JPH06120794A - スイッチング装置 - Google Patents

スイッチング装置

Info

Publication number
JPH06120794A
JPH06120794A JP27159992A JP27159992A JPH06120794A JP H06120794 A JPH06120794 A JP H06120794A JP 27159992 A JP27159992 A JP 27159992A JP 27159992 A JP27159992 A JP 27159992A JP H06120794 A JPH06120794 A JP H06120794A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
effect transistor
field effect
circuit
gate electrode
potential
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27159992A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Yano
幸雄 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP27159992A priority Critical patent/JPH06120794A/ja
Publication of JPH06120794A publication Critical patent/JPH06120794A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 論理信号等の低電位の入力信号を、負荷を駆
動可能な高電位の出力信号に変換するスイッチング装置
において、スイッチング速度が速く、安価で、消費電流
が少なく、さらに、ゲート保護が可能なスイッチング装
置を実現する。 【構成】 入力された信号を、直列に接続されたnチャ
ンネル型のMOSFET22とインピーダンス21によ
り構成されたレベルシフト回路20で反転し、出力回路
30を構成する第1のMOSFET31に印加する。第
1のMOSFET31と直列に接続されて出力回路30
を構成する第2のMOSFET32には、入力信号を印
加する。第1および第2のMOSFETは、nチャンネ
ル型で構成でき、スイッチング速度を速くでき、またウ
ェハプロセスの工数を削減して安価に製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電界効果トランジスタ
を回路要素として用いたスイッチング装置の構成に関
し、特に、論理信号等の低電位の信号の入力により、3
相モータ、表示パネルの画素等を駆動する高電位の駆動
信号を制御可能なスイッチング装置の構成に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】装置の論理部を構成するデジタル回路
は、一般にMOS回路で構成されることが多く、集積回
路装置に高密度で形成され、様々な用途に用いられる。
このような論理部は、通常何らかの負荷を駆動させるた
めの論理を構成するために用いられる。従って、その負
荷を駆動する電圧が論理部、すなわち、デジタル回路を
動作させる電圧と異なる電圧である場合は、負荷を駆動
する電圧に変換する必要がある。デジタル回路は5V程
度の低電圧で作動されることが一般的であるため、負荷
と駆動するためには、昇圧する場合が多い。
【0003】例えば、3相モータを駆動す3相ブリッジ
回路においては、モータ駆動の起動時に大電流をブリッ
ジ回路からモータへ供給する必要がある。従って、オン
抵抗が低いn型MOSFETのみで3相ブリッジ回路を
構成する場合がある。このような3相ブリッジ回路のハ
イサイド側のMOSFETのゲート駆動電圧は、この3
相ブリッジ回路に供している電源電圧より高い電位に設
定することが多い。また、LCD、プラズマ等の表示パ
ネルを例にとると、その種類によて異なるが、100〜
200Vの駆動電圧を必要とするものもある。このよう
に、駆動電圧が高い場合は、5V程度のデジタル回路か
らの制御信号を100V等の駆動電圧に昇圧、変換しな
くてはならず、そのために、スイッチング駆動回路が用
いられる。
【0004】このスイッチング駆動回路においては、昇
圧する機能を有すると共に、スイッチング駆動回路に入
力されるデジタル信号に鋭敏に応答できることが必要で
ある。従って、スイッチング駆動回路の入力インピーダ
ンスを高く設定するために、スイッチング回路を構成す
る要素としてMOS等の電界効果トランジスタが多く用
いられる。
【0005】図4および図5に、電圧変換機能を有する
電界効果トランジスタで構成されたスイッチング駆動回
路の例を示してある。これらの回路は、本出願人によっ
て出願された特開昭63−269617および特開昭6
3−226113に詳しいが、概略は以下の通りであ
る。
【0006】図4に示したスイッチング駆動回路は、電
圧変換回路であり、左側の電源電圧Vd下で動作する論
理回路40から低圧論理信号として、例えばシフトレジ
スタの各段のフリップフロップのQ出力と、その補信号
を受け、それに応じて右側の負荷50を出力端子T0を
介して駆動する回路である。負荷50を駆動するための
出力回路は、高電圧の電源電位Vと、低電圧を基準電位
Veとの間に直列に接続されたpチャンネル型のFET
61およびnチャンネル型のFET62からなり、両者
の相互接続点から出力端子T0が導出される。
【0007】この出力回路の左側にFET61、62に
対してゲート操作電圧をそれぞれ発生するツェナーダイ
オード71、72がその間に抵抗73を介して電源電位
Vと基準電位Veとの間に直列に接続された駆動電位設
定回路が設けられている。この駆動電位設定回路におい
ては、ツェナーダイオード71、72がそれぞれpチャ
ンネルFET63およびnチャンネルFET64と並列
に接続されている。電源電位Vの側に接続されたFET
63に対しては、電源電位Vと基準電位Veとの間に直
列に接続されたnチャンネルFET65、抵抗74、7
5によってレベルシフト回路が構成されており、抵抗7
4と75の相互接続点の電位がFET63のゲートに印
加される。論理回路40の論理信号はFET65のゲー
トに印加され、その補信号はFET64のゲートに印加
される。
【0008】このようなスイッチング駆動回路において
は、先ず、論理信号が高レベルの場合、その論理信号が
印加されるFET65がオンし、抵抗74の電圧降下に
よってFET63がオンとなる。従って、ツェナーダイ
オード71によるFET61のゲート操作電圧は、短絡
され、FET61はオフとなる。一方、論理信号の補信
号である低レベル信号が印加されるFET64は、オフ
となり、FET62のゲートには、ツェナーダイオード
72によるゲート操作電圧が印加され、FET62はオ
ンとなる。従って、出力端子T0は低レベル、すなわ
ち、基準電位Veとなり、負荷50は駆動されない。
【0009】逆に、論理信号が低レベルの場合は、FE
T63がオフとなり、FET61には、ツェナーダイオ
ード71によるゲート操作電圧が印加され、FET61
はオンとなる。一方、論理信号の補信号、この場合は高
レベルの信号が印加されるFET61は、オンとなり、
ツェナーダイオード72によるゲート操作電圧は短絡さ
れ、FET62はオフとなる。従って、出力端子T0は
高レベル、すなわち、電源電位Vとなり、負荷50が駆
動される。
【0010】また、このスイッチング駆動回路において
は、ツェナーダイオード71、72がそれぞれのFET
61、62のゲート操作電圧を発生させると共に、これ
らのゲートとサブストレートとの間の電圧をツェナーダ
イオードのツェナー電圧以下に制限する機能を果たし、
これにより、各FETの破壊が防がれる。
【0011】また、レベルシフト回路の抵抗75は、p
チャンネルMOSFET63のゲート保護を目的として
挿入されている。すなわち、FET65がオンすると、
抵抗74、75およびFET65のオン抵抗の抵抗比に
従ってFET63のゲート電位が決定される。従って、
抵抗75を適当な値に設定することにより、FET63
のゲートおよびソース間の電位差を制限でき、FET6
3がゲート破壊に至ることが防止される。
【0012】図5に示すスイッチング駆動回路も、図4
に示すスイッチング駆動回路と同様に、電圧変換回路で
ある。図5に示すスイッチング駆動回路においては、出
力回路がnチャンネル型のFET62単体からなる点
が、図4に示すスイッチング駆動回路と異なり、他の構
成、例えば、駆動電位設定回路等の構成は、略同様であ
る。従って、駆動電位設定回路を構成するpチャンネル
型のMOSFET63のゲート保護のため、インピーダ
ンスを形成する抵抗75も、図4と同様に挿入されてい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなスイッチ
ング駆動回路は、スイッチング駆動動作が確実で、かつ
負荷の動作に必要な電位、すなわち、電源電位のレベル
が高くても、すべてのFETのゲートを過電圧から安全
に保護できる点で優れている。しかしながら、下記のよ
うな幾つかの点においてまだ改良すべき余地が残されて
いる。
【0014】その主な点は、スイッチング速度の改善に
ある。例えば、上記のスイッチング駆動回路において
は、pチャンネルおよびnチャンネルの2つの導電型の
MOSFETを用いて回路を構成しているが、動作速度
の観点からはnチャンネル型の方が速いため、nチャン
ネル型のみにより回路が構成されることが望ましい。ま
た、単一の導電型のMOSFETのみで回路が構成でき
れば、ウェルプロセスの工程数を削減でき、コストの低
減を目指すことも可能である。
【0015】また、動作電圧設定回路の構成に着目する
と、抵抗74、75の抵抗値を下げて、抵抗74の抵抗
値R74とpチャンネルMOSFET63のゲート容量
C63、および抵抗75の抵抗値75とゲート容量C6
3の時定数(R74、C63)、(R75、C63)を
下げることが必要となる。すなわち、MOSFET63
のゲート電極の充電、および放電速度を速くすることに
よりMOSFET63の動作速度を速くすることが必要
である。しかし、抵抗値R74、R75を下げるとMO
SFET65をオンした時の貫通電流が増加する。従っ
て、このスイッチング駆動回路の消費電流が増加してし
まうため、動作速度と消費電流との間にはトレードオフ
の関係がある。このため、容易にスイッチング速度を改
善することはできない。
【0016】また、抵抗値75を小さくすると、MOS
FET63のゲートにかかる電位の制御ができなくな
り、MOSFET63のゲート保護が図れなくなるとい
う問題もある。
【0017】そこで、本発明においては、上記の課題に
鑑みて、スイッチング速度の改善が可能なスイッチング
駆動回路を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明においては、2つの同じ導電型のMOSF
ET等の電界効果トランジスタで出力部を構成し、その
一方に入力信号の電位レベルをシフトしてゲート電極に
印加し、他方には、入力信号の電位レベルをその儘ゲー
ト電極に印加するようにしている。すなわち、本発明に
係るスイッチング装置は、入力信号の電位レベルがシフ
トされてゲート電極に印加される第1の電界効果トラン
ジスタと、この第1の電界効果トランジスタと同じ導電
型で、第1の電界効果トランジスタと直列に接続され、
入力信号の電位レベルがゲート電極に印加される第2の
電界効果トランジスタとからなる出力部を有することを
特徴としている。
【0019】また、多段の出力部を有するスイッチング
装置であっても良く、それは、第1の電界効果トランジ
スタと、この第1の電界効果トランジスタと同じ導電型
で、第1の電界効果トランジスタと直列に接続された第
2の電界効果トランジスタとを備える出力部を2以上有
するスイッチング装置であって、これらの出力部の内、
第1段の出力部の第1の電界効果トランジスタのゲート
電極には、入力信号の電位レベルがシフトされて印加さ
れ、第2段以降の出力部の第1の電界効果トランジスタ
のゲート電極には、前段の出力部の第1および第2の電
界効果トランジスタの相互接続点の電位が印加され、第
1段および第2段以降の出力部の第2の電界効果トラン
ジスタのゲート電極には、入力信号が電位レベルが印加
されることを特徴としている。
【0020】入力信号のレベルは、シフトされたものが
それぞれ入力されても良いが、入力信号の電位レベルを
シフトする信号レベルシフト回路を形成しても良い。こ
のような信号レベルシフト回路は、入力信号がゲート電
極に印加されるシフト用電界効果トランジスタと、この
シフト用電界効果トランジスタと直列に接続されたイン
ピーダンス手段とを備えている回路で実現でき、シフト
用電界効果トランジスタは、第1および第2の電界効果
トランジスタと同じ導電型とすることも可能である。
【0021】また、ゲート保護の観点からは、第1の電
界効果トランジスタのゲート電極と、この第1の電界効
果トランジスタおよび第2の電界効果トランジスタの相
互接続点との間に、所定の電位差以上の場合に導通する
クランプ回路を形成することが望ましい。このクランプ
回路は、第1の電界効果トランジスタのゲート電極側か
ら順に、アノード、カソード、カソード、アノードと接
続された2つの定電圧ダイオードで構成でき、また、第
1の電界効果トランジスタのゲート電極側から順に、カ
ソード、アノード、アノード、カソードと接続された2
つの定電圧ダイオードで構成することも可能である。
【0022】
【作用】上記のように、入力信号がシフトされてゲート
電極に印加される第1の電界効果トランジスタと、入力
信号がその儘ゲート電極に印加される第2の電界効果ト
ランジスタとが直列に接続された出力部に、高電位の電
源電位と、低電位の基準電位を供給することにより、同
じ導電型の電界効果トランジスタを用いて、その第1と
第2の電界効果トランジスタの相互接続点からプッシュ
プル出力信号となる駆動電圧を導きだすことが可能であ
る。従って、例えばnチャンネル型のMOSFETのみ
で出力部を構成することも可能であり、スイッチング速
度の速いスイッチング装置を実現することができる。同
時に、単一の導電型の電界効果トランジスタで回路を構
成できるので、ウェハプロセスの工程数の削減を図るこ
ともでき、製造コストの低減が実現できる。
【0023】入力信号のレベルシフトは、入力信号がゲ
ート電極に印加されるシフト用電界効果トランジスタ
と、このシフト用電界効果トランジスタと直列に接続さ
れたインピーダンス手段とを備えている回路で実現で
き、インピーダンス手段とシフト用電界効果トランジス
タとの相互接続点の電位を第1の電界効果トランジスタ
のゲート電極に供給すれば良い。このシフト用電界効果
トランジスタは、第1および第2の電界効果トランジス
タと同じ導電型とすることが可能であり、例えば、nチ
ャンネル型のMOSFETを用いた場合は、インピーダ
ンス手段を電源電位側に接続することにより、入力信号
からシフトされた電位を第1の電界効果トランジスタに
印加することができる。従って、上記のような構成の信
号レベルシフト回路を用いることにより、スイッチング
装置の動作の高速化を図ると同時に、ウェハプロセスの
工程数を削減することが可能となる。
【0024】複数の出力部を用いて多段のスイッチング
装置を構成することも可能である。
【0025】この場合は、次段のゲート電極に駆動電圧
を供給できる程度に前段のインピーダンスを高く設定す
ることが可能であり、消費電流を抑えながらスイッチン
グ速度を速くすることができる。信号レベルシフト回路
を用いる場合は、そのインピーダンス手段は、そのイン
ピーダンス手段を介して駆動する1段目の電界効果トラ
ンジスタがバッファとして作用するだけのゲート電極の
面積があれば良いので、十分に高いインピーダンスであ
っても高速で充放電可能である。従って、インピーダン
ス手段の抵抗値を高く設定して、貫通電流を削減するこ
とが可能であり、消費電流の低減を図ることができる。
【0026】出力部の第1の電界効果トランジスタを電
源電位側に設定すると、出力部の出力は入力信号に対し
シフトした信号となり、これを次段の第1の電界効果ト
ランジスタのゲート電極に印加することにより、前段の
インピーダンスを高く設定しながらスイッチング速度を
速くすることができる。一方、出力部の第2の電界効果
トランジスタが電源電位側として多段とすることももち
ろん可能であり、この場合は、出力部の出力は入力信号
からシフトしていないため、これを次段の第2の電界効
果トランジスタのゲート電極に印加し、次段の第1の電
界効果トランジスタのゲート電極には、信号レベルシフ
ト回路にてシフトされた信号を印加すれば良い。
【0027】また、クランプ回路を、第1の電界効果ト
ランジスタのゲート電極に導入することにより、シフト
された信号として第1の電界効果トランジスタのゲート
電極に印加される電位を制限することができる。従っ
て、信号レベルシフト回路のインピーダンス手段の抵抗
値等に左右されることなく、ゲート電極を保護すること
が可能であり、インピーダンス手段の抵抗値を高く設定
して貫通電流を削減することができる。2以上の多段の
出力部を持つスイッチング装置においても同様であり、
前段のインピーダンスの値を高く設定して貫通電流を制
限し、消費電流の低減を図ることができる。
【0028】
【実施例】以下に図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0029】〔実施例1〕図1に、実施例1に係るスイ
ッチング駆動回路の構成を示してある。本例のスイッチ
ング駆動回路10は、入力端子3に供給された低い電圧
の入力信号を、電源電位Vとして電源電位点1に供給さ
れている駆動電圧に変換して出力端子4に出力する回路
である。本例のスイッチング駆動回路10は、入力信号
のレベルをシフト(反転)するレベルシフト回路20
と、レベルシフトされた信号および入力信号によって駆
動される出力回路30とから構成されている。
【0030】先ず、レベルシフト回路20は、直列に接
続された抵抗21とnチャンネル型のMOSFET22
から構成されており、抵抗21は、高電位の電源電位点
1側に、MOSFET22は、低電位である基準電位点
2側に接続されている。入力端子3に供給された入力信
号は、MOSFET22のゲート電極に印加されてい
る。従って、高レベルの入力信号が供給されると、MO
SFET22はオンとなり、抵抗21を通って電流が流
れ、抵抗21とMOSFET22との相互接続点C1の
電位は基準電位に引っ張られ低くなる。一方、低レベル
の入力信号が供給されるとMOSFET22はオフとな
り、相互接続点C1の電位は電源電位に引っ張られ高く
なる。
【0031】出力回路30は、直列に接続された2つの
nチャンネル型のMOSFET31、32から構成され
ている。この2つのMOSFET31、32の内、電源
電位点1側に接続されたMOSFET31のゲート電極
には、レベルシフト回路20の相互接続点C1の電位が
印加される。一方、基準電位点2側に接続されたMOS
FET32のゲート電極には、入力端子3に入力された
入力信号がその儘印加される。このMOSFET31お
よび32の相互接続点C2は出力端子4と接続され、相
互接続点C2の電位がこのスイッチング駆動回路10の
出力電圧として出力される。
【0032】さらに、MOSFET31のゲート電極と
接続点C2との間にはクランプ回路35が形成されてお
り、本例においては、このクランプ回路35は2つのツ
ェナーダイオード36、37によって構成されている。
ツェナーダイオード36のカソード側はMOSFET3
1のゲート電極側に接続されており、アノード側は、ツ
ェナーダイオード37のアノード側と接続されている。
そして、ツェナーダイオード37のカソード側は、接続
点C2に接続されている。もちろん、2つのツェナーダ
イオード36、37の接続方法は逆であっても良く、こ
の場合は、MOSFET31のゲート電極側からアノー
ド、カソード、カソード、アノードの順に接続される。
【0033】このようなスイッチング駆動回路10は、
入力端子3に論理回路41からのデジタル信号が入力さ
れ、一方、出力端子4には、負荷容量51と負荷抵抗5
2とを有する負荷50が接続される。そして、論理回路
41から高レベルの入力信号が入力端子3に供給される
と、その入力信号は出力回路30のMOSFET32の
ゲート電極に印加され、このMOSFET32はオンと
なる。一方、レベルシフト回路20においては、その入
力信号がゲート電極に印加されるMOSFET22はオ
ンとなり、抵抗21で電圧降下し、レベルが反転された
信号が接続点C1に現れる。このレベルが反転され、低
レベルとなった信号が出力回路30のMOSFET31
のゲート電極に印加され、MOSFET31はオフとな
る。従って、出力回路30の接続点C2の電位は、シン
ク出力で、基準電位点2側の低レベルとなる。このた
め、スイッチング駆動回路10の出力端子4には低レベ
ルの信号が現れ、負荷50に供給される。
【0034】逆に、論理回路41から低レベルの入力信
号が入力端子3に供給されると、その入力信号は出力回
路30のMOSFET32のゲート電極に印加され、こ
のMOSFET32はオフとなる。一方、レベルシフト
回路20においては、その入力信号がゲート電極に印加
されるMOSFET22はオフとなり、抵抗21はオー
プンとなるので、高レベルの信号が出力回路30のMO
SFET31のゲート電極に印加され、MOSFET3
1はオンとなる。従って、出力回路30の接続点C2の
電位は、電源電位1側の高レベルとなる。このため、ス
イッチング駆動回路10の出力端子4には高レベルの信
号が現れ、負荷50に供給される。このように、本例の
出力回路30は、nチャンネルのMOSFETのみで構
成されているが、従来、pチャンネルおよびnチャンネ
ルのMOSFETで構成されていたインバータ回路と略
同様に働き、貫通電流が少ない動作で、信号レベルの変
換を行なうことができる。
【0035】さらに、本例の出力回路30には、クラン
プ回路35が設置されている。これにより、MOSFE
T31のゲート電極と、ソースの間の電位差が非常に大
きくなった時、例えば、オン・オフの切り換え時、負荷
側の影響でソース側の電位が高くなった時などにおいて
も、ゲート保護を図ることができる。従って、耐圧性能
が良く、長寿命のスイッチング駆動回路とすることがで
きる。
【0036】本実施例に示すように、スイッチング駆動
回路は3つのnチャンネル型のMOSFET、抵抗等の
インピーダンス、さらにツェナーダイオードで構成さ
れ、pチャンネル型のMOSFETを用いていないた
め、ウェハープロセスにおける工数を削減できる。ま
た、nチャンネル型を用いて制御等を行なっているた
め、スイッチング速度の改善も図られており、さらに、
ゲート保護の対策も施されている。
【0037】〔実施例2〕図2に、実施例2に係るスイ
ッチング駆動回路の構成を示してある。本例のスイッチ
ング駆動回路10も、実施例1と同様に、nチャンネル
型のMOSFET、抵抗等のインピーダンス、さらにツ
ェナーダイオードで構成され回路であり、レベルシフト
回路20と、出力回路30から構成されている。それぞ
れの回路の構成は、実施例1と同様であり、詳しい説明
は省略する。本例において着目すべきことは、出力回路
30が2段で構成されていることである。すなわち、出
力回路30は、第1段の出力回路30.1と、第2段の
出力回路30.2によって構成されていることである。
第1段の出力回路30.1の第1のMOSFET31.
1のゲート電極には、実施例1と同様にレベルシフト回
路20によって反転された信号が印加される。また、第
2のMOSFET32.1のゲート電極には、入力信号
がその儘印加される。一方、第2段の出力回路30.2
の第1のMOSFET31.2のゲート電極には、第1
段の出力回路30.1の相互接続点C2.1の電位が印
加される。また、第2のMOSFET32.2のゲート
電極には、入力信号がその儘印加される。
【0038】このような回路構成は、従来、pチャンネ
ル型およびnチャンネル型のMOSFETで構成される
インバータ回路をバッファとして用いる場合の回路構成
と類似の構成であり、本発明に係るスイッチング駆動回
路は、同一の、例えばnチャンネル型のMOSFETの
みで構成される回路であるが、従来のインバータ回路と
ほぼ同様に用いることが可能であることを示している。
本例のような2段の出力回路30.1、30.2を有す
るスイッチング駆動回路10においては、高レベルの入
力信号が入力されると、実施例1で説明したように、出
力回路30.1からは低レベルの信号が出力される。従
って、第2段の出力回路30.2においては、実施例1
で説明したように、第1のMOSFET31.2はオフ
となり、第2のMOSFET32.2はオンとなるた
め、相互接続点C2.2の電位は基準電位2側の低レベ
ルとなる。従って、このスイッチング駆動回路10から
は低レベルの駆動信号が負荷50に供給される。逆に、
低レベルの信号が入力された場合は、実施例1において
説明したように、高レベルの駆動信号が負荷50に供給
される。
【0039】本例のスイッチング駆動回路10は、実施
例1と同様に同一の型のMOSFETで構成されるた
め、製造プロセスが簡単であり、安価であると同時に、
スイッチング速度の改善を図ることができる回路であ
る。また、第1段および第2段の出力部30.1、3
0.2にはそれぞれ実施例1と同様にクランプ回路3
5.1、35.2が接続されているので、ゲート電極の
保護が図られており、信頼性の高い回路である。さら
に、本例のスイッチング駆動回路10は、スイッチング
速度の改善を図りながら消費電流の削減を図ることが可
能な回路である。
【0040】すなわち、第1段の出力回路30.1のス
イッチング速度を改善するためには、レベルシフト回路
20のインピーダンス手段21の抵抗値を小さくして、
MOSFET31.1のゲート電極の充放電の時間を短
縮することが必要である。しかし、インピーダンス手段
21の抵抗値を小さくすると、貫通電流が増加するため
に、消費電流が増えることとなる。従って、本例のスイ
ッチング駆動回路10においては、第1段の出力回路3
0.1をバッファとして用い、このバッファによって第
2段の出力回路30.2を駆動することにより、スイッ
チング速度の改善を図っている。すなわち、第1段の出
力回路30.1のMOSFET31.1のゲート電極の
幅を、第2段の出力回路30.2のMOSFET31.
2より狭くすることにより、ゲート電極の充放電時間を
短縮し、インピーダンス手段21の抵抗値を減ずること
なるスイッチング速度を改善しているのである。このた
め、貫通電流が増加することはなく、消費電流を増やさ
ずにスイッチング速度の改善を行なうことができる。
【0041】図3は、n段の出力回路30.1〜30.
nを用いてスイッチング駆動回路を構成した場合を示し
てある。各出力回路の構成は、実施例1において説明し
た回路と同様であり、また、各段の接続は2段の出力回
路30.1および30.2からなるスイッチング駆動回
路と同様である。本例のスイッチング駆動回路は、従来
のインバータ回路を複数バッファとして用いたスイッチ
ング駆動回路と同様の効果を持ち、さらに、単一のチャ
ンネル型のであることから、安価で、スイッチング速度
が速い等の長所を備えている。
【0042】以上の実施例においては、レベルシフト回
路を設けて入力信号のレベルを反転させているが、従来
の回路に示してたように、入力信号として、その補信号
が得られる場合は、レベルシフト回路を省略することも
勿論可能である。また、以上の実施例においては、nチ
ャンネル型のMOSFETを用いたスイッチング駆動回
路に基づき説明したきたが、略同様の構成でpチャンネ
ル型単一のスイッチング駆動回路も構成できる。また、
反転された信号で駆動される第1のMOSFETを電源
電位側としているが、逆に、第1のMOSFETを基準
電位側として構成することも可能である。しかしなが
ら、スイッチング速度の改善、また、貫通電流の削減等
を考慮すると、上述した実施例のスイッチング駆動回路
が望ましい。
【0043】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係るス
イッチング装置は、単一の電界効果トランジスタを用い
て構成可能な装置であり、例えば、n型のMOSFET
を用いて構成することにより、スイッチング速度の改善
を図ることが可能である。そして、単一の電界効果トラ
ンジスタを用いて製造可能であることから、ウェハプロ
セスの工程数を削減することができ、製造コストの低減
も図ることができる。
【0044】さらに、多段の出力部を採用することによ
り、スイッチング速度の改善を図り、同時に消費電流の
低減も可能である。また、ゲートとソース間の規定以上
の電位差が発生した場合でも、採用されているクランプ
手段により電位差を規定範囲内に限定でき、ゲート保護
を図ることができる。このように、本発明に係るスイッ
チング装置によって、安価でありながら、スイッチング
速度が速く信頼性も高いスイッチング装置を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るスイッチング駆動回路
の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の実施例2に係るスイッチング駆動回路
の構成を示す回路図である。
【図3】本発明の実施例2に係る他のスイッチング駆動
回路の構成を示す回路図である。
【図4】従来のスイッチング駆動回路の構成を示す回路
図である。
【図5】従来の他のスイッチング駆動回路の構成を示す
回路図である。
【符号の説明】
1・・電源電位 2・・基準電位 3・・入力端子 4・・出力端子 10・・スイッチング駆動回路 20・・レベルシフト回路 21・・インピーダンス 22・・レベルシフト用のMOSFET 30・・出力回路 31・・第1のMOSFET 32・・第2のMOSFET 35・・クランプ回路 36、37・・ツェナーダイオード 40、41・・論理回路 50・・負荷 61、63・・pチャンネル型MOSFET 62、64、65・・nチャンネル型MOSFET 71、72、79・・ツェナーダイオード 73、74、75、76・・抵抗 77、78・・ダイオード

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の電位レベルがシフトされてゲ
    ート電極に印加される第1の電界効果トランジスタと、
    この第1の電界効果トランジスタと同じ導電型で、該第
    1の電界効果トランジスタと直列に接続され、前記入力
    信号の電位レベルがゲート電極に印加される第2の電界
    効果トランジスタとからなる出力部を有することを特徴
    とするスイッチング装置。
  2. 【請求項2】 第1の電界効果トランジスタと、この第
    1の電界効果トランジスタと同じ導電型で、前記第1の
    電界効果トランジスタと直列に接続された第2の電界効
    果トランジスタとを備える出力部を2以上有するスイッ
    チング装置であって、 これらの出力部の内、第1段の出力部の第1の電界効果
    トランジスタのゲート電極には、入力信号の電位レベル
    がシフトされて印加され、 第2段以降の出力部の第1の電界効果トランジスタのゲ
    ート電極には、前段の出力部の第1および第2の電界効
    果トランジスタの相互接続点の電位が印加され、 前記第1段および第2段以降の出力部の第2の電界効果
    トランジスタのゲート電極には、前記入力信号が電位レ
    ベルが印加されることを特徴とするスイッチング装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記入力信
    号の電位レベルをシフトする信号レベルシフト回路を有
    することを特徴とするスイッチング装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記信号レベルシフ
    ト回路は、前記入力信号がゲート電極に印加されるシフ
    ト用電界効果トランジスタと、このシフト用電界効果ト
    ランジスタと直列に接続されたインピーダンス手段とを
    備えていることを特徴とするスイッチング装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記シフト用電界効
    果トランジスタは、前記第1および第2の電界効果トラ
    ンジスタと同じ導電型であること特徴とするスイッチン
    グ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記第1の電界効果トランジスタのゲート電極と、この
    第1の電界効果トランジスタおよび前記第2の電界効果
    トランジスタの相互接続点との間に、所定の電位差以上
    の場合に導通するクランプ回路が形成されていることを
    特徴とするスイッチング装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記クランプ回路
    が、前記第1の電界効果トランジスタのゲート電極側か
    ら順に、アノード、カソード、カソード、アノードと接
    続された2つの定電圧ダイオードを具備することを特徴
    とするスイッチング装置。
  8. 【請求項8】 請求項6において、前記クランプ回路
    が、前記第1の電界効果トランジスタのゲート電極側か
    ら順に、カソード、アノード、アノード、カソードと接
    続された2つの定電圧ダイオードを具備することを特徴
    とするスイッチング装置。
JP27159992A 1992-10-09 1992-10-09 スイッチング装置 Pending JPH06120794A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27159992A JPH06120794A (ja) 1992-10-09 1992-10-09 スイッチング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27159992A JPH06120794A (ja) 1992-10-09 1992-10-09 スイッチング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06120794A true JPH06120794A (ja) 1994-04-28

Family

ID=17502328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27159992A Pending JPH06120794A (ja) 1992-10-09 1992-10-09 スイッチング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06120794A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7586467B2 (en) 2005-05-20 2009-09-08 Hitachi, Ltd. Load drive circuit, integrated circuit, and plasma display
JP2013042474A (ja) * 2011-08-12 2013-02-28 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 出力駆動回路及びトランジスタ出力回路

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7586467B2 (en) 2005-05-20 2009-09-08 Hitachi, Ltd. Load drive circuit, integrated circuit, and plasma display
JP2013042474A (ja) * 2011-08-12 2013-02-28 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 出力駆動回路及びトランジスタ出力回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7495482B2 (en) Semiconductor device
US6107844A (en) Methods and apparatus for reducing MOSFET body diode conduction in a half-bridge configuration
US7759987B2 (en) Multi-channel semiconductor integrated circuit
US7606082B2 (en) Semiconductor circuit, inverter circuit, semiconductor apparatus, and manufacturing method thereof
KR20040075024A (ko) 하프-브릿지 구동기 및 그러한 구동기를 갖는 파워 변환시스템
CN106533129B (zh) 自举补偿电路及功率模块
US6864736B2 (en) High-voltage inverter amplifier device
US5744982A (en) Input buffer circuit
WO2011064917A1 (ja) プッシュプル型駆動回路
US7102416B2 (en) High side switching circuit
JP3518310B2 (ja) 容量性負荷駆動回路
JPH06120794A (ja) スイッチング装置
US20060001457A1 (en) High current charge pump for intelligent power switch drive
JP4362973B2 (ja) 電圧レベル変換回路
JPH07105709B2 (ja) 電圧変換回路
JP3681731B2 (ja) ドライブ回路
JPH0646360A (ja) エレクトロルミネッセンス表示パネル駆動回路
JP3271269B2 (ja) 出力駆動回路
US11777497B1 (en) Efficiency concept for driving a PMOS and NMOS full-bridge power stage
KR100479765B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널 구동용 고전압 구동회로
JP2010045742A (ja) スイッチング回路装置
JP3192049B2 (ja) バッファ回路
JP4660975B2 (ja) 高耐圧出力回路
JP2003338740A (ja) 高耐圧スイッチング回路
JP2765330B2 (ja) 出力回路