JPH06120369A - 多層配線基板 - Google Patents

多層配線基板

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Publication number
JPH06120369A
JPH06120369A JP26989292A JP26989292A JPH06120369A JP H06120369 A JPH06120369 A JP H06120369A JP 26989292 A JP26989292 A JP 26989292A JP 26989292 A JP26989292 A JP 26989292A JP H06120369 A JPH06120369 A JP H06120369A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating layer
layer
substrate
interlayer insulating
wiring board
Prior art date
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Pending
Application number
JP26989292A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Yuu
銘 雄 游
Takashi Ikeda
尊士 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication of JPH06120369A publication Critical patent/JPH06120369A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ICチップが搭載される多層配線基板におい
て、Si基板20の上面にSi基板20の熱膨張係数に
近い熱膨張係数を有する絶縁層25a,25bが接地層
21と電源層22とをはさんで形成され、絶縁層25
a,25bの上面に比誘電率の低い絶縁層26a,26
bが信号層23a,23bをはさんで形成され、最上層
には感光性物質からなるパッシベーション膜27が形成
されている多層配線基板。 【効果】 多層配線基板全体のソリを極めて小さなもの
に抑えることができ、また、信号処理の高速化に対応す
ることができ、さらには製造工程の簡略化を図ることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多層配線基板に関し、よ
り詳細には通信機器、ワークステーションあるいは大型
コンピュータ等に用いられる多層配線基板に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、多層配線基板には半導体素子(L
SI、IC等)が搭載されて小型電子部品が構成され、
通信機器あるいはコンピュータなどに使用されている。
これらの製品においては信号処理の高速化が要求され、
ICの動作速度の高速化が急速に進められてきている。
また、ICを搭載する多層配線基板も信号処理の高速化
に対応するため、配線の多層化により配線を伝送する間
に消費される信号伝送時間を短縮し、あるいは層間絶縁
物の低誘電率化により誘導性回路における伝送時間の遅
れの発生を少なくすること等が図られている。
【0003】図2は従来の多層配線基板の一例を示す模
式的断面図である。図中10はその表面に酸化膜が形成
されたSi基板を示しており、Si基板10の上面には
接地層11をはさんで汎用されている非感光性のポリイ
ミドを用いて形成された絶縁層15aが積層されてい
る。また、この絶縁層15aの上面には複数個の電源層
12が形成されており、これらの電源層12をはさんで
絶縁層15aと同様のポリイミドを用いて形成された1
5bが積層されている。絶縁層15bの上面には信号層
13aが形成され、信号層13aをはさんで絶縁層15
aと同様のポリイミドを用いて形成された絶縁層15c
が積層され、さらに絶縁層15cの上面には信号層13
bが形成され、信号層13bをはさんで絶縁層15aと
同様のポリイミドを用いて形成された絶縁層15dが積
層されている。さらに絶縁層15dの上面にはパッド1
4が形成されこのパッド14をはさんで同様のポリイミ
ドを用いてパッシベーション膜15eが形成されてい
る。
【0004】そして絶縁層15a,15b,15c,1
5dには接地層11、電源層12、信号層13a,信号
層13b及びパッド14間における電気的接続を確保す
るためのコンタクトホール18が形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現在開発されている感
光性のポリイミドでは膜質の良好なものがなく、このた
め絶縁層15a、パッシベーション膜15eには非感光
性のポリイミドが用いられ、この汎用されているポリイ
ミドは熱膨張係数αが5×10-5程度、比誘電率εが
3.4程度である。他方Si基板10の熱膨張係数αsi
2.3×10-6程度であり、従って上記したような多層配
線基板では、多層化すればする程絶縁層15a、パッシ
ベーション膜15eの膜厚が厚くなることから、基板1
0と絶縁膜15a、パッシベーション膜15eとの熱膨
張係数の差により基板にソリが発生し、基板製造プロセ
ス及びLSIチップ実装時に問題が生じるという課題が
あった。
【0006】また、パッシベーション膜15eの形成に
も非感光性のポリイミドが使用されており、パッシベー
ション膜15eの加工工程が複雑であるという課題があ
った。
【0007】本発明は上記した課題に鑑み発明されたも
のであって、各層に適した特性の異なるポリイミドを使
用して積層することにより、基板のソリの発生を抑える
ことができると共に、製造工程を簡素化することができ
る多層配線基板を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る多層配線基板はICチップが搭載される
多層配線基板において、下地基板の上面に該下地基板の
熱膨張係数に近い熱膨張係数を有する第一の層間絶縁層
が接地層と電源層とをはさんで形成され、前記第一の層
間絶縁層の上面に比誘電率の低い第二の層間絶縁層が信
号層をはさんで形成され、最上層には感光性物質からな
るパッシベーション膜が形成されていることを特徴とし
ている。
【0009】
【作用】上記した構成によれば、ICチップが搭載され
る多層配線基板において、下地基板の上面に該下地基板
の熱膨張係数に近い熱膨張係数を有する第一の層間絶縁
層が接地層と電源層とをはさんで形成されているので、
基板全体のソリの発生が緩和される。また前記第一の層
間絶縁層の上面に比誘電率の低い第二の層間絶縁層が信
号層をはさんで形成されているので、信号層における伝
送時間の遅れの発生が抑制され、高速化に対応すること
が可能になっている。さらに最上層には感光性物質から
なるパッシベーション膜が形成されているので、フォト
リソグラフィー技術を用いて加工することができる、製
造工程の簡素化が図られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る多層配線基板の実施例を
図面に基づいて説明する。図1は実施例にかかる多層配
線基板を示す断面図であり、図中20はSi基板を示し
ておりSi基板20の上面には接地層21をはさんでS
i基板20と熱膨張係数差の小さい、例えば日立化成製
PIQL100、誘電率3.2、熱膨張係数3×10-6
/℃のポリイミドを用いて絶縁層25aが形成されてい
る。このポリイミドの比誘電率は少し高いものであるが
接地層21を覆うものであり、高速化に対する悪影響は
与えない。また、この絶縁層15aの上面には複数の電
源層22が形成され、これら電源層22をはさんで絶縁
層25b(日立化成製PIQL100、誘電率3.2、
熱膨張係数3×10-6/℃)が形成されている。さらに
絶縁層25bの上面には導電性材料を用いて形成された
信号層23aが積層され、この信号層23aをはさんで
熱膨張係数は絶縁層25a、25bのものより少し大き
いが、比誘電率εが低い、例えば日立化成製PIQ92
00、誘電率2.8、熱膨張係数50×10-6/℃の比
感光性ポリイミドを用いて絶縁層26aが形成される。
絶縁層26aの上面にはさらに信号層23bをはさんで
絶縁層26aと同様のポリイミドを用いて絶縁層26b
が形成され、絶縁層26bの上面には導電性材料を用い
て形成されたパッド24aが積層されている。このパッ
ド24aをはさんで絶縁層26bの上面には感光性のポ
リイミドを用いてパッシベーション膜27が形成されて
いる。そして絶縁層25a,25b,26a,26b,
には接地層21、電源層22、信号層23a,信号層2
3及びパッド24間における電気的接続を確保するため
のコンタクトホール28が形成されている。
【0011】上記した構成の多層配線基板にあってはS
i基板20の熱膨張係数αsiが2.3×10-6であるのに
対し、絶縁層25a,25bの熱膨張係数αは3×10
-6程度であり、Si基板20と絶縁層25a,25bと
の熱膨張係数差はかなり小さくなっている。このため熱
膨張係数差に基づく多層配線基板全体のソリを極めて小
さなものに抑えることができる。また、信号層23a,
23bを覆う絶縁層26a,26bの比誘電率は 2.7と
低く、低誘電率化が図られている。このため信号層23
a,23bにおける伝送時間の遅れの発生を抑制し、信
号処理の高速化に対応することができる。さらにパッシ
ベーション膜27の形成には感光性のポリイミドが用い
られており、ドライエッチング加工を施すことなく、フ
ォトリソグラフィ工程によりパターンの形成をすること
ができ、工程の簡略化を図ることができる。
【0012】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように本発明
に係る多層配線基板あっては、下地基板の上面に該下地
基板の熱膨張係数に近い熱膨張係数を有する第一の層間
絶縁層が形成されているので、多層配線基板全体のソリ
を極めて小さなものに抑えることができる。また、前記
第一層間絶縁層の上面には比誘電率の低い第二の層間絶
縁層が信号層をはさんで形成されているので、該信号層
における伝送時間の遅れの発生を抑制し信号処理の高速
化に対応することができる。さらに最上層には感光性物
質からなるパッシベーション膜が形成されており、フォ
トリソグラフィ工程によりパターンの形成をすることが
でき、工程の簡略化を図ることができる。このように本
発明に係る多層配線基板にあっては、各絶縁層に要求さ
れる特性に適した材料を用いて各絶縁層が形成されてお
り、全体として優れた特性の多層配線基板を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多層配線基板の実施例を示す模式
的断面図である。
【図2】従来の多層配線基板の一例を示す模式的断面図
である。
【符合の説明】
20 Si基板(下地基板) 21 接地層 22 電源層 23a,23b 信号層 25a,25b 絶縁層(第一の層間絶縁層) 26a,26b 絶縁層(第二の層間絶縁層) 27 パッシベーション膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICチップが搭載される多層配線基板に
    おいて、下地基板の上面に該下地基板の熱膨張係数に近
    い熱膨張係数を有する第一の層間絶縁層が接地層と電源
    層とをはさんで形成され、前記第一の層間絶縁層の上面
    に比誘電率の低い第二の層間絶縁層が信号層をはさんで
    形成され、最上層には感光性物質からなるパッシベーシ
    ョン膜が形成されていることを特徴とする多層配線基
    板。
JP26989292A 1992-10-08 1992-10-08 多層配線基板 Pending JPH06120369A (ja)

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JP26989292A JPH06120369A (ja) 1992-10-08 1992-10-08 多層配線基板

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JP (1) JPH06120369A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018133586A (ja) * 2018-04-26 2018-08-23 大日本印刷株式会社 多層配線構造体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018133586A (ja) * 2018-04-26 2018-08-23 大日本印刷株式会社 多層配線構造体

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