JPH06119643A - トラックジャンプの安定化方法及びその安定化回路 - Google Patents

トラックジャンプの安定化方法及びその安定化回路

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JPH06119643A
JPH06119643A JP26766892A JP26766892A JPH06119643A JP H06119643 A JPH06119643 A JP H06119643A JP 26766892 A JP26766892 A JP 26766892A JP 26766892 A JP26766892 A JP 26766892A JP H06119643 A JPH06119643 A JP H06119643A
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track
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学式ディスクのトラックジャンプの際に、
移動する光学系ブロックに備えた対物レンズに制動をか
けて迅速且つ安定したオントラックを目的とする。 【構成】 光ディスク媒体の中心軸に移動自在な光学系
ブロックの対物レンズに、移動量に応じた減衰波信号を
供給してトラックジャンプしている際に、対物レンズの
動作中心位置にくるように制動をかけ、又この時のオン
トラック情報をカウントするカウンタのクロックをトラ
ッキンング・エラー信号に基づいてカウントするように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオ、PCMオーデ
ィオ信号等が記録されているディスクを光学的に再生す
る光学式ディスク再生装置に係わり、特にトラックをジ
ャンプしてシークする場合のトラックジャンプ安定化回
路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の光学式ディスク装置は、レーザ光
線等でディスクを照射し、ディスク上に螺線状に配列し
てあるピットからの反射光を検出して記録情報を読み取
るため、光学系ブロック、又は光学系ブロックに搭載さ
れているトラッキングデバイスを半径方向に移動させる
ことによって、所定の番地トラックに短時間でアクセス
することができる。
【0003】そのため、ディスクのトラックに記録され
ている情報には再生すべき情報(画像、音楽情報等)の
ピットと共に、該情報のナンバー、絶対番地、その他制
御情報がコントロールビット(再生すべき情報の有無を
示すP信号も含む)として付加されている。
【0004】ところで、トラックをジャンプさせて再生
する場合は、トラッキングデバイス、フォーカスサーボ
デバイス等を搭載している光学系ブロックを、スレッド
送り機構によってデバイスの半径方向に移動させてもよ
いが、通常は移動速度を早くするため、前記トラッキン
グデバイスのみにジャンプ信号を供給し、光学系ブロッ
クがそのあと追従する方法がとられる。
【0005】そして、移動手段としては一度に100〜
200トラック分ジャンプさせる大移動手段と、1トラ
ック分ずつ移動させる小移動手段が使用され、目的とす
るトラックの番地にアクセスする(中移動手段を組合せ
る場合もある)。
【0006】すなわち、一例として第7図に示すよう
に、ディスクのA点からD点にトラッキングデバイスを
ジャンプさせる場合は、ジャンプ命令によってA点から
大移動手段によってB点まで移動させ、その点でトラッ
クのコントロールビットを読み取り、D点の番地に届い
ていないと判断した時は、再び大移動手段でジャンプさ
せ、目的番地をオーバした点、又はその手前に接近した
点で小移動手段によって1トラックずつ目的の番地トラ
ックにアプローチする方法がとられる。
【0007】この場合、光学系ブロックに搭載されてい
るトラッキングデバイスを移動させると駆動信号は波形
Wに示すように加速期間t1と原則期間t2を持ったジ
ャンプパルスが使用されるが、大移動ジャンプの後は移
動手段の慣性及びトラッキングデバイスを支持している
部材のたわみ等で駆動パルスが終了した時点からトラッ
キング・サーボが動作しても、レーザ光がトラックを補
足し、整定するまでの期間t3が長くなり、結局移動先
のトラックの番地読みとりが遅くなるのでアクセスする
時間が長くなるという欠点がある。
【0008】そのため、この期間t3ではサーボ機能に
ブレーキング効果を持たせ、整定を早くすることが考え
られるが、この場合もディスクのピットを形成している
蒸着アルミ等の反射率や、検出したRF信号の変調度が
異なるとRF信号レベルが変化し正確なブレーキング作
用が得られないという問題があった。
【0009】この問題点を解決するために、同一出願人
から出願された特公平4−21933号公報において
は、ブレーキング効果の整定を早くするために設けてあ
るブレーキ回路を改良し、ディスクの反射率や、変調度
にバラツキがある場合でも正確なブレーキング作用が得
られるようにしたものが開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術におけるブレーキ回路を改良することにより、ブ
レーキング効果を得ることができるが、トラックをジャ
ンプさせる際にトラッキングデバイスをオフさせる手法
であることに何ら変わりはない。
【0011】即ち、光学系ブロックに搭載されているト
ラッキングデバイスのトラッキング・サーボは、トラッ
クジャンプ中はオフされているために、トラッキング方
向の保持力は無い。
【0012】そのため、例えば大移動手段による高速で
移動する場合には、光学系ブロックの対物レンズのイナ
ーシャでトラッキング・サーボの移動点の中心から大き
くはずれてしまう。
【0013】このはずれた状態でトラッキング・サーボ
をオンすると、光学系ブロックを移動させるスライド・
サーボとの関係で不安定となる。
【0014】そのためにスライド・サーボで移動後、ト
ラッキングが動作点の中心に戻ってくると思われる一定
時間後にトラッキング・デバイスをオンすることにして
いるため、ブレーキング効果を得ても全体のサーチから
サーチ終了までの時間がかかるという問題点があった。
【0015】従って、トラックジャンプの際に、トラッ
キング・デバイスをオフ→オンさせてからオントラック
する時間的遅れを解決しなければトラックジャンプの迅
速且つ安定したオントラック状態を得ることができな
い。
【0016】そこで、オントラックのための効果的なブ
レーキング効果を得る回路に相まって、迅速な動作が行
うことができるようなトラッキング・デバイスに解決し
なければならない課題を有している。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、円板形状をした光ディスク媒体の記録再生
領域からの反射光によって、RF信号及びTE信号を検
出する前記光ディスク媒体の中心軸に移動自在な光学系
ブロックを備え、前記TE信号に基づいてトラッキング
情報を検出するトラッキング・メイン・ループ及びトラ
ッキング・ドライブと、トラッキング・サーボ・コント
ローラと、前記光学系ブロック内の対物レンズをトラッ
キング方向に回動自在に移動させるトラッキング・コイ
ルを備えた光学式ディスクであって、前記光学系ブロッ
クがトラックジャンプする際に、前記トラッキング・コ
イルに減衰波信号を供給して前記対物レンズの位置を動
作点の中心位置にくるように制動するトラックジャンプ
の安定化方法であり、又、オントラッキング情報からの
RF信号に基づいて、トラックジャンプ数をカウントす
るカウンタを備え、該カウンタのクロックは、TE信号
に基づいて行うこと;前記減衰波信号はオントラッキン
グ以外の時に発生させること;トラックジャンプの際
に、トラックジャンプ数が所定値以下の場合には、減衰
波信号を発生させないトラックジャンプの安定化方法で
ある。
【0018】又、円板形状をした光ディスク媒体の記録
再生領域からの反射光によって、RF信号及びTE信号
を検出する前記光ディスク媒体の中心軸に移動自在な光
学系ブロックを備え、前記TE信号に基づいてトラッキ
ング情報を検出するトラッキング・メイン・ループ及び
トラッキング・ドライブと、トラッキング・サーボ・コ
ントローラと、前記光学系ブロック内の対物レンズをト
ラッキング方向に回動自在に移動させるトラッキング・
コイルを備えた光学式ディスクであって、減衰波信号を
発生する減衰波発振器と、TE信号と減衰波信号とを切
り換えるスイッチと、前記トラッキング・サーボ・コン
トローラには、トラックジャンプ数に対応してトラッキ
ングオフ時間信号及びトラッキング・ループ信号を発生
させる手段を備え、トラックジャンプの際に発生するシ
ーク信号と前記トラッキング・ループ信号とで前記スイ
ッチを切り換えると共に、前記トラッキングオフ時間信
号とシーク信号とに基づいて前記減衰波発振器の減衰波
信号を、前記トラッキング・コイルに供給するトラック
ジャンプの安定化回路であり;前記減衰波信号はオント
ラッキング以外の時に発生させること;トラックジャン
プの際に、トラックジャンプ数が所定値以下の場合に
は、減衰波信号を発生させないトラックジャンプの安定
化回路である。
【0019】
【作用】トラックジャンプの際に、対物レンズのトラッ
キング・コイルに減衰波を供給することによって、オン
トラックを迅速且つ安定して検出できるようになる。
【0020】又、オントラック情報のRF信号によるカ
ウンタのクロックをTE信号に基づくようにすることに
よって、減衰波信号に基づくカウンタへのノイズによる
誤動作を遮断することができる。
【0021】
【実施例】本発明に係る光学式ディスク装置におけるト
ラックジャンプ安定化回路の実施例について、図を参照
にして詳細に説明する。
【0022】図1は本実施例の全体構成をブロック図で
示したものであり、トラックジャンプ安定化回路1は、
光ディスク媒体2と、該光ディスク媒体2を所定速度で
回転させるスピンドルモータ3と、光学系ブロック4
と、トラッキング・メイン・ループ17と、第1のスイ
ッチ18と、第2のスイッチ19と、トラッキング・ド
ライブ20と、トラッキング・サーボ・コントローラ2
1と、減衰波発振器22と、アンドゲート23とから構
成され、各構成要素の機能及び夫々の接続状態は以下の
ようになっている。
【0023】光ディスク媒体2は、円板型をした透明な
プラスチックの表面に光に感光する物質、例えばフォト
レジスト等を均一に塗布し、その上に極めて薄い金属で
形成された反射層があり、更にその上に硬い保護層によ
り形成されている。そして、均一に塗布されたフォトレ
ジストには、所定位置にアドレスエリア及び記録エリア
が形成されている。
【0024】スピンドルモータ3は、前記光ディスク媒
体2を所定速度で回転運動させるものであり、その速度
は、後述する光学系ブロック4の検出信号に基づくスピ
ードルサーボにより制御される。
【0025】光学系ブロック4は、光方式の信号を検出
するものであり、トラッキング・コイル9、10を備え
た二軸デバイス5と、ディテクタ16と、図示していな
いが光ディスク媒体2のトラック上の信号を光から電気
的に変換してRF信号を発生させるアナログ波形整形機
構とから構成されている。
【0026】二軸デバイス5は、図2に示すように、例
えばヒンジ型二軸デバイスであり、矢印Aで示したトラ
ッキング方向(光ディスク媒体2の中心軸方向)と、矢
印Bで示したフォーカス方向(光ディスク媒体2の面方
向)に二つの自由度を持つような構成になっている。
【0027】即ち、二軸デバイス5は、可動部6と支持
体11とから構成され、可動部6は一端をアーム8によ
り支持され、中心からはずれた位置に対物レンズ7を設
け、該対物レンズ7を挟むようにして中心からはずれた
両端にトラッキング・コイル9、10及びフォーカスコ
イルを備えている。このフォーカスコイルは図示してい
ないがトラッキング・コイル9、10と一体に形成され
ている。
【0028】一方支持体11は、前記トラッキング・コ
イル9、10及びフォーカスコイルに囲まれるように形
成された鉄芯12、13と、該鉄芯12、13とトラッ
キング・コイル9、10及びフォーカスコイルの一部を
挟む位置にヨークマグネット14、15を備えた構造で
ある。
【0029】そして、トラッキング方向(矢印A)への
移動は、1箇所のトラッキング・コイル9、10に電流
を流すことにより回動し、フォーカス方向(矢印B)へ
の移動は、フォーカスコイルに電流を流すことによって
上下動できるのである。
【0030】ディテクタ16は、図1に示すように、光
ディスク媒体2から反射された戻りビーム光をピックア
ップしたRF信号及びトラッキングエラー信号(以下、
TE信号と云う)を出力するものである。
【0031】ここで、RF信号とTE信号との関係につ
いて、所謂3スポット法に基づいて説明する。
【0032】即ち、図3に示すように、主スポットS0
(0次光)の前後に補助スポットS1、S2(±1次
光)を形成し、これらのスポットS0、S1、S2、を
光ディスク媒体2の面上に照射したときに、補助スポッ
トS1、S2で得られる戻りビーム光の強度によって主
スポットS0をトラックT1、T2上に位置させるよう
にするものである。
【0033】即ち、位置P1に示すように、主スポット
S0がトラックT1上にある時は、補助スポットS1、
S2の戻りビーム光の強さは等しく、TE信号(S1−
S2)は零となり、主スポットS0によって検出される
トラック情報(RF信号)は最大となる。
【0034】この主スポットS0がトラックをジャンプ
して、例えば位置P2、P3、P4、P5、P6に示す
ように移動すると、TE信号(S1−S2)とRF信号
は図示の如く変化する。
【0035】従って、TE信号(S1−S2)のプラス
側成分で主スポットS0をトラックT1の中心に戻すよ
うに、即ち引き戻すように制御し、マイナス側成分で主
スポットS0をトラックT2の中心方向に移動させるよ
うに制御すれば、主スポットS0はトラックT1又はT
2のいずれかを補足してサーボがかかった状態となり安
定する。
【0036】この光学系ブロック4は、そのTE信号出
力側がトラッキング・メイン・ループ17の入力側に接
続され、トラッキング・コイル9、10にはトラッキン
グ・ドライブ20の出力側が接続されている。
【0037】トラッキング・メイン・ループ17は、図
1に示すように、TE信号を整形するものであり、その
入力側は光学系ブロック4のTE信号出力端子に接続さ
れ、その出力側は第1のスイッチ18の入力端子に接続
されている。
【0038】第1のスイッチ18は、トラッキング・サ
ーボ・コントローラ21からのトラッキング・ループ信
号により切り換わるスイッチである。ここでトラッキン
グ・ループ信号は所謂シーク命令によるトラックジャン
プの時にオフになる信号である。
【0039】この第1のスイッチ18の入力端子側は、
トラッキング・メイン・ループ17の出力側に接続さ
れ、その出力側は第2のスイッチ19の一方の入力端子
に接続され、制御端子はトラッキング・サーボ・コント
ローラ21のトラッキング・ループ・オフ信号端子に接
続されている。
【0040】第2のスイッチ19は、トラッキング・サ
ーボ・コントローラ21からのトラッキング・ループ信
号及びシーク信号に基づいてTE信号側、または減衰波
信号側に切り換えるスイッチであり、一方の入力端子1
9Aは第1のスイッチ18の出力側に接続され、他方の
入力端子19Bは減衰波発振器22の出力側に接続さ
れ、コモン端子19Cはトラッキング・ドライブ20の
入力側に接続され、制御端子はアンドゲート23の出力
端子に接続されている。
【0041】トラッキング・ドライブ20は、光学系ブ
ロック4のトラッキング・コイル9、10にTE信号又
は減衰波信号をドライブするドライバーであって、その
入力側は第2のスイッチ19のコモン端子19Cに接続
され、出力側は光学系ブロック4のトラッキング・コイ
ル9、10に接続されている。
【0042】トラッキング・サーボ・コントローラ21
は、トラッキング・サーボを制御する種々の信号、例え
ばトラッキング・オフ時間信号、トラッキング・ループ
信号、シーク信号を出力する。
【0043】ここで、トラッキング・オフ時間信号は、
シーク命令によるトラックジャンプに要する時間に基づ
いて発生する信号であり、長距離時のトラックジャンプ
のシーク命令(大移動)では減衰波発振器22で発生す
る減衰波信号のカーブは緩やかであり、短距離時のトラ
ックジャンプのシーク命令(中移動)での減衰波信号の
カーブは鋭くなる。
【0044】又、トラックジャンプの距離が、光学系ブ
ロック4を含む可動部の移動が無視できる位の短距離の
トラックジャンプのシーク命令(小移動)である場合に
は、このトラッキング・オフ時間信号は発生しない。そ
の結果、減衰波発振器22からの減衰波信号は出力しな
いこととなる。
【0045】このトラッキング・サーボ・コントローラ
21のトラッキング・オフ時間信号の出力端子は、減衰
波発振器22の一方の入力側に接続され、トラッキング
・ループ信号の出力端子はアンドゲート23の一方の端
子及び第1のスイッチ18の切り換え端子に接続されて
いる。
【0046】また、シーク信号の出力側端子は、減衰波
発振器22の他方の入力側及びアンドゲート23の他方
の入力側に接続されている。
【0047】減衰波発振器22は、トラックジャンプの
距離に対応した減衰波信号を発生するものであり、その
一方の入力側はトラッキング・サーボ・コントローラ2
1のトラッキング・オフ時間信号の出力側に接続され、
他方の入力側はトラッキング・サーボ・コントローラ2
1のシーク信号の出力側に接続され、その出力側は第2
のスイッチ19の端子19Bに接続されている。
【0048】アンドゲート23は、トラッキング・メイ
ン・ループ17からのTE信号と減衰波発振器22から
の減衰波信号とを制御するものであって、一方の入力側
端子はトラッキング・サーボ・コントローラ21のトラ
ッキング・ループ信号の端子に接続され、他方の入力側
端子はトラッキング・サーボ・コントローラ21のシー
ク信号の端子に接続され、その出力端子は第2のスイッ
チ19の制御端子に接続されている。
【0049】このような構成からなるトラックジャンプ
安定化回路1の動作について、図1及び図4を参照にし
て説明する。
【0050】一般にトラックジャンプするためのシーク
命令には、光ディスク媒体2のトラックを比較的多く移
動する場合、即ち大移動(例えば256トラック以上)
であり、この場合には光学系ブロック4のフォーカスル
ープ機構はオンの状態(図2のB方向)で、トラッキン
グ・ループ機構はオフの状態(図2のA方向)で光ディ
スク媒体2のトラック上を移動する。
【0051】この所定距離を移動時、即ちトラッキング
・ループ機構がオフの時に、減衰波信号を光学系ブロッ
ク4のトラッキング・コイル9、10に加えることによ
り、二軸デバイス5に設けてある対物レンズ7に制動を
かけ、光学系ブロック4の移動が終了した時にはトラッ
キング動作点の中心位置に可動部6があるように制御す
ることができる。
【0052】この減衰波信号をトラッキング・コイル
9、10に加える態様について、中移動の短距離時(T
1)、小移動のほとんど無視できる時(T2)、大移動
の長距離時(T3)の場合について図4を参照にして説
明する。
【0053】[1].短距離時(T1)のトラックジャ
ンプの場合には、トラッキング・ループ信号がオフ(T
L1)となり、第1のスイッチ18のスイッチは開状態
(S1)となる。
【0054】この時、シーク信号はトラックジャンプを
させるためにハイレベル(SK1)となっているので、
アンドゲート23の入力条件が満足され、第2のスイッ
チ19のコモン端子19Cと一方の入力端子19Bとが
接続される。
【0055】同時に、トラッキング・サーボ・コントロ
ーラ21においてはシーク命令により発生したトラック
ジャンプ量が所定値以上(大移動)か、所定値以下(中
移動)か、無視できる値(小移動)かの判別をする。こ
の場合は、所定値以下であるので所定値以下(中移動)
に対応したトラッキング・オフ時間信号を発生させる。
【0056】そして、このトラッキング・オフ時間信号
と前記シーク信号とにより、図4に示す如く、減衰波発
振器22から出力される減衰波信号は、短距離時間帯
(T1)だけ鋭い減衰カーブをした減衰波信号(G1)
を形成する。
【0057】この減衰波信号(G1)は、図1に示すよ
うに、第2のスイッチ19を介してトラッキング・ドラ
イブ20に入り、光学系ブロック4のトラッキング・コ
イル9、10に供給されて光学系ブロック4の対物レン
ズ7を所定位置に制動させながらトラッキングジャンプ
を行う。
【0058】[2].次に、ほとんど無視できる程度の
トラックジャンプ(T2)の場合には、先ずシーク信号
が発生(SK2)すると共にトラッキング・ループ信号
が発生(TL2)することにより、第1のスイッチ18
は開状態(S2)になると共に、アンドゲート23の入
力条件が満足され、減衰波発振器22の出力側と接続さ
れている第2のスイッチの入力端子19Bとコモン端子
19Cとが接続される。
【0059】しかし、トラッキング・サーボ・コントロ
ーラ21は、シーク信号によるトラックジャンプ量がほ
とんど無視できる量、例えばトラック数が1又は数個の
場合には、トラッキング・オフ時間信号を発生させな
い。
【0060】従って、トラッキング・オフ時間信号が発
生しなければ、減衰波発振器22からは減衰波信号を発
生せず、たとえ第1のスイッチ18、第2のスイッチ1
9が切り換わっても、光学系ブロック4のトラッキング
・コイル9、10には何の制動もしない。
【0061】[3].次に、トラックジャンプする量が
長距離時(T3)の場合には、前記[1]に示したと同
様に、トラッキング・ループ信号(TL3)により第1
のスイッチ18が開状態(S3)となり、シーク信号
(SK3)と、該トラッキング・ループ信号(TL3)
とによってアンドゲート23の入力条件が満足し、第2
のスイッチ19は入力端子19B側とコモン端子19C
とが接続される。
【0062】同時にトラッキング・サーボ・コントロー
ラ21において、トラックジャンプ量が長距離時(T
3)と判断した場合には、長距離時間帯(T3)に対応
するトラッキング・オフ時間信号が発生する。従って、
このトラッキング・オフ時間信号とシーク信号とによ
り、減衰波発振器22から短距離(T1)に発生する減
衰波信号(G1)よりも長い時間帯であり、且つ長距離
時間に対応した減衰カーブの緩やかな減衰波信号(G
2)を出力する。
【0063】この減衰波信号(G2)は、第2のスイッ
チ19及びトラッキング・ドライブ20を介して光学系
ブロック4のトラッキング・コイル9、10に供給さ
れ、長距離時のトラックジャンプ移動に対応して光学系
ブロック4の対物レンズ7を所定位置に制動することが
できる。
【0064】ここで、前記[1]、[3]で発生する減
衰波信号(G1)(G2)は、正弦波が良いが、他の波
形でも良く、周波数は、例えば光学系ブロック4が可動
する可動部の共振周波数fθの2倍(2fθ)位が良
い。これより高い周波数の場合には可動部の応答性が悪
く、対物レンズ7を制動する保持力が低下する。
【0065】このように、前記[1]、[3]の説明し
たトラックジャンプ中は、対物レンズ7の位置を動作点
中央の位置に制動することで、トラックジャンプ終了時
にトラッキング・スライド・サーボがオンした時に迅速
なオントラック状態にすることが可能となる。
【0066】次に、トラックジャンプする際に、トラッ
キング・コイル18、19に減衰波信号を供給すると、
迅速に且つ安定してオントラック状態を得ることができ
るが、オントラック情報であるRF信号でトラックジャ
ンプ数をカウントするカウンタに偽のクロック信号が発
生する場合がある。
【0067】この偽のクロック信号の発生する原因は、
光学系ブロック4の二軸デバイス5に通電しないでトラ
ックジャンプした時のTE信号と、光学系ブロック4の
二軸デバイス5に通電(前記示した減衰波信号)を供給
しながらトラックジャンプした時とでは、TE信号は異
なるために偽のクロック信号が発生してしまうためであ
る。
【0068】この弊害を防止するために、RF信号に基
づいたトラックジャンプ数のカウンタに対して、TE信
号を利用してカウンタを制御するものである。以下、図
5及び図6を参照にして説明する。
【0069】図5は、カウンタのクロック信号をTE信
号で制御するようにしたブロック図であり、カウンタ部
24は、エンベロープ検波25と、波形整形26と、D
フリップフロップ27と、カウンタ28と、TE信号波
形整形29と、エッジ検出30とから構成され、各構成
の機能及び接続状態を図6に示した波形図を参照にして
説明する。
【0070】尚、TE信号により減衰波信号をトラッキ
ング・コイル9、10に供給する第1のスイッチ18
と、第2のスイッチ19と、減衰波発振器22と、トラ
ッキング・ドライブ20とについては、前記説明した図
1と同様であるので説明は省略する。
【0071】エンベロープ検波25は、搬送波信号であ
るRF信号(図6の(a))に基づいて、波形の頂点を
つないだ信号(図6の(b))を検出するためのもので
ある。このエンベロープ検波25の入力側は、図示して
いないが、光学系ブロック4のRF信号出力端子と接続
され、その出力側は波形整形26の入力側に接続されて
いる。
【0072】波形整形26は、エンベロープ検波25で
形成された信号(図6の(b))に基づいた矩形波(図
6の(c))を発生させるものである。
【0073】この波形整形26の入力側は、エンベロー
プ検波25の出力側に接続され、その出力側はDフリッ
プフロップ27のD端子に接続されている。
【0074】Dフリップフロップ27は、入力端子Dか
らの値をCK端子からのクロック信号に基づいて保持す
るフリップフロップである。このDフリップフロップ2
7のD端子には波形整形26の出力側が接続され、CK
端子にはエッジ検出30の出力側が接続され、出力側の
Q端子はカウンタ28の入力側に接続されている。
【0075】カウンタ28は、RF信号に基づいたトラ
ックジャンプ数をカウントするカウンタであり、その入
力側はDフリップフロップ27のQ端子に接続されてい
る。
【0076】TE信号の波形整形29は、TE信号(図
6の(d))の正負を示す矩形波(図6の(e))を発
生させるものであり、その入力側はTE信号を発生させ
る出力側端子に接続され、その出力側はエッジ検出30
の入力側に接続されている。
【0077】エッジ検出30は、TE信号(図6の
(d))に基づいて発生した矩形波(図6の(e))の
正又は負に変わるエッジに基づいたエッジパルス信号
(図6の(f))を発生させるものである。
【0078】このエッジ検出30の入力側はTE信号の
波形整形29の出力側に接続され、その出力側はDフリ
ップフロップ27のCK端子に接続されている。
【0079】このように構成されたカウンタ部24は、
オントラック情報であるRF信号(図6の(a))は、
TE信号(図6の(d))に基づいたエッジパルス信号
(図6の(f))をクロック信号としてラッチすること
ができる。
【0080】従って、トラックジャンプの際に、減衰波
信号をトラッキング・コイル9、10に供給することに
より、外乱が生じて偽のクロック信号によるトラックジ
ャンプ数のカウントを防止することができる。
【0081】
【発明の効果】上記説明したように、本発明は、トラッ
クジャンプの際に、光学系ブロックの対物レンズをトラ
ッキング方向に回動させるトラッキング・コイルに減衰
波信号を供給することによって、トラックジャンプ中
の、所謂オフトラック時に対物レンズを動作する中央位
置に制動することによって、目的とするトラックに到着
した時に、迅速にしかも安定してオントラック状態に維
持することができ、サーチ動作時間を大幅に短縮して、
しかも安定したシーク動作を得ることができると云う極
めて優れた効果を奏する。
【0082】又、RF信号によるオントラック情報のカ
ウンタのクロックをTE信号によるエッジパルス信号で
行うことにしたことによって、トラックジャンプの際に
トラッキングコイルに減衰波信号を供給してもカウンタ
の誤動作を回避することができ、安定したシーク動作を
得ることができるという優れた効果をも奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る減衰波信号を発生させる回路をブ
ロック図で示したものである。
【図2】光学系ブロックの要部を示した斜視図である。
【図3】トラッキング情報を検出する3スポット方式を
示した説明図である。
【図4】図1の回路に基づいたタイミングチャート図で
ある。
【図5】本発明に係るRF信号に基づくオントラック情
報のカウンタの回路をブロック図で示したものである。
【図6】図5のブロック図で示したRF信号及びTE信
号に基づく波形図を示したものである。
【図7】トラックジャンプを行う場合の駆動波形とトラ
ッキングデバイスの移動関係を示した説明図である。
【符号の説明】
1 トラックジャンプ安定化回路 2 光ディスク媒体 3 スピンドルモータ 4 光学系ブロック 5 二軸デバイス 6 可動部 7 対物レンズ 8 アーム 9 トラッキング・コイル 10 トラッキング・コイル 11 支持体 12 鉄芯 13 鉄芯 14 ヨークマグネット 15 ヨークマグネット 16 ディテクタ 17 トラッキング・メイン・ループ 18 第1のスイッチ 19 第2のスイッチ 20 トラッキング・ドライブ 21 トラッキング・サーボ・コントローラ 22 減衰波発振器 23 アンドゲート 24 カウンタ部 25 エンベロープ検波 26 波形整形 27 Dフリップフロップ 28 カウンタ 29 TE信号波形整形 30 エッジ検出

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板形状をした光ディスク媒体の記録再
    生領域からの反射光によって、RF信号及びTE信号を
    検出する前記光ディスク媒体の中心軸に移動自在な光学
    系ブロックを備え、前記TE信号に基づいてトラッキン
    グ情報を検出するトラッキング・メイン・ループ及びト
    ラッキング・ドライブと、トラッキング・サーボ・コン
    トローラと、前記光学系ブロック内の対物レンズをトラ
    ッキング方向に回動自在に移動させるトラッキング・コ
    イルを備えた光学式ディスクであって、 前記光学系ブロックがトラックジャンプする際に、前記
    トラッキング・コイルに減衰波信号を供給して前記対物
    レンズの位置を動作点の中心位置にくるように制動する
    ことを特徴とするトラックジャンプの安定化方法。
  2. 【請求項2】オントラッキング情報からのRF信号に基
    づいて、トラックジャンプ数をカウントするカウンタを
    備え、該カウンタのクロックは、TE信号に基づいて行
    うことを特徴とする請求項1に記載のトラックジャンプ
    の安定化方法。
  3. 【請求項3】 前記減衰波信号はオントラッキング以外
    の時に発生させることを特徴とする請求項1、又は2に
    記載のトラックジャンプの安定化方法。
  4. 【請求項4】 トラックジャンプの際に、トラックジャ
    ンプ数が所定値以下の場合には、減衰波信号を発生させ
    ないことを特徴とする請求項1、又は2に記載のトラッ
    クジャンプの安定化方法。
  5. 【請求項5】 円板形状をした光ディスク媒体の記録再
    生領域からの反射光によって、RF信号及びTE信号を
    検出する前記光ディスク媒体の中心軸に移動自在な光学
    系ブロックを備え、前記TE信号に基づいてトラッキン
    グ情報を検出するトラッキング・メイン・ループ及びト
    ラッキング・ドライブと、トラッキング・サーボ・コン
    トローラと、前記光学系ブロック内の対物レンズをトラ
    ッキング方向に回動自在に移動させるトラッキング・コ
    イルを備えた光学式ディスクであって、 減衰波信号を発生する減衰波発振器と、TE信号と減衰
    波信号とを切り換えるスイッチと、前記トラッキング・
    サーボ・コントローラには、トラックジャンプ数に対応
    してトラッキングオフ時間信号及びトラッキング・ルー
    プ信号を発生させる手段を備え、トラックジャンプの際
    に発生するシーク信号と前記トラッキング・ループ信号
    とで前記スイッチを切り換えると共に、前記トラッキン
    グオフ時間信号とシーク信号とに基づいて前記減衰波発
    振器の減衰波信号を、前記トラッキング・コイルに供給
    することを特徴とするトラックジャンプの安定化回路。
  6. 【請求項6】 前記減衰波信号はオントラッキング以外
    の時に発生させることを特徴とする請求項5に記載のト
    ラックジャンプの安定化回路。
  7. 【請求項7】 トラックジャンプの際に、トラックジャ
    ンプ数が所定値以下の場合には、減衰波信号を発生させ
    ないことを特徴とする請求項5に記載のトラックジャン
    プの安定化回路。
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