JP3192049B2 - バッファ回路 - Google Patents

バッファ回路

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JP3192049B2
JP3192049B2 JP16331894A JP16331894A JP3192049B2 JP 3192049 B2 JP3192049 B2 JP 3192049B2 JP 16331894 A JP16331894 A JP 16331894A JP 16331894 A JP16331894 A JP 16331894A JP 3192049 B2 JP3192049 B2 JP 3192049B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低電源電圧で高速動作
するCMOSバッファ回路に係り、特に高しきい値電圧
のMOSトランジスタと低しきい値電圧のMOSトラン
ジスタを組み合せて、低消費電力特性を実現するバッフ
ァ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、バッファ回路は、CMOSインバ
ータ回路の出力段のPMOSトランジスタとNMOSト
ランジスタのゲート電圧を別々に制御するもので、制御
端子に印加する制御信号が高レベル電圧のとき、入力信
号と同一の信号を出力端子から出力させ、低レベル電圧
のとき出力端子を高インピーダンスになるように構成し
た回路である。
【0003】図8はこの従来のバッファ回路の構成を示
すブロック図である。21は第1の制御回路(論理回
路)、22は第2の制御回路(論理回路)であって、各
々信号の入力端子13と第1の制御端子15に個々に入
力側が接続され、出力側は各々PMOSトランジスタM
11、NMOSトランジスタM12のゲートに接続され
ている。18は高電位(Vdd)電源端子、19は低電位
(GND)電源端子である。上記PMOSトランジスタ
M11とNMOSトランジスタM12はドレインが出力
端子14に対して共通接続されたCMOS構成となって
いる。
【0004】第1の制御回路21は、第1の制御端子1
5の信号が高レベル電圧のとき入力端子13の入力信号
を反転した信号を出力し、低レベル電圧のとき高レベル
電圧を出力する。また、第2の制御回路22は、第1の
制御端子15の信号が高レベル電圧のとき入力端子13
の入力信号を反転した信号を出力し、低レベル電圧のと
き低レベル電圧を出力する。
【0005】この図8に示すバッファ回路の動作は次の
通りである。第1の制御端子15が高レベル電圧のと
き、第1、第2の制御回路21、22はともに入力信号
を反転した信号を出力する。例えば、入力信号が高レベ
ル電圧のときは、両制御回路21、22の出力電圧が低
レベル電圧となる。このため、PMOSトランジスタM
11は導通状態、NMOSトランジスタM12は遮断状
態となり、出力端子14に高レベル電圧が現れる。
【0006】一方、入力信号が低レベル電圧のときは、
両制御回路21、22の出力電圧が高レベル電圧とな
る。このため、PMOSトランジスタM11は遮断状
態、NMOSトランジスタM12は導通状態となり、出
力端子14に低レベル電圧が現れる。このように、第1
の制御端子15が高レベル電圧のとき、入力端子13に
入力する信号と同一信号を出力端子14から出力するバ
ッファ機能を発揮する。
【0007】次に、第1の制御端子15が低レベル電圧
のときは、第1の制御回路21の出力電圧が高レベル電
圧となり、第2の制御回路22の出力電圧が低レベル電
圧となる。このため、PMOSトランジスタM11、N
MOSトランジスタM12はともに遮断状態となり、出
力端子14は高インピーダンスとなる。
【0008】図9はこの図8に示した回路の具体的な回
路図である。第1の制御回路21は、入力側から出力側
にかけて縦続接続したナンドゲート211、およびイン
バータ212、213からなる。これらのゲート211
〜213の電源端子は高電位電源端子18と低電位電源
端子19に接続されている。ここでは、初段のナンドゲ
ート211の一方の入力側に入力端子13が接続され、
他方の入力側に第1の制御端子15が接続されている。
【0009】また、第2の制御回路22は、入力側から
出力側にかけて縦続接続したインバータ221、ナンド
ゲート222、およびインバータ223からなる。これ
らのゲート221〜223の電源端子も高電位電源端子
18と低電位電源端子19に接続されている。ここで
は、初段のインバータ221に入力端子13が接続さ
れ、中段のナンドゲート222の一方の入力側に第1の
制御端子15が接続されている。
【0010】ところで、トランジスタのしきい値電圧を
Vthとし、電源電圧をVddとしたときの回路の動作速度
は、「Vdd−Vth」に比例する。これはドレイン電流が
増大するためである。一般に、しきい値電圧Vthは0.
6〜0.7Vであるので、従来回路では電源電圧Vddが
1Vからそれ以下の電圧になると、動作速度が大きく劣
化するという欠点がある。
【0011】速度劣化を改善するためには、上記しきい
値電圧0.6〜0.7V(以下、「通常しきい値電圧」
と呼ぶ。)よりも低いしきい値電圧(低しきい値電圧)
のトランジスタを使用すれば良いが、しきい値電圧を低
下させるとリーク電流が大幅に増加するという問題が発
生し、非動作時に消費電力を大幅に低減させるためのス
リープ状態を有する回路には向かないという欠点があ
る。
【0012】そこで、この欠点を解決するための技術と
して、特開平06−29834号に示されるMT−CM
OS技術が提案されている。図10にこのMT−CMO
Sを用いたバッファ回路を示す。この回路は、図8に示
す回路のPMOSトランジスタM11、NMOSトラン
ジスタM12を各々低しきい値電圧(0.2〜0.3
V)のPMOSトランジスタM13、NMOSトランジ
スタM14に替えたものである。
【0013】更にその低しきい値電圧のPMOSトラン
ジスタM13のソースおよび第1、第2の制御回路2
1、22の高電位電源側と高電位電源端子18との間に
通常しきい値電圧のPMOSトランジスタM15を挿入
し、低しきい値電圧のNMOSトランジスタM14およ
び第1、第2の制御回路21、22の低電位電源側と低
電位電源端子19との間に通常しきい値電圧のNMOS
トランジスタM16を挿入して構成している。そして、
通常しきい値電圧のPMOSトランジスタM15のゲー
トには、第2の制御端子16を接続し、通常しきい値電
圧のNMOSトランジスタM16のゲートには、第3の
制御端子17を接続したものである。
【0014】低しきい値電圧のトランジスタM13、M
14で構成される回路は低電圧でも高速動作するので、
第1、第2の制御回路21、22およびトランジスタM
13、M14への電流供給点である通常しきい値電圧の
トランジスタM15、M16のドイイン電圧が変動せ
ず、それらが高位電源電圧および低位電源電圧に近い電
圧にあれば、1V程度の電源電圧でも高速動作が可能と
なる。
【0015】更に、低しきい値電圧トランジスタは一般
にリーク電流が大きく、回路が動作していなときでもそ
のリーク電流による電力消費が発生する欠点があるが、
この回路では、第2の制御端子16を高レベル電圧に、
第3の制御端子17を低レベル電圧に制御することによ
り、通常しきい値電圧のトランジスタM15、M16を
遮断させて、リーク電流をそのトランジスタM15、M
16の極めて小さいリーク電流に制限でき、低リーク特
性が実現できる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この図
10に示したMT−CMOSの技術は、バッファ回路の
ように大きな容量性負荷を駆動する場合、CMOSを構
成するトランジスタM13、M14に大きな電流駆動能
力が要求されるが、このトランジスタM13、M14に
直列的に挿入されたトランジスタM15、M16の導通
抵抗による電圧降下によって、そのトランジスタM1
5、M16のドレイン電圧(トランジスタM13、M1
4のソース電圧)が大きく変動し、低しきい値電圧のト
ランジスタM13、M14で構成されたCMOS回路に
印加する電圧が不十分となって、高速動作しない。この
ため、低電圧駆動でかつ大きな容量性負荷を駆動する場
合には、速度が改善されないという欠点があった。
【0017】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、低電圧駆動が可能で、大きな
電流駆動能力を発揮し、高速動作ができ、しかも低リー
ク電流特性を有するようにしたバッファ回路を提供する
ことである。
【0018】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、入力端子および第1の制御端子が第1およ
び第2の入力側に個々に接続され高電位電源側が高電位
電源端子に接続された第1の制御回路と、上記入力端子
および上記第1の制御端子が第1および第2の入力側に
個々に接続され低電位電源側が低電位電源端子に接続さ
れた第2の制御回路と、ゲートが上記第1の制御回路の
出力側に接続されソースが上記高電位電源端子に接続さ
れドレインが出力端子に接続された第1のPMOSトラ
ンジスタと、ゲートが上記第2の制御回路の出力側に接
続されソースが上記低電位電源端子に接続されドレイン
が上記出力端子に接続された第1のNMOSトランジス
タと、ゲートが第2の制御端子に接続されソースが上記
高電位電源端子に接続されドレインが上記第2の制御回
路の高電位電源側に接続された第2のPMOSトランジ
スタと、ゲートが第3の制御端子に接続されソースが上
記低電位電源端子に接続されドレインが上記第1の制御
回路の低電位電源側にに接続された第2のNMOSトラ
ンジスタとからなり、上記第1のPMOSトランジスタ
および上記第1のNMOSトランジスタの一方を高しき
い値電圧のトランジスタとし、他方を低しきい値電圧の
トランジスタとし、上記第2のPMOSトランジスタお
よび上記第2のNMOSトランジスタのしきい値を上記
高しきい値のトランジスタとし、上記第1および第2の
制御回路を上記低しきい値のトランジスタで構成し、上
記第1の制御端子の信号が一方の論理状態のとき、上記
第1および第2の制御回路が上記入力端子の論理状態と
同一又はそれを反転した信号を出力して、上記第1のP
MOSトランジスタおよび上記第1のNMOSトランジ
スタの一方を導通させるとともに、他方を遮断させ、上
記第1の制御端子が他方の論理状態のとき、上記第1の
制御回路の出力により上記第1のPMOSトランジスタ
を遮断させ、上記第2の制御回路の出力により上記第1
のNMOSトランジスタを遮断させ、上記第2および第
3の制御端子の論理状態により上記第2のPMOSトラ
ンジスタおよび上記第2のNMOSトランジスタを同時
に導通又は遮断させることを特徴とするバッファ回路と
して構成した。
【0019】本発明では、ゲートが上記第3の制御端子
に接続され、ソースが上記高電位電源端子に接続され、
ドレインが上記第1のPMOSトランジスタのゲートに
接続された第3のPMOSトランジスタと、ゲートが上
記第2の制御端子に接続され、ソースが上記低電位電源
端子に接続され、ドレインが上記第1のNMOSトラン
ジスタのゲートに接続された第3のNMOSトランジス
タとを具備し、上記第3のPMOSトランジスタと上記
第3のNMOSトランジスタを上記高しきい値電圧のト
ランジスタとすることが好ましい。
【0020】また、本発明では、上記出力端子と上記高
電位電源端子または上記低電位電源端子との間に接続さ
れ、且つ上記第2又は第3の制御端子により制御される
手段を具備し、該手段が、上記第2のPMOSトランジ
スタおよび上記第2のNMOSトランジスタが同時に遮
断するときに導通して上記出力端子を一方の論理状態に
固定することが好ましい。
【0021】
【作用】本発明では、第1、第2の制御回路が低しきい
値のMOSトランジスタで構成されるので高速化が可能
であり、しかもその第1、第2の制御回路と電源端子と
の間には高しきい値トランジスタが介挿されるのでその
第1、第2の制御回路を経由する大きなリーク電流は発
生しない。また、出力段となるCMOS段が低しきい値
電圧のMOSトランジスタと高しきい値電圧のMOSト
ランジスタとで構成されるので、この部分での大きなリ
ーク電流もなく、低電圧駆動が可能となる。更に、この
CMOS段と電源端子間には他のトランジスタが介在し
ないので、容量性負荷であっても高速駆動が可能とな
る。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1はそ
の第1の実施例のバッファ回路のブロック図である。図
8〜図10に示したものと同一のものには同一の符号を
付した。11は低しきい値電圧のMOSトランジスタで
構成される第1の制御回路、12も低しきい値電圧のM
OSトランジスタで構成される第2の制御回路であっ
て、各々入力端子13と第1の制御端子15に個々の入
力側が接続され、出力側は各々低しきい値電圧(0.2
〜0.3V)のPMOSトランジスタM1のゲート、通
常しきい値電圧(0.6〜0.7V)のNMOSトラン
ジスタM2のゲートに接続されている。上記PMOSト
ランジスタM1とNMOSトランジスタM2はドレイン
が出力端子14に対して共通接続されたCMOS構成と
なっている。
【0023】また、第1の制御回路11は、その高電位
電源側が高電位電源端子18に直接的に接続され、低電
位電源側は通常しきい値電圧のNMOSトランジスタM
4を介して低電位電源端子19に接続されている。第2
の制御回路12は、その高電位電源側が通常しきい値電
圧のPMOSトランジスタM3を介して高電位電源端子
18に接続され、低電位電源側は低電位電源端子19に
直接的に接続されている。
【0024】トランジスタM3のゲートは第2の制御端
子16に接続され、トランジスタM4のゲートは第3の
制御端子17に接続されている。そして、第2の制御端
子16と第3の制御端子17に入力する制御信号は相補
信号(一方が高レベル電圧のとき他方が低レベル電圧の
信号)の形の信号となっている。
【0025】第1の制御回路11は、第1の制御端子1
5の信号が高レベル電圧のとき入力端子13に入力する
入力信号を反転した信号を出力し、低レベル電圧のとき
高レベル電圧を出力する。また、第2の制御回路12
は、第1の制御端子15の信号が高レベル電圧のとき入
力端子13に入力する入力信号を反転した信号を出力
し、低レベル電圧のとき低レベル電圧を出力する。
【0026】この第1実施例のバッファ回路の動作は次
の通りである。第1の制御端子15が高レベル電圧のと
き、第1、第2の制御回路11、12はともに入力信号
を反転した信号を出力する。例えば、入力信号が高レベ
ル電圧のときは、両制御回路11、12の出力電圧が低
レベル電圧となる。このため、PMOSトランジスタM
1は導通状態、NMOSトランジスタM2は遮断状態と
なり、出力端子14に高レベル電圧が現れる。
【0027】一方、入力信号が低レベル電圧のときは、
両制御回路11、12の出力電圧が高レベル電圧とな
る。このため、PMOSトランジスタM1は遮断状態、
NMOSトランジスタM2は導通状態となり、出力端子
14には低レベル電圧が出力する。
【0028】このように、第1の制御端子15が高レベ
ル電圧のとき、第1、第2の制御回路11、12が初段
インバータ、PMOSトランジスタM1とNMOSトラ
ンジスタM2が後段インハータとして働き、入力端子1
3に入力する信号と同一信号を出力端子14から出力す
るバッファ機能を発揮する。
【0029】次に、第1の制御端子15が低レベル電圧
のときは、第1の制御回路11の出力電圧が高レベル電
圧となり、第2の制御回路12の出力電圧が低レベル電
圧となる。このため、PMOSトランジスタM1、NM
OSトランジスタM2はともに遮断状態となり、出力端
子14は高インピーダンスとなる。
【0030】しかしこのとき、低しきい値電圧のトラン
ジスタで構成される第1、第2の制御回路11、12に
は大きなリーク電流が流れる。そこで、低消費電力特性
を必要とするスリープ(パワーダウン)状態時には、第
2の制御端子16に高レベル電圧を、第3の制御端子1
7に低レベル電圧を入力させて、通常しきい値電圧のト
ランジスタM3、M4を遮断状態にして、第1、第2の
制御回路11、12のリーク電流を完全に遮断する。
【0031】このようにトランジスタM3、M4を遮断
させることにより第1、第2の制御回路11、12はフ
ローティング状態となるが、これら第1、第2の制御回
路11、12内の低しきい値電圧のトランジスタのリー
ク電流によって、第1の制御回路11の出力は高レベル
電圧に、第2の制御回路12の出力は低レベル電圧とな
るため、それらの出力をゲートに入力するトランジスタ
M1、M2は遮断状態となる。
【0032】このとき、トランジスタM2は通常しきい
値電圧のNMOSであるので、両トランジスタM1、M
2を通じて流れるリーク電流はこのトランジスタM2に
よってほぼ完全に遮断され、この結果、本バッファ回路
全体のリーク電流はほぼ完全に遮断される。
【0033】また、本バッファ回路では、通常しきい値
電圧のトランジスタM3、M4のドレインに対して、大
きな電流の流れるトランジスタM1、M2は接続されて
いないため、そのトランジスタM3、M4における電圧
降下は少なくドレイン電圧の降下が小さいので、第1、
第2の制御回路11、12は低電圧電源でも高速動作す
る。
【0034】また、トランジスタM1、M2の大きな電
流の流れる回路も、図10で説明したMT−CMOS回
路のような出力トランジスタM1、M2に直列接続され
るトランジスタがなく、電源端子18、19から直接電
流を供給できるため、大きな容量性負荷を高速で駆動で
きる。
【0035】このように、第1の実施例のバッファ回路
が従来のMT−CMOS技術と大きく異なるところは、
流れる電流の小さな第1、第2の制御回路11、12の
部分にMT−CMOS技術を適用し、電流の大きな出力
部分に低しきい値電圧のPMOSトランジスタM1と通
常しきい値電圧のNMOSトランジスタM2を電源に直
接的に直列接続して構成し、低電圧電源での高速性と低
リーク性を同時に実現したことをである。
【0036】図2は上記した第1の実施例のバッファ回
路の具体的な回路図である。第1の制御回路路11は、
入力側から出力側にかけて縦続接続したナンドゲート1
11およびインバータ122、113からなる。これら
のゲート111〜113の高電位側、低電位側は高電位
電源端子18、低電位電源端子19に接続されている。
ここでは、初段のナンドゲート111の一方の入力側に
入力端子13が接続され、他方の入力側に第1の制御端
子15が接続されている。
【0037】また、第2制御回路12は、入力側から出
力側にかけて縦続接続してインバータ121、ナンドゲ
ート122、およびインバータ123からなる。これら
のゲート121〜123の高電位側、低電位側は高電位
電源端子18、低電位電源端子19に接続されている。
ここでは、初段のインバータ121に入力端子13が接
続され、中段のナンドゲート122の一方の入力側に第
1の制御端子15が接続されている。
【0038】図3は、本発明の第2の実施例のバッファ
回路を示すブロック図である。第1の実施例と異なると
ころは、低しきい値電圧のPMOSトランジスタM1の
ソースとゲートに通常しきい値電圧のPMOSトランジ
スタM5のソースとドレインを接続し、通常しきい値電
圧のNMOSトランジスタM2のソースとゲートに通常
しきい値電圧のNMOSトランジスタM6のソースとド
レインを接続し、そのトランジスタM5のゲートを第3
の制御端子17に接続し、トランジスタM6のゲートを
第2の制御端子16に接続した構成部分である。
【0039】この実施例では、第2の制御端子16を高
レベル電圧に、第3制御端子17を低レベル電圧に設定
して、第1、第2の制御回路11、12をフローティン
グ状態にしたとき、その制御回路11、12内の低しき
い値電圧トランジスタのリーク電流に頼ることなく、ト
ランジスタM5によってトランジスタM1のゲートが高
レベル電圧に、トランジスタM6によってトランジスタ
M2のゲートが低レベル電圧に急速に確実に固定され
る。これによって、トランジスタM1、M2が確実に且
つ急速に遮断状態になる。図4にこの第2の実施例の具
体的回路図を示した。
【0040】図5は第3の実施例のバッファ回路を示す
ブロック図である。この実施例は、図1に示した第1の
実施例のバッファ回路に、トランジスタM1、M2が遮
断状態になり、出力端子14が高インピーダンスになっ
たときに、その出力端子14を高レベル電圧又は低レベ
ル電圧に固定するための第3の制御回路20を追加した
ものである。この実施例では、出力端子のフローティン
グが防止される。
【0041】図6はこの第3の実施例のバッファ回路の
具体的回路図である。ここでは第3の制御回路20とし
て、通常しきい値電圧のPMOSトランジスタM7を使
用している。このトランジスタM7はソースが高電位電
源端子18に、ドレインが出力端子14に接続され、ゲ
ートが第3の制御端子17に接続されている。
【0042】よって、この具体例では、トランジスタM
1、M2がともに遮断状態になるとき、トランジスタM
7が導通状態となり、出力端子14が高レベル電圧に固
定される。
【0043】図7は本発明の特性を説明するための図で
ある。横軸はバッファ回路の出力段のトランジスタ(M
1とM2、M11とM12、M13とM14等)のゲー
ト幅を基本ゲート幅で規格化した値、縦軸は1V電源で
負荷20pFのときのバッファ回路の遅延時間である。
【0044】Aは図8の従来回路のトランジスタM1
1、M12をリーク電流は大きいけれど速度の速い低し
きい値電圧のトランジスタとしたときの特性、Bは同じ
図8の従来回路のトランジスタM11、M12にリーク
電流は小さいけれど速度の遅い通常しきい値電圧のトラ
ンジスタを使用したときの特性、Cは図10のMT−C
MOS回路を用いたときの特性である。
【0045】低しきい値電圧トランジスタを用いたAの
特性に比べて通常しきい値電圧トランジスタを用いたB
の特性は遅延時間が大きくなっており、MT−CMOS
回路のCの特性はそれよりも更に遅延時間が大きくなっ
ていることが分かる。
【0046】これに対し、本発明の特性Dは、遅延時間
は低しきい値電圧のトランジスタを用いた場合とほぼ同
等である。しかも前述したようにスリープ時のリーク電
流は通常しきい値電圧のトランジスタを用いた場合と同
等にまで小さくなる。
【0047】なお、以上の実施例において、通常しきい
値電圧(0.6〜0.7V)のMOSトランジスタと低
しきい値電圧(0.2〜0.3V)のMOSトランジス
タを用いたが、しきい値電圧はこれに限られるものでは
なく、低しきい値電圧のトランジスタと高しきい値電圧
のトランジスタとの組み合せを用いれば良い。
【0048】また、以上の実施例において、第1、第2
の制御回路11、12は、第1の制御端子15が高レベ
ル電圧のとき入力端子13に入力する入力信号を反転し
た信号を出力するように構成したが、反転しない信号
(同一信号)を出力するように構成しても良い。この場
合は、バッファ回路は、反転バッファ回路となる。
【0049】更に、上記実施例ではCMOS段を低しき
い値電圧のPMOSトランジスタM1と高しきい値(通
常しきい値)電圧のNMOSトランジスタM2の組み合
で構成したが、高しきい値電圧のPMOSトランジスタ
と低しきい値電圧のNMOSトランジスタとの組み合せ
とすることもできる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明のバッファ回路に
よれば、低電圧駆動で大きな容量性負荷を高速に駆動す
ることができ、かつスリープ時のリーク電流を大幅に削
減できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例のバッファ回路のブロ
ック図である。
【図2】 第1の実施例のバッファ回路の具体的回路図
である。
【図3】 本発明の第2の実施例のバッファ回路のブロ
ック図である。
【図4】 第2の実施例のバッファ回路の具体的回路図
である。
【図5】 本発明の第3の実施例のバッファ回路のブロ
ック図である。
【図6】 第3の実施例のバッファ回路の具体的回路図
である。
【図7】 バッファ回路の遅延時間特性図である。
【図8】 従来のバッファ回路のブロック図である。
【図9】 従来のバッファ回路の具体的回路図である。
【図10】 MT−CMOS技術の採用した従来のバッ
ファ回路のブロック図である。
【符号の説明】
11:第1の制御回路、12:第2の制御回路、13:
入力端子、14:出力端子、15:第1の制御端子、1
6:第2の制御端子、17:第3の制御端子、18:高
電位(Vdd)電源端子、19:低電位(GND)電源端
子、20:第3の制御回路、M1:低しきい値電圧のP
MOSトランジスタ、M2:通常しきい値電圧のNMO
Sトランジスタ、M3:通常しきい値電圧のPMOSト
ランジスタ、M4:通常しきい値電圧のNMOSトラン
ジスタ、M5:通常しきい値電圧のPMOSトランジス
タ、M6:通常しきい値電圧のNMOSトランジスタ、
M7:通常しきい値電圧のPMOSトランジスタ、M1
1:通常しきい値電圧のPMOSトランジスタ、M1
2:通常しきい値電圧のNMOSトランジスタ、M1
3:低しきい値電圧のPMOSトランジスタ、M14:
低しきい値電圧のNMOSトランジスタ、M15:通常
しきい値電圧のPMOSトランジスタ、M16:通常し
きい値電圧のNMOSトランジスタ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力端子および第1の制御端子が第1およ
    び第2の入力側に個々に接続され高電位電源側が高電位
    電源端子に接続された第1の制御回路と、 上記入力端子および上記第1の制御端子が第1および第
    2の入力側に個々に接続され低電位電源側が低電位電源
    端子に接続された第2の制御回路と、 ゲートが上記第1の制御回路の出力側に接続されソース
    が上記高電位電源端子に接続されドレインが出力端子に
    接続された第1のPMOSトランジスタと、 ゲートが上記第2の制御回路の出力側に接続されソース
    が上記低電位電源端子に接続されドレインが上記出力端
    子に接続された第1のNMOSトランジスタと、 ゲートが第2の制御端子に接続されソースが上記高電位
    電源端子に接続されドレインが上記第2の制御回路の高
    電位電源側に接続された第2のPMOSトランジスタ
    と、 ゲートが第3の制御端子に接続されソースが上記低電位
    電源端子に接続されドレインが上記第1の制御回路の低
    電位電源側に接続された第2のNMOSトランジスタと
    からなり、 上記第1のPMOSトランジスタおよび上記第1のNM
    OSトランジスタの一方を高しきい値電圧のトランジス
    タとし、他方を低しきい値電圧のトランジスタとし、 上記第2のPMOSトランジスタおよび上記第2のNM
    OSトランジスタのしきい値を上記高しきい値のトラン
    ジスタとし、 上記第1および第2の制御回路を上記低しきい値のトラ
    ンジスタで構成し、 上記第1の制御端子の信号が一方の論理状態のとき、上
    記第1および第2の制御回路が上記入力端子の論理状態
    と同一又はそれを反転した信号を出力して、上記第1の
    PMOSトランジスタおよび上記第1のNMOSトラン
    ジスタの一方を導通させるとともに、他方を遮断させ、 上記第1の制御端子が他方の論理状態のとき、上記第1
    の制御回路の出力により上記第1のPMOSトランジス
    タを遮断させ、上記第2の制御回路の出力により上記第
    1のNMOSトランジスタを遮断させ、 上記第2および第3の制御端子の論理状態により上記第
    2のPMOSトランジスタおよび上記第2のNMOSト
    ランジスタを同時に導通又は遮断させることを特徴とす
    るバッファ回路。
  2. 【請求項2】ゲートが上記第3の制御端子に接続され、
    ソースが上記高電位電源端子に接続され、ドレインが上
    記第1のPMOSトランジスタのゲートに接続された第
    3のPMOSトランジスタと、 ゲートが上記第2の制御端子に接続され、ソースが上記
    低電位電源端子に接続され、ドレインが上記第1のNM
    OSトランジスタのゲートに接続された第3のNMOS
    トランジスタとを具備し、 上記第3のPMOSトランジスタと上記第3のNMOS
    トランジスタを上記高しきい値電圧のトランジスタとし
    たことを特徴とする請求項1に記載のバッファ回路。
  3. 【請求項3】上記出力端子と上記高電位電源端子または
    上記低電位電源端子との間に接続され、且つ上記第2又
    は第3の制御端子により制御される第3の制御回路を具
    備し、該第3の制御回路が、上記第2のPMOSトラン
    ジスタおよび上記第2のNMOSトランジスタが同時に
    遮断するときに導通して上記出力端子を一方の論理状態
    に固定することを特徴とする請求項1又は2に記載のバ
    ッファ回路。
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