JPH06120322A - 半導体ウエハの位置認識方法およびそれに使用される半導体ウエハ - Google Patents

半導体ウエハの位置認識方法およびそれに使用される半導体ウエハ

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JPH06120322A
JPH06120322A JP29078992A JP29078992A JPH06120322A JP H06120322 A JPH06120322 A JP H06120322A JP 29078992 A JP29078992 A JP 29078992A JP 29078992 A JP29078992 A JP 29078992A JP H06120322 A JPH06120322 A JP H06120322A
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Japan
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wafer
semiconductor wafer
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target
dicing
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JP29078992A
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Hisaaki Yamashita
尚昭 山下
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Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
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Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体ウエハの位置を誤認なく認識する。 【構成】 ダイシングするに際して、予め、ウエハ20
の表面外周部における非取得領域に4個の認識用ターゲ
ット23、24、25、26を、ウエハ20の略中心を
通るXY軸上にそれぞれ2個ずつ配置して形成してお
く。ダイシングする際、ターゲット23、24、25、
26を顕微鏡の位置合わせ点Oにて検出する。検出され
た各ターゲットの位置と顕微鏡の位置合わせ点Oとの相
対位置関係によって、ウエハ20の基準位置を認識す
る。 【効果】 ウエハ20の認識用ターゲット23、24、
25、26は明確に検出できるので、ウエハ20の基準
位置の誤認識がなくなり、ウエハ位置を正確に認識でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造工程におけ
る半導体ウエハ(以下、ウエハという。)の位置認識技
術に関し、例えば、ウエハのダイシング工程においてウ
エハの位置を認識するのに利用して有効な技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程におけるダイシング技術
は、(株)サイエンスフォーラム社、昭和57年7月2
5日発行「最新半導体工場自動化システム」P134〜
P138に記載されている。一般に、ダイシング工程に
おいて、ウエハはダイシング部に送られる前にアライメ
ント部でXY方向のアライメントが行われる。
【0003】従来、このアライメントは、半導体ウエハ
の表面に形成されたダイシングラインを双対物顕微鏡に
よって光学的に検出し、この検出されたダイシングライ
ンと顕微鏡の原点との相対位置関係に基づいて半導体ウ
エハの位置を認識することによって実施されている。そ
して、検出すべきダイシングラインは基準ダイシングラ
インとして予め初期設定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、初期設
定した基準となるダイシングライン、例えば、略中央位
置に配置されているダイシングラインは、特に他のダイ
シングラインと明確な区別がないために、作業者が双対
物顕微鏡によって初期設定したダイシングラインを見つ
けてウエハの位置を認識する際に、初期設定したダイシ
ングラインとは異なるダイシングライン、例えば、隣接
したダイシングラインを基準のダイシングラインと誤認
識して、ウエハの位置を認識することが発生する場合が
ある。
【0005】このように、初期設定したダイシングライ
ンに対してずれたダイシングラインを基準としてウエハ
の位置認識がなされると、後工程のダイシング部では、
ダイシングデータが初期設定したダイシングラインを基
準に設定してあるため、ウエハにおけるダイシングがず
れて行われることになる。その結果、ウエハの外周側に
装着されているウエハリングをダイシングしたり、ウエ
ハにおける有効なペレット部分の切り残しを発生させた
り、また、ダイシングラインが同一ピッチでないウエハ
の場合には、ウエハ上においてダイシングライン以外の
ペレット部分をダイシングしてしまう問題がある。
【0006】本発明の目的は、半導体製造工程において
ウエハの位置を正確に認識することができる半導体ウエ
ハの位置認識方法およびこれに使用される半導体ウエハ
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、次の通り
である。
【0008】すなわち、半導体ウエハの表面に形成され
た形態を光学的検出手段によって検出し、この検出され
た形態の位置と検出手段の原点との相対位置関係に基づ
いて半導体ウエハの位置を認識する半導体ウエハの位置
認識方法において、前記半導体ウエハの表面のダイシン
グラインに平行をなしている直交座標軸上に、認識用タ
ーゲットをそれぞれ少なくとも2個ずつ、予め形成して
おき、この認識用ターゲットを光学的に検出し、この検
出されたターゲットの位置と検出手段の原点との相対位
置関係に基づいて前記半導体ウエハの位置を認識するこ
とを特徴とする。
【0009】
【作用】前記した手段によれば、ウエハの表面上に形成
されている認識用ターゲットは明確に認識することがで
きるので、ウエハの位置を認識する際の基準の誤認識が
なくなり、ウエハ位置を正確に認識することができる。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施例である半導体ウエハ
を示すものであり、半導体ウエハに貼着された貼着シー
トの外周にウエハリングが装着された状態を示す平面図
である。図2は本発明の一実施例である半導体ウエハの
認識方法を示す模式図である。図3はダイシング工程を
示す工程図である。
【0011】まず、図3により、ダイシング工程を簡単
に説明する。
【0012】収納部1には複数枚のウエハがカセットに
収納されている。この収納部1において、図1に示され
ているように、ウエハ20はその裏面に貼着シート21
が貼着されており、この貼着シート21の外周にウエハ
リング22が装着されている。ウエハ20およびウエハ
リング22の外周にはそれぞれ位置決め用のフラット部
20a,22aが形成されており、ウエハリング22は
リングのフラット部22aがウエハ20のフラット部2
0aと同じ向きになるようにして貼着シート21に装着
されている。
【0013】ダイシング作業が実施されるに際して、ウ
エハ20は前記収納部1からローディング部2によって
取り出され、ベルトによってプリアライメント部3に送
られる。
【0014】プリアライメント部3では、ウエハリング
22の外周のフラット部22aを基準として機械的に位
置決めがなされ、±数度以内にプリアライメントされ
る。プリアライメントされたウエハ20は切断テーブル
上に平行移動される。切断テーブルはXY座標軸の原点
に位置している。
【0015】次に、ファインアライメント部4で、XY
方向の精密なアライメントが光学的に行われる。アライ
メント部4は双対物顕微鏡付きの認識装置を備えてお
り、後述するウエハの位置認識方法によってウエハ20
は切断テーブル上における位置を正確に認識される。
【0016】アライメント部4でウエハ20のアライメ
ントが完了すると、切断テーブル上のウエハ20はダイ
シング部5に送り込まれ、ウエハ20の切断テーブル上
におけるアライメント量と認識ターゲットを基準に設定
されているダイシングデータとに基づき、ダイヤモンド
ブレードによってXY方向の切断が行われる。
【0017】ダイシングされたウエハ20はアライメン
ト部3に再び戻り、認識装置により切り残しチェックが
行われた後、ウエハアンローディング部6によって洗浄
部7に送られる。
【0018】洗浄された後、ウエハ20はウエハアンロ
ーディング部8によって収納部9に送られ、収納カセッ
トに収納される。
【0019】以下、本発明の一実施例である半導体ウエ
ハの位置認識方法を、前記したウエハのダイシング工程
におけるアライメント部4でのアライメント作業につい
て説明する。
【0020】本実施例における半導体ウエハの位置認識
方法には図1に示されている半導体ウエハが使用され
る。図1に示されている本発明の一実施例である半導体
ウエハ20は次のように製造されて構成されている。
【0021】図1に示されているウエハ20は、半導体
装置の製造工程における所謂前工程において、各ペレッ
ト27毎にトランジスタやダイオード、半導体集積回路
装置、光半導体装置等が作り込まれている。さらに、ウ
エハ20には4個の認識用ターゲット23、24、2
5、26が、その表面の外周部における非取得領域にそ
れぞれ形成されている。これらのターゲット23、2
4、25、26は、ウエハ20の略中心を通りダイシン
グライン28にX軸およびY軸が平行をなしているXY
座標軸上に配置されている。
【0022】図1および図2に示されているように、X
軸上に配置されている2個のターゲット23、24(以
下、第1ターゲット23および第2ターゲット24とい
うことがある。)はそれぞれ略L字形状をなしており、
X軸位置に下端が配置されている正方形のターゲット部
分23a、24aと、X軸の若干下方位置に上端が配置
され上記正方形のターゲット部分23a、24aの2倍
の面積を備える横長の長方形のターゲット部分23b、
24bとから構成されている。
【0023】同様に、Y軸上に配置されている2個のタ
ーゲット25、26(以下、第3ターゲット25および
第4ターゲット26ということがある。)もそれぞれ略
L字形状をなしており、Y軸位置に右端が配置されてい
る正方形のターゲット部分25a、26aと、Y軸が中
心を通り上記正方形のターゲット部分25a、26aの
2倍の面積を備える横長の長方形のターゲット部分25
b、26bとから構成されている。
【0024】そして、これらの第1〜第4ターゲット2
3、24、25、26はダイシングライン28に跨がる
ようにして2つのペレット27、27の領域にわたって
形成されている。
【0025】これらの第1〜第4ターゲット23、2
4、25、26は、半導体ウエハ20の製造時における
アルミ配線蒸着時に、アルミ配線用フォトマスクを使用
してまずアルミ配線パターンを作成し、このアルミ配線
パターンが作成されたものにオフラインで、さらにター
ゲット用フォトマスクが使用されてターゲットパターン
を作成することにより、リソグラフィー処理で作り込ま
れる。
【0026】なお、第1〜第4ターゲット23、24、
25、26は10μm程度の精度を備えておればよく、
大きさは大きい方が望ましいが、1〜5mm程度でよ
い。
【0027】次に、上記の第1〜第4の認識用ターゲッ
ト23、24、25、26を使用して、ウエハ20の切
断テーブル上における位置を認識する方法を、図2を参
照にして説明する。なお、ウエハ20が装着されている
切断テーブル10はXY方向に移動できる他、回転でき
るように構成されているものとする。
【0028】まず、前述したアライメント部4におい
て、光学的検出手段としての双対物顕微鏡を見ながら、
前記切断テーブル10をXY方向に移動して、双対物顕
微鏡の位置合わせ点Oに、ウエハ20のX軸上に配置さ
れている一方のターゲット、例えば、図1および図2で
左側に位置する第1ターゲット23の正方形のターゲッ
ト部分23aの下端を位置させる。
【0029】次に、この状態から切断テーブル10をX
軸方向において左側に平行移動させる。このとき、双対
物顕微鏡の位置合わせ点Oに、ウエハ20のX軸上に配
置されている他方のターゲット、例えば、右側に位置す
る第2ターゲット24の正方形のターゲット部分24a
の下端が位置すれば、これにより、切断テーブルのY軸
方向における移動量Lyを測定することにより、ウエハ
20のY軸方向のずれ量Δyを認識することができる。
【0030】上記において、切断テーブルをX軸方向に
おいて左側に移動したとき、双対物顕微鏡の位置合わせ
点Oに、ウエハ20のX軸上に配置されている右側の第
2ターゲット24の正方形のターゲット部分24aの下
端が位置されないときは、切断テーブル10を僅かに適
宜角度回転させ、前記操作を最初から行う。
【0031】この操作を繰り返して行い、切断テーブル
10をX軸方向に移動したとき左右のターゲット23、
24が双対物顕微鏡の位置合わせ点Oにくれば、切断テ
ーブル10の回転角度と、切断テーブル10のY軸方向
における移動量Lyを測定することにより、ウエハ20
のX軸方向に対する傾きΔθと、Y軸方向のずれ量Δy
を認識することができる。
【0032】ウエハ20のX軸方向のアライメントが完
了すると、次に、Y軸方向のアライメントを行う。これ
は、上記X軸方向のアライメントと同様にして行う。す
なわち、まず、切断テーブル10をXY方向に移動し
て、双対物顕微鏡の位置合わせ点Oに、ウエハ20のY
軸上に配置されている一方のターゲット、例えば、図1
および図2で上側の第3ターゲット25の正方形のター
ゲット部分25aの右端が位置するようにする。
【0033】次に、この状態から切断テーブル10をY
軸方向において上側に移動したとき、双対物顕微鏡の位
置合わせ点Oに、ウエハ20のY軸上に配置されている
下側の第4ターゲット26の正方形のターゲット部分2
6aの右端が位置すれば、これにより切断テーブルのX
軸方向における移動量Lxを測定することにより、ウエ
ハ20のX軸方向のずれ量Δxを認識することができ
る。
【0034】上記において、切断テーブル10をY軸方
向において上側に移動したとき、双対物顕微鏡の位置合
わせ点Oに、ウエハ20のY軸上に配置されている下側
の第4ターゲット26の正方形のターゲット部分26a
の右端が位置されないときは、切断テーブル10を僅か
に適宜角度回転させ、前記操作を最初から行う。
【0035】この操作を繰り返して行い、切断テーブル
10をY軸方向に移動したとき上下のターゲット25、
26が双対物顕微鏡の位置合わせ点Oにくれば、切断テ
ーブル10の回転角度と、切断テーブル10のX軸方向
における移動量Lxとを測定することにより、ウエハ2
0のY軸方向に対する傾きΔθと、X軸方向のずれ量Δ
xを認識することができる。
【0036】ちなみに、切断テーブル10に載せられた
ウエハ20の双対物顕微鏡の位置合わせ点OからのX軸
のY軸方向におけるずれ量がΔy、前述したダイシング
部5のダイシングデータに予め記録された第1番目にダ
イシングするY軸方向に整列してX軸と平行に延在する
ダイシングラインX1 (1番外側のX軸方向に延在する
ダイシングライン。図1参照)についての顕微鏡位置合
わせ点Oからの距離がS、Y軸方向に整列した各ダイシ
ングライン間の1ピッチの寸法がPと仮定した場合、Y
軸方向に整列してX軸と平行に延在するn番目のダイシ
ングラインXn(図1参照)の顕微鏡の位置合わせ点O
からの距離Snは、次式(1)によって求めることがで
きる。
【0037】 Sn=(S−Δy)−P×(n−1)・・・(1)
【0038】そして、この式(1)によって、Y軸方向
に整列してX軸と平行に延在する各ダイシングラインX
n について、ダイシングを正確に実施して行くことがで
きる。説明は省略するが、X軸方向に整列してY軸と平
行に延在する各ダイシングラインYn (図1参照)につ
いても、同様に求められる式によって、ダイシングを正
確に実施して行くことができる。なお、θ方向のずれ角
Δθはθテーブルの回転によって修正されているものと
する。
【0039】前記実施例によれば次の効果が得られる。 ウエハ20のXY座標軸上に配置されている第1〜
第4の認識用ターゲット23、24、25、26を基準
にして、ウエハ20の双対物顕微鏡の位置合わせ点に対
する相対位置が認識されるため、ウエハ20における位
置の認識基準を正確に求めることができ、基準位置の誤
認識がなくなり、ウエハ20の位置認識を誤りなく正確
に行える。
【0040】 上記によって、ウエハ20の位置認
識を誤りなく行えるため、ウエハの外周側に装着されて
いるウエハリングをダイシングしたり、ウエハにおける
有効なペレット部分の切り残しを発生させたり、また、
ダイシングラインが同一ピッチでないウエハの場合に
は、ウエハ上においてダイシングライン以外のペレット
部分をダイシングしてしまうことがなくなる。
【0041】 認識用ターゲット23、24、25、
26はウエハ20の非取得領域に形成されているため、
ターゲットの大きさを大きく形成することができ、その
ため、ターゲットを認識し易く、ウエハ位置の認識精度
を良好にできる。
【0042】 上記、によって、ウエハ20位置
の認識精度の向上が図れるため、ウエハ20のダイシン
グ時に、XY方向におけるダイシングライン毎にウエハ
20の切断を正確に行うことができるのは勿論、XY方
向における1本おきのダイシングライン毎にウエハ20
の切断を正確に行うこともできる。このようにして、例
えば、一つのペレットが8メガビットの場合、前者では
8メガビットのペレットが得られるが、後者では32メ
ガビットのペレットを得ることができ、適宜のダイシン
グライン上に沿って切断することによって、種々の記憶
容量のペレットを不良品なく得られる。
【0043】 認識用ターゲット23、24、25、
26は非対称形状である略L字形状に形成されているの
で、ウエハリング22がウエハ20に対して正規な姿勢
で取り付けられていない場合、例えば、ウエハリング2
2のフラット部22aがウエハ20のフラット部20a
と反対側の方を向いて取り付けられている場合には、タ
ーゲットの略L字形状が逆さまになっているため、双対
物顕微鏡で認識用ターゲットを見れば、ウエハ20の向
きが誤っていることが判る。その結果、ウエハ20をダ
イシングする前に、ウエハ20の向きが誤っていること
がわかるので、不良品の作り込みの防止を図れる。
【0044】図4は本発明の実施例2である半導体ウエ
ハを示す平面図である。
【0045】本実施例2が前記実施例1と異なる点は、
認識用ターゲットの位置が上記実施例1とは異なってい
る点にある。
【0046】すなわち、この実施例2では、図4に示さ
れているように、4個の認識用ターゲット33、34、
35、36が、ウエハ20の略中心を通りダイシングラ
イン28にX軸およびY軸が平行をなしているXY座標
軸上に配置されているとともに、X軸上に配置されてい
る2個のターゲット33、34はX軸方向のダイシング
ライン28上に配置され、また、Y軸上に配置されてい
る2個のターゲット35、36はY軸方向のダイシング
ライン28上に配置されている。
【0047】各ターゲット33、34、35、36の形
状は前記実施例1と同じ略L字形状に形成されている。
ただし、ダイシングライン28上に形成されているた
め、ターゲット33、34、35、36の大きさは実施
例1のターゲット23、24、25、26に比較して小
さなサイズとなる。
【0048】本実施例2によれば、認識用ターゲット3
3、34、35、36がダイシングライン28上に形成
されており、ダイシングライン28上はシリコン酸化膜
のため黒く見え、認識用ターゲット33、34、35、
36はアルミ蒸着のため白く見えるので、各ターゲット
を認識しやすい効果を有している。
【0049】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0050】例えば、認識用ターゲットの形状を略L字
形状としたが、ターゲットの形状はこれに限定されるも
のではなく、どのような形状でもよい。ただし、非対称
形状にすれば、ウエハリングがウエハに正規な姿勢で取
り付けられているかを、認識用ターゲットを見た際に判
るので、非対称形状にするのが望ましい。
【0051】また、認識用ターゲットは非取得領域にお
いてダイシングラインに跨がるようにして形成したが、
1個のペレット領域に形成するようにすることもでき
る。
【0052】また、認識用ターゲットの数はXY軸上に
それぞれ2個形成すれば充分であるが、勿論3個以上設
けるようにすることはできる。
【0053】認識用ターゲットを光学的に検出するため
の光学的検出手段としては、双対物顕微鏡を使用するに
限らず、工業用テレビカメラおよび画像認識装置等から
構成されている人工視覚装置を使用してもよい。
【0054】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるダイシ
ング方法技術に適用した場合について説明したが、それ
に限定されるものではなく、半導体ウエハからペレット
をピックアップする方法など、半導体ウエハの位置認識
を必要とする技術全般に適用することができる。
【0055】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次
の通りである。
【0056】半導体ウエハの表面のダイシングラインに
平行をなしている直交座標軸上に認識用ターゲットを、
X軸およびY軸に少なくとも2個ずつそれぞれ形成して
おき、この認識用ターゲットを光学的に検出することに
より、このターゲットを基準にして半導体ウエハの位置
合わせ点との相対位置を認識することができるため、ウ
エハ位置の認識精度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である半導体ウエハを示す図
であり、半導体ウエハに貼着された貼着シートの外周に
ウエハリングが装着された状態を示す平面図である。
【図2】本発明の一実施例である半導体ウエハの位置認
識方法を示す模式図である。
【図3】ダイシング工程を示す工程図である。
【図4】本発明実施例2である半導体ウエハを示す図で
あり、半導体ウエハに貼着された貼着シートの外周にウ
エハリングが装着された状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1…収納部、2…ウエハローディング部、3…プリアラ
イメント部、4…ファインアライメント部、5…ダイシ
ング部、6…アンローディング部、7…洗浄部、8…ア
ンローディング部、9…収納部、10…切断テーブル、
20…ウエハ、20a…フラット部、21…貼着シー
ト、22…ウエハリング、22a…フラット部、23、
24、25、26…認識用ターゲット、23a、24
a、25a、26a…正方形ターゲット部分、23b、
24b、25b、26b…長方形ターゲット部分、27
…ペレット、28…ダイシングライン、33、34、3
5、36…認識用ターゲット、O…双対物顕微鏡(光学
的検出手段)の位置合わせ点、Lx、Ly…切断テーブ
ルの移動量、Δx、Δy…ずれ量。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウエハの表面に形成された形態を
    光学的検出手段によって検出し、この検出された形態の
    位置と検出手段の原点との相対位置関係に基づいて半導
    体ウエハの位置を認識する半導体ウエハの位置認識方法
    において、 前記半導体ウエハの表面のダイシングラインに平行をな
    している直交座標軸上に、認識用ターゲットをそれぞれ
    少なくとも2個ずつ、予め形成しておき、 この認識用ターゲットを光学的検出手段によって検出
    し、この検出されたターゲットの位置と検出手段の原点
    との相対位置関係に基づいて前記半導体ウエハの位置を
    認識することを特徴とする半導体ウエハの位置認識方
    法。
  2. 【請求項2】 半導体ウエハの表面のダイシングライン
    に平行をなしている直交座標軸上に、認識用ターゲット
    がそれぞれ少なくとも2個ずつ形成されており、かつ、
    前記ターゲットは半導体ウエハにおける非取得領域に形
    成されていることを特徴とする半導体ウエハ。
  3. 【請求項3】 半導体ウエハの表面のダイシングライン
    に平行をなしている直交座標軸上に、認識用ターゲット
    がそれぞれ少なくとも2個ずつ形成されており、かつ、
    前記ターゲットはダイシングライン上に形成されている
    ことを特徴とする半導体ウエハ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102934216A (zh) * 2010-05-04 2013-02-13 韩美半导体株式会社 用于对准半导体材料的方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102934216A (zh) * 2010-05-04 2013-02-13 韩美半导体株式会社 用于对准半导体材料的方法
CN102934216B (zh) * 2010-05-04 2016-08-03 韩美半导体株式会社 用于对准半导体材料的方法

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