JPH0612148B2 - 既設埋設管の地盤液状化時の浮き上り防止方法 - Google Patents

既設埋設管の地盤液状化時の浮き上り防止方法

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JPH0612148B2
JPH0612148B2 JP63197070A JP19707088A JPH0612148B2 JP H0612148 B2 JPH0612148 B2 JP H0612148B2 JP 63197070 A JP63197070 A JP 63197070A JP 19707088 A JP19707088 A JP 19707088A JP H0612148 B2 JPH0612148 B2 JP H0612148B2
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秀郎 半沢
信行 吉田
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明の、地震時等の地盤液状化による既設埋設管の浮
き上りを、その地盤の掘削する必要なしに、経済的に防
止可能な既設埋設管の地盤液状化時の浮き上り防止方法
に関するものである。
〔従来の技術〕 砂質地盤において地震が発生すると、一時的に砂質の中
に入つている水の中に砂の粒子が浮んだ状態となり、そ
の地盤の支持力が失われてしまう地盤液状化現象が、特
に埋立地や沖積地などの砂質地盤において発生する。
このような地盤中に埋設された管は、上記の地盤液状化
により大きな浮力が与えられ浮き上がってしまうという
問題がある。
上記のごとき地盤液状化の防止策として、従来、液状化
そのものを防止する締め固め工法、置換工法、砕石ドレ
ーン工法等が用いられてきたが、これらはいずれも工事
費がかなり割高となる。
そこで、第3図及び第4図に示すごとく、緩い地盤S中
に埋設される管路1の埋設位置の下方において、管路1
の長さ方向の所定間隔lごとに左右各2本づつの杭材6
を緩い地盤Sを貫いて堅固な支持地盤R中に打込み、こ
れら杭材6に、埋設される管路1をケーブル3によって
連結して浮力を杭して支持することを特徴とする埋設管
路の地盤液状化対策工法に関する特開昭59−2195
89の発明がなされており、前記従来の地盤液状化対策
に比して経済的であることが知られている。
しかしながら、上記公知の発明の工法は、地盤に打設し
た杭材6と埋設される管路1とをケーブル3等で固定し
ているので、新設の場合には問題ないが、既設の埋設管
にこの工法を適用する場合には、地盤を埋設管位置まで
掘削して連結作業を行う必要があり、埋設管の近隣に構
造物がある場合は作業が大掛りとなり、市街地での施工
が容易ではないという問題があった。
〔発明の目的〕
本発明は、前記従来の問題点を解消するためになされた
ものであり、既設の埋設管に対し、地盤を掘削する必要
がなくて経済的な、地震時等の地盤液状化による埋設管
の浮き上り防止方法を提供することを目的としたもので
ある。
〔発明の概要〕
上記の目的を達成するための本発明の既設埋設管の地盤
液状化時の浮き上り防止方法は、2本の平行な鋼管杭等
の縦杭材の上端をH型鋼、鉄筋、PC鋼棒等の桁部材で
溶接等により連結した門型部材をあらかじめ複数個製作
しておき、上記2本の縦杭材が既設埋設管をはさみ、そ
れら縦杭材の下端が非液状化層内に到達し、かつ上記桁
部材が既設埋設管のほぼ上端部にくるように、既設埋設
管の延長方向の所定間隔で各門型部材を所定深さまで圧
入して設置することを特徴とするが、上記圧入時に門型
部材の各縦杭材の上端に門型のヤットコ等を当てて油圧
式の圧入機等により圧入することが振動や騒音防止の上
で好ましい。
以上の方法によれば、既設埋設管に対し地震時等の地盤
液状化による浮き上り防止対策を施す際に、その地盤の
掘削作業が不要となり、容易に浮き上り防止対策を施す
ことができる。
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明の実施例を説明するが、第1
図は本発明の浮き上り防止方法を既設埋設管に施工した
一実施例における正断面図、第2図は第1図の施工後の
側面図である。
まず、第1図に示すごとき2本の平行な鋼管杭等の縦杭
材12の上端を、便宜上斜線で示すH型鋼等の桁部材1
1で溶接により連結した門型部材10をあらかじめ必要
な複数個製作しておき、これらの門型部材10を、第2
図に示すごとく、液状化層Aに埋設ずみの既設埋設管1
4の延長方向のDで示す所定間隔で順次所定深さまで第
1図の矢印Pで示す方向に圧入する。
この場合、門型部材10の2本の縦杭材12の間隔H
は、既設埋設管14の外径よりやや広くしておくものと
する。
また、圧入された各門型部材10の2本の縦杭材12
は、第1図のごとく既設埋設管14をはさんで、その縦
杭材12の下端で非液状化層Bの地盤内に到達し、かつ
桁部材11が既設埋設管14のほぼ上端にくるような寸
法の門型部材10を製作して所定の深さまで圧入するも
のである。なお、桁部材11に、鉄筋やPC鋼棒等を使
用すれば、圧入抵抗が少なくなり、より容易に施工する
ことができる。
上記の圧入時には、門型部材10の各縦杭材12の上端
に、第1図に示す門型のヤットコ13を当接し、図示さ
れていない油圧式の圧入機等により矢印P方向に非液状
下層B内ま下端が到達するように門型部材10を液状化
層A内に設置するものであり、設置後にはヤットコ13
を引抜き、必要があれば圧入した跡を整地して第2図の
ごとく門型部材10の設置が完了し、浮き上り防止対策
となる。
〔発明の効果〕
以上の説明したごとく、本発明の地盤液状化時の浮き上
り防止方法によれば、既設埋設管に対し地震時等の地盤
液状化による浮き上り防止対策を施す際に、その地盤に
おける掘削作業が不用になり、門型部材を単に圧入する
圧入作業を行いさえすればいので、市街地等での施工が
容易になるという利点がある。
また、浮き上り防止対策用の門型部材を油圧式の圧入機
等で圧入すると、作業中の振動や騒音が少ないという利
点があり、既設埋設管の近隣に構造物がある場合でも容
易に作業が行いうることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の浮き上り防止方法を既設埋設管に施工
した一実施例における正断面図、第2図は第1図の施工
後の側面図、第3図は従来の埋設管路の地盤液状化対策
工法の側面図、第4図は第3図の正断面図である。 10……門型部材、11……桁部材、12……縦杭材、
14……既設埋設管、A……液状化層、B……非液状化
層、D……所定間隔、P……圧入方向。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2本の平行な縦杭材の上端を桁部材で連結
    した門型部材をあらかじめ製作しておき、門型部材の2
    本の縦杭材が既設埋設管をはさみ、それら縦杭材の下端
    が非液状化層内に到達するまで圧入し、かつ上記桁部材
    が既設埋設管のほぼ上端部にくるように、既設埋設管の
    延長方向の所定間隔に各門型部材を圧入して設置する既
    設埋設管の地盤液状化時の浮き上り防止方法。
JP63197070A 1988-08-09 1988-08-09 既設埋設管の地盤液状化時の浮き上り防止方法 Expired - Lifetime JPH0612148B2 (ja)

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JPH0246387A JPH0246387A (ja) 1990-02-15
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AUPQ119699A0 (en) * 1999-06-25 1999-07-22 J P Kenny Pty Ltd Stabilisation of submarine elongate structures
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JPS5983883A (ja) * 1982-11-02 1984-05-15 日本クリングス株式会社 埋設物敷設工法および埋設物敷設用フレ−ム
JPS59219589A (ja) * 1983-05-27 1984-12-10 日本鋼管株式会社 埋設管路の地盤液状化対策工法

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