JPH06121660A - 海苔異物分離除去装置 - Google Patents

海苔異物分離除去装置

Info

Publication number
JPH06121660A
JPH06121660A JP4300386A JP30038692A JPH06121660A JP H06121660 A JPH06121660 A JP H06121660A JP 4300386 A JP4300386 A JP 4300386A JP 30038692 A JP30038692 A JP 30038692A JP H06121660 A JPH06121660 A JP H06121660A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
separation
seaweed
hole
foreign matter
laver
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4300386A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2617861B2 (ja
Inventor
Tsukasa Takebe
司 建部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=17884163&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH06121660(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP4300386A priority Critical patent/JP2617861B2/ja
Publication of JPH06121660A publication Critical patent/JPH06121660A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2617861B2 publication Critical patent/JP2617861B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Edible Seaweed (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 海苔混合液から小エビや小貝等の異物を分離
除去すること。 【構成】 分離タンク1内に分離ドラム15を回転可能
に内装し、その分離ドラム15の周壁17に生海苔の厚
みより僅かに大きい孔幅の細長い分離孔21を設け、分
離タンク1内における分離ドラム15の内部と外部の何
れか一方に海苔混合液を供給する供給口13と他方から
海苔混合液を排出する排出口3を夫々配設し、上記周壁
17の分離孔21の詰まりを清掃する清掃装置28を備
えた。 【効果】 小さくて柔らかい薄い生海苔は水と共に分離
壁の分離孔を通して排出口に流すことができるが分離孔
の孔幅より大きな小エビや小貝等の異物は分離孔の孔縁
に引っ掛けて排出口に流れるのを阻止でき、海苔混合液
から小エビや小貝等の異物を分離除去できて後工程にお
ける乾燥海苔の品質を良くできる。また装置の構成を簡
単にできて製造コストを低くできる共に保守を容易にで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、海苔抄き作業の前工
程において海苔混合液(海苔原藻を切断した生海苔を水
に混入したもの)から小エビや小貝等の異物を分離除去
する海苔異物分離除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】味付け海苔や板海苔等の製品になる乾燥
海苔は、一般に近海にて養殖した海苔原藻を切断採取し
て水にて洗浄し、その海苔原藻を脱水した後細かく切断
すると共に水に混合して海苔混合液とし、その海苔混合
液を洗浄、脱水した後再び水に混入して熟生し、その海
苔混合液を脱水した後適当な水と調合して海苔原料液
(海苔混合液でもある)とし、その海苔原料液を抄造、
脱水、乾燥して製造している。この場合海苔原料液の中
に小エビや小貝等の異物が含まれていると、その異物が
乾燥海苔に含まれることになり、その異物が肉眼で気に
なる程度以上の大きさ例えば2mm程度以上の場合にはそ
の乾燥海苔の品質を悪くしたり商品価値を無くすること
になるので、海苔製造業者からこれらの0.5mm〜2mm
程度以上の大きさの異物を分離除去する装置が要望され
ており、これまでにも種々の海苔異物分離装置が提案さ
れている。従来の海苔異物分離装置としては、分離タン
クを上縁の高さが順に低くなっている区画板にて区画し
て複数の沈殿槽を設け、その最上位の沈殿槽に海苔混合
液を供給し、各沈殿槽において生海苔より重い異物を沈
殿させて除去するようにしたものや、乾燥海苔を電気的
に検査し、異物の混入している乾燥海苔を分離排除する
ようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者の従来装置にあっ
ては、海苔混合液が生海苔より重い異物を沈殿槽にて沈
殿させて除去するようになっているので、小エビや小貝
等が生海苔にもぐり込んでいるときには沈殿することな
く生海苔と共に浮遊するので、小エビや小貝等の異物を
確実に分離除去することができず、相当数の異物が乾燥
海苔に混じり込んで商品価値を無くしたり低下させたり
しているのが実状である。特に寒さが厳しくなる12月
末から2月ごろには、生きている小エビや小貝等が海苔
原藻にもぐり込む習性があるので、特にこのシーズンに
製造する乾燥海苔に多くの異物が混入する問題があっ
た。また後者の従来装置にあっては、電気的に小さな異
物を検出することが困難であり、その検出感度を高くす
ると良質の乾燥海苔までも分離除去してしまう問題があ
り、検出感度を低くすると除去すべき異物を検出できな
くなって乾燥海苔の中に異物が混入する問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決するために、海苔混合液の生海苔が0.1〜0.5
mm程度の薄くて柔らかい小さな葉状体であることに着目
し、その生海苔のみを孔幅の小さい細長い分離孔に流通
させて生海苔の厚みより僅かに大きな寸法例えば0.5
mm〜2mm程度以上の異物を分離するようにしたもので、
海苔混合液を供給する供給口と、海苔混合液を排出する
排出口と、供給口から排出口へ海苔混合液を流す流路を
備え、その流路の途中に海苔混合液の流れを横切る分離
壁を設け、その分離壁に生海苔の厚みより僅かに大きい
孔幅の細長い分離孔を設け、その分離孔の詰まりを清掃
する清掃装置を備えて成ることを特徴とする。
【0005】
【作用】上記によれば、海苔混合液を供給口から供給す
ると、その海苔混合液が流路を排出口に向けて流れる
が、その流路の途中で海苔混合液が分離壁によって受け
止められる。ところが、分離壁には孔幅が生海苔の厚み
より僅かに大きい大きさの細長い分離孔を設けてあるの
で、その海苔混合液の小さな薄い生海苔は分離壁の細長
い分離孔を水と共に通り抜け、その通り抜けた生海苔と
水との海苔混合液が排出口から排出される。この分離壁
の分離孔は孔幅が生海苔の厚み(0.1〜0.5mm程
度)より僅かに大きい大きさ(例えば0.5mm〜2mm程
度)に形成してあるので、海苔混合液に混入している分
離孔の孔幅より大きな小エビや小貝等の異物は分離孔を
通り抜けることができず、分離壁によって滞留されて排
出口へ流れない。従って、排出口から排出される海苔混
合液の中には生海苔の厚みより僅かに大きな寸法以上の
異物が無くなり、その海苔混合液によって抄造した乾燥
海苔には肉眼で気になる程度の大きな異物が無くなり、
乾燥海苔の品質が良くなる。異物や生海苔による分離孔
の詰まりは清掃装置により清掃される。
【0006】
【実施例】図1、図2は海苔異物分離除去装置の第1実
施例を示し、1は上方が開放している直方体形状のタン
クで、対向する一対の側壁1aの中間部に夫々軸挿通孔
(符号省略)を設けてある。3はタンク1の底壁1bに
設けてある排出口で、この排出口3の外側に連結管4を
固着し、この連結管4にホース5を連結することによっ
て排出手段を構成してある。6は一方の側壁1aの内面
に固着した軸受、7は他方の側壁1aの外面に固着した
軸支持体で、夫々軸挿通孔と同心に位置されている。8
は軸挿通孔に挿通した供給パイプで、一端部は軸支持体
7の孔に嵌着され、両者間がオイルシール9によって水
密にシールされている。この供給パイプ8の他端部は後
述の軸受18を介して上記軸受6に支承されている。供
給パイプ8の一端にはパイプ孔を閉鎖する栓10を嵌着
し、供給パイプ8の他端には海苔混合液を供給する為の
ホース11を連結して供給手段を構成してある。このホ
ース11は図示しない供給ポンプの吐出口に連結されて
いる。供給パイプ8の中間部にはタンク1内に位置する
領域に多数の供給口13を設けてあり、タンク1内の供
給口13と排出口3との間の空間は海苔混合液の流路を
構成している。
【0007】15は供給パイプ8に回転自在に取付けた
分離ドラムで、左右一対の円板状の側壁16と筒状の周
壁17とで分離室を形成し、両側壁16には供給パイプ
8に嵌合した軸受18が夫々固着されている。この一方
の軸受18は上記軸受6に嵌合され、両者間がオイルシ
ール20によって水密にシールされている。この分離ド
ラム15の周壁17は供給口13から排出口3へ流れる
海苔混合液の流れを横切る分離壁(分離壁17とも記
す)を構成し、その分離壁17には生海苔の厚みより僅
かに大きい孔幅の細長い分離孔21を全面に亘って多数
設けてある。この分離孔21の大きさは、生海苔が一般
に0.1mm〜0.5mm程度の厚みで一辺が5〜10mm程
度の平面形状であるので、一例として孔幅Dを約0.5
mm〜2mm、長さLを10mm〜20mm程度にしてある。な
おこの分離孔21の大きさは上記の数値に限定されるも
のではなく、孔幅を2mmより僅かに大きくしたり、長さ
を20mm以上にしても良い。また分離孔21の形状は直
線状に限定されるものではなく、波形に湾曲していても
良い。分離孔21の数はそれらの開口面積の合計が供給
パイプ8のパイプ孔の断面積になるように多数設けるこ
とが好ましい。
【0008】23は一方の軸受18に固着したスプロケ
ットで、駆動モータ24の駆動軸24aに固着したスプ
ロケット25との間にチェーン26が懸回され、駆動モ
ータ24の作動によって分離ドラム15を一方向へ低速
回転させるようにしてある。28は分離孔21の詰まり
を掃除する清掃装置で、分離タンク1の側壁1aの上部
に清掃パイプ30を分離ドラム15の回転軸線と平行に
配設して構成してある。この清掃パイプ30の一端部は
ホース31を介して水道等の水供給源に連結され、他端
部は閉塞されている。この清掃パイプ30にはタンク1
内に位置する部分に分離壁17に向かう噴出孔32を多
数設けてあり、噴出孔32から給水される水によって各
分離孔21が順次洗浄され、その分離孔21の詰まりが
除去されるようになっている。なお上記清掃パイプ30
の一端部をブロア等の空気供給源に連結し、噴出孔32
から圧縮空気を噴出させて分離孔21の詰まりを清掃す
るようにしても良い。99は液面を示し、フロートスイ
ッチ等を用いて高さ位置を維持するようにしても良い。
【0009】上記の海苔異物分離除去装置は、図3に示
すように海苔製造工程における原藻切断洗浄工程と海苔
切断洗浄脱水工程の間、海苔切断洗浄脱水工程と海苔熟
生脱水工程の間、海苔熟生脱水工程と海苔調合工程の間
又は海苔調合工程と海苔抄造工程との間の何れの箇所に
組み込んで使用しても良く、またそれらの複数箇所に組
み込んで使用しても良い。
【0010】使用に際しては、駆動モータ24を駆動さ
せて分離ドラム15を回転させると共に清掃パイプ30
に水を供給して噴出孔32から水を噴出させる。また供
給ポンプを作動させて海苔切断洗浄後の海苔混合液を供
給パイプ8に供給して海苔混合液を供給口13から分離
ドラム15内に供給すると、分離ドラム15の分離壁1
7に生海苔の厚みより僅かに大きな寸法の孔幅を有する
細長い分離孔21を設けてあるので、海苔混合液の生海
苔は水と共に分離孔21から分離ドラム15外に流出す
るが、分離孔21の孔幅より大きな寸法の小エビや小貝
等の異物は分離孔21の孔縁によって係止されて分離ド
ラム15内に残される。分離孔21の孔幅は生海苔の厚
み0.1〜0.5mm程度より僅かに大きい大きさ例えば
0.5mm〜2mm程度に形成してあるので、排出口3から
排出される海苔混合液の中には分離孔21の孔幅である
0.5mm〜2mm程度以上の異物が無くなる。従って、排
出口3から排出された海苔混合液によって抄造した乾燥
海苔には肉眼で気になる程度の大きな異物が無くなり、
乾燥海苔の品質が良くなる。
【0011】分離ドラム15内には分離孔21の孔幅よ
り大きな寸法の異物が残るので、分離孔21がこの異物
によって詰まる恐れがあるが、分離ドラム15が回転す
ることによって清掃パイプ30の噴出孔32から噴出す
る水が各分離孔21に当接するので、常に各分離孔21
の詰まりが防止され、海苔混合液の生海苔は分離孔21
から排出口3へスムーズに流れることができる。なお分
離ドラム15ないに溜った異物は側壁16に設けた図示
しない取出口の蓋を開放して行う。
【0012】図4は第2実施例を示すもので、分離タン
ク1eに排出パイプ40を固定的に配設し、その排出パ
イプ40に分離ドラム15eを回転自在に支持させ、排
出パイプ40の分離ドラム15e内に位置する部分に排
出口3eを設けてある。排出パイプ40の一端部はホー
ス5eを介して図示しない排出ポンプの吸引口に連結さ
れ、他端部は栓10eによって閉塞されている。また分
離タンク1eの底壁1beには海苔混合液を供給する供
給パイプ43の供給口13eが設けられている。また清
掃装置28eとして清掃ブラシ44を示してあり、その
清掃ブラシ44は分離タンク1eに固定的に配設した支
持棒45に分離ドラム15eの周壁17eに摺接するブ
ラシ部材47を植設して構成してある。清掃ブラシ44
は分離ドラム15eの周囲を多数に分割する位置に夫々
配設しても良い。なお第一実施例と実質的に同一な部分
には同じ符号にアルファベットのeを付して重複説明を
省略する。以後の実施例についても同様にアルファベッ
トのf、g、h、k、mを付して重複説明を省略する。
【0013】この実施例では、分離ドラム15eの外側
の分離室に海苔混合液が供給され、この海苔混合液の生
海苔と水が分離孔21eから分離ドラム15e内に流
れ、この分離ドラム15e内に流入した異物分離除去後
の海苔混合液が排出口3eから排出される。清掃ブラシ
44は分離ドラム15eの回転によりブラシ部材47が
周壁17eを摺接し、異物や生海苔による各分離孔21
eの詰まりを清掃する。
【0014】図5は第3実施例を示すもので、供給パイ
プ8fに回転自在に設けた分離ドラム15fが周壁17
fを構成するコイルスプリング50とそのコイルスプリ
ング50の両端に当接させてある一対の側壁16fと両
側壁16fを連結している複数の連結ロッド52とで構
成してある。このコイルスプリング50は連結ロッド5
2に螺合したナット53によって適当に圧縮され、各コ
イル部の相互間に生海苔の厚みよりも僅かに大きな寸法
の隙間54が連続的に形成され、この隙間54が周壁1
7fの分離孔21fを構成するようにしてある。なお上
記隙間を全長に亘って所定の大きさに維持する為に各コ
イル部相互間にスペーサを介在させても良い。
【0015】この実施例では分離ドラム15fの周壁1
7fをコイルスプリング50によって構成しているの
で、周壁17fの分離孔21fを容易に設けることがで
き、またコイル部の断面が円形であるから分離孔21f
の出入口部分が丸い曲面によって広く形成され、その結
果分離孔21fへの生海苔の引っ掛りをなくして円滑に
流通させることができる。
【0016】図6は第4実施例を示すもので、分離ドラ
ム15gを四角形の一対の側壁16gと両側壁16gの
角部を連結する連結枠60と隣合う連結枠60間に互い
に隙間61をあけて並設した多数の分離棒62とで構成
してある。連結枠60と分離棒62は周壁17gを構成
し、各隙間61が分離孔21gを構成している。両側壁
16gに設けた軸65は図示しない分離タンクの側壁に
設けた軸受によって回転自在に支承され、その一方の軸
65が供給手段の供給孔を構成している。
【0017】図7は第5実施例を示すもので、分離ドラ
ム15hの回転軸線を上下方向にしたもので、分離ドラ
ム15hの上、下の側壁16hに設けた回転軸70、7
1が分離タンク1hの底壁1bhと分離タンク1hの上
部に架設した支持板72とに設けた軸受73、74によ
って夫々回転自在に支承されている。上側の回転軸71
は中空に形成してその中空孔に排出管4hが挿入されて
いる。また供給パイプ8hの供給口13hは分離タンク
1hの上方に位置されている。清掃装置28hは固定的
に配設した上下方向の清掃ブラシ44hによって構成さ
れ、この清掃ブラシ44hのブラシ部材46hが周壁1
7hを摺接することによって分離孔21hの詰まりを清
掃するようになっている。
【0018】図8は第6実施例を示すもので、分離タン
ク1kの両側壁1akに一対の回転軸80、81を回転
自在に支承し、それらの回転軸80、81に固着した回
転ローラ82、83に無端帯84を懸回し、その無端帯
84と両側壁1bkによって分離室を形成している。こ
の無端帯84には全周に亘って多数の分離孔21kを設
けてある。一方の回転軸81は図示しない駆動モータに
よって回転される。
【0019】図9は第7実施例を示すもので、分離タン
ク1mの内部を分離壁90によって上下に区画してその
下部を分離室とし、その分離壁90に多数の分離孔21
mが形成されている。清掃装置28mは、分離壁90と
支持枠91に設けた軸受92、93に上下方向の回転軸
95を支承し、その回転軸95の下端部に分離壁90の
下面に摺接する清掃ブラシ44mを固着して構成してあ
る。回転軸95はベルト96等を介して駆動モータ97
によって回転されるようになっている。なお本発明にあ
っては、清掃装置は分離孔の詰まりを防ぐことができる
手段であればその具体的な構成に限定されるものではな
く、例えば分離タンク内又は分離ドラム内に海苔混合液
を撹拌するように設置した撹拌手段によって清掃装置を
構成しても良い。
【発明の効果】以上のように本発明においては、供給口
と排出口の間に設けた分離壁に生海苔の厚みより僅かに
大きい孔幅の細長い形状の分離孔を設け、供給口から供
給した海苔混合液をその分離孔に通して排出口に流すよ
うにしたので、小さくて柔らかい薄い生海苔は水と共に
分離孔を通して排出口に流すことができるが分離孔の孔
幅より大きな小エビや小貝等の異物は分離孔の孔縁に引
っ掛けて排出口に流れるのを阻止でき、その結果海苔混
合液から小エビや小貝等の異物を確実に分離除去できて
後工程における乾燥海苔の品質を良くできる。また、海
苔混合液を分離壁の孔幅の小さい細長い分離孔に通して
異物を分離するようにしたので、装置の構成を極めて簡
単にできて製造コストを低くし得ると共に保守を容易に
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】海苔製造工程を示す説明図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図5】本発明の第3実施例を示す断面図である。
【図6】本発明の第4実施例を示す斜視図である。
【図7】本発明の第5実施例を示す断面図である。
【図8】本発明の第6実施例を示す斜視図である。
【図9】本発明の第7実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 分離タンク 、 3 排出口、 13 供給口、
15 分離ドラム、17 周壁(分離壁)、 21 分
離孔、 28 清掃装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者の従来装置にあっ
ては、海苔混合液が生海苔より重い異物を沈殿槽にて沈
殿させて除去するようになっているので、小エビや小貝
等が生海苔にもぐり込んでいるときには沈殿することな
く生海苔と共に浮遊するので、小エビや小貝等の異物を
確実に分離除去することができず、相当数の異物が乾燥
海苔に混じり込んで商品価値を無くしたり低下させたり
しているのが実状である。特に暖冬のときや寒さが緩む
2月ごろには、生きている小エビや小貝等が海苔原藻に
もぐり込む習性があるので、特にこのシーズンに製造す
る乾燥海苔に多くの異物が混入する問題があった。また
後者の従来装置にあっては、電気的に小さな異物を検出
することが困難であり、その検出感度を高くすると良質
の乾燥海苔までも分離除去してしまう問題があり、検出
感度を低くすると除去すべき異物を検出できなくなって
乾燥海苔の中に異物が混入する問題があった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】図4は第2実施例を示すもので、分離タン
ク1eに排出パイプ40を固定的に配設し、その排出パ
イプ40に分離ドラム15eを回転自在に支持させ、排
出パイプ40の分離ドラム15e内に位置する部分に排
出口3eを設けてある。排出パイプ40の一端部はホー
ス5eを介して図示しない排出ポンプの吸引口に連結さ
れ、他端部は栓10eによって閉塞されている。また分
離タンク1eの底壁1beには海苔混合液を供給する供
給パイプ43の供給口13eが設けられている。また清
掃装置28eとして清掃ブラシ44を示してあり、その
清掃ブラシ44は分離タンク1eに固定的に配設した支
持棒45に分離ドラム15eの周壁17eに摺接するブ
ラシ部材47を植設して構成してある。清掃ブラシ44
は分離ドラム15eの周囲を多数に分割する位置に夫々
配設しても良い。上記清掃ブラシ44に代えてその位置
に第一実施例の清掃パイプを設け、水を分離ドラム15
eの周壁17eに噴射するようにしても良い。なお第一
実施例と実質的に同一な部分には同じ符号にアルファベ
ットのeを付して重複説明を省略する。以後の実施例に
ついても同様にアルファベットのf、g、h、k、mを
付して重複説明を省略する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海苔原藻を切断した生海苔を水に混入し
    て成る海苔混合液から小エビや小貝等の異物を分離除去
    する海苔異物分離除去装置において、海苔混合液を供給
    する供給口と、海苔混合液を排出する排出口と、供給口
    から排出口へ海苔混合液を流す流路を備え、その流路の
    途中に海苔混合液の流れを横切る分離壁を設け、その分
    離壁に生海苔の厚みより僅かに大きい孔幅の細長い分離
    孔を設け、その分離孔の詰まりを清掃する清掃装置を備
    えて成ることを特徴とする海苔異物分離除去装置。
  2. 【請求項2】 海苔原藻を切断した生海苔を水に混入し
    て成る海苔混合液から小エビや小貝等の異物を分離除去
    する海苔異物分離除去装置において、分離タンク内に分
    離ドラムを回転可能に内装し、その分離ドラムの周壁に
    生海苔の厚みより僅かに大きい孔幅の細長い分離孔を設
    け、分離タンク内における分離ドラムの内部と外部の一
    方に海苔混合液を供給する供給手段及び内部と外部の他
    方から海苔混合液を排出する排出手段を夫々配設し、更
    に上記周壁の分離孔の詰まりを清掃する清掃装置を備え
    て成ることを特徴とする海苔異物分離除去装置。
JP4300386A 1992-10-13 1992-10-13 海苔異物分離除去装置 Expired - Fee Related JP2617861B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4300386A JP2617861B2 (ja) 1992-10-13 1992-10-13 海苔異物分離除去装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4300386A JP2617861B2 (ja) 1992-10-13 1992-10-13 海苔異物分離除去装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06121660A true JPH06121660A (ja) 1994-05-06
JP2617861B2 JP2617861B2 (ja) 1997-06-04

Family

ID=17884163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4300386A Expired - Fee Related JP2617861B2 (ja) 1992-10-13 1992-10-13 海苔異物分離除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2617861B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06197742A (ja) * 1992-12-28 1994-07-19 Tsukasa Takebe 海苔異物除去装置
JPH11346733A (ja) 1998-06-12 1999-12-21 Fulta Electric Machinery Co Ltd 生海苔異物分離除去装置における生海苔の共回り防止装置
CN111204923A (zh) * 2020-01-13 2020-05-29 匡星翰 智能生态水净化器
KR20210136621A (ko) * 2020-05-08 2021-11-17 정광모 대용량 해태원초 이물질 선별장치

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4875775A (ja) * 1972-01-07 1973-10-12
JPH02195863A (ja) * 1989-01-20 1990-08-02 Hiroshi Takebe 生海苔熟成機
JPH03183459A (ja) * 1989-12-14 1991-08-09 Kugizaki Tekkosho:Kk 海苔洗浄用フイルター
JPH0541965A (ja) * 1991-08-08 1993-02-23 Nobuhiro Matsufuji 生海苔のゴミ分離方法、生海苔のゴミ分離装置及びそれに使用するゴミ分離機
JP3122695U (ja) * 2006-04-10 2006-06-29 日本理化製紙株式会社 情報隠蔽用ラベル

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4875775A (ja) * 1972-01-07 1973-10-12
JPH02195863A (ja) * 1989-01-20 1990-08-02 Hiroshi Takebe 生海苔熟成機
JPH03183459A (ja) * 1989-12-14 1991-08-09 Kugizaki Tekkosho:Kk 海苔洗浄用フイルター
JPH0541965A (ja) * 1991-08-08 1993-02-23 Nobuhiro Matsufuji 生海苔のゴミ分離方法、生海苔のゴミ分離装置及びそれに使用するゴミ分離機
JP3122695U (ja) * 2006-04-10 2006-06-29 日本理化製紙株式会社 情報隠蔽用ラベル

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06197742A (ja) * 1992-12-28 1994-07-19 Tsukasa Takebe 海苔異物除去装置
JPH11346733A (ja) 1998-06-12 1999-12-21 Fulta Electric Machinery Co Ltd 生海苔異物分離除去装置における生海苔の共回り防止装置
CN111204923A (zh) * 2020-01-13 2020-05-29 匡星翰 智能生态水净化器
KR20210136621A (ko) * 2020-05-08 2021-11-17 정광모 대용량 해태원초 이물질 선별장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2617861B2 (ja) 1997-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE3010967C2 (ja)
AU654863B2 (en) Rotary filter
HU222482B1 (hu) Eljárás és berendezés szilárd-folyadék extrakcióra
FI71671B (fi) Foerfarande och apparat foer avvattning av en suspension
US2089215A (en) Apparatus for filtering eggs
JPH06121660A (ja) 海苔異物分離除去装置
US4782747A (en) Roll press for recovering liquid from pulp
CN110192659A (zh) 一种农业蔬菜快速加工清洗装置
US1966626A (en) Self-cleaning continuous filter
CN208131239U (zh) 一种油茶果预处理浮选机
US3626675A (en) Weed pump
CN108433133B (zh) 一种豆制品加工用大豆清洗装置
JP3099215B2 (ja) 海苔異物除去方法及び装置
CN219612964U (zh) 一种蛋制品分离输送系统
US4551339A (en) Method and apparatus for obtaining a concentrated extract from liquid smoke
JP3032862B2 (ja) 海苔異物除去装置
JP3120319B2 (ja) 生海苔の異物除去方法
JPH08317778A (ja) 海苔異物分離器
CN213558899U (zh) 一种食品加工用原料清洗设备
JPH08280362A (ja) 生海苔の異物除去方法及び装置
CN218736949U (zh) 一种海鲜清洗除杂装置
JP2769593B2 (ja) 海苔異物除去方法及び装置
KR970001159Y1 (ko) 해태 원초의 불순물 여과장치
CN112033096A (zh) 中药切片烘干方法
KR200213721Y1 (ko) 해태 원초의 이물질 여과장치

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090311

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100311

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110311

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees