品をスラッシュパルプに添加してスラッシュパルプ自体
の滑りをよくすることにより手触りを良くして柔らかく
する方法等、各種の提案がなされている。これらの方法
は、良好な柔軟効果が得られる場合があるが、起泡性が
大きいために、抄紙作業そのものに支障を来すおそれが
あり、場合によっては紙力と吸水性の低下を招くという
問題があった。
【0005】また、ティシュペーパーの湿潤強度を挙げ
るために、紙用湿潤紙力増強剤として尿素ホルムアルデ
ヒド樹脂、メラミンホルムアルデヒド樹脂、ポリアマイ
ド、ポリアミン、エピクロロヒドリン樹脂等が知られて
いるが、ティシュペーパーの場合、ホルムアルデヒド樹
脂が嫌われるため、ポリアマイド、ポリアミン、エピク
ロロヒドリン樹脂が主として用いられている。しかしエ
ポキシ樹脂での結合は非常に堅固であり、水に不溶性で
あるばかりでなく、ティシュペーパー自体が剛直にな
り、柔らかさ、手触り感の点がマイナスになるという問
題があった。
【0006】また、従来、ティシュ抄紙機の後に、上下
各1本の一対の十分に研磨されたチルドロール、金属ロ
ールからなるカレンダーの1組又は2組を用いて表面の
平滑性を改善したものが使用されている。しかし、この
カレンダーでは、平滑性の向上のため線圧を高くする
と、厚みも薄く剛直となり手触り感も悪くなるという問
題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状に鑑み、本
発明者等は、柔らかく手触り感が良く強度に優れたティ
シュペーパーの製造上の問題点について鋭意研究を重ね
た結果、広葉樹パルプの繊維粗度(TAPPI T23
4hm−84)及び繊維長の短かいいわゆる微細繊維に
着眼し、この繊維粗度及び微細繊維を或る特定の範囲に
維持することによって、柔軟性及び手触り感の改善され
たティシュペーパーが得られるということを見出し、本
発明を達成するに到ったのである。従って、本発明の目
的は、前記の如き欠点を解決し柔らかさ及び手触り感の
改善された強度に優れたティシュペーパーを提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、セルロースパ
ルプを主原料とするティシュペーパーにおいて、該パル
プのうち、パルプの繊維粗度(TAPPI T234h
m−84)が3〜8mg/100mの範囲にある広葉樹
パルプを絶乾で30〜70重量%含有しているティシュ
ペーパーである。
【0009】本発明のパルプとしては、広葉樹材を公知
の蒸解法で蒸解した未漂白のスラッシュパルプ及びその
パルプを絶乾パルプ重量当りの水分含有量が3〜25%
の範囲に乾燥されたドライパルプを水に再溶解したパル
プ、または、該未漂白パルプをハンター白色度80〜9
0%まで漂白したスラッシュパルプ及びそのパルプを絶
乾パルプ重量当りの水分含有量が3〜25%の範囲に乾
燥されたドライパルプを水に再溶解したパルプ等が使用
できるが、広葉樹漂白クラフトパルプ(LBKP)が好
適に用いられる。
【0010】パルプの繊維粗度について述べれば、繊維
粗度は単位長さ当りの繊維の重量を指し、mg/100
mで表わされる。繊維の断面積との相関が強く、その値
が低いほど細くしなやかな繊維であることを示す。さら
に、本発明者等の研究によると、同一広葉樹材から製造
したパルプの中では、長繊維のものに比し、繊維長が0.
2mm以下のいわゆる微細繊維の方が繊維粗度が高い。
したがって、微細繊維の少ない広葉樹パルプが好まし
い。微細繊維の繊維粗度が高い理由は、現在のところ未
解明であり、今後の研究にまたなければならない。
【0011】本発明で使用される広葉樹パルプの繊維粗
度は、3〜8mg/100mの範囲内である。繊維粗度
が8mg/100mを超えると本発明の目的とする手触
り感の改善効果が得られず、繊維粗度が高くなるのに従
いティシュペーパーは剛直となり、手触り感は悪くな
る。
【0012】一方、繊維粗度を3mg/100mより低
くしても、柔らかさ及び手触り感のより以上の改善効果
は期待できず、さらに、繊維粗度が3mg/100m未
満のパルプを得るために繊維粗度の高い微細繊維を除去
しなければならず、そのためにパルプを篩分け処理する
必要があり、スクリーン設備の設置と設備の運転に関連
して製造コストの上昇を招くので、適さない。
【0013】さらに、本発明で使用する広葉樹パルプの
繊維長0.2mm以下の微細繊維含有量は0.5〜4.0重量
%の範囲内が好ましい。微細繊維が4.0重量%を超える
と手触り感の改善効果がなく、微細繊維を0.5重量%よ
り低くしても手触り感のより以上の改善効果は期待でき
ない。
【0014】本発明の広葉樹パルプの使用比率は、絶乾
で30〜70重量%の範囲、好ましくは35〜50重量
%の範囲内である。広葉樹パルプの比率が70重量%を
超えると、ティシュペーパーの強度、特に引張り強さが
低下するため適さない。広葉樹パルプが30重量%未満
では、ティシュペーパーが剛直となり、所望の効果が得
られないので適さない。
【0015】本発明の広葉樹パルプと併用されるパルプ
としては、針葉樹材を公知の蒸解法で蒸解した未漂白の
スラッシュパルプ及びそのパルプを絶乾パルプ重量当り
の水分含有量が3〜25%の範囲に乾燥されたドライパ
ルプを水に再溶解したパルプ、または該未漂白パルプを
ハンター白色度80〜90%まで漂白したスラッシュパ
ルプ及びそのパルプを絶乾パルプ重量当りの水分含有量
が3〜25%の範囲に乾燥されたドライパルプを水に再
溶解したパルプ及び/又は故紙を脱墨処理して得られる
脱墨故紙パルプ等が挙げられるが、これらのうち、特に
針葉樹漂白クラフトパルプ(NBKP)が好適に用いら
れる。
【0016】ティシュペーパーの抄紙機としては、円
網、短網、ツインワイヤー等のヤンキーマシンが利用で
きる。ヤンキードライヤー上でウェットクレープ又はド
ライクレープをつけるか、若しくはウェットクレープを
つけ、更にドライクレープをつけることによってティシ
ュペーパーの原紙が得られる。ボックス入りの化粧用テ
ィシュペーパー等の場合、これを2枚重ねて、通常上下
1対の金属ロールからなるカレンダーで処理してティシ
ュペーパーが製造される。
【0017】抄紙方法としては、従来型の全パルプを混
合して均一な1つの層として抄紙する方法、及びいわゆ
る積層ティシュペーパーである2層以上を重ね合わせて
1枚とする抄紙方法のいずれも適用することができる
が、後者の抄紙方法がより好ましい。
【0018】積層ティシュペーパーは3層以上を積層す
ると、地合いが悪くなって品質が低下する可能性がある
ので、2層からなるティシュペーパーが現在主流であ
る。ティシュペーパーを2層とし、その1層が繊維粗度
の低い広葉樹パルプを含み、該パルプを含む層をヤンキ
ードライヤーの鏡面に接して乾燥させ、次いで該ヤンキ
ードライヤーの鏡面に接した繊維粗度の低い広葉樹パル
プを含む層が外側に、即ち使用者が手に触れる面が外側
になるように2枚のティシュペーパーを配置すると、手
触り感が一層向上する。
【0019】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を具
体的に説明するが、勿論本発明はこれによって何等制限
されるものではない。尚、実施例、比較例中の%は特に
ことわらない限り重量%を示す。以下の実施例及び比較
例において用いた評価法は下記の通りである。
【0020】〇繊維粗度の測定方法(TAPPI T2
34hm−84) 未叩解の、スラッシュパルプ又は再溶解したドライパル
プを希釈した試料の一定量を採取してカヤーニFS−2
00自動繊維長分布測定機(バルメット オートメーシ
ョン社製)により繊維本数及び数平均繊維長を測定し、
繊維本数に数平均繊維長を乗じたもので別途に測定した
パルプの絶乾重量を除し、単位をmg/100mとし
た。
【0021】〇微細繊維量の測定方法 未叩解の、スラッシュパルプ又は再溶解したドライパル
プを希釈した試料の一定量を採取して、カヤーニFS−
200自動繊維長分布測定機(バルメット オートメー
ション社製)により繊維長を長さで区分した層別に測定
し、長さが0.2mm以下の繊維の占める比率を重量%で
表したもので、繊維の単位長さ当りの重量が長さに比例
するものとした計算値である。
【0022】〇引張り強度の測定方法(JIS P81
13−76) 2枚重ねティシュペーパーを流れ方向(縦方向)に平行
に25mm巾に切り、これの長さ100mmをテンシロ
ン万能型引張り試験機(東洋ボールドイン社製)にセッ
トし、破断強度を測定する。
【0023】〇ソフトネス測定法(J.TAPPI紙パ
ルプ試験法 No.34−80、衛生用薄葉紙の柔らかさ試
験方法) ティシュペーパーのシート(200×200mm)を一
定の隙間(6.35mm)に押し入れるのに必要な仕事
量を測定する原理の Handle-O-Meter (熊谷理機工業社
製)による測定値に0.5を乗じ、単位をg/10cm
とした。試験片の押し入れは試料の流れに対し、直角に
折曲げて行なう。
【0024】〇手触り感 男子5人、女子5人で官能評価し、次の区分で表示し
た。 ◎ : 非常に良い、 〇 : 良い、 △ : 普
通、 × : 悪い
【0025】実施例1〜6及び比較例1〜6で用いたパ
ルプは、LBKPのスラッシュパルプ、NBKPのスラ
ッシュパルプ及びこれらのパルプから作られたドライパ
ルプで、フリーネス560mlにおいて使用した。これ
らの原料パルプに湿潤紙力増強剤(カイメンK−130
0、ディックハーキュレス社製、商品名)を絶乾パルプ
重量当り0.10%添加し、ツインワイヤータイプの2
層抄き合わせ式のヤンキー抄紙機で抄紙することによっ
て、LBKPの層とNBKPの層とを積層させ、LBK
Pの層がヤンキードライヤーの鏡面に接するようにして
乾燥させた。
【0026】クレープは、ドライクレープをドライヤー
及び巻き取りリールとの速度差を取ることにより付与し
た。抄紙したティシュペーパーの坪量が13.5g/m
2 となるように調整した。抄紙したティシュペーパー
を、ヤンキードライヤーの鏡面に接したLBKPの層が
外側になるように2枚重ねた化粧用ティシュペーパーと
して手触り感の評価を行なった。
【0027】又、実施例7及び8並びに比較例7では、
LBKPとNBKPを混合してフリーネス550mlで
使用し、この原料パルプに湿潤紙力増強剤(カイメンK
−1300、ディック ハーキュレス社製、商品名)を
絶乾パルプ重量当り0.08%添加し、ツインワイヤー
タイプの1層式のヤンキー抄紙機で抄紙した。
【0028】クレープは、ドライクレープをドライヤー
及び巻き取りリールとの速度差を取ることにより付与し
た。抄紙したティシュペーパーの坪量が13.5g/m
2 となるように調整した。抄紙したティシュペーパー
を、ヤンキードライヤーの鏡面に接した面が外側になる
ように2枚重ねた化粧用ティシュペーパーとして手触り
感の評価を行なった。
【0029】実施例1 パルプの使用比率は絶乾パルプでNBKP60%及びL
BKP40%とし、NBKPはスラッシュパルプ、LB
KPは繊維粗度7.6mg/100m及び微細繊維1.9
%のドライパルプ(離解前の水分、以下水分と称する、
6.1%)からなる原料を用いてティシュペーパーを製
造した。
【0030】実施例2 NBKP50%及びLBKP50%であること以外は実
施例1と同じようにしてティシュペーパーを製造した。
【0031】実施例3 NBKP40%及びLBKP60%であること以外は実
施例1と同じようにしてティシュペーパーを製造した。
【0032】実施例4 使用するLBKPが繊維粗度5.0mg/100m及び
微細繊維0.9%のスラッシュパルプであること以外は実
施例1と同じようにしてティシュペーパーを製造した。
【0033】実施例5 使用するLBKPが繊維粗度6.3mg/100m及び
微細繊維3.4%のスラッシュパルプであること以外は実
施例1と同じようにしてティシュペーパーを製造した。
【0034】実施例6 使用するNBKPがドライパルプ(水分4.5%)であ
ること以外は実施例3と同じようにしてティシュペーパ
ーを製造した。
【0035】実施例7 1層式のヤンキー抄紙機で抄紙したこと以外は、実施例
1と同じようにしてティシュペーパーを製造した。
【0036】実施例8 1層式のヤンキー抄紙機で抄紙したこと以外は、実施例
4と同じようにしてティシュペーパーを製造した。
【0037】比較例1 使用するLBKPが繊維粗度9.6mg/100m及び
微細繊維5.7%のスラッシュパルプであること以外は実
施例1と同じようにしてティシュペーパーを製造した。
【0038】比較例2 実施例2のLBKPが繊維粗度9.6mg/100m及
び微細繊維5.7%のスラッシュパルプであること以外は
実施例2と同じようにしてティシュペーパーを製造し
た。
【0039】比較例3 使用するLBKPが繊維粗度9.6mg/100m及び
微細繊維5.7%のスラッシュパルプであること以外は実
施例3と同じようにしてティシュペーパーを製造した。
【0040】比較例4 使用するLBKPが繊維粗度15.8mg/100m及
び微細繊維9.4%のドライパルプ(水分5.5%)であ
ること以外は実施例1と同じようにしてティシュペーパ
ーを製造した。
【0041】比較例5 使用するLBKPが繊維粗度10.2mg/100m及
び微細繊維6.5%のドライパルプ(水分8.7%)であ
ること以外は実施例1と同じようにしてティシュペーパ
ーを製造した。
【0042】比較例6 実施例1のLBKPの半分(原料パルプの20%)が繊
維粗度9.6mg/100m及び微細繊維5.7%のスラ
ッシュパルプ、LBKPの残り半分(原料パルプの20
%)が繊維粗度7.6mg/100m及び微細繊維1.9
%のドライパルプ(水分6.1%)であること以外は実
施例1と同じようにしてティシュペーパーを製造した。
【0043】比較例7 1層式のヤンキー抄紙機で抄紙したこと以外は、比較例
1と同じようにしてティシュペーパーを製造した。 実施例及び比較例の2枚重ねのティシュペーパーの手触
り感、ソフトネス、引張り強さを測定して、結果を表1
に示した。
【0044】
【表1】
【0045】表1の実施例の結果から明らかな如く、パ
ルプの繊維粗度が3〜8mg/100m及び微細繊維含
有量が0.5〜4.0%の範囲のLBKPを原料パルプの3
0〜70%の範囲で用いると、柔らかく手触り感に優れ
たティシュペーパーが得られる。このことは、数値が低
い程柔軟性があることを示すソフトネス(横)の測定値
からも明らかである。又、引張り強度(縦)は、350
g以上であれば品質上問題はない。
【0046】これに対して、パルプの繊維粗度が高く微
細繊維の多いLBKPを用いたものは手触り感が劣る結
果となっているし(比較例1、2、3、4、5及び
7)、又、繊維粗度の低いLBKPの使用比率が小さい
場合にも手触り感の改善効果は出ていない(比較例
6)。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
はパルプ繊維を主原料とするティシュペーパーにおい
て、主たる原料である広葉樹パルプとして繊維粗度が低
く微細繊維の少ないパルプを用いることにより、柔らか
く手触り感に優れた、強度のあるティシュペーパーたら
しめるという効果を奏し得たものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロースパルプを主原料として製造す
    るティシュペーパーにおいて、該パルプのうち、パルプ
    の繊維粗度(TAPPI T234hm−84による)
    が3〜8mg/100mの範囲にある広葉樹パルプを絶
    乾で30〜70重量%含有していることを特徴とするテ
    ィシュペーパー。
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