JP2001118257A - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents

光学的情報記録再生装置

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JP2001118257A
JP2001118257A JP29837899A JP29837899A JP2001118257A JP 2001118257 A JP2001118257 A JP 2001118257A JP 29837899 A JP29837899 A JP 29837899A JP 29837899 A JP29837899 A JP 29837899A JP 2001118257 A JP2001118257 A JP 2001118257A
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motor
tracking
actuator
optical
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Hiroto Kitai
博人 北井
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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ヘッドを光カードのトラック方向に走査
し、次ぎにトラック方向への走査を開始するまでの間に
も2重トラッキングサーボを継続しているので、DCモ
ータに電流が供給され、無駄な電力を消費する。 【解決手段】 トラックアクセス時又はトラックジャン
プ時に、アクチュエータ125によるトラッキングサー
ボをオンしてから第1の所定時間後にDCモータ209
による2重トラッキングサーボをオンし、且つ、第2の
所定時間後の光ヘッド204と光カード107のトラッ
ク方向の相対移動が停止している間はDCモータの駆動
をオフする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のトラックを
有する記録媒体に情報を記録し、あるいは記録情報を再
生する光学的情報記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光学的に情報を記録し、あるいは
記録情報を読み出す記録媒体の形態としては、ディスク
状、カード状、テープ状等の各種のものが知られてい
る。これらの光学的情報記録媒体には、随意に記録及び
再生の可能なもの、追記的に記録及び再生可能なもの、
再生のみ可能なもの等がある。特に、記録媒体としての
光カードは製造の容易さ、携帯性のよさ、アクセス性の
よさ等の特徴から用途が拡大されていくと考えられてい
る。この光カードを対象とする光学的情報記録再生装置
としては種々のものが提供されている。
【0003】このような光学的情報記録再生装置では、
常にオートトラッキング、オートフォーカシング制御を
行いつつ、情報の記録、再生を行っている。また、記録
媒体への情報の記録は記録情報に従って変調され、微小
スポット状に絞られた光ビームを情報トラックに走査す
ることにより光学的に検出可能な情報ピット列として情
報の記録を行う。また、記録媒体からの情報の再生は、
媒体に記録が行われない程度の低パワーの光スポットを
情報トラックの情報ピット列に走査し、媒体からの反射
光又は透過光を検出し、得られた検出信号を用いて所定
の信号処理を行うことにより記録情報の再生を行う。
【0004】図6はこのような光学的記録再生装置に使
用される光ヘッドの代表的な例を示す構成図である。図
6において、半導体レーザ101の発光光束はコリメー
タレンズ102で平行化され、回折格子103で複数光
束に分割される。分割された光束は偏光ビームスプリッ
タ104、1/4波長板105を透過し、対物レンズ1
06により光カード107上に微小光スポットに集光さ
れる。光カード107からの反射光は対物レンズ10
6、1/4波長板105、偏光ビームスプリッタ10
4、トーリックレンズ108を経由して光検出器109
で検出される。光検出器109の検出信号のうち回折格
子103で分割された0次回折光を用いて再生及びオー
トフォーカシング制御(以下、AFと称す)を行い、±
1次回折光を用いてオートトラッキング制御(以下、A
Tと称す)を行う。125は対物レンズ106をフォー
カス方向、トラッキング方向に移動させるアクチュエー
タである。AFは非点収差方式、ATは3ビーム方式で
ある。
【0005】図7(A)は光カードの概略的平面図であ
る。光カード107には情報トラックが多数平行に配列
されており、ここではその一部がT1,T2,T3,…
として示されている。このトラックはトラッキングトラ
ックtt1〜tt4でそれぞれ区分されている。トラッ
キングトラックtt1〜tt4は溝又はトラックT1〜
T3とは光の反射率の異なる物質で形成され、トラッキ
ング制御信号を得るガイドとして使用される。図7
(A)はトラックT3に情報を記録、又は再生する場合
の例を示している。この例では、記録、再生、AF用の
0次回折光110はトラックT3上に、AT用±1次回
折光111,112は各々トラッキングtt3,tt4
に位置している。回折光111,112からの反射光は
光検出器109のAT用受光素子で検出され、その検出
信号からトラッキング制御信号が生成され、それに基づ
いて0次回折光110が正しくトラックT3上を走査す
る様にAT制御を行う。各回折光110,111,11
2は、AF及びAT制御の下で、同一の位置関係を保っ
たまま図示しない機構により光カード107上を図面上
左右方向に走査する。
【0006】この走査方式には、光学系を動かす方式と
光カードを動かす方式とがあるが、どちらの方式であっ
ても、光学系と光カードは相対往復運動をするために、
光カードの両端に一定速度でない部分が生じる。この様
子を示したのが図7(B)である。図7(B)の横軸は
光カードの左右方向を表わし、縦軸は光学系と光カード
との相対走査速度を表わしている。通常、光カード10
7の中央部の定速走査領域が記録領域として使用され
る。図7(A)に示すホームポジションHPは、トラッ
ク方向の走査端部のトラックの無い領域に設けられ、ト
ラックアクセスの基準位置として用いられる。即ち、ホ
ームポジションHPでフォーカシングの引き込みを行
い、その後、光ヘッド又は光カードを搭載したキャリッ
ジを駆動することにより、光ビームと光カードを相対的
にトラック直交方向に移動させて、目標トラックへのア
クセスを行う。
【0007】図8は図7(A)の回折光110〜112
の部分拡大図である。記録、再生、AF用の0次回折光
110は、AT用の±1次回折光111,112の中心
に位置し、トラックT3の中心を走査する。斜線部11
3a,b,cは、半導体レーザ101の強パワーの0次
回折光110による記録列で、一般的にはピットと呼ば
れている。ピット113a,b,cはそれ以外の記録列
周辺と反射率が異なる為、再度弱い光スポット110で
走査すると0次回折光110の反射光はピット113
a,b,cで変調され、再生信号が得られる。また、A
T用の±1次回折光111,112は記録列周辺とトラ
ッキングトラックtt3とtt4に照射され、その反射
光によってトラッキング制御信号が得られる。
【0008】図9は図6の光検出器109の詳細と信号
処理回路を示す回路図である。図9において、光検出器
109は4分割光センサ114、光センサ115,11
6の合計6ケの光センサから構成されている。また、光
スポット110a,111a,112aは、各々図7
(A)、図8における各回折光110,111,112
の反射光を表わす。光スポット110aは4分割光セン
サ114上に集光され、光スポット111a,112a
は各々光センサ115,116上に集光される。4分割
センサ114の各対角方向のセンサ出力は、加算回路1
17,118で各々加算される。
【0009】加算回路117,118の出力は同じく加
算回路121で加算され、情報再生信号RFとして出力
される。即ち、情報再生信号RFは4分割光センサ11
4に集光する光スポット110aの総和に相当する。
又、加算回路117,118の出力は差動回路120で
減算され、フォーカシング制御信号Afとなる。即ち、
フォーカシング制御信号Afは4分割光センサ114の
各対角方向の和同士の差分である。この非点収差方式は
文献に詳しいのでここでは説明を省略する。また、光セ
ンサ115,116の出力は、差動回路119で減算さ
れ、トラッキング制御信号Atとなる。通常、このトラ
ッキング制御信号Atが零になる様に制御され、これに
よって光スポットを情報トラックに追従させるためのト
ラッキング制御を行う。
【0010】ここで 光カード107上の目標トラック
に光スポットをアクセスするために光スポットが光カー
ド上のトラックを横切るときにトラック横断信号を生成
し、そのトラック横断信号をカウントし、得られたカウ
ント値に基づいて光ヘッドと光カードをトラック直交方
向に相対移動させる方法が用いられている。トラック横
断信号はトラッキング制御信号Atをコンパレータによ
り一定電圧VLと比較して2値化することにより得られ
る。
【0011】図10はそのような方法によるトラッキン
グ制御信号Atとその2値化出力であるトラック横断信
号TRCを示している。トラッキング制御信号Atの1
波でトラッキング横断信号が1パルス出力され、この信
号TRCをカウントすることにより、光スポットと光カ
ードとの相対移動距離を測定できる。また、クロックパ
ルスをカウントする事によりトラック横断信号のパルス
間隔を測定して走査速度を検知できるので、得られた走
査速度と相対移動距離に基づいて速度制御を行い、目標
トラックへのアクセスを行う。
【0012】図11は従来の光カード記録再生装置の構
成を示すブロック図である。図11において、まず、光
カード107が装置内に挿入されると、不図示のセンサ
で検知され、MPU201に通知される。MPU201
は不図示のモータ駆動回路を制御し、ローディングモー
タを駆動することにより、光カード107を装置内に導
入し、キャリッジ202に装着する。また、MPU20
1はVCM駆動回路219を制御し、光ヘッド204を
図7(A)の光カードの全走査領域の左端であるホーム
ポジションHPに位置させる。光ヘッド204は図6の
ものとする。その後、MPU201はSW1をA側に接
続すると共にD/A変換器221に一定の指令値を与
え、それに応じた電圧信号をATアクチュエータ駆動回
路216に供給する。この時の指令値は光ヘッド204
内のアクチュエータ125に駆動電流を流さない値とな
っていて、ATアクチュエータ駆動回路216からアク
チュエータ125に0電圧が印加される。
【0013】同時に、MPU201はレーザ駆動回路2
03を制御し、半導体レーザ101を点灯し、光ヘッド
204からの光スポットを光カード107のホームポジ
ションHPに照射する。光カード107からの反射光は
光検出器109で検出され、信号処理回路205により
センサ出力をもとにフォーカス制御信号Afが生成され
る。信号処理回路205は図9の回路である。MPU2
01はフォーカス制御信号Afを用いて光ビームがホー
ムポジションHPの媒体面に焦点を結ぶようにフォーカ
スの引き込みを行う。
【0014】次いで、MPU201はキャリッジ202
をトラック直交方向に移動させて光ヘッド204を光カ
ード107の目的トラックにアクセスするトラックアク
セスを行う。ホームポジションHPと記録領域の間はト
ラックのない領域であるが、この領域においても光ヘッ
ド204とキャリッジ202の相対移動を行うため、次
のようにトラックアクセスを行う。まず、MPU201
はSW2をB側に接続した状態で、D/A変換器207
に一定の指令値を与える。D/A変換器207はそれに
応じた電圧信号をDCモータ駆動回路208に供給し、
DCモータ209の一定電流駆動を行う。DCモータ2
09のトルクはギア210を介してリード軸211に伝
達され、キャリッジ202に固定されたリードピン21
2を動かすことによりキャリッジ202をトラック直交
方向に移動させる。
【0015】記録領域に入ると、トラック横断信号が得
られ、それを用いてトラックアクセスを行う。即ち、信
号処理回路205でトラッキング制御信号Atが生成さ
れ、比較回路213ではトラッキング制御信号Atを2
値化して図10に示すようなトラック横断信号TRCが
生成される。MPU201はトラック横断信号のパルス
間隔に基づいて走査速度を算出し、トラック横断信号の
カウント値から目標トラックまでの残差距離を算出し、
得られた走査速度と残差距離に基づいて制御値を演算
し、DCモータ209の速度制御を行う。MPU201
の制御値はD/A変換器207を介してDCモータ駆動
回路208に供給され、速度制御を行いながらキャリッ
ジ202を移動させる。
【0016】光ヘッド204が目的トラックに到達する
と、MPU201はSW1をB側に切り換え、トラッキ
ングサーボをオンすることにより光スポットを目的トラ
ックに引き込み、トラッキング制御を開始する。トラッ
キングサーボをオンすると、信号処理回路205からト
ラッキング制御信号Atが位相補償器216、ATアク
チュエータ駆動回路216を介してアクチュエータ12
5に供給され、トラッキング状態となる。また、MPU
201はSW2をA側に切り換え、トラッキング制御信
号Atを位相補償器214,217を介してDCモータ
駆動回路208に供給し、2重トラッキングサーボを行
う。即ち、対物レンズ106が光カードのスキュー等に
より偏移するため、トラッキング制御信号に基づいてD
Cモータ209を駆動し、キャリッジ202を移動させ
ることにより対物レンズ106がその中心に位置するよ
うに2重トラッキングサーボを行う。
【0017】また、トラックアクセスを完了すると、M
PU201はVCM駆動回路219を制御し、ボイスコ
イル218とマグネット217から成るボイスコイルモ
ータを駆動する。このボイスコイルモータの駆動により
光ヘッド204はトラック方向に移動し、光ヘッド20
4の光スポットを目的トラックに走査する。この時、光
カードのトラック番号を読み出し、目的トラックである
ことを確認すると、更に光ヘッド204を走査して情報
の記録や再生を行う。情報を記録する時は、レーザ駆動
回路203により半導体レーザ101を記録信号に応じ
て駆動し、強度変調された光ビームを目的トラックに走
査することにより記録を行う。また、記録情報を再生す
る時は、再生用光ビームを目的トラックに走査し、図示
しない再生回路において信号処理回路205で生成され
た情報再生信号RFを用いて所定の信号処理を行うこと
により記録情報の再生を行う。
【0018】次に、走査命令があると、MPU201は
指定トラックへ光ビームを移動させる。これには、キャ
リッジ202を移動させるシーク方式と、対物レンズ1
06を移動させるトラックジャンプ方式がある。シーク
方式はトラック横断信号を用いて速度制御を行いながら
キャリッジ202を移動させる方式で、先の説明と全く
同様である。ここでは、トラックジャンプ方式で移動さ
せるものとして説明する。MPU201はSW2をB側
に切り換え、同時にD/A変換器207に一定の指令値
を与え、DCモータ駆動回路208からDCモータ20
9に0電圧を印加する。
【0019】同時に、MPU201はSW1をA側に切
り換え、トラッキングサーボループをオフしてからD/
A変換器221にジャンプ駆動信号を供給する。ジャン
プ駆動信号は加速のための一定の指令値とそれに続く減
速のための極性の異なる一定の指令値等で構成されてい
る。ジャンプ駆動信号を供給すると、アクチュエータ1
25の駆動により対物レンズ106がトラックを横切る
方向に移動し、この時比較回路213からトラック横断
信号が出力され、MPU201に供給される。MPU2
01はトラック横断信号をカウントし、目的トラックに
到達すると、SW1をB側に切り換え、トラッキングサ
ーボをオンする。同時に、SW2をA側に切り換え、2
重トラッキングサーボに移行する。次に、光ヘッド20
4を走査して目的トラックに情報の記録/再生を行う。
【0020】次に、速度制御の方法について説明する。
図12は速度制御処理を示すフローチャートである。こ
のルーチンは一定時間毎に実行する。図12において、
まず、S1で目標移動速度VT を算出する。目標移動速
度VT は、移動開始位置(速度制御開始位置)から目標
トラックまでの距離XをX=Xi 、現在位置をX0 、位
置比例係数をKK とすると、 VT =(Xi −X0 )・KK で得られる。
【0021】次いで、S2で目標速度VT 、現在速度V
0 を用いて制御量εを算出する。現在速度V0 はトラッ
ク横断信号のパルス間隔から得られる。制御量εは、 ε=(VT −V0 )・KP で得られる。KP は比例ゲインである。また、S3で制
御量をD/A変換器207に供給し、DCモータ209
を駆動する。以上で1回の速度制御処理を終了し、以下
一定時間毎に同様の速度制御処理を行う。図13はこの
場合の速度プロファイルを示している。横軸は距離X、
縦軸は目標速度Vである。目標速度は目標トラックが近
づくにつれて小さくなっている。この目標速度に追従す
るように速度制御を行い、目標速度が0になった時に目
標トラックに到達し、速度制御を完了する。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
光カード記録再生装置では、光ヘッド204を光カード
107のトラック方向に走査し、次にトラック方向への
走査を開始するまでの間にも、DCモータ209をオン
状態として2重トラッキングサーボを継続している。し
かしながら、キャリッジ202の駆動系の静止摩擦等の
影響によりDCモータ209に始動電流がIiが必要な
場合は、トラッキング制御信号がある値以上になって、
始めてDCモータ209に始動電流Iiが流れて駆動可
能になる。つまり、前述のように2重トラッキングサー
ボを継続している間、トラッキング制御信号が小さい時
はDCモータ209に流れる電流がIi以下となり、駆
動しないにも拘わらずDCモータ209に電流が流れ、
無駄な電力を消費するという問題があった。
【0023】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たもので、無駄な電流の供給を停止し、消費電力を低減
することが可能な光学的情報記録再生装置を提供するこ
とを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、対物レ
ンズ及び前記対物レンズをトラッキング方向に駆動する
第1のアクチュエータを含む光ヘッドと記録媒体を相対
的にトラック方向に移動させながら光ヘッドから記録媒
体に光ビームを照射し、トラッキング制御信号に基づい
て前記第1のアクチュエータを駆動することにより光ビ
ームがトラックに追従するようにトラッキングサーボを
行い、前記光ヘッドと記録媒体を相対的にトラック横断
方向に移動させる第2のアクチュエータを前記第1のア
クチュエータの駆動信号又は前記対物レンズのトラッキ
ング方向の位置信号に基づいて駆動することにより対物
レンズが中心に位置するように2重トラッキングサーボ
を行う光学的情報記録再生装置において、トラックアク
セス時又はトラックジャンプ時に、前記第1のアクチュ
エータによるトラッキングサーボをオンしてから第1の
所定時間後に前記第2のアクチュエータによる2重トラ
ッキングサーボをオンし、且つ、第2の所定時間後の光
ヘッドと記録媒体のトラック方向の相対移動が停止して
いる間は前記第2のアクチュエータの駆動をオフするこ
とを特徴とする光学的情報記録再生装置によって達成さ
れる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明による
光学的情報記録再生装置の第1の実施形態の構成を示す
ブロック図である。なお、図1では図11の従来装置と
同一部分は同一符号を付して説明を省略する。まず、本
実施形態では、トラックアクセスを行う場合、MPU2
01は光ヘッド204が目標トラックに到達した時にト
ラッキングサーボをオンし、それから予め設定された第
1の所定時間後に2重トラッキングサーボをオンするよ
うに制御を行う。また、第2の所定時間後の光ヘッド2
04の光カード107のトラック方向への走査が停止し
ている期間はDCモータ209に0電圧を印加すること
によりDCモータ209の駆動をオフするように制御を
行う。トラックジャンプ時にも同様の制御を行う。
【0026】また、MPU201は光カード107のホ
ームポジションHPから目標トラックにアクセスする場
合、DCモータ駆動回路220に切り換え信号Qを出力
し、DCモータ209の駆動を電圧駆動に切り換え、ホ
ームポジションHPからDCモータ209をオープン制
御にて駆動することによりキャリッジ202を移動させ
る。また、トラック横断信号が検知される領域になる
と、MPU201はDCモータ駆動回路220に切り換
え信号Qを出力し、DCモータ209の駆動を電流駆動
に切り換え、速度制御を行いながらキャリッジ202を
移動させて光ヘッド204を目標トラックに移動させ
る。速度制御の方法は、図12、図13の方法と同じで
ある。
【0027】図2はこの場合の動作を示す図である。図
2(a)は横軸を短手方向、縦軸を長手方向とした場合
の光カードの平面図である。図2(b)は速度プロファ
イルを示している。図2(b)の横軸はホームポジショ
ンHPからの距離、縦軸は移動速度である。アクセスす
べき目標トラックをXt とする。なお、光ヘッド204
は既にホームポジションHPに位置しているものとす
る。トラックアクセス指令があると、MPU201はD
Cモータ209の駆動を電圧駆動に切り換え、且つ、S
W2をB側に接続すると同時にD/A変換器207に所
定の指令値を供給する。D/A変換器207はDCモー
タ駆動回路220にそれに応じた電圧信号を供給し、D
Cモータ209を一定電圧駆動で駆動し、オープン制御
で駆動を行う。この駆動によりキャリッジ202はホー
ポジションHP(X=0)からトラック直交方向に移動
していく。
【0028】記録領域内に入って比較回路213からト
ラック横断信号が出力されると、MPU201はDCモ
ータ208の駆動を電流駆動に切り換え、速度制御によ
る駆動を行う。即ち、図12の速度制御処理を一定時間
毎に実行し、図2(b)に示すようにキャリッジ202
が目標速度Lx に追従して移動するように速度制御を行
う。光ヘッド204の光ビームが目標トラックXt に到
達すると、MPU201はトラッキングの引き込みを行
い、2重トラッキングサーボを行う。この時のタイミン
グについては詳しく後述する。
【0029】次いで、MPU201はボイスコイルモー
タを駆動し、光ヘッド204をトラック方向に移動させ
る。この時、トラック番号を読み出し、目標トラックで
あることを確認したら引き続いて目標トラックに情報を
記録し、あるいは記録情報の再生を行う。また、光カー
ド排出時等のホームポジションHPへの復帰時には、光
ビームの照射をオフにしてトラック横断方向への移動を
オープン制御で行う。光カードの記録領域においても光
ビームをオフしており、トラック横断信号が得られない
ので、オープン制御で駆動を行う。このため、光ビーム
の照射やフォーカシング制御等に必要な電力を節約でき
る。
【0030】図3はトラックアクセス時の各部の信号を
示す図である。図3(a)はトラッキング制御信号、図
3(b)はSW1の切り換え状態を示す図である。ま
た、図3(c)は従来の場合のSW2の切り換え状態、
図3(d)は本実施形態の場合のSW2の切り換え状態
を示している。まず、トラックアクセス時はSW1はA
側、SW2はB側に接続され、光ヘッド204が目標ト
ラックに到達すると、図3(b)に示すようにl点(図
3(a)のトラッキング制御信号のゼロクロス点)でS
W1をB側に切り換え、トラッキングの引き込みを行
う。
【0031】同時に、MPU201はD/A変換器20
7に一定の指令値を与え(SW2はB側のまま)、この
指令値はDCモータ209に電流を流さない値とする。
D/A変換器207はそれに対応する電圧信号をSW2
を介してDCモータ駆動回路220に供給し、DCモー
タ駆動回路220はDCモータ209に0電圧を供給す
る。次いで、MPU201は図3(d)に示すように第
1の所定時間後のm点でSW2をA側に切り換え、信号
処理回路205からのトラッキング制御信号を位相補償
器214、217を介してDCモータ駆動回路220に
供給し、2重トラッキングサーボを行う。従来は図3
(c)に示すようにl点でSW2をA側に切り換えてい
る。
【0032】次いで、MPU201は第2の所定時間後
のn点でSW2をB側に切り換え、光ヘッド204のト
ラック方向への走査が停止している間はDCモータ20
9に0電圧を印加する。即ち、この時、MPU201は
D/A変換器207に一定の指令値を与えた状態であ
り、この指令値はDCモータ209に電流を流さない値
であるので、DCモータ駆動回路220からDCモータ
209に0電圧が印加され、DCモータ209はオフ状
態となる。なお、l点からm点までの間にDCモータ2
09に0電圧を印加しているのは、2つのトラッキング
サーボが同時に動作していると、トラッキング引き込み
時の過渡期には動作が不安定になるので、2重トラッキ
ングサーボをオフし、トラッキングの引き込みを安定化
するためである。
【0033】また、第1の所定時間と第2の所定時間の
間を2重トラッキングサーボ状態としているのは次の理
由による。即ち、光ヘッド204が目標トラックに到達
し、図3(a)に示すようにトラッキング制御信号のゼ
ロクロス点のl点でD/A変換器207に対しDCモー
タ209に電流を流さないような指令値を供給している
が、DCモータ209はl点ですぐに停止できないで、
少し行き過ぎてから停止する。そのため、図3(a)に
pで示すようにトラッキング制御信号は偏差を持った状
態となる。この偏差の量が大きいと、トラッキングが外
れ易い状態となる。そこで、本実施形態では、一旦2重
トラッキングサーボ状態とし、図3(a)に示すように
トラッキング制御信号をqとして偏差を小さくしてから
n点でDCモータ209に0電圧を印加している。
【0034】このように本実施形態では、トラックアク
セス時にトラッキングサーボをオンしてから第1の所定
時間後に2重トラッキングサーボをオンし、且つ、第2
の所定時間後の光ヘッド204のトラック方向への走査
が停止している間はDCモータ209に0電圧を印加し
ているので、トラッキングを安定して引き込むことがで
き、しかも、DCモータ209に無駄な電流を供給する
ことがなく、消費電力を低減することができる。
【0035】図4はトラックジャンプ時の各部の信号を
示す図である。トラックジャンプ時の動作は基本的に図
3のトラックアクセス時の動作と同様である。図4
(a)はトラッキング制御信号、図4(b)はSW1の
切り換え状態を示す図である。また、図4(c)は従来
の場合のSW2の切り換え状態、図4(d)は本実施形
態の場合のSW2の切り換え状態を示している。まず、
トラックジャンプ時はSW1はA側、SW2はB側に接
続され、トラックジャンプ駆動信号をD/A変換器22
1に供給し、アクチュエータ125により対物レンズ1
06をトラッキング方向に駆動することによりトラック
ジャンプを行う。光ヘッド204の光ビームが目標トラ
ックに到達すると、図4(b)に示すようにl点でSW
1をB側に切り換え、トラッキングの引き込みを行う。
【0036】同時に、D/A変換器207に一定の指令
値を与え(SW2はB側のまま)、この指令値はDCモ
ータ209に電流を流さない値とし、D/A変換器20
7からそれに対応する電圧信号をDCモータ駆動回路2
20に供給し、DCモータ209に0電圧を供給する。
次いで、図4(d)に示すように第1の所定時間後のm
点でSW2をA側に切り換え、信号処理回路205から
のトラッキング制御信号を位相補償器214、217を
介してDCモータ駆動回路220に供給し、2重トラッ
キングサーボを行う。従来は図4(c)に示すようにl
点でSW2をA側に切り換えている。
【0037】更に、図4(d)に示すように第2の所定
時間後のn点でSW2をB側に切り換え、DCモータ2
09に0電圧を印加する。即ち、D/A変換器207に
一定の指令値を与えた状態であり、この指令値はDCモ
ータ209に電流を流さない値であるので、DCモータ
駆動回路220からDCモータ209に0電圧が印加さ
れ、DCモータ209はオフ状態となる。トラックジャ
ンプ時においてもトラックアクセス時と同様にトラッキ
ングの引き込みを安定化でき、消費電力を低減すること
ができる。
【0038】図5はDCモータ駆動回路220の一例を
示す回路図である。R1〜R6は抵抗器、Rsは電流検
出用抵抗器、SW4はスイッチ、301,302はパワ
ーオペアンプである。パワーオペアンプ301,302
の出力間にDCモータ209が接続されている。また、
PはMPU201(又は位相補償器217)からの制御
信号、QはスイッチSW4の切り換え信号であり、前述
のように電圧駆動/電流駆動の切り換えを行う。パワー
オペアンプ301,302の+端子には電源電圧Vの1
/2の電圧が与えられている。ここで、DCモータ20
9のコイルインピーダンスはZ、R1〜R6は同じ抵抗
値とし、オープン制御時には、MPU201からの切り
換え信号によりSW4は開いた状態となる。この時、M
PU201からの制御信号を(V/2+Vi )とする
と、V1 ,V2 間に印加される電圧は2Vi となり、D
Cモータ209に印加される電圧Vm は、 Vm =2Vi ×(Z/(Z+RS )) となる。Rs <<Zとすると、Vm =2Vi となり、電
圧駆動回路となる。
【0039】一方、速度制御時にはSW4は閉じた状態
となる。MPU201からの制御信号を(V/2+V
i )とすると、DCモータ209に流れる電流Iは、 I=Vi /Rs となり、電流駆動回路となる。このようにMPU201
から切り換え信号を供給し、スイッチSW4をオン、オ
フに切り換えることによりDCモータ209を電圧駆動
/電流駆動に切り換えることができる。
【0040】なお、以上の実施形態では、トラックアク
セス時のSW2の切り換えタイミングである第1、第2
の所定時間と、トラックジャンプ時の第1、第2の所定
時間を同一としているが、それぞれの動作に合わせて別
個の時間に設定してもよい。即ち、トラックアクセスの
場合は、目標トラックでトラッキング制御信号のゼロク
ロス点から少し行き過ぎてから停止し、トラッキング制
御信号の偏差量はDCモータの応答特性に対応した値と
なる。これに対し、トラックジャンプ時にはトラッキン
グ制御信号の偏差量はトラックジャンプ量に対応した値
となる。このため、第1の所定時間はトラックアクセス
時とトラックジャンプ時で偏差に応じて設定した方がよ
い。また、偏差量が異なるとその偏差を元に戻すために
必要な時間は異なるので、第2の所定時間も異なる値に
設定した方がトラッキング誤差を小さくすることができ
る。
【0041】また、以上の実施形態では光カードを載置
したキャリッジをトラック直交方向に移動させている
が、光ヘッドをトラック直交方向に移動させてもよい
し、キャリッジを移動させる駆動源としてDCモータを
使用しているが、ボイスコイルモータ等を使用してもよ
い。更に、一定電圧駆動時にD/A変換器を用いて所定
の電圧信号を供給しているが、一定電圧源を用いてスイ
ッチ等で切り換えてDCモータに一定電圧を供給しても
よい。また、DCモータの駆動信号としてATアクチュ
エータの駆動信号を用いているが、ATアクチュエータ
の駆動電流信号や対物レンズのトラッキング方向の位置
信号を用いてもよい。更に、DCモータをオフするため
にD/A変換器を用いてDCモータに0電圧を印加して
いるが、DCモータに供給する電流を遮断してもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、第
1のアクチュエータによるトラッキングサーボをオンし
てから第1の所定時間後にトラッキングサーボをオン
し、第2の所定時間後の光ヘッドと記録媒体のトラック
方向の相対移動が停止している間は第2のアクチュエー
タの駆動をオフしているので、トラッキングの引き込み
を安定して行うことができるばかりでなく、第2のアク
チュエータを駆動していないにも拘わらず無駄な電流を
供給することがなく、装置の消費電力を低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学的情報記録再生装置の一実施形態
を示すブロック図である。
【図2】図1の実施形態のトラックアクセスの動作を説
明するための図である。
【図3】図1の実施形態のトラッキングの引き込みと2
重トラッキングサーボのタイミングを示すタイムチャー
トである。
【図4】トラックジャンプ時のトラッキングの引き込み
と2重トラッキングサーボのタイミングを示すタイムチ
ャートである。
【図5】図1の実施形態のDCモータ駆動回路の一例を
示す回路図である。
【図6】従来の光カード記録再生装置の光学系の一例を
示す図である。
【図7】光カードの記録面及び光カードの記録領域にお
ける相対走査速度を示す図である。
【図8】光カード上の光スポットを示す図である。
【図9】従来の光カード記録再生装置の信号処理回路の
例を示す回路図である。
【図10】光ヘッドがトラックを横断する時のトラッキ
ング制御信号とトラック横断信号を示す図である。
【図11】従来例の光カード記録再生装置を示すブロッ
ク図である。
【図12】トラックアクセス時の速度制御を示すフロー
チャートである。
【図13】トラックアクセス時の速度プロファイルを示
す図である。
【符号の説明】
101 半導体レーザ 106 対物レンズ 107 光カード 109 光検出器 201 MPU 202 キャリッジ 204 光ヘッド 216 アクチュエータ駆動回路 205 信号処理回路 207、221 D/A変換器 209 DCモータ 213 比較回路 214、217 位相補償回路 216 ATアクチュエータ駆動回路 219 VCM駆動回路 220 DCモータ駆動回路 SW1,SW2 スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズ及び前記対物レンズをトラッ
    キング方向に駆動する第1のアクチュエータを含む光ヘ
    ッドと記録媒体を相対的にトラック方向に移動させなが
    ら光ヘッドから記録媒体に光ビームを照射し、トラッキ
    ング制御信号に基づいて前記第1のアクチュエータを駆
    動することにより光ビームがトラックに追従するように
    トラッキングサーボを行い、前記光ヘッドと記録媒体を
    相対的にトラック横断方向に移動させる第2のアクチュ
    エータを前記第1のアクチュエーの駆動信号又は前記対
    物レンズのトラッキング方向の位置信号に基づいて駆動
    することにより対物レンズが中心に位置するように2重
    トラッキングサーボを行う光学的情報記録再生装置にお
    いて、トラックアクセス時又はトラックジャンプ時に、
    前記第1のアクチュエータによるトラッキングサーボを
    オンしてから第1の所定時間後に前記第2のアクチュエ
    ータによる2重トラッキングサーボをオンし、且つ、第
    2の所定時間後の光ヘッドと記録媒体のトラック方向の
    相対移動が停止している間は前記第2のアクチュエータ
    の駆動をオフすることを特徴とする光学的情報記録再生
    装置。
  2. 【請求項2】 前記トラックアクセス時とトラックジャ
    ンプ時で、前記第1の所定時間と第2の所定時間をそれ
    ぞれ異ならせることを特徴とする請求項1に記載の光学
    的情報記録再生装置。
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