JPH0611966A - 現像剤補給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナー補給装置にトナーを供給する際のトナ
ー漏出防止とこの漏出防止手段である空気排出穴の加工
やフィルタの交換を容易に行うようにする。 【構成】 トナー補給装置５の筐体５ａの上面部には上
蓋ユニット30が密閉状態で嵌め合わされている。上蓋ユ
ニット30は外蓋31と内蓋32とが嵌め合わされその上面部
31ａはトナーカートリッジ35の装填部と右側端部には空
気排出用通路34が設けられている。そして外蓋31外周部
31ｂの右側端部には空気排出穴33が空気排出用通路34に
臨んで設けられると共にこの空気排出穴33にはトナー捕
集用のフィルタユニットが嵌め込まれている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は複写機やプリンタなどの
画像形成装置に設置されるトナー補給装置内にトナーを
供給する際のトナー漏出防止手段の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に複写機やプリンタ等の電子写真式
画像形成装置は原稿を載置するプラテンと、その下方に
往復動する原稿照射ランプと反射ミラー及び固定された
投影レンズと反射ミラーとで構成される走査光学系と、
帯電極によって所定の電位がチャージされてエンドレス
に回転する感光体ドラムと、前記走査光学系によって前
記感光体ドラム面上に形成された静電潜像にトナーを付
与して現像する現像器と、該感光体ドラム面の下方に向
けて搬送される転写材である記録用紙面上にトナー画像
を転写する転写極と、分離極及び除電極と、前記記録用
紙面上に転写されたトナー画像を定着する定着器と、転
写したのちの前記感光体面上に残留するトナーや紙粉な
どを除去するクリーニング装置とによって構成されてい
る。

【０００３】そして所定の搬送経路に従って間欠的に搬
送される記録用紙面上に所要のトナー画像がつぎつぎに
記録されるようになっている。

【０００４】そして画像形成装置によってコピーが繰返
し行われると現像器内のトナーが次第に消費されるので
必要に応じてトナー補給装置からトナーを補給し現像器
内のトナー濃度を一定に保って常に良好なトナー画像を
現像するようにしている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】トナーカートリッジか
らトナー補給装置内に供給されたトナーは該装置内で回
転する撹拌板によって撹拌し搬送されて適量のトナーを
遂次現像器内に落下して補給するようにしている。しか
しながらトナーカートリッジからトナー補給装置の筐体
内にトナーを落下する際に該筐体内に生ずる空気圧によ
ってカートリッジの装填部や現像器との接続部などの隙
間から外部にトナーが漏出して画像形成装置内のトナー
飛散の原因の１つになっている。

【０００６】このような対策のために従来からトナー補
給装置の筐体の一部に空気抜きの穴やフィルタを設けて
トナーの漏出を防止するようにしているが大きな筐体に
直接設けられているので加工しにくいばかりでなく、例
えば画像形成装置のメンテナンス時にフィルタを交換す
る場合いちいち上記装置からトナー補給装置を取り外し
たり分解したりして行なうために大変手間のかかる煩わ
しい作業となっている。

【０００７】本発明はこのような問題点を解決してトナ
ー漏出防止用の空気排出穴の加工やフィルタ交換が容易
に行なうことのできる現像剤補給装置の提供を課題目的
とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この目的は画像形成装置
に設置される現像剤補給装置において、現像剤を収容す
る該補給装置の筐体に着脱可能に装着される上蓋に空気
排出穴を設けると共に該空気排出穴に着脱可能に取付け
られる現像剤漏出防止用のフィルタを設けたことを特徴
とする現像剤補給装置によって達成される。

【０００９】

【実施例】本発明の１実施例を図１のトナー補給装置の
構成を示す側断面図と図２の空気排出穴とフィルタとの
配置及び構成を示す断面図と図３の画像形成装置の構成
を示す側断面図とによって説明する。しかし本発明は本
実施例に限定されるものではない。

【００１０】図３に示すように電子写真画像形成装置18
は本体１の上面に原稿Ｍを設置するプラテンガラスＰが
設けられ、本体１内のこのプラテンガラスＰの下方には
走査光学系２が設けられている。走査光学系２は往復動
する原稿照射ランプ２ａ、第１ミラー２ｂ、Ｖ字形を形
成する第２，第３ミラー２ｃおよび固定されたレンズ２
ｄと第４ミラー２ｅとから成る。本体１の内部中央には
感光体ドラム３が矢印方向に回転可能に設けられてお
り、その周辺には、回転方向に沿って感光体３ａを一様
に帯電する帯電極４と、トナー補給装置５によりトナー
が補給され現像スリーブ６ａを内蔵する現像器６と、転
写電極７と、分離電極８と、除電電極９と、クリーニン
グ装置10とが順次配置されている。給紙カセット11，1
1′にはそれぞれサイズの異なる２種類の記録紙が収納
されて本体１にセットされている。12は給紙カセット11
に収納された記録紙を第２供給ローラ13の手前の待機位
置まで給送する第１給紙ローラであり、記録紙の重送を
防止するためにベルトを介して回転されるローラ12ａ，
12ａと停止ローラ（さばきローラともいう）12ｂとによ
り構成されている。13は第１給紙ローラ12により給送さ
れる記録紙を前記待機位置で一旦停止させ、その後感光
体３ａ上の可視像先端と記録紙先端とを転写位置で一致
させるように適切なタイミングで転写位置に向けて再び
給紙する第２給紙ローラ、14は第１給紙ローラ12により
給送された記録紙を第２給紙ローラ13の位置まで案内す
るためのガイド板であり、レバー（図示せず）を操作す
ることによって開閉され、手を入れてジャム紙が取り出
せるようになっている。15は転写後の記録紙を定着位置
まで搬送する搬送装置であり、定着装置16は加熱ローラ
16ａと圧着ローラ16ｂとから成る。17は定着後の記録紙
を本体外部に排紙する排紙ローラである。

【００１１】上記装置において、コピーボタンを操作す
ると、プラテンガラスＰ上の原稿Ｍは走査光学系２によ
り露光走査され、感光体ドラム３の感光体３ａ上に原稿
Ｍの静電潜像が形成される。この静電潜像は現像器６に
より可視像とされ、この可視像は本体１の給紙カセット
11，11′のいずれかから給送された記録紙に転写電極７
によって転写される。転写後記録紙は分離電極８により
感光体３ａから分離され、搬送装置15により定着装置16
に搬送され、そこで定着され排紙ローラ17により排紙さ
れる。このようにして記録紙面上に所要のトナー画像が
つぎつぎと記録されるようになっている。

【００１２】そして画像形成装置18によってコピーが繰
返されると現像器６内のトナーが次第に消費されるので
必要に応じてトナー補給装置５からトナーを補給し現像
器６のトナー濃度を一定に保って常に良好なトナー画像
が現像されるようになっている。

【００１３】本発明の現像剤補給装置に設けられるトナ
ー漏出防止用の空気排出穴とフィルタとを次のように配
置し構成した。

【００１４】図１に示すようにトナー補給装置５はトナ
ーを収納する筐体５ａと該筐体５ａの両側面に回転可能
に軸支される撹拌軸22と該撹拌軸22に取付けられる撹拌
部材である撹拌板20と該撹拌板20の上面に取付けられる
同じく撹拌部材であるＰＥＴシート21と撹拌軸22の斜め
左下に該撹拌軸22と平行に筐体５ａの両側面に回転可能
に軸支される螺旋状の搬送スクリュ23とによって構成さ
れている。そして筐体５ａは周囲が密閉された箱形に形
成されその上面部にはトナーカートリッジが装填される
装填部を有する上蓋ユニット30と搬送スクリュ23の右端
部の下方には現像器６内にトナーを落下する補給口24と
が設けられると共に筐体５ａの下面部は現像器６が一体
的に取付けられる接続部となっている。

【００１５】そして図１に示すように筐体５ａの上面部
に取り付けられる上蓋ユニット30は外蓋31と内蓋32とか
ら構成されそれぞれ合成樹脂材を用いた方形の成型部材
で予め外蓋31と内蓋32とを組合わせたのちに該筐体５ａ
に取り付けられるようになっている。

【００１６】図に示すように外蓋31の上部にはトナーカ
ートリッジ35が装填される装填部31ａとこの装填部31ａ
の下面に設けられるトナー落下用の角穴31ｄと外周部31
ｂと該外周部31ｂの内側左右（図示）に所定の間隔を有
して設けられる後述する内蓋32の内側リブ32ｃが嵌め合
わされるリブ31ｃとによって形成されている。

【００１７】そして内蓋32には外蓋31の外周部31ｂ内側
と嵌め合わされるリブ32ｂとリブ31ｃと嵌め合わされる
内側リブ32ｃと外蓋31の角穴31ｄと同じ位置の下方にほ
ぼ同じ大きさの角穴32ｄとが設けられている。そして内
蓋32の上面部32ａを基準にして外蓋31の外周部31ｂの両
側面（図１の左右）に設けられる穴31ｅと内蓋32の両側
面該穴31ｅと同じ位置に設けられる突起32ｅとを嵌め合
わせることによって外蓋31と内蓋32とは互いの角穴31
ｄ，32ｄとこの上方に開放するトナーカートリッジ35の
装填部とを除いて周囲が密閉状態となって組合わされ
る。

【００１８】このように組合わされる上蓋ユニット30の
右端部で外蓋31の外周部31ｂには図１及び図２に示す内
蓋32の２箇所の各リブ32ｂ，32ｃと該外蓋31の上面内側
とで形成される空間部34ａに臨むように図１の鎖線及び
図２に示すように例えば10×15mmの大きさの方形の空気
排出穴33と該空気排出穴33に着脱可能に嵌め合わされる
フィルタユニット36とが設けられている。

【００１９】そして図２に示すように上蓋ユニット30の
上方に位置する内蓋32のリブ32ｂと内側リブ32ｃとをつ
なぐ該内蓋32の底面には角形の空気抜き穴34ｂが設けら
れこの空気抜き穴34ｂと空間部34ａとで空気排出用通路
34が形成されている。従って筐体５ａ内にトナーを落下
したときに該筐体５ａ内の空気は矢印で示すように空気
排出用通路34を通って空気排出穴33とフィルタユニット
36とを経て外部に排出されるようになっている。

【００２０】そしてこの空気排出穴33に嵌め込まれるフ
ィルタユニット36は図３に示すように例えばポリエステ
ル繊維による角形に裁断されたシート状のフィルタ部材
37を中心部に角穴38ａと外周部にフランジ38ｂとを有す
るフィルタホルダ38とフィルタ押え39との間にはさんで
一体的に組立てられたユニットである。このように構成
されているフィルタユニット36は空気排出穴33に例えば
互の嵌合面に形成される凹みと突起とによる公知のクリ
ック等によって着脱可能にしかも密着状態となって一体
的に取付けられている。

【００２１】このようにしてあらかじめ組立てられた上
蓋ユニット30は筐体５ａの上面部を基準にして内蓋32の
外周部32ｈに設けられる穴32ｆと筐体５ａの外周部に設
けられる突起５ｂとを嵌め合わせて該筐体５ａの上面に
着脱可能に取付けられる。そしてトナーカートリッジ35
が外蓋31の上面部31ａに装填されたとき上蓋ユニット30
と筐体５ａとは気密性が保たれて結合される。

【００２２】外蓋31の外周部31ｂに形成される空気排出
穴33は容易に加工されるばかりでなくフィルタユニット
36は画像形成装置18のメンテナンス時には例えば該装置
18の前扉を開けることによって露出されるトナー補給装
置５の側面部前述の外蓋31の外周部31ｂに嵌め込まれて
いるフィルタユニット36を取外し別に用意されている新
たなフィルタユニット36を嵌め込むことによって極めて
容易にしかも確実に交換作業を完了することができる。

【００２３】従ってトナーカートリッジ35からトナー補
給装置５内にトナーを供給する際にもフィルタユニット
36によって極めて効果的にトナーを捕集することができ
るため該装置５の外部へのトナー漏出が防がれる。

【００２４】またメンテナンス時に例えばトナー補給装
置５が画像形成装置18に対して90°回転し該補給装置５
の上部が該画像形成装置18の外部に露出するような構造
であれば筐体５ａ内を清掃したり機構部分の補修を行う
場合も上蓋ユニット30を取外すことによって上部が開放
されるので更に容易にメンテナンス作業を行うことがで
きる。

【００２５】なお上記の説明は上蓋ユニット30が外蓋31
と内蓋32との二重嵌め合せ方式によって構成しているが
トナーが外部に漏出しない構造であれば例えば外蓋31の
みの単一部材であってもさしつかえない。また空気排出
穴33とフィルタユニット36とは方形に限らず円形のもの
であってもよく外蓋31に設けられる位置も外蓋31の中央
部又は他の適宜な位置に設定されていてもよい。

【００２６】

【発明の効果】本発明のトナー補給装置に設けられる上
蓋に空気排出穴とフィルタとを設けたので加工が容易で
あるばかりでなく例えば画像形成装置のメンテナンス時
にも極めて容易にかつ確実にフィルタの交換や筐体内の
清掃、補修が可能となった。またトナー補給装置内にト
ナーを供給する際に飛散するトナーを効果的に捕集して
該補給装置の外部にトナーが漏出することもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施例によるトナー補給装置の構成
を示す側断面図。

【図２】本発明の１実施例による空気排出穴とフィルタ
との配置及び構成を示す断面図。

【図３】画像形成装置の構成を示す側断面図。

【符号の説明】

３ 感光体ドラム ５ トナー補給装置 ５ａ 筐体 ６ 現像器 18 画像形成装置 30 上蓋ユニット 31 外蓋 32 内蓋 33 空気排出穴 34 空気排出用通路 35 トナーカートリッジ 36 フィルタユニット 37 フィルタ部材 38 フィルタホルダ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像形成装置に設置される現像剤補給装
   置において、現像剤を収容する該補給装置の筐体に着脱
   可能に装着される上蓋に空気排出穴を設けると共に該空
   気排出穴に着脱可能に取付けられる現像剤漏出防止用の
   フィルタを設けたことを特徴とする現像剤補給装置。