JPH0611970B2 - 枯葉清掃用の吸込み式掃除機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は枯葉清掃用の吸込み式掃除機に関する。

「従来の技術」 出願人が先に提出した特願昭６３−５０１５２（特開平
１−２２３２０５号公報）にに係る落葉清掃用の吸込み
式掃除機は、落葉を吸込み筒から吸込み、切欠を設けた
回転羽根と固定刃を内装している吸込み室へ導いて落葉
のなかに混在している木の枝を細かく切断し、吸込み室
で木の枝が詰まり吸込み不可能となるのを防止する携帯
用の掃除機である。

「発明が解決しようとする課題」 落葉は吸込み筒から吸込み室を経てダクト室へ入り、ダ
クト室に被せたゴミ入れ袋に収容するのであるが、落葉
が広い場所にあるときは間口及び奥行きの広い吸込み口
を形成し、落葉が溝の中などの狭い場所にあるときは間
口の狭い吸込み口を形成し、吸込み筒に必要に応じ取換
えて装着することを要する不便さがある。また枯葉がま
だ木に付着しているとき、枯葉を叩き落として吸込ませ
ることを要する。また動力付きの携帯機であって長時間
肩などに掛けて作業していると疲労し、振動がかなり激
しいため身体に悪影響を及ぼす虞れがある。

「課題を解決するための手段」 エッジを切刃に形成した回転羽根を吸込み室に設け、地
面に接して落葉を囲む面積の広い被せ部材と一体の短筒
部を吸込み室に連通し、溝などの狭い場所にある落葉を
吸込む巾の狭い吸込み口を設けた吸込みホースを、短筒
部の側壁に短筒部と連通させて設けた空気吸込み筒に連
結するとともに空気吸込み筒にシャッタを開閉自在に設
け、前記吸込み室の吐出口に消音器と袋を被せ、かつ、
吸込み室の壁に開口を設けて吐出口と開口を交互に閉塞
する切換シャッタを設け、枯葉を吹き落とすホースを連
結する空気吹き出し筒を開口と連通させて吸込み室の壁
から突設し、吸込み室の下部を傾動自在な押手を設けた
台車に搭載し、更に吸込み室上にエンジンまたはモータ
からなる動力部を搭載して回転羽根を駆動するものであ
り、また前記短筒部の内部に木の枝を切断する固定刃を
設けている。

「作用」 押手を適当な角度に調整して押進し、被せ部材を落葉に
被せて連結部材を経て吸込み室内へ落葉を吸込み、落葉
に混在する木の枝を固定刃と回転羽根に形成した切刃で
切断し、溝などにある落葉は短筒部の側壁に短筒部と連
通させて設けた空気吸込み筒のシャッタを解放して短筒
部から吸込み、吸込んだ落葉や木切れを吸込み室の吐出
口から収容袋へ収納する。木に付着している枯葉はホー
スから放出される空気で吹き落としてから収容袋に収納
する。

「実施例」 本発明の実施例を図面によって説明すると、エッジを切
刃に形成した回転羽根(1)を渦巻室からなる吸込み室(2)
内に軸支して吸込み室(2)上に搭載したエンジン又はモ
ータ(3)で回転羽根(1)を回転させる。地面に接して落葉
を囲む面積の広いゴム板(4a)と吸い込み口(4b)とからな
る被せ部材(4)と一体の短筒部(5)と吸込み室(2)を連通
させる。溝などの巾の狭い場所へ挿入できる吸込み口を
備えた吸込みホース（図示せず）を吸い込み口(4b)の側
方と連通する短筒部(5)の側壁に短筒部(5)と連通させて
設けた空気吸込み筒(5a)に連結するとともに空気吸込み
筒(5a)を開閉自在に閉塞するシャッタ(6)の端部を吸い
込み口(4b)の上部に揺動自在に枢支し、シャッタ(6)を
立上がらせ流路を解放したとき被せ部材(4)側と短筒部
(5)側の双方から落葉を吸込み室(2)へ吸込む。シャッタ
(6)の適所と吸い込み口(4b)の適所にわたって引張ばね
(7)を装着することによりシャッタ(6)の閉塞状態と解放
状態を固定する。被せ部材(4)の上面の内部において回
転羽根(1)の切刃に接近する位置に固定刃(8)を装着し、
落葉に混在する木の枝を切断し吸込み室(2)内で詰まら
ないようにする。吸込み室(2)の吐出口(2a)に柄付きの
消音器(9)を嵌合するとともに、吐出口(2a)と消音器(9)
の連通路を遮断する切換シャッタ(10)を吐出口(2a)部に
支持軸(10a)で軸支して設ける。尚消音器(9)にビニル袋
を被せて落葉を収容する。また切換シャッタ(10)の支軸
軸(10c)の両側を突出させて一方の軸端にレバー(10b)を
他方の軸端にバネ止着片(10c)をそれそれ固着し、吸込
み室(2)の上壁に開口(2b)を設けるとともに木に付着し
ている枯葉を吹き落とす空気吹き出し筒(11)を該開口(2
b)を被って吸込み室(2)の上壁に一体的に固着し、バネ
止着片(10c)と空気吹き出し筒(11)の適所間にわたり引
張バネ(14)を張設する。切換シャッタ(10)で開口(2b)を
被うと吸込み室(2)に吸込まれた落葉が吐出口(2a)を通
って消音器(9)へ入り、更に袋に入る切換シャッタ(10)
で吐出口(2a)を被うとともに吸込み室(2)へ空気のみを
吸込ませて空気吹き出し筒(11)から噴射させる。押手(1
2a)を設けた二又状の台車(12)の車軸(12b)(12b)に、吸
込み室(2)の下部に一体に設けた脚部(2c)(2c)を圧接部
材(13)を介在させて固着し、押手(12a)を任意の角度を
保持して固定する。圧接部材(13)は車台(12)の二又部間
にわたり張設した引張バネ(14)で圧接部材(13)の圧接力
を調整する。

「発明の効果」 本発明はこのようにして成るから、広い場所にある落葉
は被せ部材(4)を被せることにより回転羽根(1)の回転で
生じる負圧で吸込み室(2)内へ吸込まれ、落葉に混在し
ている木の枝は回転羽根(1)のエッジに設けた切刃と固
定刃(8)で切断するため吸込み室(2)内に詰まり吸込み不
可能になることがない。溝などの狭い場所にある落葉は
短筒部(5)と連通している空気吸込み筒(5a)を閉塞して
いるシャッタ(6)を開放して短筒部(5)に連結した吸込み
ホースから吸込ませる。吸込み室(2)に吸込れた落葉は
吐出口(2a)から消音器(9)を通り被せた袋に収納し、適
宜に取外して容易に拾集できる。シャッタ(6)を解放す
るとともに吐出口(2a)を切換シャッタ(10)で閉塞し、短
筒部(5)から空気のみを吸込ませ空気吹き出し筒(11)か
ら木に付着している枯葉に噴射すると枯葉は容易に脱落
し、この落葉を吸込み室(2)へ吸込ませ清掃できる。ま
た掃除機本体を台車(12)に搭載しているため移動が容易
でありかつ、押手(12a)を傾動かつ固定自在に形成して
いるから牽引や押進の場合に応じ、また身長差に応じて
適当な角度に保持し楽な姿勢で作業できる。

このように本発明は構造は堅牢で耐久性を有しかつ、作
動確実で製造容易な有用発明である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す斜視図、第２図は同側面
図、第３図は切換シャッタの取付け状態を示す要部切欠
平面図である。 (1)……回転羽根、(2)……吸込み室、(2a)……吐出口、
(2b)……開口、(3)……エンジン又はモーター (4)……被せ部材、(5)……短筒部、(6)……シャッタ、
(9)……消音器、(10)……切換シャッタ (11)……空気吹き出し筒、(12)……台車

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】エッジを切刃に形成した回転羽根を吸込み
   室に設け、地面に接して落葉を囲む面積の広い被せ部材
   と一体の短筒部を吸込み室に連通し、溝などの狭い場所
   にある落葉を吸込む巾の狭い吸込み口を設けた吸込みホ
   ースを、短筒部の側壁に短筒部と連通させて設けた空気
   吸込み筒に連結するとともに空気吸込み筒にシャッタを
   開閉自在に設け、前記吸込み室の吐出口に消音器と袋を
   被せ、かつ、吸込み室の壁に開口を設けて吐出口と開口
   を交互に閉塞する切換シャッタを設け、枯葉を吹き落と
   すホースを連結する空気吹き出し筒を開口と連通させて
   吸込み室の壁から突設し、吸込み室に動力部を搭載する
   とともに吸込み室を台車に搭載して成る枯葉清掃用の吸
   込み式掃除機。